JP2019123528A - 二重袋 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち従来技術1における内袋は、外部より指で圧力をかけられることで破られるものであることが、特許文献1に記載されている。しかし、特許文献1には、外袋に先んじて内袋を破くことを可能とする構成について何ら開示されていない。
仮に、外袋および内袋のいずれも、同様のフィルムを用い同様の条件で周縁部を熱融着されてなる袋体である場合には、内袋が破れると同時に外袋も破れる虞があり問題である。
一方、外袋の周縁部における熱融着条件と、内袋の周縁部における熱融着条件とを変更し、内袋の周縁部の少なくとも一部が、外袋の周縁部よりも破け易いように構成することは可能である。しかしかかる態様では、熱融着条件の変更により製造工程が複雑になるという問題がある。
以下において、二重袋を説明する際に、二重袋の長手方向を長辺方向dl、短手方向を短辺方向dwと称呼する場合がある。また本発明に関し、内袋または外袋の内寸とは、内袋または外袋に設けられた内室の寸法を意味し、内袋または外袋の外寸とは、内袋または外袋自体の寸法を意味する。内袋の短辺内寸または長辺内寸とは、内袋の第一室における短辺方向または長辺方向の寸法を意味し、たとえば短辺方向の寸法が一律ではない場合には、短辺方向における最小寸法を短辺内寸という。外袋の短辺内寸および長辺内寸も、外袋の第二内室に関し、上述と同様に理解される。
図1aは本発明の一実施形態にかかる二重袋100の一例を示す上面図であり、図1bは図1aに示す二重袋100のI−I断面図である。図2aから図2dは内袋10の複数の例を示す上面図であり、それぞれスリット30の形成位置が異なる態様を示している。図2bから図2dにおける内袋10の長辺方向dlおよび短辺方向dwは図2aと同様であり、図2bから図2dにおいて、これらの符号は図示省略されている。図3は、内袋10を構成するシート24の部分断面図である。図4aは二重袋100の一例を示す上面図であり、図4bは、図4aに示す二重袋100が長辺方向略2分の1で折り曲げられた状態を示す斜視図であり、図4cは図4bに示す折り曲げられた状態の二重袋100に付加される外圧の方向を示す側面図である。尚、図1に示す二重袋100では、図4に示す第一マーク52および第二マーク56の図示を省略している。図5aから図5dは、内袋10の使用時の変形を示す説明図であり、図5aは変形前の内袋10の上面図であり、図5bは図5aに示す内袋10が長辺方向略2分の1で折り曲げられた状態を示す側面図であり、図5cは図5bに示す折り曲げられた状態の内袋10に外圧がかけられた状態を示す斜視図であり、図5dは折り曲げられ外圧がかけられてスリット30が開口した内袋10の斜視図である。図6aは本発明の比較対照における内袋310の上面図であり、図6bは図6aに示す内袋310が折り曲げられた状態を示す上面図であり、図6cは本発明の異なる比較対照における内袋320の上面図であり、図6dは図6cに示す内袋320が折り曲げられた状態を示す側面図である。
内袋10には、内袋10を構成するシート24の表層から厚み方向中間部まで切り込まれたスリット30が形成されている。そのため、適度な力で外圧をかけた際に外袋20に先んじて、スリット30において内袋10を破袋させ得る。即ち、外圧により外袋20に先んじて、スリット30が開口する。内袋10が破袋することで、内袋10に封入されていた流動体101が外部に排出され、外袋20に封入されている吸熱剤102と流動体101とが接触して吸熱反応が生じ、冷却効果が発揮される。流動体101が外袋20の第二内室22に行き渡ることで外袋20の全体において偏りなく冷却効果が発揮される。スリット30の形成方法は特に限定されないが、たとえば内袋10を構成するシート24を大シート(例えばロール状原反)から所望の大きさに裁断する際に同時にレーザーにて所望の位置に適度な深さの切り込み(スリット30)を容易に形成することができる。したがって、二重袋100は、従来技術1、2のようにヒートシール時の熱条件の調整により破袋部分を確保する必要がなく製造容易な構成である。
以下の説明では、主として上記推奨される使用態様に関連して二重袋100について説明する。
具体的には、図6a、図6bに示すように、内袋10の短辺内寸A1に対する内袋10の長辺内寸A3の比率が4倍を超える内袋310は、細長形状となり過ぎ、これを内包する外袋20(図6a、bにおいて図示省略)を長辺方向に折り曲げた際に、図6bのように内袋10がずれた状態で二つ折りになる虞がある。その結果、内袋10の見掛け上の内圧が充分に高まらず、外圧をかけてもスリット30が開口し難くなる虞がある。
また、図6c、図6dに示すように、内袋10の短辺内寸A1に対する内袋10の長辺内寸A3の比率が1.5倍未満の内袋320は、正方形に近い形状となる。かかる内袋320を内包する外袋20(図6c、dにおいて図示省略)を長辺方向に折り曲げた際、内袋320は、図6dに示すように、浅い折り曲げ角度で見掛け上の内圧が高まってしまい、充分に二つに折り曲げられない。この状態では内袋320に対し外圧を掛けにくく、スリット30を容易に開口させ難い。
[式1]
内容積率(%)
=第一内室に封入される流動体封入量(cc)/第一内室の最大内容積(cm3)
[式2]
第一内室の最大内容積Vmax(cm3)
=0.33×(S)×(a)―0.11×(a)×(a)×(a)
ただし(S)=(a)×(b)であり、(a)は第一内室12の短辺内寸A1(cm)であり、(b)は第一内室12の長辺内寸A3(cm)である。
図2a、図2bに示すスリット30は、内袋10の長辺方向dlに延在しているとともに、内袋10の第一内室12の短辺方向中心14よりも第一内室12の長辺外縁16寄りを通過している。より具体的には、図2aにおけるスリット30は、接合部44側の長辺外縁16寄りに形成されている。図2bにおけるスリット30は、山折り部40側の長辺外縁16寄りに形成されている。かかる位置に形成されたスリット30は、スリット30の長さ寸法を充分に確保することができるとともに、内袋10に対し外圧がかけられることで内圧が充分高まる位置に設けられているため、より小さい力で開口し易い。
重ね合わせ部42は、互いに接合されて接合部44を構成しており、これによって第一内室12は密閉状態が保たれている。接合部44の接合方法は特に限定されず、たとえば、対向するシート24同士を熱融着させてもよく、あるいは、対向するシート24間に接着剤を介して接合部44を構成してもよい。本実施形態では、内袋10において、スリット30が、接合部44に沿って形成されている。ここで、接合部44に沿って形成されたスリット30とは、接合部44の近傍において接合部44と平行して形成されたスリット30または接合部44の延在方向に概ね沿って形成されたスリット30を包含する。
尚、図示省略する異なる態様として、内袋10は、2枚のシートを対向させ、外縁近傍を周回する重ね合わせ部(接合部)が形成されてなる袋体であってもよい。
そこで、本発明者らは、内袋10におけるスリット30の形成位置を鋭意検討し、図2aまたは図2cに示すとおり、接合部44に沿ってスリット30を形成した場合に、より小さな力でスリット30を開口させることを見出した。これは、図5cに示すように、内袋10の面略中央領域において指103などで外圧をかけた場合、内袋10に封入された流動体101が、押圧箇所を中心として放射方向に押しやられるとともに、内袋10の第一内室12の接合部44において放射方向に対する流動体101の流動が阻止されるため、接合部44近傍において良好に内圧が高まるためと推測された。
シート24は、一層構成のシート状部材であってもよいが、流動体101の透過を防止するための蒸発防止層241と、蒸発防止層241よりも第一内室12側に位置するシール層を備える多層構成であることが好ましい。例えば図3に示すように、第一内室12側から外方向に向けて順に、シール層242、蒸発防止層241、保護層245を有する多層構成のシート状部材であるシート24は好ましい。
蒸発防止層241は、内袋10に封入された流動体101の蒸発を防止できる素材から構成される。蒸発防止層241は、たとえばエチレン系樹脂、プロピレン系樹脂、またはエステル系樹脂などの樹脂により形成された単層または多層の樹脂層であってもよいし、アルミニウムなどの金属部材から構成された金属層であってもよい。金属層は、適宜の金属からなる金属箔、または金属蒸着フィルムなどが挙げられるがこれに限定されない。
保護層245は、蒸発防止層241の破損等を防止するための層である。保護層245は、一層、または多層のいずれであってもよく、本実施形態における保護層245は、ポリエチレン系樹脂からなる第一保護層243およびポリエチレンテレフタラート樹脂からなる第二保護層244の二層から構成されている。
本実施形態では、二重袋100は、目およびその周辺を冷却するために用いられるアイマスクとして好ましく用いられるよう外袋20の形状が設計されている。アイマスク以外の用途に二重袋100を用いる場合には、外袋20およびこれに内包される内袋10の形状および寸法は、用途に応じ適宜設計される。
凹部50が設けられていることによって、二重袋100を両目付近に当てた際、鼻とアイマスクである二重袋100との接触が避けられる。したがって二重袋100の装着がスムーズである。アイマスクである二重袋100は、目に当てられた状態を維持するために、耳かけ部58などの装着部を有することが好ましい。
アイマスクである二重袋100のように使用時の上下方向が定められている場合、外袋20に内包される内袋10の上下方向は特に限定されないが、図1aに示すように、スリット30の上下位置が、内室12の上下方向の2分の1よりも下方に位置するよう、内袋10の内包の向きを定めるとよい。これによって、スリット30が開放され、内室12から流動体101が排出される際、流動体101が自重に従いに排出されやすいとともに、内室12に流動体101が残り難い。尚、ここでいう上下方向とは、天地方向略同じである。
たとえば二重袋100の製造は、まず、二重袋100の凹部50を有していない方の長辺の一部または全部を残し、それ以外の外周を接合させて袋状とし、未接合部分から内袋10および吸熱剤102を充填し、次いで未接合部分を接合する順で実施することができる。このような製造方法では、内袋10および吸熱剤102を内包させ易い。かかる順序の製造方法を実施する場合、未接合部分を接合する際に内袋10の重ね合わせ部42(接合部44)が外袋20の重ね合わせ部42に挟みこまれないよう、図1aに示すように、上記凹部50を有していない方の長辺近傍に内袋10の山折り部40(図2参照)が位置するよう、外袋12における内袋10の配置位置を決定するとよい。
即ち、外袋20の長辺内寸B3に対する内袋10の長辺外寸A4の比率は、0.75≦内袋10の長辺外寸A4/外袋20の長辺内寸B3≦1.00であり、外袋20の短辺内寸B1に対する内袋10の短辺外寸A2の比率は、0.50≦内袋10の短辺外寸A2/外袋20の短辺内寸B1≦1.00であることが好ましい(図1a参照)。
また、内袋10の短辺外寸A2/外袋20の短辺内寸B1が0.5未満である場合、内袋10が外袋20の第二室22の中で図1aの紙面上下方向において上下に傾いてしまう場合がある。その場合、外袋20を長辺方向略2分の1に折り曲げても、内袋10は、平面視上、ずれた状態(図6(b)に示される状態)で折り曲げられた状態となる。
上述するいずれの状態においても、折り曲げられた内袋10の見掛け上の内圧が充分に高くならず、次いで外袋20に外圧をかけた際にスリット30が開口し難くなる場合がある。したがって、小さい外圧でスリット30を開口させるために、外袋20と内袋10との寸法比率は、上述する範囲であることが好ましい。換言すると、上記寸法比率にすることで、内袋10は、フラットな状態(折り曲げられ前の状態)では適度に低い内圧となるよう調整され運搬時などに意図しない破袋が防止されるとともに、使用時に二つ折りにされることで良好に内圧が高められ小さい外圧でスリット30を開口可能である。フラットな状態の内袋10の内圧は、第一内室12に封入される流動体101の量により調整することができる。
吸熱剤102は、特定の物質と反応することで吸熱反応を生じせしめることのできる物質であればよく、たとえば、尿素、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、またはリン酸アンモニウムなどが挙げられるがこれに限定されない。
異なる実施形態として、吸熱剤の替わりに第二内室22に封入される放熱剤としては、酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、塩化カルシウム、または硫酸マグネシウム等が挙げられるがこれに限定されない。
外袋20には、吸熱剤102または放熱剤とともに、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜、他の物質が内包されていてもよい。他の物質としては、吸熱反応または放熱反応を生じさせるための助剤等が挙げられるがこれに限定されない。
即ち、平面視において、本実施形態の外袋20は、略長方形であり、長辺方向dlにおいて向かい合う第一外縁26Aおよび第二外縁26B、並びに短辺方向dwにおいて向かい合う第三外縁28Aおよび第四外縁28Bを有している。ここで、外袋20は、第一外縁26Aの中間部から第二外縁26Bの中間部に向かって伸長するライン状の第一マーク52を外観可能に設けられていることが好ましい。第一マーク52は、二重袋100を長辺方向に二つに折り曲げる際の折り曲げ線を示すものであって、二重袋100を提供する者が予定する折り曲げ位置を、使用者に容易に理解させることができる。
また、外袋20は、第一マーク52により第三外縁28A側と第四外縁28B側とに区画されてなる第一領域54Aおよび第二領域54Bの少なくとも一方の中央部に設けられた第二マーク56を有していることが好ましい。第二マーク56は、第一マーク52において二つに折り曲げられた状態の二重袋100に対し、外圧をかけるための望ましい箇所を使用者に容易に理解させるためのマークである。
上記二重袋の使用方法(以下、単に本使用方法ともいう)は、第一剤が封入された第一内室12を有する内袋10と、内袋10を内包するとともに、第二剤が封入された第二内室22を有する外袋20と、を備える二重袋100の使用方法である。
二重袋100は、内袋10の短辺内寸A1に対する内袋10の長辺内寸A3の比率が1.5倍以上4倍以下であり、内袋10の第一内室12の最大内容積(cm3)に対する第一剤の封入量(cc)の比率が70%以上95%以下であり、かつ、内袋10が、表層から厚み方向中間部まで切り込まれたスリット30を有している。二重袋100は、上述する本発明の二重袋の説明が適宜参照されるため、ここでは詳細な説明を割愛する
折り曲げ工程は、外袋20を、長辺方向dlの中間部で折り曲げることで、同時に内袋10も折り曲げ、これによって、内袋10の第一内室12の内圧を高める工程である。
押圧工程は、上記折り曲げ工程により折り曲げられた状態の外袋20に外圧をかけ、これに内包される内袋10を、内袋10に設けられたスリット30において破袋させる工程である。
接触工程は、上記押圧工程により、内袋10に封入されていた第一剤を内袋10の外側に排出させ、当該第一剤と、外袋20に封入されている第二剤とを接触させる工程である。
内袋短辺内寸は、図1aの内袋10の短辺内寸A1が参照される。
内袋短辺外寸は、図1aの内袋10の短辺外寸A2が参照される。
内袋長辺内寸は、図1aの内袋10の長辺内寸A3が参照される。
内袋長辺外寸は、図1aの内袋10の長辺外寸A4が参照される。
外袋短辺内寸は、図1aの外袋20の短辺内寸B1が参照される。
外袋長辺内寸は、図1aの外袋20の長辺内寸B3が参照される。
第一内室長辺外縁は、図1aの第一内室長辺外縁246が参照される。
スリットは、スリット30が参照される。
次いで、上述の通り裁断されたシートを、アイオノマー層を内側にして二つ折りにし、重ね合わせ部を加熱してヒートシールして接合部を作成するとともに内部に水を封入し内袋を得た。尚、内袋における接合部の幅寸法は、1cmとした。
得られた各実施例および各比較例について、以下の方法で内袋の破袋のし易さを評価した。評価結果は表1に示す。
まず、各実施例および各比較例の二重袋を、図4bに倣って長辺方向約2分の1の位置において折り曲げ、次いで、図4cに倣って押圧した。押圧は、人差し指と親指で行った。尚、本評価は無作為に選ばれた成人女性3人をモニターとして実施した。モニターは、各サンプルに対し、評価Aと感じた場合には3点、評価Bと感じた場合には2点、評価Cと感じた場合には1点、評価Dと感じた場合には0点として採点した。
評価A:内袋が適度な力で容易に破袋し、冷却効果が得られた。
評価B:強い力を要したが、内袋が破袋し、冷却効果が得られた。
評価C:内袋が十分に破袋せず、冷却効果が得られなかった。
評価D:内袋が破袋せず、冷却効果が得られなかった。
◎:総得点数が、7以上9点以下
○:総得点数が、4点以上6点以下
×:総得点数が、0点以上3点以下
これに対し、内袋における水の内容積比率が小さい比較例1は、二つ折りにしても内袋の内圧が充分に高くならず外圧をかけてもスリットが開口しなかった。
内袋の長辺/短辺比率が小さすぎる比較例2は、適度な角度で二つ折りにすることが困難であり、かなり強い力で押圧したが、スリットが開口しなかった。
内袋の長辺/短辺比率が大きすぎる比較例3、二つ折りにした際に内袋が綺麗に二つ折りにならず、そのため内袋の内圧が充分に高くならず外圧をかけてもスリットに対面するアイオノマー層が延伸してしまい開口には至らなかった。
(1)流動体が封入された第一内室を有する内袋と、
前記内袋を内包するとともに、前記流動体と接触することで反応する吸熱剤または放熱剤が封入された第二内室を有する外袋と、を備え、
前記内袋の短辺内寸に対する前記内袋の長辺内寸の比率が1.5倍以上4倍以下であり、
前記内袋の前記第一内室の最大内容積(cm3)に対する前記流動体の封入量(cc)の比率が70%以上95%以下であり、かつ、
前記内袋は、前記内袋を構成するシートの表層から厚み方向中間部まで切り込まれてなるスリットを有することを特徴とする二重袋。
(2)前記外袋の長辺内寸に対する前記内袋の長辺外寸の比率が、
0.75≦内袋の長辺外寸/外袋の長辺内寸≦1.00であり、
前記外袋の短辺内寸に対する前記内袋の短辺外寸の比率が、
0.50≦内袋の短辺外寸/外袋の短辺内寸≦1.00である上記(1)に記載の二重袋。
(3)前記スリットが、前記内袋の長辺方向に延在している上記(1)または(2)に記載の二重袋。
(4)前記スリットが、前記内袋の長辺方向に延在しているとともに、前記内袋の前記第一内室の短辺方向中心よりも前記第一内室の長辺外縁寄りを通過しているか、または、
前記スリットが、前記内袋の短辺方向に延在しているとともに、前記内袋の前記第一内室の長辺方向4分の1の位置よりも前記第一内室の短辺外縁寄りを通過している上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の二重袋。
(5)前記内袋が、一枚の前記シートを二つに折り曲げてなる袋体であり、山折り部と重ね合わせ部とを備え、
前記重ね合わせ部が互いに接合されて接合部を構成しており、
前記スリットが、前記接合部に沿って形成されている上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の二重袋。
(6)前記内袋を構成する前記シートが、蒸発防止層と、前記蒸発防止層よりも前記第一内室側に位置するシール層とを有し、
前記スリットは、前記シートの厚み方向において、前記シール層の手前で終端している上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の二重袋。
(7)平面視において、
前記外袋は、略長方形であって、長辺方向において向かい合う第一外縁と第二外縁とを有し、
前記第一外縁の長辺方向中間部において面内に向かって湾曲する凹部が形成されている上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の二重袋。
(8)平面視において、
前記外袋は、略長方形であり、長辺方向において向かい合う第一外縁および第二外縁、並びに短辺方向において向かい合う第三外縁および第四外縁を有し、
前記第一外縁の中間部から前記第二外縁の中間部に向かって伸長するライン状の第一マークと、
前記第一マークにより前記第三外縁側と前記第四外縁側とに区画されてなる第一領域および第二領域の少なくとも一方の中央部に設けられた第二マークと、を有する上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の二重袋。
(9)第一材が封入された第一内室を有する内袋と、
前記内袋を内包するとともに、第二材が封入された第二内室を有する外袋と、を備える二重袋の使用方法であって、
前記二重袋は、前記内袋の短辺内寸に対する前記内袋の長辺内寸の比率が1.5倍以上4倍以下であり、前記内袋の前記第一内室の最大内容積(cm3)に対する前記第一材の封入量(cc)の比率が70%以上95%以下であり、かつ、前記内袋が、表層から厚み方向中間部まで切り込まれたスリットを有しており、
前記外袋を、長辺方向中間部で折り曲げることで、同時に前記内袋も折り曲げ、これによって、前記内袋の前記第一内室の内圧を高める折り曲げ工程と、
前記折り曲げ工程により折り曲げられた状態の前記外袋に外圧をかけ、前記内袋を、前記内袋に設けられたスリットにおいて破袋させる押圧工程と、
前記押圧工程により、前記内袋に封入されていた第一材を前記内袋の外側に排出させ、当該第一材と、前記外袋に封入されている前記第二材とを接触させる接触工程と、
を備えることを特徴とする二重袋の使用方法。
(10)前記第一材が、流動体であり、
前記第二材が、前記流動体と接触することで反応する吸熱剤または放熱剤である上記(9)に記載の二重袋使用方法。
12、312、322・・・・・第一内室
14・・・・・短辺方向中心
16・・・・・長辺外縁
17・・・・・短辺外縁
18・・・・・長辺方向4分の1の位置
20・・・・・外袋
22・・・・・第二内室
24、25・・・・・シート
26A・・・・・第一外縁
26B・・・・・第二外縁
28A・・・・・第三外縁
28B・・・・・第四外縁
30・・・・・スリット
40・・・・・山折り部
42、46・・・・・重ね合わせ部
44、48・・・・・接合部
50・・・・・凹部
52・・・・・第一マーク
54A・・・・・第一領域
54B・・・・・第二領域
56・・・・・第二マーク
58・・・・・耳かけ部
60・・・・・屈曲部
100・・・・・二重袋
101・・・・・流動体
102・・・・・吸熱剤
103・・・・・指
241・・・・・蒸発防止層
242・・・・・シール層
243・・・・・第一保護層
244・・・・・第二保護層
245・・・・・保護層
246・・・・・第一内室長辺外縁
A1、B1・・・・・短辺内寸
A2、B2・・・・・短辺外寸
A3、B3・・・・・長辺内寸
A4、B4・・・・・長辺外寸
dl・・・・・長辺方向
dw・・・・・短辺方向
Claims (8)
- 流動体が封入された第一内室を有する内袋と、
前記内袋を内包するとともに、前記流動体と接触することで反応する吸熱剤または放熱剤が封入された第二内室を有する外袋と、を備え、
前記内袋の短辺内寸に対する前記内袋の長辺内寸の比率が1.5倍以上4倍以下であり、
前記内袋の前記第一内室の最大内容積(cm3)に対する前記流動体の封入量(cc)の比率が70%以上95%以下であり、かつ、
前記内袋は、前記内袋を構成するシートの表層から厚み方向中間部まで切り込まれてなるスリットを有することを特徴とする二重袋。 - 前記外袋の長辺内寸に対する前記内袋の長辺外寸の比率が、
0.75≦内袋の長辺外寸/外袋の長辺内寸≦1.00であり、
前記外袋の短辺内寸に対する前記内袋の短辺外寸の比率が、
0.50≦内袋の短辺外寸/外袋の短辺内寸≦1.00である請求項1に記載の二重袋。 - 前記スリットが、前記内袋の長辺方向に延在している請求項1または2に記載の二重袋。
- 前記スリットが、前記内袋の長辺方向に延在しているとともに、前記内袋の前記第一内室の短辺方向中心よりも前記第一内室の長辺外縁寄りを通過しているか、または、
前記スリットが、前記内袋の短辺方向に延在しているとともに、前記内袋の前記第一内室の長辺方向4分の1の位置よりも前記第一内室の短辺外縁寄りを通過している請求項1から3のいずれか一項に記載の二重袋。 - 前記内袋が、一枚の前記シートを二つに折り曲げてなる袋体であり、山折り部と重ね合わせ部とを備え、
前記重ね合わせ部が互いに接合されて接合部を構成しており、
前記スリットが、前記接合部に沿って形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の二重袋。 - 前記内袋を構成する前記シートが、蒸発防止層と、前記蒸発防止層よりも前記第一内室側に位置するシール層とを有し、
前記スリットは、前記シートの厚み方向において、前記シール層の手前で終端している請求項1から5のいずれか一項に記載の二重袋。 - 平面視において、
前記外袋は、略長方形であって、長辺方向において向かい合う第一外縁と第二外縁とを有し、
前記第一外縁の長辺方向中間部において面内に向かって湾曲する凹部が形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の二重袋。 - 平面視において、
前記外袋は、略長方形であり、長辺方向において向かい合う第一外縁および第二外縁、並びに短辺方向において向かい合う第三外縁および第四外縁を有し、
前記第一外縁の中間部から前記第二外縁の中間部に向かって伸長するライン状の第一マークと、
前記第一マークにより前記第三外縁側と前記第四外縁側とに区画されてなる第一領域および第二領域の少なくとも一方の中央部に設けられた第二マークと、を有する請求項1から7のいずれか一項に記載の二重袋。
Priority Applications (1)
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JPH0562463U (ja) * | 1992-01-30 | 1993-08-20 | 凸版印刷株式会社 | 2重包装袋 |
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WO2016104406A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社トクヤマデンタル | 合成樹脂製包装体 |
-
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