JP2019121304A - カラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法 - Google Patents

カラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】色調整スキルが未熟なユーザーでも、簡単にポイント色の調整が可能なカラー画像の色調整システムを提供する。【解決手段】カラー画像を表示する表示部と、前記表示部に表示されたカラー画像の色調整を操作する操作部と、各色の色調整に用いたパラメータに関する履歴情報が色毎に保存されたデータベースサーバーと、前記データベースサーバーに保存された履歴情報に基づいて、前記履歴情報の中から前記操作部で指定した色の色調整に用いるパラメータを抽出する履歴情報管理部と、前記履歴情報管理部において抽出したパラメータの調整軸のみを前記カラー画像と共に前記表示部に表示させ、前記操作部による前記調整軸の操作にしたがって前記カラー画像において前記指定した色の色調整を実施する色調整制御部とを備えたカラー画像の色調整システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法に関する。
カラープリンターやカラーデジタル複写機、さらにはこれらの機能を合わせ持ったカラーデジタル複合機などのカラー画像形成装置には、カラー画像の色調整機能を備えたものがある。このような色調整機能を有する装置の一例として、複数の色調整パラメータの組み合わせによって変化する出力画像の印象を、感覚的な言葉で定義した色心理パラメータを利用したものが開示されている。この装置は、指定された色心理パラメータと対応する複数の色調整パラメータの組み合わせを実行する色調整実行手段を備え、色調整の複雑な設定をなくしたことによって、簡単に好みの画像が得られるとしている(下記特許文献1参照)。
特開平7−203230号公報
しかしながら上述した装置は、画像全体を一括して色調整するものであり、カラー画像中のあるポイント色を指定し、指定したポイント色のみを調整するものではない。したがって、1つの画像の中で、異なるポイント色について相反する調整を行いたい場合には対応することができない。
指定したポイント色の調整には、そのポイント色に対応するC,M,Y,Kのトーンカーブの調整箇所を把握して調整する方法や、デバイス値や色彩値を調整する方法など、各ポイント色に対応する複数の色調整パラメータの調整によって実施される。しかしながら、色調整のスキルが未熟なユーザーは、複数ある色調整用のパラメータをどのように調整したら好ましい色再現になるかがわからず、調整に手間取ることが多かった。
そこで本発明は、色調整スキルが未熟なユーザーでも、簡単にポイント色の調整が可能なカラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明は、カラー画像を表示する表示部と、前記表示部に表示されたカラー画像の色調整を操作する操作部と、各色の色調整に用いたパラメータに関する履歴情報が色毎に保存されたデータベースサーバーと、前記データベースサーバーに保存された履歴情報に基づいて、前記履歴情報の中から前記操作部で指定した色の色調整に用いるパラメータを抽出する履歴情報管理部と、前記履歴情報管理部において抽出したパラメータの調整軸のみを前記カラー画像と共に前記表示部に表示させ、前記操作部による前記調整軸の操作にしたがって前記カラー画像において前記指定した色の色調整を実施する色調整制御部とを備えたカラー画像の色調整システムおよび、このシステムによって実施されるカラー画像の色調整方法である。
以上のような構成の本発明によれば、色調整スキルが未熟なユーザーでも、簡単にポイント色の調整が可能なカラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法を提供することが可能である。
第1実施形態に係るカラー画像の色調整システムの一例を示す構成図である。 色調整制御部の構成を示すブロック図である。 色調整制御部の記憶部に保存されているデータの一例を示す図である。 履歴情報管理部の構成を示すブロック図である。 履歴情報管理部の記憶部に保存されているデータの一例を示す図である 履歴情報データベースサーバーに保存する色調整の履歴情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法におけるプレビュー画面の表示を説明する図である。 第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法におけるパラメータ調整を説明する図(その1)である。 第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法におけるパラメータ調整を説明する図(その2)である。 第2実施形態に係るカラー画像の色調整システムにおいて、履歴情報データベースサーバーに保存する色調整の履歴情報の一例を示す図である。 第2実施形態に係るカラー画像の色調整方法の特徴部を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るカラー画像の色調整システムにおける履歴情報データベースサーバーに保存するデータの一例を示す図である。 第3実施形態に係るカラー画像の色調整方法を示すフローチャートである。 カラー画像の色調整システムの変形例を示す構成図である。
以下、本発明のカラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において共通の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
≪第1実施形態≫
<カラー画像の色調整システム>
図1は、第1実施形態に係るカラー画像の色調整システム1の一例を示す構成図である。この図に示すカラー画像の色調整システム1は、カラー画像の色調整を実施するためのものであって、特に指定したポイント色を、色調整するためのものである。このようなカラー画像の色調整システム1は、操作部11、表示部12、色調整制御部13、履歴情報管理部14、をよび履歴情報データベースサーバー15を備えている。
またこのカラー画像の色調整システム1は、例えば印刷システム10に付随して設けられたものであり、プリンターコントローラー16およびプリンター17を備えていてもよい。この場合、印刷システム10は、例えば、操作部11、表示部12、色調整制御部13、プリンターコントローラー16、およびプリンター17によって構成される。また印刷システム10は、複写機能を合わせ持った複合機に設けられたものであってもよく、複写機能によって取り込んだカラー画像を印刷するシステムであってもよい。
以上のようなカラー画像の色調整システム1を構成する各要素は、ネットワーク18によって相互に接続された状態となっている。以下、カラー画像の色調整システム1を構成するこれらの各要素の詳細を説明する。
[操作部11]
操作部11は、印刷システム10において処理条件や、このカラー画像の色調整システム1によって実施するカラー画像の色調整の操作を入力するものであり、キーボードやマウス、さらには次に説明する表示部12の前面に設けられたタッチパネルによって構成される。このような操作部11は、プリンター17に接続されたパーソナルコンピューターのキーボードであってもよく、またプリンター17の筐体に設けられたものであってもよい。
[表示部12]
表示部12は、カラー画像の色調整システム1において色調整を実施するカラー画像のプレビュー画面、色調整用のパラメータの値を示すパラメータの調整軸、およびパラメータによって調整されたカラー画像の調整プレビュー画面を表示する。このような表示部12は、プリンター17に接続されたパーソナルコンピューターの表示部であってもよい。
[色調整制御部13]
色調整制御部13は、操作部11での操作にしたがって、カラー画像の色調整を実施するための制御部あって、表示部12の表示制御、履歴情報管理部14において実施する履歴情報管理部14を制御する。
図2は、色調整制御部13の構成を示すブロック図である。この図に示すように、色調整制御部13は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)13a、RAM(Random Access Memory)13b、ROM(Read Only Memory)13c、記憶部13d、および他の構成要素との接続を図るためのネットワークインターフェース部13eを備えている。
図3は、色調整制御部13の記憶部13dに保存されているデータの一例を示す図である。この図に示すように、記憶部13dには、パラメータデータ[D1]、デバイスリンプロファイルデータ[D2]、プロファイル作成用プログラム[D3]、プレビュー画面処理プログラム[D4]、パラメータ表示処理プログラム[D5]、および色調整演算プログラム[D6]が保存されている。
このうちパラメータデータ[D1]は、各色の色調整に用いられる色調整用のパラメータ[Pm]が、各色に紐付けられたデータである。ここで色調整用のパラメータ[Pm]とは、指定された色の濃度、色調、さらには明るさなどを変化させることができる調整値である。このようなパラメータ[Pm]は、デバイス値、色彩値のいずれか1つ以上であり、1つの色について複数のパラメータ[pm]が紐付けられていてよい。例えば、デバイス値としてはCyan、Magenta、Yellow、Blackが挙げられ、色彩値としてはL*,a*,b*,C*が挙げられる。
デバイスリンクプロファイルデータ[D2]は、カラー画像を印刷用データとするためのデバイスリンクプロファイルのデータであり、ターゲットのデバイス値に対して出力するプリンターのデバイス値とを対応させたプロファイルである。またプロファイル作成用プログラム[D3]は、デバイスリンクプロファイルを作成するための演算プログラムである。
プレビュー画面処理プログラム[D4]は、色調整を実施した前後のカラー画像を表示部12に表示させるためのプログラムである。パラメータ表示処理プログラム[D5]は、次に説明する履歴情報管理部において抽出されたパラメータ[Pm]を表示するためのプログラムである。色調整演算プログラム[D6]は、操作部11によるパラメータ[Pm]の操作に基づいて、指定した色を調整するための演算プログラムである。
以上のような構成の色調整制御部13は、操作部11の操作にしたがって、CPU13aが、ROM13cおよびRAM13bに記録されたプログラム、さらには記憶部13dに記録された上述のプログラムを実行することにより、色調整の制御を実施する。なお、色調整制御部13によって実施される色調整の詳細は、以降のカラー画像の色調整方法において詳細に説明する。また色調整制御部13は、これらの構成要素に対し、さらに操作部11および表示部12を加えて色調整制御装置を構成してもよい。
[履歴情報管理部14]
図1に戻り、履歴情報管理部14は、色調整制御部13からの指示にしたがって、次に説明する履歴情報データベースサーバー15への色調整の履歴情報の保存や、履歴情報データベースサーバー15に格納されている色調整の履歴情報の検索を実施する。
図4は、履歴情報管理部14の構成を示すブロック図である。この図に示すように、履歴情報管理部14は、CPU14a、RAM14b、ROM14c、記憶部14d、およびネットワークインターフェース部14eを備えている。
図5は、履歴情報管理部14の記憶部14dに保存されているデータの一例を示す図である。この図に示すように、記憶部14dには、履歴情報保存プログラム[D11]および履歴情報解析プログラム[D12]が保存されている。
このうち、履歴情報保存プログラム[D11]は、色調整制御部13において実施した色調整の履歴情報を、色毎に紐付けして履歴情報データベースサーバー15に保存するためのプログラムデータである。履歴情報解析プログラム[D12]は、色調整制御部13からの指示に従い、履歴情報データベースサーバー15に記憶されている色調整の履歴情報を検索し、指定された色の色調整を実施するためのパラメータ[Pm]を抽出するためのプログラムデータである。
以上のような構成の履歴情報管理部14は、色調整制御部13からの指示にしたがい、CPU14aが、ROM14cおよびRAM14bに記録されたプログラム、さらには記憶部14dに記録された上述のプログラムを実行することにより、履歴情報の保存および検索を実施する。なお、履歴情報管理部14によって実施される色調整の詳細は、以降のカラー画像の色調整方法において詳細に説明する。また履歴情報管理部14は、これらの構成要素に対し、さらに操作部11および表示部12を加えて履歴情報管理装置を構成してもよい。
[履歴情報データベースサーバー15]
図1に戻り、履歴情報データベースサーバー15は、このカラー画像の色調整システム1によって実施したカラー画像の色調整の履歴情報を保存するためのものである。この履歴情報データベースサーバー15には、履歴情報管理部14からの指示に従い、色調整の履歴情報が、調整を実施した各色に紐付けて保存される。この履歴情報データベースサーバー15に保存される色調整の履歴情報は、次のようである。
−色調整の履歴情報−
図6は、履歴情報データベースサーバー15に保存する色調整の履歴情報[D15]の一例を示す図である。この図に示すように、履歴情報データベースサーバー15に保存される履歴情報[D15]は、調整した色[Co]毎に保存された色調整の履歴に関するデータであって、総調整履歴数[N]、パラメータ[Pm]、調整履歴数[n]、および最終調整値[V]を有する。また履歴情報[D15]は、更に、色調整の前後のパラメータの差分を有してもよい。
ここでの色[Co]は、予め任意に決められた分類方法に従い、分類される。例えば、青、緑、赤、黄、シアン、マゼンタの6色相に分類し、更に、肌色、グレー、特色など特徴的な色を加えて分類してもよい。また、色相に更に彩度による分類を入れてもよい。このように分類された各色が[Co1],[Co2],[Co3],…である。この履歴情報[D15]は、カラー画像の色調整システム1において新たな色[Co]についての色調整がなされた場合に、履歴情報データベースサーバー15に追加して保存される。
総調整履歴数[N]は、各色[Co]([Co1],[Co2],[Co3],…)について、色調整を実施した調整履歴の合計であり、各色[Co]に紐付けて保存される。この総調整履歴数[N]は、後述する調整履歴数[n]を、色[Co]毎に合計した総数である。
パラメータ[Pm]は、各色[Co]の色調整に用いられるパラメータ[Pm]のうち、実際の色調整に用いたパラメータ[Pm]([Pm1],[Pm2],…)であり、各色[Co]に紐付けて保存される。ここで、実際の色調整に用いたパラメータ[Pm]とは、実際の色調整の最終調整結果が、調整前に対して変更されたパラメータ[Pm]([Pm1],[Pm2],…)であり、1つのパラメータまたは複数のパラメータの組み合わせである。色[Co]毎の各履歴情報[D15]には、その色[Co]の色調整に新たなパラメータ[Pm]が用いられた場合、新たに用いられた新たなパラメータ[Pm]が追加される。追加される新たなパラメータ[Pm]には、パラメータの新たな組み合わせも含む。
調整履歴数[n]は、ある色[Co]の色調整を実施した場合に、その色調整に用いた各パラメータ[Pm]についてカウントアップされる値であり、各色[Co]の各パラメータ[Pm]に紐付けて保存される。この調整履歴数[n]は、1つのカラー画像について、ある色[Co]の色調整を実施し、その色[Co]の最終調整値[V]が調整前の値に対して変更されている場合に、色調整に用いたパラメータ[Pm]に該当する調整履歴数にプラス1として積算される。
最終調整値[V]は、1つのカラー画像について、ある色[Co]の色調整を実施した場合に、その色調整に用いたパラメータ[Pm]の最終的な調整値である。なお、最終調整値[V]は、履歴情報[D15]として必須のデータではなく、履歴情報[D15]は、必要に応じて最終調整値[V]をデータとして有していればよい。最終調整値[V]は、更に、調整前後での前記パラメータの差分を有してもよい。
なお、以上のような履歴情報[D15]は、履歴情報管理部14での制御により、色調整の実施回数の増加にともなって、各色[Co]の履歴情報[D15]、およびそれを構成するパラメータ[Pm]が追加で蓄積される情報である。しかしながら、履歴情報データベースサーバー15は、初期設定として、各色[Co]の総調整履歴数[N=0]、各パラメータ[Pm]の調整履歴数[n=0]とした各履歴情報[D15]が保存されていてもよい。
[プリンターコントローラー16]
プリンターコントローラー16は、操作部11からの指示に従って、プリンター17によるカラー画像の印刷を制御する制御部である。
[プリンター17]
プリンター17は、プリンターコントローラー16の制御により、カラー画像の印刷を実施する。
<カラー画像の色調整方法>
図7は、第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法を示すフローチャートであって、図1〜図6を用いて説明したカラー画像の色調整システム1によって実施されるカラー画像の色調整方法である。以下、図7のフローチャートに沿って、図1〜図6および他の図を参照しつつ、カラー画像の色調整手順を説明する。
[ステップS1]
ステップS1において、色調整制御部13は、操作部11において選択されたカラー画像のデバイスリンクプロファイルを、プリンターコントローラー16から読み込む。またこのデバイスリンクプロファイルは、色調整制御部13に保存されたデータや、ネットワーク18に接続された外部の記憶装置から読み込まれたデータであってもよい。
[ステップS2]
次にステップS2において、色調整制御部13は、記憶部13dに記憶されたプレビュー画面処理プログラム[D4](図3参照)にしたがい、選択されたカラー画像のプレビュー画面を表示部12に対して表示させる。図8は、第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法におけるプレビュー画面の表示を説明する図である。この図に示すように、表示部12は、選択されたカラー画像200を表示する。また表示部12は、カラー画像200に重ねて、調整を実施する色を指定するためのカーソル12aを表示する。
[ステップS3]
その後ステップS3において、色調整制御部13は、表示部12に表示されたカラー画像200の中に、色調整の対象となる色[Co]が指定されたか否かを判断する。色[Co]の指定は、例えば操作部11によって、表示部12のプレビュー画面に表示したカーソル12aを操作することで指定する。この場合、例えば操作部11により、カラー画像200において、色調整の対象となる色[Co]が表示されている部分にカーソル12aを移動させ、この状態で操作部11を操作することにより、色調整の対象となる色[Co]を指定する。
色調整制御部13は、色[Co]の指定がある(YES)と判断した場合には、次のステップS4に進む。一方、色[Co]の指定がない(NO)と判断した場合には、処理を終了させる。なお、色調整制御部13による色[Co]の指定がない(NO)との判断は、例えば色調整の対象となる色[Co]を指定せずに、操作部11によって他の操作が実施されたことによってなされる。
[ステップS4]
ステップS4において、色調整制御部13は、履歴情報管理部14に対して、指定された色[Co]の履歴情報[D15]が履歴情報データベースサーバー15に保存されているか否かを判断する。この際、履歴情報管理部14は、記憶部14dに記憶された履歴情報解析プログラム[D12](図5参照)にしたがって、履歴情報データベースサーバー15内に保存されている履歴情報[D15]を検索する。そして、履歴情報データベースサーバー15内に、指定された色[Co]が履歴情報[D15]として保存されているか否かを判断する(図6参照)。
履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15]がある(YES)と判断した場合には、ステップS5に進む。一方、指定された色[Co]の履歴情報[D15]がない(NO)と判断した場合には、ステップS6’に進む。なお、この判断は、指定された色[Co]が保存された履歴情報[D15]において、総調整履歴数[N]が総調整履歴数[N=0]の場合に、指定された色[Co]の履歴情報[D15]がない(NO)と判断してもよい。
[ステップS5]
ステップS5において、履歴情報管理部14は、記憶部14dに記憶された履歴情報解析プログラム[D12](図5参照)にしたがって、指定された色[Co]の履歴情報[D15]の中から、色調整に用いるパラメータ[Pm]を抽出する(図6参照)。このパラメータ[Pm]は、1つのパラメータの場合もあれば、複数のパラメータの組み合わせの場合もある。この際、指定された色[Co]の履歴情報[D15]の中に、パラメータ[Pm]が1つのみの場合には、そのパラメータ[Pm]を履歴情報[D15]中から抽出する。また、パラメータ[Pm]が複数ある場合には、調整履歴数[n]に基づいてパラメータ[Pm]を抽出する。この場合、調整履歴数[n]が多いパラメータ[Pm]を、予め設定した条件にしたがって履歴情報[D15]中から抽出する。予め設定した条件とは、例えば、調整履歴数[n]が最多のパラメータ[Pm]である。
例えば、パラメータ[Pm]が複数ある場合であって、それぞれのパラメータ[Pm]の調整履歴数[n]に差がない場合、またはその差が所定の範囲内である場合、所定の条件を設定して複数の中からパラメータ[Pm]を抽出する。なお、所定の条件には、後述する属性情報[M]による優先順位づけをしてもよい。
[ステップS6]
ステップS6において、色調整制御部13は、記憶部13dに記憶されたパラメータ表示処理プログラム[D5](図3参照)にしたがって、履歴情報管理部14が抽出したパラメータ[Pm]を、表示部12に表示させる。図9は、第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法におけるパラメータ調整を説明する図(その1)である。この図に示すように、表示部12は、抽出したパラメータ[Pm]の調整軸201を表示する。この調整軸201は、例えば軸上に操作ポイント201aを備え、操作部11によるカーソル12aの操作により、この操作ポイント201aを移動させることによりパラメータ[Pm]の値を調整する。
なお、抽出したパラメータ[Pm]が複数のパラメータの組み合わせの場合であれば、抽出した全てのパラメータの調整軸201を表示する。また、表示部12は、色調整を実施するカラー画像を2つ表示し、そのうちの1つを色調整前のカラー画像200とし、他の1つを調整後のカラー画像200’とする。
[ステップS6’]
一方、ステップS6’において、色調整制御部13は、色調整制御部13の記憶部13dに保存されているパラメータデータ[D1](図3参照)の中の、色調整用のパラメータ[Pm]の全てを表示部12に表示させる。この場合であっても、表示部12は、抽出した全てのパラメータ[Pm]について、その値の変更を操作する調整軸201を表示する。また、表示部12は、色調整を実施するカラー画像を2つ表示し、そのうちの1つを色調整前のカラー画像200とし、他の1つを調整後のカラー画像200’とする。なお、履歴情報データベースサーバー15が、初期設定として、各色[Co]の総調整履歴数[N=0]、各パラメータ[Pm]の調整履歴数[n=0]とした各履歴情報[D15]を有する場合、本ステップS6’の全パラメータ[Pm]の抽出は、履歴情報データベースサーバー15に対して実施してもよい。
[ステップS7]
ステップS7において、色調整制御部13は、記憶部13dに記憶された色調整演算プログラム[D6](図3参照)にしたがい、指定した色[Co]を、操作部11による操作によって調整した色[Co]に変更するための色調整演算処理を実施する。
[ステップS8]
ステップS8において、色調整制御部13は、記憶部13dに記憶されたプレビュー画面処理プログラム[D4](図3参照)にしたがい、カラー画像200’の色[Co]を、調整された色[Co]に変更して表示する(図9参照)。
[ステップS9]
ステップS9において、色調整制御部13は、指定した色[Co]の調整が終了したか否かを判断する。ここで色調整制御部13は、操作部11によって、調整の終了を示す操作が実施された場合に、指定した色[Co]の調整が終了した(YES)と判断して次のステップS10に進む。そして、指定した色[Co]の調整が終了した(YES)と判断されるまで、ステップS7に戻って指定した色[Co]の調整を繰り返す。ここで、調整の終了を示す操作とは、例えば、色調整の対象となる色[Co]として、別の新たな色[Co]が指定された場合や、色調整を終了するための所定の操作であることとする。
[ステップS10]
ステップS10において、色調整制御部13は、表示部12に表示されたカラー画像200’の中に、色調整の対象となる新たな色[Co]が指定されたか否かを判断する。
図10は、第1実施形態に係るカラー画像の色調整方法におけるパラメータ調整を説明する図(その2)である。新たな色[Co]の指定は、ステップS3と同様に実施される。この際、例えば操作部11によって、表示部12のプレビュー画面に表示したカーソル12a操作し、新たな色[Co]が表示されている部分にカーソル12aを移動させ、この状態で操作部11を操作することにより、色調整の対象となる新たな色[Co]を指定する。なお、新たな色[Co]の指定は、先のステップS9の判断の前に実施され、ステップS9の判断にも用いられてもよい。
色調整制御部13は、新たな色[Co]の指定がある(YES)と判断した場合には、ステップS4に戻り、以降のステップを繰り返す。一方、新たな色[Co]の指定はない(NO)と判断した場合には、ステップS11に進む。
[ステップS11]
ステップS11において、色調整制御部13は、記憶部13dに記憶されたプロファイル作成用プログラム[D3](図3参照)にしたがい、パラメータ[Pm]の最終調整値[V]に基づいて、色調整を実施したカラー画像200’のデバイスリンクプロファイルを作成する。
[ステップS12]
ステップS12において、色調整制御部13は、作成したデバイスリンクプロファイルを、記憶部13dに、デバイスリンクプロファイルデータ[D2](図3参照)として保存する。
[ステップS13]
ステップS13において、色調整制御部13は、履歴情報管理部14に対して、色調整の履歴を保存させる。この際、履歴情報管理部14は、記憶部14dに記憶された履歴情報保存プログラム[D11](図5参照)にしたがって、履歴情報データベースサーバー15に色調整の履歴を保存する。この際、図6を参照し、カラー画像200の色調整において調整対象として指定した色[Co]毎に、総調整履歴数[N]を、総調整履歴数[N=N+1]に積算する。また指定した各色[Co]について、最終調整結果に基づいて抽出されたパラメータ[Pm]毎に、調整履歴数[n]を、調整履歴数[n=n+1]に積算する。なお、パラメータ[Pm]は、1つのパラメータの場合と、パラメータの組み合わせの場合がある。また、各パラメータ[Pm]の最終調整値[V]の値を追加する。更に、調整前後での前記パラメータの差分を追加してもよい。また、履歴情報データベースサーバー15に、調整を実施した色[Co]やパラメータ[Pm]が保存されていない場合には、これらの情報を新たに追加で保存する。
以上により、カラー画像200の色調整を終了させる。
<第1実施形態の効果>
以上説明した第1実施形態によれば、過去の色調整の履歴情報[D15]に基づいて抽出したパラメータ[Pm]の調整軸のみによって、指定した色[Co]の色調整が実施される。これにより、多数のパラメータを調整することなく、必要最低限のパラメータまたはパラメータの組み合わせを使用して各色[Co]の色調整を行うことが可能である。したがって、色調整スキルが未熟なユーザーでも、指定した色[Co]の色調整を簡単に実施することが可能になる。
また、表示部12には、色調整前のカラー画像200と、色調整中または色調整後のカラー画像200’とを表示する構成であるため、色調整の効果をリアルタイムで確認することが可能である。
≪第2実施形態≫
図11は、第2実施形態に係るカラー画像の色調整システムにおいて、履歴情報データベースサーバーに保存する色調整の履歴情報の一例を示す図である。この図を用いて説明する第2実施形態のカラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法が第1実施形態と異なるところは、図1に示した履歴情報データベースサーバー15に保存する色調整の履歴情報にある。このため、ここでは第1実施形態と同一の構成要素および処理内容の重複する説明は省略し、第1実施形態とは異なる構成要素および処理内容のみを説明する。
<カラー画像の色調整システム>
[履歴情報データベースサーバー15]
−色調整の履歴情報−
図11は、第2実施形態に係るカラー画像の色調整システムにおいて、履歴情報データベースサーバー15に保存する色調整の履歴情報[D15a]の一例を示す図であって、1つの色[Co]に紐付けられた履歴情報[D15a]のみを代表して示している。この図に示すように、履歴情報データベースサーバー15に保存される履歴情報[D15a]は、調整した色[Co]毎に保存されるデータであって、総調整履歴数[N]、パラメータ[Pm]、調整履歴数[n]、最終調整値[V]を有する。またさらに、履歴情報[D15a]は、色[Co]毎に、コンテンツ情報[T]と、その調整履歴数[n]とを有する。
コンテンツ情報[T]は、色調整を実施したカラー画像のコンテンツ情報であって、例えば、空、海、葉、顔、…などの各コンテンツ情報[T1],[T2],[T3],…である。コンテンツ情報[T]は、各色[Co]の色調整に用いられた各パラメータ[Pm]に紐付けて保存される。
色[Co]毎の各履歴情報[D15a]には、あるパラメータ[Pm]によるその色[Co]の色調整が、新たなコンテンツ情報[T]を有するカラー画像に対して実施された場合に、そのカラー画像が有する新たなコンテンツ情報[T]が追加される。なお、このようなコンテンツ情報[T]は、もともとカラー画像が有する情報の1つであってもよく、また色調整の際に操作部11から入力された情報であってもよい。
調整履歴数[n]は、カラー画像について指定した色[Co]の色調整を実施した場合に、その色調整の最終調整結果に基づいた調整後と調整前を比較して、調整に使用したパラメータまたはパラメータの組み合わせを色調整に用いたパラメータ[Pm]とし、そのパラメータ[Pm]に紐付けられたコンテンツ情報[T]に対応して積算される調整の回数値である。この際、色調整に用いたパラメータ[Pm]に紐付けられたコンテンツ情報[T]のうち、カラー画像のコンテンツ情報と一致するコンテンツ情報[T]に対応する調整履歴数[n]にプラス1積算される。
<カラー画像の色調整方法>
図12は、第2実施形態に係るカラー画像の色調整方法の特徴部を示すフローチャートである。第2実施形態に係るカラー画像の色調整方法は、第1実施形態において説明した図7のフローチャートのステップS5に置き換えて、図12に示したステップS501〜ステップS503を実施する手順である。以下、第2実施形態のみにおいて実施される各ステップを説明する。
[ステップS501]
ステップS501において、履歴情報管理部14は、記憶部14dに記憶された履歴情報解析プログラム[D12](図15参照)にしたがって、指定された色[Co]の履歴情報[D15a]の中から、総調整履歴数[N]を取得する(図11参照)。
[ステップS502]
ステップS502において、履歴情報管理部14は、取得した総調整履歴数[N]は、設定した閾値[Nt]以上であるか否かを判断する。ここで、閾値[Nt]は、予め設定された値であって、色調整の参考にできる程度の履歴数に設定される。履歴情報管理部14は、閾値[Nt]以上である(YES)と判断した場合は、ステップS503に進む。一方、閾値[Nt]以上ではない(NO)と判断した場合は、ステップS502aに進む。
[ステップS502a]
ステップS502aにおいて、履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15a]内に、色調整を実施するカラー画像が有するコンテンツ情報[T]と一致するコンテンツ情報[T]が有るか否かを判断する。そして、一致するコンテンツ情報[T]がある(YES)と判断した場合には、ステップS503aに進む。一方、一致するコンテンツ情報[T]はない(NO)と判断した場合には、ステップS503に進む。
[ステップS503a]
ステップS503aにおいて、履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15a]内で、色調整を実施するカラー画像が有するコンテンツ情報[T]と一致するコンテンツ情報[T]が紐付けられた1つのパラメータ[Pm]を抽出する。ここで、指定された色[Co]の履歴情報[D15a]内において、複数のパラメータ[Pm]に対して、一致するコンテンツ情報[T]が紐付けて保存されていた場合、履歴情報管理部14は、調整履歴数[n]が多いパラメータ[Pm]を予め設定した条件に従って抽出する。パラメータ[Pm]は、1つのパラメータの場合もあれば、複数のパラメータの組み合わせの場合もある。調整履歴数[n]が同一のパラメータ[Pm]が複数存在する場合には、所定の条件を設定して複数の中からパラメータ[Pm]を抽出する。なお、所定の条件には、後述する属性情報[M]による優先順位づけをしてもよい。複数のパラメータ[Pm]を抽出する。
[ステップS503]
一方、ステップS503において、履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15a]の中から、調整履歴数[n]が多いパラメータ[Pm]を予め設定した条件に従って抽出する。調整履歴数[n]が同一のパラメータ[Pm]が複数存在する場合には所定の条件を設定して複数の中からパラメータ[Pm]を抽出する。なお、所定の条件には、後述する属性情報[M]による優先順位づけをしてもよい。
以降は、第1実施形態において説明した図7のフローチャートのステップS6以降を実施する。
なお本第2実施形態では、図7のフローチャートのステップS13において、履歴情報管理部14が、履歴情報データベースサーバー15に色調整の履歴を保存する場合、コンテンツ情報[T]に紐付けられた調整履歴数[n]も、調整履歴数[n+1]に積算する。この場合、指定した各色[Co]について抽出されたパラメータ[Pm]に紐付けられたコンテンツ情報[T]のうち、カラー画像のコンテンツ情報と一致するコンテンツ情報[T]に対応する調整履歴数[n]を調整履歴数[n+1]に積算する。
また、ステップS502aにおいて、指定された色[Co]の履歴情報[D15a]内に、カラー画像のコンテンツ情報[T]と一致するコンテンツ情報[T]がない(NO)と判断した場合、履歴情報管理部14は、新たなコンテンツ情報[T]を追加で保存する。この場合、指定した各色[Co]について抽出されたパラメータ[Pm]に紐付けて、新たなコンテンツ情報[T]を保存し、これに紐付けて調整履歴数[n=1]を保存する。
<第2実施形態の効果>
以上、第2実施形態によれば、履歴情報データベースサーバー15に保存された色調整の履歴情報[D15a]が、過去に色調整を実施したカラー画像のコンテンツ情報[T]を有する。このため、過去の色調整の実績が少ない色[Co]の色調整であっても、履歴情報[D15a]内のコンテンツ情報[T]を参照して、色調整に用いるパラメータ[Pm]を抽出することができる。そして、カラー画像のコンテンツに応じた色調整を実施することが可能になる。
≪第3実施形態≫
図13は、第3実施形態に係るカラー画像の色調整システムにおける履歴情報データベースサーバーに保存するデータの一例を示す図である。この図を用いて説明する第3実施形態のカラー画像の色調整システム、およびカラー画像の色調整方法が第1実施形態と異なるところは、図1に示した履歴情報データベースサーバー15に保存する色調整の履歴情報にある。このため、ここでは第1実施形態と同一の構成要素および処理内容の重複する説明は省略し、第1実施形態とは異なる構成要素および処理内容のみを説明する。
<カラー画像の色調整システム>
[履歴情報データベースサーバー15]
−色調整の履歴情報−
図13は、第3実施形態に係るカラー画像の色調整システムにおいて、履歴情報データベースサーバー15に保存する色調整の履歴情報[D15b]の一例を示す図であって、1つの色[Co]に紐付けられた履歴情報[D15b]のみを代表して示している。この図に示すように、履歴情報データベースサーバー15に保存される履歴情報[D15b]は、調整した色[Co]毎に保存されるデータであって、総調整履歴数[N]、パラメータ[Pm]、調整履歴数[n]、最終調整値[V]を有する。またさらに、履歴情報[D15b]は、色[Co]毎に、属性情報[M]、および調整履歴数[n]を有する。
属性情報[M]は、カラー画像の色調整に影響を及ぼす様々な事柄に関する情報である。このような属性情報[M]は、例えば色調整したカラー画像を印刷する用紙の種類、色調整を実施するオペレータの色調整に対する習熟度などである。属性情報[M]は、これらのうちから1種類または複数種類が選択され、それぞれが各色[Co]の色調整に用いられた各パラメータ[Pm]に紐付けて保存される。
これらの属性情報[M]は、色調整の際に操作部11から入力された情報、カラー画像の色調整システム自体が有する情報である。なお、属性情報[M]は、新たな種類が追加される場合もある。例えば、属性情報[M]が用紙の種類である場合には、新たな種類の用紙が印刷に用いられることにより、属性情報[M]の種類が追加される。
調整履歴数[n]は、カラー画像について指定した色[Co]の色調整を実施した場合に、その色調整の最終調整結果に基づいた調整後と調整前を比較して、調整に使用したパラメータまたはパラメータの組み合わせを色調整に用いたパラメータ[Pm]とし、そのパラメータ[Pm]に紐付けられた属性情報[M]に対応して積算される調整履歴数である。この際、色調整に用いたパラメータ[Pm]に紐付けられた属性情報[M]のうち、カラー画像に対して設定された属性情報[M]に一致する属性情報[M]に対応する調整履歴数[n]にプラス1積算される。
<カラー画像の色調整方法>
図14は、第2実施形態に係るカラー画像の色調整方法の特徴部を示すフローチャートである。第3実施形態に係るカラー画像の色調整方法は、第1実施形態において説明した図7のフローチャートのステップS5に置き換えて、図14に示したステップS501’〜ステップS503’を実施する手順である。以下、第3実施形態のみにおいて実施される各ステップを説明する。
[ステップS501’]
ステップS501’において、履歴情報管理部14は、記憶部14dに記憶された履歴情報解析プログラム[D12] (図15参照)にしたがって、指定された色[Co]の履歴情報[D15b]の中から、総調整履歴数[N]を取得する(図13参照)。
[ステップS502’]
ステップS502において、履歴情報管理部14は、取得した総調整履歴数[N]は、設定した閾値[Nt]以上であるか否かを判断する。ここで、閾値[Nt]は、予め設定さされた値であって、色調整の参考にできる程度の履歴数に設定される。履歴情報管理部14は、閾値[Nt]以上である(YES)と判断した場合は、ステップS503’に進む。一方、閾値[Nt]以上ではない(NO)と判断した場合は、ステップS502bに進む。
[ステップS502b]
ステップS502bにおいて、履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15b]内に、色調整を実施するカラー画像に対して設定された属性情報[M]と一致する属性情報[M]が有るか否かを判断する。そして、一致する属性情報[M]が有る(YES)と判断した場合には、ステップS503bに進む。一方、一致する属性情報[M]はない(NO)と判断した場合には、ステップS503’に進む。
[ステップS503b]
ステップS503bにおいて、履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15b]内で、色調整を実施するカラー画像が有する属性情報[M]と一致する属性情報[M]が紐付けられた1つのパラメータ[Pm]を抽出する。ここで、指定された色[Co]の履歴情報[D15b]内において、複数のパラメータ[Pm]に対して、一致する属性情報[M]が紐付けて保存されていた場合、履歴情報管理部14は、調整履歴数[n]が多いパラメータ[Pm]を予め設定した条件に従って抽出する。抽出されるパラメータ[Pm]は、1つのパラメータの場合もあれば、複数のパラメータの組み合わせの場合もある。調整履歴数[n]が同一のパラメータ[Pm]が複数存在する場合には、所定の条件を設定して複数の中からパラメータ[Pm]を抽出する。なお、所定の条件には、属性情報[M]による優先順位づけをしてもよい。
[ステップS503]
一方、ステップS503において、履歴情報管理部14は、指定された色[Co]の履歴情報[D15b]の中から、調整履歴数[n]が多いパラメータ[Pm]を予め設定した条件に従って抽出する。調整履歴数[n]が同一のパラメータ[Pm]が複数存在する場合には、所定の条件を設定して複数の中からパラメータ[Pm]を抽出する。なお、所定の条件には、属性情報[M]による優先順位づけをしてもよい。
以降は、第1実施形態において説明した図7のフローチャートのステップS6以降を実施する。
なお本第3実施形態では、図7のフローチャートのステップS13において、履歴情報管理部14が、履歴情報データベースサーバー15に色調整の履歴を保存する場合、属性情報[M]に紐付けられた調整履歴数[n]も、調整履歴数[n+1]に積算する。この場合、指定した各色[Co]について抽出されたパラメータ[Pm]に紐付けられた属性情報[M]のうち、カラー画像に対して設定された属性情報と一致する属性情報[M]に対応する調整履歴数[n]を調整履歴数[n+1]に積算する。
また、ステップS502bにおいて、指定された色[Co]の履歴情報[D15b]内に、カラー画像の属性情報[M]と一致する属性情報[M]がない(NO)と判断した場合、履歴情報管理部14は、新たな属性情報[M]を追加で保存する。この場合、指定した各色[Co]について抽出されたパラメータ[Pm]に紐付けて、新たな属性情報[M]を保存し、これに紐付けて調整履歴数[n=1]を保存する。
<第3実施形態の効果>
以上、第3実施形態によれば、履歴情報データベースサーバー15に保存された色調整の履歴情報[D15b]が、過去に色調整を実施したカラー画像に設定されていた属性情報[M]を有する。このため、過去の色調整の実績が少ない色[Co]の色調整であっても、履歴情報[D15b]内の属性情報[M]を参照して、色調整に用いるパラメータ[Pm]を抽出することができる。そして、カラー画像に設定された属性に応じた色調整を実施することが可能になる。
なお、本第3実施形態は、第2実施形態と組み合わせて実施することも可能であり、組み合わせることによって第2実施形態の効果を得ることも可能である。
≪変形例≫
図15は、カラー画像の色調整システムの他の例を示す構成図である。この図に示すように、カラー画像の色調整システム1’は、履歴情報管理部14と履歴情報データベースサーバー15とがクラウド上に置かれたものであってもよい。この場合、複数の印刷システム10が、ネットワーク18によってクラウド上の履歴情報管理部14と履歴情報データベースサーバー15とに接続された構成とすることができる。このようなカラー画像の色調整システム1’であっても、各要素は、上述した第1実施形態、第2実施形態、および第3実施形態で説明した構成を取り得る。
このようなカラー画像の色調整システム1’を、上述した第3実施形態で説明した構成とした場合、属性情報[M]は、先に説明した情報の他に、さらに色調整したカラー画像を印刷するプリンターの種類、色調整を実施した国、地域、会社などから選択した情報とすることができる。これらの属性情報[M]は、色調整の際に操作部11から入力された情報、カラー画像の色調整システム自体が有する情報、さらにはカラー画像が有する情報である。
1,1’…カラー画像の色調整システム
11…操作部
12…表示部
13…色調整制御部
13d…記憶部
14…履歴情報管理部
15…履歴情報データベースサーバー
200,200’…カラー画像
201,202…調整軸

Claims (13)

  1. カラー画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示されたカラー画像の色調整を操作する操作部と、
    各色の色調整に用いたパラメータに関する履歴情報が色毎に保存されたデータベースサーバーと、
    前記データベースサーバーに保存された履歴情報に基づいて、前記履歴情報の中から前記操作部で指定した色の色調整に用いるパラメータを抽出する履歴情報管理部と、
    前記履歴情報管理部において抽出したパラメータの調整軸のみを前記カラー画像と共に前記表示部に表示させ、前記操作部による前記調整軸の操作にしたがって前記カラー画像において前記指定した色の色調整を実施する色調整制御部と、
    を備えたカラー画像の色調整システム。
  2. 前記データベースサーバーは、前記履歴情報として、前記各色の色調整に用いたパラメータと、前記パラメータ毎の調整履歴数を保存し、
    前記履歴情報管理部は、前記操作部で指定した色の色調整に用いるパラメータを、前記調整履歴数に基づいて抽出する
    請求項1に記載のカラー画像の色調整システム。
  3. 前記履歴情報管理部は、前記指定した色の色調整の最終調整結果に基づき、色調整に用いたパラメータの調整履歴数をカウントアップする
    請求項2に記載のカラー画像の色調整システム。
  4. 前記パラメータは、単独のパラメータの他に、複数のパラメータの組み合わせである場合を含み、
    前記色調整制御部は、前記履歴情報管理部において抽出したパラメータが、複数のパラメータの組み合わせである場合には、前記複数のパラメータの調整軸を前記カラー画像と共に前記表示部に表示させる
    請求項1〜3の何れかに記載のカラー画像の色調整システム。
  5. 前記色調整制御部は、前記指定した色の色調整を実施したカラー画像を、前記色調整を実施する前の前記カラー画像と共に前記表示部に対して表示させる
    請求項1〜4の何れか1項に記載のカラー画像の色調整システム。
  6. 前記色調整制御部は、各色の色調整に用いられる複数のパラメータを保存する記憶部を備え、前記履歴情報管理部が前記データベースサーバーに前記操作部で指定した色の履歴情報が保存されていないと判断した場合に、前記操作部で指定した色調整に用いられる全てのパラメータを前記記憶部から抽出して前記表示部に表示させる
    請求項1〜5の何れか1項に記載のカラー画像の色調整システム。
  7. 前記履歴情報管理部は、前記色調整が終了した後、前記色調整を実施した色に対して、色調整に用いたパラメータを紐付けた新たな履歴情報を、前記データベースサーバーに追加して保存する
    請求項6に記載のカラー画像の色調整システム。
  8. 前記データベースサーバーは、前記履歴情報として、過去に前記色調整を実施したカラー画像のコンテンツ情報を、前記色調整を実施した色と前記パラメータとに紐付けて保存し、
    前記履歴情報管理部は、前記履歴情報として保存されたパラメータの中から、前記色調整を実施するカラー画像のコンテンツ情報と一致するコンテンツ情報が紐付けられたパラメータを、前記操作部で指定した色の色調整に用いるパラメータとして抽出する
    請求項1〜7の何れか1項に記載のカラー画像の色調整システム。
  9. 前記データベースサーバーは、前記履歴情報として、過去に前記色調整を実施したカラー画像に対して設定された属性情報を、前記色調整を実施した色と前記パラメータに紐付けて保存し、
    前記履歴情報管理部は、前記履歴情報として保存されたパラメータの中から、前記色調整を実施するカラー画像に対して設定された属性情報と一致する属性情報が紐付けられたパラメータを、前記操作部で指定した色の色調整に用いるパラメータとして抽出する
    請求項1〜8の何れか1項に記載のカラー画像の色調整システム。
  10. 前記データベースサーバーは、前記履歴情報として、前記各色の色調整の総調履歴数を保存し、
    前記履歴情報管理部は、予め設定された前記総調履歴数の閾値に対して、前記操作部で指定した色について、前記データベースサーバーに保存されている総調履歴数が少ない場合に、前記属性情報に基づいて前記色調整に用いるパラメータの抽出を実施する
    請求項9に記載のカラー画像の色調整システム。
  11. 前記操作部、前記表示部、および前記色調整制御部は、1つの印刷システムを構成するものであり、
    前記データベースサーバーはクラウドサーバーであって、
    前記クラウドサーバーと前記履歴情報管理部とは、前記印刷システムの複数によって共有される
    請求項1〜10の何れか1項に記載のカラー画像の色調整システム。
  12. 前記色調整に用いるパラメータは、デバイス値および色彩値のうちの少なくとも1つである
    請求項1〜11の何れか1項に記載のカラー画像の色調整システム。
  13. カラー画像を表示部に表示し、
    操作部による操作によって、前記表示部に表示されたカラー画像において、色調整を実施する色を指定し、
    データベースサーバーに保存された各色の色調整に用いたパラメータに関する履歴情報に基づいて、前記履歴情報の中から前記指定した色の色調整に用いるパラメータを抽出し、
    前記抽出したパラメータの調整軸のみを前記カラー画像と共に前記表示部に表示させ、前記操作部による前記調整軸の操作にしたがって前記カラー画像において前記指定した色の色調整を実施する
    カラー画像の色調整方法。
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