JP2019120379A - 漏洩補修構造及び漏洩補修具 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体管の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を能率良く低コストで実施する。【解決手段】流体管1の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修構造であって、流体管1に対して流体漏洩部位を密封する状態で管径方向外方から外装固定可能な複数の分割継手体21を備えた継手20と、継手20の管軸芯方両端部の管抱持部22のうち、流体管1の管端末から離間配置される一方の管抱持部22を密封状態で閉塞する栓部材30と、栓部材30を流体管1の管端末側に固定連結する固定連結部40と、が備えられ、栓部材30は、固定連結部40で流体管1の管端末側に固定連結され、継手20は、両管抱持部22を流体管1及び栓部材30に当て付けた状態で外装固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修技術に関する。
上述の漏洩補修技術として、例えば、特許文献1に開示されている管路末端機器の漏洩補修継手が存在する。この漏洩補修継手では、流体管の管端末にフランジ接合された空気弁の全体を囲むように配置される漏洩補修継手本体と、流体管の管端部に固定される押輪フランジと、が備えられている。
漏洩補修継手本体は、空気弁の全体と流体管の管端のフランジとを覆う円筒状ケースと、円筒状ケースの上端開口を密閉する状態で溶接されたカバーと、円筒状ケースの下端に溶接された環状取付けフランジと、を備える。環状取付けフランジには、押輪フランジとの当接面間を密封する環状の第1パッキンが設けられている。
押輪フランジは、流体管の管端部に対して管径方向外方から装着可能な二分割構造の分割フランジ部を有する。両分割フランジ部の分割端部に形成された連結片を、該両分割フランジ部の接合方向に沿う第1ボルト・第1ナットで引き寄せて固定連結することにより、両分割フランジ部が流体管の管端部に抱持状態で固定される。
押輪フランジの両分割フランジ部と漏洩補修継手本体の環状取付けフランジとは、管周方向に所定間隔で配置される複数の第2ボルト・第2ナットにより管軸芯方向から固定連結される。円筒状ケースの下端部の環状凹部に装着されたパッキン受け板と押輪フランジとの間には、流体管の管端部の外周面に接する第2パッキンが配設されている。この第2パッキンは、第2ボルト・第2ナットの締め付け操作により、円筒状ケース側のパッキン受け板と押輪フランジとの間で圧縮され、押輪フランジの内周縁と流体管の管端部の外周面との間を密封する。
特開2007−170475号公報
上述の漏洩補修継手では、流体管の管端末にフランジ接合される空気弁等の配管機材に応じた寸法で製作される専用の漏洩補修継手本体と、この漏洩補修継手本体と密封状態で固定連結される専用の押輪フランジと、を準備する必要がある。そのため、漏洩補修継手本体と押輪フランジの製作に多くの手間を要すると共に、漏洩補修継手の製作コストが高騰する。
しかも、漏洩補修継手を流体管の管端末に取付ける場合、先ず、流体管の管端部に、押輪フランジの両分割フランジ部を第1ボルト・第1ナットで固定連結し、押輪フランジの上面側に第2パッキン及びパッキン受け板を配置する。この状態で漏洩補修継手本体の円筒状ケースで空気弁等の配管機材を囲み、押輪フランジの両分割フランジ部と漏洩補修継手本体の環状取付けフランジとを第2ボルト・第2ナットにより密封状態で固定連結する作業工程が必要で、漏洩補修継手の取付けに多くの手間を有する。
特に、漏洩補修継手本体のカバーが配管機材の上面に当接した状態で第2ボルト・第2ナットを締め付け操作すると、その締め付け力がカバーを介して配管機材に加わるため、配管機材の付け根部等で発生した漏洩箇所に悪影響を及ぼす可能性がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、流体管の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を能率良く低コストで実施することのできる漏洩補修構造及び漏洩補修具を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修構造であって、
前記流体管に対して前記流体漏洩部位を密封する状態で管径方向外方から外装固定可能な複数の分割継手体を備えた継手と、該継手の管軸芯方両端部の管抱持部のうち、前記流体管の管端末から離間配置される一方の管抱持部を密封状態で閉塞する栓部材と、前記栓部材を前記流体管の管端末側に固定連結する固定連結部と、が備えられ、前記栓部材は、前記固定連結部で前記流体管の管端末側に固定連結され、前記継手は、前記両管抱持部を前記流体管及び前記栓部材に当て付けた状態で外装固定されている点にある。
上記構成によれば、流体管の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を実行する場合、先ず、流体管の管端末側に、栓部材を固定連結部で固定連結する。次に、流体管の管端部と栓部材とにわたって、継手の複数の分割継手体を管径方向外方から外装固定する。この外装固定状態では、継手の両管抱持部は、流体管の管端部及び栓部材を密封状態で抱持し、流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆うことができる。
したがって、継手として、管軸芯方両端部に管抱持部を備えた分割構造の汎用品の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントをそのまま使用することができるので、継手の一方の管抱持部を密封状態で閉塞する栓部材を製作するだけで済む。それ故に、流体管の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を能率良く低コストで実施することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記固定連結部は、前記継手の第1内部空間内で前記栓部材と前記流体管の管端末側との間に設けられている点にある。
上記構成によれば、栓部材を流体管の管端末側に固定連結する固定連結部が、継手の第1内部空間に配置されるので、例えば、固定連結部が継手の外部に配置される場合のように、固定連結部が他物と衝突して変形、破損することを回避することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記栓部材は、前記継手の一方の前記管抱持部に密封状態で貫通配置可能な有底筒状の栓本体を備え、前記継手内に位置する前記栓本体の内端部には、前記固定連結部に対する連結突起部が設けられている点にある。
上記構成によれば、栓部材は、継手の一方の管抱持部に密封状態で貫通配置できればよいので、有底筒状の栓本体に連結突起部を設けた簡単な構造に構成することができ、漏洩補修作業の低コスト化を促進することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記固定連結部には、前記継手の荷重を受け止める荷重受け部が設けられている点にある。
上記構成によれば、栓部材を流体管の管端末側に固定連結する固定連結部に荷重受け部が設けられているので、固定連結部の荷重受け部に当接した継手の荷重を管端末側に支持させることができる。それ故に、流体管の管端末に設けられる空気弁等の配管機材に負荷をかけることなく、継手の取付け作業の容易化と、取付けられた継手のずり落ち防止とを図ることができる。
本発明の第5特徴構成は、前記栓部材には、前記流体管の管端末に連結された配管機材の一部が入り込み可能な第2内部空間が形成されている点にある。
上記構成によれば、栓部材の第2内部空間に、流体管の管端末に設けられる空気弁等の配管機材が入り込むことにより、継手としても管軸芯方向での全長が小なものでも使用可能となり、漏洩補修作業の低コスト化を促進することができる。
本発明の第6特徴構成は、流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修具であって、
前記流体管に対して前記流体漏洩部位を密封する状態で管径方向外方から外装固定可能な複数の分割継手体を備えた継手と、該継手の管軸芯方両端部の管抱持部の一方を密封状態で閉塞する栓部材と、前記栓部材を前記流体管の管端末側に固定連結する固定連結部と、が備えられている点にある。
上記構成によれば、流体管の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を実行する場合、先ず、流体管の管端末側に、漏洩補修具の栓部材を固定連結部で固定連結する。この栓部材の固定位置は、継手の管軸芯方両端部の管抱持部のうち、流体管の管端末から離間配置される一方の管抱持部の配置位置になる。次に、流体管の管端部と栓部材とにわたって、継手の複数の分割継手体を管径方向外方から外装固定する。この外装固定状態では、継手の両管抱持部は、流体管の管端部及び栓部材を密封状態で抱持し、流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆うことができる。
したがって、継手として、管軸芯方両端部に管抱持部を備えた分割構造の汎用品の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントをそのまま使用することができるので、継手の一方の管抱持部を密封状態で閉塞する栓部材を製作するだけで済む。それ故に、流体管の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を能率良く低コストで実施することができる。
本発明の第7特徴構成は、前記栓部材は、前記継手の一方の前記管抱持部に密封状態で貫通配置可能な筒体の一端部に蓋板を連設してなる栓本体を備え、前記継手内に位置する前記筒体の内端部の外周面には、前記固定連結部に対する連結突起部が設けられている点にある。
上記構成によれば、栓部材は、継手の一方の管抱持部に密封状態で貫通配置できればよいので、筒体の一端部に蓋板を連設してある栓本体に連結突起部を設けるといった簡単な構造に構成することができ、漏洩補修作業の低コスト化を促進することができる。
本発明の第1実施形態を示す漏洩補修構造の半断面正面図 漏洩補修構造の半断面平面図 漏洩補修構造の側面図 漏洩補修構造の分離展開図 栓部材の半断面平面図 栓部材の半断面正面図 本発明の第2実施形態を示す漏洩補修構造の断面図
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1、図4に示す管路構造においては、流体本管(図示省略)から上方に延出された分岐用の流体管1の上端部のフランジ2に、配管機材Mの一例で、流体管1の管端開口を密封状態で閉塞する金属製のフランジ板3が配設されている。このフランジ板3は、管周方向の所定間隔をおいて配置される複数組の第1ボルト4・第1ナット5により流体管1のフランジ2に固定連結されている。
本実施形態の流体管1は、流体の一例である水道水(上水)を輸送するための水道管を構成するダクタイル鋳鉄管であるが、その他の鋳鉄管や鋼管、樹脂管等を使用することができる。また、流体としても、水道水以外に工業用水やガス等の気体を挙げることができる。
上述の管路構造において、流体管1のフランジ2とフランジ板3との間を密封するパッキン(図示省略)の経年的な劣化や流体管1の管端部1A、フランジ2のつけ根の溶接部の腐食等によって流体の漏洩が発生した場合、この流体管1の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修作業が実行される。
本発明は、上述のような流体管1の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を能率良く低コストで実施することのできる漏洩補修構造及びそれに用いられる漏洩補修具Aを開発したものであり、以下に漏洩補修構造及び漏洩補修具Aについて詳述する。
漏洩補修構造に用いられる漏洩補修具Aは、図1〜図4に示すように、流体管1に対して流体漏洩部位を密封する状態で管径方向外方から外装固定可能な複数の分割継手体21を備えた継手20と、該継手20の管軸芯方両端部の管抱持部22の一方を密封状態で閉塞する栓部材30と、栓部材30を流体管1の管端末側に固定連結する固定連結部40と、が備えられている。
本実施形態では、継手20として、管軸芯方両端部に管抱持部22を備えた二分割構造の汎用品である金属製(鋳鉄製等)製の漏水補修金具又は漏水補修ジョイント(例えば、フクロジョイント)を用いる。この漏水補修金具又は漏水補修ジョイントをもって構成される継手20の両分割継手体21の各々は、図1〜図4に示すように、流体管1の外径よりも大なる半径で半円筒状に形成される周壁部21Aと、該周壁部21Aの管軸芯方両端に一体形成される一対の側壁部21Bと、を備える。各分割継手体21の両側壁部21Bの管軸芯側には、流体管1の外径よりも若干大きな内径の管抱持部22を構成する半円筒状の分割管抱持端部21Cが形成されている。
両分割継手体21の周壁部21A及び両側壁部21Bの分割接合面側には、図1〜図4に示すように、管径方向外方から当接可能な状態で外方側に張り出す接合フランジ21Dが一体形成されている。各分割継手体21の両接合フランジ21Dの周方向の複数個所には、ボルト挿通筒部21Eが一体形成されている。両分割継手体21の接合フランジ21Dと両分割管抱持端部21Cとにわたる環状の密封接合領域には、鞍形状の環状のパッキン23を装着するためのパッキン装着溝21Fが形成されている。
そして、図1、図2に示すように、両分割継手体21を第2ボルト24・第2ナット25で締め付け操作すると、両分割継手体21の接合フランジ21Dと両分割管抱持端部21Cとにわたる環状のパッキン装着溝21Fに装着されているパッキン23が圧縮される。このパッキン23の圧縮により、両分割継手体21の分割接合面間と、継手20の一方の管抱持部22を構成する両分割継手体21の一方の分割管抱持端部21Cと栓部材30の外周面との間、及び、継手20の他方の管抱持部22を構成する両分割継手体21の他方の分割管抱持端部21Cと流体管1の管端部1Aの外周面との間がそれぞれ水密状態に密封される。
栓部材30は、図1、図5、図6に示すように、継手20の一方の前記管抱持部22に密封状態で貫通配置可能な円筒状の筒体31Aの一端部に蓋板31Bを溶接等で連設してなる有底筒状の栓本体31を備え、継手20の第1内部空間26内に配置される筒体31Aの内端部の外周面で、且つ、筒体31Aの円周方向に所定間隔を置いた複数個所(当該実施形態では4箇所)には、固定連結部40の第3ボルト41を挿通するための挿通用切欠き33を備えた連結突起部34が溶接等で一体形成されている。
連結突起部34の配置ピッチは、図2、図4に示すように、本実施形態では、流体管1のフランジ2とフランジ板3とを固定連結する第1ボルト4の配設ピッチの2倍に設定されている。そのため、栓部材30を取付ける場合には、一つ置きに位置する第1ボルト4と第3ボルト41とを順番に置き換えることになる。
また、図1、図6に示すように、栓本体31の蓋板31Bの中心部には、止水プラグ35が密封状態で脱着自在に装着されたプラグ装着部36が形成されている。
固定連結部40の第3ボルト41は、図1、図4に示すように、流体管1のフランジ2に形成されているボルト挿通孔(図示省略)と、フランジ板3に形成されているボルト挿通孔(図示省略)と、栓部材30の連結突起部34の挿通用切欠き33と、にわたって挿通可能な長さを有する。この第3ボルト41には、図1、図2、図4に示すように、流体管1のフランジ2及びフランジ板3を上下両側から挾持固定する一対の下側挾持ナット42と、栓部材30の連結突起部34を上下両側から挾持固定する一対の上側挾持ナット43と、が螺合されている。
そのため、上述の固定連結部40では、第3ボルト41と下側挾持ナット42と上側挾持ナット43とをもって一組のネジ締結具44が構成され、このネジ締結具44の複数組が、図2、図4に示すように、継手20の第1内部空間26内の栓部材30の外側周りに配置されている。本実施形態では、ネジ締結具44の4組が栓部材30の外側周りに等間隔で配置されている。
さらに、第3ボルト41の上端部は、図1、図4に示すように、両分割継手体21における管軸芯方向で相対向する側壁部21Bのうち、上方側に位置する側壁部21Bの内面21Gに上下方向から当接可能に構成されている。この第3ボルト41の上端部をもって、継手20を所定外装位置で受け止める荷重受け部45に構成されている。
次に、上述の如く構成された漏洩補修具Aを用いて、流体管1の管端末の流体漏洩部位を漏洩補修する作業について説明する。
[1]栓部材取付け工程
先ず、漏洩補修具Aの栓部材30を固定連結部40で流体管1の管端末側に固定連結する栓部材取付け工程を実行する。この栓部材取付け工程では、図2、図4に示すように、流体管1のフランジ2とフランジ板3とを固定連結している第1ボルト4・第1ナット5のうち、管周方向で一つ置きに位置する第1ボルト4・第1ナット5を取り外し、その取り外された部位に、第3ボルト41を一対の下側挾持ナット42で取付ける。次に、図1に示すように、第3ボルト41の上部で、且つ、継手20の管軸芯方両端部の管抱持部22のうち、流体管1の管端末から上方に離間配置される一方の管抱持部22の配置位置に、栓部材30の連結突起部34を、一対の上側挾持ナット43で上下両側から挾持固定する。
このとき、図1に示すように、栓部材30の筒体31Aの下端と配管機材Mの一例であるフランジ板3の上面との間には空隙が形成されている。
[2]継手取付け工程
図1〜図4に示すように、流体管1の管端部1Aの外周面と栓部材30の筒体31Aの外周面とにわたって、継手20の両分割継手体21を管径方向外方から外装し、両分割継手体21の接合フランジ21Dを第2ボルト24・第2ナット25で締め付け操作する。これにより、両分割継手体21の接合フランジ21Dと両分割管抱持端部21Cとにわたる環状のパッキン装着溝21Fに装着されているパッキン23が圧縮される。このパッキン23の圧縮により、図1、図2に示すように、両分割継手体21の分割接合面間と、継手20の一方の管抱持部22を構成する両分割継手体21の一方の分割管抱持端部21Cと栓部材30の筒体31Aの外周面との間と、継手20の他方の管抱持部22を構成する両分割継手体21の他方の分割管抱持端部21Cと流体管1の管端部1Aの外周面との間と、がそれぞれ水密状態に密封される。
この外装固定された継手20の両管抱持部22は、図1に示すように、流体管1の管端部1Aの外周面及び栓部材30の筒体31Aの外周面を密封状態で抱持し、流体管1の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆うことができる。
したがって、継手20として、管軸芯方両端部に管抱持部22を備えた分割構造の汎用品である漏水補修金具又は漏水補修ジョイントをそのまま使用することができるので、継手20の一方の管抱持部22を密封状態で閉塞する栓部材30を製作するだけで済む。それ故に、流体管1の管端末の流体漏洩部位に対する漏洩補修作業を能率良く低コストで実施することができる。
また、流体管1の管端部1Aの外周面及び栓部材30の筒体31Aの外周面に対して、継手20の両管抱持部22が所定装着位置で外装固定されたとき、両分割継手体21における管軸芯方向で相対向する側壁部21Bのうち、上方側に位置する側壁部21Bの内面21Gは、第3ボルト41の上端部をもって構成される荷重受け部45に当接する。そのため、継手20の荷重を固定連結部40の第3ボルト41を介して流体管1の管端部1Aに支持させながら、継手20の両分割継手体21を固定連結することができるので、継手20の取付け作業の容易化と、取付けられた継手20のずり落ち防止とを図ることができる。
なお、流体管1の管端部1Aの外周面及び栓部材30の筒体31Aの外周面に対して、継手20の両管抱持部22が所定装着位置で外装固定されたとき、両分割継手体21の上方側の側壁部21Bの内面21Gと第3ボルト41の上端部との間に空隙が形成される状態で実施してもよい。
また、第3ボルト41の荷重受け部45にゴム等の弾性保護層を形成してもよい。
〔第2実施形態〕
図7に示す管路構造では、流体本管10から上方に延出された分岐用の流体管1の上端部のフランジ2に、配管機材Mの一例である空気弁(急速空気弁)11のフランジ11Bが複数のボルト・ナット(図示省略)で水密状態に固定連結されている。この管路構造において流体漏れが発生した場合には、上述の第1実施形態で説明した本発明の漏洩補修構造及び漏洩補修具Aが用いられる。この第2実施形態の場合は、栓部材30の栓本体31における筒体31Aの内径は、空気弁11の弁本体11Aに外径よりも大に構成され、栓本体31の筒体31A内に、空気弁11の弁本体11Aの一部が入り込み可能な第2内部空間32が形成されている。
栓部材30の第2内部空間32に、流体管1の管端末に設けられる空気弁11等の配管機材Mが入り込むことにより、継手20としても管軸芯方向での全長が小なものでも使用可能となり、漏洩補修作業の低コスト化を促進することができる。
また、流体管1の管端部1Aの外周面及び栓部材30の筒体31Aの外周面に対して、継手20の両管抱持部22が所定装着位置で外装固定されたとき、両分割継手体21における管軸芯方向で相対向する側壁部21Bのうち、上方側に位置する側壁部21Bの内面21Gは、第3ボルト41の上端部をもって構成される荷重受け部45に当接可能に構成されている。
さらに、流体管1の管端部1Aの外周面及び栓部材30の筒体31Aの外周面に対して、継手20の両管抱持部22が所定装着位置で外装固定されたとき、栓本体31の蓋板31Bの内面と空気弁11の弁本体11Aの上面との間に空隙12が形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、継手20として、両管抱持部22の内径が同一に構成されている汎用品の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントを用いたが、両管抱持部22の内径が異径に構成されている汎用品の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントを用いて実施してもよい。
(2)上述の各実施形態では、継手20として、両管抱持部22を備えた二分割構造の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントを用いたが、三以上に分割された分割構造の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントを用いてもよい。
(3)上述の各実施形態では、継手20として、両管抱持部22が管軸芯方向に沿って一直線状に配置された漏水補修金具又は漏水補修ジョイントを用いたが、配管機材Mが管軸芯に対して直交する向き姿勢で配設されている場合には、両管抱持部22が直交するエルボ用の漏水補修金具又は漏水補修ジョイントを用いるとよい。
(4)管端末に取付けられる配管機材Mとして、上述の第1実施形態ではフランジ板3を例示し、第2実施形態では空気弁11を例示したが、その他の配管機材Mとしては、補修弁や消火栓等を挙げることができる。
(5)上述の各実施形態では、流体管1の管端に配管機材Mをフランジ接合したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、配管機材Mを、溶接やネジ結合等で流体管1の管端に取付けてもよい。
(6)上述の各実施形態では、栓部材30を流体管1の管端末側に固定連結する固定連結部40を、継手20の第1内部空間26に配置したが、この構成に限定されるものではない。例えば、固定連結部40を継手20の外部に配置して実施してもよい。
1 流体管
3 フランジ板(配管機材)
11 空気弁(配管機材)
20 継手
21 分割継手体
22 管抱持部
26 第1内部空間
30 栓部材
31 栓本体
32 第2内部空間
40 固定連結部
45 荷重受け部
M 配管機材

Claims (7)

  1. 流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修構造であって、
    前記流体管に対して前記流体漏洩部位を密封する状態で管径方向外方から外装固定可能な複数の分割継手体を備えた継手と、該継手の管軸芯方両端部の管抱持部のうち、前記流体管の管端末から離間配置される一方の管抱持部を密封状態で閉塞する栓部材と、前記栓部材を前記流体管の管端末側に固定連結する固定連結部と、が備えられ、前記栓部材は、前記固定連結部で前記流体管の管端末側に固定連結され、前記継手は、前記両管抱持部を前記流体管及び前記栓部材に当て付けた状態で外装固定されている漏洩補修構造。
  2. 前記固定連結部は、前記継手の第1内部空間内で前記栓部材と前記流体管の管端末側との間に設けられている請求項1記載の漏洩補修構造。
  3. 前記栓部材は、前記継手の一方の前記管抱持部に密封状態で貫通配置可能な有底筒状の栓本体を備え、前記継手内に位置する前記栓本体の内端部には、前記固定連結部に対する連結突起部が設けられている請求項2記載の漏洩補修構造。
  4. 前記固定連結部には、前記継手の荷重を受け止める荷重受け部が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の漏洩補修構造。
  5. 前記栓部材には、前記流体管の管端末に連結された配管機材の一部が入り込み可能な第2内部空間が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の漏洩補修構造。
  6. 流体管の管端末の流体漏洩部位を密封状態で覆う漏洩補修具であって、
    前記流体管に対して前記流体漏洩部位を密封する状態で管径方向外方から外装固定可能な複数の分割継手体を備えた継手と、該継手の管軸芯方両端部の管抱持部の一方を密封状態で閉塞する栓部材と、前記栓部材を前記流体管の管端末側に固定連結する固定連結部と、が備えられている漏洩補修具。
  7. 前記栓部材は、前記継手の一方の前記管抱持部に密封状態で貫通配置可能な筒体の一端部に蓋板を連設してなる栓本体を備え、前記継手内に位置する前記筒体の内端部の外周面には、前記固定連結部に対する連結突起部が設けられている請求項6記載の漏洩補修具。

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