JP2019117999A - ノイズ除去フィルタ装置及びノイズ除去方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば下記特許文献1には、受信波中の妨害波を除去するために無線受信機で利用されるノッチフィルタが記載されている。
本発明は、このように、大きな直流成分(即ち、被計量物の重量値)に対してノイズ成分が重なる信号からノイズ成分を効率的、且つ、高精度に除去できるノイズ除去フィルタ装置とノイズ除去方法とを提供することを目的としている。
このノイズ除去フィルタ装置では、信号のノイズ除去が可能なフィルタ係数をIIR型適応ノッチフィルタからIIR型ノッチフィルタにコピーしているため、効率的なノイズ除去が可能である。
ノッチフィルタのステップ応答を補正することで、高精度のノイズ除去が可能になる。
これは、ノッチフィルタのフィルタ係数の更新が完了しなければ、信号に対するノイズ除去効果が得られないためである。
この方法により、直流成分にノイズが重畳した信号から効率的にノイズを除去することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るノイズ除去フィルタ装置の構成をブロック図で示している。
この装置は、直流成分にノイズが重畳した入力信号のサンプリングデータが入力し、このサンプリングデータの後退差分を算出して差分信号を出力する差分算出部621と、差分信号からノイズを除去するようにフィルタ係数の更新を繰り返すIIR型適応ノッチフィルタ622と、適応ノッチフィルタ622のフィルタ係数の収束状態を監視するフィルタ係数監視部623と、入力信号のサンプリングデータのノイズを除去するIIR型ノッチフィルタ626と、適応ノッチフィルタ622のフィルタ係数が収束状態にあるとき、適応ノッチフィルタ622のフィルタ係数をノッチフィルタ626のフィルタ係数としてコピーする係数更新部624と、ノッチフィルタ626の出力のステップ応答を補正するステップ応答補正部627と、適応ノッチフィルタ622のフィルタ係数が収束状態に無いとき、入力のサンプリングデータをノッチフィルタ626を通さずに出力する選択部625と、を備えている。
y(n)=x(n)−x(n−1) (数2)
y(n)は、入力信号から直流成分を除いたノイズ成分の信号に相当する。
a(n+1)=a(n)−μ(n)u(n−1)e(n) (数3)
μ(n)=μ0Σλke2(n−k)
(Σは、k=0からnまで加算)
(数3)において、λは忘却係数、μ0はステップサイズ、μ(n)は可変ステップサイズである。
a(n)−a(n−1)≦0.02 (数4)
のとき、フィルタ係数が収束状態にあると判定し、(数4)の収束条件を満たさないとき、フィルタ係数が収束状態にないと判定する。係数監視部623は、その判定結果を選択部625及び係数更新部624に伝える。
ノッチフィルタ626は、図3に示す構成を有している。この構成は、適応ノッチフィルタ622(図2)と同様である。
適応ノッチフィルタ622のフィルタ係数が収束状態にあるとき、選択部625は、入力するサンプリングデータx(n)をノッチフィルタ626に供給し、係数更新部624は、ノッチフィルタ626のフィルタ係数として適応ノッチフィルタ622のフィルタ係数をコピーする。
この処理を受けたノッチフィルタ626は、入力信号からノイズ成分を除いた信号を出力する。
ステップ信号が入力するノッチフィルタ626では、帯域幅決定パラメータrの値に応じて、リンギングや立ち上がりの遅れなどのステップ応答が発生する。ステップ応答補正部627は、ノッチフィルタ626の出力信号に含まれる「ステップ応答を悪化させる成分」を打ち消す信号を発生して、出力信号の乱れを補正する。
図4に示すように、ノッチフィルタの伝達関数は(数5)で表せる。ここで、X(z)は入力、Y(z)は出力である。
(数6)に示す振幅Aのステップ信号がノッチフィルタに入力すると、ノッチフィルタの出力は(数7)のようになる。
(数7)を逆Z変換すると、ノッチフィルタの出力y(n)は(数8)のようになる。
(数8)において第2項がステップ応答を悪化させる項である。
ステップ応答補正部627は、ノッチフィルタ入力の瞬時値x(n)を用いて、ノッチフィルタの出力y(n)から(数8)の第2項をキャンセルさせる項((数9)の第2項)を作成し、「ステップ応答を悪化させる成分」を打ち消した(数9)のw(n)をステップ応答補正部627から出力する。
図5から、ノッチフィルタ626のノイズ除去により、液揺れの影響が短時間で除去できることが分かり、ノッチフィルタ626のノイズ除去とステップ応答補正部627のステップ応答補正とを併せて行うことにより、液揺れの影響がさらに短時間で収束することが分かる。
入力信号の時間的に前後するサンプリングデータの差分を算出し(ステップ1)、得られたサンプリング差分データを適応ノッチフィルタ(ANF)に与えて、ノイズ除去が可能なフィルタ係数を求める(ステップ2)。
また、ステップ3において、適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束条件を満たさない場合は(ステップ3でNo)、入力信号のサンプリングデータをノッチフィルタを通さずに出力する。
入力信号のサンプリングデータのノイズをノッチフィルタで除去したときは、ノッチフィルタの出力に対してノッチフィルタのステップ応答を補正する処理を行った後、出力する(ステップ5)。
こうした処理により、直流成分にノイズが重畳した入力信号のノイズを効率的、且つ、高精度に除去することができる。
ノイズ除去フィルタ装置が、適応ノッチフィルタのフィルタ係数の収束状態を監視するフィルタ係数監視部を備え、適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束状態にあるとき、適応ノッチフィルタのフィルタ係数がコピーされたノッチフィルタに入力信号のサンプリングデータが供給され、適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束状態に無いとき、サンプリングデータがノッチフィルタを経ずに出力されること。
ノッチフィルタの出力のステップ応答を補正するステップ応答補正ステップを更に備えること。
フィルタ係数算出ステップにおいて、適応ノッチフィルタのフィルタ係数の収束状態を監視し、フィルタ係数が収束状態にあるとき、フィルタ係数設定ステップに進み、適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束状態に無いとき、入力信号のサンプリングデータを、ノッチフィルタを経ずに出力すること。
621 差分算出部
622 適応ノッチフィルタ
623 フィルタ係数監視部
624 係数更新部
625 選択部
626 ノッチフィルタ
627 ステップ応答補正部
Claims (4)
- 直流成分にノイズが重畳した信号から前記ノイズを除去するノイズ除去フィルタ装置であって、
前記信号のサンプリングデータが入力するIIR型ノッチフィルタと、
前記信号のサンプリングデータが順次入力し、前後する前記サンプリングデータの差分を算出してサンプリング差分データを生成する差分算出部と、
前記サンプリング差分データからノイズ成分を除去するようにフィルタ係数の更新を繰り返すIIR型適応ノッチフィルタと、
前記適応ノッチフィルタの前記フィルタ係数の収束状態を監視するフィルタ係数監視部と、
を備え、
前記適応ノッチフィルタの前記フィルタ係数が収束状態にあるとき、該フィルタ係数が前記ノッチフィルタのフィルタ係数としてコピーされ、
前記信号のサンプリングデータが入力した前記ノッチフィルタから、前記ノイズが除去されたサンプリングデータが出力されることを特徴とするノイズ除去フィルタ装置。 - 請求項1に記載のノイズ除去フィルタ装置であって、
前記ノッチフィルタの出力に対して該ノッチフィルタのステップ応答を補正するステップ応答補正部を更に備えるノイズ除去フィルタ装置。 - 請求項1または2に記載のノイズ除去フィルタ装置であって、
前記適応ノッチフィルタの前記フィルタ係数が収束状態に無いとき、前記信号のサンプリングデータが前記ノッチフィルタを経ずに出力されるノイズ除去フィルタ装置。 - 直流成分にノイズが重畳した信号から前記ノイズを除去するノイズ除去方法であって、
前記信号の時間的に前後するサンプリングデータの差分を算出してサンプリング差分データを生成する差分算出ステップと、
前記サンプリング差分データをIIR型適応ノッチフィルタに供給し、該適応ノッチフィルタに前記サンプリング差分データからノイズ成分を除去するようにフィルタ係数の更新を行わせるフィルタ係数算出ステップと、
前記適応ノッチフィルタの前記フィルタ係数が収束状態にあるとき、前記信号のサンプリングデータを供給するIIR型ノッチフィルタのフィルタ係数として、前記適応ノッチフィルタの前記フィルタ係数をコピーするフィルタ係数設定ステップと、
を備えるノイズ除去方法。
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KR102485669B1 (ko) * | 2022-09-08 | 2023-01-09 | 주식회사 알에프투디지털 | 노치 필터를 이용한 터치 센서 잡음 제거 시스템 |
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