JP2019116852A - 内燃機関の合成樹脂製マニホルド - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を伴うことなく、合成樹脂製の吸気マニホルドの耐圧強度を高くする。【解決手段】吸気マニホルド1は、コレクタ本体部7および4つのブランチ半割部4Aを有した第1部材5と、コレクタカバー部14および4つのブランチ半割部4Bを有した第2部材6とを振動溶着により一体化することで構成される。コレクタカバー部14は、天井壁15を有しており、この天井壁15に、4つのブランチ部4の4つの連通孔16が形成されている。各連通孔16の周縁部16aは、概ね矩形に連続した開口部として成形されている。また、コレクタカバー部14は、ブランチ半割部4Bに隣接した位置に、直線状に延びるブランチ部側溶着ライン23を有しており、このブランチ部側溶着ライン23は、溶着ライン22,24,25と組み合わされることにより、長方形に連続した溶着ラインを構成する。【選択図】図9

Description

本発明は、内燃機関の合成樹脂製マニホルドに関し、特に、半割状に成形された2つの部材が振動溶着により一体化された内燃機関の合成樹脂製マニホルドに関する。
内燃機関の合成樹脂製マニホルドの一例として、特許文献1に記載のものが挙げられる。
特許文献1の合成樹脂製マニホルドは、箱状のコレクタ部と、気筒列方向に並んで設けられた複数のブランチ部と、を有している。この合成樹脂製マニホルドは、コレクタ部の一部と各ブランチ部の半割部とを含むように半割状に成形された2つの部材を、所定の溶着ラインに沿って振動溶着して一体化することで構成されている。従って、コレクタ部と連通する各ブランチ部の連通孔は、その周縁部が溶着ラインを挟んで二分割されている。
特許第3888030号公報 特開2004−308581号公報
特許文献1の合成樹脂製マニホルドでは、内燃機関の稼動時に、このマニホルド内に空気が取り込まれたときに、コレクタ部の内外に生じる圧力差によって、コレクタ部と連通する各ブランチ部の連通孔の周縁部がその外周側に膨らむ。この周縁部の膨らみは、例えば過給により、コレクタ部に正圧が入ったときに、より顕著なものとなる。このように連通孔の周縁部が膨らむ際には、この周縁部上の溶着ラインの部分に応力が集中的に作用することで、半割状の2つの部材が、上記周縁部において互いに離間する方向に引っ張られる。これにより、合成樹脂製マニホルドの耐圧強度が低下する虞があった。
このような耐圧強度の低下を生じさせないためには、連通孔の周縁部上に溶着ラインが存在しないようにすれば良いが、これを実現しようとすると、特許文献2のように、3つの部材を振動溶着により接合して合成樹脂製マニホルドを構成せざるを得なかった。
本発明では、コレクタ部と、並んで設けられた複数のブランチ部と、を有し、半割状に成形された第1部材および第2部材を、所定の溶着ラインに沿って振動溶着することで一体化された内燃機関の合成樹脂製マニホルドにおいて、前記第1部材は、前記コレクタ部の一部と各ブランチ部の一部とを構成し、前記第2部材は、前記コレクタ部の一部と各ブランチ部の一部とを構成し、前記コレクタ部における溶着ラインが、前記コレクタ部の全周に沿って連続しており、前記コレクタ部との接続部となる各ブランチ部の連通孔の各々は、前記第1部材または前記第2部材において、周縁部が連続した開口部として成形されている。
つまり、連通孔の周縁部が溶着ラインによって分割されていない。従って、合成樹脂製マニホルド内への空気の取り込みの際に、連通孔の周縁部がその外周側に膨らんだときに、この周縁部上に応力が集中的に作用する部分が無い。
また、前記第1部材は、コレクタ本体部を有し、前記第2部材は、前記コレクタ本体部を覆うコレクタカバー部を有し、各ブランチ部の連通孔の各々は、前記コレクタカバー部に成形されていることが好ましい。
さらに、前記溶着ラインは、各ブランチ部の端部に隣接した位置で気筒列方向に直線状に延びるブランチ部側溶着ラインを有することが好ましい。
また、前記ブランチ部側溶着ラインは、最も外側にある2つのブランチ部の側縁部に沿った側縁溶着ラインとの間に段差を有し、これらの溶着ラインは、互いに不連続であることが好ましい。
さらに、前記側縁溶着ラインは、前記ブランチ部側溶着ラインの側方を迂回して前記コレクタ部側縁の側部側溶着ラインに接続されていることが好ましい。
また、前記ブランチ部側溶着ラインは、気筒列方向に互いに隣接する2つのブランチ部間の縁部に沿った中間溶着ラインとの間に段差を有し、これらの溶着ラインは、互いに不連続であることが好ましい。
さらに、前記溶着ラインは、各ブランチ部の端部に隣接した位置に、円弧状に膨らんだ溶着ラインを有する。
本発明によれば、部品点数の増加を伴うことなく、内燃機関の合成樹脂製マニホルドの耐圧強度を高くすることができる。
一実施例の吸気マニホルドの斜視図である。 第1部材が下側に位置する配置における一実施例の吸気マニホルドの分解斜視図である。 第2部材が下側に位置する配置における一実施例の吸気マニホルドの分解斜視図である。 コレクタ部の側面図である。 内部側から見たときの第1部材の斜視図である。 内部側から見たときのコレクタ部のコレクタ本体部の平面図である。 コレクタ部の組立分解図である。 内部側から見たときの第2部材の斜視図である。 内部側から見たときのコレクタ部のコレクタカバー部の平面図である。 図1の線A−Aに沿って切断したコレクタ部の断面図である。
以下、本発明を直列4気筒内燃機関の吸気マニホルドとして適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
最終的な組立状態を示す図1のように、吸気マニホルド1は、図示せぬ吸気ダクトが接続される細長い箱状のコレクタ部2と、図示せぬシリンダヘッドに取り付けられるヘッド側フランジ部3と、を有し、かつコレクタ部2とヘッド側フランジ部3との間に、各気筒にそれぞれ対応する4本のブランチ部4を備えている。4本のブランチ部4は、内燃機関の気筒列方向に沿って並べられており、それぞれ概ね同様の湾曲形状を有している。また、コレクタ部2の長辺方向の寸法がシリンダヘッドに比べて短いことから、4本のブランチ部4は、シリンダヘッド側でそれぞれの間隔が拡がるように、図1に示すように、機関前後方向にそれぞれ異なる形で僅かに曲がっている。但し、振動溶着を可能とするために、矢印Xのように側方から見たときの各ブランチ部4の投影形状は基本的に同一である。
図2および図3に示す分解斜視図のように、吸気マニホルド1は、基本的には、2つの部材つまり概ねU字状に湾曲した吸気マニホルド1の内側部分を構成する第1部材5と、外側部分を構成する第2部材6と、から構成されている。これらの第1、第2部材5,6は、いずれも熱可塑性合成樹脂、例えばガラス繊維を配合したナイロン(登録商標)樹脂によって所定の形状に射出成形されており、かつ互いに振動溶着により接合されて一体化されることで、吸気マニホルド1を構成する。第1部材5と第2部材6との間の分割面は、図1に示すように基本的に各ブランチ部4の湾曲形状に沿って延び、さらに、図4に示すようにコレクタ部2の側方から見たときにコレクタ部2の短辺方向を概ねU字状に横切っている。つまり、第1部材5と第2部材6との間の分割面は、各ブランチ部4を連ねるようにブランチ部4の列に沿って延び、かつコレクタ部2の長辺方向に延びている。なお、振動溶着時の振動方向は、図1の矢印Xの方向であり、気筒列方向ならびにコレクタ部2の長辺方向と同じ方向となる。
第1部材5は、コレクタ部2の下側部分となるコレクタ本体部7と、このコレクタ本体部7と一体に成形され、4つのブランチ部4の下側半部となる4つのブランチ半割部4Aと、を備えている。
図5に示す斜視図のように、コレクタ本体部7は、箱状に窪むことで上面が長方形に開口した形状を有している。コレクタ本体部7には、4つのブランチ半割部4Aに隣接した位置でこれらのブランチ半割部4Aを横切るようにほぼ一定の幅でX方向(振動方向)に直線状に延びる直線状リブ8が突出形成されている。この直線状リブ8の上面は、コレクタ部2の長辺方向に沿って直線的に連続しており、振動溶着時に帯状の接合面となる。
直線状リブ8の両端部は、U字状に連続したU字状リブ9に接続されている。U字状リブ9は、直線状リブ8とほぼ同じ幅を有しており、振動溶着時に上面が帯状の接合面となる。図5および図6に示すように、U字状リブ9は、直線状リブ8と平行な長辺方向リブ9aと、直線状リブ8の一端と長辺方向リブ9aの一端とを接続する短辺方向リブ9bと、直線状リブ8の他端と長辺方向リブ9aの他端とを接続する短辺方向リブ9cと、を備えている。
また、コレクタ本体部7と一体に成形された各ブランチ半割部4Aの縁部には、この縁部に沿って連続したブランチ半割部リブ10a,10bが突出形成されている。ここで、ブランチ半割部リブ10aは、最も外側にある♯1,♯4気筒用の2つのブランチ半割部4Aの外側の側縁部に突出形成されたリブであり、一方、ブランチ半割部リブ10bは、隣接した2つのブランチ半割部4Aの間の縁部に突出形成されたリブである。ブランチ半割部リブ10aは、上記直線状リブ8およびU字状リブ9とほぼ同じ幅を有している。一方、ブランチ半割部リブ10bは、基本的には、直線状リブ8およびU字状リブ9とほぼ同じ幅を有しているが、直線状リブ8の付近において幅が拡がっている。つまり、ブランチ半割部リブ10bは、直線状リブ8の付近において、先端を環状に連続した環状部11に形成することでX方向の幅が拡がっている。ブランチ半割部リブ10a,10bは、振動溶着時に上面が帯状の溶着面となる。
図5に示すように、コレクタ本体部7寄りのブランチ部4の端部において、ブランチ半割部リブ10a,10bと直線状リブ8との間には、ブランチ半割部リブ10a,10bよりも下方に後退した段差部12が形成されている。この段差部12は、コレクタ部2の長辺方向両端の間に亘って形成されている。この段差部12を介して、図7のコレクタ部2の分解図のように、ブランチ半割部リブ10aの先端部13(後述する迂回部34を除く)が、直線状リブ8よりも上方に位置している。同様に、ブランチ半割部リブ10bの先端の環状部11も、段差部12を介して直線状リブ8よりも上方に位置している。
図5および図6に示すように、2つのブランチ半割部リブ10aの先端部13は、この先端部13と連続する湾曲した迂回部34を介して直線状リブ8の側方を迂回することで、短辺方向リブ9b,9cのほぼ中間位置にそれぞれ接続されている。このようにブランチ半割部リブ10aを迂回させている理由は、互いに異なる上下方向位置にあるブランチ半割部リブ10aの先端部13と直線状リブ8とを振動溶着することができないので、この上下方向位置のずれを補うようにブランチ半割部リブ10aの先端部13と短辺方向リブ9b,9cとを接続するためである。
次に、図8の第2部材の斜視図および図9のコレクタカバー部の平面図を主に参照することにより、第1部材5の蓋部材となる第2部材6について説明する。
第2部材6は、コレクタ本体部7に対応した外形を有するコレクタカバー部14と、第1部材5の4つのブランチ半割部4Aに対応した外形を有する4つのブランチ半割部4Bと、を備えている。
コレクタカバー部14は、コレクタ本体部7よりも浅く箱状に窪むことで下面が長方形に開口した形状を有している。コレクタカバー部14の天井壁15は、コレクタ本体部7の上記段差部12によって形成された凹部18(図5参照)に収容される部分と、各ブランチ部4の後述する連通孔16を形成するための部分とを確保するために、図7に示すように、コレクタカバー部14の開口端面14aよりも下側に突出している。図8および図9に示すように、天井壁15には、4つのブランチ部4の4つの連通孔16が形成されている。4つの連通孔16は、コレクタ部2の長辺方向に沿って並んでいる。各連通孔16の周縁部16aは、概ね矩形に連続した開口部として成形されている。各連通孔16は、各ブランチ部4内部のブランチ通路29と、コレクタ部2内部のコレクタ部空間32とを連通する。
コレクタカバー部14には、コレクタ本体部7の直線状リブ8に対応した位置に、直線状リブ17が突出形成されている。この直線状リブ17は、直線状リブ8とほぼ同じ幅を有しており、コレクタ部2の長辺方向(X方向)に沿って直線状に延びている。直線状リブ17の下面は、振動溶着時に帯状の接合面となり、コレクタ本体部7の段差部12によって形成された凹部18(図5参照)内で、コレクタ本体部7の直線状リブ8に振動溶着される。
直線状リブ17の両端部は、コレクタ本体部7のU字状リブ9と対応した位置で、U字状に連続したU字状リブ19に接続されている。U字状リブ19は、U字状リブ9とほぼ同じ幅を有している。U字状リブ19は、振動溶着時に帯状の接合面となり、U字状リブ9と振動溶着される。U字状リブ19は、U字状リブ9と同様に、直線状リブ17と平行な長辺方向リブ19aと、直線状リブ17の一端と長辺方向リブ19aの一端とを接続する短辺方向リブ19bと、直線状リブ17の他端と長辺方向リブ19aの他端とを接続する短辺方向リブ19cと、を備えている。
また、コレクタカバー部14と一体に成形された各ブランチ半割部4Bの側縁部には、第1部材5の各ブランチ半割部4Aのブランチ半割部リブ10aに対応した位置に、ブランチ半割部リブ26aが突出形成されている。ブランチ半割部リブ26aは、第1部材5のブランチ半割部リブ10aに対応した形状を有している。2つのブランチ半割部リブ26aは、ブランチ半割部リブ10aに接続された迂回部34の形状に対応した迂回部35を介して短辺方向リブ19b,19cのほぼ中間位置にそれぞれ接続されている。
一方、コレクタ部2の長辺方向に互いに隣接する2つのブランチ半割部4Bの間の縁部には、ブランチ半割部リブ26bが突出形成されている。ブランチ半割部リブ26bは、第1部材5のブランチ半割部リブ10bに対応した形状を有している。ブランチ半割部リブ26bの先端には、ブランチ半割部リブ10bの環状部11と同様の形状をなす環状部27が形成されている。環状部27は、直線状リブ17の溶着面よりも上方へ後退した位置において、2つのブランチ半割部4Bの間の縁部に突出形成されている。環状部27と直線状リブ17の外側面との間には、僅かに隙間28が残存しているが、この隙間28は、第1部材5と第2部材6とを振動溶着した状態で各ブランチ半割部4A,4Bの間に形成される管状のブランチ通路29内の空気の洩れが問題とならない程度に設定されている。
このように形成された第2部材6は、第1部材5に突き合わされ、これらの第1、第2部材5,6が、図1に矢印Xで示す振動方向に沿った振動溶着により互いに接合されて一体化することで、吸気マニホルド1が構成される。
図10に示すコレクタ部2の断面図のように、第1部材5と第2部材6とを振動溶着した状態では、長辺方向リブ9a,19aは一体に溶着しており、さらに、その両側で、コレクタカバー部14に突出形成されたバリ溜めリブ20,21の端面が、コレクタ本体部7の上縁のフランジ部33の上面に溶着している。振動溶着時に、長辺方向リブ9a,19aから発生したバリは、これらの長辺方向リブ9a,19aとバリ溜めリブ20,21との間の空間に収容され、外部には流出しないようになっている。なお、バリ溜めリブ20,21は、他の溶着部に設けても良い。
次に、振動溶着により接合される部分つまり溶着ラインについて説明する。
長辺方向リブ9a,19aによる直線的な溶着部分によって、反ブランチ部側溶着ライン22が構成される。
同様に、直線状リブ8,17による直線的な溶着部分によって、ブランチ部側溶着ライン23が構成される。また、短辺方向リブ9b,19bによる溶着部分によって、側部側溶着ライン24が構成され、さらに、短辺方向リブ9c,19cによる溶着部分によって、側部側溶着ライン25が構成される。
図6および図9に示すように、溶着ライン22,23,24,25は、概ね長方形の枠状をなす溶着ラインを構成している。つまり、コレクタ部2における溶着ライン22,23,24,25が、コレクタ部2の全周に沿って概ね長方形に連続している。
また、ブランチ半割部リブ10a,26aによる溶着部分によって、最も外側にあるブランチ半割部4A,4Bの側縁部に沿った側縁溶着ライン30が構成される。図5に示すように、側縁溶着ライン30は、コレクタ本体部7寄りのブランチ半割部4Aの端部に位置した段差部12によって、ブランチ部側溶着ライン23と不連続になっている。つまり、コレクタ本体部7とブランチ半割部4Aとの境界において、側縁溶着ライン30は、段差部12を介してブランチ部側溶着ライン23よりも上方に位置している。
また、ブランチ半割部リブ10b,26bによる溶着部分によって、隣接するブランチ半割部4A,4Aの縁部および対応するブランチ半割部4B,4Bの縁部に沿った中間溶着ライン31が構成される。図5に示すように、中間溶着ライン31は、側縁溶着ライン30と同様に、段差部12によって、ブランチ部側溶着ライン23と不連続になっている。つまり、コレクタ本体部7とブランチ半割部4Aとの境界において、中間溶着ライン31は、段差部12を介してブランチ部側溶着ライン23よりも上方に位置している。
さらに、迂回部34,35による溶着部分によって、コレクタ部2の両側部において、迂回部34,35の湾曲形状に沿った迂回部溶着ライン36が構成される。一方の迂回部溶着ライン36は、側部側溶着ライン24のほぼ中間位置に接続され、他方の迂回部溶着ライン36は、側部側溶着ライン25のほぼ中間位置に接続される。
上記のように、本実施例では、コレクタ部2における溶着ライン、つまり溶着ライン22,23,24,25が、コレクタ部2の全周に沿って概ね長方形に連続し、さらに、各ブランチ部4の連通孔16が第2部材6のコレクタカバー部14に設けられている。このため、連通孔16の周縁部16aが、コレクタカバー部14において、概ね矩形に連続した開口部として成形されており、溶着ライン22,23,24,25、特に溶着ライン23によって分割されていない。従って、内燃機関の稼動時における吸気マニホルド1内への空気の取り込みの際に、コレクタ部2の内外に生じる圧力差によって、コレクタ部2との接続部となる各ブランチ部4の連通孔16の周縁部16aがその外周側に膨らんだときに、周縁部16aにおいて、応力が集中的に作用する部分が無い。よって、吸気マニホルド1の耐圧強度が高くなる。
また、本実施例では、2つの側縁溶着ライン30,30が、段差部12によってブランチ部側溶着ライン23と不連続になっているが、側縁溶着ライン30,30と溶着ライン24,25とが、迂回部溶着ライン36,36を介して接続されている。従って、X方向に隣接した2つのブランチ部4では隙間28を通して空気の洩れがあるものの、最も外側にある2つのブランチ部4を迂回部溶着ライン36,36によって確実にシールすることにより、4つのブランチ部4全体のシール性を向上させることができる。
なお、本実施例では、コレクタ部2における溶着ライン22,23,24,25をコレクタ部2の全周に沿って連続させ、第2部材6のコレクタカバー部14に連通孔16を設けた例を開示したが、第1部材のコレクタ本体部に連通孔を設けた構成とすることもできる。
また、本実施例では、コレクタ部2の長辺方向に沿って直線的に連続したブランチ部側溶着ライン23を開示したが、吸気マニホルド1の内部に正圧を入れた際のコレクタ部2の膨らみに対応した方向に湾曲した円弧状の溶着ラインとしても良い。
1・・・吸気マニホルド
2・・・コレクタ部
4・・・ブランチ部
4A・・・ブランチ半割部
4B・・・ブランチ半割部
5・・・第1部材
6・・・第2部材
7・・・コレクタ本体部
8・・・直線状リブ
10a・・・ブランチ半割部リブ
10b・・・ブランチ半割部リブ
12・・・段差部
14・・・コレクタカバー部
16・・・連通孔
16a・・・周縁部
17・・・直線状リブ
23・・・ブランチ部側溶着ライン
30・・・側縁溶着ライン
36・・・迂回部溶着ライン

Claims (7)

  1. コレクタ部と、並んで設けられた複数のブランチ部と、を有し、半割状に成形された第1部材および第2部材を、所定の溶着ラインに沿って振動溶着することで一体化された内燃機関の合成樹脂製マニホルドであって、
    前記第1部材は、前記コレクタ部の一部と各ブランチ部の一部とを構成し、
    前記第2部材は、前記コレクタ部の一部と各ブランチ部の一部とを構成し、
    前記コレクタ部における溶着ラインが、前記コレクタ部の全周に沿って連続しており、
    前記コレクタ部との接続部となる各ブランチ部の連通孔の各々は、前記第1部材または前記第2部材において、周縁部が連続した開口部として成形されていることを特徴とする内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  2. 前記第1部材は、コレクタ本体部を有し、前記第2部材は、前記コレクタ本体部を覆うコレクタカバー部を有し、各ブランチ部の連通孔の各々は、前記コレクタカバー部に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  3. 前記溶着ラインは、各ブランチ部の端部に隣接した位置で気筒列方向に直線状に延びるブランチ部側溶着ラインを有することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  4. 前記ブランチ部側溶着ラインは、最も外側にある2つのブランチ部の側縁部に沿った側縁溶着ラインとの間に段差を有し、これらの溶着ラインは、互いに不連続であることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  5. 前記側縁溶着ラインは、前記ブランチ部側溶着ラインの側方を迂回して前記コレクタ部側縁の側部側溶着ラインに接続されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  6. 前記ブランチ部側溶着ラインは、気筒列方向に互いに隣接する2つのブランチ部間の縁部に沿った中間溶着ラインとの間に段差を有し、これらの溶着ラインは、互いに不連続であることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  7. 前記溶着ラインは、各ブランチ部の端部に隣接した位置に、円弧状に膨らんだ溶着ラインを有することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
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