JP2019114603A - 基板収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製の部材を用いることなく、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供する。【解決手段】基板収納容器に取り付けられるバルブ体40は、筒状の弾性体44と、弾性体44の一方側を被着する第1被着部410が形成された第1筒部41と、弾性体44の他方側を被着する第2被着部430が形成された第2筒部43と、第1筒部41と第2筒部43とで形成される内部空間Sと、を有し、第1被着部410は、容器本体10の外部に連通する第1連通孔411が形成され、第2筒部42は、容器本体10の内部に連通する第2連通孔431が、弾性体44よりも外側の内部空間S側に形成されており、第1被着部410又は第2被着部430と、弾性体44とが離間することで、容器本体10に対する気体の流通を制御するものである。【選択図】図3

Description

本発明は、容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体を備えた基板収納容器に関する。
基板を収納する基板収納容器は、容器本体と、容器本体の開口を閉止する蓋体と、容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体を備えている。このバルブ体は、チェックバルブ機能を有するもので、弁体と、弁体を開閉させる金属製の弾性部材と、を有している(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
バルブ体のチェックバルブ機能は、一方向の気体の流通を制御するものであるから、気体の流通方向に応じて、バルブ体自体が取り替えられたり、弁体及び弾性部材が組み替えられたりしている。
特開2008−066330号公報 特開2004−179449号公報
ところで、基板収納容器は、基板を気密状態で収納するために、バルブ体から気体が供給され、また、バルブ体を介して排出されるが、収納する基板の加工時に、基板に付着した残留物質も、供給した気体とともに排出されることがある。そのため、バルブ体の金属製の弾性部材などが、残留物質によって腐食されることがあった。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、金属製の部材を用いることなく、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、を有し、前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が、前記弾性体よりも外側の内部空間側に形成されており、前記第1被着部又は前記第2被着部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(2)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、を有し、前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が、前記弾性体よりも外側の内部空間側に形成され、前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、前記第1被着部又は前記第2被着部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(3)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、前記第1被着部と前記第2被着部の間に位置するとともに、前記弾性体が接離する栓部と、を有し、前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が、前記第2被着部よりも外側に形成され、前記弾性体は、前記栓部よりも前記第2被着部側に、第3連通孔が形成されており、前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(4)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、前記第1筒部との間に内部空間を形成する第2筒部と、前記第1筒部に形成され、前記弾性体の他方側を被着する栓部と、を有し、前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(5)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、前記第1被着部と前記第2被着部の間に位置するとともに、前記弾性体が接離する栓部と、を有し、前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が、前記弾性体よりも外側の内部空間側に形成され、前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成され、前記弾性体は、前記栓部よりも前記第1被着部側に、第3連通孔が形成されており、前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(6)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、第2筒部との間に内部空間を形成する第1筒部と、前記第2筒部に形成され、前記弾性体の一方側を被着する栓部と、を有し、前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(7)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体を外面に被着する第1被着部が形成された第1筒部と、前記第1筒部との間に内部空間を形成する第2筒部と、を有し、前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成されるとともに、前記第1連通孔と前記外面とを連通する第4連通孔が形成され、前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、前記第4連通孔と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(8)本発明に係る別の1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、前記バルブ体は、筒状の弾性体と、前記弾性体を外面に被着する第2被着部が形成された第2筒部と、前記第2筒部との間に内部空間を形成する第1筒部と、を有し、前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されるとともに、前記第2連通孔と前記外面とを連通する第4連通孔が形成され、前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成されており、前記第4連通孔と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
本発明によれば、金属製の部材を用いることなく、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供することができる。
本発明に係る実施形態の基板収納容器を示す概略分解斜視図である。 第1実施形態のバルブ体を示す、(a)断面斜視図、(b)断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第1実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第2実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第3実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第4実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 第5実施形態のバルブ体を示す、(a)断面斜視図、(b)断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第5実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第6実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第7実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 基板収納容器に取り付けられた第8実施形態のバルブ体の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。 弾性体の取り付け構造を示す概略断面図であり、(a)変形例1、(b)変形例2である。 基板収納容器に取り付けられた第9実施形態のバルブ体を示す、(a)取り付け状態、(b)概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る実施形態の基板収納容器1を示す概略分解斜視図である。
図1に示すように、基板収納容器1は、基板Wを収納する容器本体10と、容器本体10の開口11を閉止する蓋体20と、容器本体10と蓋体20との間に設けられる環状のパッキン30と、を備えている。
容器本体10は、箱状体であり、開口11が正面に形成されたフロントオープン型である。開口11は、外側に広がるように段差をつけて屈曲形成され、その段差部の面が、パッキン30が接触するシール面12として、開口11の正面の内周縁に形成されている。なお、容器本体10は、300mm径や450mm径の基板Wの挿入操作を行い易いことから、フロントオープン型が好ましいが、開口11が下面に形成されたボトムオープン型であってもよい。
容器本体10の内部の左右両側には、支持体13が配置されている。支持体13は、基板Wの載置及び位置決めをする機能を有している。支持体13には、複数の溝が高さ方向に形成され、いわゆる溝ティースを構成している。そして、基板Wは、同じ高さの左右2か所の溝ティースに載置されている。支持体13の材料は、容器本体10と同様のものであってもよいが、洗浄性や摺動性を高めるために、異なる材料が用いられてもよい。
また、容器本体10の内部の後方(奥側)には、リアリテーナ(図示なし)が配置されている。リアリテーナは、蓋体20が閉止された場合に、後述するフロントリテーナと対となって、基板Wを保持する。ただし、本実施形態のようにリアリテーナを備えることなく、支持体13が、溝ティースの奥側に、例えば、「く」字状や直線状をした基板保持部を有することで、フロントリテーナと基板保持部とで基板Wを保持するようなものであってもよい。これらの支持体13やリアリテーナは、容器本体10にインサート成形や嵌合などにより設けられている。
基板Wは、この支持体13に支持されて容器本体10に収納される。なお、基板Wの一例としては、シリコンウェーハが挙げられるが特に限定されず、例えば、石英ウェーハ、ガリウムヒ素ウェーハなどであってもよい。
容器本体10の天井中央部には、ロボティックフランジ14が着脱自在に設けられている。清浄な状態で基板Wを気密収納した基板収納容器1は、工場内の搬送ロボットで、ロボティックフランジ14を把持されて、基板Wを加工する工程ごとの加工装置に搬送される。
また、容器本体10の両側部の外面中央部には、作業者に握持されるマニュアルハンドル15がそれぞれ着脱自在に装着されている。
そして、容器本体10の内部の底面には、給気部16と排気部17とが設けられており、容器本体10の外部の底面には、後述するバルブ体40,50が取り付けられている。これらは、蓋体20によって閉止された基板収納容器1の内部に、給気部16から窒素ガスなどの不活性気体やドライエアーを供給し、必要に応じて排気部17から排出することで、基板収納容器1の内部の気体を置換したり、低湿度の気密状態を維持したり、基板W上の不純物質を吹き飛ばしたりして、基板収納容器1の内部の清浄性を保つようになっている。なお、気体を給気部16から給気するだけでなく、排気部17を負圧(真空)発生装置に接続し、強制的に排気部17から気体を排出することもある。
さらに、排気部17から排気された気体を検知することで、基板収納容器1の内部が導入された気体で置換されたか確認することができる。なお、給気部16及び排気部17は、基板Wを底面へ投影した位置から外れた位置にあるのが好ましいが、給気部16及び排気部17の数量や位置は、図示したものに限らず、容器本体10の底面の四隅部に位置していてもよい。また、給気部16及び排気部17は、蓋体20の側に取り付けられてもよい。
一方、蓋体20は、容器本体10の開口11の正面に取り付けられる、略矩形状のものである。蓋体20は、図示しない施錠機構を有しており、容器本体10に形成された係止穴(図示なし)に係止爪が嵌入することで施錠されるようになっている。また、蓋体20は、中央部に基板Wの前部周縁を水平に保持する弾性のフロントリテーナ(図示なし)が着脱自在に装着又は一体形成されている。
このフロントリテーナは、支持体13の溝ティース及び基板保持部などと同様に、ウェーハが直接接触する部位であるため、洗浄性や摺動性が良好な材料が用いられている。フロントリテーナも、蓋体20にインサート成形や嵌合などで設けることができる。
そして、蓋体20には、パッキン30を取り付ける取付溝21が形成されている。より詳しくは、蓋体20の容器本体10側の面には、開口11の段差部より小さい凸部22が環状に形成されることで、断面略U字状の取付溝21が環状に形成されている。この凸部22は、蓋体20を容器本体10に取り付けた時、開口11の段差部より奥に入り込む。
これらの容器本体10及び蓋体20の材料としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。この熱可塑性樹脂は、導電性カーボン、導電繊維、金属繊維、導電性高分子などからなる導電剤、各種の帯電防止剤、紫外線吸収剤などが更に適宜添加されてもよい。
つぎに、パッキン30は、蓋体20の正面形状(及び容器本体10の開口11の形状)に対応した環状のものであり、本実施形態では、矩形枠状のものである。ただし、環状のパッキン30は、蓋体20への取り付け前の状態で、円環(リング)状であってもよい。
パッキン30は、容器本体10のシール面12と蓋体20との間に配置され、蓋体20を容器本体10に取り付けた際に、シール面12と蓋体20とに密着して基板収納容器1の気密性を確保し、基板収納容器1への外部からの塵埃、湿気などの侵入を低減させるとともに、内部から外部への気体の漏れを低減させるものである。
パッキン30の材料としては、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどの弾性材を用いることができる。これらの材料には、密着性を改質する観点から、カーボン、ガラス繊維、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウムなどからなる充填剤、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアセタール、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂が所定量選択的に添加されてもよい。
ここで、第1実施形態のバルブ体40について説明する。図2は、第1実施形態のバルブ体40を示す、(a)断面斜視図、(b)断面図である。図3は、基板収納容器1に取り付けられた第1実施形態のバルブ体40の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体40は、容器本体10に対する気体の流通を制御するもので、容器本体10に取り付けられた際に、図示されない気体流路を介して給気部16と連通している。
バルブ体40は、容器本体10のリブ180によって形成された貫通孔18(図3参照)に下方から嵌められる固定筒41と、貫通孔18にシール部材45を介して上方から嵌入されて、固定筒41に上方から螺合により着脱自在に組み合わされる保持筒42と、を有している。これにより、固定筒41と保持筒42との間には、内部空間Sが形成される。
固定筒41は、容器本体10の内部側が開口した有底円筒状に形成されているとともに、固定筒41の内周面には、保持筒42を取り付けるための取り付け用の螺子溝412が螺刻形成されている。また、固定筒41の外周面には、半径外方向に延びるリング状のフランジ413が周設されており、リブ180の開口周縁部に接触するようになっている。
さらに、固定筒41には、第1被着部410が、底部中心に底部から立ち上がって、保持筒42に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第1被着部410の内側には、容器本体10の外部に連通する第1連通孔411が形成されている。
一方、保持筒42は、容器本体10の外部側が開口した有底円筒状に形成されているとともに、保持筒42の外周面には、半径外方向に延びるリング状のフランジ423が周設されており、貫通孔18の開口周縁に接触している。さらに、保持筒42の外周面には、固定筒41へ取り付けるための螺子溝422が螺刻形成され、この螺子溝422が固定筒41の螺子溝412と螺合する。ただし、固定筒41及び保持筒42は、螺合でなく、圧入や係止などの他の方法で互いに取り付けられてもよい。
また、保持筒42は、容器本体10の内部に連通する側に、気体流通用の複数の通気口421を区画する区画リブ424が格子状又は放射状に配設されていて、この区画リブ424の裏面(固定筒41側)には、後述するフィルタ46を収納する収納空間が形成されている。
なお、保持筒42は、外周面にシール部材45が装着されており、保持筒42と貫通孔18の内周面との間から、容器本体10の内部に侵入する外気や洗浄液を遮断し、また、容器本体10の内部から漏れる気体を遮断することができる。
ところで、バルブ体40は、保持筒42の内周壁にシール部材47を介して取り付けられ、保持筒42との間にフィルタ46を保持する中蓋筒43も有している。つまり、固定筒41と、保持筒42に取り付けられた中蓋筒33との間に、内部空間Sが形成されている。
中蓋筒43は、容器本体10の外部側が開口した有底円筒状に形成されているとともに、容器本体10の内部側に、フィルタ46が載置されるようになっている。また、中蓋筒43の外周面には突起が形成されており、保持筒42の内周面側に形成された係止溝と係止することで、中蓋筒43は、保持筒42に連結され取り付けられている。
さらに、この中蓋筒43には、第2被着部430が、天部中心に天部から立ち下がって、固定筒41に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第2被着部430の外側(内部空間Sに晒される側)には、容器本体10の内部に連通する第2連通孔431が形成されている。なお、第1実施形態では、第2被着部430を中実の円柱状としたが、先端を中実の円錐台状に形成してもよい。さらに、第2被着部430の固定筒41側が円形凹状に窪んで(略中空になって)いてもよい。
上述した固定筒41、保持筒42及び中蓋筒43は、例えば、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂を材料として成形されている。また、シール部材45,47には、例えば、フッ素ゴム、NBRゴム、ウレタンゴム、EPDMゴム、シリコーンゴムなどの材料から形成された、Oリングなどが用いられている。
さらに、バルブ体40は、第1被着部410と、第2被着部430と、を覆う弾性体44を有している。弾性体44は、第1被着部410又は第2被着部430の少なくとも小さい方の外径と、等しいか小さい内径の内部通路を有する円筒状であり、弾性体44の一方側端部及び他方側端部は、それぞれ第1被着部410及び第2被着部430に取り付けられている。なお、弾性体44を引き伸ばした状態で取り付けることにより、弾性体44の内径は、小さくなるため、第1被着部410又は第2被着部430の外径と等しい内径であっても、第1被着部410又は第2被着部430に対する密着性が向上する。
弾性体44の材料としては、各種ゴムや熱可塑性エラストマー樹脂などを用いることができる。例えば、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどを用いることができる。
そして、フィルタ46は、供給又は排出される気体を濾過するものであり、四フッ化エチレン、ポリエステル繊維、フッ素樹脂などからなる多孔質膜、ガラス繊維などからなる分子濾過フィルタ、活性炭繊維などの濾材に化学吸着剤を担持させたケミカルフィルタなどから選択される。
フィルタ46は、保持筒42と中蓋筒43との間に、1枚又は複数枚保持されている。なお、複数枚のフィルタ46を用いる場合は、同種類のものであってもよいが、性質の異なるものを組み合わせた方が、パーティクル以外に、有機物の汚染なども防止することができるため、より好ましい。例えば、フィルタ46は、容器本体10を洗浄する際に、水や洗浄液などの液体が滞留しないように、液体の通過を抑制する機能も奏するため、フィルタ46の一方に疎水性又は親水性の材料を用いて、液体の透過を更に抑制してもよい。
最後に、第1実施形態のバルブ体40が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図3(a)において、第1連通孔411に陽圧が加わらないか、第2連通孔431に陽圧が加わると、弾性体44は、第1被着部410及び第2被着部430に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図3(b)に矢印で示したように、第1連通孔411に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、第1被着部410又は第2被着部430との間に隙間Cを形成する。そして、第1連通孔411側からの気体は、この隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第2連通孔431側へ流通し、容器本体10の内部に供給される。
このように、第1実施形態のバルブ体40は、外部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体44の材料、硬度や厚み、第1被着部410と第2被着部430との間隔を変更することで調節可能である。また、例えば、第1実施形態では、弾性体44の厚みを、第1被着部410側よりも第2被着部430側を薄く形成しており、弾性体44と第2被着部430との間に隙間Cが形成されるように構成しているが、逆に、弾性体44と第1被着部410との間に隙間Cが形成されてもよい。さらに、第1被着部410又は第2被着部430の先端を円錐台状に形成した場合は、弾性体44は、第1被着部410又は第2被着部430の外周面と面接触でなく、ほぼ円環状の線接触になるため、より低い圧力で弾性体44と第1被着部又は第2被着部430との間に隙間Cを形成することができる。
(第2実施形態)
つぎに、第2実施形態のバルブ体140について説明する。図4は、基板収納容器1に取り付けられた第2実施形態のバルブ体140の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体140は、第1実施形態のバルブ体40と同様に、固定筒41と、保持筒42と、中蓋筒143と、を有している。これらの構成は、基本的に第1実施形態のバルブ体40と同一であるから、ほぼ同一の部分については説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
中蓋筒143には、第2被着部430が、天部中心に天部から立ち下がって、固定筒41に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第2被着部430の外側(内部空間Sに面する側)には、容器本体10の内部に連通する第2連通孔431が形成されている。
さらに、第2被着部430には、支柱48が垂下され、支柱48の先端に円板状の栓部49が形成されている。ただし、逆に、支柱48が第1被着部410の側からステーなどで支持されて、第1被着部410よりも第2被着部430側に突出するように形成されてもよい。
この円板状の栓部49は、第1被着部410と第2被着部430との間に位置するとともに、第1被着部410又は第2被着部430の少なくとも小さい方の外径と等しいか、外径よりも大きい直径を有している。なお、第2実施形態では、第1被着部410の外径、第2被着部430の外径、及び円板状の栓部49の外径は、すべて等しい直径で形成されている。
弾性体144は、円板状の栓部49に密着するように、第1被着部410と、第2被着部430とに渡って取り付けられている。さらに、弾性体144には、円板状の栓部49よりも第2被着部430側に少なくとも1つの第3連通孔1441が形成されている。
最後に、第2実施形態のバルブ体140が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図4(a)において、第1連通孔411に陽圧が加わらないか、第2連通孔431に陽圧が加わると、弾性体144は、円板状の栓部49に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図4(b)に矢印で示したように、第1連通孔411に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第1連通孔411側からの気体は、この隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第2連通孔431側へ流通し、容器本体10の内部に供給される。
このように、第2実施形態のバルブ体140は、外部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体144の材料、硬度や厚み、第1被着部410と第2被着部430との間隔、円板状の栓部49の位置を変更することで調節可能である。
(第3実施形態)
つぎに、第3実施形態のバルブ体240について説明する。図5は、基板収納容器1に取り付けられた第3実施形態のバルブ体240の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体240は、第1実施形態のバルブ体40と同様に、固定筒241と、保持筒42と、中蓋筒43と、を有している。これらの構成は、基本的に第1実施形態のバルブ体40と同一であるから、ほぼ同一の部分については説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
固定筒241には、支柱48がステーなどで支持され、支柱48の先端に円板状の栓部49が形成されている。この円板状の栓部49は、第1被着部410と第2被着部430との間に位置するとともに、第1被着部410又は第2被着部430の少なくとも小さい方の外径と等しいか、外径よりも大きい直径を有している。なお、第3実施形態では、第1被着部410の外径及び円板状の栓部49の外径は、等しい直径で形成されている。
中蓋筒43には、第2被着部430が、天部中心に天部から立ち下がって、固定筒241に向かって延びて円柱状に形成されている。ただし、この第2被着部430は、中蓋筒43を他の実施形態での流用を可能にするために、存在するもので、本実施形態では必ずしも必須の構成ではない。
弾性体44は、円板状の栓部49に密着するように、第1被着部410と、円板状の栓部49とのみに渡って取り付けられている。
最後に、第3実施形態のバルブ体240が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図5(a)において、第1連通孔411に陽圧が加わらないか、第2連通孔431に陽圧が加わると、弾性体44は、円板状の栓部49に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図5(b)に矢印で示したように、第1連通孔411に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体144は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第1連通孔411側からの気体は、この隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第2連通孔431側へ流通し、容器本体10の内部に供給される。
このように、第3実施形態のバルブ体240は、外部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体44の材料、硬度や厚み、第1被着部410と円板状の栓部49との間隔を変更することで調節可能である。
(第4実施形態)
つぎに、第4実施形態のバルブ体340について説明する。図6は、基板収納容器1に取り付けられた第4実施形態のバルブ体340の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体340は、第1実施形態のバルブ体40と同様に、固定筒341と、保持筒42と、中蓋筒43と、を有している。これらの構成は、基本的に第1実施形態のバルブ体40と同一であるから、ほぼ同一の部分については説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
固定筒341には、第1被着部410が、底部中心に底部から立ち上がって、保持筒42に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第1被着部410の外周面には、少なくとも1つの第4連通孔1411が形成されており、第1被着部410の先端には、円板状の栓部49が形成されている。この円板状の栓部49は、第1被着部410の外径と等しい直径を有している。
中蓋筒43には、第2被着部430が、天部中心に天部から立ち下がって、固定筒341に向かって延びて円柱状に形成されている。ただし、この第2被着部430は、中蓋筒43を他の実施形態での流用を可能にするために、存在するもので、本実施形態では必ずしも必須の構成ではない。
弾性体44は、第1被着部410及び円板状の栓部49の外周面に密着し、第4連通孔1411を閉止するように、第1被着部410に取り付けられている。
最後に、第4実施形態のバルブ体340が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図6(a)において、第1連通孔411に陽圧が加わらないか、第2連通孔431に陽圧が加わると、弾性体44は、第4連通孔1411に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図6(b)に矢印で示したように、第1連通孔411に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、第4連通孔1411から離間し、さらに、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第1連通孔411側からの気体は、この第4連通孔1411及び隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第2連通孔431側へ流通し、容器本体10の内部に供給される。
このように、第4実施形態のバルブ体340は、外部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体44の材料、硬度や厚み、第4連通孔1411の総開口面積を変更することで調節可能である。
(第5実施形態)
つぎに、第5実施形態のバルブ体50について説明する。図7は、第5実施形態のバルブ体50を示す、(a)断面斜視図、(b)断面図である。図8は、基板収納容器1に取り付けられたバルブ体50の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体50は、容器本体10に対する気体の流通を制御するもので、容器本体10に取り付けられた際に、図示されない気体流路を介して排気部17と連通している。
バルブ体50は、図7に示すように、容器本体10のリブ180によって形成された貫通孔18(図8参照)に下方から嵌められる固定筒541と、貫通孔18にシール部材45を介して上方から嵌入されて、固定筒541に上方から螺合により着脱自在に組み合わされる保持筒42と、を有している。これにより、固定筒541と保持筒42との間には、内部空間Sが形成される。
固定筒541は、容器本体10の内部側が開口した有底円筒状に形成されているとともに、固定筒541の内周面には、保持筒42を取り付けるための取り付け用の螺子溝412が螺刻形成されている。また、固定筒41の外周面には、半径外方向に延びるリング状のフランジ413が周設されており、リブ180の開口周縁部に接触するようになっている。
さらに、固定筒541には、第1被着部410が、底部中心に底部から立ち上がって、保持筒42に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第1被着部410の外側(内部空間Sに晒される側)には、容器本体10の外部に連通する第1連通孔411が形成されている。なお、第5実施形態では、第1被着部410を中実の円柱状としたが、先端を中実の円錐台状に形成してもよい。さらに、第1被着部410の保持筒42側が円形凹状に窪んで(略中空になって)いてもよい。
一方、保持筒42は、容器本体10の外部側が開口した有底円筒状に形成されているとともに、保持筒42の外周面には、半径外方向に延びるリング状のフランジ423が周設されており、貫通孔18の開口周縁に接触している。さらに、保持筒42の外周面には、固定筒541へ取り付けるための螺子溝422が螺刻形成され、この螺子溝422が固定筒541の螺子溝412と螺合する。ただし、固定筒541及び保持筒42は、螺合でなく、圧入や係止などの他の方法で互いに取り付けられてもよい。
また、保持筒42は、容器本体10(底面)の内部側に、気体流通用の複数の通気口421を区画する区画リブ424が格子状又は放射状に配設されていて、この区画リブ424の裏面には、後述するフィルタ46を収納する収納空間が形成されている。
なお、保持筒42は、外周面にシール部材45が装着されており、保持筒42と貫通孔18の内周面との間から、容器本体10の内部に侵入する外気や洗浄液を遮断し、また、容器本体10の内部から漏れる気体を遮断することができる。
ところで、バルブ体50は、保持筒42の内周壁にシール部材47を介して取り付けられ、保持筒42との間にフィルタ46を保持する中蓋筒543も有している。
中蓋筒543は、容器本体10の外部側が開口した有底円筒状に形成されているとともに、容器本体10の内部側に、フィルタ46が載置されるようになっている。また、中蓋筒543の外周面には突起が形成されており、保持筒42の内周面側に形成された係止溝と係止することで、中蓋筒543は、保持筒42に連結され取り付けられている。
さらに、この中蓋筒543には、第2被着部430が、天部中心に天部から立ち下がって、固定筒541に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第2被着部430の内側には、容器本体10の内部に連通する第2連通孔431が形成されている。
さらに、バルブ体50は、第1被着部410と、第2被着部430と、を覆う弾性体44を有している。弾性体44は、第1被着部410又は第2被着部430の少なくとも小さい方の外径と等しいか小さい内径の内部通路を有する円筒状であり、弾性体44の一方側端部及び他方側端部は、それぞれ第1被着部410及び第2被着部430に取り付けられている。なお、弾性体44を引き伸ばした状態で取り付けることにより、弾性体44の内径は、小さくなるため、第1被着部410又は第2被着部430の外径と等しい内径であっても、第1被着部410又は第2被着部430に対する密着性が向上する。
最後に、第5実施形態のバルブ体50が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図8(a)において、第2連通孔431に陽圧が加わらないか、第1連通孔411に陽圧が加わると、弾性体44は、第1被着部410及び第2被着部430に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図8(b)に矢印で示したように、第2連通孔431に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、第1被着部410又は第2被着部430との間に隙間Cを形成する。そして、第2連通孔431側からの気体は、この隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第1連通孔411側へ流通し、容器本体10の外部に排気される。
このように、第5実施形態のバルブ体50は、内部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体44の材料、硬度や厚み、第1被着部410と第2被着部430との間隔を変更することで調節可能である。また、例えば、本実施形態では、弾性体44の厚みを、第1被着部410側よりも第2被着部430側を薄く形成しており、弾性体44と第2被着部430との間に隙間Cが形成されるように構成しているが、逆に、弾性体44と第1被着部410との間に隙間Cが形成されてもよい。さらに、第1被着部410又は第2被着部430の先端を円錐台状に形成した場合は、弾性体44は、第1被着部410又は第2被着部430の外周面と面接触でなく、ほぼ円環状の線接触になるため、より低い圧力で弾性体44と第1被着部410又は第2被着部430との間に隙間Cを形成することができる。
(第6実施形態)
つぎに、第6実施形態のバルブ体150について説明する。図9は、基板収納容器1に取り付けられた第6実施形態のバルブ体150の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体150は、第5実施形態のバルブ体50と同様に、固定筒641と、保持筒42と、中蓋筒543と、を有している。これらの構成は、基本的に第5実施形態のバルブ体50と同一であるから、ほぼ同一の部分については説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
固定筒641には、支柱48がステーなどで支持され、支柱48の先端に円板状の栓部49が形成されている。この円板状の栓部49は、第1被着部410と第2被着部430との間に位置するとともに、第1被着部410又は第2被着部430の少なくとも小さい方の外径と等しいか、外径よりも大きい直径を有している。なお、第6実施形態では、第1被着部410の外径、第2被着部430の外径、及び円板状の栓部49の外径は、すべて等しい直径で形成されている。
弾性体144は、円板状の栓部49に密着するように、第1被着部410と、第2被着部430とに渡って取り付けられている。さらに、弾性体144には、円板状の栓部49よりも第1被着部410側に少なくとも1つの第3連通孔1441が形成されている。
最後に、第6実施形態のバルブ体150が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図9(a)において、第2連通孔431に陽圧が加わらないか、第1連通孔411に陽圧が加わると、弾性体144は、円板状の栓部49に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図9(b)に矢印で示したように、第2連通孔431に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体144は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第2連通孔431側からの気体は、この隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第1連通孔411側へ流通し、容器本体10の外部に排気される。
このように、第6実施形態のバルブ体150は、内部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体144の材料、硬度や厚み、第1被着部410と第2被着部430との間隔、円板状の栓部49の位置を変更することで調節可能である。
(第7実施形態)
つぎに、第7実施形態のバルブ体250について説明する。図10は、基板収納容器1に取り付けられた第7実施形態のバルブ体250の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体250は、第5実施形態のバルブ体50と同様に、固定筒541と、保持筒42と、中蓋筒643と、を有している。これらの構成は、基本的に第5実施形態のバルブ体50と同一であるから、ほぼ同一の部分については説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
固定筒541には、第1被着部410が、底部中心に底部から立ち上がって、保持筒42に向かって延びて円柱状に形成されている。ただし、この第1被着部410は、固定筒541を他の実施形態での流用を可能にするために、存在するもので、本実施形態では必ずしも必須の構成ではない。
中蓋筒643には、支柱48がステーなどで支持されて、支柱48の先端に円板状の栓部49が形成されている。この円板状の栓部49は、第1被着部410と第2被着部430との間に、第2被着部430から離間して位置するとともに、第2被着部430の外径と等しいか、外径よりも大きい直径を有している。なお、第7実施形態では、第1被着部410の外径及び円板状の栓部49の外径は、すべて等しい直径で形成されている。
弾性体44は、円板状の栓部49に密着するように、第2被着部430と、円板状の栓部49とのみに渡って取り付けられている。
最後に、第7実施形態のバルブ体250が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図10(a)において、第2連通孔431に陽圧が加わらないか、第1連通孔411に陽圧が加わると、弾性体44は、円板状の栓部49に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図10(b)に矢印で示したように、第2連通孔431に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第2連通孔431側からの気体は、この隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第1連通孔411側へ流通し、容器本体10の外部に排気される。
このように、第7実施形態のバルブ体250は、内部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体44の材料、硬度や厚み、第2被着部430と円板状の栓部49との間隔を変更することで調節可能である。
(第8実施形態)
つぎに、第8実施形態のバルブ体350について説明する。図11は、基板収納容器1に取り付けられた第8実施形態のバルブ体350の、(a)気体流通を遮断した状態、(b)気体流通を可能にした状態、をそれぞれ示す概略断面図である。
バルブ体350は、第5実施形態のバルブ体50と同様に、固定筒541と、保持筒42と、中蓋筒743と、を有している。これらの構成は、基本的に第5実施形態のバルブ体50と同一であるから、ほぼ同一の部分については説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
固定筒541には、第1被着部410が、底部中心に底部から立ち上がって、保持筒42に向かって延びて円柱状に形成されている。ただし、この第1被着部410は、固定筒541を他の実施形態での流用を可能にするために、存在するもので、本実施形態では必ずしも必須の構成ではない。
中蓋筒743には、第2被着部430が、天部中心に天部から立ち下がって、固定筒541に向かって延びて円柱状に形成されている。また、第2被着部430の外周面には、少なくとも1つの第4連通孔1431が形成されており、第2被着部430の先端には、円板状の栓部49が形成されている。この円板状の栓部49は、第2被着部430の外径と等しい直径を有している。
弾性体44は、第2被着部430及び円板状の栓部49の外周面に密着し、第4連通孔1431を閉止するように、第3被着部430に取り付けられている。
最後に、第8実施形態のバルブ体350が、気体の流通を制御する状態を説明する。
図11(a)において、第2連通孔431に陽圧が加わらないか、第1連通孔411に陽圧が加わると、弾性体44は、第4連通孔1431に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、図11(b)に矢印で示したように、第2連通孔431に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、第4連通孔1431から離間し、さらに、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第2連通孔431側からの気体は、この第4連通孔1431及び隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第1連通孔411側へ流通し、容器本体10の外部に排気される。
このように、第8実施形態のバルブ体350は、内部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性体44の材料、硬度や厚み、第4連通孔1431の総開口面積を変更することで調節可能である。
以上説明したとおり、本発明に係る第1実施形態〜第8実施形態の基板収納容器1は、バルブ体40,140,240,340,50,150,250,350は、第1被着部410、第2被着部430又は円板状の栓部49との間に隙間Cを形成するか、又は密着する弾性体44,144を有するものであり、容器本体10に対する気体の流通を制御するものである。
これにより、バルブ体40,140,240,340,50,150,250,350の一方側から気体が導入され(陽圧になり)、所定の圧力値になると、弾性体44が膨らみ、第1被着部410、第2被着部430又は円板状の栓部49との間に隙間Cを形成するため、導入された気体は、内部空間Sを経由してバルブ体40,140,240,340,50,150,250,350の他方側へ流通されることになる。
また、基板収納容器1は、金属性の部材を用いないバルブ体40,140,240,340,50,150,250,350を備えているため、収納する基板Wに金属腐食性の残留物質があったとしても、金属腐食の問題が起こらず、バルブ体40,140,240,340,50,150,250,350が作動しないようなことが起こり難い。
くわえて、各実施形態の基板収納容器1を用いて湿度保持試験を行ったが、時間の経過による湿度低下は、従来のものに対して特に大きな差は見られなかった。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
(変形例)
第1実施形態及び第5実施形態において、バルブ体40,50は、固定筒41,541と保持筒42との間に形成される内部空間Sに、水溜まりを防止する別部品として形成されたリング部材60を有してもよい(図2(b)参照)。ただし、このリング部材60は、弾性体44の変形、第1連通孔411,第2連通孔431を塞がないような形状で、できる限り内部空間Sを埋めるものがよい。また、このリング部材60は、第2〜4実施形態及び第6〜8実施形態に適用してもよい。この場合も、弾性体44の変形、第1連通孔411,第2連通孔431,第3連通孔1441,第4連通孔1411,1431を塞がないような形状で、できる限り内部空間Sを埋めるものがよい。
また、第1実施形態及び第5実施形態において、弾性体44は、第1被着部410及び第2被着部430を覆うように取り付けられたが、弾性体44の取り付け構造は、これに限らない。
図12は、弾性体44の取り付け構造を示す概略断面図であり、(a)変形例1、(b)変形例2である。
変形例1では、弾性体44は、第1被着部410及び第2被着部430のいずれか一方の内側に嵌められるように取り付けられている。このとき、弾性体44は、第1被着部410及び第2被着部430の端面に相当する位置で係止できるように、段差部が形成されてもよい。
変形例2では、第1被着部410の先端にリング状溝410aが形成されており、このリング状溝410aに弾性体44の端部を嵌入することで、弾性体44が取り付けられてもよい。なお、第1被着部410に変形例1を、第2被着部430に変形例2を適用するように、第1被着部410及び第2被着部430で、異なってもよい。そして、これらの取り付け構造は、上記各実施形態の第1被着部410又は第2被着部430に適用してもよい。
また、上記実施形態では、第1被着部410の外径、第2被着部430の外径、及び/又は円板状の栓部49の外径は、すべて等しい直径で形成されていたが、円板状の栓部49の外径が、第1被着部410の外径又は第2被着部430の外径の少なくとも一方よりも大きければ、異なる直径で形成されてもよい。また、第1被着部410、第2被着部430及び弾性体44,144は、円筒状に限らず、円板状の栓部49と弾性体44とが密着することで、容器本体10に対する気体の流通を制御できれば、どのような形状であってもよく、例えば、多角形でれば、弾性体44の円形の直径に相当する相当内径が、円板状の栓部49の相当外径と等しいか小さければよい。
さらに、上記各実施形態では、保持筒42は、貫通孔18に嵌められた固定筒41の内側に組み合わされたが、逆に、固定筒41が、貫通孔18に嵌められた保持筒42の内側に組み合わされてもよい。また、バルブ体40,50は中蓋筒43,543を有したが、中蓋筒43,543を有さず、第2被着部430が保持筒42に直接形成されてもよい。この場合、円板状の栓部49は、固定筒41又は保持筒42から支柱48を介して設けられ、また、フィルタ46は、保持筒42に直接接着又は溶着されるとよい。
くわえて、上記各実施形態において、フィルタ46は、バルブ体40,50とは別に、気体供給源から、容器本体10の内部の気体放出口までの気体流路中に配置してもよい。
ところで、第1実施形態〜第4実施形態及び第5実施形態〜第8実施形態では、バルブ体40,50は、容器本体10及び蓋体20の少なくとも一方に形成された貫通孔18に取り付けられるように構成されたが、容器本体10などに設けられ気体流路(配管)、例えば、給気部16又は排気部17の少なくとも一方に連通する気体流路の途中に取り付けられるように構成されてもよい。
(第9実施形態)
図13は、基板収納容器1に取り付けられた第9実施形態のバルブ体840を示す、(a)取り付け状態、(b)概略断面図である。
例えば、第9実施形態の給気用のバルブ体840は、第4実施形態のバルブ体340を、気体流路の途中に取り付けたものに相当し、略二重パイプ状の構造になっている。
第1筒部341は、第4実施形態の固定筒341とほぼ同一の構成であり、第2筒部743は、第8実施形態の中蓋筒743とほぼ同一の構成であり、互いに内部空間Sを形成するように組み合わされている。弾性体44は、第1被着部410の第4連通孔1411を閉止し、第2被着部430の第4連通孔1431を開放するように、取り付けられている。なお、バルブ体840を、排気用に組み替える場合は、弾性体44を第2被着部430側に取り付けるとよい。
また、第1筒部341には、気体導入部70に連通する配管の一端が連結され、第2筒部743には、給気部16又は排気部17に連通する配管の一端が連結されている。各配管は、剛性の高い樹脂製の配管であっても、可撓性を有するチューブであってもよい。また、気体導入部70からバルブ体840まで、好ましくは給気部16又は排気部17までの配管は、気体導入部70側が低くなるように設けられているとよい。
そして、第9実施形態のバルブ体840では、第1実施形態と同様に、第1連通孔411に所定値以上の陽圧が加わると、弾性体44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形し膨らむことで、第4連通孔1411から離間し、さらに、円板状の栓部49との間に隙間Cを形成する。そして、第1連通孔411側からの気体は、この第4連通孔1411及び隙間Cを通過し、内部空間Sに開放されて、第4連通孔1431を介して第2連通孔431側へ流通し、容器本体10の内部に供給される。
第9実施形態の基板収納容器1であっても、金属性の部材を用いないバルブ体840を備えているため、収納する基板Wに金属腐食性の残留物質があったとしても、金属腐食の問題が起こらず、バルブ体840が作動しないようなことが起こり難い。
また、気体導入部70からバルブ体840までの距離が長く、また、気体導入部70の内部通路と、配管とが略直角方向に屈曲しているため、容器本体10を液体で洗浄した場合でも、バルブ体840まで液体が届き難くなり、容器本体10の乾燥後の水残りを防止することができる。そして、バルブ体840(弾性体44)よりも奥側の給気部16及び排気部17には、液体が届くことがない。
1 基板収納容器
10 容器本体、11 開口、12 シール面、13 支持体、14 ロボティックフランジ、15 マニュアルハンドル、16 給気部、17 排気部、18 貫通孔、180 リブ
20 蓋体、21 取付溝、22 凸部
30 パッキン
40,140,240,340,840 バルブ体(給気用)
41,241,341,541,641 固定筒(第1筒部)、410 第1被着部、411 第1連通孔、412 螺子溝、413 フランジ、1411 第4連通孔
42 保持筒(第2筒部)、421 通気口、422 螺子溝、423 フランジ、424 区画リブ
43,143,543,643,743 中蓋筒(第2筒部)、430 第2被着部、431 第2連通孔、1431 第4連通孔
44,144 弾性体、1441 第3連通孔
45 シール部材、46 フィルタ、47 シール部材、48 支柱、49 栓部
50,150,250,350 バルブ体(排気用)
60 リング部材
70 気体導入部
W 基板
C 隙間
S 内部空間

Claims (19)

  1. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、
    前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、を有し、
    前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、
    前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が、前記弾性体よりも外側の内部空間側に形成されており、
    前記第1被着部又は前記第2被着部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  2. 前記弾性体は、前記第1連通孔に陽圧が加わる場合に、膨らむことで前記第1被着部又は前記第2被着部との間に隙間を形成して、前記容器本体に対する前記気体の流通を可能にするとともに、前記第2連通孔に陽圧が加わる場合か前記第1連通孔に陽圧が加わらない場合に、前記第1被着部及び前記第2被着部と密着して、前記容器本体に対する前記気体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器。
  3. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、
    前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、を有し、
    前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が、前記弾性体よりも外側の内部空間側に形成され、
    前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、
    前記第1被着部又は前記第2被着部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  4. 前記弾性体は、前記第2連通孔に陽圧が加わる場合に、膨らむことで前記第1被着部又は前記第2被着部との間に隙間を形成して、前記容器本体に対する前記気体の流通を可能にするとともに、前記第1連通孔に陽圧が加わる場合か前記第2連通孔に陽圧が加わらない場合に、前記第1被着部及び前記第2被着部と密着して、前記容器本体に対する前記気体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板収納容器。
  5. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、
    前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、
    前記第1被着部と前記第2被着部の間に位置するとともに、前記弾性体が接離する栓部と、を有し、
    前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、
    前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が、前記第2被着部よりも外側に形成され、
    前記弾性体は、前記栓部よりも前記第2被着部側に、第3連通孔が形成されており、
    前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  6. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、
    前記第1筒部との間に内部空間を形成する第2筒部と、
    前記第1筒部に形成され、前記弾性体の他方側を被着する栓部と、を有し、
    前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、
    前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、
    前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  7. 前記弾性体は、前記第1連通孔に陽圧が加わる場合に、膨らむことで前記栓部との間に隙間を形成して、前記容器本体に対する前記気体の流通を可能にするとともに、前記第2連通孔に陽圧が加わる場合か前記第1連通孔に陽圧が加わらない場合に、前記栓部と密着して、前記容器本体に対する前記気体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の基板収納容器。
  8. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体の一方側を被着する第1被着部が形成された第1筒部と、
    前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部とで形成される内部空間と、
    前記第1被着部と前記第2被着部の間に位置するとともに、前記弾性体が接離する栓部と、を有し、
    前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が、前記弾性体よりも外側の内部空間側に形成され、
    前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成され、
    前記弾性体は、前記栓部よりも前記第1被着部側に、第3連通孔が形成されており、
    前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  9. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体の他方側を被着する第2被着部が形成された第2筒部と、
    第2筒部との間に内部空間を形成する第1筒部と、
    前記第2筒部に形成され、前記弾性体の一方側を被着する栓部と、を有し、
    前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成され、
    前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、
    前記栓部と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  10. 前記弾性体は、前記第2連通孔に陽圧が加わる場合に、膨らむことで前記栓部との間に隙間を形成して、前記容器本体に対する前記気体の流通を可能にするとともに、前記第1連通孔に陽圧が加わる場合か前記第2連通孔に陽圧が加わらない場合に、前記栓部と密着して、前記容器本体に対する前記気体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の基板収納容器。
  11. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体を外面に被着する第1被着部が形成された第1筒部と、
    前記第1筒部との間に内部空間を形成する第2筒部と、を有し、
    前記第1被着部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成されるとともに、
    前記第1連通孔と前記外面とを連通する第4連通孔が形成され、
    前記第2筒部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されており、
    前記第4連通孔と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  12. 前記弾性体は、前記第1連通孔に陽圧が加わる場合に、膨らむことで前記第1被着部との間に隙間を形成して、前記第4連通孔を開放し、前記容器本体に対する前記気体の流通を可能にするとともに、前記第2連通孔に陽圧が加わる場合か前記第1連通孔に陽圧が加わらない場合に、前記第1被着部と密着して、前記第4連通孔を閉止し、前記容器本体に対する前記気体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項11に記載の基板収納容器。
  13. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉止する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器であって、
    前記バルブ体は、
    筒状の弾性体と、
    前記弾性体を外面に被着する第2被着部が形成された第2筒部と、
    前記第2筒部との間に内部空間を形成する第1筒部と、を有し、
    前記第2被着部は、前記容器本体の内部に連通する第2連通孔が形成されるとともに、前記第2連通孔と前記外面とを連通する第4連通孔が形成され、
    前記第1筒部は、前記容器本体の外部に連通する第1連通孔が形成されており、
    前記第4連通孔と、前記弾性体とが離間することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する
    ことを特徴とする基板収納容器。
  14. 前記弾性体は、前記第2連通孔に陽圧が加わる場合に、膨らむことで前記第2被着部との間に隙間を形成して、前記第4連通孔を開放し、前記容器本体に対する前記気体の流通を可能にするとともに、前記第1連通孔に陽圧が加わる場合か前記第2連通孔に陽圧が加わらない場合に、前記第2被着部と密着して、前記第4連通孔を閉止し、前記容器本体に対する前記気体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項13に記載の基板収納容器。
  15. 前記バルブ体は、前記内部空間に水溜まりを防止する別部品として形成されたリング部材を有する
    ことを特徴とする請求項1から14までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  16. 前記第1筒部は、前記容器本体に形成された貫通孔に嵌められる固定筒であり、
    前記第2筒部は、前記固定筒に組み合わされる保持筒である
    ことを特徴とする請求項1から15までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  17. 前記第1筒部は、前記容器本体に形成された貫通孔に嵌められる固定筒であり、
    前記第2筒部は、前記固定筒に組み合わされる保持筒に連結された中蓋筒である
    ことを特徴とする請求項1から15までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  18. 前記バルブ体は、前記気体を濾過するフィルタを有する
    ことを特徴とする請求項1から17までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  19. 前記バルブ体は、前記容器本体に設けられた気体流路の途中に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1から15までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
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