JP2020088278A - 基板収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体を付勢する弾性部材と、バルブ体を構成する部品のいずれか一つと、を一体化して部品点数を削減するとともに、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供する。【解決手段】基板収納容器1に取り付けられるバルブ体40は、容器本体10の外部と内部とを連通させる連通孔410が形成されたブロック体41と、連通孔410を開閉する弁部42と、を有し、連通孔410を閉鎖することで、容器本体10に対する気体の流通を制御するものである。弁部42は、連通孔410に臨む貫通孔431が形成された枠体43と、貫通孔431を閉鎖する板状の弾性部材44と、を含んでもよい。【選択図】図3

Description

本発明は、容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体を備えた基板収納容器に関する。
基板を収納する基板収納容器は、容器本体と、容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体を備えている。このバルブ体は、基板収納容器に基板を気密状態で収納するために、供給された気体を容器本体に流通させたり、また、容器本体から外部に気体を排出させたりする。
具体的には、このバルブ体は、チェックバルブ機能を有するもので、弁体と、弁体を開閉させる弾性部材と、を少なくとも含み、これらを組み付けるための多数の部品で構成されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2008−066330号公報 特開2004−179449号公報
ところで、バルブ体のチェックバルブ機能は、一方向の気体の流通を制御するものであるから、気体の流通方向に応じて設けるために、バルブ体自体を取り替えたり、弁体及び弾性部材を組み替えたりするが、上述の特許文献1及び2にみられるバルブ体は、多数の部品を組み合わせて組み立てる必要があり、組立作業性がよくなかった。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、弁体を開閉させる部材と、バルブ体を構成する部品のいずれか一つと、を一体化して部品点数を削減するとともに、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器において、前記バルブ体は、前記容器本体の外部と内部とを連通させる連通孔が形成されたブロック体と、前記連通孔を開閉する弁部と、を有し、前記連通孔を閉鎖することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御するものである。
(2)上記(1)の態様において、前記弁部は、前記連通孔に臨む貫通孔が形成された枠体と、前記貫通孔を閉鎖する板状の弾性部材と、を含み、前記弾性部材は、固定手段により前記枠体に固定されてもよい。
(3)上記(2)の態様において、前記固定手段は、前記枠体に設けられた被係合部と、前記弾性部材に設けられた係合部と、を係合させることにより固定してもよい。
(4)上記(2)又は(3)の態様において、前記弾性部材は、前記気体の圧力により変形可能な薄肉部を有してもよい。
(5)上記(2)から(4)までのいずれか1つの態様において、前記ブロック体は、前記枠体が装着される装着溝を含んでもよい。
(6)上記(2)から(5)までのいずれか1つの態様において、前記枠体又は前記弾性部材は、前記弾性部材により前記貫通孔を閉鎖したときに、前記弾性部材と前記貫通孔の周縁とが接する領域に、凸条が形成されてもよい。
(7)上記(2)から(6)までのいずれか1つの態様において、前記枠体は、前記弾性部材とは異なる材料で形成されてもよい。
(8)上記(1)から(7)までのいずれか1つの態様において、前記バルブ体は、前記気体を濾過するフィルタを有してもよい。
本発明によれば、弁体を付勢する弾性部材と、バルブ体を構成する部品のいずれか一つと、を一体化して部品点数を削減するとともに、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供することができる。
本発明に係る実施形態の基板収納容器を示す概略分解斜視図である。 第1実施形態の給気用のバルブ体を示す断面斜視図である。 第1実施形態の給気用のバルブ体を示す断面図である。 第1実施形態の枠体を示す(a)一方側からみた斜視図、(b)他方側からみた斜視図である。 第1実施形態の弾性部材を示す(a)一方側からみた斜視図、(b)他方側からみた斜視図である。 第1実施形態の弁部の装着溝への装着状態と、枠体及び弾性部材の係合状態を示す拡大断面図である。 変形例1の弁部の枠体及び弾性部材の係合状態を示す拡大断面図である。 変形例2の弁部の枠体及び弾性部材による貫通孔の閉鎖状態を示す拡大断面図である。 第1実施形態の排気用のバルブ体を示す断面斜視図である。 第2実施形態のバルブ体を示す断面斜視図である。 第3実施形態の(a)基板収納容器を示す概略断面図、(b)バルブ体を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る実施形態の基板収納容器1を示す概略分解斜視図である。
図1に示すように、基板収納容器1は、基板Wを収納する容器本体10と、容器本体10の開口11を閉鎖する蓋体20と、容器本体10と蓋体20との間に設けられる環状のパッキン30と、を備えている。
容器本体10は、箱状体であり、開口11が正面に形成されたフロントオープン型である。開口11は、外側に広がるように段差をつけて屈曲形成され、その段差部の面が、パッキン30が接触するシール面12として、開口11の正面の内周縁に形成されている。なお、容器本体10は、300mm径や450mm径の基板Wの挿入操作を行い易いことから、フロントオープン型が好ましいが、開口11が下面に形成されたボトムオープン型であってもよい。
容器本体10の内部の左右両側には、支持体13が配置されている。支持体13は、基板Wの載置及び位置決めをする機能を有している。支持体13には、複数の溝が高さ方向に形成され、いわゆる溝ティースを構成している。そして、基板Wは、同じ高さの左右2か所の溝ティースに載置されている。支持体13の材料は、容器本体10と同様のものであってもよいが、洗浄性や摺動性を高めるために、異なる材料が用いられてもよい。
基板Wは、この支持体13に支持されて容器本体10に収納される。なお、基板Wの一例としては、シリコンウェーハが挙げられるが特に限定されず、例えば、石英ウェーハ、ガリウムヒ素ウェーハなどであってもよい。
容器本体10の天井中央部には、ロボティックフランジ14が着脱自在に設けられている。清浄な状態で基板Wを気密収納した基板収納容器1は、工場内の搬送ロボットで、ロボティックフランジ14を把持されて、基板Wを加工する工程ごとの加工装置に搬送される。
また、容器本体10の両側部の外面中央部には、作業者に握持されるマニュアルハンドル15がそれぞれ着脱自在に装着されている。
そして、容器本体10の内部の底面には、給気部16と排気部17とが設けられており、容器本体10の外部の底面には、後述するバルブ体40,50が取り付けられている。これらは、蓋体20によって閉鎖された基板収納容器1の内部に、給気部16から窒素ガスなどの不活性気体やドライエアーを供給し、必要に応じて排気部17から排出することで、基板収納容器1の内部の気体を置換したり、低湿度の気密状態を維持したり、基板W上の不純物質を吹き飛ばしたりして、基板収納容器1の内部の清浄性を保つようになっている。なお、気体を給気部16から給気するだけでなく、排気部17を負圧(真空)発生装置に接続し、強制的に排気部17から気体を排出することもある。
さらに、排気部17から排気された気体を検知することで、基板収納容器1の内部が導入された気体で置換されたか確認することができる。なお、給気部16及び排気部17は、基板Wを底面へ投影した位置から外れた位置にあるのが好ましいが、給気部16及び排気部17の数量や位置は、図示したものに限らず、容器本体10の底面の四隅部に位置していてもよい。また、給気部16及び排気部17は、蓋体20の側に取り付けられてもよい。
一方、蓋体20は、容器本体10の開口11の正面に取り付けられる、略矩形状のものである。蓋体20は、図示しない施錠機構を有しており、容器本体10に形成された係止穴(図示なし)に係止爪が嵌入することで施錠されるようになっている。また、蓋体20は、中央部に基板Wの前部周縁を水平に保持する弾性のフロントリテーナ(図示なし)が着脱自在に装着又は一体形成されている。
このフロントリテーナは、支持体13の溝ティース及び基板保持部などと同様に、ウェーハが直接接触する部位であるため、洗浄性や摺動性が良好な材料が用いられている。フロントリテーナも、蓋体20にインサート成形や嵌合などで設けることができる。
そして、蓋体20には、パッキン30を取り付ける取付溝21が形成されている。より詳しくは、蓋体20の容器本体10側の面には、開口11の段差部より小さい凸部22が環状に形成されることで、断面略U字状の取付溝21が環状に形成されている。この凸部22は、蓋体20を容器本体10に取り付けたとき、開口11の段差部より奥に入り込む。
これらの容器本体10及び蓋体20の材料としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。この熱可塑性樹脂は、導電性カーボン、導電繊維、金属繊維、導電性高分子などからなる導電剤、各種の帯電防止剤、紫外線吸収剤などが更に適宜添加されてもよい。
つぎに、パッキン30は、蓋体20の正面形状(及び容器本体10の開口11の形状)に対応した環状のものであり、本実施形態では、矩形枠状のものである。ただし、環状のパッキン30は、蓋体20への取り付け前の状態で、円環(リング)状であってもよい。
パッキン30は、蓋体20に取り付けられるとともに、容器本体10と蓋体20との間に配置され、蓋体20で容器本体10の開口11を閉鎖した際に、容器本体10のシール面12に密着して基板収納容器1の気密性を確保し、基板収納容器1への外部からの塵埃、湿気などの侵入を低減させるとともに、内部から外部への気体の漏れを低減させるものである。なお、逆に、パッキン30を容器本体10側に取り付け、蓋体20側にシール面12を形成してもよい。
パッキン30の材料としては、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどの弾性材を用いることができる。これらの材料には、密着性を改質する観点から、カーボン、ガラス繊維、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウムなどからなる充填剤、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアセタール、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂が所定量選択的に添加されてもよい。
ここで、第1実施形態のバルブ体40について説明する。図2は、第1実施形態の給気用のバルブ体40を示す断面斜視図である。図3は、第1実施形態の給気用のバルブ体40を示す断面図である。図4は、第1実施形態の枠体43を示す(a)一方側からみた斜視図、(b)他方側からみた斜視図である。図5は、第1実施形態の弾性部材44を示す(a)一方側からみた斜視図、(b)他方側からみた斜視図である。図6は第1実施形態の弁部42の装着溝413への装着状態と、枠体43及び弾性部材44の係合状態を示す拡大断面図である。図7は、変形例1の弁部42の枠体43及び弾性部材44の係合状態を示す拡大断面図である。図8は、変形例2の弁部42の枠体43及び弾性部材44による貫通孔431の閉鎖状態を示す拡大断面図である。
バルブ体40は、容器本体10に対する気体の流通を制御するもので、容器本体10に取り付けられた際に、図示されない気体流路を介して給気部16と連通している。
このバルブ体40は、図3に示すように、容器本体10の壁面に、リブ180などによって形成された取付孔18に下方から嵌められる略円柱状又は円錐台状のブロック体41と、気体の流通を制御する弁部42とを、有している。
ブロック体41は、容器本体10の外部と内部とを連通させる連通孔410(なお、連通孔410は、流体が通過する領域であるから、通路部410ということができる。)が形成されており、弁部42により第1連通孔411と第2連通孔412とに区分けされている。第1連通孔411は、容器本体10の外部(又は、図11の気体導入部70など)につながり、第2連通孔412は、容器本体10の内部側(給気部16)につながっている。なお、第1連通孔411と第2連通孔412とは、弁部42以外の箇所では、互いにつながっていない。
ブロック体41の円形の上面凹所41aには、後述するフィルタ46が装着されている(図3参照)。また、この上面凹所41aの略中央部には、後述する弁部42の枠体43を装着する装着溝413がスリット状に形成されている。
装着溝413は、上面凹所41aの直径に等しいか、直径よりも狭い幅で形成されており、装着溝413の内面同士の間隔が一部で狭くなるような狭窄部413aも形成されている。この狭窄部413aにより、弁部42の装着溝413からの脱落が防止されている(図6参照)。
さらに、ブロック体41は、凸リング状のシール部47が外周面に形成されており、ブロック体41の外周面と取付孔18の内周面との間から容器本体10の内部に侵入する外気や洗浄液を遮断し、また、容器本体10の内部から漏れる気体を遮断することができる。なお、ブロック体41が後述するゴム系材料で形成されている場合には、一体形成されたシール部47も弾性変形するが、シール部47のみをゴム系材料で二色成形したり、シール部47に替えてOリングを用いたりしてもよい。
つぎに、弁部42は、貫通孔431が形成された枠体43と、貫通孔431を閉鎖する板状の弾性部材44と、を含んでいる。
枠体43は、図4に示すように、略矩形の板状部材であり、中央に略矩形の中央凹所430が形成されている。この中央凹所430には、略矩形状の貫通孔431が形成されている。弁部42は、通路部410の途中に配置されることから、貫通孔431は、他方側が第1連通孔411に臨み、一方側は、弾性部材44を介して第2連通孔412に臨むことになる。
一方、弾性部材44は、図5に示すように、弾性変形可能な略矩形の平坦な板状部材であり、中央凹所430(貫通孔431)の周縁に接触して、貫通孔431を閉鎖する弁体となっている。そのため、枠体43の中央凹所430は、弁体(弾性部材44)が着座する弁座面の一部を形成しているといえる。
また、弾性部材44は、本体部440の厚みよりも薄肉化された薄肉部441を有している。薄肉部441は、気体の圧力(気体が流れることにより発生する押圧力)により変形可能な強度で形成されており、本体部440は、この圧力では変形しないような強度であるとよい。ただし、弾性部材44を低圧力で貫通孔431から離間させるために、本体部440を含めた全体を薄肉化することも考えられるが、全体を薄肉化すると、貫通孔431を気体が流れる際に、弾性部材44の先端が振動し、笛吹音のような不快音が発生する。そのため、薄肉部441を設けることが好ましい。そして、薄肉部441は、本体部440を弁座面に付勢する部材、つまり弁体を開閉させる部材として機能することになる。
なお、弾性部材44は、連通孔410を直接閉鎖するのではなく、貫通孔431を開閉することで、連通孔410を間接的に閉鎖し、また、連通孔410を間接的に開放するようになっている(図2及び3参照)。
これらの枠体43及び弾性部材44は、図6に示すように、互いに固定手段45により固定され一体化されている。固定手段45は、例えば、枠体43に設けられた被係合部432と、弾性部材44に設けられた係合部442とを係合させることにより固定するものである。また、第1実施形態の被係合部432及び係合部442は、円柱状の突起と、円形の孔とを嵌合させて係合するものであるが、図7の変形例1に示すように、被係合部432及び係合部442が、アンダーカット部を有する円錐台状の突起と、テーパ状の孔とを嵌合させて係合するものであってもよく、更に他の形状で係合させるものであってもよい。また、固定手段45は、係合固定に限らず、溶着や他の固着手段を用いてもよい。
そして、ブロック体41の材料としては、各種ゴムや熱可塑性エラストマー樹脂などを用いることができる。例えば、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどを用いることができるが、硬質の熱可塑性樹脂を用いてもよい。
枠体43の材料としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの低吸水性の熱可塑性樹脂が挙げられる。
弾性部材44の材料としては、各種ゴムや熱可塑性エラストマー樹脂などを用いることができる。例えば、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどを用いることができる。特に、弾性部材44は、枠体43とは異なる材料で形成されているのが好ましい。また、弾性部材44は、金属、硬質プラスチック樹脂などの芯材に、上述したようなゴム又は樹脂を被覆したようなものであってもよい。
そして、フィルタ46は、供給又は排出される気体を濾過するものであり、四フッ化エチレン、ポリエステル繊維、フッ素樹脂などからなる多孔質膜、ガラス繊維などからなる分子濾過フィルタ、活性炭繊維などの濾材に化学吸着剤を担持させたケミカルフィルタなどから選択される。
フィルタ46は、ブロック体41の上面凹所41aに、1枚又は複数枚保持されている。なお、複数枚のフィルタ46を用いる場合は、同種類のものであってもよいが、性質の異なるものを組み合わせた方が、パーティクル以外に、有機物の汚染なども防止することができるため、より好ましい。例えば、フィルタ46は、容器本体10を洗浄する際に、水や洗浄液などの液体が滞留しないように、液体の通過を抑制する機能も奏するため、フィルタ46の一方に疎水性又は親水性の材料を用いて、液体の透過を更に抑制してもよい。
つぎに、第1実施形態のバルブ体40が、気体の流通を制御する状態を説明する。
バルブ体40の通路部410において、第1連通孔411に陽圧が加わらないか、第2連通孔412に陽圧が加わると、弾性部材44は、枠体43(弁座面)に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している(図3参照)。
逆に、第1連通孔411に所定値以上の陽圧が加わると、弾性部材44は、陽圧の大きさに応じて弾性変形することで、枠体43の貫通孔431の周縁から離間し隙間を形成する。そして、第1連通孔411側からの気体は、この隙間を通過し、第2連通孔412側へ流通し、容器本体10の内部に供給される(図2参照)。
このように、第1実施形態のバルブ体40は、外部からの気体の流通のみを可能とすることができる。つまり、バルブ体40は、一方向のチェックバブル機能を奏することになる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性部材44の材料、硬度や厚み(特には薄肉部441の厚み)、貫通孔431の面積などを変更することで調節可能である。
ところで、弾性部材44は、枠体43の貫通孔431の周縁領域(中央凹所430の凹面)に密着して、貫通孔431を閉鎖するが、このとき、弾性部材44及び枠体43が実質的に面接触になるため、貫通孔431を開放するときに、所期の圧力で動作しないことが起こり得る。そこで、図8の変形例2に示すように、枠体43の貫通孔431の周縁に沿って凸条433を形成し、枠体43と弾性部材44が実質的に線接触となるように構成し、接触圧を大きくして密閉性を高めてもよい。なお、凸条433は、逆に、弾性部材44における貫通孔431の周縁に接触する領域に形成してもよい。
最後に、排気用のバルブ体50について説明する。図9は、第1実施形態の排気用のバルブ体50を示す断面斜視図である。
バルブ体50は、容器本体10に対する気体の流通を制御するもので、容器本体10に取り付けられた際に、図示されない気体流通路を介して排気部17と連通している(図1参照)。そして、バルブ体50では、給気用のバルブ体40とは逆に、例えば、弾性部材44が第1連通孔411側に配置され、枠体43が第2連通孔412側に配置されるように弁部42が装着溝413に装着されており、容器本体10の内部から外部への気体の排気は可能にするが、容器本体10の内部への気体の供給は不能にするようになっている。つまり、バルブ体50も、一方向のチェックバブル機能を奏することになる。
以上説明したとおり、本発明に係る第1実施形態の基板収納容器1は、基板Wを収納する容器本体10と、容器本体10の開口11を閉鎖する蓋体20と、容器本体10に対する気体の流通を制御するバルブ体40,50と、を備える基板収納容器1において、バルブ体40,50は、容器本体10の外部と内部とを連通させる連通孔410が形成されたブロック体41と、連通孔410を開閉する弁部42と、を有し、連通孔410を閉鎖することで、容器本体10に対する気体の流通を制御するものである。
これにより、バルブ体40,50の一方側から気体が導入され(陽圧になり)、所定の圧力値になると、弾性部材44が気体に押圧されて薄肉部441が変形(屈曲)し、貫通孔431を開放することで、第1連通孔411と第2連通孔412とを連通させるため、導入された気体は、バルブ体40,50を介して他方側へ流通されることになる。
また、基板収納容器1のバルブ体40,50では、弁体を開閉させる部材にコイルばねを使用することなく、弁体を開閉させる部材と、バルブ体40,50を構成する部品のいずれか一つと、が一体化されているため(第1実施形態では、弾性部材44の本体部440と、薄肉部441とが一体化されている。)、バルブ体40,50の部品点数を削減できる(第1実施形態では、ブロック体41、弁部42の枠体43、弁部42の弾性部材44の3点である。)。そのため、組立工数を削減することができ、組立不良及び部品不良などによる動作不全(不能)が起こり難い。
さらに、各実施形態の基板収納容器1を用いて湿度保持試験を行ったが、時間の経過による湿度低下は、従来のものに対して特に大きな差はみられなかったので、気密性も良好であるといえる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態のバルブ体140を示す断面斜視図である。
上記第1実施形態のバルブ体40では、弁部42における枠体43の中央凹所430及び弾性部材44は平坦な形状であったが、第2実施形態のバルブ体140では、弁部142における枠体143の中央凹所1430は、高さ方向の中央が湾曲するように形成されてもよく、また、枠体143の形状に対応して、弾性部材144も、中央凹所1430の湾曲面に沿って貫通孔1431を閉鎖するように、あらかじめ湾曲した形状に形成されてもよい。ただし、第1実施形態のように、湾曲していない平坦な弾性部材44であっても、自己の弾性変形により湾曲した中央凹所1430に沿って貫通孔1431を閉鎖することができる。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態の(a)基板収納容器1を示す概略断面図、(b)バルブ体240を示す断面図である。なお、第1実施形態と同じ構成(部材)については、説明及び図面中の符号の記載を適宜省略している。
第1実施形態のバルブ体40は、容器本体10及び蓋体20の少なくとも一方に形成された取付孔18に取り付けられるように構成されたが、第3実施形態のバルブ体240は、容器本体10などに設けられた気体流路(配管)、例えば、給気部16又は排気部17の少なくとも一方に連通する気体流路の途中に取り付けられるように構成されてもよい。なお、図11は、給気用のバルブ体240を示しており、弁部42の前後を変更して、装着溝413に装着することで、排気用にも転用することができる。
また、第3実施形態のバルブ体240も、ブロック体41、弁部42の枠体43、弁部42の弾性部材44の3点で構成されるため、組立工数を削減することができ、組立不良及び部品不良などによる動作不全(不能)が起こり難い。
さらに、気体導入部70からバルブ体240までの距離が長く、略直角方向に屈曲している部分を有するため、容器本体10を液体で洗浄した場合でも、バルブ体240まで液体が届き難くなり、容器本体10の乾燥後の水残りを防止することができる。そして、バルブ体240よりも奥側の給気部16及び排気部17には、液体が届くことがない。
1 基板収納容器
10 容器本体、11 開口、12 シール面、13 支持体、14 ロボティックフランジ、15 マニュアルハンドル、16 給気部、17 排気部、18 取付孔、180 リブ
20 蓋体、21 取付溝、22 凸部
30 パッキン
40 バルブ体(給気用)
41 ブロック体、41a 上面凹所、410 連通孔、411 第1連通孔、412 第2連通孔、413 装着溝、413a 狭窄部
42 弁部
43 枠体、430 中央凹所、431 貫通孔、432 被係合部、433 凸形状部
44 弾性部材、440 本体部、441 薄肉部、442 係合部
45 固定手段
46 フィルタ
47 シール部
50 バルブ体(排気用)
70 気体導入部
140 バルブ体、142 弁部
143 枠体、1430 中央凹所、1431 貫通孔
144 弾性部材
240 バルブ体
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器において、
    前記バルブ体は、
    前記容器本体の外部と内部とを連通させる連通孔が形成されたブロック体と、
    前記連通孔を開閉する弁部と、を有し、
    前記連通孔を閉鎖することで、前記容器本体に対する前記気体の流通を制御する、
    ことを特徴とする基板収納容器。
  2. 前記弁部は、
    前記連通孔に臨む貫通孔が形成された枠体と、
    前記貫通孔を閉鎖する板状の弾性部材と、を含み、
    前記弾性部材は、固定手段により前記枠体に固定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器。
  3. 前記固定手段は、前記枠体に設けられた被係合部と、前記弾性部材に設けられた係合部と、を係合させることにより固定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基板収納容器。
  4. 前記弾性部材は、前記気体の圧力により変形可能な薄肉部を有している、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の基板収納容器。
  5. 前記ブロック体は、前記枠体が装着される装着溝を含む、
    ことを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  6. 前記枠体又は前記弾性部材は、前記弾性部材により前記貫通孔を閉鎖したときに、前記弾性部材と前記貫通孔の周縁とが接する領域に、凸条が形成されている、
    ことを特徴とする請求項2から5までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  7. 前記枠体は、前記弾性部材とは異なる材料で形成されている、
    ことを特徴とする請求項2から6までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  8. 前記バルブ体は、前記気体を濾過するフィルタを有する、
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
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