JP2019109362A - スリーブ挿通治具及びそれを用いたスリーブ挿通方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各光ファイバーの先端をスリーブの孔へ誘導することができ、スリーブを光ファイバーに被せた後は容易に除去ができるスリーブ挿通治具、及びそれを用いたスリーブ挿通方法を提供する。【解決手段】筒状のスリーブ7に複数の光ファイバーの端部を挿通させるためのスリーブ挿通方法に用いるスリーブ挿通治具1であって、可撓性を備える材質からなり、筒形状であって、外径がスリーブの内径より径が小さく、全長がスリーブの全長より長い筒状部2と、一端側が筒状部の一方の端部21の周に沿って延設され、開口が拡がるように他端側が形成されているシート状のガイド部3と、を備え、筒状部は、その端部に接する肉抜部4が形成されていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、光ファイバーの端部を集束するスリーブを容易に光ファイバーに被せることができるスリーブ挿通治具、及びそれを用いたスリーブ挿通方法に関する。更に詳しくは、各光ファイバーの先端をスリーブの孔へ誘導することができ、スリーブを光ファイバーに被せた後は容易に除去ができるスリーブ挿通治具、及びそれを用いたスリーブ挿通方法に関する。
車両用若しくは住宅用の内装用部品として、複数本の側面発光型光ファイバーを用いることが検討されている。図12に例示するように、前記用途においては内装用部品91に配設されている各光ファイバー8を一様に光らせるため、各光ファイバー8の一端側を束ねてスリーブ7等を被せた集束部を、1つの光源ユニット95に接続させて使用される(特許文献1を参照。)。
このような集束部は、スリーブ7に複数本の光ファイバー8を挿入する必要がある。径が細く折れやすい複数の光ファイバー8をスリーブ7に挿入する方法として、予め束ねた光ファイバー8の束の先端側を、接着剤で接着したり、熱融着させたりすることで棒状に加工し、挿入しやすくすることが知られている(特許文献2)。また、糸等で光ファイバー8を束ねて仮集束したものをスリーブ7に挿入することが知られている。
特開2005−19154号公報 特開平11−101916号公報
しかし、前記棒状への加工は、接着剤の浸透による膨潤や溶融による変形により集束部の外径が大きくなってスリーブに挿入できる光ファイバーの本数が減少する場合がある。更に、糸等による光ファイバーの仮集束は挿入時にスリーブに糸等が引っ掛かることで糸等が切れたり、位置がずれたりして仮集束が解けて作業が困難になる場合がある。このため、仮集束無しでもスリーブに複数の光ファイバーを挿入できる手段が望まれていた。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、各光ファイバーの先端をスリーブの孔へ誘導することができ、スリーブを光ファイバーに被せた後は容易に除去ができるスリーブ挿通治具、及びそれを用いたスリーブ挿通方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、筒状のスリーブに複数の光ファイバーの端部を挿通させるためのスリーブ挿通治具であって、前記スリーブ挿通治具は可撓性を備える材質からなり、筒形状であって、外径が前記スリーブの内径より径が小さく、全長が前記スリーブの全長より長い筒状部と、一端側が前記筒状部の一方の端部の周に沿って延設され、開口が拡がるように他端側が形成されているシート状のガイド部と、を備え、前記筒状部は、その前記端部に接する肉抜部が形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ガイド部は、前記筒状部の端部側から径が拡がるテーパを備える円筒形状であって、テーパの大径側の端部の周に沿って1以上のスリットが形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記肉抜部は、前記筒状部の周面に形成されている貫通孔であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、筒状のスリーブに複数の光ファイバーの端部を挿通させるためのスリーブ挿通治具を用いた挿通方法であって、前記スリーブ挿通治具は可撓性を備える材質からなり、筒形状であって、外径が前記スリーブの内径より径が小さく、全長が前記スリーブの全長より長い筒状部と、一端側が前記筒状部の一方の端部の周に沿って延設され、開口が拡がるように他端側が形成されているシート状のガイド部と、を備え、前記筒状部は、その前記端部に接する肉抜部が形成されており、前記スリーブ挿通治具の筒状部を前記スリーブに挿通する治具挿通工程と、前記ガイド部側から前記筒状部内に複数の光ファイバーを挿入する光ファイバー挿入工程と、前記筒状部の端部を引っ張り、前記筒状部及び前記ガイド部を、前記スリーブ内を通過させて前記スリーブから抜き取る治具引抜工程と、をこの順に行うことを要旨とする。
本発明のスリーブ挿通治具は、ガイド部により、挿入する光ファイバーの先端をスリーブの端部に誘導し、筒状部を介して光ファイバーをスリーブに挿通させることができる。光ファイバーは径が細いために先端の位置がぶれやすく、且つ折れやすいため大きな力を加えることができないため、ガイド部により大きな力を加えずにスリーブの内径より大きな範囲の精度でスリーブへの挿通ができるようになり、作業が容易となる。
そして、スリーブ挿通治具は可撓性を備えているため、シート状のガイド部を容易に曲げて挿通する光ファイバーの束に沿わせて、スリーブ内を通過できる形状にすることができるため、光ファイバーの挿通後は筒状部及びガイド部を、スリーブ内を通過させて引き抜くことができ、治具の容易な除去ができる。また、スリーブに、開口端部を漏斗状とする等の光ファイバーを挿入しやすくなる加工をしなくてもよく、作業工数を短縮することができる。
更に、筒状部の端部に接して形成されている肉抜部により、筒状部の筒壁部分を減らして、その分だけ光ファイバーを多く挿入することができ、筒状部によって光ファイバーの挿入数が減ることを軽減することができる。
ガイド部が、前記筒状部の端部側から径が拡がるテーパを備える円筒形状であって、テーパの大径側の端部の周に沿って1以上のスリットが形成されている場合は、筒状のシートがスリットによって分割されていることから自由に曲げやすく、且つ曲げて光ファイバーに沿わせたときにスリットがない場合よりも嵩が減るため、スリーブ内を通過させやすい。
肉抜部が、筒状部の周面に形成されている貫通孔である場合は、光ファイバーをスリーブの内周面に接するまで挿入することができ、挿入する光ファイバーの数を更に増やすことができる。
本発明のスリーブ挿通方法は、スリーブ挿通治具を用いて光ファイバーをスリーブに挿通することができる。また、ガイド部によって各光ファイバーの先端をスリーブ内に誘導することができ、先端の位置がぶれやすく、折れやすい光ファイバーを数多くより短時間でスリーブ内に通すことができる。
そして、スリーブ挿通治具の容易な除去ができるため、挿通後もガイド部を残留させる必要がない。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本スリーブ挿通治具を説明するための斜視図である。 筒状部の末端側とガイド部を示す図1におけるA−A部分の拡大図であり、説明のためにガイド部の一部を切断している。 本スリーブ挿通治具のガイド部側から見た側面図である。 本スリーブ挿通治具をスリーブに挿通した状態を示す斜視図である。 本スリーブ挿通治具に光ファイバーを挿入する様子を示す断面図である。 本スリーブ挿通治具に光ファイバーの挿入が終わった状態を示す断面図である。 本スリーブ挿通治具に光ファイバーの挿入が終わった状態を示すガイド部側から見た側面図である 本スリーブ挿通治具をスリーブから引き抜く途中を示す断面図である 本スリーブ挿通治具がスリーブから引き抜かれた状態を示す断面図である スリーブの端面を処理した状態を示す断面図である スリットを有するスリーブ挿通治具を示す部分拡大図である。 内装用部品に配設されている複数の光ファイバーを光源ユニットに接続する様子を説明する模式図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.スリーブ挿通治具
本発明のスリーブ挿通治具(1)は、筒状のスリーブ(7)に複数の光ファイバー(8)の端部を挿通させるための治具であって、筒形状の筒状部と、筒状部の一方の端部(以下末端側(21)とする。)に延設されるガイド部(3)とを備える。また、筒状部(2)は、その末端側(21)に接するように肉抜きされた空間である肉抜部(4)が形成されている(図1〜図3を参照)。
スリーブ挿通治具(1)は、容易に折り曲げができる可撓性を備える材質からなる。また、挿通する光ファイバー(8)の先端がスリーブ挿通治具(1)の表面で引っ掛かることがない低摩擦の表面を備えていることが好ましい。このような材質としてシリコーンゴム等のシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン(軟質ポリエチレン、軟質等を例示できる)及び軟質塩化ビニル等の軟質合成樹脂や、エラストマー及びゴム等を例示することができる。筒状部(2)及びガイド部(3)は通常一体として形成される。
筒状部(2)は、光ファイバー(8)をスリーブ(7)に挿通するときにスリーブ(7)に挿入されており(図4を参照)、先端側(22)(ガイド部(3)が延設されていない側)がスリーブ(7)からはみ出した状態となる。また、筒状部(2)は、外径がスリーブ(7)の内径より径が小さく、全長がスリーブ(7)の全長より長い筒状体である。筒状部(2)の全長は、筒状部(2)をスリーブ(7)から引き抜くときに、先端側(22)を把持できる長さであることが好ましく、例えばスリーブ(7)の全長に7mm以上(好ましくは10mm以上、更に好ましくは15mm以上)長くしたものとすることができる。
ガイド部(3)は、スリーブ(7)内に挿入しようとしている光ファイバー(81)の先端(82)が、スリーブ(7)外にはみ出したり、スリーブ(7)の端部(71)に接触したりして挿入の阻害が生じないように、スリーブ(7)の端部(71)の開口部側へ光ファイバー(81)の先端(82)を誘導するシート状体である(図5を参照)。
ガイド部(3)の形状は、筒状部(2)の末端側(21)から外に向かって開口が拡がるように他端側が形成されている形状であれば良く、例えば、筒状部(2)の末端側(21)から径が拡がるテーパを備える円筒形状(ラッパ形状、朝顔形状ともいう)を例示できる(図2を参照。)。
また、テーパの大径側の端部(32)の周に沿って1以上のスリット(5)が形成されていてもよい(図11を参照)。スリット(5)を備える場合は、ガイド部(3)がスリット(5)によって幅が狭くなってより自由に曲がりやすくなり、且つ光ファイバー(8)に沿わせたときにスリット(5)がない場合よりもガイド部(3)同士が重なる部分が減る又はなくなって嵩が減るため、スリーブ(7)内を通過させやすい。
スリット(5)の形状は、スリーブ(7)内を通過できるよう、光ファイバー(8)に沿うようにガイド部(3)を曲げたとき(図8を参照)にガイド部(3)が重なる場所を減らすことができる形状が好ましく、テーパの小径となる末端側(21)が頂点となる三角形状を例示することができる。また、スリット(5)は、ガイド部(3)の途中まで形成されていてもよいし、末端側(21)まで到達してガイド部(3)を複数に分割してもよい。
肉抜部(4)は、光ファイバー(8)を筒状部(2)の筒壁に遮られることなくスリーブ(7)の内へ挿入できるように筒壁が肉抜きされている空間である。肉抜部(4)は、ガイド部(3)から挿入される光ファイバー(8)が直接肉抜部(4)に到達できるように、筒状部(2)の末端側(21)に一端が接するように、末端側(21)の周に沿って形成される。また、肉抜部(4)の形状は、筒状部(2)の内周面から外周面まで貫通しているスリット状の貫通孔であってもよいし、筒状部(2)の内周面に形成されている溝であってもよい。肉抜部(4)は、筒状部(2)及びガイド部(3)と共に一体形成されてもよいし、筒状部(2)の一部を切除して形成してもよい。
肉抜部(4)の長さ(筒状部2の長さ方向の長さであって、図1における末端側21から肉抜部4の端部41までの長さ)は、肉抜部(4)に挿入した光ファイバー(8)が、スリーブ挿通治具(1)から引き抜くまで容易に脱落しないように維持される長さが好ましく、例えば7mm以上(更に好ましくは10mm以上)とすることができる。
2.スリーブ挿通方法
本スリーブ挿通方法は、スリーブ挿通治具(1)の筒状部(2)をスリーブ(7)に挿通する治具挿通工程と、ガイド部(3)側から筒状部(2)内に複数の光ファイバー(8)を挿入する光ファイバー挿入工程と、筒状部(2)の先端側(22)を引っ張り、筒状部(2)及びガイド部(3)を、スリーブ(7)内を通過させてスリーブ(7)から抜き取る治具引抜工程と、をこの順に行う。また、スリーブ(7)の端部(72)に露出する光ファイバー(8)の端部を切除する光ファイバー末端処理工程を備えていてもよい。
本スリーブ挿通治具(1)及びスリーブ挿通方法によって挿入される光ファイバー(8)の種類は特に問わず、端面発光型及び側面発光型のいずれであってもよい。また、側面発光型の光ファイバーは広い範囲を発光させる照明用途として好適に用いることができる。側面発光型の光ファイバーとして、複数の光ファイバーが織り込まれた織物を車両用内装用部品(ファブリック)として用いる使用態様を例示できる。光ファイバーの構成、材質、長さ及び径の大きさ等は、その用途に合わせて適宜選択することができる。例えば、車両用若しくは住宅用の内装用部品として用いられる光ファイバーとして樹脂製の側面発光型光ファイバーを挙げることができる。この光ファイバーの径は例えば、0.15〜0.4mmを挙げることができる。
また、束ねる複数の光ファイバーは、各光ファイバーを1つに集束して構成されていてもよいし、複数本の光ファイバーを束ねたバンドルファイバーの複数を集束して構成されていてもよい。いずれの場合においても、スリーブにまとめられる「複数の光ファイバー」が単一の光伝達路を構成し、単一の照明箇所に向かって引き回されてもよいし、当該「複数の光ファイバー」によって複数の光伝達路を構成し、個々の光伝達路が対応する個々の照明箇所に向かって引き回されてもよい。
スリーブ(7)は、筒内に複数の光ファイバー(8)を挿入して結束する筒状物である。スリーブ(7)の形状は特に問わず、円筒形、楕円筒形及び角筒形等を例示することができる。スリーブ(7)による光ファイバー(8)の具体的な固定方法は特に問わない。スリーブ(7)は、成形性に優れるアルミニウム、鉄、銅及びこれらの合金等からなる金属や、合成樹脂等を例示することができる。
3.実施例
以下、図面を参照しつつ、より具体的にスリーブ挿通治具及びスリーブ挿通方法を説明する。
図1〜3に示すように、スリーブ挿通治具1は、円筒形状の筒状部2と、テーパを備える円筒形状のガイド部3を備える。スリーブ挿通治具1の材質は軟質のシリコーンゴムである。また、筒状部2の周面とガイド部3の厚みは約0.3mmである。
筒状部2の直径は約3mmであり、ガイド部3と接する末端側21端部側には、末端側21端部の周に沿って、末端側21端部に一端が接する四角形のスリット状の貫通孔である肉抜部4が4つ形成されている。各肉抜部4の長さはスリーブ7の全長の半分である。また、隣り合う肉抜部4の間隔は約0.3mmである。筒状部2はスリーブ7の全長より15mm長い全長である。
前記スリーブ挿通治具1を用いて複数の光ファイバー8をスリーブ7に挿通するスリーブ挿通方法を説明する。
(1)治具挿通工程
始めに図4に示すように、筒状部2の先端側22をスリーブ7(金属製、内径約3mm)の端部71の開口部に挿入し、スリーブ7の反対側の端部72まで通過させる。続いて、筒状部2の末端側21がスリーブ7の端部71付近に到達するまで、筒状部2を更に同方向に挿通する。
(2)光ファイバー挿入工程
その後、図5に示すように、ガイド部3側から光ファイバー8、81(樹脂製、直径約0.25mm)を1本ずつ又は複数本ずつ筒状部2内に挿入する。光ファイバー81の挿入時は、その先端82がガイド部3の内面33に沿って、スリーブ7に挿通されている肉抜部4を含む筒状部2内に誘導される。
そして、上記挿入を図6及び図7に示すように、各肉抜き部4を含めて筒状部2内が光ファイバー8で満たされるまで繰り返す。
(3)治具引抜工程
図8及び図9に示すように、光ファイバー8の挿入が終わった後、筒状部2の先端側22を光ファイバー8と共に引っ張り、スリーブ7からスリーブ挿通治具1を引き抜く。このとき、ガイド部3はスリーブ7の端部71で、その可撓性により光ファイバー8に沿うように曲がり、スリーブ7内を通過可能な径にすることができる。また、肉抜部4の端部41(図1を参照)に先端が留まっている光ファイバー8が、前記引っ張りによりスリーブ7外まで引っ張られて、スリーブ7の挿通がされる。
尚、スリーブ7から引き抜いたスリーブ挿通治具1は、図9に示すように光ファイバー8も筒状部2から抜いてもよいし、筒状部2に挿入したままとしてもよい。
(4)光ファイバー末端処理工程
スリーブ7に挿入された光ファイバー8を任意の手段で固定した後、スリーブ7の端部72に露出する光ファイバー8の端部を、図10に示すようにスリーブ7の端部72を境に切断して、光ファイバー8にスリーブ7を取り付けた。
上記スリーブ挿通方法によって、手作業によって(1)治具挿通工程から(3)治具引抜工程までを実施した結果、約1分で100本以上の光ファイバー8をスリーブ7に挿通することができた。
複数本の光ファイバー8をスリーブ7に挿入しようとすると、全ての光ファイバー8の先端の向きが揃わず広がることがあるが、ガイド部3の径内に収まる場合であればガイド部3の誘導によりそのまま挿入することができる。また、挿入する光ファイバー81の先端を筒状部2の内面と挿入済み光ファイバー8との間に、ガイド部3によって誘導することができ、挿入する光ファイバー81を、挿入済み光ファイバー8を押しよけて挿入することができる。
また、比較例として、スリーブ挿通治具1を用いない他は同じ条件、即ち、手作業によって光ファイバー8を直接スリーブ7に挿通する作業を実施した結果、約30分で95本の光ファイバー8をスリーブ7に挿通することができた。
比較例と比べて分かるように、本スリーブ挿通方法は、より短時間で数多くの光ファイバー8をスリーブ7に挿通することができる。
比較例では、複数本の光ファイバー8をスリーブ7に挿入しようとすると、全ての光ファイバー8の先端がスリーブ7の端部71の開口部に向くことがないため全てを一度に挿入することができず、一度に挿入する本数を減らす必要があった。また、既に挿入した光ファイバー8がスリーブ7の筒内全体に広がり、新しく挿入する光ファイバー8のための隙間を設けにくかったため、既に挿入した光ファイバー8を偏らせる作業が逐次必要であった。これら理由により、比較例では、本スリーブ挿通方法よりも挿入した本数が少ないのにもかかわらず、時間を要した。
次いで、図11にガイド部3にスリット5が形成されたスリーブ挿通治具11を示す。スリット5は、ガイド部3のテーパの大径側の端部32の周に沿って4つ形成されており、頂点がテーパの小径側の端部31に向かって形成されている三角形形状である。
このようなスリーブ挿通治具11は、図8に示すようにガイド部3を光ファイバー8に沿うように折り曲げたときに、ガイド部3同士が重なる箇所を減らし、その分だけ多くの光ファイバー8を挿入することができる。
尚、本発明においては、上記各実施例で例示したものに限らず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例、変形例を更に例示することができる。即ち、スリットが形成されていないガイド部を具備するスリーブ挿通治具であってもよい。
本発明のスリーブ挿通治具及びそれを用いたスリーブ挿通方法は、車両等の内装用部品に使用される光ファイバーの端部処理の技術分野において利用することができ、特に、車両用壁面材及び車両用天井材等の車両用内装材の製品分野において有用である。車両の内装に限られず種々の技術分野において利用することができる。例えば、航空機、船舶、建築等の各種産業における加飾材として好適に利用することができる。
1、11;スリーブ挿通治具、2;筒状部、21;末端側、22;先端側、3;ガイド部、31;小径側端部、32;大径側端部、33;内面、4;肉抜部、41;端部、5;スリット、7;スリーブ、71、72;端部、8、81;光ファイバー、82;先端、91;内装用部品、95;光源ユニット。

Claims (4)

  1. 筒状のスリーブに複数の光ファイバーの端部を挿通させるためのスリーブ挿通治具であって、
    前記スリーブ挿通治具は可撓性を備える材質からなり、
    筒形状であって、外径が前記スリーブの内径より径が小さく、全長が前記スリーブの全長より長い筒状部と、
    一端側が前記筒状部の一方の端部の周に沿って延設され、開口が拡がるように他端側が形成されているシート状のガイド部と、を備え、
    前記筒状部は、その前記端部に接する肉抜部が形成されていることを特徴とするスリーブ挿通治具。
  2. 前記ガイド部は、前記筒状部の端部側から径が拡がるテーパを備える円筒形状であって、
    テーパの大径側の端部の周に沿って1以上のスリットが形成されている請求項1記載のスリーブ挿通治具。
  3. 前記肉抜部は、前記筒状部の周面に形成されている貫通孔である請求項1又は2記載のスリーブ挿通治具。
  4. 筒状のスリーブに複数の光ファイバーの端部を挿通させるためのスリーブ挿通治具を用いた挿通方法であって、
    前記スリーブ挿通治具は可撓性を備える材質からなり、
    筒形状であって、外径が前記スリーブの内径より径が小さく、全長が前記スリーブの全長より長い筒状部と、一端側が前記筒状部の一方の端部の周に沿って延設され、開口が拡がるように他端側が形成されているシート状のガイド部と、を備え、
    前記筒状部は、その前記端部に接する肉抜部が形成されており、
    前記スリーブ挿通治具の筒状部を前記スリーブに挿通する治具挿通工程と、
    前記ガイド部側から前記筒状部内に複数の光ファイバーを挿入する光ファイバー挿入工程と、
    前記筒状部の端部を引っ張り、前記筒状部及び前記ガイド部を、前記スリーブ内を通過させて前記スリーブから抜き取る治具引抜工程と、をこの順に行うことを特徴とするスリーブ挿通方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022218849A1 (de) * 2021-04-13 2022-10-20 MUNDA Textile Lichtsysteme GmbH Vorrichtung und verfahren zum aufbereiten eines lichtleitergewebes

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