JP2019108034A - 空気入りタイヤ及びタイヤ・リム組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロードノイズを低減する。【解決手段】 トレッド部2を有する空気入りタイヤ1である。トレッド部2の内面2aに吸音具10が設けられている。吸音具10は、タイヤ周方向に並べられた複数のスポンジ部材11からなる。スポンジ部材11のそれぞれは、タイヤ半径方向内側を向く内向面11aを有している。内向面11aには、タイヤ半径方向内側に突出する凸部12と、タイヤ半径方向外側に凹む凹部13とが交互に形成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、ロードノイズを低減しうる空気入りタイヤ及びタイヤ・リム組立体に関する。
走行中の空気入りタイヤの騒音の一つに、「ゴー」という音が生じるいわゆるロードノイズがある。このようなロードノイズの主な原因として、空気入りタイヤの内腔内で起きる空気の共鳴振動(空洞共鳴)が知られている。このような空気の共鳴振動を小さくするために、下記特許文献1では、空気入りタイヤのトレッド部の内面に制音用のスポンジ材を設けることが提案されている。
しかしながら、近年の車両の静粛化に伴い、ロードノイズのさらなる低減が望まれている。
特許第3622957号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ロードノイズをより低減することができる空気入りタイヤ及びタイヤ・リム組立体を提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有する空気入りタイヤであって、前記トレッド部の内面に吸音具が設けられており、前記吸音具は、タイヤ周方向に並べられた複数のスポンジ部材からなり、前記スポンジ部材のそれぞれは、タイヤ半径方向内側を向く内向面を有し、前記内向面には、タイヤ半径方向内側に突出する凸部と、タイヤ半径方向外側に凹む凹部とが交互に形成されている。
本発明の空気入りタイヤは、前記トレッド部には、ベルト層が設けられており、前記スポンジ部材のそれぞれのタイヤ軸方向の幅は、前記ベルト層のタイヤ軸方向の幅の19%〜90%であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれの最大厚さが10〜25mmであるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれが、タイヤ周方向に等間隔で配置されているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれにおいて、前記凸部と前記凹部との高さの差が5mm以上であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記内向面には、前記凸部と前記凹部とがタイヤ周方向に交互に形成されているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれにおいて、前記凸部が、前記スポンジ部材のタイヤ軸方向の幅方向に、同一の高さで連続するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれにおいて、前記凹部が、前記スポンジ部材のタイヤ軸方向の幅方向に、同一の高さで連続するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれが、前記凸部の配設ピッチが、前記スポンジ部材のタイヤ軸方向の幅よりも大きいのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記スポンジ部材のそれぞれが、タイヤ周方向の両端のうちの少なくとも一端が、前記凹部とされているのが望ましい。
本発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載された空気入りタイヤと、前記空気入りタイヤが装着されるリムとを含み、前記スポンジ部材の全体積は、前記空気入りタイヤと前記リムとが囲むタイヤ内腔容積の0.9%〜12.8%である、タイヤ・リム組立体である。
本発明の空気入りタイヤでの吸音具は、内向面に凸部と凹部とが交互に形成されたスポンジ部材がタイヤ周方向に複数並べられて構成されているので、ロードノイズをより一層低減することができる。
本発明の一実施形態のタイヤ・リム組立体の断面図である。 空気入りタイヤの正規状態のタイヤ子午線断面図である。 スポンジ部材の斜視図である。 タイヤ・リム組立体のタイヤ赤道Cに沿った周方向断面図である。 (a)、(b)は、他の実施形態のスポンジ部材の斜視図である。 さらに他の実施形態のスポンジ部材の斜視図である。 (a)、(b)は、実施例のスポンジ部材の斜視図である。 比較例のスポンジ部材の斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、タイヤ・リム組立体(以下、単に「組立体」という場合がある)Tの断面図である。図1に示されるように、本実施形態の組立体Tは、リムRと、このリムRに装着される空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある)1とを含んで構成される。本実施形態では、好ましい態様として、車室内での静粛性が強く求められる乗用車用のタイヤ1が示される。但し、本発明は、自動二輪車用、ライトトラック用、重荷重用を含め、他のカテゴリーのタイヤ1にも適用しうるのは、言うまでもない。
組立体Tは、タイヤ1をリムRに装着することにより、リムRの周囲にタイヤ1とリムRとが囲むタイヤ内腔Taが形成されている。
本実施形態のリムRは、タイヤ1のビード部4を装着する環状のリム本体Raと、リム本体Raを車軸に固定する円盤状のディスクRbとを具える周知構造の正規リムで形成されている。
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
図2は、タイヤ1の正規状態のタイヤ子午線断面図である。図2に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、チューブレスのタイヤ1であって、トレッド部2と、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方に位置するビード部4とを有する。
前記「正規状態」は、タイヤ1が正規リム(図示省略)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUSCOLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側に配されるベルト層7とを含んで構成されている。
カーカス6は、少なくとも1枚、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aにより形成されている。カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して、例えば75〜90°の角度で傾けて配列されたカーカスコードの配列体がトッピングゴムで被覆されて形成されている。
ベルト層7は、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されている。ベルト層7は、少なくとも1枚、本実施形態では、タイヤ半径方向内外に配される2枚のベルトプライ7A、7Bで構成されている。ベルトプライ7A、7Bは、例えば、ベルトコードの配列体がトッピングゴムで被覆されて形成されている。なお、必要に応じて、ベルト層7の外側に、公知のバンド層などが設けられても良い。
ベルト層7のタイヤ軸方向の幅Waは、特に、限定されるものではないが、トレッド幅TWの60%〜110%が望ましい。
「トレッド幅TW」は、正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向両外側の接地位置のタイヤ軸方向の距離として定められる。前記「接地位置」が、トレッド端Teとして規定される。
「正規荷重」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2の内面2aに吸音具10が設けられている。吸音具10は、本実施形態では、タイヤ周方向に並べられた複数のスポンジ部材11で形成されている。
本実施形態の各スポンジ部材11は、海綿状の多孔構造体であり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有するいわゆるスポンジ、及び動物繊維、植物繊維又は合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したものを含んでいる。
「多孔構造体」は、本明細書では、連続気泡のみならず、独立気泡を有するものも包含する。このようなスポンジ部材11は、防振性や吸音性が高いため、タイヤ内腔Ta内で生じた音エネルギーを効果的に吸収でき、共鳴振動を抑制することによりロードノイズを低減しうる。また、スポンジ部材11は、収縮、屈曲等の変形が容易であるためリム組み性を損ねることがない。スポンジ部材11は、例えば、エーテル系ポリウレタン又はエステル系ポリウレタンからなる連続気泡のものが好適に採用される。
図3は、スポンジ部材11の斜視図である。図3に示されるように、各スポンジ部材11は、タイヤ半径方向内側を向く内向面11aと、内向面11aとは逆向きで、タイヤ半径方向外側を向く外向面11bとを含んでいる。外向面11bは、本実施形態では、トレッド部2の内面2aと、例えば、合成ゴム系接着剤を用いて固定されている。
本実施形態の内向面11aは、タイヤ半径方向内側に突出する凸部12と、タイヤ半径方向外側に凹む凹部13とが交互に形成されている。このように、本実施形態のタイヤ1は、内向面11aに凸部12と凹部13とが交互に形成されたスポンジ部材11がタイヤ周方向に複数並べられて設けられているので、ロードノイズをより一層低減することができる。このような効果は、凸部12及び凹部13が、内向面11aの表面積を大きくするとともに、タイヤ1周に亘ってスポンジ部材11が設けられたことによって、スポンジ部材11の吸音効果が相乗的に発揮されたものである。
内向面11aには、本実施形態では、凸部12と凹部13とがタイヤ周方向に交互に設けられている。タイヤ1は、タイヤ回転軸Co(図1に示す)を中心として回転するので、タイヤ内腔Ta内の空気は、主に、タイヤ周方向に沿って流れる。このため、タイヤ周方向に交互に設けられた凸部12と凹部13とは、空気の共鳴振動を効率良く吸音するので、ロードノイズをさらに低減する。内向面11aは、複数の凸部12、本実施形態では、2個の凸部12が設けられている。
本実施形態の凸部12は、スポンジ部材11のタイヤ軸方向の幅方向に、同一の高さh1で連続している。また、本実施形態の凹部13は、スポンジ部材11のタイヤ軸方向の幅方向に、同一の高さh2で連続している。このような凸部12及び凹部13は、共鳴振動をさらに効率良く吸音する。
本実施形態のスポンジ部材11の内向面11aは、本実施形態では、内面2aに沿って形成される平滑面部15と、平滑面部15からタイヤ半径方向内側に突出する凸部12を設けたものであって、平滑面部15が凹部13に相当するものとして形成されている。
本実施形態の凸部12は、タイヤ周方向の断面視、タイヤ半径方向内側に向かって先細りの台形状で形成されている。このような凸部12は、スポンジ部材11の質量の増加を抑制しつつ、吸音効果を高く維持する。なお、凸部12は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、タイヤ周方向の断面視、タイヤ半径方向内側に向かって先細りの三角形状(図示省略)、又は、矩形状、波状、円形状で形成されても良い。
スポンジ部材11は、そのタイヤ周方向の両端11e、11eのうちの少なくとも一端11eが、凹部13とされているのが望ましい。このように、一端11eが凹部13とされた場合、この一端11eは、凹部13、及び、凹部13と内面2aとを継ぐ継ぎ面16で形成される。このため、例えば、一端11eが凸部12とされた場合に比して、一端11eでの表面積が大きくなるので、より効果的に共鳴振動を吸音できる。また、一端11eが、凹部13とされていると、スポンジ部材11と内面2aとが強固に固定されるので、ロードノイズの低減効果が長く発揮される。このような観点より、スポンジ部材11は、そのタイヤ周方向の両端11e、11eが、凹部13とされているのが望ましい。
凸部12は、その配設ピッチp1が、スポンジ部材11のタイヤ軸方向の幅W1よりも大きく形成されているのが望ましい。これにより、内向面11aの表面積の増加が確保されるので、空洞共鳴を一層、抑制することができる。
スポンジ部材11のタイヤ軸方向の幅W1は、ベルト層7の幅Waの19%〜90%であるのが望ましい。スポンジ部材11の幅W1がベルト層7の幅Waの19%未満の場合、空洞共鳴を抑制できないおそれがある。スポンジ部材11の幅W1がベルト層7の幅Waの90%を超える場合、空洞共鳴の抑制効果の向上を期待できない。スポンジ部材11のタイヤ軸方向の幅W1は、ベルト層7の幅Waの40%〜70%であるのが、さらに望ましい。
同様の観点より、スポンジ部材11の最大厚さtは、10〜25mmであるのが望ましい。本実施形態では、スポンジ部材11の最大厚さtは、凸部12の高さh1と一致する。
各スポンジ部材11において、凸部12と凹部13との高さの差(h1−h2)は、5mm以上が望ましい。これにより、内向面11aの表面積を大きくする効果が確保されるので、ロードノイズを、一層効果的に抑低減できる。なお、タイヤ1の回転や振動によるスポンジ部材11のクラックの発生を抑制するため、前記差(h1−h2)は、20mm以下が望ましい。
スポンジ部材11のタイヤ周方向の長さL1は、特に限定されるものではないが、過度に小さい場合、空洞共鳴の抑制効果が発揮されないので、50mm以上が望ましい。スポンジ部材11の長さL1の上限は、スポンジ部材11の個数に応じて、種々選択される。
スポンジ部材11は、その比重が好ましくは0.005〜0.06、より好ましくは0.010〜0.05、さらに好ましくは0.016〜0.05、特に好ましくは0.016〜0.035であるのが望ましい。スポンジ部材11の比重が0.005未満又は0.06を超えると、空洞共鳴を抑える効果が低下する傾向がある。
図4は、組立体Tのタイヤ赤道Cに沿った周方向断面図である。図4に示されるように、各スポンジ部材11は、タイヤ周方向に等間隔Pで配置されるのが望ましい。これにより、空洞共鳴をさらに効果的に抑制することができる。また、このようにスポンジ部材11が配されたタイヤ1は、そのユニフォミティが高く維持されるので、タイヤ1の走行による振動が抑制される。各スポンジ部材11は、本実施形態では、タイヤ周方向に1周分を等間隔Pで配置されている。
スポンジ部材11の全体積Vaは、タイヤ内腔Taのタイヤ内腔容積Vの0.9%〜12.8%であるのが望ましい。スポンジ部材11の全体積Vaをタイヤ内腔容積Vの0.9%以上とすることにより、必要なロードノイズの低減効果が発揮される。スポンジ部材11の全体積Vaをタイヤ内腔容積Vの12.8%以下とすることにより、タイヤ1の質量の過度の増加や、質量バランスの低下を抑えることができる。
スポンジ部材11の体積は、本明細書では、スポンジ部材11の見かけ上の体積であって、内部の空孔部も含めたスポンジ部材11の外形から定められる体積で求められる。また前記「タイヤ内腔容積V」は、リム組みされたタイヤ1の正規状態において下記式(1)で近似的に求められる。
V=A×{(Di−Dr)/2+Dr}×π …(1)
式(1)の中で、”A”は、正規状態かつスポンジ部材11のないタイヤ1が装着された組立体TをCTスキャニングして得られるタイヤ内腔Taの横断面積である。また、式(1)の中で、”Di”は図1に示す正規状態でのタイヤ内腔Taの最大外径、”Dr”はリム径、”π”は円周率である。
図5(a)、(b)は、スポンジ部材11の他の実施形態の斜視図である。図5(a)に示されるように、この実施形態では、スポンジ部材11の内向面11aは、内面2aに沿って形成される平滑面部15と、平滑面部15からタイヤ半径方向外側に凹む凹部13を設けたものであり、平滑面部15が凸部12に相当するものである。この実施形態では、凹部13は、タイヤ周方向の断面視、円弧状で形成されている。また、凹部13は、例えば、タイヤ周方向の両端11e、11eに設けられている。なお、凹部13は、このような態様に限定されるものではなく、タイヤ周方向の断面視、例えば、タイヤ半径方向外側に向かって先細りの三角形状や台形状、又は矩形状、波状で形成されても良い。
図5(b)に示されるように、この実施形態のスポンジ部材11の内向面11aは、タイヤ周方向の断面視、凸部12がタイヤ半径方向内側に向かって先細りの三角形状であって、凹部13がタイヤ半径方向外側に向かって先細りの三角形状で形成されている。即ち、この実施形態では、内向面11aは、内面2aに沿った平滑面が形成ることなく、タイヤ半径方向に傾斜する斜面のみで形成されている。
図6は、スポンジ部材11のさらに他の実施形態の斜視図である。図6に示されるように、この実施形態のスポンジ部材11の内向面11aは、内面2aに沿って形成される平滑面部15と、平滑面部15からタイヤ半径方向内側に突出する凸部12と、平滑面部15からタイヤ半径方向外側に凹む凹部13とを含んでいる。この実施形態では、凸部12及び凹部13は、タイヤ周方向の断面視、矩形状で形成されている。凹部13は、例えば、スポンジ部材11のタイヤ周方向の両端11e、11eに設けられている。なお、凸部12及び凹部13は、このような態様に限定されるものではなく、タイヤ周方向の断面視、例えば、三角形状、台形状で形成されても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図2の基本構造をなすサイズ215/55R17のタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの騒音性能及び振動性能がテストされた。各試供タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
スポンジ部材の比重:0.031
スポンジ部材の材質:エステル系ポリウレタンスポンジ(丸鈴株式会社 製品番号E16)
タイヤ内腔容積V:33.8cm
ベルト層の幅Wa:178mm
表中のAは、タイヤ1周を等間隔でスポンジ部材が設けられていることを示す。
表中のBは、タイヤ半周を等間隔でスポンジ部材が設けられていることを示す。
<騒音性能>
ドラム試験機を用い、各試供タイヤが、下記の条件でドラム試験機の疑似路面上を走行され、このときのロードノイズをマイクロホンで採取し、タイヤの上下軸力の205Hz近傍の空洞共鳴音のピーク値の音圧レベルが測定された。評価は、吸音具を設けないタイヤによって測定された音圧レベルを基準とする減少値(dB(A))にて行われた。数値が大きい方が、良好である。
リム:17×7.5J
内圧:240KPa
荷重:4.6KN
速度:60km/h
<振動性能>
各試供タイヤが、下記の条件で、排気量2000ccの乗用車の全輪に装着された。そして、テストドライバーが、乾燥アスファルト路面のテストコースを走行させ、このときの振動の大小がテストドライバーの官能によって評価された。結果は、振動が小さいほうが、良好である。
リム:17×7.5J
内圧:240KPa
速度:100km/h
Figure 2019108034
Figure 2019108034
実施例1は、各比較例よりも騒音性能が向上している。とりわけ、実施例1は、比較例1、2よりもスポンジ部材の全質量が小さいにもかかわらず、騒音性能が向上している。これは、内向面の凸部と凹部とがタイヤ周方向に交互に配されかつタイヤ周方向に等間隔で形成されていることに依拠するものと考えられる。実施例2は、比較例1よりもスポンジ部材の全質量を小さくして騒音性能が同じである。実施例4からは、スポンジ部材の全体積がタイヤ内腔容積の0.9%である場合でも、騒音性能が向上していることが理解される。また、実施例4は、比較例3とスポンジ部材の全質量が同じであるにも関わらず、騒音性能が向上している。
実施例5と実施例6とを比較すると、スポンジ部材の全体積がタイヤ内腔容積の12.8%を境界として、スポンジ部材の全質量の増加に対し、騒音性能の向上が抑制されていることが理解される。実施例2と実施例11とを比較すると、タイヤ1周に等間隔でスポンジ部材を配置したほうが、タイヤ半周に等間隔でスポンジ部材を配置したものよりも振動性能及び騒音性能が向上していることが理解できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2a 内面
10 吸音具
11 スポンジ部材
11a 内向面
12 凸部
13 凹部

Claims (11)

  1. トレッド部を有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部の内面に吸音具が設けられており、
    前記吸音具は、タイヤ周方向に並べられた複数のスポンジ部材からなり、
    前記スポンジ部材のそれぞれは、タイヤ半径方向内側を向く内向面を有し、
    前記内向面には、タイヤ半径方向内側に突出する凸部と、タイヤ半径方向外側に凹む凹部とが交互に形成されている、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部には、ベルト層が設けられており、前記スポンジ部材のそれぞれのタイヤ軸方向の幅は、前記ベルト層のタイヤ軸方向の幅の19%〜90%である、請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記スポンジ部材のそれぞれの最大厚さは10〜25mmである、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記スポンジ部材のそれぞれは、タイヤ周方向に等間隔で配置されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記スポンジ部材のそれぞれにおいて、前記凸部と前記凹部との高さの差が5mm以上である、請求項1ないし4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記内向面には、前記凸部と前記凹部とがタイヤ周方向に交互に形成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記スポンジ部材のそれぞれにおいて、前記凸部は、前記スポンジ部材のタイヤ軸方向の幅方向に、同一の高さで連続する、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記スポンジ部材のそれぞれにおいて、前記凹部は、前記スポンジ部材のタイヤ軸方向の幅方向に、同一の高さで連続する、請求項6又は7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記スポンジ部材のそれぞれは、前記凸部の配設ピッチが、前記スポンジ部材のタイヤ軸方向の幅よりも大きい、請求項6ないし8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記スポンジ部材のそれぞれは、タイヤ周方向の両端のうちの少なくとも一端が、前記凹部とされている、請求項6ないし9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された空気入りタイヤと、前記空気入りタイヤが装着されるリムとを含み、
    前記スポンジ部材の全体積は、前記空気入りタイヤと前記リムとが囲むタイヤ内腔容積の0.9%〜12.8%である、タイヤ・リム組立体。
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