JP2019107983A - 車両の換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の空気を最適な時期に排出することができる車両の換気装置を提供する。【解決手段】車両に搭載され、車室内と車外とを連通する連通口を有した排気ダクトと、排気ダクトの連通口を開閉する開閉部と、車両の走行を運転手の操作に依らずに行う自動運転走行制御部を作動させる自動運転走行制御選択部と、開閉部を制御する制御部とを備え、制御部は、自動運転走行制御選択部によって自動運転走行制御部が作動すると(S10)、開閉部によって排気ダクトの連通口を閉止する(S16)。【選択図】図4

Description

本発明は車両の換気装置に係り、特に車室内の空気を排出する時期を最適化する技術に関する。
例えば乗用車には、車室内の気圧の上昇を抑制するためにリアベンチレーションダクトが設けられており、乗員から発せられる水蒸気によって車室内の湿度が上昇して窓が曇ることを抑制するため、車両の外部から空気を車室内に送風し、車室内に存在する湿度の高い空気をリアベンチレーションダクトから車外に排出することが行われている。
また、リアベンチレーションダクトは、車両に乗員が乗降する際にドアを閉めるとき、車室内の気圧が上昇してドアが閉まりにくくなることを抑制することも可能である(特許文献1)。
特開2010−95170号公報
ところで、上記のように車室内に存在する空気を車外に排出することは、例えば空調装置によって車室内の空気の温度を調整した場合であっても排出することになり、車室内の空気の温度を調整することについて効率が悪くなるという問題や、車両が山道を登るときのような車外の気圧が低下することにより車室内の気圧が低下し、乗員に不快感を与えるという問題がある。
しかしながら、上記特許文献1に開示される技術では、車室内の空気の温度を調整することについて効率が悪くなることや、車室内の気圧が低下することについては何ら考慮されておらず、更なる改善の余地があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車室内の空気を最適な時期に排出することができる車両の換気装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の車両の換気装置は、車両に搭載され、車室内と車外とを連通する連通口を有した排気ダクトと、前記排気ダクトの前記連通口を開閉する開閉部と、前記車両の走行を運転手の操作に依らずに行う自動運転走行制御部を作動させる自動運転走行制御選択部と、前記開閉部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記自動運転走行制御選択部によって前記自動運転走行制御部が作動すると、前記開閉部によって前記排気ダクトの前記連通口を閉止することを特徴とする。
これにより、車両が自動運転走行制御部によって走行するときのような窓ガラスが曇っても走行に支障がないときに限り開閉部によって排気ダクトの連通口を閉止することで、窓ガラスが曇ることを抑制するより優先して車室内から空気が車外に排出されることを抑制することが可能とされる。
その他の態様として、前記開閉部は、回動可能に前記排気ダクトに取付けられ、回動することで前記連通口を開閉する平板部材であるのが好ましい。
このように、開閉部が回動して連通口を開閉することで、簡単な構成にして連通口を開閉することが可能とされる。
その他の態様として、前記車室内の気圧の低下度合を推定する気圧低下度合推定部を有し、前記制御部は、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合が設定度合未満のとき、前記自動運転走行制御部の作動にかかわらず前記排気ダクトの前記連通口を開放するのが好ましい。
これにより、気圧低下度合推定部によって推定される車室内の気圧の低下度合が設定度合未満のときには、自動運転走行制御部が作動しているときであっても排気ダクトの連通口を開放することで、排気ダクトの連通口を開放して車室内の空気を換気することが可能とされる。
その他の態様として、前記車室内に前記車外から空気を送風する送風装置を有しており、前記制御部は、前記自動運転走行制御選択部によって前記自動運転走行制御部が作動すると、前記開閉部によって前記排気ダクトの前記連通口を閉止し、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合が設定度合以上のとき、前記送風装置によって前記車室内に前記車外から空気を送風するのが好ましい。
これにより、車室内の気圧の低下度合が上昇すると車室内に車外から空気が送風されるので、車室内の気圧を高めることが可能とされる。
その他の態様として、前記気圧推定部は、前記車両の高度を検出する高度検出部であり、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合は、前記高度検出部によって検出される前記車両の高度が上昇するにつれて上昇するのが好ましい。
これにより、高度検出部によって検出される車両の高度が上昇するにつれて車室内の気圧が下がることを推定し、排気ダクトの連通口を閉止することで、車室内の気圧を一定に保つことが可能とされる。
その他の態様として、前記気圧低下度合推定部は、前記車外の気圧を検出する気圧検出部であり、前記気圧低下度合推定部によって推定される気圧の低下度合は、前記気圧検出部によって検出される前記車外の気圧が低下するにつれて上昇するのが好ましい。
これにより、気圧検出部によって検出される車外の気圧が低下するにつれて車室内の気圧が下がることを推定し、排気ダクトの連通口を閉止することで、車室内の気圧を一定に保つことが可能とされる。
その他の態様として、前記制御部は、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合に応じて前記開閉部による前記排気ダクトの前記連通口の閉止度合を調整するのが好ましい。
これにより、排気ダクトの連通口の閉止度合を車室内の気圧の低下度合に応じて調整することで、車室内の気圧を調整することが可能とされる。
本発明の車両の換気装置によれば、車両が自動運転走行制御部によって走行するときのような窓ガラスが曇っても走行に支障がないときに限り開閉部によって排気ダクトの連通口を閉止したので、窓ガラスが曇ることを抑制するより優先して車室内から空気が車外に排出されることを抑制することができる。
これにより、車室内の空気を必要に応じて排出することができる。
第1実施形態に係る車両の換気装置が搭載された車両の概略構成図である。 リアベンチレーションダクトの斜視図である。 第1実施形態におけるリアベンチレーションダクトの制御に係るECUの接続構成を示すブロック図である。 ECUが実行する、第1実施形態に係るリアベンチレーションダクトの制御手順を示すルーチンが示されたフローチャートである。 第2実施形態におけるリアベンチレーションダクトの制御に係るECUの接続構成を示すブロック図である。 ECUが実行する、第2実施形態に係るリアベンチレーションダクトの制御手順を示すルーチンが示されたフローチャートである。 第2実施形態の別実施例におけるリアベンチレーションダクトの制御に係るECUの接続構成を示すブロック図である。 ECUが実行する、第2実施形態の別実施例に係るリアベンチレーションダクトの制御手順を示すルーチンが示されたフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1を参照すると、第1実施形態に係る車両の換気装置が搭載された車両1の概略構成図が示されている。
車両1には、ドア5、エアコンユニット10、リアベンチレーションダクト40、及びECU50が備えられる。この車両1は、ECU50によってリアベンチレーションダクト40を制御することで、ドア5の開閉に伴う車室内3の湿度の上昇を抑制させることや、エアコンユニット10から車室内3に供給される空気の排出量を調整することが可能である。
エアコンユニット10は、車内吸気ダクト12、車外吸気ダクト14、吸気切替弁16、エアフィルタ20、熱交換器30、ファン32が備えられる。このエアコンユニット10は、ファン32が作動することで車内吸気ダクト12または車外吸気ダクト14から空気を吸入し、エアフィルタ20によって空気を清浄し、熱交換器30によって空気の温度を調整し、車室内3に空気を送り込むことができる。
車内吸気ダクト12は、一端が車室内3に連通するダクトである。車外吸気ダクト14は、一端が車両1の外に連通するダクトである。また、車内吸気ダクト12及び車外吸気ダクト14は、それぞれの他端が吸気切替弁16に接続される。吸気切替弁16は、車内吸気ダクト12及び車外吸気ダクト14の一方を閉止しつつ他方を開放する弁である。この吸気切替弁16は、車内吸気ダクト12または車外吸気ダクト14から吸入する空気をエアフィルタ20に排出する。
エアフィルタ20は、吸気切替弁16から吸入する空気から空気中に含まれるゴミや汚れを集塵して熱交換器30に排出する。
熱交換器30は、図示しないエバポレータによって冷却された冷媒と空気とで熱交換して空気を冷やすことが可能である。また、熱交換器30は、図示しないエンジンの排熱を利用して空気を温めることが可能である。即ち、熱交換器30は、エアフィルタ20から吸入する空気の温度を調整してファン32に排出することができる。ファン32は、作動することで熱交換器30から車室内3に空気を循環させることができる。
車室内3に送り込む空気の量を増加させることは、図示しない窓ガラスに当てる風の量を増加させることや、車室内3の換気を効率よく行うことで、窓ガラスが曇ることを抑制することが可能である。特に、吸気切替弁16によって車外吸気ダクト14から吸入する空気を車室内3に送風することは、車室内3にこもる湿度の高い空気と車両1の外部(以下、車外という)の空気とを入れ替えることができるので、より良好に窓ガラスが曇ることを抑制することが可能である。
車室内3には、車室内3の湿度を測定するセンサである湿度センサ60が設けられる。
車両1の後部には、リアベンチレーションダクト40が備えられる。
図2を参照すると、リアベンチレーションダクト40の斜視図が示されている。
リアベンチレーションダクト40は、ダクト部材(排気ダクト)42及びフラップ(開閉部)46によって構成されている。
ダクト部材42は、例えば連通口44が3つ形成された樹脂製の部材である。このダクト部材42は、車室内3と車外とに亘って設けられる。これにより、ダクト部材42は、車室内3から車外に空気を排出することが可能である。
フラップ46は、平板部材であり、一端がダクト部材42に回動可能に3つ取付けられる。このフラップ46は、例えば一端にモータ48が取り付けられており、モータ48によって回動されることで、連通口44を閉止し、または開放することが可能である。
即ち、リアベンチレーションダクト40は、モータ48によってフラップ46を回動して連通口44を閉止し、または開放することで、車室内3の空気が車外に排出されることを抑制し、または可能にすることができる。
図3を参照すると、第1実施形態におけるリアベンチレーションダクト40の制御に係るECU50の接続構成がブロック図で示されている。ECU50(制御部)は、図示しないエンジンの運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)等を含んで構成されている。特に、ECU50には、自動運転走行制御部52が備えられる。
自動運転走行制御部52は、例えば図示しないカメラやミリ波レーダ等から車両1の周辺を走行する車両や歩行者等の障害物を検出し、エンジンやブレーキ装置、ステアリング装置等を制御して車両1の加速、減速、操舵を運転手の操作に依らずに行う自動運転走行制御プログラムが記憶される。この自動運転走行制御部52は、車室内3に設けられた自動運転切替スイッチ(自動運転走行制御選択部)68を乗員がONにすることで作動する。
このECU50の入力側には、湿度センサ60及び自動運転切替スイッチ(自動運転走行制御選択部)68が電気的に接続されており、湿度センサ60からは車室内3の湿度が検出され、自動運転切替スイッチ68からは乗員による自動運転走行制御のON操作情報が入力される。
また、ECU50の出力側には、リアベンチレーションダクト40のモータ48が電気的に接続されており、モータ48を制御してフラップ46を回動し、連通口44を開閉することで、車室内3の空気が車外に排出されることを防止し、または可能にすることができる。
図4を参照すると、ECU50が実行する、第1実施形態に係るリアベンチレーションダクト40の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されており、以下、同フローチャートに沿い説明する。
ステップS10では、自動運転切替スイッチ68によって乗員が自動運転走行制御をONにしたか否かが判別される。ステップS10の判別結果が真(Yes)で自動運転走行制御をONにしたと判別すると、ステップS16に移行してダクト部材42の連通口44を閉止して本ルーチンを終了する。また、ステップS10の判別結果が偽(No)で自動運転走行制御をOFFにしたと判別すると、ステップS12に移行する。
ステップS12では、湿度センサ60によって検出される車室内3の湿度が所定値より高いか否かを判別する。ステップS12の判別結果が偽(No)で車室内3の湿度が所定値以下と判別すると、ステップS16に移行してダクト部材42の連通口44を閉止して本ルーチンを終了する。また、ステップS12の判別結果が真(Yes)で車室内3の湿度が所定値より高いと判別すると、ステップS14に移行してダクト部材42の連通口44を開放して本ルーチンを終了する。
即ち、ステップS10及びステップS12では、乗員が自動運転走行制御をONに(ステップS10)する場合と、自動運転走行制御をOFFにしており(ステップS10)、車室内3の湿度が所定値より高い(ステップS12)場合と、同じく自動運転走行制御をOFFにしており(ステップS10)、車室内3の湿度が所定値以下(ステップS12)の場合の3つの場合を判別する。
運転手が自動運転走行制御をOFFにしており、車室内3の湿度が所定値以下の場合は、ダクト部材42の連通口44をフラップ46によって塞ぎ(ステップS16)、車室内3の湿度が所定値より高い場合は、ダクト部材42の連通口44を開放する(ステップS14)ことで、例えば所定値を図示しない温度計にて検出される車室内3の温度から算出される露点とすると、車室内3の湿度を露点以下にすることができる。これにより、空気を車室内3に送風して窓ガラスが曇ることを抑制することができる。
また、乗員が自動運転走行制御をONにする場合には、ダクト部材42の連通口44をフラップ46によって塞ぐ(ステップS16)。この乗員が自動運転走行制御をONにする場合は、車両1の走行が運転手の操作に依らないため、窓ガラスが曇ることを抑制する必要が無い場合である。即ち、例えば熱交換器30によって温められて送風された車室内3の空気を車外に排出せず、車室内3の温度を一定に保つことができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る車両の換気装置は、車両1に搭載され、車室内3と車外とを連通する連通口44を有したダクト部材42と、連通口44を開閉するフラップ46と、車両1の走行を運転手の操作に依らずに行う自動運転走行制御部52を作動させる自動運転切替スイッチ68と、フラップ46を制御するECU50と、を備え、ECU50は、自動運転切替スイッチ68によって自動運転走行制御部52が作動すると、フラップ46によってダクト部材42の連通口44を閉止する。
従って、車両1が自動運転走行制御部52によって走行するときのような窓ガラスが曇っても走行に支障がないときに限りフラップ46によってダクト部材42の連通口44を閉止するので、窓ガラスが曇ることを抑制するより優先して車室内3から空気が車外に排出されることを抑制することができる。
そして、フラップ46は、回動可能にダクト部材42に取付けられ、例えばモータ48によって回動することで連通口44を開閉する平板部材である。
従って、フラップ46が回動することで連通口44を開閉するようにしたので、簡単な構成にして連通口44を開閉することができる。
<第2実施形態>
以下、図5、6に基づき第2実施形態について説明する。
なお、上記第1実施形態と共通の構成については説明を省略し、ここでは第1実施形態と異なる部分について説明する。
図5を参照すると、第2実施形態におけるリアベンチレーションダクト40の制御に係るECU(制御部)150の接続構成がブロック図で示されている。
第2実施形態における第1実施形態との相違点は、ECU150の入力側に高度計(高度検出部、気圧低下度合推定部)164が電気的に接続されている点にある。また、ECU150の出力側にエアコンユニット(送風装置)10が電気的に接続されている。
高度計164は、例えばGPS(Global Positioning System)を用いて車両1の高度を逐次計測することができる計器である。
ECU150には、記憶部154が備えられる。この記憶部154は、高度計164によって検出される車両1の高度を逐次記憶することが可能である。
図6を参照すると、ECU150が実行する、第2実施形態に係るリアベンチレーションダクト40の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されており、以下、同フローチャートに沿い説明する。
第2実施形態における第1実施形態との相違点は、ステップS10の判別結果が真(Yes)で自動運転走行制御をONにしたと判別するとき、ステップS110〜ステップS116に移行する点にある。
ステップS110では、乗員が自動運転走行制御をONにしたときの車両1の高度(初期高度)を高度計164によって検出し、ECU150の記憶部154に記憶してステップS112に移行する。
ステップS112では、例えば高度計164によって検出される車両1の現在の高度(現在高度)から初期高度を減算した値(推定される車室内の気圧の低下度合)が設定値(設定度合)未満か否かを判別する。ステップS112の判別結果が真(Yes)で現在高度から初期高度を減算した値が設定値未満であると判別すると、ステップS12に移行する。また、ステップS112の判別結果が偽(No)で現在高度から初期高度を減算した値が設定値以上であると判別すると、ステップS114に移行する。
ステップS114では、エアコンユニット10の吸気切替弁16によって車内吸気ダクト12を閉止しつつ車外吸気ダクト14を開放し、車外吸気ダクト14から吸入する空気をファン32を作動させて車室内3に送風してステップS116に移行する。
ステップS116では、ダクト部材42の連通口44を調整閉止して本ルーチンを終了する。この調整閉止は、例えば現在高度から初期高度を減算した値が設定値より大きくなるにつれてフラップ46を回動させて連通口44の開口度合を低下させる制御である。これにより、車両1の現在高度が上昇するにつれて連通口44の開口度合を低下させることで車室内3の空気が車外に出ることを徐々に抑制することができる。
即ち、ステップS110〜ステップS116では、乗員が自動運転走行制御をONにしたときの初期高度を記憶部154によって記憶し(ステップS110)、その後に車両1が山道を登ることで高度が高くなり、現在高度から初期高度を減算した値が設定値を超えると(ステップS112)、エアコンユニット10によって車外から車室内3に空気を取り入れて(ステップS114)車室内3の気圧を上昇させることができる。
特に、車両1の現在高度が上昇するにつれて連通口44の開口度合を低下させることで、車室内3の気圧を調整することができる。
これにより、車両1が山道を登るときのような乗員が気圧差による不快感を感じる可能性が高い場合に、車室内3の気圧を高めることができる。
また、高度計164によって検出される、車両1の現在高度から初期高度を減算した値が設定値未満である場合(ステップS110)、例えば車両1が海沿いの道を走行しており、車室内3の気圧が低下する可能性がない場合であるため、ステップS12に移行して第1実施形態における自動運転走行制御がOFFである場合と同一の制御が実施される。
これにより、自動運転走行制御が実施されている場合であっても、車室内3の気圧を下げることなく窓ガラスを曇らせないようにすることができる。
図7を参照すると、第2実施形態の別実施例におけるリアベンチレーションダクト40の制御に係るECU(制御部)150の接続構成がブロック図で示されている。また、図8を参照すると、ECU150が実行する、第2実施形態の別実施例に係るリアベンチレーションダクト40の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されている。以下、図7及び図8を用いて第2実施形態の別実施例について説明する。
第2実施形態の別実施例では、高度計164に代わり、車外気圧センサ(気圧検出部、気圧低下度合推定部)262がECU150の入力側に電気的に接続される。
また、第2実施形態の別実施例では、ステップS110及びステップS112における初期高度及び現在高度が、初期気圧及び現在気圧に代わっている。
即ち、ステップS210及びステップS212では、乗員が自動運転走行制御をONにしたときの初期気圧を記憶部154によって記憶し(ステップS210)、その後に例えば車両1が山道を登ることで気圧が低くなり、初期気圧から現在気圧を減算した値が規定値(設定度合)を超えると(ステップS212)、エアコンユニット10によって車外から車室内3に空気を取り入れて(ステップS114)車室内の気圧を上昇させることができる。
故に、高度計164を用いることなく、車外気圧センサ262を用いても同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係る車両1の換気装置は、車室内3の気圧の低下度合を推定する気圧低下度合推定部として高度計164や車外気圧センサ262を有し、ECU150は、高度計164や車外気圧センサ262によって推定される車室内3の気圧の低下度合が設定値未満のとき、自動運転走行制御部52の作動にかかわらずリアベンチレーションダクト40の連通口44を開放する。
従って、高度計164や車外気圧センサ262によって推定される車室内3の気圧の低下度合が設定値未満のときには、自動運転走行制御部52が作動しているときであってもリアベンチレーションダクト40の連通口44を開放するので、リアベンチレーションダクト40の連通口44を開放して車室内3の空気を換気することができる。
特に、高度計164によって検出される車両1の高度が上昇するにつれて車室内3の気圧が下がることを推定し、リアベンチレーションダクト40の連通口44を閉止したので、車室内3の気圧を一定に保つことができる。
また、車外気圧センサ262によって検出される車外の気圧が低下するにつれて車室内3の気圧が下がることを推定し、リアベンチレーションダクト40の連通口44を閉止しても、車室内3の気圧を一定に保つことができる。
そして、車室内3に車外から空気を送風するエアコンユニット10を有しており、ECU150は、自動運転切替スイッチ68によって自動運転走行制御部52が作動すると、フラップ46によってダクト部材42の連通口44を閉止し、高度計164や車外気圧センサ262によって推定される車室内3の気圧の低下度合が設定度合以上のとき、エアコンユニット10によって車室内3に車外から空気を送風する。
従って、車室内3の気圧の低下度合が上昇すると車室内3に車外から空気を送風したので、車室内3の気圧を高めることができる。
そして、ECU150は、高度計164や車外気圧センサ262によって推定される車室内3の気圧の低下度合に応じてフラップ46によるリアベンチレーションダクト40の連通口44の閉止度合を調整したので、車室内3の気圧を調整することができる。
以上で本発明に係る車両の換気装置の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態におけるリアベンチレーションダクト40の形状及び態様は一例であり、車室内3の空気を車外に制御して排出できればよい。
また、本実施形態における自動運転走行制御部52が実行する自動運転走行制御は、高速道路等の特定の道路でのみ実行される制御でもよく、運転手の操作に依らずに自動運転走行制御を実施することができればよい。
1 車両
3 車室内
10 エアコンユニット(送風装置)
42 ダクト部材(排気ダクト)
44 連通口
46 フラップ(開閉部)
50、150 ECU(制御部)
52 自動運転走行制御部
68 自動運転切替スイッチ(自動運転走行制御選択部)
164 高度計(高度検出部、気圧低下度合推定部)
262 車外気圧センサ(気圧検出部、気圧低下度合推定部)

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、車室内と車外とを連通する連通口を有した排気ダクトと、
    前記排気ダクトの前記連通口を開閉する開閉部と、
    前記車両の走行を運転手の操作に依らずに行う自動運転走行制御部を作動させる自動運転走行制御選択部と、
    前記開閉部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記自動運転走行制御選択部によって前記自動運転走行制御部が作動すると、前記開閉部によって前記排気ダクトの前記連通口を閉止する車両の換気装置。
  2. 前記開閉部は、回動可能に前記排気ダクトに取付けられ、回動することで前記連通口を開閉する平板部材である、請求項1に記載の車両の換気装置。
  3. 前記車室内の気圧の低下度合を推定する気圧低下度合推定部を有し、
    前記制御部は、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合が設定度合未満のとき、前記自動運転走行制御部の作動にかかわらず前記排気ダクトの前記連通口を開放する、請求項1または2に記載の車両の換気装置。
  4. 前記車室内に前記車外から空気を送風する送風装置を有しており、
    前記制御部は、前記自動運転走行制御選択部によって前記自動運転走行制御部が作動すると、前記開閉部によって前記排気ダクトの前記連通口を閉止し、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合が設定度合以上のとき、前記送風装置によって前記車室内に前記車外から空気を送風する、請求項3に記載の車両の換気装置。
  5. 前記気圧低下度合推定部は、前記車両の高度を検出する高度検出部であり、
    前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合は、前記高度検出部によって検出される前記車両の高度が上昇するにつれて上昇する、請求項3または4に記載の車両の換気装置。
  6. 前記気圧低下度合推定部は、前記車外の気圧を検出する気圧検出部であり、
    前記気圧低下度合推定部によって推定される気圧の低下度合は、前記気圧検出部によって検出される前記車外の気圧が低下するにつれて上昇する、請求項3または4に記載の車両の換気装置。
  7. 前記制御部は、前記気圧低下度合推定部によって推定される前記車室内の気圧の低下度合に応じて前記開閉部による前記排気ダクトの前記連通口の閉止度合を調整する、請求項3〜6のいずれか一項に記載の車両の換気装置。
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