JP2019107716A - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2019107716A
JP2019107716A JP2017241164A JP2017241164A JP2019107716A JP 2019107716 A JP2019107716 A JP 2019107716A JP 2017241164 A JP2017241164 A JP 2017241164A JP 2017241164 A JP2017241164 A JP 2017241164A JP 2019107716 A JP2019107716 A JP 2019107716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
load
duty ratio
unit
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017241164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019107716A5 (ja
Inventor
祥和 河野
Sachikazu Kono
祥和 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koki Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koki Holdings Co Ltd filed Critical Koki Holdings Co Ltd
Priority to JP2017241164A priority Critical patent/JP2019107716A/ja
Publication of JP2019107716A publication Critical patent/JP2019107716A/ja
Publication of JP2019107716A5 publication Critical patent/JP2019107716A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】 作業者が負荷が増大していることを認識可能な電動工具を提供することを目的とする。【解決手段】モータ(4)と、前記モータを駆動する駆動部(8)と、前記駆動部を制御する制御部(7)と、前記モータにかかる負荷の状態を報知する報知部(25、27)と、を備え、前記制御部は、前記モータにかかる負荷の大きさに応じて前記報知部の複数の報知状態を徐々に又は段階的に変更するように構成されたことを特徴とする電動工具。【選択図】図4

Description

本発明は電動工具に関する。
従来から、電動工具として木材等を切断する切断機である電動丸鋸が広く用いられている。例えば、特許文献1には、負荷の増大に伴いスイッチング素子に供給される電流が過電流になるとモータを停止することでスイッチング素子の保護を図った電動丸鋸が記載されている。
特開2015−27711号公報
特許文献1に記載された電動丸鋸においては、作業者が負荷が増大していることを認識できないという問題があった。このため、例えば、モータにかかる負荷が増大していても、作業者は負荷を減少させる作業をすることもできないし、モータの停止に備えることもできない。言い換えれば、負荷の増大によるモータの停止は、作業者にとって唐突なものになってしまう。また、モータ停止後に作業を再開したとしても被加工材の切断面の切れ肌(切断面の平滑度合い)が不均一になるなどの問題も生じる。
かかる課題に鑑み、本発明は、作業者が負荷が増大していることを認識可能な電動工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、モータと、前記モータを駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、前記モータにかかる負荷の状態を報知する報知部と、を備え、前記制御部は、前記モータにかかる負荷の大きさに応じて前記報知部の複数の報知状態を徐々に又は段階的に変更するように構成されたことを特徴とする電動工具を提供している。 このような電動工具によれば、前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部の状態を変更しているため、前記報知部の状態によって作業者に負荷の変化を認識させることができる。
前記制御部は、前記モータへの負荷が増大して前記モータが停止する前に前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することが好ましい。また、前記制御部は、前記負荷が許容範囲を超えたときに前記モータを停止し、前記制御部は、前記負荷が前記許容範囲内の所定の大きさを超えた過負荷状態に移行する前に、前記負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することが好ましい。
このような電動工具によれば、過負荷がかかる前に作業者に負荷の変化を認識させることができる。
前記制御部は、前記モータが回転を開始してから、前記負荷が所定の大きさになるまでは前記報知部が報知する状態を一定に維持することが好ましい。
前記制御部は、前記モータの回転速度を所定の速度に維持する定速度制御を実行可能であり、前記制御部は、前記定速度制御を維持することが不可能な負荷が前記モータにかかった後に、前記負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することが好ましい。
このような電動工具によれば、作業者に定速度制御が維持できない負荷がモータにかかっていることを認識させることができる。
前記モータの回転速度を検出する回転速度検出部と前記モータに流れる電流値を検出する電流検出部の少なくとも一方をさらに備え、前記制御部は、前記回転速度が所定回転速度以下、又は、前記電流値が所定電流値以上になると、前記報知部の報知状態を変更することが好ましい。
このような電動工具によれば、回転速度または電流値によって負荷を特定することで、作業者に負荷の変化を認識させることができる。
前記報知部は、光を照射可能な照明装置であり、前記制御部は、前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部が照射する光の量を変更することが好ましい。
このような電動工具によれば、報知部が照射する光の量の変化によって、作業者に負荷の変化を認識させることができる。
前記制御部は、前記モータにかかる負荷が所定の大きさを超えた後に、前記負荷に応じて前記報知部が照射する光の量を変更することが好ましい。
このような電動工具によれば、モータにかかる負荷が所定の大きさを超えたときに、報知部が照射する光の量の変化によって、作業者に負荷の変化を認識させることができる。
前記報知部は、光を照射可能な照明装置であり、前記制御部は、前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部が照射する光の量を徐々に又は段階的に変更することが好ましい。前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記報知部が照射する光の量を徐々に又は段階的に減少させることが好ましい。
このような電動工具によれば、光の量の減少によって、作業者に負荷の程度を認識させることができる。
前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記報知部が照射する光の量を徐々に又は段階的に増加させることが好ましい。
このような電動工具によれば、光の量の増加によって、作業者に負荷の程度を認識させることができる。
前記制御部は、前記モータにかかる負荷が所定の大きさを超えた後に、前記負荷が第1の負荷のときに前記報知部が報知する状態を第1の状態に変更し、前記負荷が前記第1の負荷より大きい第2の付加のときに前記報知部が報知する状態を第2の状態に変更することが好ましい。記制御部は、前記モータにかかる負荷が所定の大きさを超えたときに、前記負荷に応じて前記報知部が報知する状態を連続的に変更することが好ましい。
前記報知部のオン状態とオフ状態とを切替えるスイッチング動作を行うスイッチング部を更に備え、前記制御部は、前記モータにかかる負荷に応じて前記スイッチング動作のデューティ比を徐々に又は段階的に変更することが好ましい。前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記デューティ比を徐々に又は段階的に減少させることが好ましい。前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記デューティ比を徐々に又は段階的に増加させることが好ましい。
また、本発明は、モータと、前記モータを駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、報知部と、を備え、前記制御部は、前記モータへかかる負荷が増大して前記モータが停止する前に、前記負荷の大きさに応じて前記報知部が報知する状態を変更することを特徴とする電動工具を提供している。このような電動工具によれば、前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部の状態を変更しているため、前記報知部の状態によって作業者に負荷の変化を認識させることができる。
さらに、本発明は、モータと、前記モータを駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、報知部と、を備え、前記制御部は、前記モータの回転速度を所定の速度に維持する定速度制御を実行可能であり、前記制御部は、前記定速度制御を維持することが不可能な負荷が前記モータにかかったら前記負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することを特徴とする電動工具を提供している。このような電動工具によれば、作業者に定速度制御が維持できない負荷がモータにかかっていることを認識させることができる。
上記課題を解決するために本発明は、作業者が負荷が増大していることを認識可能な電動工具を提供している。
本発明の第1の実施の形態における電動丸鋸の外観図である。 本発明の第1の実施の形態の電動丸鋸の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における電流に対するモータの回転速度および第2デューティ比の関係を示したグラフである。 本発明の第1の実施の形態におけるメイン処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるメイン処理を説明するタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるメイン処理を説明するフローチャートである。 本発明の変形例における卓上丸鋸の外観図である。
本発明の第1の実施の形態による切断機の一例であるコードレス電動丸鋸1について、図1乃至図5を参照しながら説明する。電動丸鋸1は、木材等の被加工材を切断するための電動式の切断機である。
以下の説明においては、図中に示されている「前」を前方向、「後」を後方向、「上」を上方向と定義する。本明細書において寸法、数値等について言及した場合には、当該寸法及び数値等と完全に一致する寸法及び数値だけでなく、略一致する寸法及び数値等(例えば、製造誤差の範囲内である場合)を含むものとする。「同一」、「直交」、「平行」、「一致」、「面一」、「一定」等についても同様に「略同一」、「略直交」、「略平行」、「略一致」、「略面一」、「略一定」等を含むものとする。
電動丸鋸1は、図1、図2に示されているように、ベース2、丸鋸刃P1を支持するハウジング3、モータ4、電池パック5を有している。
ベース2は、例えばアルミ等の金属製であり、底面視略矩形状をなしている。ベース2には、丸鋸刃P1の進入を許容する前後方向に延びる長孔が形成されている。ベース2の底面は、切断作業時に被加工材に対して摺動させる摺動面である。
ハウジング3は、ベース2の上部に設けられており、モータ4を収容している。ハウジング3は、作業者が把持可能な把持部31を有している。把持部31には、手動操作可能なトリガスイッチ32A(図2)と連動するトリガ32が設けられている。作業者はトリガ32を操作することにより、モータ4を回転させる。モータ4が回転すると図示せぬ動力伝達機構によって、モータ4の動力が丸鋸刃P1に伝達され、丸鋸刃P1による被加工材の切断作業を行うことができる。
把持部31の前方には照明装置としてのLEDライト25が設けられている。LEDライト25は、ベース2の下に置かれた被加工材に光を照射可能である。LEDライト25は、丸鋸刃P1によって被加工材が切断される箇所に光を照射する。
電池パック5は、ハウジング31の後方に取外し可能に装着されており、内部に複数の電池セルを収容している。電池セル種別は、特に限定されるものではなく、任意の二次電池を対象としているが、本実施の形態では、電池セルにリチウムイオン電池を用いた例を説明する。
図2は、電動丸鋸1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示されるように、電動丸鋸1は、モータ4と、制御回路7と、スイッチング回路8と、サーミスタ9と、ホールIC10と、シャント抵抗71と、電源回路72と、電圧検出回路73と、電池接続端子11と、トリガスイッチ32Aと、LEDライト25と、トランジスタ15とを備えている。制御回路7は制御部の一例である。スイッチング回路8は駆動部の一例である。シャント抵抗71は電流検出部の一例である。ホールIC10は回転速度検出部の一例である。LEDライト25は報知部の一例である。
電池接続端子11は、電池パック5の端子(不図示)と接続可能であり、プラス端子11Aと、マイナス端子11Bと、信号用端子11Cとを有している。プラス端子11Aとマイナス端子11Bとは、電池パック5の図示せぬプラス端子、マイナス端子にそれぞれ接続され、電池パック5から直流電力を受取る。信号用端子11Cは、電池パック5の図示せぬ信号用端子と接続され、電池パック5から出力される停止信号を受取る。電池パック5がハウジング3に接続されているときに、電池パック5は自身から出力される電流が所定の電流値を超えると過電流状態であると判断し、停止信号を信号用端子11Cに出力する。また、電池パック5は電池セルの電圧が所定の電圧値より低下すると過放電状態と判断し、停止信号を信号用端子11Cに出力する。
モータ4は、三相ブラシレスDCモータである。モータ4は、図示せぬステータと、ステータに対して回転可能なロータとを有しいる。ロータの動力は図示せぬ動力伝達機構によって丸鋸刃P1に伝達され、丸鋸刃P1を回転させる。
スイッチング回路8は、端子11A、11B、および、モータ4に接続されている。スイッチング回路8は図示せぬ駆動回路と、複数のスイッチング素子(例えばFET)とを有しており、電池パック5からの電力を端子11A、11Bを介して受取り、モータ4に出力することによりモータ4を回転させることができる。この際、図示せぬ駆動回路は、第1パルス幅変調信号(以下、第1PWM信号)によって図示せぬFETを駆動する。
シャント抵抗71は、スイッチング回路8とマイナス端子11Bとの間に設けられている。シャント抵抗71は、電池パック5から出力される電流を検出するためのものであり、制御回路7は、シャント抵抗71による電圧降下に基づいて、電池パック5から供給される電流を検出する。
電源回路72は電池パック5の電圧を制御回路7の電源電圧(例えば5V)に変換する回路である。電圧検出回路73は図示せぬ2つの抵抗を備えており、制御回路7は2つの抵抗の分圧に基づいてプラス端子11A(電池パック5)の電圧を測定する。
サーミスタ9は、スイッチング回路8の近傍に設けられ、スイッチング回路8(例えばスイッチング素子であるFET)の温度を検出する。サーミスタ9は制御回路7に接続されており、検出した温度を示す温度信号を制御回路7に送信する。
ホールIC10はモータ4のロータ(不図示)の近傍に設けられ、モータ4のロータ(不図示)の回転速度(単位時間当たりの回転数)を検出する。ホールIC10は、制御回路7に接続されており、検出した回転速度を示す回転速度信号を制御回路7に送信する。
LEDライト25は、トランジスタ15を介して制御回路7に接続されている。LEDライト25はトランジスタ15がオン状態のときに、光を被加工材(丸鋸刃により切断させる箇所)に向けて照射する。尚、本実施の形態ではLEDライト25は被加工材のうち丸鋸刃P1の左側の領域に光を照射する。トランジスタ15はスイッチング部を構成する。
制御回路7は、例えばマイコンであり、電源回路72、電圧検出回路73、シャント抵抗71、スイッチング回路8、トリガスイッチ32A等に接続されている。制御回路7は電源回路72で生成された駆動電源を受け取って動作する。制御回路7は、電池パック5から送られるモータ停止信号を端子11Cを介して受け取ることが可能である。制御回路7は、モータ停止信号を受け取るとスイッチング回路8を介してモータ4の回転を停止又は制限させる。
制御回路7は、ホールIC10から受け取った回転速度信号に基づき、スイッチング回路8のスイッチング動作を制御する。本実施の形態では、制御回路7は、スイッチング動作を制御することによりモータ4を所定の回転速度RC(図3)で回転させる定速度制御を行うことが可能である。この際、制御回路7は、回転速度信号に基づいて第1デューティ比を設定し、設定した第1デューティ比をスイッチング回路8に出力する。第1デューティ比は、第1PWM信号における所定の周期に対するオン期間の比である。スイッチング回路8の駆動部は、受け取った第1デューティ比を有する第1PWM信号を生成し、当該第1PWM信号によって図示せぬFETを駆動する。これによりモータ4が所定の回転速度RCで回転する。例えばモータ4の負荷を複数段階に変更した場合を説明する。モータ4の負荷が所定の負荷(第1負荷)の状態で第1デューティ比としてデューティ比A(100%未満)に設定した場合、モータ4の負荷が第1負荷より大きい第2負荷になるとモータ4の回転速度が所定の回転速度RCより低下してしまうため、制御回路7はモータ4を所定の回転速度RCに維持するよう、第1デューティ比をデューティ比Aから増加させたデューティ比Bに設定する。更に第2負荷より大きい第3負荷になるとデューティ比Bより大きいデューティ比Cに設定する。逆にモータ4の負荷が第1負荷より小さい第4負荷になるとモータ4の回転速度が所定の回転速度RCより増加してしまうため、第1デューティ比をデューティ比Aから減少させたデューティ比Dに設定する。すなわち、モータ4の負荷の増減に応じて第1デューティ比を調整し、所定の負荷に対して負荷が大きくなれば第1デューティ比を大きくし、負荷が小さくなれば第1デューティ比を小さくすることで、モータ4の回転速度を所定の回転速度RCに維持し定速度制御を行っている(後述する図3の電流0〜ICの領域)。ここで、第1デューティ比は、モータ4の回転速度を一定に維持するためのデューティ比であり、負荷に応じて変化するため固定値ではない。なお、負荷が大き過ぎると(例えば第3負荷より大きい)、第1デューティ比を100%にしてもモータ4の回転速度を一定に維持すること(定速度制御)ができなくなり、負荷の増加に応じてモータ4の回転速度が低下する(後述する図3の電流ICを超えた領域)。
トリガスイッチ32Aは、図1のトリガ32と連動している。トリガ32が作業者によって引かると、トリガスイッチ32Aは、制御回路7にオン信号を出力する。制御回路7は、トリガスイッチ32Aからオン信号を受け取るとスイッチング回路8のスイッチング動作を開始する。これによりモータ4の回転が開始する。トリガ32が作業者によって引かれていない状態のときに、トリガスイッチ32Aは、オン信号の出力を停止する。制御回路7は、オン信号の出力停止を検出すると、スイッチング回路8のスイッチング動作を停止する。これによりモータ4が停止する。
制御回路7は、第2PWM制御によってLEDライト25を点灯させる。ここで第2PWM制御は、第2パルス幅変調信号(第2PWM信号)を用いてトランジスタ15のオンオフを切替える制御である。制御回路7は、第2デューティ比を設定し、第2デューティ比に基づいて第2PWM信号を生成し、第2PWM信号をトランジスタ15のベースに出力する。第2デューティ比は、第2PWM信号における所定の周期に対するオン期間の比である。本実施の形態では、制御回路7は、第2デューティ比をモータ4の回転速度に基づいて決定する。尚、第2PWM制御によってトランジスタ15がオンオフを切替えるためLEDライト25は厳密には点滅することになるが、第2PWM制御における出力信号の周期は十分短いため、作業者の目には任意の第2デューティ比においてLEDライト25は常に点灯しているように見える。但し、第2デューティ比が低下するに従って光量の時間平均は低下するため、作業者の目には光量が低下したように見える。また、第2デューティ比が0またはその近傍のときには作業者の目にはLEDライト25は消灯しているように見える。以下では、光量の時間平均を単に光量と呼ぶ。
次に図3を参照して、本実施の形態の第2デューティ比の設定方法について説明する。図3は、モータ4に流れる電流と(横軸)、回転速度(モータ4の単位時間当たりの回転数)と、第2デューティ比と(共に縦軸)の関係を示すグラフである。図3における[1]で示される実線が本実施の形態の第2デューティ比を表す。定速度制御を行っている際には、回転速度はRCで一定である。詳細には、モータ4の負荷が増大しても電流値IC(第3の所定値)まではモータ4は定速度制御を行うことができる。すなわち、モータ4の負荷に応じて第1デューティ比を調整してモータ4を定速度制御している。ここで負荷は、モータ4の回転を止める方向に働くトルクを示している。電流がICに到達した後にさらに負荷が増加すると、電流も増加し、第1デューティ比を100%に設定してもモータ4の回転速度を一定に維持することができず回転速度が負荷の増加に応じて低下する。負荷が増加し電流がIEに至ると、モータ4は負荷により停止する。図3に示されるように、電流がICより大きいID(第2の所定値)のときに回転速度はRDであり、電流がIDより大きいIS(第1の所定値)であるときに回転速度はRSである。このように、定速度制御が可能な領域を外れた後において負荷が増大すると、電流は増大し回転速度は減少する。言い換えれば、定速度制御に一旦移行した後において、定速度制御が可能な領域(電流が0〜IC)を外れた場合(電流がICより大きい場合)、電流と回転速度とは負荷を推し量ることが可能な指標である。尚、図3ではモータ4にかかる負荷について説明するために電流がIEまで増加することを説明したが、本実施の形態では、電池パック5における電池セルから過電流が出力されることを防止するために、電流IEとICとの間にある電流ISにおいてモータ4を停止する過電流保護制御を行っている。このため、実際の作業においてモータ4に電流値ISより大きい電流が流れることはない。
本実施の形態では、電流がICからISの間の電流値IDになったときに、モータ4は過負荷状態に移行する。言い換えれば、回転速度がRCからRSの間のRDになったときに、モータ4は過負荷状態に移行する。すなわち、制御回路7はモータ4に流れる電流値又はモータ4の回転速度に基づいて過負荷状態になったと判断する。例えば、過負荷状態の初期である回転速度RDの状態は、モータ4の回転速度が低下して被加工材の種類によっては切断作業の効率が許容範囲でなくなる可能性があり、即座にモータ4を停止する必要はないものの、さらに負荷が増大したときにはモータ4を停止する必要がある状態である。なお、電流がIS、回転速度がRSになったとき(過電流保護制御を行ってモータ4を停止するとき)に過負荷状態としてもよい。以下では、電流がIS、回転速度がRSになったとき(過電流保護制御を行ってモータ4を停止するとき)を第2の過負荷状態と呼ぶ。
定速度制御を維持できない負荷がかかったとき(即ち、電流ICより大きいとき、または、回転速度RC未満となったとき)、回転速度をR、モータ4の電流値をI、K1を正の定数とすると図3におけるRとIとの関係は以下の式(1)のようになる。
(数1)
R=RC−K1×(I−IC) 式(1)
つまり、定速度制御が負荷により維持できなくなった後では、回転速度Rは、電流値Iが大きくなると低下する。
本実施の形態では第2デューティ比は、定速度制御においては100%である。定速度制御領域を外れた後(第1デューティ比を100%に設定した後)に負荷が増大すると、負荷に応じて第2デューティ比を連続的に(徐々に)低下させている。言い換えれば、定速度制御領域を外れた後に、回転速度がRC未満になると(電流がICより大きくなると)、回転速度の減少(電流の増大)に応じて第2デューティ比を低下させている。より具体的には、定速度制御を維持できない負荷がかかったときに、第2デューティ比をDとし、K2を正の定数とするとDとRとの関係は以下の式(2)のようになる。
(数2)
D=100−K2×(RC−R) 式(2)
ここで、RC−Rは定速度制御が終了した(定速制御領域を外れた)時点からの負荷の増分を示す。従って、第2デューティ比Dはモータ4の負荷の増大に応じて連続的に(徐々に)減少する。言い換えれば、第2デューティ比は、回転速度の低下(電流の増加)に応じて減少するように設定されている。負荷が増大するほどLEDライト25の光量は低下するため、作業者は、負荷の増大をLEDライト25の明るさから推定することができる。また、被加工材に照射される光量が低下することで被切断材が見えにくくなるため、作業者に作業の中断を促すことにもなる。
制御回路7は、モータ4が第2の過負荷状態になる前(モータ4を停止する必要がある過負荷状態と判断する前であって、回転速度がRSまで低下する前、電流がISまで増加する前)に負荷に応じてデューティ比を低下させるようにしている。これによって、モータ4の回転が停止する充分前のタイミングであって、第2の過負荷状態に移行する前のタイミングでユーザに負荷の増大を報知することが可能になる。
尚、第2のデューティ比Dは、正の定数K3(K1とK2の積)を用いて以下の式(3)によって表すことも可能である。
(数3)
D=100−K3×(I−IC) 式(3)
図4は、図3の制御を実現するメイン処理を説明するフローチャートである。S1において、制御回路7は、トリガスイッチ32AがONされるまで待機する。トリガスイッチ32Aがオンされると(S1:YES)、S3において、制御回路7は、スイッチング回路8にスイッチング動作を実行させてモータ4を起動する。このとき制御回路7は第2デューティ比を100%に設定して、LEDライト25を点灯させる。S5において、モータ4の回転速度が上昇し所定の回転速度RCに達すると、制御回路7は定速度制御を行う。定速度制御では、モータ4のスイッチング動作における第1デューティ比を調節して、モータ4の回転速度を一定のRCに維持する。尚、回転速度が所定の回転速度RCに達するまでは、制御回路7は第2デューティ比を100%に維持してLEDライト25を点灯させる。
S7において、制御回路7は、シャント抵抗71を用いてスイッチング回路8(モータ4)に供給される電流の値を検出する。なお、電池パック5でも電流の値及び電池セルの電圧を検出している。
S9において、制御回路7は、モータ4の回転速度が所定の回転速度RC未満であるかを判断する。上記のように、第1デューティ比が100%に設定された状態で定速度制御を行っている状態において、さらに負荷が増大すると回転速度を一定に維持することができずモータ4の回転速度は低下する。このためS9の判定によって、モータ4にかかる負荷が増大しているかを判断することができる。尚、S9において、モータ4に供給される電流がICより大きいかを判断し、モータ4にかかる負荷が増大しているかを判断してもよい。あるいは、回転速度が所定の回転速度RC未満であり、かつ、電流がICより大きいときに負荷が増大していると判断するようにしてもよい。S9において否定判定される場合には、回転速度RCを維持することができているため、S11において制御回路7は第2デューティ比を100%に設定する。
一方、S9において肯定判定された場合には、第1デューティ比を100%に設定しても回転速度RCを維持することができない状態であるため、S13において、モータ4の回転速度に基づいて第2デューティ比を決定する。詳細には、第2デューティ比は式(2)を用いて決定される。式(2)において回転速度はモータ4にかかる負荷が大きいと低下するため、第2デューティ比は、モータ4にかかる負荷に応じた値に設定される。
S13またはS11が実行されると、S15において制御回路7は、設定された第2デューティ比で、トランジスタ15を駆動してLEDライト25を発光させる。
S17において、制御回路7は、S7で検出された電流値がISより大きいかを判断する。S17において肯定判断された場合には、制御回路7はモータ4を停止する。すなわち、スイッチング回路8の動作を停止する。これにより電池パック5の電池セルから過電流が出力されることを防ぐことができる。また、電池パック5から信号用端子11Cを介して停止信号が入力された場合にも制御回路7はモータ4を停止する。
S17において否定判定された場合には、S19において制御回路7は、サーミスタ9からの温度信号に基づいてスイッチング回路8の温度を検出し、検出した温度が所定の加熱保護温度以上であるかを判断する。S19において肯定判断された場合には、制御回路7はモータ4を停止する。これにより、スイッチング回路8が焼損することを防止することができる。
S19において否定判定された場合には、S21において、トリガスイッチ32Aがオフ状態になったかを判断する。S21において肯定判定された場合には、制御回路7はモータ4を停止する。
S21において否定判定された場合には、制御回路7はS7に戻る。
図5は、図4の処理によるモータ4の電流と回転速度および第2デューティ比を示したタイミングチャートである。
時刻T1において、トリガスイッチ32Aがオン状態になると、過渡電流(起動電流)によりモータ4に供給される電流が急激に増加する。この過度電流は瞬間的にい発生するものであるため、制御回路7は過度電流を無視してモータ4及びLEDライト25の制御を継続する。モータ4の起動後、制御回路7は、第2デューティ比を100%に設定し、LEDライト25を点灯する。制御回路7は定速度制御が終了する時刻T4まで100%に維持する。時刻T2からT3の期間において、モータ4の回転速度が上昇し、モータ4の電流が低下する。時刻T3においてモータ4の回転速度は所定の回転速度RCに達し、定速度制御が実行される。
時刻T4までは定速度制御が実行されモータ4に流れる電流は負荷に応じて変化する。負荷に応じて第1デューティ比を調整し定速度制御を実行する。すなわち、負荷が増大するに従い第1デューティ比を100%まで増加させる。時刻T4において、負荷が増大し第1デューティ比を増加できなくなると定速度制御を実現不可能になり、それ以降モータ4の回転速度が次第に低下する。時刻T4以降、制御回路7は、回転速度に応じて第2デューティ比を変更し、LEDライト25の光量を変化させる。これにより、時刻T4以降は、負荷の増大に伴いLEDライト25の光量が減少する。尚、図5では示されていないが、図4に示されるメイン処理によれば、負荷が軽減すれば、LEDライト25の光量は増加する。
時刻T5以降では、負荷がさらに増大し、回転速度が急激に低下する。このため第2デューティ比も急激に低下する。時刻T6において、モータ4に流れる電流値がISになるため、制御回路7はモータ4を停止する。このとき、第2デューティ比は0になりLEDライト25は消灯する。
以上に説明した電動丸鋸1の制御によれば、モータ4の回転速度に応じて第2PWM信号の第2デューティ比を設定している。モータ4の回転速度の低下に伴って第2デューティ比も低下するため、作業者は、光量の低下を認識し、過負荷状態になってモータ4が停止する前に、負荷が増大していると判断することができる。これにより、作業者は、さらに負荷が増大するとモータ4が停止する可能性があると判断できる。光量は負荷の増大に伴って低下するため、例えば、過電流保護(S17)や、加熱保護(S19)のためにモータ4が停止したときに、作業者がモータ4が突然停止したと感じることを抑制することができる。あるいは作業者は、光量の低下に伴って、作業を中断したり、負荷を低下させるような作業に切替えたりすることも可能になる。また、定速度制御を行う電動工具、例えば電動丸鋸1等の切断工具の場合、作業途中で定速度制御ができなくなってしまうと被加工材の切断面の切れ肌が悪くなった状態で作業が継続してしまう可能性がある。そのため、定速度制御領域を外れた場合に即座に作業者に報知することで、このようなことを抑制することができる。また、ドライバ等の締付工具の場合には締め付けトルクにムラができてしまう可能性を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態による電動工具1の構成は、以下の点を除き、第1の実施の形態による電動工具1と同様である。よって、ここでは第1の実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、他の構成についてはその説明を省略する。
図2に示されるように、第2の実施の形態の電動丸鋸1は、LEDライト27とトランジスタ17とをさらに有している。図1に示されるようにLEDライト25は、作業者の左側(丸鋸刃P1の左側)において被加工材に光を照射しているが、LEDライト27は作業者の右側(丸鋸刃P1の右側)において、被加工材(切断箇所)に光を照射する。このような構成によって、丸鋸刃P1の左右の領域において被加工材に光を照射できる。丸鋸刃P1の左右両側から光を照射しているため、丸鋸刃P1の影が被加工材上にできることを抑制することができる。LEDライト27と、トランジスタ17とのそのほかの構成は、LEDライト25とトランジスタ15との構成と同じであるため説明を省略する。
図6は、第2の実施の形態のメイン処理について説明するフローチャートである。第2の実施の形態では、制御回路7は、LEDライト25と27とをそれぞれ制御する第2PWM信号と第3PWM信号とを生成している。第2PWM信号と3PWM信号とはそれぞれ第2デューティ比と第3デューティ比とを有している。制御回路7は、第2デューティ比と第3デューティ比とを設定し、第2デューティ比と第3デューティ比とに基づいた第2PWM信号と第3PWM制御とによってトランジスタ15、17を駆動する。尚、メイン処理が開始されてからS5の処理までは第2デューティ比と第3デューティ比とはともに100%である。
S30の判断は図4のS9と同じである。S30において否定判定されると、S31において制御回路7は、第2デューティ比と第3デューティ比とを共に100%に設定する。
一方、S30において肯定判定されると、S33において、制御回路7は、第2デューティ比を100%に設定し、第3デューティ比をモータ4の回転速度に基づいて決定する。詳細には、第3デューティ比は式(2)を用いて決定される。つまり、第2の実施の形態では、LEDライト25は常に100%の第2デューティ比に基づいて点灯するのに対して、LEDライト27は回転速度などの負荷に応じて設定される第3デューティ比で点灯する。
第2の実施の形態によるメイン処理によれば、LEDライト25は常に100%の第2デューティ比で点灯しているのに対して、LEDライト27は回転速度に応じた第3デューティ比で点灯する。LEDライト25は作業を行うのに十分な明るさで常に点灯するため作業性が低下することを抑制することができる。同時にLEDライト27によって、負荷が増大していることを作業者に認識させることが可能になるため、第1の実施の形態と同様な効果を奏することができる。
(変形例)
本発明による電動工具は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、電動工具の例として電動丸鋸1を説明したが、図7に示される卓上丸鋸101の制御において、図4に示すメイン処理を行ってもよい。卓上丸鋸101は、丸鋸刃P2や被加工材に光を照射するLEDライト125、および、LEDライト125駆動するトランジスタを有している。卓上丸鋸101は、図4に示すメイン処理を行い、LEDライト125を駆動するトランジスタに出力するPWM信号のデューティ比を決定する。
卓上丸鋸101は交流電源によって動作する。従って、電池パック5の電池セルが過電流を出力するのを保護するためではなく、過電流によってモータ4やスイッチング回路8の焼損を防止するためにモータ4を停止する。なお、電動丸鋸1も交流電源で動作してもよい。
また、図7に示すLEDライト125にさらに図示せぬLEDライトを追加し、図6のメイン処理を行ってもよい。この場合には、LEDライト125と追加したLEDライトによって丸鋸刃P2の左右に光を照射すると共に、いずれかのLEDライトの光量を低下することによって負荷の増大を作業者に報知することができる。この場合、追加するLEDライトを、LEDライト25と同様、丸鋸刃P2の左右一方、又は左右両側に設ければ、切断箇所を見やすくすることができる。
電動工具は、卓上丸鋸101のほかに例えば電動ドリルや、インパクトレンチなどであってもよい。
また、作業者に負荷が増大していることを報知する構成はLEDライトに限定されず、
負荷が増大していること、および、モータ4が停止する可能性があることを作業者に報知可能であると共に、負荷の程度を報知することが可能である構成であればよい。例えば、電動丸鋸1にスピーカーなどを設け、負荷が所定の大きさに達した段階(回転速度がRC未満になった段階、あるいは、電流がICより大きくなった段階)で、スピーカーがブザー音を鳴らすようにし、それ以降は電流の増大に従って、ブザー音の音量を増加させるようにしてもよい。
第2の実施の形態において、LEDライト25を点灯させる第2ューティ比を回転速度に応じて変化するようにし、LEDライト27を点灯させる第3デューティ比を100%にするようにしてもよい。あるいは、LEDライト25、27を共に回転速度に応じた第2デューティ比と第3デューティ比とを設定するようにしてもよい。
上記の実施の形態においては、第2デューティ比の設定を式(2)に基づいて回転速度に応じて決定したが、負荷に応じて設定されるのであれば、式(2)に限定されない。式(3)を利用して、電流に基づいて決定してもよい。尚、この場合にはモータ4の起動時の過渡電流を考慮し、モータ4の起動直後から所定の期間が終了するまでは、第2デューティ比を100%に維持するようにしてもよい。あるいは、電流の逆数に基づいて第2デューティ比を設定するようにしてもよい。
S13における第2デューティ比の設定方法を変更してもよい。例えば、図3の点線における[2]〜[4]に示したよう第2デューティ比を設定してもよい。
例えば[2]では、回転速度がRC未満になった時点(電流がICより大きくなった時点)で、第2デューティ比を60%程度に設定する。この場合には、第2デューティ比が100%から瞬時に60%程度に低下するため、LEDライト25の光量が急激に減少する。このような光量の急激な変化によって作業者は負荷が増大してきて、過電流保護停止に近づいていることに気付きやすくなる。電流値がICより大きくなったときに、回転速度の変化(RC−R)に比例するように第2デューティ比を設定する。
また、[3]の場合には、第2デューティ比を不連続な値、即ち、離散的な複数の値の何れかに設定している。即ち、回転速度がRCからRDまで(電流がICからIDまで)は第2デューティ比は100%未満の第1の値に設定され、IDからISまでは第1の値より小さい第2の値に設定される。このような場合には、負荷の増加に伴って、第2デューティ比を段階的に減少させることで光量が段階的に減少する。
第1の実施の形態や[1]〜[3]に示したように、電流が所定の値であるICに達した段階で、第2デューティ比を単調(徐々に又は段階的に)に減少させ、回転速度がRS(あるいは電流がIS)に達した段階でLEDライト25を消灯するようにしてもよい。
[4]の場合では、定速度制御が終了するまで(電流がICになるまで)第2デューティ比を0に維持してLEDライト25を消灯している。電流ICになった段階で第2デューティ比を0より大きい値に設定し、それ以降は、(I―IC)または(RC−R)に比例して増加するように第2デューティ比を設定する。このように、電流が所定の値であるICに達した段階で、負荷の増加に伴って第2デューティ比を単調(徐々に)に増加させるようにしても良い。また、負荷の増加に伴って第2デューティ比を段階的に増加させるようにしても良い。例えば、電動工具によっては、作業者の操作によってLEDライトを消灯するモードを有している場合があるが、この場合にも[4]のような制御を行って負荷が増大している場合にはLEDライト25を自動的に点灯することで、作業者に負荷の増大を報知することができる。
上記の実施の形態では定速度制御を行う電動丸鋸1における第2デューティ比の設定を説明したが、定速度制御を行わない電動工具や、定速度制御を行うモードと行わないモードとに切替え可能な電動工具などにおいて第2デューティ比をモータ4の負荷に応じて設定するようにしてもよい。このように定速度制御が行われていない場合には、モータ4が起動してから目標回転速度に達するまでは、第2デューティ比を100%に維持するようにし、目標回転速度から低下した段階で第2にデューティ比を変更するようにしてもよい。目標回転速度は、電動工具において許容される最大電流時に達成可能な回転速度であっても良い。
LEDライト25が白、緑、赤などの複数の色の光を照射可能にし、負荷に応じてこれらの色を変化させてもよい。例えば、定速度制御においては、白い光を照射し、負荷が増大し定速度制御が実現できなくなったときに、緑色の光に切替え、さらに負荷が増大したときに赤色の光に切替えるなどしてもよい。さらに各光を点灯する際のPWM信号のデューティ比を変更してもよい。
あるいは、負荷の増大に伴ってLEDライト25を点滅するようにしてもよい。ここでの点滅は、作業者が認識可能な程度の周期による点滅である。この場合には、制御回路7は、トランジスタ15を第2PWM信号における周期より長い周期でオンオフさせる制御を行えばよい。また、負荷の増大に伴って点滅の周期を短くするようにしても良い。あるいは、負荷の増大に伴って点滅の周期を長くするようにしても良い。
図4のS17において、制御回路7は、過電流の判定をシャント抵抗71による電流検出に基づいて行っていたが、例えば、電池パック5からモータ停止信号を受け取ったときに過電流であると判定し、モータ4を停止するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、S17において電池パック5の電池セルを保護する目的で過電流と判定されたときにモータ4を停止していたが、モータ4や、スイッチング回路8などの回路素子を保護することを目的に過電流の判定を行ってもよい。過電流と判定するための閾値となる電流値は保護する対象に応じて決定されてもよい。
1 電動丸鋸
3 ケーシング
4 モータ
7 制御回路
8 スイッチング回路
25、27 LEDライト
15、17 トランジスタ
5 電池パック

Claims (14)

  1. モータと、
    前記モータを駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    前記モータにかかる負荷の状態を報知する報知部と、を備え、
    前記制御部は、前記モータにかかる負荷の大きさに応じて前記報知部の複数の報知状態を徐々に又は段階的に変更するように構成されたことを特徴とする電動工具。
  2. 前記制御部は、前記モータへかかる負荷が増大して前記モータが停止する前に前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記制御部は、前記モータが回転を開始してから、前記負荷が所定の大きさになるまでは前記報知部が報知する状態を一定に維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
  4. 前記制御部は、前記モータの回転速度を所定の速度に維持する定速度制御を実行可能であり、
    前記制御部は、前記定速度制御を維持することが不可能な負荷が前記モータにかかった後に、前記負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電動工具。
  5. 前記モータの回転速度を検出する回転速度検出部と前記モータに流れる電流値を検出する電流検出部の少なくとも一方をさらに備え、
    前記制御部は、前記回転速度が所定回転速度以下、又は、前記電流値が所定電流値以上になると、前記報知部の報知状態を変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電動工具。
  6. 前記報知部は、光を照射可能な照明装置であり、
    前記制御部は、前記モータにかかる負荷に応じて前記報知部が照射する光の量を徐々に又は段階的に変更することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電動工具。
  7. 前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記光の量を徐々に又は段階的に減少させることを特徴とする請求項6に記載の電動工具。
  8. 前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記光の量を徐々に又は段階的に増加させることを特徴とする請求項6に記載の電動工具。
  9. 前記制御部は、前記モータにかかる負荷が所定の大きさを超えた後に、前記負荷が第1の負荷のときに前記報知部が報知する状態を第1の状態に変更し、前記負荷が前記第1の負荷より大きい第2の負荷のときに前記報知部が報知する状態を第2の状態に変更することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の電動工具。
  10. 前記制御部からの信号によって前記報知部のオン状態とオフ状態とを切替えるスイッチング動作を行うスイッチング部を有し、
    前記制御部は、前記モータにかかる負荷の大きさに応じて前記スイッチング部のデューティ比を徐々に又は段階的に変更することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の電動工具。
  11. 前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記デューティ比を徐々に又は段階的に減少させることを特徴とする請求項10に記載の電動工具。
  12. 前記制御部は、前記負荷が増大するに従って、前記デューティ比を徐々に又は段階的に増加させることを特徴とする請求項10に記載の電動工具。
  13. モータと、
    前記モータを駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    報知部と、を備え、
    前記制御部は、前記モータへかかる負荷が増大して前記モータが停止する前に、前記負荷の大きさに応じて前記報知部が報知する状態を変更することを特徴とする電動工具。
  14. モータと、
    前記モータを駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    報知部と、を備え、
    前記制御部は、前記モータの回転速度を所定の速度に維持する定速度制御を実行可能であり、
    前記制御部は、前記定速度制御を維持することが不可能な負荷が前記モータにかかったら前記負荷に応じて前記報知部が報知する状態を変更することを特徴とする電動工具。
JP2017241164A 2017-12-15 2017-12-15 電動工具 Pending JP2019107716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017241164A JP2019107716A (ja) 2017-12-15 2017-12-15 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017241164A JP2019107716A (ja) 2017-12-15 2017-12-15 電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019107716A true JP2019107716A (ja) 2019-07-04
JP2019107716A5 JP2019107716A5 (ja) 2020-08-13

Family

ID=67178637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017241164A Pending JP2019107716A (ja) 2017-12-15 2017-12-15 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019107716A (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004173471A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2008264963A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2010280012A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Makita Corp フリップオーバーソー
JP2011104736A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Makita Corp 手持ち工具
JP2011110668A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Makita Corp 動力工具
US20110248650A1 (en) * 2010-04-07 2011-10-13 Black & Decker Inc. Power Tool with Light Unit
JP2012096308A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Hitachi Koki Co Ltd 携帯型工具
JP2016083750A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 日立工機株式会社 電動工具
JP2017196726A (ja) * 2017-03-24 2017-11-02 日立工機株式会社 電動工具
JP2017206003A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 株式会社マキタ 携帯用加工機

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004173471A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2008264963A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2010280012A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Makita Corp フリップオーバーソー
JP2011104736A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Makita Corp 手持ち工具
JP2011110668A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Makita Corp 動力工具
US20110248650A1 (en) * 2010-04-07 2011-10-13 Black & Decker Inc. Power Tool with Light Unit
JP2012096308A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Hitachi Koki Co Ltd 携帯型工具
JP2016083750A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 日立工機株式会社 電動工具
JP2017206003A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 株式会社マキタ 携帯用加工機
JP2017196726A (ja) * 2017-03-24 2017-11-02 日立工機株式会社 電動工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11161227B2 (en) Electric working machine and method for controlling motor of electric working machine
JP5798134B2 (ja) 電動工具
EP3112088A1 (en) Work tool
US10903775B2 (en) Power tool
JP6100003B2 (ja) 電動機械器具、及びその本体
EP4137275A1 (en) Electric power tool
JPWO2019031273A1 (ja) 電気機器
WO2007074647A1 (ja) 可搬式ボール盤
US9825572B2 (en) Electric working machine
JP2005354889A (ja) コードレス電力工具におけるスイッチの削減
CN103358289B (zh) 手持电动工具及其控制方法
JP6764255B2 (ja) 電動作業機
JP2016083750A (ja) 電動工具
JP2019107716A (ja) 電動工具
JP2009160744A (ja) テーブルソー
CN214352217U (zh) 电动工具
JP2015116626A (ja) コードレス電動工具
CN107535549B (zh) 面条机及其控制装置和控制方法
US11955874B2 (en) Electric powered work machine
JP2010012547A (ja) 電動工具
JP2015080896A (ja) 電動工具
JP2007125650A (ja) 電動工具用または汎用電動モータ用駆動速度調整装置
JP2016101646A (ja) 電動工具
JP6252854B2 (ja) コードレス電動工具
JP6094754B2 (ja) 電動工具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200701

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220531