JP2019105809A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被駆動部と圧電センサとの距離が近づいても圧電センサに対する応力集中を緩和することが可能な光走査装置を提供すること。【解決手段】本光走査装置は、所定の軸に沿ってミラーの両側に配置され、前記ミラーを前記軸の回りに揺動させる一対の捻れ梁と、各々の前記捻れ梁に連結する一対の連結梁と、前記連結梁上に形成され、前記ミラーの前記軸の周りの揺動により生じる前記連結梁の変位を検出する圧電センサと、を有し、前記圧電センサは、下部電極と、前記下部電極上に積層された圧電薄膜と、前記圧電薄膜上に積層された上部電極と、を備え、前記圧電薄膜の底面と側面とは傾斜角θをなし、前記傾斜角θが0°<θ≦50°である。【選択図】図13

Description

本発明は、光走査装置に関する。
液体を噴射する液体噴射装置等において、駆動源として圧電素子が用いられる場合がある。又、ミラー部を回転させて光を走査する光走査装置において、ミラー部を駆動する駆動源として圧電素子を用い、更に、ミラー部の振角を検出する圧電センサとして、駆動源と同一構造の圧電素子が用いられる場合がある。
駆動源や圧電センサとして用いる圧電素子は、例えば、金属等からなる下部電極上にPZT等からなる圧電薄膜を積層し、更に圧電薄膜上に金属等からなる上部電極を積層した構造を有している。
このような圧電素子において、圧電薄膜への応力集中を緩和し、圧電薄膜の耐久性を向上する等の目的で、圧電薄膜の側面を傾斜面にすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−100035号公報
ところで、被駆動部の振角を検出する圧電センサからS/Nの高い出力を得るためには、駆動源で駆動される被駆動部と圧電センサとは、ある程度近くに配置することが好ましい。しかしながら、被駆動部と圧電センサとを近づけるほど、駆動源の駆動により生じる応力が、圧電センサを構成する圧電薄膜へ集中しやすくなり、圧電センサが破損するおそれが高くなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、被駆動部と圧電センサとの距離が近づいても圧電センサに対する応力集中を緩和することが可能な光走査装置を提供することを目的とする。
本光走査装置(1000)は、所定の軸(H)に沿ってミラー(110)の両側に配置され、前記ミラー(110)を前記軸(H)の回りに揺動させる一対の捻れ梁(130A、130B)と、各々の前記捻れ梁(130A、130B)に連結する一対の連結梁(140A、140B)と、前記連結梁(140A、140B)上に形成され、前記ミラー(110)の前記軸(H)の周りの揺動により生じる前記連結梁(140A、140B)の変位を検出する圧電センサ(192)と、を有し、前記圧電センサ(192)は、下部電極(192a)と、前記下部電極(192a)上に積層された圧電薄膜(192b)と、前記圧電薄膜(192b)上に積層された上部電極(192e)と、を備え、前記圧電薄膜(192b)の底面と側面とは傾斜角θをなし、前記傾斜角θが0°<θ≦50°であることを要件とする。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
開示の技術によれば、被駆動部と圧電センサとの距離が近づいても圧電センサに対する応力集中を緩和することが可能な光走査装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る光走査装置の一例を示す斜視図(その1)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の一例を示す斜視図(その2)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の斜視図である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の他の例を示す上面側の斜視図である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の他の例を示す下面側の斜視図である。 圧電センサについて説明する図である。 圧電薄膜の側面を傾斜面にする方法について説明する図である。 ミラー110を水平方向に揺動したときに生じる応力のシミュレーション結果の一例である。 傾斜角と応力との関係のシミュレーション結果の一例である。 距離と応力との関係のシミュレーションの内容について説明する図である。 距離と応力との関係のシミュレーションの結果について説明する図(その1)である。 距離と応力との関係のシミュレーションの結果について説明する図(その2)である。 圧電薄膜の形状変更について説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
まず、第1の実施の形態に係る光走査装置について説明する。図1及び図2は、第1の実施の形態に係る光走査装置の一例を示す斜視図であり、図1はパッケージカバーを取り外した状態の光走査装置を示し、図2はパッケージカバーを取り付けた状態の光走査装置を示している。
図1及び図2に示すように、光走査装置1000は、光走査部100と、光走査部100を搭載するセラミックパッケージ200と、セラミックパッケージ200上に配されて光走査部100を覆うパッケージカバー300とを有する。光走査装置1000は、セラミックパッケージ200の下側に、基板や制御回路等を備えてもよい。
光走査装置1000において、パッケージカバー300の略中央部には光反射面を有するミラー110の近傍を露出する開口部300Aが設けられている。開口部300Aは、ミラー110へのレーザ入射光Li及びミラー110からのレーザ出射光Lo(走査光)を遮らない形状とされている。
なお、開口部300Aにおいて、レーザ入射光Liが通る側は、レーザ出射光Loが通る側よりも小さく開口されている。すなわち、レーザ入射光Li側が略半円形状に狭く開口しているのに対し、レーザ出射光Lo側は略矩形状に広く開口している。これは、レーザ入射光Liは一定の方向から入射するのでその方向のみを開口すればよいのに対し、レーザ出射光Loは2次元に走査されるため、2次元に走査されるレーザ出射光Loを遮らないように、走査される全範囲を開口する必要があるためである。
次に、光走査装置1000の光走査部100について説明する。図3は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の斜視図である。
図3に示すように、光走査部100は、ミラー110を揺動させて光源から照射されるレーザ入射光を走査する部分である。光走査部100は、例えば圧電素子によりミラー110を駆動させるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等である。
光走査部100は、光反射面を有するミラー110と、ミラー110を外側から支持する可動枠160と、可動枠160を両側から支持する一対の駆動梁170A、170Bとを有する。
可動枠接続部A11は、可動枠160と第2の駆動梁170Aとが接続される部分である。又、固定枠接続部A12は、固定枠180と第2の駆動梁170Aとが接続される部分である。可動枠接続部A11は、ミラー110の光反射面の中心Cを通る軸(以下「垂直回転軸V」ともいう。)に対して、固定枠接続部A12が配置させる側とは、略反対側に配置されている。
又、可動枠接続部A13は、可動枠160と第2の駆動梁170Bとが接続される部分である。又、固定枠接続部A14は、固定枠180と第2の駆動梁170Bとが接続される部分である。可動枠接続部A13は、垂直回転軸Vに対して、固定枠接続部A14が配置される側とは、略反対側に配置されている。
又、可動枠接続部A11、A13は、その端部が垂直回転軸Vを含むようにして、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12、A14が配置される側とは反対側に配置されていてもよい。又、第2の駆動梁170Aと第2の駆動梁170Bとは、ミラー110の光反射面の中心Cを通り垂直回転軸Vに垂直な直線(以下「水平回転軸H」という。)を対称軸とする線対称の配置関係になっている。以下、詳細に説明する。
光走査部100は、ミラー110と、ミラー支持部120と、捻れ梁130A、130Bと、連結梁140A、140Bと、第1の駆動梁150A、150Bと、可動枠160と、第2の駆動梁170A、170Bと、固定枠180とを有する。又、第1の駆動梁150A、150Bは、それぞれ駆動源151A、151Bを有する。又、第2の駆動梁170A、170Bは、それぞれ駆動源171A、171Bを有する。第1の駆動梁150A、150B、第2の駆動梁170A、170Bは、ミラー110を上下又は左右に揺動してレーザ光を走査するアクチュエータとして機能する。
ミラー支持部120には、ミラー110の円周に沿うようにスリット122が形成されている。スリット122により、ミラー支持部120を軽量化しつつ捻れ梁130A、130Bによる捻れをミラー110へ伝達することができる。
光走査部100において、ミラー支持部120の上面にミラー110が支持され、ミラー支持部120は、両側にある捻れ梁130A、130Bの端部に連結されている。捻れ梁130A、130Bは、揺動軸を構成し、軸方向に延在してミラー支持部120を軸方向両側から支持している。捻れ梁130A、130Bが捻れることにより、ミラー支持部120に支持されたミラー110が揺動し、ミラー110に照射された光の反射光を走査させる動作を行う。捻れ梁130A、130Bのミラー支持部120とは反対側の端部は、それぞれが連結梁140A、140Bに連結支持され、第1の駆動梁150A、150Bに連結されている。
第1の駆動梁150A、150B、連結梁140A、140B、捻れ梁130A、130B、ミラー支持部120及びミラー110は、可動枠160によって外側から支持されている。第1の駆動梁150A、150Bは、可動枠160にそれぞれの一方の側が支持されている。第1の駆動梁150Aの他方の側は内周側に延びて連結梁140A、140Bと連結している。第1の駆動梁150Bの他方の側も同様に、内周側に延びて連結梁140A、140Bと連結している。
第1の駆動梁150A、150Bは、捻れ梁130A、130Bと直交する方向に、ミラー110及びミラー支持部120を挟むように、対をなして設けられている。第1の駆動梁150A、150Bの上面には、駆動源151A、151Bがそれぞれ形成されている。駆動源151A、151Bは、第1の駆動梁150A、150Bの上面の圧電素子の薄膜(以下「圧電薄膜」ともいう。)の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。駆動源151A、151Bは、上部電極と下部電極に印加する駆動電圧の極性に応じて伸長したり縮小したりする。
このため、第1の駆動梁150Aと第1の駆動梁150Bとで異なる位相の駆動電圧を交互に印加すれば、ミラー110の左側と右側で第1の駆動梁150Aと第1の駆動梁150Bとが上下反対側に交互に振動する。これにより、捻れ梁130A、130Bを揺動軸又は回転軸として、ミラー110を軸周りに揺動させることができる。ミラー110が捻れ梁130A、130Bの軸周りに揺動する方向を、以後、水平方向と呼ぶ。例えば第1の駆動梁150A、150Bによる水平駆動には、共振振動が用いられ、高速にミラー110を揺動駆動することができる。
又、可動枠160の外部には、第2の駆動梁170A、170Bの一端が、それぞれ連結梁172A、172Bを介して可動枠接続部A11、A13において連結されている。第2の駆動梁170A、170Bは、可動枠160を左右両側から挟むように、対をなして設けられている。そして、第2の駆動梁170A、170Bは、可動枠160を両側から支持すると共に、垂直回転軸V周りに揺動させる。
第2の駆動梁170Aは、第1の駆動梁150Aと平行に延在する複数個(例えば偶数個)の矩形梁の各々が、隣接する矩形梁と端部で連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。そして、第2の駆動梁170Aの他端は、固定枠接続部A12において固定枠180の内側に連結されている。
第2の駆動梁170Bも同様に、第1の駆動梁150Bと平行に延在する複数個(例えば偶数個)の矩形梁の各々が、隣接する矩形梁と端部で連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。そして、第2の駆動梁170Bの他端は、固定枠接続部A14において固定枠180の内側に連結されている。
このように、光走査部100では、可動枠160と第2の駆動梁170Aとが接続される可動枠接続部A11は、垂直回転軸Vに対して、固定枠180と第2の駆動梁170Aとが接続される固定枠接続部A12が配置される側とは、略反対側に配置されている。
又、光走査部100では、可動枠160と第2の駆動梁170Bとが接続される可動枠接続部A13は、垂直回転軸Vに対して、固定枠180と第2の駆動梁170Bとが接続される固定枠接続部A14が配置される側とは、略反対側に配置されている。
又、可動枠接続部A11、A13は、その端部が垂直回転軸Vを含むようにして、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12、A14が配置される側とは反対側に配置されていてもよい。更に、第2の駆動梁170Aと第2の駆動梁170Bとは、水平回転軸Hを対称軸とする線対称の配置関係になっている。
第2の駆動梁170A、170Bの上面には、それぞれ曲線部を含まない矩形単位である垂直梁ごとに駆動源171A、171Bが形成されている。駆動源171Aは、第2の駆動梁170Aの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。駆動源171Bは、第2の駆動梁170Bの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。
第2の駆動梁170A、170Bは、垂直梁ごとに隣接している駆動源171A、171B同士で、異なる極性の駆動電圧を印加することにより、隣接する垂直梁を上下反対方向に反らせ、各垂直梁の上下動の蓄積を可動枠160に伝達する。第2の駆動梁170A、170Bは、この動作により、平行方向と直交する方向である垂直方向にミラー110を揺動させる。例えば第2の駆動梁170A、170Bによる垂直駆動には、非共振振動を用いることができる。
例えば、駆動源171Aを、可動枠160側から右側に向かって並ぶ駆動源171A1、171A2、171A3、171A4、171A5及び171A6を含むものとする。又、駆動源171Bを、可動枠160側から左側に向かって並ぶ駆動源171B1、171B2、171B3、171B4、171B5及び171B6を含むものとする。この場合、駆動源171A1、171B1、171A3、171B3、171A5、171B5を同波形、駆動源171A2、171B2、171A4、171B4、171A6及び171B6を前者と位相の異なる同波形で駆動することで垂直方向へ揺動できる。
駆動源151Aの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Aに含まれる所定の端子と接続されている。又、駆動源151Bの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。又、駆動源171Aの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Aに含まれる所定の端子と接続されている。又、駆動源171Bの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。
又、光走査部100は、駆動源151A、151Bに駆動電圧が印加されてミラー110が水平方向に揺動している状態におけるミラー110の水平方向の傾き具合(水平方向の振角)を検出する水平振角センサとして圧電センサ192を有する。圧電センサ192は連結梁140Bに設けられている。圧電センサ192は、例えば、連結梁140Bの水平回転軸Hと垂直方向に延在する部分に配置することができる。
連結梁140A上に圧電素子191及び193、連結梁140Bの上に圧電素子194を更に有する。これは、連結梁140Aと連結梁140Bとの重量バランスを均一にするために圧電センサ192と同様な構成で形成されており、水平回転軸Hと垂直回転軸Vの各々に線対称な位置に設けられている。なお、圧電素子191、193、及び194に配線を形成することで圧電センサ192と同様に水平方向の振角を検出する水平振角センサとして使用してもよい。
又、光走査部100は、駆動源171A、171Bに駆動電圧が印加されてミラー110が垂直方向に揺動している状態におけるミラー110の垂直方向の傾き具合(垂直方向の振角)を検出する垂直振角センサとして圧電センサ195、196を有する。圧電センサ195は第2の駆動梁170Aの有する垂直梁の一つに設けられており、圧電センサ196は第2の駆動梁170Bの有する垂直梁の一つに設けられている。
圧電センサ192は、ミラー110の水平方向の傾き具合に伴い、捻れ梁130Bから伝達される連結梁140Bの変位に対応する電流値を出力する。圧電センサ195は、ミラー110の垂直方向の傾き具合に伴い、第2の駆動梁170Aのうち圧電センサ195が設けられた垂直梁の変位に対応する電流値を出力する。圧電センサ196は、ミラー110の垂直方向の傾き具合に伴い、第2の駆動梁170Bのうち圧電センサ196が設けられた垂直梁の変位に対応する電流値を出力する。
第1の実施の形態では、圧電センサ192の出力を用いてミラー110の水平方向の傾き具合を検出し、圧電センサ195、196の出力を用いてミラー110の垂直方向の傾き具合を検出する。なお、各圧電センサから出力される電流値からミラー110の傾き具合の検出を行う傾き検出部が光走査部100の外部に設けられていてもよい。又、傾き検出部の検出結果に基づき駆動源151A、151B、駆動源171A、171Bに供給する駆動電圧を制御する駆動制御部が光走査部100の外部に設けられていてもよい。
圧電センサ192、195、196は、圧電薄膜の上面に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。第1の実施の形態では、各圧電センサの出力は、上部電極と下部電極とに接続されたセンサ配線の電流値となる。
圧電センサ192の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。又、圧電センサ195の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Aに含まれる所定の端子と接続されている。又、圧電センサ196の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。
図4は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。
図4に示すように、ミラー支持部120の下面には、リブ125が設けられている。リブ125を設けることで、駆動しているときにミラー110に歪みが発生することを抑制し、ミラー110を平坦に保つことができる。リブ125は、ミラー110の形状とほぼ外形が一致するように形成される。これにより、ミラー110を全体に亘って平坦にすることができる。又、ミラー支持部120に形成されたスリット122により、捻れ梁130A、130Bから伝達される応力をミラー支持部120内で分散させ、リブ125にまで応力が伝達することを防ぐことができる。
第2の駆動梁170A、170Bの下面において、連結梁172A、172Bとの連結部分には、リブ175A、175Bが設けられている。リブ175A、175Bを設けることで、第2の駆動梁170A、170Bと連結梁172A、172Bとを連結する部分を補強し、剛性を高めて変形を防止することができる。
又、第2の駆動梁170A、170Bの下面において、隣接する駆動梁同士を連結する部分には、リブ176A、176Bが設けられている。リブ176A、176Bを設けることで、隣接する駆動梁同士を連結する部分を補強し、剛性を高めて変形を防止することができる。
図5は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の他の例を示す上面側の斜視図である。図6は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の他の例を示す下面側の斜視図である。
光走査部100は、例えば支持層、埋め込み(BOX:Buried Oxide)層及び活性層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板を用いて形成することができる。その場合、図5及び図6に示すように、連結梁172A、172Bと可動枠160とが活性層及びBOX層によって接続されていてもよい。なお、図5においては、連結梁172Aと可動枠160とが活性層及びBOX層によって接続されている部分を破線領域B11で示し、連結梁172Bと可動枠160とが活性層及びBOX層によって接続されている部分を破線領域B13で示している。又、連結梁172A、172Bと可動枠160とが活性層のみによって接続されていてもよい。
図7は、圧電センサについて説明する図であり、図7(a)は部分平面図、図7(b)は図7(a)のA−A線に沿う断面図である。
図7に示すように、圧電センサ192は、シリコン基板210上に形成されており、下部電極192a、圧電薄膜192b、中間電極192c、圧電薄膜192d、及び上部電極192eが順次積層された構造とすることができる。圧電センサ192の上部電極192eは、配線197と電気的に接続され、上部電極192e及び配線197の一部は、絶縁膜198に被覆されている。
但し、圧電センサ192の構造は図7の例には限定されない。例えば、圧電センサ192において、圧電薄膜は最低1層で良く、この場合、圧電薄膜の上下に下部電極及び上部電極が形成された3層構造となり、中間電極は不要となる。又、3層以上の圧電薄膜を設けてもよく、この場合、下部電極上に圧電薄膜及び中間電極が必要な数だけ交互に積層され、最後に最上層の中間電極上に圧電薄膜及び上部電極が順次積層される。
圧電薄膜192b及び192dの材料としては、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)やBaTiO(チタン酸バリウム)等を用いることができる。下部電極192a及び上部電極192eの材料としては、例えば、Pt(白金)等を用いることができる。
圧電センサ195、及び196は、圧電センサ192と同様の積層構造とすることができる。又、駆動源151A、151B、171A、及び171Bは、圧電センサ192と同様の積層構造とすることができる。駆動源151A、151B、171A、及び171Bにおいて、圧電薄膜をn層とすることにより、ミラー110を同じ振角にするための電圧を、1層の場合の1/nとすることができる。
圧電薄膜192bの側面は傾斜面とされており、圧電薄膜192bの側面の底面に対する傾斜角θは、例えば、50度以下程度とすることができる。同様に、圧電薄膜192dの側面は傾斜面とされており、圧電薄膜192dの側面の底面に対する傾斜角θは、例えば、50度以下程度とすることができる。傾斜角θと傾斜角θとは、同一の角度であっても構わない。
なお、本願において、圧電薄膜の側面の底面に対する傾斜角とは、圧電薄膜の下地に形成された電極を底辺、圧電薄膜が傾きを持ち始めた点(電極と反対側)と圧電薄膜が電極と接する点とを結んだ線を斜辺としたときに、底辺と斜辺とで形成される角度である。ここで、圧電薄膜の下地に形成された電極とは、例えば、図7に示す下部電極192aや中間電極192cである。
図8は、圧電薄膜の側面を傾斜面にする方法について説明する図である。圧電薄膜の側面を傾斜面にする場合には、まず、図8(a)〜図8(d)の矢印上側に示すように、シリコン基板210上の全面に下部電極192a(ここでは図示を省略)を介して圧電薄膜192b(ここでは一例としてPZT膜とする)を形成し、更に、圧電薄膜192b(PZT膜)上の全面にレジスト500となるレジスト材料を形成する。そして、レジスト材料を加熱(ベーク)後、露光及び現像して所定形状のレジスト500とする。
図8(a)〜図8(d)では、圧電薄膜192bを被覆するレジスト500の側面の傾斜角が異なっている。具体的には、図8(a)から図8(d)に行くに従って、レジスト500の側面の傾斜角が小さくなっている。レジスト500の側面の傾斜角は、レジスト材料や加熱温度、露光量等を変更することで制御が可能である。
次に、図8(a)〜図8(d)の矢印下側に示すように、例えば、ICP−RIE装置等のドライエッチング装置を用いて、レジスト500から露出するPZT膜をドライエッチングする。このとき、PZT膜とレジスト500とのエッチングレートの選択性により、側面が傾斜面のPZT膜(圧電薄膜192b)を形成できる。例えば、PZT膜とレジスト500の選択比が1:3となるドライエッチング装置を使用することができる。
但し、PZT膜とレジスト500とのエッチングレートの選択性は、ドライエッチングに使用するガスにより調整することも可能である。例えば、ドライエッチングにSF(六フッ化硫黄)とC(オクタフルオロシクロブタン)との混合ガスを使用する場合、SFとCとの混合比を変えることで、PZT膜とレジスト500とのエッチングレートの選択性を調整することができる。
或いは、ドライエッチング装置のパラメータである「真空度」や「Biasパワー」等を変えることで、PZT膜とレジスト500とのエッチングレートの選択性を調整してもよい。又、以上の方法を適宜組み合わせて、PZT膜とレジスト500とのエッチングレートの選択性を調整してもよい。
図9は、ミラー110を水平方向に揺動したときに生じる応力のシミュレーション結果の一例を示している。図9に示すように、ミラー110を水平方向に揺動すると、捻れ梁130Bに応力が集中する。ミラー110を介して捻れ梁130Bの反対側に位置する捻れ梁130Aについても同様である。なお、図9において、矢印Aで示す色の濃い部分が応力が集中している部分である。
このように、ミラー110を水平方向に揺動する際に、水平方向の振角を大きくしていくと、捻れ梁130A及び130Bに応力が集中する。そのため、水平方向の振角を更に大きくしていくと、本来であれば、捻れ梁130A及び130Bが最初に破壊するはずである。
しかし、水平方向の振角を大きくしていくと、捻れ梁130A及び130Bが破壊する前に連結梁140Bの圧電センサ192の近傍が破壊する場合があることを、発明者らは見出した。
そして、発明者らが原因を検討したところ、圧電センサを構成する圧電薄膜の傾斜面(側面)の傾斜角が大きいと、圧電薄膜の傾斜面に応力が集中し、捻れ梁130A及び130Bが破壊する前に、圧電薄膜の傾斜面の近傍が破壊することを突き止めた。例えば、圧電センサ192が図7(b)に示す構造であれば、傾斜角θ及びθが大きいと圧電センサ192の近傍が破壊する。
図10は、傾斜角と応力との関係のシミュレーション結果の一例を示している。図10(a)及び図10(b)は、図7(b)において傾斜角θ=θ=60度とした場合の例であり、図10(a)は断面、図10(b)はシミュレーション結果を示している。又、図10(c)及び図10(d)は、図7(b)において傾斜角θ=θ=30度とした場合の例であり、図10(c)は断面、図10(d)はシミュレーション結果を示している。
傾斜角θ=θ=60度とした場合は、図10(b)に示すように、破線Bで囲んだ傾斜面の端部において応力集中が発生している(ドットの密度が高いほど応力が集中していることを示す)。これに対して、傾斜角θ=θ=30度とした場合は、図10(d)に示すように、応力集中が発生していない。このように、傾斜角θ及びθが大きいと圧電センサの近傍に応力が集中し、捻れ梁よりも先に破壊に至る場合がある。
次に、圧電センサを構成する圧電薄膜の傾斜角の好適な値について検討する。圧電薄膜の傾斜面の傾斜角の好適な値は、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離に依存する。
すなわち、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離が長くなるほど、ミラー110を水平方向に揺動する際の応力が圧電センサに生じ難くなるため、傾斜角は大きくても構わない。言い換えれば、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離が短くなるほど、ミラー110を水平方向に揺動する際の応力が圧電センサに集中しやすくなるため、傾斜角を小さくして圧電センサに加わる応力を緩和する必要がある。
ところで、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離が長くなると、ミラー110の揺動と圧電センサの出力との間に位相差が生じるため好ましくなく、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離はなるべく短くしたい。
そこで、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離と好適な傾斜角との関係をシミュレーションにより求め、水平回転軸Hから圧電センサまでの距離に応じた好適な傾斜角を有する圧電センサを実現できるようにする。
図11は、距離と応力との関係のシミュレーションの内容について説明する図である。図11に示す水平回転軸Hから圧電センサ192の端部までの距離Lと、圧電センサ192の端部に生じる応力との関係を、圧電センサ192を構成する圧電薄膜の傾斜角θをパラメータとして、シミュレーションにより求めた。
図12及び図13は、距離と応力との関係のシミュレーションの結果について説明する図である。図12の縦軸に示す圧電センサ端部の応力は、圧電センサ端部のシリコン基板が破壊する限界応力にて正規化されている。又、図12の網掛け部分は、限界応力を超えない範囲(すなわち、圧電センサ端部のシリコン基板が破壊しない範囲)を示している。なお、図12及び図13は圧電センサ端部のシリコン基板の限界応力によって正規化しているとしたが、圧電センサ端部以外の圧電センサ部分が破壊してしまう場合、又は圧電センサ部分とシリコン基板の両方が破壊してしまう場合を想定しても同様の範囲となる。
図12に示すように、各々の傾斜角θにおいて、所定の距離Lで圧電センサ端部の応力は最大となり、それ以降は距離Lが大きくなるにつれて圧電センサ端部の応力は低下していく。又、傾斜角θが小さいほど圧電センサ端部の応力は小さくなる。
図13は、図12の結果に基づいて傾斜角θと距離Lとの関係を図示したものであり、網掛け部分は限界応力を超えない範囲を示している。図12及び図13に示すように、傾斜角θが0°<θ≦50°であれば、距離Lにかかわらず圧電センサ端部の応力は限界応力に達しない。又、θ>50の場合には、L≧8θ−310を満たす範囲であれば、圧電センサ端部の応力は限界応力に達しない。なお、図13において、θ>50°における網掛けの下端の傾斜部分がL=8θ−310である。
このように、傾斜角θを0°<θ≦50°とすることにより、距離Lにかかわらず圧電センサ端部のシリコン基板の破壊を防止することができる。又、傾斜角θ>50°とする場合には、距離LをL≧8θ−310を満たす範囲内とすることにより、圧電センサ端部のシリコン基板の破壊を防止することができる。
なお、以上は圧電センサ192についてのシミュレーション結果を示したが、圧電素子191、193、及び194を構成する圧電薄膜に配線を形成して圧電センサとして使用した場合についても同様の結果を導くことができる。
〈第1の実施の形態の変形例1〉
第1の実施の形態の変形例1では、圧電薄膜の平面形状を変える例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図14は、圧電薄膜の形状変更について説明する図である。図14(a)は、第1の実施の形態に係る圧電センサ192の拡大図であるが、ここでは、便宜上、圧電センサ192を構成する圧電薄膜192bのみを図示している。圧電薄膜192bの平面形状は、4隅がR形状とされた略矩形状であり、4隅のR形状(曲率半径)は全て同一である。
図14(b)は、第1の実施の形態の変形例1に係る圧電センサ292の拡大図であるが、ここでは、便宜上、圧電センサ292を構成する圧電薄膜292bのみを図示している。圧電薄膜292bの平面形状は、圧電薄膜192bと同様に、4隅がR形状とされた略矩形状である。但し、圧電薄膜292bでは、捻れ梁130Bとは反対側の2隅のR形状は圧電薄膜192bと曲率半径が同一であるが、捻れ梁130B側の2隅のR形状(図14(b)のC部)は圧電薄膜192bよりも曲率半径が大きくなっている。
すなわち、圧電薄膜292bでは、応力がかかり難い捻れ梁130Bとは反対側の2隅のR形状は圧電薄膜192bと同一であるが、応力がかかりやすい捻れ梁130B側の2隅のR形状は圧電薄膜192bよりも曲率半径が大きくなっている。
このように、圧電薄膜292bにおいて、応力がかかりやすい捻れ梁130B側(水平回転軸Hに近い側)の2隅のR形状の曲率半径を、他の2隅(水平回転軸Hから遠い側)のR形状の曲率半径よりもが大きくすることで、圧電薄膜292bに加わる応力を一層緩和することができる。
すなわち、圧電薄膜292bの側面が図12及び図13を用いて説明した傾斜角θと距離Lとの関係を満足することに加え、圧電薄膜292bにおいて、応力がかかりやすい捻れ梁130B側の2隅のR形状の曲率半径を他の2隅のR形状の曲率半径よりもが大きくすることで、圧電薄膜292bに加わる応力を一層緩和することができる。
なお、圧電センサ292が図7(b)と同様の積層構造である場合には、全ての圧電薄膜について、捻れ梁130B側の2隅の曲率半径を他の2隅の曲率半径よりも大きくすることが好ましい。
ところで、圧電薄膜292bにおいて、4隅全ての曲率半径を圧電薄膜192bと比べて大きくすることも考えられるが、これは好ましくない。曲率半径を大きくするほど圧電薄膜292bの面積が小さくなるため、インピーダンスが高くなりノイズに弱くなるからである。そこで、圧電薄膜292bにおいて、応力がかかりやすい捻れ梁130B側の2隅の曲率半径のみを他の2隅の曲率半径よりもが大きくし、できるだけ面積を確保することが好ましい。これにより、インピーダンスが高くなることをできるだけ抑制しつつ、応力を緩和する効果を向上することができる。
ここでは、圧電センサ192を構成する圧電薄膜192bを平面形状の異なる圧電薄膜292bに置換する例を示したが、圧電素子191、193、及び194を構成する圧電薄膜に配線を形成して圧電センサとして使用した場合についても同様である。すなわち、圧電素子191、193、及び194を構成する圧電薄膜において、応力がかかりやすい捻れ梁130A側、捻れ梁130B側の2隅の曲率半径を他の2隅の曲率半径よりもが大きくすることで、応力を一層緩和することができる。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
100 光走査部
110 ミラー
120 ミラー支持部
122 スリット
125 リブ
130A、130B 捻れ梁
140A、140B、172A、172B 連結梁
150A、150B 第1の駆動梁
151A、151B、171A、171B 駆動源
160 可動枠
170A、170B 第2の駆動梁
175A、175B、176A、176B リブ
180 固定枠
190A 端子群
190B 端子群
191、193、194 圧電素子
192、195、196、292 圧電センサ
192a 下部電極
192b、192d、292b 圧電薄膜
192c 中間電極
192e 上部電極
197 配線
198 絶縁膜
200 セラミックパッケージ
210 シリコン基板
300 パッケージカバー
300A 開口部
1000 光走査装置

Claims (7)

  1. 所定の軸に沿ってミラーの両側に配置され、前記ミラーを前記軸の回りに揺動させる一対の捻れ梁と、
    各々の前記捻れ梁に連結する一対の連結梁と、
    前記連結梁上に形成され、前記ミラーの前記軸の周りの揺動により生じる前記連結梁の変位を検出する圧電センサと、を有し、
    前記圧電センサは、
    下部電極と、
    前記下部電極上に積層された圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜上に積層された上部電極と、を備え、
    前記圧電薄膜の底面と側面とは傾斜角θをなし、
    前記傾斜角θが0°<θ≦50°である光走査装置。
  2. 所定の軸に沿ってミラーの両側に配置され、前記ミラーを前記軸の回りに揺動させる一対の捻れ梁と、
    各々の前記捻れ梁に連結する一対の連結梁と、
    前記連結梁上に形成され、前記ミラーの前記軸の周りの揺動により生じる前記連結梁の変位を検出する圧電センサと、を有し、
    前記圧電センサは、
    下部電極と、
    前記下部電極上に積層された圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜上に積層された上部電極と、を備え、
    前記圧電薄膜の底面と側面とは傾斜角θをなし、
    前記軸と各々の前記圧電センサとの距離Lと前記傾斜角θが、θ>50°のとき、L≧8θ−310、を満足する光走査装置。
  3. 前記圧電センサは、前記下部電極と前記上部電極との間に、中間電極を挟んで積層された複数の圧電薄膜を備え、
    前記複数の圧電薄膜の各々の傾斜角θが0°<θ≦50°である請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記圧電センサは、前記下部電極と前記上部電極との間に、中間電極を挟んで積層された複数の圧電薄膜を備え、
    前記複数の圧電薄膜の各々の距離L及び傾斜角θが、θ>50°のとき、L≧8θ−310、を満足する請求項2に記載の光走査装置。
  5. 前記ミラーを支持するミラー支持部を有し、
    前記捻れ梁は前記ミラー支持部を前記軸の両側から支持し、
    前記連結梁は、各々の前記捻れ梁の前記ミラー支持部とは反対側の端部と連結し前記軸と垂直方向に延在する部分を有する請求項1乃至4の何れか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記連結梁の前記軸と垂直方向に延在する部分に、前記圧電センサが1つずつ配置されている請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記圧電薄膜の平面形状は、4隅がR形状とされた略矩形状であり、
    前記4隅のうち、前記軸に近い側の2隅のR形状の曲率半径は、前記軸から遠い側の2隅のR形状の曲率半径よりも大きい請求項1乃至6の何れか一項に記載の光走査装置。
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