JP2019105760A - 画像形成装置及び光沢低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の光沢を低減するローラーに残留しているトナーを生産性を下げずに除去することができる画像形成装置及び光沢低減装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部により形成される画像を用紙に定着させる定着部43と、定着部43により定着される画像の光沢を低減する光沢低減部45とを含む。光沢低減部45は、画像の表面を荒らす凹凸ローラー451と、凹凸ローラー451を加圧して形成されるニップNに用紙を通過させる加圧ローラー452と、凹凸ローラー451を清掃するウェブ456と、ウェブ456を凹凸ローラーに押し当てるバックアップローラー453とを含む。ウェブ456は、凹凸ローラー451に付着する付着物を清掃するものであって、且つ凹凸ローラー451及びバックアップローラー453よりも柔らかい。【選択図】図2

Description

本開示は、画像形成装置及び光沢低減装置に関する。
近年、コピー、ネットワークプリント、ファックス、及びスキャン等の機能を集約した画像形成装置が普及している。また、従来より、画像形成装置に設けられている定着部により形成された画像に光沢が生じていることがある。そこで、定着部の後段側に画像の光沢を低減させるものとして、粗しローラーが設けられているもの(例えば、特許文献1参照)が提案されている。また、定着部の後段側にある画像の光沢を低減させる加熱ローラーによりトナー像を軟化させることで加熱ローラーの表面性に近づくようにトナー像の表面粗さが大きくなるものも提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。なお、定着ローラーに付着したトナー等を除去するものとしては、ウェブによりトナー等をローラーから除去するものが提案されている(例えば、特許文献4〜7参照)。
特開平11−084770号公報 特開2009−008709号公報 特開平09−265243号公報 特開2003−255745号公報 特開2002−258657号公報 特開2009−008996号公報 特開2008−129279号公報
上記特許文献1に記載のような従来技術では、画像の光沢を低減するときにトナーが粗しローラーに付着する場合、粗しローラーが汚れる。また、上記特許文献2,3に記載のような従来技術では、画像の光沢を低減するときにトナーが加熱ローラーに付着する場合、加熱ローラーが汚れる。よって、汚れ状況によってはトナーを除去する作業が必要となる。しかし、特許文献4〜7に記載のような従来技術は、定着ローラーに付着するトナーがウェブにより除去されるものであって、画像の光沢を低減するためのローラーに付着するトナーがウェブにより除去されるものではない。画像の光沢を低減するためのローラーは、定着ローラーよりも多くの凹凸が表面に形成されているため、表面が充分に平滑な定着ローラーと同様には付着するトナーを除去することはできない。よって、トナーの付着力を下げるためにトナーの温度を軟化点以上に加熱してから清掃する必要があり、生産性が低下する状況である。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像の光沢を低減するローラーに残留しているトナーを生産性を下げずに除去することができるようにするものである。
本開示の第1の側面である画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により形成される前記画像を前記用紙に定着させる定着部と、前記定着部により前記用紙に定着される前記画像の光沢を低減する光沢低減部と、を備え、前記光沢低減部は、前記画像の表面を荒らす凹凸ローラーと、前記凹凸ローラーを加圧する加圧ローラーと、前記凹凸ローラーを清掃するウェブと、前記ウェブを前記凹凸ローラーに押し当てるバックアップローラーと、を備え、前記ウェブは、前記凹凸ローラーと前記加圧ローラーとの間に形成されるニップを前記用紙が通過したときに前記凹凸ローラーに付着する付着物を清掃するものであって、且つ前記凹凸ローラー及び前記バックアップローラーよりも柔らかいものである。
また、前記凹凸ローラーは、表面が凹凸形状に構成され、前記ウェブは、厚み幅が、前記凹凸ローラーの表面粗さにおける最大高さよりも大きい、ことが好ましい。
また、前記バックアップローラーは、つぶれ量が、前記凹凸ローラーの表面粗さにおける最大高さよりも大きい、ことが好ましい。
また、前記バックアップローラーの硬度は、前記バックアップローラーに前記ウェブを被せた状態の硬度よりも大きく、且つ前記凹凸ローラーの硬度よりも小さい、ことが好ましい。
また、前記バックアップローラーの硬度と、前記バックアップローラーに前記ウェブを被せた状態の硬度との差異は5よりも大きいものであって、且つ前記バックアップローラーの表面のMD−1硬度(TypeC)は60度以上である、ことが好ましい。
また、前記ウェブは、坪量が30g以上であり、且つ繊維から構成される、ことが好ましい。
また、前記ウェブは、剛度が0.4以下である、ことが好ましい。
また、本開示の第2の側面である光沢低減装置は、用紙に定着される画像の光沢を低減する光沢低減装置であって、前記画像の表面を荒らす凹凸ローラーと、前記凹凸ローラーを加圧する加圧ローラーと、前記凹凸ローラーを清掃するウェブと、前記ウェブを前記凹凸ローラーに押し当てるバックアップローラーと、を備え、前記ウェブは、前記凹凸ローラーと前記加圧ローラーとの間に形成されるニップを前記用紙が通過したときに前記凹凸ローラーに付着する付着物を清掃するものであって、且つ前記凹凸ローラー及び前記バックアップローラーよりも柔らかいものである。
本開示の第1及び第2の側面によれば、画像の光沢を低減するローラーに残留しているトナーを生産性を下げずに除去することができる。
本開示を適用した実施形態に係る画像形成装置1の全体構成例を示す図である。 本開示を適用した実施形態に係る定着部43及び光沢低減部45の構成例を示す図である。 本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453のつぶれ量Sを説明する図である。 本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453によりウェブ456を凹凸ローラー451に押し当てたときのウェブ456の形状の一例を概略的に示す図である。 本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453のマイクロ硬度と、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態のマイクロ硬度とに応じたクリーニング時間の一例を示す図である。 本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453の硬度に応じたクリーニング時間の一例を示す図である。 本開示を適用した実施形態に係るウェブ456の坪量に応じたクリーニング時間の一例を示す図である。 従来の定着部73の構成例を示す図である。 従来のバックアップローラー753によりウェブ756を定着ローラー731に押し当てたときのウェブ756の形状の一例を概略的に示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本開示を適用した実施形態に係る画像形成装置1の全体構成例を示す図である。画像形成装置1は、読取部11と、画像形成装置本体19とを備える。読取部11は、ADF11Aと、原稿読取部11Bとを備える。ADF11Aは、原稿トレイ、通紙経路、排紙トレイ、密着型イメージセンサー、及び濃度基準部材等を備える。濃度基準部材は、ADF11Aのシェーディング補正時に利用される。原稿読取部11Bは、原稿照明部、反射ミラー、集光レンズ、センサー、及びプラテンガラス等を備える。読取部11は、原稿トレイにセットされている原稿を、1枚ずつ分離して繰り出し、密着型イメージセンサーが配置されている通紙経路に沿って副走査方向に搬送し、排紙トレイに排紙する。原稿照明部は、ランプと、ミラーとを備える。原稿は通紙経路に沿って副走査方向に搬送されつつ、主走査方向のライン単位の読取動作が、原稿照明部、反射ミラー、集光レンズ、及びセンサーにより繰り返し実行される。
画像形成装置本体19は、画像形成部41、定着部43、光沢低減部45、及び給紙部61等を備える。画像形成部41は、露光装置51と、現像装置53と、感光ドラム55と、転写ベルト57とを備え、Y、M、C、Kの各色ごとのトナー像を形成する。画像形成部41は、読取部11により読み取られた原稿の画像データに基づき、露光装置51により感光ドラム55に異なる色のトナーTを供給して現像する。画像形成部41は、給紙部61から供給された用紙に、感光ドラム55に現像されたトナー像を転写ベルト57により転写することで、用紙に画像を形成する。画像形成部41は、用紙に転写されたトナー像のトナーTを定着部43で溶融させることにより、用紙にカラー画像が定着する。光沢低減部45は、定着部43により用紙に定着される画像の光沢を低減するものであって、光沢低減装置として機能するものである。画像形成装置本体19は、制御部101を備える。制御部101は、ROM、RAM、CPU、及びI/Oインターフェース等を備え、不図示の記憶部に記憶された各種プログラムを実行することにより、読取部11及び画像形成装置本体19で実行可能な各種機能を実現する。
図2は、本開示を適用した実施形態に係る定着部43及び光沢低減部45の構成例を示す図である。定着部43及び光沢低減部45は、制御部101により制御され、不図示の駆動モーター等により駆動される。定着部43は、定着ローラー431、定着ベルト432、加熱ローラー433、及び加圧ローラー435を含む。定着ベルト432は、定着ローラー431と、加熱ローラー433とに巻き掛けられている。加熱ローラー433は、ハロゲンヒーター434を内蔵する。よって、定着ベルト432は、加熱ローラー433を介してハロゲンヒーター434の熱が伝達される。定着ローラー431が定着ベルト432を介して加圧ローラー435に押されることによりニップNが形成される。加圧ローラー435は、ハロゲンヒーター436を内蔵する。よって、ニップNは、ハロゲンヒーター434の熱だけでなく、ハロゲンヒーター436の熱も伝達される。用紙の搬送方向に沿って、搬送経路438が構成され、搬送経路438の下流側には搬送ローラー437が設けられている。
光沢低減部45は、凹凸ローラー451、加圧ローラー452、ウェブ456、及びバックアップローラー453等を含む。凹凸ローラー451は、例えば、アルミのローラーにブラスト処理が施され、表層にはフッ素系材料でコートが施されている。このような構成により、凹凸ローラー451は、表面粗さにおける最大高さRzが50μmに調整されている。よって、凹凸ローラー451は、表面が凹凸形状に構成される。加圧ローラー452は、凹凸ローラー451を加圧する。したがって、用紙が凹凸ローラー451と加圧ローラー452との間に形成されるニップNを通過すれば、用紙に形成された画像の表面は、凹凸ローラー451により荒らされる。凹凸ローラー451の内部には熱源として例えばハロゲンヒーター457が設けられている。よって、ニップNにより画像上のトナー層をトナーTのガラス転移点Tg以上の温度に到達させた状態で、用紙に形成された画像が凹凸ローラー451の表面の凹凸形状で型押しされれば、用紙に形成された画像の表面は荒らされるため、用紙に形成された画像の光沢は低減される。
なお、トナー層の温度がガラス転移点Tg以上であればトナーTは変形するが、ガラス転移点Tgより高い温度であるトナーTの軟化点未満であれば、用紙に形成された画像が必要以上に荒らされない。例えば、凹凸ローラー451の温度は、凹凸ローラー451の周囲に設けられている温度センサー459で検知されるものであって、ハロゲンヒーター457により80℃に設定されている。つまり、用紙がニップNを通過中、画像上のトナー層の温度は、ガラス転移点Tg以上であり、且つ軟化点未満であれば、通常の画像形成時、凹凸ローラー451が汚れることはない。ただし、JAMが発生した場合、ニップNにおいて、画像上のトナーTが長時間熱せられることにより、凹凸ローラー451上にトナーTが入り込めば、凹凸ローラー451の清掃が必要となる。
そこで、凹凸ローラー451を清掃するウェブ456が使用される。ウェブ456は、用紙がニップNを通過したときに凹凸ローラー451に付着する付着物を清掃するものであって、且つ凹凸ローラー451及びバックアップローラー453よりも柔らかいものである。ウェブ456は、厚み幅wが、凹凸ローラー451の表面粗さにおける最大高さRzよりも大きい。ウェブ456は、繊維から構成され、液体が含浸可能であり、アラミド繊維の不織布、ポリエステル繊維の不織布、パルプの不織布、又はアラミド繊維、ポリエステル繊維、及びパルプの混合繊維からなる不織布等から構成されるものであれば特に限定されない。なお、ウェブ456は、潤滑性及び熱伝導率性を向上させるための液体として例えばシリコンオイルが予め含浸されている。また、ウェブ456は、剛度が0.4以下であることが好ましい。よって、ウェブ456は、繊維間が薬剤又は熱で固められているものは向かない。したがって、ウェブ456の形成方法としては、乾式法又は湿式法が適切である。また、繊維の結合方法としては、水流交絡法で結合されたものが、特に好ましい。
ウェブ456は、未使用のものが元巻軸454に巻き付けられ、使用済みのものが巻取軸455で巻き取られる。ウェブ456は、バックアップローラー453により凹凸ローラー451に押し当てられる。バックアップローラー453は、押圧部材458から付与される押圧力によりウェブ456を凹凸ローラー451に押し当てる。押圧部材458は、バネ等のような弾性部材を含み、弾性部材によりバックアップローラー453及びウェブ456を凹凸ローラー451側に押し当てることで、バックアップローラー453及びウェブ456の少なくとも一部がつぶされる。図3は、本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453のつぶれ量Sを説明する図である。バックアップローラー453は、つぶれ量Sが、凹凸ローラー451の表面粗さにおける最大高さRzよりも大きい。具体的には、凹凸ローラー451とバックアップローラー453との間の軸間距離Lは、凹凸ローラー451の半径rbと、ウェブ456の厚み幅wと、バックアップローラー453との半径rcとの合計であるが、つぶれ量Sの分だけ狭くなる。つぶれ量Sは、最大高さRzの2倍以上である。なお、ばね等の定荷重方式を用いることにより、つぶれ量Sを最大高さRz以上としてもよい。
図4は、本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453によりウェブ456を凹凸ローラー451に押し当てたときのウェブ456の形状の一例を概略的に示す図である。バックアップローラー453の硬度は、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度よりも大きく、且つ凹凸ローラー451の硬度よりも小さい。図5は、本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453のマイクロ硬度と、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態のマイクロ硬度とに応じたクリーニング時間の一例を示す図である。図8は、従来の定着部73の構成例を示す図である。図9は、従来のバックアップローラー753によりウェブ756を定着ローラー731に押し当てたときのウェブ756の形状の一例を概略的に示す図である。
図5の一例のようなクリーニング時間を測定する前提として、まず、Y、M、Cの各色ごとのトナーTを塗り重ねた3層ベタが形成された用紙をJAMさせて1分間加温して放置し、トナーTを充分に凹凸ローラー451の凹凸形状の底に付着させることで凹凸ローラー451上にトナーTを入り込ませる。次に、JAMさせた用紙を取り除き、そのままの温度の凹凸ローラー451にウェブ456を押し当てた状態で、凹凸ローラー451を空回転させ、クリーニング動作を実施し、クリーニング時間を測定する。クリーニング時間の測定は、ウェブ456の硬度を変えて複数実施する。つまり、複数の異なる生地のウェブ456のそれぞれにおけるクリーニング時間を測定する。
なお、クリーニング動作時、凹凸ローラー451の温度を軟化点に近づければトナーTが溶融状態に近づくため、クリーニング時間は短縮されるが、軟化点に近づけるための加温時間と、その後の冷却時間とに多くの時間を要するため、実際には、クリーニング時に加温すれば、全体としての生産性は低下する恐れがある。また、巻取軸755は、クリーニング動作時、駆動しないことが好ましい。巻取軸755を駆動させないことにより、ウェブ456は、凹凸ローラー451が空回転している間、凹凸ローラー451の表面を摺動する。巻取軸755は、印字率に応じて、又は用紙の走行距離に応じて、駆動させるのが好ましい。また、巻取軸755は、画像間で駆動させてもよい。つまり、ウェブ456は、一定量の負荷が付与された後、一部が巻取軸455に巻き取られるのが好ましい。
具体的には、図5に示すように、バックアップローラー453のマイクロ硬度を横軸にとり、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態のマイクロ硬度を縦軸にとると、45度線から上側の領域a_1と、45度線から下側の領域a_2及び領域a_3とで異なる特徴が示される。ウェブ456の厚み幅wは厚くても1mm程度であって、薄いため、通常の硬度測定法では、下地の影響を受ける。そこで、高分子計器株式会社製のマイクロ硬度計MD−1capaのTypeCを用いる。この硬度計であれば、計測時の面圧が、ウェブ456の設定に必要な面圧範囲とほぼ同等であって、また、微小な部位の硬度を測定できることから、クリーニング性評価と良い相関を得ることができる。つまり、バックアップローラー453よりウェブ456が柔らかければ、バックアップローラー453の硬度と、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度とを比較した結果は、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度の測定値が、バックアップローラー453の硬度の測定値よりも低くなる。なお、以降の説明では、測定結果がマイクロ硬度によるものを硬度として説明する。
領域a_1は、バックアップローラー453の硬度よりもウェブ456の硬度が高いものが該当するため、従来、定着部73でウェブ756により清掃するときの動作結果に相当する。定着部73は、制御部101により制御され、不図示の駆動モーター等により駆動されるものであり、図8に示すように、定着ローラー731及び加圧ローラー735を含む。定着ローラー731は、ハロゲンヒーター734を内蔵する。よって、定着ローラー731の表面は、ハロゲンヒーター734の熱が伝達される。定着ローラー731が加圧ローラー735に押圧されることによりニップMが形成される。加圧ローラー735は、ハロゲンヒーター736を内蔵する。よって、ニップMは、ハロゲンヒーター734の熱だけでなく、ハロゲンヒーター736の熱も伝達される。用紙の搬送方向に沿って、搬送経路738が構成され、搬送経路738の下流側には搬送ローラー737が設けられている。定着ローラー731はバックアップローラー753によりウェブ756が押し当てられる。バックアップローラー753は押圧部材758によりウェブ756を押し当てる押圧力が付与される。ウェブ756は、未使用のものが元巻軸754に巻き付けられ、使用済みのものが巻取軸755で巻き取られる。
上記のような構成において、ウェブ756は、定着ローラー731及びバックアップローラー753よりも硬い。定着ローラー731は、バックアップローラー753よりも硬い。よって、図5に示す領域a_1においては、バックアップローラー753がつぶれることでニップMの幅を稼いで押圧される状態である。また、定着ローラー731の表面粗さは概ね5μm以下である。このような構成で使用されるウェブ756を凹凸ローラー451に適用し、凹凸ローラー451を10分以上空回転させたとしても、ウェブ756が硬いため、ウェブ756の形状は凹凸ローラー451の凹凸形状の底に追従できず、凹凸ローラー451に付着したトナーTを清掃するのは難しい。
そこで、凹凸ローラー451に付着したトナーTを清掃するには、領域a_2及び領域a_3に該当するような構成が好ましい。領域a_2及び領域a_3においては、ウェブ456は、バックアップローラー453よりも柔らかいものが該当する。よって、領域a_2及び領域a_3においては、バックアップローラー453を凹凸ローラー451の凹凸形状以上につぶすことで、ウェブ456は、バックアップローラー453よりもつぶれることが可能となる。その結果、ウェブ456の形状が変形することで、凹凸ローラー451の凹凸形状の底にウェブ456の形状を追従させることができるため、凹凸ローラー451の凹凸形状の底にあるトナーTを清掃することができる。具体的には、領域a_2では、光沢低減部45の構成は、クリーニング時間が300秒以内であるものが該当する。一方、領域a_3では、光沢低減部45の構成は、クリーニング時間が100秒以内であるものが該当する。より具体的には、領域a_3では、光沢低減部45の構成は、バックアップローラー453の硬度と、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度との差異が5よりも大きいものが該当する。
図6は、本開示を適用した実施形態に係る光沢低減部45におけるバックアップローラー453の硬度に応じたクリーニング時間の一例を示す図である。図6に示すように、複数の異なる生地のウェブ456のそれぞれにおけるクリーニング時間を測定した結果、光沢低減部45の構成において、バックアップローラー453の硬度が60度以上に該当するものは、クリーニング時間が飽和する。つまり、光沢低減部45の構成は、バックアップローラー453の硬度と、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度との差異が5よりも大きいものであって、且つバックアップローラー453の表面の硬度(TypeC)が60度以上である。このような構成であれば、バックアップローラー453でウェブ456を凹凸ローラー451に押し当てることにより、凹凸ローラー451の凹凸形状の底にあるトナーTをウェブ456により除去することが可能となる。
図7は、本開示を適用した実施形態に係るウェブ456の坪量に応じたクリーニング時間の一例を示す図である。図7に示すように、複数の異なる生地のウェブ456のそれぞれにおけるクリーニング時間を測定した結果、光沢低減部45の構成は、バックアップローラー453の硬度が60度以上のものが用いられる。図7に示すように、ウェブ456は、坪量が30g以上であれば、つぶされたときに充分な繊維密度が得られ、凹凸ローラー451の凹凸形状の底に充填される繊維量も飽和するため、クリーニング時間も飽和する。つまり、光沢低減部45の構成は、ウェブ456が坪量が30g以上であり、且つ繊維から構成されるのが好ましい。
以上の説明から、ウェブ456は、凹凸ローラー451及びバックアップローラー453よりも柔らかい。よって、ウェブ456がバックアップローラー453よりも柔らかいため、バックアップローラー453によりウェブ456が凹凸ローラー451に押し当てられれば、ウェブ456はバックアップローラー453よりもつぶされて変形する。したがって、凹凸ローラー451の凹凸底部に沿ってウェブ456の形状が追従するため、画像の光沢を低減する凹凸ローラー451に残留しているトナーTを生産性を下げずに除去することができる。
また、ウェブ456の厚み幅wは、凹凸ローラー451の表面粗さにおける最大高さRzよりも大きい。よって、凹凸形状の底までウェブ456が到達するため、凹凸形状の底にあるトナーTをウェブ456で清掃することができる。したがって、凹凸ローラー451に残留しているトナーTをウェブ456により除去することができる。
また、バックアップローラー453のつぶれ量Sは、凹凸ローラー451の表面粗さにおける最大高さRzよりも大きい。よって、凹凸形状の底に届くまでバックアップローラー453の形状をつぶすことができるため、ウェブ456を凹凸形状に追従させることができる。したがって、凹凸形状の底まで清掃することができる。
また、バックアップローラー453の硬度は、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度よりも大きく、凹凸ローラー451の硬度よりも小さい。よって、凹凸ローラー451、バックアップローラー453、及びウェブ456のうち、凹凸ローラー451が一番硬く、ウェブ456が一番柔らかい。したがって、バックアップローラー453の形状を凹凸ローラー451の凹凸形状に沿ってつぶすことにより、ウェブ456の形状がバックアップローラー453の形状よりもつぶされるため、ウェブ456の形状を変形させてウェブ456の形状を凹凸形状の底まで追従させることができる。
また、バックアップローラー453の硬度と、バックアップローラー453にウェブ456を被せた状態の硬度との差異は5よりも大きいものであって、且つバックアップローラー453の表面の硬度(TypeC)は60度以上である。よって、バックアップローラー453によりウェブ456を凹凸ローラー451に押しつけることにより、凹凸ローラー451の凹凸形状に沿ってウェブ456の形状を確実につぶすことができる。
また、ウェブ456は、坪量が30g以上であり、且つ繊維から構成される。よって、ウェブ456は、形状が押しつぶされたときに充分な繊維密度が得られるため、凹凸形状の底にウェブ456を構成する繊維の繊維量が充分に充填される。したがって、凹凸形状の底にあるトナーTを充分に除去することができる。
また、ウェブ456は、剛度が0.4以下である。よって、ウェブ456の形状が押しつぶされた状態であっても、ウェブ456を構成する繊維が押し固められることがない。よって、ウェブ456がバックアップローラー453よりも硬くなることがないため、クリーニング性を維持することができる。
以上、本開示を適用した画像形成装置1を実施形態に基づいて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態においては、なお、凹凸ローラー451の表面粗さにおける最大高さRzが50μmである一例について説明したが、これに限らず、最大高さRzは10〜70μmのものであってもよい。
1 画像形成装置、11 読取部、11A ADF、11B 原稿読取部
19 画像形成装置本体、101 制御部
41 画像形成部、43 定着部、431 定着ローラー、432 定着ベルト
433 加熱ローラー、434 ハロゲンヒーター、435 加圧ローラー
436 ヒーター、437 搬送ローラー、438 搬送経路
45 光沢低減部、451 凹凸ローラー、452 加圧ローラー
453 バックアップローラー、454 元巻軸、455 巻取軸
456 ウェブ、457 ハロゲンヒーター
458 押圧部材、459 温度センサー
51 露光装置、53 現像装置、55 感光ドラム、57 転写ベルト
61 給紙部
73 定着部、731 定着ローラー、734 ハロゲンヒーター
735 加圧ローラー、736 ハロゲンヒーター
737 搬送ローラー、738 搬送経路
753 バックアップローラー、754 元巻軸、755 巻取軸
756 ウェブ、758 押圧部材
w 厚み幅、rb,rc 半径、L 軸間距離、S つぶれ量、Rz 最大高さ
T トナー、a_1〜a_3 領域、Tg ガラス転移点、N,M ニップ

Claims (8)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成される前記画像を前記用紙に定着させる定着部と、
    前記定着部により前記用紙に定着される前記画像の光沢を低減する光沢低減部と、
    を備え、
    前記光沢低減部は、
    前記画像の表面を荒らす凹凸ローラーと、
    前記凹凸ローラーを加圧する加圧ローラーと、
    前記凹凸ローラーを清掃するウェブと、
    前記ウェブを前記凹凸ローラーに押し当てるバックアップローラーと、
    を備え、
    前記ウェブは、
    前記凹凸ローラーと前記加圧ローラーとの間に形成されるニップを前記用紙が通過したときに前記凹凸ローラーに付着する付着物を清掃するものであって、且つ前記凹凸ローラー及び前記バックアップローラーよりも柔らかいものである、
    画像形成装置。
  2. 前記凹凸ローラーは、
    表面が凹凸形状に構成され、
    前記ウェブは、
    厚み幅が、前記凹凸ローラーの表面粗さにおける最大高さよりも大きい、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記バックアップローラーは、
    つぶれ量が、前記凹凸ローラーの表面粗さにおける最大高さよりも大きい、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記バックアップローラーの硬度は、
    前記バックアップローラーに前記ウェブを被せた状態の硬度よりも大きく、且つ前記凹凸ローラーの硬度よりも小さい、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記バックアップローラーの硬度と、前記バックアップローラーに前記ウェブを被せた状態の硬度との差異は5よりも大きいものであって、且つ前記バックアップローラーの表面のマイクロ硬度(TypeC)は60度以上である、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ウェブは、
    坪量が30g以上であり、且つ繊維から構成される、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ウェブは、
    剛度が0.4以下である、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 用紙に定着される画像の光沢を低減する光沢低減装置であって、
    前記画像の表面を荒らす凹凸ローラーと、
    前記凹凸ローラーを加圧する加圧ローラーと、
    前記凹凸ローラーを清掃するウェブと、
    前記ウェブを前記凹凸ローラーに押し当てるバックアップローラーと、
    を備え、
    前記ウェブは、
    前記凹凸ローラーと前記加圧ローラーとの間に形成されるニップを前記用紙が通過したときに前記凹凸ローラーに付着する付着物を清掃するものであって、且つ前記凹凸ローラー及び前記バックアップローラーよりも柔らかいものである、
    光沢低減装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07311505A (ja) * 1994-05-18 1995-11-28 Canon Inc 定着装置
JP2002258657A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Konica Corp 定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法

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