JP2019103541A - テープ型おむつ - Google Patents

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和泉 田代
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光 槇原
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Abstract

【課題】テープ型おむつの破損を抑える。【解決手段】テープ型おむつは、前身頃または後身頃で幅方向外側に延出するように取り付けられたファスニングテープ3と、ファスニングテープ3のうち幅方向内側に対して肌面側および非肌面側のそれぞれに積層された状態でファスニングテープ3に結合されるとともにファスニングテープ3よりも幅方向内側に延在する二種の積層シート13,14と、ファスニングテープ3に対して幅方向内側に隣り合う隣接領域R1で対面する積層シート13,14どうしを結合する結合構造50とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ファスニングテープが止め着けられることで着用者に装着されるテープ型おむつに関する。
テープ型おむつは、幅方向外側に延出したファスニングテープが引っ張られて止め着けられることで、前身頃と後身頃とが着用者の腰部や腹部まわりで連結される。
このようなファスニングテープが二種のシート間に挟まれた積層構造をもつテープ型おむつが知られている。たとえば、ファスニングテープのうち幅方向内側の領域に対して肌面側および非肌面側のそれぞれにシートが結合され、これらのシートがファスニングテープよりも幅方向内側に延在しているテープ型おむつが開発されている。具体的には、ファスニングテープに対して幅方向内側に隣り合う隣接領域において、対面する二種のシートが互いに離隔して自由な状態に設けられたテープ型おむつが提案されている(特許文献1の図2参照)。
特開平11-276524号公報
しかしながら、ファスニングテープが引っ張られることで二種のシートのうち一方に張力が偏って印加されることにより、シートの破損を招くおそれがある。特に、ファスニングテープを挟む二種のシートが上述した隣接領域で互いに自由な状態に設けられていると、テープからの張力が一方のシートに集中しやすく、シートが破損しやすいという課題が存在する。
本件は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、テープ型おむつの破損を抑えることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示するテープ型おむつは、前身頃または後身頃で幅方向外側に延出するように取り付けられたファスニングテープと、前記ファスニングテープのうち幅方向内側に対して肌面側および非肌面側のそれぞれに積層された状態で前記ファスニングテープに結合されるとともに前記ファスニングテープよりも幅方向内側に延在する二種の積層シートと、前記ファスニングテープに対して幅方向内側に隣り合う隣接領域で対面する前記積層シートどうしを結合する結合構造とを備えている。
前記結合構造は、前記隣接領域で対面する前記積層シートどうしを互いに貼り合わせた貼合構造を有することが好ましい。
また、前記結合構造は、前記隣接領域で対面する前記積層シートどうしを互いに係合させたエンボス構造を有することも好ましい。
本件のテープ型おむつによれば、引っ張られるファスニングテープからの張力を、積層シートの双方に分担させることができる。よって、隣接領域における積層シートの破損が抑えられ、テープ型おむつの破損を抑えることができる。
テープ型おむつの基本構成を示す分解斜視図である。 テープ型おむつの基本構成を示す平面図である。 テープ型おむつの基本構成を説明するための要部断面を示す模式図である。 テープ型おむつの貼合構造(結合構造)の要部断面を示す模式図である。 テープ型おむつの貼合構造(結合構造)の要部断面を示す模式図である。 テープ型おむつのエンボス構造(結合構造)の要部断面を示す模式図である。 テープ型おむつの結合構造の平面視における種々のパターンを示す模式図である。
以下、実施形態のテープ型おむつを説明する。
実施形態で説明するテープ型おむつは、着用者に装着され、***物の水分を吸収して保持するおむつの一種である。テープ型おむつは、着用者の腰回りが周状に連続して構成されたパンツ型おむつとは異なり、腰回りの前後に分離した前身頃および後身頃をもつ。このテープ型おむつは、乳幼児のほか、成人の要介護者といったさまざまな着用者に装着される。
本実施形態では、説明に用いる方向を下記のように定義する。
テープ型おむつについて、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、テープ型おむつが着用者に装着された状態(以下「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着された状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
[I.一実施形態]
[1.構成]
本実施形態のテープ型おむつは、テープの基部周辺においてシートどうしを結合する構造(以下「結合構造」という)が設けられている。
以下、結合構造が設けられるテープ型おむつの前提となる基本的な構成を述べる。その後に、結合構造に関するテープ型おむつの詳細な構成を述べる。なお、下記の説明では、「テープ型おむつ」を単に「おむつ」と略称する。
[1−1.基本構成]
まず、図1および図2を参照して、おむつ1の基本構成を説明する。ここで例示するおむつ1は、幅方向の中心線(一点鎖線で示す)を基準として対称に形成されている。
おむつ1は、長手方向に沿って前身頃1A、股下部1Bおよび後身頃1Cの三つの領域に大別される。
このおむつ1には、後身頃1Cで幅方向外側に延出するように取り付けられたファスニングテープ(以下「テープ」と略称する)3が設けられ、前身頃1Aの最も非肌面側にフロントパッチ(以下「パッチ」と略称する)4が設けられている。テープ3が引っ張られてパッチ4に止め着けられることで、おむつ1が着用者に装着される。
これらのテープ3およびパッチ4によって、止め着け機能を実現するファスニング機構が構成される。このファスニング機構の一例としては、テープ3およびパッチ4の何れか一方に用いられたフック材(雄部材)と、テープ3およびパッチ4の何れか他方に用いられたループ材(雌部材)とによって機械的に結合する面状ファスナーが挙げられる。なお、図1および図2では、後身頃1Cの幅方向両側に一つずつ設けられたテープ3を例示する。ただし、テープ3の数は特に限定されず、少なくとも幅方向両側に一つずつのテープ3が設けられていればよい。
〈吸収体〉
おむつ1には、前身頃1A、股下部1Bおよび後身頃1Cに亘って長手方向に延びる吸収体10が内蔵されている。この吸収体10は、股下部1Bにおいて長手方向全域に配置され、前身頃1Aおよび後身頃1Cにおいて長手方向端部を除く大部分に配置される。
吸収体10は、水分を吸収して保持するマット状の部材である。この吸収体10では、粉砕あるいは解繊されたパルプ(いわゆる「フラッフパルプ」)に吸水性樹脂(「SAP〈Super Absorbent Polymer〉」とも称される)の混合したマットが親水性の不織布やティシュなどのコアラップシートで被包(ラップ)されている。
〈シート〉
上記した吸収体10に対して肌面側および非肌面側には、以下に述べる種々のシート11,12,13,14がおむつ1の長手方向全域に設けられている。
吸収体10に対して、肌面側にはセンターシート11が積層され、非肌面側にはバックシート12が積層される。バックシート12の非肌面側には、カバーシート14(積層シート)が積層される。また、センターシート11の側方(幅方向外側)には、サイドシート13(積層シート)が配置される。
センターシート11は、水分を透過させて吸収体10に吸収させるため、透水性をもつ。また、センターシート11は、おむつ1において最も肌面側に配置される(このことから「トップシート」とも称される)。このセンターシート11は、吸収体10よりも幅方向寸法が大きく、肌面側から吸収体10を被覆する。
バックシート12は、吸収体10からの液漏れを防ぐため、非透水性をもつ。
また、サイドシート13は、幅方向側方への液漏れを防ぐため、疎水性をもつ。このサイドシート13は、おむつ1において最も肌面側に配置される(このことからセンターシート11と同様に「トップシート」とも称される)。
カバーシート14は、上記した吸収体10およびシート11,12,13を非肌面側から被覆する。このカバーシート14は、バックシート12を補強するとともに触感(たとえば手触り)を向上させるために設けられる。このカバーシート14としては、通気性を高める観点から、いわゆるエアスルー不織布を用いることが好ましい。
なお、カバーシート14は、単層構造に限らず、インナカバーシートやアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。
〈ギャザー〉
そのほか、おむつ1には、装着状態における着用者への追従性を高めるため、立体ギャザー21やレッグギャザー22などのギャザーが設けられている。これらのギャザー21,22では、糸ゴム31,32(伸縮性部材)の貼り付けられたサイドシート13やカバーシート14などが皺寄せられる。なお、糸ゴム31,32に替えてまたは加えて、天然ゴムあるいは伸縮フィルムといった伸縮性部材を用いてもよい。
立体ギャザー21は、幅方向外側への***物の漏出を防ぐため、サイドシート13の幅方向内側に配備される。この立体ギャザー21では、サイドシート11の幅方向内側の端縁で長手方向に沿って糸ゴム31が設けられている。
レッグギャザー22は、着用者の脚部に対するおむつ1の隙間を抑えるため、装着状態において着用者の脚部周縁となる箇所に設けられる。このレッグギャザー22では、股下部1Bおよびその周辺においてバックシート12の幅方向外側の端縁で、長手方向に沿って糸ゴム32が設けられている。
〈テープ周辺の積層構造〉
つぎに、テープ3周辺の積層構造40(一箇所のみ符号を付す)を説明する。
この積層構造40では、テープ3のうち幅方向内側の基部3A(一箇所のみ符号を付す)が、サイドシート13とカバーシート14との間に挟装されている。この基部3Aを除く延出部3B(一箇所のみ符号を付す)は、シート13,14よりも幅方向外側に延在する状態に設けられている。
図3に示すように、基部3Aに対しては、サイドシート13のうち幅方向外側に位置する外縁部(以下「サイド外縁部」という)13aが肌面側に積層され、カバーシート14のうち幅方向外側に位置する外縁部(以下「カバー外縁部」という)14aが非肌面側に積層されている。
サイドシート13は、サイド外縁部13aに対して幅方向内側へ離間した部位(以下「サイド内縁部」という)13bがセンターシート11やバックシート12に積層されている。同様に、カバーシート14は、カバー外縁部14aに対して幅方向内側へ離間した部位(以下「カバー内縁部」という)14bがセンターシート11やバックシート12に積層されている。なお、図3では、各構成を把握しやすくするため、厚み方向の寸法を誇張して示す。
ここで説明する積層構造40では、センターシート11よりもバックシート12のほうが幅方向外側まで延在している。すなわち、バックシート12のうち幅方向外側の縁部(以下「バック外縁部」という)12aがセンターシート11から幅方向外側に延出するように積層されている。言い換えれば、バック外縁部12aは、サイドシート13と対面して積層されている。なお、バック外縁部12aに対して、幅方向外側へ離間してテープ3の基部3Aが配置されている。
このバック外縁部12aが延在する幅方向領域は、上述したレッグギャザー22(図1および図2参照)の糸ゴム32(図3では二点鎖線で示す)が設けられる幅方向領域を含んでいる。
さらに、サイドシート13およびカバーシート14は、外縁部13a,14aのそれぞれがテープ3の基部3Aと外側接着層LOによって接着(結合)されている。そのうえ、カバー内縁部14bは、バックシート12やこれを介してセンターシート11と内側接着層LIによって接着(結合)されている。
具体的には、サイド外縁部13aと基部3Aとが第一外側接着層LO1で貼り合わせられ、カバー外縁部14aと基部3Aとが第二外側接着層LO2で貼り合わせられる。また、バック外縁部12aを除くバックシート12とセンターシート11とが第一内側接着層LI1で貼り合わせられ、バックシート12とカバー内縁部14bとが第二内側接着層LI2で貼り合わせられる。なお、サイド内縁部13bは他の部位に貼り合わせられていない。
上記した積層構造40だけでは、テープ3の基部3Aに対して幅方向内側に隣接する領域(以下「隣接領域」という)R1において、テープ3が引っ張られた際の張力がカバーシート14に集中して印加され、カバーシート14の破損を招くおそれがある。
[1−2.詳細構成]
そこで、おむつ1の積層構造40には、隣接領域R1においてサイドシート13およびカバーシート14を互いに結合させ、上記した張力の集中を抑えるための結合構造50が設けられている。
結合構造50の設けられる隣接領域R1は、テープ3の基部3Aのうち幅方向内側端部によって幅方向外側の境界が規定されるものとする。また、センターシート11の幅方向外側端部によって幅方向内側の境界が規定されるものとする。敷衍して言えば、テープ3の基部3Aに積層されたシート13,14に挟装される他のシート11,12における幅方向外側端部のうち最も幅方向内側の端部が、隣接領域R1における幅方向内側の境界を規定する。
また、隣接領域Rは、後身頃1Cの幅方向両側に設けられたテープ3の長手方向両端どうしを結ぶ仮想線A(図2では二点鎖線で示す)によって、長手方向の境界が規定されるものとする。
このように隣接領域R1の範囲が規定されることから、隣接領域R1にバック外縁部12aが含まれる。このバック外縁部12aの延在領域にレッグギャザー22の糸ゴム32の幅方向領域が含まれることから、レッグギャザー22の糸ゴム32を長手方向へ仮想的に延長した延在領域R2の一部は、隣接領域R1の一部と交差するように重複している。すなわち、糸ゴム32に対して長手方向に延在する延在領域R2と隣接領域R1とは、少なくとも一部が重複する。
以下、二種の結合構造50を例示する。第一の結合構造50として貼合構造60を挙げ、第二の結合構造50としてエンボス構造70を挙げる。
〈貼合構造〉
図4に示すように、貼合構造60は、隣接領域R1において対面するサイドシート13とカバーシート14とを互いに貼り合わせた構造である。なお、図4では、図3と同様に、各構成を把握しやすくするため厚み方向の寸法を誇張して示す。
この貼合構造60でいう「対面」とは、シート13,14どうしが直接的に向かい合うことだけでなく、シート13,14どうしの間に他のシート(ここではバックシート12)を介して向かい合うことも含むものとする。
同様に、この貼合構造60でいう「貼り合わせ」は、シート13,14どうしが直接的に貼り合わさられることだけでなく、シート13,14どうしの間に他のシートを介して貼り合わせられることも含むものとする。
つづいて、貼合構造60における具体的な部材どうしの貼り合わせを説明する。
隣接領域R1において、シート13,14どうしが直接的に向かい合う領域では、接着層LCのうち幅方向外側の接着領域LCOでシート13,14どうしが直接的に貼り合わせられる。その他の隣接領域R1では、カバーシート14に対して第二内側接着層LI2で貼り合わせられたバック外縁部12aとサイドシート13とが接着層LCのうち幅方向内側の接着領域LCIで貼り合わせられている。これは、上記した「貼り合わせ」の定義より、サイドシート13とカバーシート14とがバックシート12を介して貼り合わせられたものと言える。
ここでは、隣接領域R1の全領域でシート13,14が貼り合わせられている。ただし、隣接領域R1の一領域でシート13,14の一部が貼り合わせられてもよい。たとえば、図5に示すように、隣接領域R1のうちシート13,14どうしが直接的に向かい合う領域のみを貼りあわせてもよい。つまり、図5では、接着領域LCOのみでシート13,14どうしが直接的に貼り合わせられる。
また、図7に示すように、隣接領域R1において貼合構造60を構成する接着層LCは、平面視で、幅方向に略平行なストライプ状(図7(a))、長手方向に略平行なストライプ状(図7(b))、点状(図7(c))、千鳥状(図7(d))、波線状(図7(e))、格子状(図7(f))およびスパイラル状(図示せず)等の様々なパターンを採用できる。なお、接着層LI,LOも同様である。シート13,14の柔軟性を維持する観点からは、平面視における全領域に接着層LC,LI,LOを設けるよりも、図7に示すパターンのように平面視において部分的に設ける方が好ましい。
貼合構造60の接着層LCをはじめ、上述した接着層LI,LOには、接着性能の発揮タイミングを調節可能なオンデマンド型接着剤を用いることが好ましい。
オンデマンド型接着剤としては、ホットメルト接着剤やUV(UltraViolet)硬化型接着剤が挙げられる。ホットメルト接着剤は、熱が印加されて溶融した後に硬化する。また、UV硬化型接着剤は、紫外線が照射されて硬化する。言い換えれば、ホットメルト接着剤は、熱が印加されるまでは接着性能を発揮しない。同様に、UV硬化型接着剤は、紫外線が照射されるまでは接着性能を発揮しない。
接着層LC,LI,LOには、UV照射のように特殊な設備が不要なことから、ホットメルト接着剤を用いるのが特に好ましい。
ただし、その他の公知の接着剤を接着層LC,LI,LOに用いてもよい。あるいは、接着層LC,LI,LOに替えて、超音波溶着やヒートシールといった接着手段によって接着層LC,LI,LOの接着機能を代替してもよい。
〈エンボス構造〉
エンボス構造70は、隣接領域R1において対面するサイドシート13とカバーシート14とを加熱したエンボスロールで押圧するかまたは超音波シールにより、部分的に熱融着した構造である。たとえば、図6に示すように、加熱したエンボスロールで押圧する場合には、隣接領域R1においてサイドシート13とともにカバーシート14を凹設または凸設するように加熱・押圧されることで、これらのシート13,14が融着し、互いに噛み込んで係合する。図6には、シート13,14が融着した領域(熱融着部)Fを示す。なお、図6では、図3や図4と同様に、各構成を把握しやすくするため厚み方向の寸法を誇張して示す。
このエンボス構造70でいう「互いに係合」は、シート13,14どうしが直接的に互いに係合されることだけでなく、シート13,14どうしの間に他のシートを介して係合されることも含むものとする。なお、エンボス構造70でいう「対面」は、上記した貼合構造60の「対面」と同様である。
つづいて、図6に示すエンボス構造70における具体的な部材どうしの係合を説明する。
隣接領域R1において、シート13,14どうしが直接的に向かい合う領域では、シート13,14どうしが融着し、シート13,14どうしが直接的に係合した凹凸(エンボス)71が形成されている。その他の隣接領域R1では、バックシート12を介してシート13,シート14どうしが互いに係合した凹凸(エンボス)72が形成されている。熱融着部Fは、シート13,14どうしが直接的に向かい合う領域の全域に形成されてもよく、部分的に形成されてもよい。
隣接領域R1における熱融着部Fの面積率は、5〜20%が好ましく、さらには8〜15%がより好ましい。熱融着部Fの面積率は、平面視における隣接領域R1の面積に対する熱融着部Fの面積の割合である。
エンボス構造70の凹凸71,72や熱融着部Fは、接着層LCのパターンと同様に、平面視において点状,ストライプ状あるいは格子状といった種々のパターンで形成可能である。
ここでは、隣接領域R1の全領域でシート13,14どうしが融着及び/又は係合されている。ただし、隣接領域R1の一領域でシート13,14が融着及び/又は係合されてもよい。あるいは、隣接領域R1の周辺においても、シート13,14どうしが融着及び/又は係合されてもよい。
[2.作用および効果]
本実施形態のおむつ1は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)おむつ1の隣接領域R1にサイドシート13およびカバーシート14を互いに結合させる結合構造50が設けられることから、テープ3が引っ張られた際の張力をサイドシート13およびカバーシート14の双方に分散させることができる。このようにしてテープ3に結合されるシート13,14に印加される張力の偏りが抑えられことで、シート13,14の破損が抑えられ、おむつ1の破損を抑えることができる。
たとえば、おむつ1の装着される際や着用者に対しておむつ1が追従する際などには、テープ3が幅方向に引っ張られ、その張力が隣接領域R1のシート13,14の双方に分担される。そのため、隣接領域R1においてシート13,14のそれぞれに印加される張力の大きさを抑えることができる。これは、隣接領域R1のシート13,14に対する皺やヨレの発生を抑えるのにも寄与する。
(2)結合構造50として貼合構造60が設けられる場合には、隣接領域R1において対面するサイドシート13とカバーシート14とが互いに貼り合わせられる。そのため、隣接領域R1においてシート13,14どうしを貼り合わせる装置を追加するだけで、上記した作用および効果の得られるおむつ1を製造することができる。
(3)また、結合構造50としてエンボス構造70が設けられる場合には、隣接領域R1において対面するサイドシート13とカバーシート14とが互いに融着及び/又は係合させられる。そのため、隣接領域R1においてシート13,14どうしを融着・係合させる装置を追加するだけで、上記した作用および効果の得られるおむつ1を製造することができる。
(4)ところで、ギャザー形成用の糸ゴムをシートに貼り付ける一般的な製法として、伸長させた状態の糸ゴムの一部をシート間に挟みつつ貼り合わせたうえで、貼り合わせられていない糸ゴムの他部を切断することが知られている。この製法によれば、糸ゴムの一部がシートに貼り合わせられ、この糸ゴムに対してその長手方向や伸縮方向に延在する領域では、他部で切断された糸ゴムが収縮し、シート間が貼り合わせられずに空洞の形成されたものが製造される。
そのため、従来のテープ型おむつでは、糸ゴムに対して長手方向の延在領域では、シート間に空洞が形成されたままで、シートどうしを貼り合わせるという新たな加工を施すという着想がされにくいという背景が存在する。従来のテープ型おむつにおいて隣接領域の破損に対する課題の着目もされにくいという背景が存在する。
一方、本実施形態のおむつ1は、延在領域R2のうち少なくとも隣接領域R1と重複する領域では、上記した貼合構造60やエンボス構造70の結合構造50によってシート13,14どうしが互いに結合される。すなわち、結合構造50によって、従来は互いに結合することに着目あるいは着想されにくいシート13,14どうしを互いに結合している。よって、従来よりもおむつ1の破損を確実に抑えることができる。
(5)そのほか、カバーシート14に用いられるエアスルー不織布は、カバーシート14として従来から用いられる他の不織布よりも引っ張り強度が小さい場合がある。このように破損しやすいエアスルー不織布をカバーシート14に用いた積層構造40に上記した結合構造50を配備することで、おむつ1の破損を有効に抑えることができる。もちろん、おむつ1の通気性を高め、着用者の快適性を向上させることもできる。
(6)なお、貼合構造60の接着層LCにホットメルト接着剤をはじめとしたオンデマンド型接着剤が用いられる場合には、隣接領域R1のシート13,14どうしを互いに貼り合わせるタイミングを調節することができる。たとえば、レッグギャザー22の糸ゴム32をシート13,14に貼り合わせる製造工程とは独立して、隣接領域R1のシート13,14どうしを貼り合わせる工程を実施することができる。そのため、設計された領域へのレッグギャザー22の形成と隣接領域R1におけるシート13,14どうしの貼合とを両立したおむつ1を容易に製造することができる。
[II.その他]
上述した実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、おむつのテープ周辺における積層構造は、上述した構造に限らず、テープに対して非肌面側にバックシート(積層シート)が貼り付けられてもよい。このような積層構造に設けられた結合構造によれば、サイドシートとバックシートとが互いに結合される。そして、テープからの張力をサイドシートおよびカバーシートのほか、バックシートにも分散させることができる。また、上述したように貼合構造またはエンボス構造が隣接領域に適用される構造に限らず、貼合構造およびエンボス構造の双方が隣接領域に適用されてもよい。これらの場合には、おむつの破損を確実に抑えることができる。
あるいは、サイドシートのうち幅方向内側の部位が他の部位(たとえばセンターシート)に貼り合わせられていてもよい。この場合にも、テープからの張力が分散され、おむつの破損抑制に寄与する。
なお、テープの配置箇所は、後身頃に限定されず、前身頃であってもよい。この場合には、上述した一実施形態の「前身頃」を「後身頃」と読み替えるとともに「後身頃」を「前身頃」と読み替えればよい。
そのほか、テープが止め着けられるのであればパッチを省略してもよい。
1 おむつ(パンツ型おむつ)
1A 前身頃
1B 股下部
1C 後身頃
3 テープ(ファスニングテープ)
3A 基部
3B 延出部
4 パッチ
10 吸収体
11 センターシート
12 バックシート
12a バック外縁部
13 サイドシート(積層シート)
13a サイド外縁部
13b サイド内縁部
14 カバーシート(積層シート)
14a カバー外縁部
14b カバー内縁部
21,22 ギャザー
31,32 糸ゴム(伸縮性部材)
40 積層構造
50 結合構造
60 貼合構造
70 エンボス構造
71,72 凹凸(エンボス)
C 接着層
CO 外側接着領域
CI 内側接着領域
O 外側接着層
O1 第一外側接着層
O2 第二外側接着層
I 内側接着層
I1 第一内側接着層
I2 第二内側接着層
1 隣接領域
2 延在領域

Claims (6)

  1. 前身頃または後身頃で幅方向外側に延出するように取り付けられたファスニングテープと、
    前記ファスニングテープのうち幅方向内側に対して肌面側および非肌面側のそれぞれに積層された状態で前記ファスニングテープに結合されるとともに前記ファスニングテープよりも幅方向内側に延在する二種の積層シートと、
    前記ファスニングテープに対して幅方向内側に隣り合う隣接領域で対面する前記積層シートどうしを結合する結合構造と
    を備えたテープ型おむつ。
  2. 前記結合構造は、前記隣接領域で対面する前記積層シートどうしを互いに係合させたエンボス構造を有する
    請求項1に記載されたテープ型おむつ。
  3. 股下部に伸縮性部材を備え、
    前記伸縮性部材の長手方向に延在する延在領域を有し、
    前記延在領域と前記隣接領域とは少なくとも一部が重複している
    請求項1または2に記載されたテープ型おむつ。
  4. 前記積層シートは、前記ファスニングテープに対して肌面側に積層されたサイドシートと、前記ファスニングテープに対して非肌面側に積層されたカバーシートとを有する
    請求項1〜3の何れか1項に記載されたテープ型おむつ。
  5. 前記カバーシートは、エアスルー不織布である
    請求項4に記載されたテープ型おむつ。
  6. 前記結合構造は、前記隣接領域で対面する前記積層シートどうしが貼り合わせられた貼合構造を有する
    請求項1〜5の何れか1項に記載されたテープ型おむつ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015047479A (ja) * 2013-09-05 2015-03-16 大王製紙株式会社 吸収性物品

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