JP2013066556A - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】ファスニングテープを強く引っ張ったときのファスニングテープの基端近傍に沿う破断を防止する。
【解決手段】上記課題は、背側の両側部が、ファスニングテープ13におけるテープ取付部13Cの内側及びその周囲にわたるギャザーシート62と、テープ取付部13Cの外側及びその周囲にわたる外装シート12とを有し、テープ取付部13Cはこれらギャザーシート62及び外装シート12間に挟まれるとともにギャザーシート62及び外装シート12に接着されており、ギャザーシート62及び外装シート12のうちテープ取付部13Cの少なくとも一部と重なる部分が、ギャザーシート62の幅方向の破断伸びと外装シート12の幅方向の破断伸びとの差が5%以下の小差部分90とされている、ことにより解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープタイプ使い捨ておむつに関するものである。
テープタイプ使い捨ておむつは、透液性トップシートと、その裏面側に位置する液不透過性シートと、これら透液性トップシートと液不透過性シートとの間において、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体と、背側の両側部に設けられたファスニングテープとを備え、ファスニングテープを腹側外面に係止することで装着を行うものであり、内面における幅方向両側部にいわゆる立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在されるとともに、外面が不織布からなる外装シートにより覆われている構造が一般的となっている(例えば特許文献1参照)。
また、このようなテープタイプ使い捨ておむつでは、ファスニングテープの基部が、おむつの外面を構成する外装シートと、立体ギャザーを構成するギャザーシートとの間に挟まれ、ホットメルト接着剤により外装シート及びギャザーシートに固定されており、液不透過性シートがファスニングテープの基部までは達していない構造が一般的である。
しかしながら、従来のテープタイプ使い捨ておむつでは、ファスニングテープを強く引っ張ったときに、ファスニングテープの基端に沿って外装シート及びギャザーシートが破断してしまうことがあった。
しかもこの問題は、おむつの肌触りを柔らかくするために、外装シート及びギャザーシートの少なくとも一方を、風合いの柔らかい不織布、例えば繊度1.2〜3.0dtex程度、目付け8〜30g/m2程度のエアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布層間にメルトブローン不織布層を挟んだ不織布(SMS不織布等)などにより形成した場合に発生し易くなるため、テープタイプ使い捨ておむつを柔らかな風合いにするときの一つの障壁となっている。
特開2004−215694号公報 特開2008−012122号公報 特開2007−167368号公報
そこで、本発明の主たる課題は、ファスニングテープを強く引っ張ったときのファスニングテープの基端に沿う破断を防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
背側の両側部に設けられたファスニングテープが腹側外面に係止されることで装着されるように構成された、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記ファスニングテープは前記背側の両側部に固定されたテープ取付部と、このテープ取付部から突出するテープ本体部と、このテープ本体部に設けられた、腹側外面に対する係止部とを有しており、
前記背側の両側部は、前記テープ取付部の内側及びその周囲にわたる内側層と、前記テープ取付部の外側及びその周囲にわたる外側層とを有し、前記テープ取付部はこれら前記内側層及び外側層間に挟まれるとともに前記内側層及び外側層に接着されており、
前記内側層及び外側層のうち前記テープ取付部の少なくとも一部と重なる部分が、前記内側層の幅方向の破断伸びと前記外側層の幅方向の破断伸びとの差が5%以下の小差部分とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明者らが鋭意研究したところ、テープ取付部が内側層及び外側層間に挟まれるとともに内側層及び外側層に接着されている構造において、内側層の幅方向の破断伸びと外側層の幅方向の破断伸びとの差が概ね5%を超えると、ファスニングテープを強く引っ張ったときに、先ず破断伸びの小さな層に力が集中して(この時破断伸びの大きな層は未だ伸びることが可能なため、殆ど力が加わらない)当該層が破断した後、今度は破断伸びの大きな層に力が集中して当該層が破断する、という知見を得た。つまり、内側層及び外側層にバランス良く力を分散することが出来ず、個別かつ順番に強い力を受けて破断するのである。
これに対して上述のように、内側層及び外側層のうちテープ取付部の少なくとも一部と重なる部分が、内側層の幅方向の破断伸びと外側層の幅方向の破断伸びとの差が5%以下の小差部分とされていると、
ファスニングテープを強く引っ張ったときに、内側層及び外側層にバランス良く力を分散することが出来るため、ファスニングテープの基端に沿う破断を防止することができるようになる。
<請求項2記載の発明>
透液性トップシートと、
その裏面側に位置する液不透過性シートと、
これら透液性トップシートと液不透過性シートとの間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体と、
内面における幅方向両側部に、それぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーと、前記液不透過性シートの外面を覆う不織布からなる外装シートとを備え、
前記内側層が前記立体ギャザーを構成するギャザーシートであり、
前記外側層が前記外装シートであり、
前記液不透過性シートの両側縁が前記テープ取付部の基端と同じか又はそれよりも幅方向中央側に位置している、
請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
テープ取付部がこのような構造である場合、テープ取付部と液不透過性シートとの間の領域におけるシート積層数がその幅方向両側に比べて少ないため、ファスニングテープの基端に沿う破断が発生し易い。よって本発明はこのようなテープ取付部の構造を有する場合に好適である。
<請求項3記載の発明>
前記内側層は、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のエアスルー不織布、スパンボンド不織布、又はスパンレース不織布であり、
前記外側層は、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のスパンボンド不織布、又はスパンボンド不織布層間にメルトブローン不織布層を挟んだ積層不織布である、
請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
内側層及び外側層がこのような柔軟な不織布である場合、ファスニングテープの基端に沿う破断が発生し易い。よって本発明はこのような素材を用いる場合に好適である。
<請求項4記載の発明>
前記小差部分は、前記テープ取付部における幅方向中央側の端部から前記テープ取付部の幅方向中央側の部分にわたる部分を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
小差部分をこのような範囲にわたるように設けることによって、より破断防止効果に優れるようになる。
<請求項5記載の発明>
前記小差部分は、前記内側層及び外側層の少なくとも一方に加熱による破断伸び低減加工を施すことにより形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
加熱による破断伸び低減加工は、アウトラインでもインラインでも加工でき、また各層単独でも両層を積層した状態(おむつ完成状態の他、製造途中の状態も含む)でも加工できるため、製造の自由度及び容易性の点で優れたものとなる。
<請求項6記載の発明>
前記加熱による破断伸び低減加工により前記内側層及び外側層が溶着されている、請求項5記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように小差部分において内側層及び外側層が溶着されていると、当該溶着が維持される限り、破断伸びの差によらず内側層及び外側層に力を分散することができる。よって、より破断防止効果に優れるようになる。
<請求項7記載の発明>
前記小差部分は、前記内側層及び外側層の少なくとも一方にギア加工を施すことにより形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
前述のような加熱による破断伸び低減加工は小差部分の風合いが硬くなるおそれがある。そこで、発想を転換して、破断伸びの低減によるのではなく、ギア加工による破断伸びの向上を利用して、風合いの柔らかい小差部分を構成することも提案する。
以上のとおり、本発明によれば、ファスニングテープを強く引っ張ったときのファスニングテープの基端に沿う破断を防止できるようになる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 図1の9−9線断面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の5−5線断面図である。 各種の小差部分の例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。なお、「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの腹側部分と背側部分を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に幅方向と直交する方向を意味する。また、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。
図1〜図6はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示している。図3及び図4は、図1における6−6線断面及び7−7線断面をそれぞれ示した図であり、図5及び図6は、図1における8−8線断面及び9−9線断面をそれぞれ示した図である。図中の符号Xはファスニングテープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図中の点模様部分はホットメルト接着剤の塗布部分を示している。
このテープタイプ使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素50が介在する部分である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分である腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEとを有するものである。
また、このテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体の側縁よりも側方に延出する一対のサイドフラップ部SF,SFを有しており、背側におけるサイドフラップ部SF,SFにはファスニングテープ13がそれぞれ設けられている。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに各サイドフラップ部SF,SFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する側部立体ギャザー60,60が設けられており、この側部立体ギャザー60,60を形成するギャザーシート62,62が、トップシート30の両側部上から各サイドフラップ部SF,SFの内面までの範囲に固着されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やスパンボンド不織布層間にメルトブローン不織布層を挟んだ積層不織布(SMS不織布やSMMS不織布等)が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。特に柔軟な風合いを得るためには、不織布として、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2程度のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した***物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、***物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した***物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(側部立体ギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部立体ギャザー60、60を設けるのは好ましい。
この側部立体ギャザー60は、実質的に幅方向に連続するギャザーシート62と、このギャザーシート62に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材63とにより構成されている。このギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。特に風合いを柔らかくするためには、ギャザーシート62として、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のエアスルー不織布、スパンボンド不織布、又はスパンレース不織布に撥水処理を施したものを用いるのが好ましい。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固着されている。この固着部分のうち固着始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64がそれぞれ設けられている。
脚周りにおいては、側部立体ギャザー60の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が糸ゴム63の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして糸ゴム63の収縮力が作用するので、糸ゴム63の収縮力により側部立体ギャザー60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
図示形態と異なり、ギャザーシート62の幅方向内側の部分における前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、吸収体56の全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包装するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包装シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(ファスニングテープ)
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ13は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるシート基材の端部がテープ取付部13Cとしておむつに取り付けられており、おむつ側縁から突出する先端側部分であるテープ本体部13Bには腹側に対する係止部13Aとして、メカニカルファスナーのフック材が設けられている。ファスニングテープのテープ取付部は、サイドフラップ部における内側層をなすギャザーシート及び外側層をなす外装シート間に挟まれ、かつホットメルト接着剤により両シート62,30に接着されている。ホットメルト接着剤の塗布パターンは、ベタ塗りではなく、サミット塗布、スパイラル塗布、又はビード塗布等の間欠的なパターンが好ましい。また、フック材13Aはシート基材13Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
乳幼児用おむつにおいては、テープ取付部13Cの寸法のうち、おむつの幅方向の長さX1は10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さY1は、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、テープ本体部13Bの寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ13の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ13の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。フック材13Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック材13Aに代えて、ファスニングテープ13の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側のサイドフラップ部SFを腹側のサイドフラップ部SFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープを腹側F外面の適所に係止する。ファスニングテープ13の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。乳幼児用おむつにおいては、係止箇所は、前後方向20〜80mm、幅方向150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
ファスニングテープ13は、背側のエンドフラップ部EFと吸収要素50の境界線上にファスニングテープ13の取り付け部分が重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ13の取り付け部分間に働く張力により、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ13の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ13の取り付け部分間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側のエンドフラップ部EFの前後方向長さは、ファスニングテープ13の基部の前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(ターゲットシート)
腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット有するターゲットシート12Tを設けるのが好ましい。ターゲットシート12Tは、係止部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。 また、腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ13の係止部がフック材13Aの場合には、ターゲットシート12Tを省略し、フック材13Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲットシート12Tを外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部EFは、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部EFであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部EFである。
背側のエンドフラップEFの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収要素50とが近接しすぎると、吸収要素50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部EF及び背側エンドフラップ部EFの各前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(小差部分)
特徴的には、図1、図2の他、図9にも示すように、ギャザーシート62及び外装シート12のうちテープ取付部13Cの少なくとも一部と重なる部分が、ギャザーシート62の幅方向の破断伸びと外装シート12の幅方向の破断伸びとの差が5%以下の小差部分90とされている。このように、ギャザーシート62及び外装シート12のうちテープ取付部13Cの少なくとも一部と重なる部分が、ギャザーシート62の幅方向の破断伸びと外装シート12の幅方向の破断伸びとの差が5%以下の小差部分90とされていると、ファスニングテープ13を強く引っ張ったときに、ギャザーシート62及び外装シート12にバランス良く力を分散させることが出来るため、ファスニングテープ13の基端に沿う破断を防止することができるようになる。なお、ギャザーシート62及び外装シート12のうちテープ取付部13Cの少なくとも一部と重なる部分が、ギャザーシート62の幅方向の破断伸びと外装シート12の幅方向の破断伸びとの差が0%である場合が、この実施形態における、最良の状態である。
特に図示形態のように、液不透過性シート11の両側縁がそれよりも幅方向中央側に位置している(又はテープ取付部13Cの基端と同じでも同様である)形態では、テープ取付部13Cと液不透過性シート11との間の領域におけるシート積層数がその幅方向両側に比べて少ないため、ファスニングテープ13の基端に沿う破断が発生し易い。よって、上述の小差部分90はこのようなテープ取付部13Cの構造を有する場合に好適である。
また、ギャザーシート62が、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のエアスルー不織布、スパンボンド不織布、又はスパンレース不織布であり、外装シート12が、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のスパンボンド不織布、又はスパンボンド不織布層間にメルトブローン不織布層を挟んだ積層不織布であると、サイドフラップ部SF,SFが柔軟な風合いとなるため好ましいが、ギャザーシート62及び外装シート12がこのような柔軟な不織布である場合、具体的にはギャザーシート62の幅方向破断伸びが40〜60%程度、幅方向引張強さが8〜15N/50mm、幅方向引裂強さが30〜60Nであり、外装シート12の幅方向破断伸びが60〜85%程度、幅方向引張強さが5.5〜10.0N/50mm、幅方向引裂強さが2.0〜4.5Nである場合、ファスニングテープ13の基端に沿う破断が発生し易い。よって、上述の小差部分90はこのような素材を用いる場合にも好適である。
小差部分90の位置は適宜定めることができるが、図1、図7、図8に示すようにテープ取付部13Cにおける幅方向中央側の端部からテープ取付部13Cの幅方向中央側の部分にわたる部分を有するように設けると、より破断防止効果に優れるようになる。さらに、小差部分90は図示例のように液不透過性シート11の側縁よりも幅方向外側に位置していると、製造が容易である等の点で好ましいが、液不透過性シート11の側縁と重なるように設けても良い。
また、小差部分90は、図8に示すように前後方向に連続的に設けたり、前後縁や側縁まで延在させたりすることもできるが、図1及び図7に示すように前後方向に間欠的に複数設けたり、前後縁や側縁の近傍には設けないようにしたり、図示しないが幅方向に間欠的に設けたりすることにより、特に後述するような加熱による破断伸び低減加工を用いて小差部分90を形成する場合に風合いが硬くならずに済む。
小差部分90の形状、寸法は適宜定めることができるが、個々の小差部分90の幅はおむつ全長Lの20〜40%程度であるのが好ましく、前後方向長さはおむつ全長Lの15〜30%程度であるのが好ましい。小差部分90の形状は、図示例のような長方形の他、三角形等の他の多角形状、円状等とすることができ、図7に示すように長手方向が側方斜め上向きとなる形状であると、装着状態で加わる斜め方向の力に対して強くなる利点がある。
他方、小差部分90は、例えばギャザーシート62及び外装シート12の少なくとも一方に加熱による破断伸び低減加工(不織布構成繊維相互が接点で融着する又は繊維が溶融により硬化することで破断伸びが低減するもの)を施すことにより形成することができる。加熱による破断伸び低減加工としては、例えばヒートエンボスや超音波加熱等の接触加熱加工や、熱風加工等の非接触加熱加工を例示することができる。加熱による破断伸び低減加工は、アウトラインでもインラインでも加工でき、また各層単独でも両層を積層した状態(おむつ完成状態の他、製造途中の状態も含む)でも加工できるため、製造の自由度及び容易性の点で優れたものとなる。
加熱による破断伸び低減加工は、小差部分90の全体にわたり連続的に加熱するよりも、図12に示すように格子状、平行波線状、千鳥状等の間欠的なパターン91で加熱すると、風合いの硬化が発生し難いため好ましい。加熱する温度は、素材によって適宜設定することが可能であるが、素材の破け等を防ぐため、素材の融点温度より20度低い温度を、加熱の上限温度とするのが好ましい。
また、加熱による破断伸び低減加工によりギャザーシート62及び外装シート12が溶着されていると、当該溶着が維持される限り、破断伸びの差によらずギャザーシート62及び外装シート12に力を分散さることができる。よって、より破断防止効果に優れるようになる。
一方で、このような加熱による破断伸び低減加工は小差部分90の風合いが硬くなるおそれがある。そこで、発想を転換して、破断伸びの低減によるのではなく、ギャザーシート62及び外装シート12の少なくとも一方にギア加工を施すことにより、ギア加工による破断伸びの向上作用を利用して、風合いの柔らかい小差部分90を構成することも提案する。ギア加工は、凹凸を有するロールで不織布をロールの凹凸形状に合致するように賦形するもの賦形加工するもの(例えば特開平7−213554号公報、特開平10−245757号公報など)の他、延伸加工を伴うもの(特開2003−073967号公報)を採用することもできる。ギア加工の方向は適宜定めることができるが、おむつの幅方向がギア加工における流れ方向(MD方向)となる(換言すればギア加工により形成される波の頂底がおむつの前後方向に沿う)ように構成するのが好ましい。ギア加工におけるギアの歯厚は0.5〜1.5mm程度、歯溝の幅は1.5〜5.0mm程度、歯の高さ(歯先円と歯底円との差)は2.0〜4.0mm程度であるのが好ましい。
なお、ギア加工と加熱による破断伸び低減加工を組み合わせることも可能である。
<その他>
上記例は、内側層がギャザーシート62の一層のみからなり、外側層が外装シート12の一層のみからなる形態であるが、内側層及び外側層の各々は、複数の素材を積層したものであっても、また単一の素材を折り返す等により複数層としたものであっても良い。また、内側層及び外側層の少なくとも一方は、立体ギャザー60を構成するギャザーシート62以外の他のシート、又は専用のカバーシートであっても良い。
<用語について>
「引張強さ」及び「破断伸び」とは、JIS L1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」のJIS法(A法)に準じて測定される切断時の強さ及び伸び率を意味する。ただし、試験片の幅は50mm、つかみ間隔は150mm、引張速度は500mm/minとする。
「引裂強さ」は、JIS L1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」のA1法(シングルタング法)に準じて測定される値を意味する。ただし、試験片の幅×長さは60mm×70mm、切れ目の長さは30mm、引張速度は300mm/minとする。
本発明は、テープタイプ使い捨ておむつに利用可能なものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、13…ファスニングテープ、13A…係止部、13B…テープ本体部、13C…テープ取付部、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部立体ギャザー、62…ギャザーシート、12T…ターゲットシート、90…小差部分、91…加熱パターン、SF…サイドフラップ部。

Claims (7)

  1. 背側の両側部に設けられたファスニングテープが腹側外面に係止されることで装着されるように構成された、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニングテープは前記背側の両側部に固定されたテープ取付部と、このテープ取付部から突出するテープ本体部と、このテープ本体部に設けられた、腹側外面に対する係止部とを有しており、
    前記背側の両側部は、前記テープ取付部の内側及びその周囲にわたる内側層と、前記テープ取付部の外側及びその周囲にわたる外側層とを有し、前記テープ取付部はこれら前記内側層及び外側層間に挟まれるとともに前記内側層及び外側層に接着されており、
    前記内側層及び外側層のうち前記テープ取付部の少なくとも一部と重なる部分が、前記内側層の幅方向の破断伸びと前記外側層の幅方向の破断伸びとの差が5%以下の小差部分とされている、
    ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
  2. 透液性トップシートと、
    その裏面側に位置する液不透過性シートと、
    これら透液性トップシートと液不透過性シートとの間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体と、
    内面における幅方向両側部に、それぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーと、前記液不透過性シートの外面を覆う不織布からなる外装シートとを備え、
    前記内側層が前記立体ギャザーを構成するギャザーシートであり、
    前記外側層が前記外装シートであり、
    前記液不透過性シートの両側縁が前記テープ取付部の基端と同じか又はそれよりも幅方向中央側に位置している、
    請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記内側層は、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のエアスルー不織布、スパンボンド不織布、又はスパンレース不織布であり、
    前記外側層は、繊度1.2〜3.0dtex、目付け8〜30g/m2のスパンボンド不織布、又はスパンボンド不織布層間にメルトブローン不織布層を挟んだ積層不織布である、
    請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記小差部分は、前記テープ取付部における幅方向中央側の端部から前記テープ取付部の幅方向中央側の部分にわたる部分を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  5. 前記小差部分は、前記内側層及び外側層の少なくとも一方に加熱による破断伸び低減加工を施すことにより形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  6. 前記加熱による破断伸び低減加工により前記内側層及び外側層が溶着されている、請求項5記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  7. 前記小差部分は、前記内側層及び外側層の少なくとも一方にギア加工を施すことにより形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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