JP2019099250A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液注出口を有するバッグインボックスの前方部が低くなるようにバッグインボックス全体に傾斜を持たせながら、バッグインボックスの後方部を安定的に支持する包装容器を提供する。【解決手段】注出口21を有する袋体2を包装する包装容器1は、注出口21を保持する正面板11と、背面板12と、右側面板13及び左側面板14と、前記各板の底辺にそれぞれ連結した複数の底面フラップ151〜154が重なり合うことで形成される底蓋15とを少なくとも有し、底蓋15は、切取線で区画された複数の折曲片を有し、その複数の折曲片には、折り曲げられることで背面板側が正面板側よりも高い第1折曲片261,262と、折り曲げられることで第1折曲片261,262を係止する第2折曲片263とが少なくとも含まれ、第1折曲片261,262と第2折曲片263とが係止して凸状体Mが形成されているようにした包装容器1によって上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、包装容器に関し、さらに詳しくは、バッグインボックス(バッグインカートンともいう)の内袋に封入された液体の注ぎ残しを低減させる機能を向上させた包装容器に関する。
バッグインボックスは、液体飲料、液体化粧品、液体薬品等の液体を封入可能とし、封入した液体を外に注ぎ出すための注出口を有する内袋と、この内袋を収納して外形を保持する外装箱とからなる箱である。バッグインボックスの注出口から液体を注ぎ出し続けると、やがて注出口から液体が出なくなる。このとき、内袋の構造上、一定量の液体が注ぎ残しとして内袋内に残留した状態となる。残留した液体が多量の場合もあり、当初封入されていた液体の量の2割以上が残留する場合もある。
内袋内に残留する液体の量を減らすため、例えば特許文献1には、バッグインボックスの底面のうち注出口側とは反対側の一部をめくり上げ、その一部を折り曲げて凸状体を形成させることにより、バッグインボックスの後部を高くしてバッグインボックスを注出口側に傾斜させる手法が提案されている。
特開2009−298450号公報
特許文献1で提案されている手法は、バッグインボックスの底面を構成するフラップの1つの角部をめくり上げ、めくり上げられた部分を折り曲げて凸状体を形成させるので、凸状体の頂部で形成されるラインは、バッグインボックスの底面に対して斜めに形成される。バッグインボックスの後方部は、形成された凸状体の頂部で支持されるので、凸状体がバッグインボックスの後方部を安定的に支持するためには、凸状体の頂部で形成されるライン全体が安定的に接地していることが好ましい。
しかしながら、凸状体の頂部で形成されるラインは、バッグインボックスの底面に対し斜めに形成されるので、ライン全体を接地させるためには、めくり上げられた部分を折り曲げる際に、ユーザ側で折り曲げる角度を調整しなければならない。この調整がうまくいかなければ、バッグインボックスの後方部をライン全体で支持することができなくなり、点で支持することとなるので、バッグインボックスの後方部を安定的に支持することができなくなるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、注出口を有するバッグインボックスの前方部が低くなるようにバッグインボックス全体に傾斜を持たせながら、バッグインボックスの後方部を安定的に支持する包装容器を提供することにある。
(1)本発明に係る包装容器は、液体を注出する注出口を有する袋体を包装する包装容器であって、
前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記各板の底辺にそれぞれ連結した複数の底面フラップが重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
前記底蓋は、切取線で区画された複数の折曲片を有し、前記複数の折曲片には、折り曲げられることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い第1折曲片と、折り曲げられることで前記第1折曲片を係止する第2折曲片とが少なくとも含まれ、前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止して凸状体が形成されている、ことを特徴とする。
この発明によれば、折り曲げられることで背面板側が正面板側よりも高い第1折曲片(少なくとも2つ)と、折り曲げられることで第1折曲片を係止する第2折曲片(少なくとも1つ)とが少なくとも含まれ、第1折曲片と第2折曲片とが係止して凸状体が形成されている。こうした包装容器において、袋体の注出口から液体を注ぎ出し続けて、やがて注出口から液体が出にくくなるころ凸状体を形成することによって、底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(2)本発明に係る包装容器において、前記第1折曲片は、前記右側面板側に設けられた切取線と、前記左側面板側に設けられた切取線とで区画された少なくとも2つの折曲片からなり、前記右側面板及び前記左側面板に沿う方向に長い台形又は略台形であって、前記正面板側の辺を前記台形又は略台形の上底とし、前記背面板側の辺を前記台形又は略台形の下底とした場合に、前記上底が前記下底よりも短く、垂直又は略垂直に折り起こされることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている。
この発明によれば、少なくとも2つの折曲片からなる第1折曲片が、垂直又は略垂直に折り起こされることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている。その凸状体が形成された底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(3)本発明に係る包装容器において、前記第1折曲片は、前記右側面板側の端部に設けられた切取線と、前記左側面板側の端部に設けられた切取線とでそれぞれ区画され、折り起こした際に頂部となる部分を有する少なくとも2片の折曲片からなり、
前記第2折曲片は、前記底蓋の中央部又はその付近から前記背面板側に向かって設けられた切取線により区画され、折り起こした際に前記頂部を挿入可能な挿入孔を有する少なくとも1つの折曲片からなり、
前記第1折曲片と前記第2折曲片とが折り起こされて、前記第1折曲片の頂部が前記第2折曲片の挿入孔に挿入して前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止されることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている。
この発明によれば、第1折曲片と第2折曲片とが折り起こされて、第1折曲片の頂部が第2折曲片の挿入孔に挿入して第1折曲片と第2折曲片とが係止されることで背面板側が正面板側よりも高い凸状体が形成される。その凸状体が形成された底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(4)本発明に係る包装容器において、前記第1折曲片は、前記右側面板側に設けられたスリットと、前記左側面板側に設けられたスリットとでそれぞれ区画された2片の折曲片からなり、前記右側面板及び前記左側面板に沿う方向に長い台形又は略台形であって、前記正面板側の辺を前記台形又は略台形の上底とし、前記背面板側の辺を前記台形又は略台形の下底とした場合に、前記上底が前記下底よりも短く、当該第1折曲片の中央部又はその付近には、前記第2折曲片を挟持する挟持スリットが設けられており、
前記第2折曲片は、前記底蓋を構成する底面フラップのうち、前記第1折曲片を備えた底面フラップよりも内側に配置された底面フラップに設けられたものであって、当該底面フラップの正面板側の角部又はその付近に設けられており、
折り曲げられた前記第1折曲片の前記挟持スリットに、折り曲げられた前記第2折曲片が挟持されて前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止されることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている。
この発明によれば、折り曲げられた前記第1折曲片の前記挟持スリットに、折り曲げられた前記第2折曲片が挟持されることで前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止されるので、前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている。その凸状体が形成された底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(5)本発明に係る包装容器において、前記袋体はバッグインボックスを構成する内袋であり、前記包装容器は前記バッグインボックスを構成する外装箱である。
本発明によれば、注出口を有するバッグインボックスの後方部が高くなるようにバッグインボックス全体に傾斜を持たせながら、バッグインボックスの後方部を安定的に支持する包装容器を提供することができる。
本発明に係る包装容器の一例(第1実施形態)を示す展開図である。 図1の包装容器を含むバッグインボックスの外観斜視図である。 図1の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。 図3の組立てられた包装容器について、底蓋に凸状体を形成させる前後の状態を比較した図である。(A)は底蓋に凸状体を形成させる前の状態を示す左側面図である。(B)は底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す左側面図である。 本発明に係る包装容器の他の一例(第2実施形態)を示す展開図である。 図5の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。 本発明に係る包装容器の他の一例(第3実施形態)を示す展開図である。 図7の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。
本発明に係る包装容器について図面を参照しつつ説明する。本発明は下記の実施形態に限定されるものではない。最初に本発明に係る包装容器の基本構成(基本実施形態)及びその各要素について説明し、その後、第1〜第3実施形態の包装容器それぞれの特徴点について説明する。なお、共通する構成部分の説明は簡略化し、特徴的な構成部分を主に説明している。本発明に係る包装容器1は、図1,5,7に示すように、1枚の板状(シート状)の部材の各部に折曲線やスリット等を設け、各部を折り曲げたり切り取ったりすることで組み立てることもできるが、これに限定されない。包装容器1を構成する複数の部材を連結させて組み立ててもよい。
[包装容器の基本構成]
本発明に係る包装容器1は、例えば封入した液体飲料、液体化粧品、液体薬品等の液体を注出する注出口を有する袋体を包装して外形を保持するために用いられるものであり、その基本的な構成は、図1〜図8に示すように、液体を注出する注出口21を有する袋体2を包装するための包装容器であって、注出口21を貫通させて保持する保持孔111を形成可能とする正面板11と、正面板11に対向する位置に配置された背面板12と、正面板11と背面板12とを連結して帯状の胴部18を形成させる右側面板13及び左側面板14と、前記各板の底辺にそれぞれ連結した複数の底面フラップ151〜154が各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋15と、を少なくとも有している。
本発明の特徴は、底蓋15に、切取線で区画された複数の折曲片を有し、複数の折曲片には、折り曲げられることで底蓋15に背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mを形成する第1折曲片(折曲片261,折曲片262)と、折り曲げられることで第1折曲片を係止する第2折曲片(折曲片263)とが少なくとも含まれることにある。底蓋15に背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mを形成されているので、底蓋を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器1内の袋体2に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板11側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体2に残留する液体の量を減らすことができる。
なお、「少なくとも」とは、通常、上面フラップ161〜164が重なり合うことで形成される上蓋16を有するためである。底面フラップ151〜154とは、正面板11の底辺に連結された正面板連結底面フラップ151、背面板12の底辺に連結された背面板連結底面フラップ152、右側面板13の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ153及び左側面板14の底辺に連結された左側面板連結底面フラップ154である。上面フラップ161〜164とは、正面板11の上面に連結された正面板連結上面フラップ161、背面板12の上辺に連結された背面板連結上面フラップ162、右側面板13の上辺に連結された右側面板連結上面フラップ163及び左側面板14の上辺に連結された左側面板連結上面フラップ164である。包装容器1は、これらを組立てることで形成される直方体又は立方体の外装箱である。上面フラップは、必ずしも4枚で構成される必要はない。上蓋16を形成できればよいので、1枚以上の任意の枚数で構成させることができる。底面フラップも、必ずしも4枚で構成される必要はない。凸状体Mを形成可能とする最小枚数で構成させることができる。
以下、各構成要素について詳しく説明する。
(正面板)
正面板11は、図1,図5及び図7に示すように、注出口21を貫通させて保持する板状体である。正面板11は、正面板連結底面フラップ151(単に底面フラップ151ともいう。)と、右側面板13と、左側面板14と、正面板連結上面フラップ161とにそれぞれ連結されている。正面板11と正面板連結底面フラップ151との連結部には、折曲線11aが設けられている。正面板11と右側面板13との連結部には、折曲線11cが設けられている。正面板11と左側面板14との連結部には、折曲線11dが設けられている。正面板11と正面板連結上面フラップ161(単に上面フラップ161ともいう。)との連結部には、折曲線11bが設けられている。正面板11には、袋体2の注出口21を貫通させて保持する保持孔111の形態をなすミシン目111aと、袋体2の注出口21を貫通させ易くさせるとともに貫通させた注出口21を保持する保持片112の形態をなすミシン目112a,112bと、保持片112を折曲げるための折曲線112cとが設けられている。
ユーザは、注出口21を包装容器1の内部から外部に引き出して使用するときには、以下の手順に沿った作業を行う。すなわち、(1)ミシン目111aで区画された円形部分を指等で強く押して切り取る。これにより、正面板11上に保持孔111が形成される。(2)保持片112の形態をなすミシン目112a,112bを切り取りながら、折曲線112cを基線として、保持片112を手前にめくり上げる。これにより、注出口21を外部に引き出すための空間が正面板11上に形成される。(3)包装容器1の中から注出口21を引き出して、注出口21の基部に設けられている円形状の溝(図示せず)と、保持孔111の淵とを嵌着させる。(4)めくり上げられた状態にある保持片112を元の位置に戻すとともに、保持片112の先端部の半円形又は略半円形の淵を、注出口21の基部に設けられている円形状の溝に嵌着させる。これにより、正面板11上に注出口21を固定することができる。
(背面板)
背面板12は、図1,図5及び図7に示すように、正面板11に対向する位置に配置された板状体である。背面板12には、背面板連結底面フラップ152(単に底面フラップ152ともいう。)と、左側面板14と、背面板連結上面フラップ162(単に上面フラップ162ともいう。)と、がそれぞれ連結されている。背面板12と背面板連結底面フラップ152の連結部には、折曲線12aが設けられている。背面板12と左側面板14との連結部には、折曲線12cが設けられている。背面板12と背面板連結上面フラップ162との連結部には、折曲線12bが設けられている。背面板12には、さらに、糊代片121が連結されている。背面板12と糊代片121との連結部には、折曲線12dが設けられている。糊代片121は、折曲線12dを基線として折り曲げられ、右側面板13の内側の面に接着されることにより、帯状の胴部18を筒状に一体固着させる。これにより、筒状の胴部18が形成される。
(右側面板)
右側面板13は、図1,図5及び図7に示すように、左側面板14に対向した位置に配置された板状体であり、左側面板14とともに正面板11と背面板12とを連結させて帯状の胴部18を形成する。右側面板13には、正面板11と、右側面板連結底面フラップ153(単に底面フラップ153ともいう。)と、右側面板連結上面フラップ163(単に上面フラップ163ともいう。)と、がそれぞれ連結されている。右側面板13と正面板11との連結部には、折曲線11cが設けられている。右側面板13と右側面板連結底面フラップ153との連結部には、折曲線13aが設けられている。右側面板13と右側面板連結上面フラップ163との連結部には、折曲線13bが設けられている。
(左側面板)
左側面板14は、図1,図5及び図7に示すように、右側面板13に対向した位置に配置された板状体であり、右側面板13とともに正面板11と背面板12とを連結させて帯状の胴部18を形成する。左側面板14には、正面板11と、背面板12と、左側面板連結底面フラップ154(単に底面フラップ154ともいう。)と、左側面板連結上面フラップ164(単に上面フラップ164ともいう。)と、がそれぞれ連結されている。左側面板14と正面板11との連結部には、折曲線11dが設けられている。左側面板14と背面板12との連結部には、折曲線12cが設けられている。左側面板14と左側面板連結底面フラップ154との連結部には、折曲線14aが設けられている。左側面板14と左側面板連結上面フラップ164との連結部には折曲線14bが設けられている。
(底蓋)
底蓋15は、図1,図5及び図7に示すように、複数の底面フラップ151〜154が重なり合って形成される板状体であり、包装容器1の底面部を構成する。底蓋15は、底面フラップ151〜154との各連結部にそれぞれ設けられた折曲線を基線として、正面板連結底面フラップ151、背面板連結底面フラップ152、左側面板連結底面フラップ154、右側面板連結底面フラップ153の順で折り曲げられて重なり合うことにより形成される。正面板連結底面フラップ151と、背面板連結底面フラップ152と、左側面板連結底面フラップ154との折り曲げられる順番は上記の順番に限定されない。後述する折曲片261〜263を有する底面フラップの折り曲げられる順番が最後であればよいので、それ以外の底面フラップの折り曲げられる順番は順不同であってもよい。
なお、正面板連結底面フラップ151は、正面板11に連結された底面フラップであり、正面板11との連結部には、折曲線11aが設けられている。背面板連結底面フラップ152は、背面板12に連結された底面フラップであり、背面板12との連結部には、折曲線12aが設けられている。左側面板連結底面フラップ154は、左側面板14に連結された底面フラップであり、左側面板14との連結部には、折曲線14aが設けられている。右側面板連結底面フラップ153は、右側面板13に連結された底面フラップであり、右側面板13との連結部には、折曲線13aが設けられている。
本発明では、底蓋15に、切取線で区画された複数の折曲片を有し、複数の折曲片には、折り曲げられることで背面板12側が正面板11側よりも高い第1折曲片と、折り曲げられることで第1折曲片を係止する第2折曲片とが少なくとも含まれ、第1折曲片と第2折曲片とが係止して凸状体Mが形成されている。第1折曲片は、右側面板連結底面フラップ153又は左側面板連結底面フラップ154に設けられた切取線で区画される。第2折曲片は、右側面板連結底面フラップ153又は背面板連結底面フラップ152に設けられた切取線で区画される。具体的な実施形態としては、後述する第1〜第3の実施形態を挙げることができ、その説明欄で詳しく説明する。
(上蓋)
上蓋16は、図1,図5及び図7に示すように、上面フラップ161〜164が、各連結部にそれぞれ設けられた折曲線を基線として折り曲げられて重なり合うことにより形成される上蓋である。上蓋16には、取っ手(図示せず)を備える袋体2を包装した場合に取っ手を包装容器1の外部に露出させるための取手孔160が設けられている。
正面板連結上面フラップ161は、正面板11に連結された上面フラップであり、正面板11との連結部には、折曲線11bが設けられている。この正面板連結上面フラップ161には、取手孔160の一部を形成する切欠き部161aが設けられている。背面板連結上面フラップ162は、背面板12に連結された上面フラップであり、背面板12との連結部には、折曲線12bが設けられている。この背面板連結上面フラップ162には、取手孔160の一部を形成する切欠き部162aが設けられている。右側面板連結上面フラップ163は、右側面板13に連結された上面フラップであり、右側面板13との連結部には、折曲線13bが設けられている。この右側面板連結上面フラップ163には、取手孔160の一部を形成するスリット163aと折曲線163bとが設けられている。左側面板連結上面フラップ164は、左側面板14に連結された上面フラップであり、左側面板14との連結部には折曲線14bが設けられている。この左側面板連結上面フラップ164には、取手孔160の一部を形成する切欠き部164aが設けられている。
(組立手順)
上述したように、糊代片121により胴部が形成された後、以下の手順で底蓋15及び上蓋16が形成される。ただし、包装容器1を組立てる手順は特に限定されるものではなく、下記の手順は好適な一例である。すなわち、(1)折曲線11aを基線として、正面板連結底面フラップ151を内側に折り曲げる。(2)折曲線12aを基線として、背面板連結底面フラップ152を内側に折り曲げる。(3)折曲線14aを基線として、左側面板連結底面フラップ154を内側に折り曲げる。(4)折曲線13aを基線として、右側面板連結底面フラップ153を内側に折り曲げて部分的に左側面板連結底面フラップ154に接着する。これにより底蓋15が形成され、この段階で包装容器1の中に袋体2が収納される。(5)折曲線11dを基線として、正面板連結上面フラップ161を内側に折り曲げる。(6)折曲線12bを基線として、背面板連結上面フラップ162を内側に折り曲げる。(7)折曲線13bを基線として、右側面板連結上面フラップ163を内側に折り曲げる。(8)折曲線14bを基線として、左側面板連結上面フラップ164を内側に折り曲げて、部分的に右側面板連結上面フラップ163に接着する。これにより、上蓋16が形成される。なお、(1)と(2)の順番、(5)と(6)の順番も逆でもよい。さらに、(7)と(8)の順番も逆でもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、後述の第1〜第3実施形態の説明箇所で詳しく説明する手順で凸状体Mを形成させることができる。
(包装容器の材質)
包装容器1の材質としては、紙製品(段ボール等の紙製品)を用いることが好ましいが、紙製品(段ボール)に限定されない。例えば、加工し易い樹脂等を使用してもよい。樹脂を使用した場合、樹脂の特性を生かした包装容器1を製造することができる。その結果、性質や外観の異なる複数種類の包装容器1を製造することができる。
(包装容器の大きさ)
包装容器1の大きさは特に限定されないが、一般家庭で使用される飲料水等を袋体2に封入する場合には、包装容器1の縦横奥行の長さは、それぞれ数十センチ程度となるのが好ましい。
[第1〜第3実施形態]
包装容器1の基本的な構成は上述したとおりであるので、以下の第1〜第3実施形態では、上記基本構成と同様の構成についてはその説明を省略し、それぞれの特徴的な構成要素について説明する。
本発明に係る包装容器1の特徴的な構成は、底蓋15が、切取線で区画された複数の折曲片を有し、複数の折曲片には、折り曲げられることで背面板側が正面板側よりも高い第1折曲片と、折り曲げられることで第1折曲片を係止する第2折曲片とが少なくとも含まれ、第1折曲片と第2折曲片とが係止して凸状体Mが形成されていることにある。こうした特徴的な構成により、底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器1内の袋体2に残留している液体は、重力によって注出口21を有する正面板11側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体2に残留する液体の量を減らすことができる。
以下では、底蓋15に形成される凸状体Mの形態毎に下記の第1〜第3実施形態で説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、図1,3及び4に示すように、底蓋15に、スリット153a〜153dと、折曲線153e〜153gとが設けられている。スリット153aは、右側面板連結底面フラップ153の右側面板13側に設けられたスリットであり、折曲片261を形成する。スリット153bは、右側面板連結底面フラップ153の左側面板14側に設けられたスリットであり、折曲片262を形成する。スリット153cは、右側面板連結底面フラップ153の中央部又はその付近に設けられたスリットであり、折曲片263を形成するとともに、折曲片261の胴部孔261aと、折曲片262の胴部孔262aとを形成する。スリット153dは、折曲片263の先端部に設けられた2本のスリットであり、折り曲げられた折曲片261の胴部孔261a、及び折曲片262の胴部孔262aの淵と嵌着する。スリット153dが、胴部孔261a及び262aの淵と嵌着するので、折り曲げられた状態にある折曲片261及び262を係止することができる。折曲線153eは、折曲片261を垂直又は略垂直に折り起こすための基線となる折曲線である。折曲線153fは、折曲片262を垂直又は略垂直に折り起こすための基線となる折曲線である。折曲線153gは、折曲片263を垂直又は略垂直に折り起こすための基線となる折曲線である。
この第1実施形態の特徴は、第1折曲片が、右側面板13側に設けられた切取線(スリット153a)と、左側面板14側に設けられた切取線(スリット153b)とで区画された少なくとも2つの折曲片(折曲片261,折曲片262)からなり、右側面板13及び左側面板14に沿う方向に長い台形又は略台形であって、正面板11側の辺を台形又は略台形の上底とし、背面板12側の辺を台形又は略台形の下底とした場合に、上底が下底よりも短く、垂直又は略垂直に折り起こされることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成されることにある。
少なくとも2つの折曲片(折曲片261,折曲片262)からなる第1折曲片が、垂直又は略垂直に折り起こされることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成される。その凸状体Mが形成された底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体Mの高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器1内の袋体2に残留している液体は、重力によって注出口21を有する正面板11側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体2に残留する液体の量を減らすことができる。なお、凸状体Mの形状は、図4に示すような台形又は略台形に限定されない。背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体を形成させることができる形状であればどのような形状であってもよい。例えば背面板12側を底辺とする三角形であってもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にして、折曲線153e及び153fを基線として、折曲片261と折曲片262とを垂直又は略垂直にそれぞれ折り起こす。(2)折曲線153gを基線として、折曲片263を垂直又は略垂直に折り起こす。(3)折曲片263の先端部に設けられた2本のスリット153dを、折曲片261の胴部孔261aの淵と、折曲片262の胴部孔262aの淵とにそれぞれ嵌着させる。これにより、図3及び図4に示すような凸状体Mが形成される。なお、凸状体Mを形成させる手順は、特に限定されるものではなく、上記手順は好適な一例である。
[第2実施形態]
第2実施形態の包装容器1は、同一の底面フラップ(右側面板連結底面フラップ153)に設けられた第1折曲片と第2折曲片とが係止されることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成されている点で第1実施形態と同じであるが、図5及び図6に示すように、第1折曲片及び第2折曲片の位置及び形状を変えている点で相違する。すなわち、底蓋15に、スリット253a〜253dと、折曲線253e〜253gとが設けられている。スリット253aは、右側面板連結底面フラップ153の中央部又はその付近から背面板12側に向かって設けられたスリットであり、長方形又は略長方形の折曲片264を形成する。スリット253bは、折曲片264の右側面板13側の先端部と左側面板14側の先端部とにそれぞれ設けられた2本のスリットであり、後述する折曲片265と折曲片266との頂部をそれぞれ挿入するために設けられた挿入孔を形成する。スリット253cは、右側面板連結底面フラップ153の右側面板13側の端部に設けられたスリットであり、三角形の折曲片265を形成する。スリット253dは、右側面板連結底面フラップ153の左側面板14側の端部に設けられたスリットであり、三角形の折曲片266を形成する。折曲線253eは、スリット253aの両端部を繋ぐ、直線の折曲線である。折曲線253eが設けられているので、折曲線253eを基線として折曲片264を折り起こすことができる。折曲線253fは、スリット253cの両端部を繋ぐ、直線の折曲線である。折曲線253fが設けられているので、折曲線253fを基線として折曲片265を折り起こすことができる。折曲線253gは、スリット253dの両端部を繋ぐ、直線の折曲線である。折曲線253gが設けられているので、折曲線253gを基線として折曲片266を折り起こすことができる。
この第2実施形態の特徴は、第1折曲片が、右側面板13側の端部に設けられた切取線(スリット253c)と、左側面板14側の端部に設けられた切取線(スリット253d)とでそれぞれ区画され、折り起こした際に頂部となる部分を有する少なくとも2片の折曲片(折曲片265,折曲片266)からなり、第2折曲片が、底蓋15の中央部又はその付近から背面板12側に向かって設けられた切取線(スリット253a)により区画され、折り起こした際に第1折曲片の頂部を挿入可能な挿入孔(スリット253bにより形成される挿入孔)を有する少なくとも1つの折曲片264からなり、第1折曲片と第2折曲片とが折り起こされて、第1折曲片の頂部が第2折曲片の挿入孔に挿入して第1折曲片と第2折曲片とが係止されることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成されることにある。
第1折曲片と第2折曲片とが折り起こされて、第1折曲片の頂部が第2折曲片の挿入孔(スリット253bにより形成される挿入孔)に挿入して第1折曲片と第2折曲片とが係止されることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成される。その凸状体Mが形成された底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体Mの高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器1内の袋体2に残留している液体は、重力によって注出口21を有する正面板11側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体2に残留する液体の量を減らすことができる。なお、凸状体Mを形成する第1折曲片及び第2折曲片の形状は、図5に示すような形状に限定されない。背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体を形成させることができる形状であればどのような形状であってもよい。例えば第1折曲片(折曲片265,折曲片266)の形状は、第2折曲片(折曲片264)の挿入孔(スリット253bにより形成される挿入孔)に端部を挿入可能な形状であればよいので、三角形に限定されず四角形等の多角形でもよいし、半円形であってもよい。第2折曲片の形状は、長方形又は略長方形に限定されず、六角形等の多角形であってもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にして、折曲線253fを基線として折曲片265を垂直又は略垂直に折り起こす。(2)折曲線253gを基線として折曲片266を垂直又は略垂直に折り起こす。(3)折曲線253eを基線として折曲片264を折り曲げて、スリット253bで形成される2つの挿入孔に、折曲片265の先端部と折曲片266の先端部とをそれぞれ挿入する。折曲片265及び折曲片266の形状は三角形なので、図6に示すように折曲片265及び折曲片266の先端部の淵がスリット253bの両端部に接すると、折曲片264をそれ以上折り曲げることができなくなる。これにより、図6に示すような凸状体Mが形成される。なお、凸状体Mを形成させる手順は、特に限定されるものではなく、上記手順は好適な一例である。
[第3実施形態]
第3実施形態の包装容器1は、底蓋15に設けられた第1折曲片と第2折曲片とが係止されることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成されている点で第1実施形態と同じであるが、図7及び図8に示すように、第1折曲片と第2折曲片とが、それぞれ異なる底面フラップに設けられている点で相違する。すなわち、第3実施形態の包装容器1は、背面板連結底面フラップ152に、スリット352a及び352bと、折曲線352c及び352dとが設けられている。スリット352aは、背面板連結底面フラップ152の先端部から背面板12側に向かって設けられたスリットであり、長方形又は略長方形の折曲片267を形成する。スリット352bは、背面板連結底面フラップ152の先端部から背面板12側に向かって設けられたスリットであり、長方形又は略長方形の折曲片268を形成する。折曲線352cは、折曲片267を垂直又は略垂直に折り起こす基線となる折曲線である。折曲線352dは、折曲片268を垂直又は略垂直に折り起こすための基線となる折曲線である。折曲片267及び折曲片268は、垂直又は略垂直に折り曲げられた状態で、後述するスリット353d及びスリット353eにそれぞれ挟持されることにより、折曲片269及び折曲片270を折り曲げた状態で係止する。
右側面板連結底面フラップ153は、右側面板13に連結された底面フラップであり、右側面板13との連結部には折曲線13aが設けられている。右側面板連結底面フラップ153には、スリット353a〜353eと、折曲線353f及び折曲線353gとが設けられている。スリット353aは、右側面板連結底面フラップ153の右側面板13側の中央部又はその付近から背面板12側に向かって設けられたスリットであり、台形又は略台形の折曲片269を形成する。スリット353bは、右側面板連結底面フラップ153の左側面板14側の中央部又はその付近に設けられたスリットであり、台形又は略台形の折曲片270の一部を形成する。スリット353cは、右側面板連結底面フラップ153の背面板12側の端部又はその付近に設けられたスリットであり、台形又は略台形の折曲片270の一部を形成する。スリット353dは、右側面板連結底面フラップ153の右側面板13側の中央部又はその付近から左側面板14側に向かって設けられたスリットであり、折り曲げられた折曲片267を挟持する。スリット353eは、右側面板連結底面フラップ153の左側面板14側の中央部又はその付近から右側面板13側に向かって設けられたスリットであり、折り曲げられた折曲片268を挟持する。折曲線353fは、スリット353aの両端部を繋ぐ、直線の折曲線である。折曲線353gは、スリット353bの端部とスリット353cの端部とを繋ぐ、直線の折曲線である。折曲片269及び折曲片270が折り曲げられた状態で、スリット353d及びスリット353eに、折曲片267及び折曲片268がそれぞれ挟持されると、折曲片269及び折曲片270が折り曲げられた状態で係止される。
この第3実施形態の特徴は、第1折曲片が、右側面板13側に設けられたスリット(スリット353a)と、左側面板14側に設けられたスリット(スリット353b及びスリット353c)とでそれぞれ区画された2片の折曲片(折曲片269,折曲片270)からなり、右側面板13及び左側面板14に沿う方向に長い台形又は略台形であって、正面板11側の辺を台形又は略台形の上底とし、背面板12側の辺を台形又は略台形の下底とした場合に、上底が下底よりも短く、この第1折曲片の中央部又はその付近には、第2折曲片(折曲片267,折曲片268)を挟持する挟持スリット(スリット353d,スリット353e)が設けられており、第2折曲片は、底蓋15を構成する底面フラップのうち、第1折曲片を備えた底面フラップ(右側面板連結底面フラップ153)よりも内側に配置された底面フラップ(背面板連結底面フラップ152)に設けられたものであって、この底面フラップ(背面板連結底面フラップ152)の正面板11側の角部又はその付近に設けられており、折り曲げられた第1折曲片の挟持スリットと、折り曲げられた第2折曲片と挟持されることで第1折曲片と第2折曲片とが係止されることで背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成されることにある。
折り曲げられた第1折曲片の挟持スリット(スリット353d,スリット353e)に、折り曲げられた第2折曲片(折曲片267,折曲片268)が挟持されることで第1折曲片と第2折曲片とが係止され、背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体Mが形成される。その凸状体Mが形成された底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体Mの高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器1内の袋体2に残留している液体は、重力によって注出口21を有する正面板11側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体2に残留する液体の量を減らすことができる。なお、凸状体Mを形成する第1折曲片及び第2折曲片の形状は、図8に示すような形状に限定されない。背面板12側が正面板11側よりも高い凸状体を形成させることができる形状であればどのような形状であってもよい。例えば第1折曲片(折曲片269,折曲片270)の形状は、台形又は略台形に限定されず、六角形等、他の多角形でもよい。第2折曲片の形状は、長方形又は略長方形に限定されず、三角形等、他の多角形であってもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にして、折曲線353fを基線として折曲片269を少し折り起こす。(2)折曲線353gを基線として折曲片270を少し折り起こす。(3)折曲線352cを基線として折曲片267を垂直又は略垂直に折り起こす。(3)折曲線352dを基線として折曲片268を折り起こす。(4)折曲片269のスリット353dに折曲片268の淵を挟持させて第1折曲片と第2折曲片とを係止させる。(5)折曲片270のスリット353eに折曲片267の淵を挟持させて第1折曲片と第2折曲片とを係止させる。これにより、凸状体Mが形成される。なお、凸状体Mを形成させる手順は、特に限定されるものではなく、上記手順は好適な一例である。
本発明は上記した実施の形態に記載の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や使用例も含むものである。また、本発明に係る要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。
1 包装容器
2 袋状体
11 正面板
11a〜11d 折曲線
12 背面板
12a〜12d 折曲線
13 右側面板
13a,13b 折曲線
14 左側面板
14a,14b 折曲線
15 底蓋
16 上蓋
18 胴部
21 注出口
111 保持孔
111a ミシン目
112 保持片
112a,112b ミシン目
112c 折曲線
121 糊代片
151 底面フラップ(正面板連結底面フラップ)
152 底面フラップ(背面板連結底面フラップ)
153 底面フラップ(右側面板連結底面フラップ)
154 底面フラップ(左側面板連結底面フラップ)
153a〜153d スリット
153e〜153g 折曲線
161 上面フラップ(正面板連結上面フラップ)
162 上面フラップ(背面板連結上面フラップ)
163 上面フラップ(右側面板連結上面フラップ)
164 上面フラップ(左側面板連結上面フラップ)
161a 切欠き部
162a 切欠き部
163a スリット
163b 折曲線
253a〜253d スリット
253e〜253g 折曲線
261〜270 折曲片
261a 胴部孔
262a 胴部孔
352a,352b スリット
352c,352d 折曲線
353a〜353e スリット
353f,353g 折曲線
M 凸状体

Claims (5)

  1. 液体を注出する注出口を有する袋体を包装する包装容器であって、
    前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記各板の底辺にそれぞれ連結した複数の底面フラップが重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
    前記底蓋は、切取線で区画された複数の折曲片を有し、前記複数の折曲片には、折り曲げられることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い第1折曲片と、折り曲げられることで前記第1折曲片を係止する第2折曲片とが少なくとも含まれ、前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止して凸状体が形成されている、ことを特徴とする包装容器。
  2. 前記第1折曲片は、前記右側面板側に設けられた切取線と、前記左側面板側に設けられた切取線とで区画された少なくとも2つの折曲片からなり、前記右側面板及び前記左側面板に沿う方向に長い台形又は略台形であって、前記正面板側の辺を前記台形又は略台形の上底とし、前記背面板側の辺を前記台形又は略台形の下底とした場合に、前記上底が前記下底よりも短く、垂直又は略垂直に折り起こされることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている、請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記第1折曲片は、前記右側面板側の端部に設けられた切取線と、前記左側面板側の端部に設けられた切取線とでそれぞれ区画され、折り起こした際に頂部となる部分を有する少なくとも2片の折曲片からなり、
    前記第2折曲片は、前記底蓋の中央部又はその付近から前記背面板側に向かって設けられた切取線により区画され、折り起こした際に前記頂部を挿入可能な挿入孔を有する少なくとも1つの折曲片からなり、
    前記第1折曲片と前記第2折曲片とが折り起こされて、前記第1折曲片の頂部が前記第2折曲片の挿入孔に挿入して前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止されることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている、請求項1に記載の包装容器。
  4. 前記第1折曲片は、前記右側面板側に設けられたスリットと、前記左側面板側に設けられたスリットとでそれぞれ区画された2片の折曲片からなり、前記右側面板及び前記左側面板に沿う方向に長い台形又は略台形であって、前記正面板側の辺を前記台形又は略台形の上底とし、前記背面板側の辺を前記台形又は略台形の下底とした場合に、前記上底が前記下底よりも短く、当該第1折曲片の中央部又はその付近には、前記第2折曲片を挟持する挟持スリットが設けられており、
    前記第2折曲片は、前記底蓋を構成する底面フラップのうち、前記第1折曲片を備えた底面フラップよりも内側に配置された底面フラップに設けられたものであって、当該底面フラップの正面板側の角部又はその付近に設けられており、
    折り曲げられた前記第1折曲片の前記挟持スリットに、折り曲げられた前記第2折曲片が挟持されて前記第1折曲片と前記第2折曲片とが係止されることで前記背面板側が前記正面板側よりも高い凸状体が形成されている、請求項1に記載の包装容器。
  5. 前記袋体はバッグインボックスを構成する内袋であり、前記包装容器は前記バッグインボックスを構成する外装箱である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装容器。

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