JP2019097247A - 車両制御装置 - Google Patents

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勝忠 弓削
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Abstract

【課題】アクセルホールド状態におけるモータの通電経路の過熱を確実に防止することができる車両制御装置を提供する。【解決手段】車両10の主駆動輪11に駆動力を与える主モータ13と、主モータ13の通電経路の温度を測定する測温手段15と、主駆動輪11と主モータ13との間の駆動力の結合状態と開放状態を切り替えるクラッチ16と、車両10を停止させる停止手段17と、測温手段15で測定した温度に基づいて、主モータ13、クラッチ16および停止手段17の動作を制御する制御部18と、を備え、主モータ13の駆動力と、前記駆動力と逆向きに車両10に作用する力との釣り合いによって車両10が停止した状態において、測温手段15で測定した温度が所定温度以上の過熱状態となったときに、制御部18が、停止手段17を作動させて車両10が停止した状態を維持するとともに、クラッチ16を開放状態としつつ主モータ13を空転させる。【選択図】図1

Description

この発明は、アクセルホールド状態におけるモータの通電経路の過熱を防止する車両制御装置に関する。
駆動輪にモータで駆動力を与える車両においては、例えば上り坂において、車両を前進させるモータの駆動力と、車両の重量による坂道下向きの自重成分とが釣り合って、ドライバがブレーキペダルを操作することなく車両の停止が維持されるアクセルホールド状態となることがある。このアクセルホールド状態においては、モータとともに回転する車軸が停止しているため、このモータの通電経路の一部(例えばコイルの一部分)のみに通電している状態が継続し、モータの発熱や劣化を引き起こす虞がある。
これを防止するため、例えば特許文献1に係る電動車両においては、車速がゼロ近傍であるときに、第1の駆動輪にトルクを出力する同期電動機に交流電力を供給するための第1のインバータの第1のスイッチング素子、および、第2の駆動輪にトルクを出力する誘導電動機に交流電力を供給するための第2のインバータの第2のスイッチング素子の温度を測定する。そして、各スイッチング素子の温度に対応して、両電動機の出力トルクの比率を変化させている。これにより、スイッチング素子の温度上昇を抑制している(特許文献1の段落0007、0010、0012など参照)。
また、特許文献2に係る電気自動車においては、前輪または後輪の一方に設けられた同期モータのロック状態を検知した場合、この同期モータの駆動力を低下するとともに、前輪または後輪の他方に設けられた誘導モータの駆動力を増加させる制御がなされる。これにより、同期モータのトルク抜けによるドライバビリティの低下を抑えつつ、インバータのスイッチング素子をその過熱から保護している(特許文献2の段落0007など参照)。
さらに、特許文献3に係る車両においては、車両の駆動軸に駆動力を出力する電動機の回転子が回転停止した状態で、この電動機から駆動力を出力する回転停止出力状態に至ってから所定の条件が成立したときには、駆動輪と走行路面との最大静止摩擦係数に基づいて、駆動輪に所定のスリップを生じさせるよう制御がなされる。これにより、電動機に流れる送電流の位相を変えて、電動機のコイルや電動機を駆動する駆動回路の発熱を防止している(特許文献3の段落0006〜0007など参照)。
特許第4998591号公報 特開2015−211476号公報 特開2008−61422号公報
特許文献1、2に係る構成においては、特定のスイッチング素子の温度上昇が生じたときに、そのスイッチング素子に係るモータの駆動力を低下させる制御を行なうのみで、通電状態が継続するため、そのスイッチング素子の保護が不十分という問題がある。また、特許文献3に係る構成においては、例えば舗装道路のように駆動輪が走行路面をしっかりとグリップしている状況においては、この駆動輪をスリップさせること自体が難しいという問題がある。
そこで、この発明は、アクセルホールド状態におけるモータの通電経路の過熱を確実に防止することを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、車両の主駆動輪に駆動力を与える主モータと、前記主モータの通電経路の温度を測定する測温手段と、前記主駆動輪と前記主モータとの間の駆動力の結合状態と開放状態を切り替えるクラッチと、車両を停止させる停止手段と、前記測温手段で測定した温度に基づいて、前記主モータ、前記クラッチおよび前記停止手段の動作を制御する制御部と、を備え、前記主モータの駆動力と、前記主モータの駆動力と逆向きに車両に作用する力との釣り合いによって車両が停止した状態において、前記測温手段で測定した温度が所定温度以上の過熱状態となったときに、前記制御部が、前記停止手段を作動させて車両が停止した状態を維持するとともに、前記クラッチを開放状態としつつ前記主モータを空転させる車両制御装置を構成した。
前記構成においては、前記主モータが三相交流モータであって、その各相に係るコイルの温度を前記測温手段で測定することができる。
前記各構成においては、前記主モータが三相交流モータであって、この主モータの位相を切り替えるスイッチング素子の温度を前記測温手段で測定することができる。
前記主モータが三相交流モータである構成においては、前記制御部は、前記測温手段で測定した温度がその各相に係るコイルの温度であるか、或いはこの主モータの位相を切り替えるスイッチング素子の温度であるかに基づいて、前記主モータの空転量を異ならしめることができる。
前記各構成においては、前記停止手段が、前記主駆動輪とは別の副駆動輪に駆動力を与える副モータであって、この副モータの駆動力と、前記副モータの駆動力と逆向きに車両に作用する力とを釣り合わせて車両を停止させることができる。
あるいは、前記停止手段が、車両を機械的に停止させる機械式ブレーキであって、この機械式ブレーキで車両を停止させることもできる。
この発明では、測温手段で主モータの通電経路の温度を測定し、この温度が所定温度以上の過熱状態となったときに、この主モータに代えて、停止手段で車両を停止させ、その間に、主モータのクラッチを開放状態としつつこの主モータを空転させて、その冷却を効率的に行う構成とした。これにより、アクセルホールド状態におけるモータの通電経路の過熱と、この過熱に伴う劣化を確実に防止することができる。
この発明に係る車両制御装置の一実施形態を示すブロック図 三相インバータの基本回路を示す図であって、(a)はu相への通電状態、(b)はv相への通電状態 車両のアクセルホールド状態を示す図であって、(a)は前輪に駆動力が作用している状態、(b)は後輪に駆動力が作用している状態 この発明に係る車両制御装置の制御フローを示すフローチャート
この発明に係る車両制御装置の一実施形態を図1に示すブロック図を用いて説明する。この車両制御装置は、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車などのように、駆動輪にモータで駆動力を与える車両10に適用することができる。図1に示す車両10は、主駆動輪11(ここでは前輪。以下においては、主駆動輪11のことを前輪11という。)および副駆動輪12(ここでは後輪。以下においては、副駆動輪12のことを後輪12という。)の両方に駆動用のモータ(主モータ13、副モータ14)が設けられた4輪駆動車である。
この車両制御装置は、主モータ13、測温手段15、クラッチ16、停止手段17、および、制御部18を主要な構成要素とする。
主モータ13は、車両10の前輪11に駆動力を与える。主モータ13の駆動力は、前輪側ディファレンシャル19および前輪側車軸20を介して前輪11に伝達される。
図2に示すように、三相インバータは、6個のスイッチング素子21(第一スイッチング素子21a、第二スイッチング素子21b、第三スイッチング素子21c、第四スイッチング素子21d、第五スイッチング素子21e、第六スイッチング素子21f)で構成されている。各スイッチング素子21には、制御用の信号が送られ、この信号に基づいて電流のオン状態とオフ状態が切り替えられる。また、各スイッチング素子21には、電流をオフ状態に切り替えたときに、そのスイッチング素子21に高電圧が作用するのを防止するダイオード22が並列に設けられている。
この三相インバータはバッテリ23(直流電源)に接続され、直流電流を交流電流に変換している。そして、変換された交流電流が、主モータ13に供給される。この主モータ13は、3個のコイル24(第一コイル24a、第二コイル24b、第三コイル24c)を有する三相交流モータである。
例えば、第一スイッチング素子21aと第六スイッチング素子21fをオン状態とすると、主モータ13の第一コイル24aと第二コイル24b(u相)に通電経路(図2(a)中の一点鎖線で囲った経路)が形成される。このとき、通電経路に係る第一スイッチング素子21a、第六スイッチング素子21f、第一コイル24a、および、第二コイル24bが発熱する。また、第二スイッチング素子21bと第六スイッチング素子21fをオン状態とすると、主モータ13の第二コイル24bと第三コイル24c(v相)に通電経路(図2(b)中の一点鎖線で囲った経路)が形成される。このとき、通電経路に係る第二スイッチング素子21b、第六スイッチング素子21f、第二コイル24b、および、第三コイル24cが発熱する。
通常の走行時のように、主モータ13の通電経路(u相、v相、w相)が短時間で切り替わる場合は、各スイッチング素子21および各コイル24での発熱が均等化されて、特定のスイッチング素子21またはコイル24が過熱状態となることはない。ところが、アクセルホールド状態のように車軸が停止した場合、特定の通電経路のみが通電状態となり、この通電経路に係るスイッチング素子21およびコイル24が過熱状態となりやすい。
測温手段15は、主モータ13の通電経路の温度を測定する機能を有する。具体的には、この測温手段15によって、主モータ13を構成する各コイル24と、各コイル24への通電経路を切り替える三相インバータの各スイッチング素子21(図2参照)の温度が測定される。
クラッチ16は、主モータ13に併設されており、前輪11と主モータ13との間の駆動力の結合状態と開放状態を切り替える機能を有する。クラッチ16を結合状態とすると、主モータ13の駆動力は、前輪側ディファレンシャル19および前輪側車軸20を介して前輪11に伝達される。その一方で、クラッチ16を開放状態とした上で主モータ13に駆動電力を供給すると、この主モータ13を無負荷状態で空転させることができる。このように、主モータ13を空転させることにより、この主モータ13への通電経路が速やかに切り替えることができるため、特定の通電経路が過熱するのを防止することができるとともに、オイルの循環を高めて油冷を促進することができる。
前輪11とは別の駆動輪である後輪12には、副モータ14が設けられている。この副モータ14は、主モータ13と同じく、第一コイル24a、第二コイル24b、および、第三コイル24cを有する三相交流モータである。副モータ14の駆動力は、後輪側ディファレンシャル25および後輪側車軸26を介して後輪12に伝達される。副モータ14には、バッテリ23の直流電流を三相インバータで交流電流に変換した上で電力供給される。この三相インバータとして、主モータ13側に設けられたものと同じもの(図2参照)が採用される。副モータ14にはクラッチ27が併設されており、このクラッチ27によって、後輪12と副モータ14との間の駆動力の結合状態と開放状態を切り替えるように構成されている。
前輪11および後輪12には、車両10を機械的に停止させる機械式ブレーキ28が設けられている。この機械式ブレーキ28は、ドライバのブレーキペダル29の操作、または、機械式ブレーキ28に接続された制御部18からの制御に基づいて作動する。
停止手段17は、主モータ13による前輪11のアクセルホールド状態を解除したときに、車両10の停止状態を維持させるための手段である。この停止手段17として、後輪12側に設けられた副モータ14を利用することができる。主モータ13に併設されたクラッチ16を開放状態とするのと同時に、副モータ14に併設されたクラッチ27を結合状態とし、後輪12に副モータ14の駆動力を与えることにより、副モータ14による後輪12のアクセルホールド状態を維持することができる。
制御部18は、測温手段15で測定した温度に基づいて、主モータ13、クラッチ16および停止手段17の動作を制御する機能を有する。この制御部18は、アクセルペダル30およびブレーキペダル29にも接続されており、各ペダル29、30が操作されているかどうかを検出することもできる。
例えば、図3(a)に示すように、上り坂において、ドライバがブレーキペダル29を踏むことなく、主モータ13の駆動力(車両10を前進させる力)と主モータ13の駆動力と逆向きに車両10に作用する力(車両10を後退させる力)との釣り合いによって車両10が停止したアクセルホールド状態となることがある。このとき、主モータ13の特定の通電経路のみが通電状態となるため、測温手段15で測定した温度が所定温度以上の過熱状態となりやすい。制御部18は、主モータ13の特定の通電経路が過熱状態となったときに、図3(b)に示すように、停止手段17としての副モータ14を作動させて車両10が停止した状態を維持するとともに、主モータ13に併設されたクラッチ16を開放状態としつつ、この主モータ13を空転させて冷却する制御を行なう。
停止手段17として、副モータ14を利用する代わりに、機械式ブレーキ28を利用することもできる。この場合も、主モータ13に併設されたクラッチ16を開放状態としつつ、この主モータ13を空転させることにより、主モータ13の冷却促進を図ることができる。このとき、前輪11および後輪12に設けられたすべての機械式ブレーキ28を作動させてもよいし、前輪11または後輪12のいずれか一方の機械式ブレーキ28を作動させてもよい。
この車両制御装置の制御フローを、図1および図2中の符号を参照しつつ、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、主駆動輪(ここでは前輪)に併設されたクラッチを結合状態とするとともに、この主駆動輪に駆動力を与える主モータを駆動して、車両が停止したアクセルホールド状態を維持する(図4のステップS10)。このとき、例えば図2(a)に示すように、主モータのu相に通電経路が形成されている。
このアクセルホールド状態において、u相通電時の通電経路となる主モータ13の第一コイル24aおよび第二コイル24bの温度T1mu、並びに、インバータの第一スイッチング素子21aおよび第六スイッチング素子21fの温度T1iuを測温手段15によって測定する。例えば、ここでいうコイル温度T1muは、第一コイル24aおよび第二コイル24bの平均温度または両コイル24a、24bのうち高温の方の温度とすることができる。また、スイッチング素子温度T1iuは、第一スイッチング素子21aおよび第六スイッチング素子21fの平均温度または両スイッチング素子21a、21fのうち高温の方の温度とすることができる。
ここで、u相に係るコイル温度T1muとコイル制限温度aとの高低、および、u相に係るスイッチング素子温度T1iuとスイッチング素子制限温度bとの高低が比較される(図4のステップS11)。コイル温度T1muがコイル制限温度a以下で、かつ、スイッチング素子温度T1iuがスイッチング素子制限温度b以下のときは(ステップS11のNO側)、通電経路内の各コイル24および各スイッチング素子21は過熱状態ではないと判断できるため、この判断ループを継続する。コイル制限温度aおよびスイッチング素子制限温度bは、コイル24およびスイッチング素子21自体の耐熱温度や、これらの周辺部材への熱影響を考慮して適宜決定することができる。
その一方で、コイル温度T1muがコイル制限温度aよりも高い、または、スイッチング素子温度T1iuがスイッチング素子制限温度bよりも高いときは(ステップS11のYES側)、コイル24またはスイッチング素子21の少なくとも一方が過熱状態にあるため、その過熱状態を解消する必要がある。
そこで、コイル24またはスイッチング素子21の過熱状態が検出されたときは、副モータ14側のクラッチ27を結合状態とするとともに、主モータ13側のクラッチ16を開放状態とする。これにより、駆動源が、主モータ13から副モータ14に変更される(図4のステップS12)。
ここで、測温手段15によって、主モータ13のu相通電時の通電経路となる第一コイル24aおよび第二コイル24bの温度T1muと、コイル制限温度aとの高低が比較される(図4のステップS13)。コイル温度T1muがコイル制限温度aよりも高いときは(ステップS13のYES側)、主モータ13を空転させてコイルの冷却を促進する(図4のステップS14)。このように、主モータ13を空転させることにより、通電経路を切り替えることによる冷却効果に加えて、オイルを均一に主モータ13内に回すことによる油冷効果も得ることができる。
なお、主モータ13の各コイル24の油冷を促進するために、第一コイル24aおよび第二コイル24bの温度が、コイル制限温度aよりも若干低い場合(例えば、(コイル制限温度a−5℃)以上)であっても、上記と同様に、主モータ13を回転させることによるコイル冷却制御(図4のステップS14)を行うようにすることもできる。
さらに、主モータ13の空転による冷却によって、コイル24が十分冷却されたかどうか判断される。このとき、例えば、コイル温度T1muが、コイル制限温度aよりも10℃以上冷却されたかどうかを判断基準として採用することができる(図4のステップS15)。ここでいう、「10℃以上」とは、コイル24がコイル制限温度aよりも十分冷却されたことを示す目安に過ぎず、その値自体は適宜変更することができる。
コイル温度T1muが、コイル制限温度aよりも10℃以上冷却されたときは(ステップS15のYES側)、主モータ13の空転を停止する(図4のステップS16)。このとき、u相、v相、w相に係る各通電経路の中で、温度的に余裕がある通電経路で停止するように制御がなされる。その一方で、コイル温度T1muが、コイル制限温度aよりも10℃以上冷却されていないときは(ステップS15のNO側)、この判断ループを継続する。
主モータ13の空転を停止したら、副モータ14側に設けられた測温手段15で、副モータ14に係るコイル24の温度T2mx(ここで、xはu相、v相、w相のいずれかに対応して、u、v、wのいずれか。以下も同様。)およびスイッチング素子21の温度T2ixのモニタリングを開始し(図4のステップS17)、一連の処理フローを抜ける(図4のステップS18)。
その一方で、コイル温度T1muがコイル制限温度aよりも低いときは(ステップS13のNO側)、スイッチング素子温度T1iuが、スイッチング素子制限温度bよりも高い状態であるといえる。そこで、主モータ13を空転させ、停止状態での通電経路をv相またはw相のうち温度的に余裕がある方に変更する(図4のステップS19)ことによって、u相に係るスイッチング素子21の過熱状態を解消する。
主モータ13の空転を停止したら、副モータ14側に設けられた測温手段15で、副モータ14に係るコイル24の温度T2mxおよびスイッチング素子21の温度T2ixのモニタリングを開始し(図4のステップS17)、一連の処理フローを抜ける(図4のステップS18)。この場合、車両10のアクセルホールド状態を維持する副モータ14を主モータ13と読み替えて、本制御フローを改めて開始する。
上記において説明した車両制御装置およびその制御フローはあくまでも例示に過ぎず、アクセルホールド状態におけるモータの通電経路の過熱を確実に防止する、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、採用される構成要素や制御フローに、適宜変更を加えることができる。
例えば、上記の制御フローにおいて、副モータ14側のクラッチ27を結合状態とするとともに、主モータ13側のクラッチ16を開放状態とする(図4のステップS12)代わりに、前輪11または後輪12の少なくとも一方に設けられた機械式ブレーキ28を作動させて、車両10の停止状態を維持するようにしてもよい。この場合も、主モータ13から前輪11への駆動力を遮断して、この主モータ13を空転させることにより、コイル24またはスイッチング素子21の冷却を図ることができるためである。また、停止手段17として機械式ブレーキ28を採用することにより、この車両制御装置を4輪駆動車のみならず2輪駆動車にも適用することができる。
また、上記の制御フローにおいて、コイル温度T1mxとスイッチング素子温度T1ixの両方をモニタリングする代わりに、いずれか一方のみをモニタリングするようにしてもよい。この場合も、アクセルホールド状態における主モータ13の通電経路の過熱を検出することができるためである。
10 車両
11 主駆動輪(前輪)
12 副駆動輪(後輪)
13 主モータ
14 副モータ
15 測温手段
16 クラッチ
17 停止手段
18 制御部
19 前輪側ディファレンシャル
20 前輪側車軸
21 スイッチング素子
22 ダイオード
23 バッテリ
24 コイル
25 後輪側ディファレンシャル
26 後輪側車軸
27 クラッチ
28 機械式ブレーキ
29 ブレーキペダル
30 アクセルペダル

Claims (6)

  1. 車両の主駆動輪に駆動力を与える主モータと、
    前記主モータの通電経路の温度を測定する測温手段と、
    前記主駆動輪と前記主モータとの間の駆動力の結合状態と開放状態を切り替えるクラッチと、
    車両を停止させる停止手段と、
    前記測温手段で測定した温度に基づいて、前記主モータ、前記クラッチおよび前記停止手段の動作を制御する制御部と、
    を備え、前記主モータの駆動力と、前記主モータの駆動力と逆向きに車両に作用する力との釣り合いによって車両が停止した状態において、前記測温手段で測定した温度が所定温度以上の過熱状態となったときに、前記制御部が、前記停止手段を作動させて車両が停止した状態を維持するとともに、前記クラッチを開放状態としつつ前記主モータを空転させる
    車両制御装置。
  2. 前記主モータが三相交流モータであって、その各相に係るコイルの温度を前記測温手段で測定する
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記主モータが三相交流モータであって、この主モータの位相を切り替えるスイッチング素子の温度を前記測温手段で測定する
    請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記主モータが三相交流モータであって、前記制御部は、前記測温手段で測定した温度がその各相に係るコイルの温度であるか、或いはこの主モータの位相を切り替えるスイッチング素子の温度であるかに基づいて、前記主モータの空転量を異ならしめる
    請求項2または3に記載の車両制御装置。
  5. 前記停止手段が、前記主駆動輪とは別の副駆動輪に駆動力を与える副モータであって、この副モータの駆動力と、前記副モータの駆動力と逆向きに車両に作用する力とを釣り合わせて車両を停止させる
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  6. 前記停止手段が、車両を機械的に停止させる機械式ブレーキであって、この機械式ブレーキで車両を停止させる
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220049070A (ko) * 2020-10-13 2022-04-21 세메스 주식회사 Oht 비이클 및 이의 제어 방법

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