JP2019095633A - プロジェクタ、マルチプロジェクションシステム - Google Patents

プロジェクタ、マルチプロジェクションシステム Download PDF

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智章 小宮山
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智章 小宮山
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Abstract

【課題】マルチプロジェクションにおいて光学シフトが行なわれた時、其れに纏わる調整に掛かる時間を短縮することが可能なプロジェクタを提供すること。【解決手段】投射装置であって、画像を入力する画像入力手段と、入力画像に対しエッジ部分を減光補正するエッジブレンド補正手段と、画像の投射位置を移動させる光学シフト手段と、入力画像の一部を切り出す画像切り出し手段と、を有し、前記光学シフト手段により光学シフトが行なわれた時、光学シフト方向と光学シフト量に応じてエッジブレンド補正を行ない、エッジブレンド補正を行なった結果に基づいて画像切り出しを行なうことを特徴とすることを構成とした。【選択図】 図1

Description

本発明はプロジェクタに関し、特に投射位置を調整する光学シフト機能を動作させた時のエッジブレンド調整制御に関するものである。
プロジェクタの利用方法として、複数台のプロジェクタの投影画像をつなぎ合わせることで1枚の統合画像を構成する投影方法(マルチプロジェクション)が知られている。一般的に複数の投影画像をつなぎ合わせるには、厳密に位置合せしないと統合画像内につなぎ目が視認されてしまい、品位を低下させてしまうことがある。そのために、エッジブレンドと呼ばれるつなぎ目を目立たなくする技術を用いることがしばしある。
エッジブレンドとは、複数の投影画像を一部重畳させ、重畳領域が各投影画像の照度を合計すると非重畳部分の照度と等しくなるように各投影画面の重畳部分を減光する処理である。マルチプロジェクションでは、各プロジェクタが部分的な画像を表示することで1枚の統合画像を構成するが、その画像データの伝送方法は様々あり、例えば分配機から各プロジェクタへ配信する方法や、プロジェクタ内で完結して画像授受する方法が挙げられる。
前者は、上述エッジブレンド領域を加味した画像の生成を予め画像分配機で行ない、各プロジェクタへ配信する方法で実現される。後者は、一般的にシステム全体を司るプロジェクタ(マスタープロジェクタ)が存在し、マスタープロジェクタが部分画像を生成し、他のプロジェクタ(スレーブプロジェクタ)へ配信する方法で実現される。
さらに後者の方法において、マスタープロジェクタが統合画像の構成要素毎に合わせてトリミング処理した画像を対応するスレーブプロジェクタへ配信する方法と、マスタープロジェクタは原画像をスレーブプロジェクタへ配信し、スレーブプロジェクタ側でトリミング処理を行なう方法がある。
またマルチプロジェクションシステムを構築する時、設置環境の都合で各プロジェクタの台形補正やエッジブレンド領域調整、光学系をシフトすることで投影表示位置を変える光学シフトや光学ズームによる投射位置・サイズ調整等が行なわれることが想定される。これらの調整は密接な関係にあり、調整を成り立たせるために各調整項目を繰り返し行き来しならが調整・システム構築されることがしばしあり、これらの調整作業を省力化・調整時間を短縮化出来る仕組みが求められている。
特許文献1ではマルチプロジェクションにおいて投影画像の拡大操作を行なった場合に各プロジェクタに拡大率を配信し、該情報に基づいて各プロジェクタが自動的に画像の拡大処理と画像の切り出しを行なう方法が特許文献1で開示されている。
一般的には、拡大指示は各プロジェクタが備えている機能であり、夫々に対しユーザが個別に調整・画像切り出しを行なうことで統合画像の拡大が実現出来るが特許文献1にて開示されている方法を用いることで個々の拡大操作・切り出しが省略されることになる。
特開2008−70397号公報
マルチプロジェクションを構築する時の調整として、前述の通り光学系をシフトすることで投射位置を調整する光学シフトが行なわれることがある。これは投射スクリーンに対する投影位置の調整やエッジブレンドによる重畳領域幅の再調整などで用いられる。
後者の光学シフトによる重畳領域幅の再調整については、一度エッジブレンド処理を施した画像で統合画像を試写した後に行なわれるため、オーバーラップ量が変化するとエッジブレンド領域についても再調整が必要となる場合がある。さらに各プロジェクタはエッジブレンド領域再調整後に適した画像の切り出し処理が必要となることも想定される。
マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数が増えるほど光学シフトとエッジブレンド領域の再調整の回数が増える可能性が上がり、結果としてシステムの構築・調整時間の増加に繋がってしまう。
この状況に鑑みて、本発明の目的は、エッジブレンドを行なっているマルチプロジェクションにおいて光学シフトが行なわれた時、其れに纏わる調整に掛かる時間を短縮することが可能なプロジェクタを提供することである。
上記目的を達成するための本発明のプロジェクタは、画像情報を入力する画像入力手段と、画像の投射位置を移動させるシフト手段と、像をエッジブレンド補正するエッジブレンド補正手段と、画像の一部を切り出す画像切り出し手段と、を有し、
前記シフト手段によりシフトが行なわれた時、シフト方向とシフト量に応じてエッジブレンド補正を行ない、エッジブレンド補正を行なった結果に基づいて画像切り出しを行なうことを特徴とする。
本発明によれば、マルチプロジェクションにおいて光学シフトによる表示位置調整に伴い発生するエッジブレンド量の再調整や切り出し指示などの操作が自動化され、調整時間の短縮を図ることが出来る。
本発明におけるプロジェクタの内部ブロック構成を示す図。 実施例1におけるマルチプロジェクションの外観を示す図。 実施例1におけるマルチプロジェクションを行なう際の処理手順を示す図。 マルチプロジェクションに関する情報のテーブルと投影座標を示す図。 実施例1における投影画像を示す図。 実施例1における光学シフトを実施した時の処理手順を示す図。 実施例1における光学シフト調整メニューの例を示す図。
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。
[実施例1]
本実施例では、液晶パネルを内蔵したプロジェクタを例にとって説明する。
<プロジェクタの概要説明>
図1は、本実施例のプロジェクタの主要な構成を示した図である。100は、プロジェクタ本体である。101は、プロジェクタの各ブロックを制御するための制御部である。制御部101はその他各ブロックへ図1に示す通りバス接続されており、各ブロックへの制御指示やデータのやり取り等のアクセスを行なうことが可能である。102は、ユーザからの操作を受け付ける操作部である。103は、プロジェクタの各ブロックへの電源供給を制御する電源部である。
104は、液晶部であり、1枚の液晶パネルや3枚の液晶パネル等で構成されており、この液晶パネル上に画像を形成する。105は、入力された画像信号に基づいて、液晶部104の液晶パネルに画像を形成させるための液晶駆動部である。106は液晶部104に光を供給する光源である。107は、光源106から発せられた光を液晶部104に供給することにより得られた光学像を不図示のスクリーンに投影するための投影光学系である。108は、光源106の光量等を制御するための光源制御部108である。
また、109は、投影光学系107のズームレンズやフォーカスレンズ等の動作を制御し、ズーム倍率や焦点調整や、投影光学系を移動させることによって画像の投影領域を調整するための制御(以下光学シフトと称す)を行う光学系制御部109である。光学シフトについては、ユーザからの移動方向と移動量に関する指示に基づいて制御されるものとし、移動方向については上下左右、移動量については1画素単位で調節可能であるものとする。
110は、PCやDVDプレイヤー、テレビチューナー等からのアナログ映像信号を受け付けるアナログ入力部であり、RGB端子、S端子等からなる。111は、アナログ入力部により得られた映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部である。A/D変換部111は変換を行なう他、受信したアナログ映像信号のタイミングや極性の測定、A/D変換処理に関わる様々な設定が出来、設定に基づいたA/D変換を行なうことが可能である。
A/D変換方式については、アナログ入力電圧を一定時間積分する二重積分型の他、コンパレータを使用する並列比較型、D/A変換値と比較する逐次比較型等々あるが、特に方式は問わない。112は、PCやDVDプレイヤー等からデジタル映像信号を受け付けるデジタル入力部であり、HDMI(登録商標)端子等からなる。HDMI(登録商標)端子の場合には、外部から制御信号も同時に送信されてくる場合があり、これにより、映像の制御等が行われることもある。113は、外部から映像データ、画像データ、映像ファイル等の各種の情報データのファイルを受け取る、又は外部に書き出す、USBインターフェースである。
また、ポインティングデバイスや、キーボード、USB型のフラッシュメモリ等も接続されることもある。114は、カード型の記録媒体に対し、映像データ、画像データ、映像ファイル等の各種の情報データのファイルを読み書きするカードインタフェースであり、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等が挿入可能になっている。115は、イントラネット、インターネットから映像データ、画像データ、映像ファイル等の各種の情報データのファイル、その他の命令信号を送受信する通信部であり、例えば、有線LANや無線LAN等で構成されている。
116は、映像データ、画像データ、映像ファイル等の各種の情報データのファイルを保存する内蔵メモリであり、半導体メモリやハードディスク等で構成される。
例えば、カードインタフェース114より入力されたドキュメントファイルは、ファイル再生部132により再生される。そして、ファイル再生部132は、ドキュメントファイルから、ユーザに掲示するための画像信号を生成して、画像処理部117に出力する。また、デジタル入力部112により入力された映像信号や画像信号は直接、画像処理部117に送信される。
画像処理部117は、これらのインターフェース、ファイル再生部132により得られた画像信号や制御部101により得られた映像信号等に、液晶部104で表示するのに適した補正や解析行う。例えば、画像信号の画素数を液晶パネルの画素数にあわせて変換し、液晶パネルの交流駆動のため、入力された映像信号のフレーム数を倍にし、液晶パネルによる画像形成に適した補正をする。因みに、液晶パネルの交流駆動とは、液晶パネルの液晶にかける電圧の方向を交互に入れ替えて表示させる方法であり、液晶パネルは、液晶にかける電圧の方向が正方向でも逆方向でも画像を生成できる性質を利用したものである。
このとき、液晶駆動部105には、正方向用の画像と、逆方向用の画像が1枚ずつ送る必要があるので、画像処理部117では、映像信号のフレームの数を倍にする処理を行う。液晶駆動部105は、画像処理部117により得られた画像信号に基づいて、液晶部104の液晶パネルに画像を形成させる。さらに画像処理部117はA/D変換部111にて変換されたデジタル信号に対し映像信号に対し各種解析を行なうことも可能である。例えばアナログ入力部110へ入力されたアナログ映像信号は表示開始位置を示すDE(DataEnable)信号が存在しない場合がある。
そのため水平/垂直同期信号と映像データ信号を元に表示開始位置の測定等を行ない、制御部101は解析結果に基づいて画像処理、またはA/D変換部111へのA/D変換に関わる制御等を、バスを介して行なう。また、A/D変換部111は入力される同期信号の極性についても判定が可能であり、判定結果を内部のレジスタに保持する。
また、画像処理部117は、スクリーンに対して斜め方向から映像を投影し投影画面が例えば台形状に歪んでしまう場合に、投影画像に対し台形状の歪みを打ち消すように画像の形状を変形させるキーストーン補正も行う。キーストーン補正をする際は、液晶パネルに表示される画像の水平方向及び/又は垂直方向の拡大/縮小率を変更している。
このようにして、投影画面の台形状の歪みと表示素子上での映像領域の歪みが相殺され、正常なアスペクト比の長方形の映像表示領域に近づくようにしてスクリーンに表示させるのである。このキーストーン補正は、後述する傾きセンサ118により得られた傾き角に基づいて、自動的に動作しても良いし、ユーザが操作部102等を操作することにより、動作させても良い。
118は、プロジェクタ100の傾きを検出する傾きセンサである。119は、プロジェクタ100の動作時間、各ブロックの動作時間等を検出するタイマである。120は、プロジェクタの光源106の温度、液晶部104の温度、外気温等を計測する温度計である。
121、122は、プロジェクタ100付属のリモコンやその他の機器からの赤外線を受信し、制御部101に信号を送る赤外線受信部であり、例えば、プロジェクタの前後方向等の複数箇所に設置されている。本実施例では、赤外線受信部121はプロジェクタ本体の後方、赤外線受信部122はプロジェクタ本体の前方に配置されている。
123は、プロジェクタ100と不図示のスクリーンの距離を検出し、焦点距離を検出する焦点検出部である。124は、不図示のスクリーンの方向を撮像する撮像部である。125は、スクリーンにより反射される光の光量や輝度を計測するスクリーン測光部である。127は、光源から発せられる光の光量や輝度を計測する光源測光部である。
133は、プロジェクタ100本体に配置され、プロジェクタの状態や警告等を表示する表示部である。128は、表示部133を制御する表示制御部である。
129は、プロジェクタ100本体を持ち運んで使用するとき等に、電力を供給するバッテリである。130は、外部からの交流電力を受け入れ、所定の電圧に整流して電源部103に供給する電源入力部である。131は、プロジェクタ100内の熱を外部に放出するなどして、冷却するための冷却部であり、例えば、ヒートシンクとファンにより構成されている。134は、RAMであり、内部メモリ116に格納されているプログラムの展開や投影画像のフレームメモリ等に使用する。
<プロジェクタの通常動作の説明>
ここで、プロジェクタ100の通常の動作について説明する。本実施例のプロジェクタの制御部101は、操作部102により電源ONの指示がなされたことにより、電源部103に各ブロックに電源を供給するように指示をだし、各ブロックを待機状態にする。そして、電源が投入された後、制御部101は、光源制御部108に光源106からの発光を開始するように指示をだす。
次に、制御部101は、焦点検出部123により得られた焦点の情報等から、投影光学系107を調整するよう光学系制御部109に指示をだす。光学系制御部109は、投影光学系107のズームレンズやフォーカスレンズを動作させてスクリーン画面上に投影光が結像するよう制御する。
このようにして、投影の準備が整う。次に、例えば、デジタル入力部112に入力された映像信号は、画像処理部117により液晶部104に適した解像度に変換され、また、ガンマ補正や輝度ムラ対策用補正、キーストーン補正が加えられる。そして、画像処理部117により補正を加えられた映像信号は、液晶駆動部105により液晶部104に画像として形成される。
また投影位置をスクリーン上の所望の位置に調整する場合は、投影光学系107を光学シフトすることで光軸を移動することで実現出来る。
具体的には操作部102等を介して制御部101がユーザによる移動方向指示及び移動方向情報を受けると、該情報に基づいて光学系制御部109へ指示を出し、光学系制御部109は指示に基づき投影光学系を制御する。そして、液晶部104の液晶パネルに形成された画像は、光源106から発せられた光により投影光学系107に導かれ、投影光学系107は不図示のスクリーン に画像を投影する。
投影中は、制御部101は、光源106等の温度を温度計120により検出し、例えば、光源の温度が40度以上になったとき等に、冷却部131を動作させて冷却する。
そして、操作部102により電源OFFの指示がなされたことにより、制御部101は、各ブロックに終了処理を行うよう通信をする。そして、終了の準備が整うと、電源部103は各ブロックへの電源供給を順次終了する。冷却部131は、電源OFFされた後しばらく動作し、プロジェクタを冷却する。
<本件の特徴的な動作の説明>
以下に本実施例におけるマルチプロジェクション状態における光学シフト調整を行なった時の処理方法について説明する。
先ずは図2、図3を元に、マルチプロジェクションを行なう際の基本的な処理順序について説明する。
図2は2台のプロジェクタによりマルチプロジェクションが行なわれている状態を示す外観図である。図2では、システムを司るマスタープロジェクタ100とスレーブプロジェクタ200の2台で構成され、夫々横並びに設置されており、画像の端部をエッジブレンド処理した上で、該端部を重畳する形で投影が行なわれている。
投影面300はマスタープロジェクタ100の投影領域であり、投影面400はスレーブプロジェクタ200の投影領域であり、投影領域500は夫々のプロジェクタの投影領域を重畳した領域である。
夫々は無線LAN等によって通信路が確立しているものとし、任意のタイミングで任意の情報の授受が可能な状態であるものとする。
ここで接続方法については無線LANに限定されることはなく、有線であっても通信可能な通信路であれば手段・方法は問わない。
図3(a)(b)は夫々マルチプロジェクションを行なう際のマスタープロジェクタ100の処理手順、スレーブプロジェクタ200の処理手順を示す図である。
前提として、ここで実施する形態に示すマルチプロジェクションシステムでは投影用画像を記録しているUSBメモリ(不図示)をマスタープロジェクタ100のUSBI/F113に接続し、マルチプロジェクションを構成する各プロジェクタへ配信されるものとする。また、各プロジェクタのパネル解像度は1920x1200であり、ここで使用する投影用画像は3240x1200であるものとする。
以下図3(a)に基づいてマスタープロジェクタ100の処理手順について説明する。
先ずS101にてマスタープロジェクタはユーザ指示に基づき制御部101の指示で自装置のUSBI/F113に接続されているUSBメモリから投影用画像をRAM134読み出す。
図4(a)はマルチプロジェクションを構成するプロジェクタに関する情報を示すテーブル700である。プロジェクタ名701、IPアドレス702、投影位置703、エッジブレンド量704、エッジブレンド位置705から構成され、これらの情報はユーザ設定操作により操作部102を介してマスタープロジェクタ100へ入力・設定される。
入力・設定されたことを受けて制御部101は該情報をRAM134にて保持し、さらに各スレーブプロジェクタへ通信部115を介して配信する。投影位置703は図4(b)に示す投影座標800に従って決定される英数字で示される投影位置情報である。投影座標800は投影画面を2次元の軸で表現した図であり、縦方向を数字、横方向をアルファベットで座標位置を示している。
本実施例におけるマルチプロジェクションは2台で構成され、横並びに設置されているため、マスタープロジェクタ100は(1,A)、スレーブプロジェクタ200は(1,B)とういう情報でテーブル700の投影位置703に保持される。
エッジブレンド量704は該当する装置に設定されているエッジブレンド量を示しており、pixel単位で記録されている。またエッジブレンド位置705は該当する装置の投影画像の4辺のうち、エッジブレンド補正が実施されている辺の方向を示す情報である。
次にS102にてマスタープロジェクタ100はRAM134に読み出した画像を、通信部115を介して前述テーブル700に保持されている自装置以外のプロジェクタへRAM134に読み出した画像を、通信部115を介して配信する。ここではスレーブプロジェクタ200へ配信されることになる。
次にS103にてマスタープロジェクタ100は自装置の投影位置情報をRAM134から読み出す。前述のテーブル700より、横並びの2台による構成と記録されているため、ここでは(1,A)という情報が読み出される。
次にS104にて、マスタープロジェクタ100は自装置のエッジブレンド量と位置を取得するため、上述のテーブル700に示すエッジブレンド量704、エッジブレンド位置705を制御部101がRAM134から読み出す。
本実施例では、図5(a)に示す通り、200pixel重畳した状態でマルチプロジェクションが行なわれており、S104においてはエッジブレンド量として200pixel、エッジブレンド位置として右を示す情報が読み出される。
次にS105にてUSBメモリから読み出した投影用画像について、自装置の担当領域とエッジブレンド領域を含めた領域の切り出しを行なう。以下に切り出し手順について説明する。
先ずはマルチプロジェクションを行なう各プロジェクタのレイアウトに基づいて投影用画像の分割を行なう。テーブル700の投影位置703からレイアウトの判別が出来る。ここでは横並びであるため、左右に2分割となる。制御部101は(1,A)(1,B)から横並びであると判断する。
次に切り出し位置を割り出す処理について説明する。2分割した位置が投影用画像の中心にあたり、その線分を中心に左右に100pixelの計200pixelの領域がエッジブレンド領域となる。そのため、2分割した中心位置からエッジブレンド量704の半分の値を取った位置に対し切り出しを行なう。
先ず制御部101はRAM134に保持されているテーブル700内のエッジブレンド量を読み出し、半分に割る演算処理を行なうことで100pixelという値を得る。制御部101はRAM134に保持されている投影用画像を左右2分割した位置からさらにエッジブレンド位置に設定されている端部方向に100pixel取った位置で画像の切り出しを行なう。
RAM上に保持された切り出し後の投影用画像を、制御部101の指示に基づき、エッジブレンド位置705に示す端部方向にパネル上の表示位置を寄せることでマルチプロジェクションが成立する位置に投影することが出来る。
次にS106にて画像処理部117にて処理された画像の投影を行なうため、画像処理部117から出力される処理後の画像を液晶部104にて形成するよう、制御部101が液晶駆動部105を制御する。出力された画像は、光源106を用いて投影光学系107を介して投影面に投影される。
次に図3(b)を用いてスレーブプロジェクタ200の処理手順について説明する。S201にてスレーブプロジェクタ200は、S201にてマスタープロジェクタ100からの投影用画像の受信を待つ。投影用画像受信するとS202にて制御部101は通信部115を介して画像情報をRAM134へ展開する。
次にS203乃至S206の処理において、S103乃至S106の処理手順同様に自装置の投影担当領域、エッジブレンド量、エッジブレンド位置を元に自装置の投影担当領域を切り出し、切り出し画像の投影を行なう。
以上の処理手順を踏むことでマルチプロジェクションを行なうことが出来る。
次に図6(a)(b)を用いてエッジブレンド部200pixelの重畳によるマルチプロジェクションが完成している状態で光学シフト調整する場合の各プロジェクタの処理手順について述べる。
図6(a)はマスタープロジェクタ100の処理手順を示す図である。先ずS301にて、ユーザが操作部102を介して光学シフトユーザ指示を出す。この指示に基づき制御部101は光学シフトメニュー情報を内部メモリ116より読み出し画像処理部117にて投影中の画像に重畳するよう指示を出す。
図7(a)は光学シフトメニューを示す図である。ユーザは操作部102またはリモコン(不図示)を用いて上下左右方向に投影光学系をシフトさせることで投影画像の位置を移動することが出来る。ここでの操作方法はリモコンまたは本体に備え付けられている操作部102の十字キー(不図示)を想定し、1pixel単位の精度で移動可能であるものとする。
次にユーザ指示に基づきS302にて制御部101は光学系制御部109へ指示を出し、指示を受けた光学系制御部109は投影光学系107のシフト制御を行なう。S303にて調整が完了したならば、S304へ遷移し調整が継続される場合はS302へ遷移する。ここで調整完了は図7に示す光学シフトメニューが非表示に制御されたことを調整完了とみなすこととする。
ここでの光学シフト量はユーザの指示にもとづき図5(b)に示す通り、マスタープロジェクタ100の投影位置300が右方向に400pixel移動し、最終的に600pixelの重畳状態となったものとする。
S304にて制御部101はシフト方向を検出する。上述の通り右方向にシフトされたため、ここでは右という情報が検出される。
次にS305にて右方向にマルチプロジェクションを構成する他のプロジェクタが存在するか否か判断する。
つまり、制御部101がRAM134からテーブル700内のエッジブレンド位置705を参照し、検出した情報と一致するか否か判断する。
ここでは共に右でありエッジブレンド位置705と一致するためS306へ遷移する。S306にて制御部101は光学シフト方向に位置するスレーブプロジェクタ200へシフト方向及びシフト量を通信部115を介して送信する。マスタープロジェクタ100の投影位置は(1,A)であるため、光学シフト方向である右方向はアルファベットが隣となる(1,B)となる。
スレーブプロジェクタ200が右方向に位置するプロジェクタに該当するため、スレーブプロジェクタ200へシフト方向である右を示す情報及びシフト量である400pixelを示す情報が制御部101より通信部115を介して送信される。
次にS307にて光学シフト量に基づいてエッジブレンド領域の再調整を行なう。制御部101は400pixel右に移動したという情報を元に、画像処理部117に対し現状の200pixelに400pixelを足しこんだ600pixelのエッジブレンド処理を入力された画像に対し実施するよう指示を出す。
次にS308にて画像の再切り出しを行なう。RAM134にて保持されている投影用画像に対し、S105に示す要領に基づいてエッジブレンド量を600とし、半分の300pixel右方向に取った位置で切り出し処理を行ない、画像処理部117へRAM134から切り出し後の画像を読み出し、エッジブレンド処理を行うよう指示を出す。
次にS309にて画像処理部117にて処理された画像の投影を行なうため、画像処理部117から出力される処理後の画像を液晶部104にて形成するよう、制御部101が液晶駆動部105を制御する。出力された画像は、光源106を用いて投影光学系107を介して投影面に投影され、光学シフト量を加味したエッジブレンド処理が実施された投影用画像がマスタープロジェクタ100から投影される。
次に図6(b)を元にスレーブプロジェクタ200の処理手順について説明する。
S401に示す通り、スレーブプロジェクタ200はマルチプロジェクション開始後に他のプロジェクタから光学シフトに関する情報を受け付ける状態に遷移する。ここではマスタープロジェクタ100から右方向に光学シフトしたことを示す情報と光学シフト量400pixelを示す情報を受信したケースを元に説明する。制御部101は通信部115を介して上述の情報を受信すると、S402へ遷移し受信した情報に基づいてエッジブレンド量の変更を行なう。
ここではスレーブプロジェクタ200から見て右側に位置するマスタープロジェクタ100(1,A)から情報を受信しているため、対峙する左端部のエッジブレンド量を400pixel足しこんだ600pixelに変更する。なお、ここで上下方向のシフト方向を示す情報を受信した場合は、自装置のエッジブレンド方向と合致しないため、以降の処理を中断しても良い。
制御部101は該情報を受信すると、画像処理部117に対し現状の200pixelに400pixelを足しこんだ600pixelのエッジブレンド処理を入力された画像に対し実施するよう指示を出す。次にS404にて画像の再切り出しを行なう。RAM134にて保持されている投影用画像に対し、S105に示す要領に基づいてエッジブレンド量を600とし、半分の300pixel左方向に取った位置で切り出し処理を行ない、画像処理部117へRAM134から切り出し後の画像を読み出し、エッジブレンド処理を行うよう指示を出す。
次にS309にて画像処理部117にて処理された画像の投影を行なうため、画像処理部117から出力される処理後の画像を液晶部104にて形成するよう、制御部101が液晶駆動部105を制御する。出力された画像は、光源106を用いて投影光学系107を介して投影面に投影され、光学シフト量を加味したエッジブレンド処理が実施された投影用画像がスレーブプロジェクタ200から投影される。
図5(b)はエッジブレンド量が600pixelに変更された後のマルチプロジェクションの状態を示す図である。
このように、レンズシフト量とレンズシフト方向に応じて隣接するプロジェクタへ該情報を配信し、連動してエッジブレンド量を変更し、画像の再切り出しを行なうことで、レンズシフト操作と同時にエッジブレンド調整や画像の再切り出しを一括して行うことが可能となる。なお、マルチプロジェクションにおいては、統合画像全体を移動させるユースケースも想定される。
その場合には図7(b)に示すように統合画像全体または該プロジェクタ単体の何れかをシフトさせるか選択させるメニューを設け、選択結果に応じて、全体または単体のシフトの切り替えを行なっても良い。ユーザ操作により全体シフトが選択された場合、制御部101は図7(a)に示すメニューを画像処理部117にて投影中の画像に重畳し表示することでユーザへシフト操作を促す。
制御部101はRAM134からテーブル700内のプロジェクタの情報を読み出し、各プロジェクタに対し通信部を介して入力されたシフト方向及びシフと量を配信し、同時に自装置の光学系制御部109に対し移動量を伝達し投影光学系107をシフトさせる。シフト方向とシフト量を受信した各プロジェクタも同様に該情報に従い光学系制御部109に対し移動量を伝達し投影光学系107をシフトさせる。
これにより全体の移動と単体のシフトとを共存させることも可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 マスタープロジェクタ
101 制御部
102 操作部
104 液晶部
105 液晶駆動部
106 光源
107 投影光学系
108 光源制御部
109 光学系制御部
113 USBI/F
115 通信部
116 内部メモリ
117 画像処理部
121 赤外線受信部
122 赤外線受信部
128 表示制御部
133 表示部
134 RAM
200 スレーブプロジェクタ
300 マスタープロジェクタの投影領域
400 スレーブプロジェクタの投影領域
500 重畳領域
600 光学シフトメニュー
700 テーブル
701 プロジェクタ名
702 IPアドレス情報
703 投影位置情報
704 エッジブレンド量情報
705 エッジブレンド位置情報
800 投影座標

Claims (4)

  1. プロジェクタであって、
    画像を入力する画像入力手段と、
    入力画像に対しエッジ部分を減光補正するエッジブレンド補正手段と、
    画像の投影位置を移動させる光学シフト手段と
    入力画像の一部を切り出す画像切り出し手段と、
    を有し、
    前記光学シフト手段による光学シフトが行なわれた時、光学シフト量に基づいて前記エッジブレンド補正手段によるエッジブレンド補正を行ない、光学シフト量に基づいて、前記画像切り出し手段による画像切り出しを行なうことを特徴とするプロジェクタ。
  2. さらに、エッジブレンド補正が施されている側面が水平方向または垂直方向であるかを判断するエッジブレンド補正方向判断手段と、
    光学シフトによる移動方向が垂直方向か水平方向であるかを判断する光学シフト方向判断手段とを有し、
    前記エッジブレンド補正方向判断手段と前記光学シフト方向判断手段による判断結果について方向が一致した時のみ、光学シフト量に基づいて前記エッジブレンド補正手段によりエッジブレンド補正と前記光学シフト手段による光学シフト量に基づいて前記画像切り出し手段による画像の切り出しを行なうことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. マスタープロジェクタと1台以上のスレーブプロジェクタで構成されるマルチプロジェクションシステムであって、
    前記マスタープロジェクタは
    情報通信を行なうための通信手段と、
    画像を入力する画像入力手段と、
    入力した画像に対しエッジ部分を減光補正するエッジブレンド補正手段と、
    画像投射位置を移動させる光学シフト手段と、
    入力した画像の一部を切り出す切り出し手段と、
    を有し、
    前記スレーブプロジェクタは、
    情報通信を行なうための通信手段と、
    前記通信手段を介して画像を受信する画像受信手段と
    受信した画像に対しエッジ部分を減光補正するエッジブレンド補正手段と、
    受信した画像の一部を切り出す切り出し手段と、
    を有し、
    前記マスタープロジェクタは前記光学シフト手段により光学シフトが行なわれた時、光学シフト量に基づいて、入力した画像に対するエッジブレンド補正を行うことと前記通信手段を介して光学シフト量をスレーブプロジェクタへの送信を行い、
    前記スレーブプロジェクタはマスター通信手段を介して受信した光学シフト量に基づいて、受信した画像に対して前記エッジブレンド補正手段によるエッジブレンド補正と前記画像切り出し手段による画像の切り出しを行なうことを特徴とするプロジェクションシステム。
  4. さらに、エッジブレンド補正が施されている側面が水平方向または垂直方向であるかを判断するエッジブレンド補正方向判断手段と、
    光学シフトによる移動方向が垂直方向か水平方向であるかを判断する光学シフト方向判断手段とを有し、
    前記エッジブレンド補正方向判断手段と前記光学シフト方向判断手段による判断結果について方向が一致した時のみ、光学シフト量に基づいて前記エッジブレンド補正手段によりエッジブレンド補正と前記光学シフト手段による光学シフト量に基づいて前記画像切り出し手段による画像の切り出しを行なうことを特徴とする請求項3に記載のマルチプロジェクションシステム。
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