JP2019095001A - ハブユニット用密封装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記外輪に取り付けられるシール部材と、
前記内軸に取り付けられるスリンガとを備え、
前記スリンガが、前記内軸に嵌合される円筒部と、前記円筒部から径方向外方に延びる円環部とを有し、
前記円環部が、第1の円環部と、前記第1の円環部より車両インナ側に配置される第2の円環部を含み、
前記シール部材が、前記第1の円環部の車両インナ側の側面に接触する第1のサイドリップを含み、
前記第1の円環部と前記第2の円環部との間に周方向に沿った溝が形成されている。
このような構成によって、第2の円環部を越えてハブユニット内に泥水等が浸入するのを効果的に防止することができる。
この構成によれば、第2の円環部に接触する第2のサイドリップによって、泥水等がハブユニットの内部に浸入するのを効果的に防止することができる。また、第2のサイドリップを第2の円環部に接触させることで内軸の回転抵抗は若干増加するが、第2のサイドリップは、第1のサイドリップよりも短くかつ薄く形成されているので、第2の円環部に対する接触圧を小さくすることができ、内軸の回転抵抗の増加を抑制することができる。その結果、例えば図5に示す従来の密封装置と比べてハブユニットの回転トルクを低減することができる。
この構成によれば、第2の円環部と第2のサイドリップとの間にラビリンスシールが形成されるので、泥水等がハブユニットの内部に浸入するのを効果的に防止することができる。また、第2のサイドリップは第2の円環部に接触しないので内軸の回転抵抗が増加することもない。
この構成によれば、2つの円環部を有するスリンガを容易に製造することができる。
[ハブユニットの構成]
図1は、第1の実施形態に係る密封装置を備えたハブユニット(車輪用軸受装置)の断面説明図である。なお、本明細書では、図1の左右方向を軸方向といい、図1の左側を車両アウタ側、右側を車両インナ側という。
軸本体部7の車両アウタ側の端部には、車輪やブレーキディスク(図示せず)を取り付けるためのフランジ11が形成されている。
内輪部材8は、環状に形成されて軸本体部7の車両インナ側の端部に外嵌され、かしめ固定されている。
各列の外輪軌道面3dと内輪軌道面7a,8aとの間には、複数の転動体9が配設されている。本実施形態の転動体9は玉である。各列の複数の玉9は、保持器10により周方向の間隔が所定に保持されている。
図2は、図1の密封装置12の断面図である。
密封装置12は、図2に示すように、シール部材30とスリンガ31とを備えている。
スリンガ31は、第1及び第2の円筒部31a,31bと、第1及び第2の円環部31c,31dとを有している。
第2の円筒部31bは、第1の円環部31cの径方向外端部から外輪3側へ屈曲し、車両インナ側へ延びている。
芯材32は、SPCCなどの鋼板をプレス加工することによって環状に形成されている。芯材32は、外輪3の車両アウタ側端部の内周面3aに嵌合されることによって、外輪3に固定されている。
円筒部32aは、外輪3の車両アウタ側端部の内周面3aに嵌合されている。
外円環部32bは、円筒部32aの車両アウタ側の端部から径方向外方に延び、外輪3の車両アウタ側端面3cに接触している。
内円環部32dは、傾斜部32cの径方向内端部から径方向内方へ延びている。内円環部32dは、外円環部32bよりも車両インナ側に配置されている。
複数のリップ34a〜34cは、2つの第1及び第2のサイドリップ(アキシアルリップ)34a,34bと1つのラジアルリップ34cとを含む。
図3は、第2の実施形態に係る密封装置の断面図である。
本実施形態では、スリンガ31の構造が第1の実施形態とは異なっている。
本実施形態のスリンガ31は、2つの分割体31A,31Bにより構成されている。具体的には、スリンガ31は、第1の円筒部31aの内周部分31a1と、第1の円環部31cと、第2の円筒部31bとが一体に形成された第1の分割体31Aと、第1の円筒部31aの外周部分31a2と、第2の円環部31dとが一体に形成された第2の分割体31Bとからなる。そして、第2の分割体31Bにおける第1の円筒部31aの外周部分31a2が、第1の分割体31Aにおける第1の円筒部31aの内周部分31a1の外周面に嵌合されることによって、第1の分割体31Aと第2の分割体31Bとが連結されている。
図4は、第3の実施形態に係る密封装置の断面図である。
本実施形態では、シール部材30の第2のサイドリップ34bの構造が、第1の実施形態とは異なっている。
本実施形態の第2のサイドリップ34bは、スリンガ31の第2の円環部31dに接触しておらず、第2の円環部31dとの間にラビリンスシールを構成する隙間40をあけて配置されている。この隙間40の寸法は、例えば、0.1mm〜1.0mmの範囲で設定することができる。
また、第2のサイドリップ34bと第2の円環部31dとの間にはラビリンスシールを構成する隙間40が形成されているので、泥水等の浸入を効果的に防止することができる。
例えば、上記実施形態では、シール部材30が第2のサイドリップ34bを備えていたが、これを省略することもできる。
また、スリンガ31の第2の円環部31dの径方向外端部と第1のサイドリップ34aの内周面との間には、ラビリンスシールが形成されていなくてもよい。
3 :外輪
4 :内軸
12 :密封装置
30 :シール部材
31 :スリンガ
31a:第1の円筒部
31c:第1の円環部
31d:第2の円環部
31e:溝
33 :弾性部材
34a:第1のサイドリップ
34a:第2のサイドリップ
36 :隙間
40 :隙間
t1 :締め代
t2 :締め代
Claims (5)
- 内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用密封装置であって、
前記外輪に取り付けられるシール部材と、
前記内軸に取り付けられるスリンガとを備え、
前記スリンガが、前記内軸に嵌合される円筒部と、前記円筒部から径方向外方に延びる円環部とを有し、
前記円環部が、第1の円環部と、前記第1の円環部より車両インナ側に配置された第2の円環部を含み、
前記シール部材が、前記第1の円環部の車両インナ側の側面に接触する第1のサイドリップを含み、
前記第1の円環部と前記第2の円環部との間に周方向に沿った溝が形成されている、ハブユニット用密封装置。 - 第2の円環部の径方向外端部と前記第1のサイドリップの内周面との間には、ラビリンスシールを構成する隙間が設けられている、請求項1に記載のハブユニット用密封装置。
- 前記シール部材が、前記第2の円環部の車両インナ側の側面に接触する第2のサイドリップをさらに含み、
前記第2のサイドリップが前記第1のサイドリップよりも短くかつ薄く形成されている、請求項1又は2に記載のハブユニット用密封装置。 - 前記シール部材が、前記第2の円環部の車両インナ側の側面に対してラビリンスシールを構成する隙間をあけて配置された第2のサイドリップをさらに含む、請求項1又は2に記載のハブユニット用密封装置。
- 前記スリンガが、前記第1の円環部を有する第1の分割体と、前記第2の円環部を有しかつ前記第1の分割体に連結された第2の分割体とを有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のハブユニット用密封装置。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001510534A (ja) * | 1995-10-31 | 2001-07-31 | ザ ティムケン カンパニー | 多重障壁シール |
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JP2017011005A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | 信越半導体株式会社 | シリコンウェーハの洗浄方法 |
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-
2017
- 2017-11-24 JP JP2017226105A patent/JP7023681B2/ja active Active
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