JP2019093917A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回生減速時に併用されるエンジンブレーキによる騒音を抑制可能な車両用制御装置を提供する。【解決手段】EVモードで走行中に、降坂路の情報および車両の情報に基づいてエンジン回転数Neにおける音レベルが運転者の許容可能な回転数の上限値Ne2を超えないようにするための蓄電装置のSOCの前出し上限値S4を予め設定する。降坂路の情報に基づいて減速を行う場合に、モータの電力回生によりSOCが許容可能な回転数の上限値Ne2に対応するSOCの許容値S2を超えると推定される場合に前出し上限値S4を使用して、SOCが許容値S2を超えない条件でエンジンによる制動トルクを回生制動トルクに加えるように制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンの運転を停止し、かつ変速機をニュートラルにした運転状態で走行中に、蓄電装置のSOCが充電制限値に達するとエンジンの始動要求がなされる車両用制御装置に関するものである。
従来、エンジンの出力軸と電動機の回転軸との間にクラッチを設け、クラッチの解放により電動機の駆動力を車両の駆動輪側に伝達可能にするとともに、クラッチの係合により電動機の駆動力に加えてエンジンの駆動力を駆動輪側に伝達可能なハイブリッド電気自動車が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のハイブリッド車は、電動機の駆動力により走行するEV(Electric Vehicle)走行と、電動機およびエンジンの少なくとも一方の駆動力により走行するHV(hybrid vehicle)走行との間で効率的に切り替えて車両を走行させることが可能である。
例えばEV走行モードでの減速時には、電動機を発電機として利用して車両の運動エネルギを回生して二次電池(蓄電装置)に蓄電し、その蓄電エネルギを利用してEV走行を実施することにより燃料消費量を削減する。減速時に電動機による運動エネルギの回生を実施する際には、エンジンを停止するとともに、エンジンをクラッチにより車両の駆動軸から切り離すことにより、エンジン回転によるフリクション損失を低減し、回生量を増量している。
また、アクセルペダルの踏み込みが無いアクセルオフの際の減速回生時に、電力回生による制動力とエンジンブレーキとを併用するハイブリッド車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この種の装置は、電力回生の非実行時よりもエンジンにおける吸気バルブのリフト量および作用角の少なくとも一方の上限を制限することで、エンジンによる制動トルクを増大させ、かつ電力回生による制動トルクを減少させるように制御して蓄電装置の劣化を抑制している。
さらに、走行中の車両の前方に存在する降坂路の情報を取得し、取得された降坂路の情報に基づいて走行モードを変えるハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。走行モードは、変速機に設けられたクラッチ機構の解放か係合か、電力回生制御の有無、エンジンの運転か停止かなどの組み合わせを変えた複数の走行モードで構成されている。降坂路の情報に基づき要求制動力(負側の要求トルク)が、例えば中レベルである場合には、クラッチを接続し、かつ電力回生制御を実施し、かつモータリングによりエンジンを始動してエンジンブレーキを作動させている。
特開2011−88595号公報 特開2015−58828号公報 特開2015−13509号公報
しかしながら、例えば降坂路を走行中における減速回生時に、蓄電装置における充電状態((State Of Charge)SOC)が充電電力の充電制限値を超えると、電動機による回生量が制限されて回生制動力が低減される。このようになると、車両の制動力が要求制動力に満たなくなるためエンジンブレーキを併用してエンジンによる制動トルクが電動機による回生制動トルクに付与される。つまり、エンジンを停止し、かつクラッチを解放した走行中の減速回生時に実行されるエンジンブレーキは、SOCが上限値を超えた際にエンジンを始動し、かつクラッチを係合し、かつエンジン始動時点の運転状態に基づいて決められるギヤ段を変速機に形成する制御である。エンジンブレーキを実行する際には、降坂路の勾配や車重によりエンジンの回転数が吹き上がってエンジン回転速度が高域回転数に上昇し、高域回転に起因する騒音を発生させることがある。よって、エンジンブレーキ制御に更なる改善の余地がある。
本発明は上記の技術的課題に着目して成されたものであり、回生減速時に併用されるエンジンブレーキにより生じる騒音を低減することができる車両用制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の目的を達成するために、動力源であるエンジンおよび発電機能を有するモータと、前記エンジンから伝達される駆動トルクを増減して駆動輪側に伝達する変速機と、前記エンジンと前記変速機との間または前記変速機に設けられており、前記駆動トルクの駆動輪側への伝達を断続するクラッチと、前記モータに電力を供給するための蓄電装置と、前記蓄電装置の充電状態であるSOCを判定するSOC判定部と、自車両が走行する走行路の情報を取得する取得部とを備えた車両用制御装置において、前記取得部で取得された前記走行路の情報に基づいて目標減速度を判定し、前記目標減速度が前記モータの回生制動トルクの上限値で確保できる減速度か否かを判断し、前記目標減速度が前記減速度を超える場合に、前記目標減速度に対する前記減速度の不足分を、前記クラッチを係合させかつ前記変速機のギヤ段を形成することで発生するエンジンによる制動トルクで確保できる減速度により補足して前記目標減速度を確保するように制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記走行路の情報および前記車両の情報に基づいて、エンジン回転数における音レベルが運転者の許容可能な回転数の上限値を超えないようにするための前記SOCの前出し上限値を予め設定し、前記走行路の情報に基づいて減速を行う場合に、前記モータの電力回生により前記SOCが前記許容可能な回転数の上限値に対応するSOCの許容値を超えると推定される場合に前記前出し上限値を使用して、前記SOCが前記許容値を超えない条件で前記エンジンによる制動トルクを前記回生制動トルクに加えるように制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、走行路の情報に基づいて減速を行う場合に、モータにより発電された電力により蓄電された蓄電装置のSOCが前出し上限値を超えると判断される際に、回生制動トルクが上限値を超えない条件でエンジンによる制動力を発生させる。このため、SOCが充電制限値を超えない条件でエンジンによる制動トルクを回生制動トルクに併用することができる。これにより、エンジンの回転数における騒音が許容できる回転数の範囲内で減速度を確保でき、よってエンジン回転数の吹き上がりによる騒音を抑制できるため、ドライバビリティを向上させることができる。
本発明にかかる車両用制御装置の一例を示す説明図である。 目的地までの走行路と高度との関係を示すグラフである。 回生制動トルクとエンジンによる制動トルクとの分担の一例を示すグラフである。 エンジントルクとエンジン回転数Neとの関係の一例を示すグラフである。 補足分の制動トルクとエンジン回転数Neとの関係の一例を示すグラフである。 SOCと制動トルクとエンジン回転数との関係の一例を示すグラフであり、(A)は従来技術の例を、(B)は本実施形態を示す。 前出し上限値を設定するECUの手順の一例を示すフローチャートである。 前出し上限値を設定した際のSOCと時間との関係の一例を示すグラフである。
図1は、本発明にかかる車両用制御装置の一例を示す説明図である。図1では、ハイブリッド車両(以下、車両)10のパワートレーンの一例を示す。図1に示す実施形態では、車両10を四輪駆動車として説明するが、本発明では四輪駆動車に限らず、例えば二輪駆動車でもよい。また、図1に示す実施形態は、エンジン11を車体12の前側に配置し、エンジン11の動力を後輪13に伝達する、いわゆるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車をベースとした四輪駆動車の一例である。車体12の前側には、前輪14が左右に設けられている。車体12の後側には、後輪13が左右に設けられている。エンジン11は、前輪14側で左右の前輪14の間(車体12の車幅方向での略中央に、出力軸(クランクシャフト)11aを車体12の前後方向に向けて配置されている。
エンジン11の出力側に自動変速装置(変速装置)15が配置され、エンジン11の出力軸11aから伝達される動力は、変速装置15の入力軸15aに伝達される。変速装置15は、トルクコンバータ17、および変速機18を備える。変速機18は、入力回転数の出力回転数に対する比率を適宜に変更できる機構であって、変速比の異なる複数のギヤ段を有する有段変速機により構成されている。変速機18は、複数の係合機構18a,18b・・・18nを備えており、複数の係合機構18nのうち、例えば2つ以上の係合機構18nを係合状態にすることにより所定のギヤ段が形成される。所定のギヤ段が形成されると、トルクコンバータ17から伝達される駆動トルクを増減し、増減された駆動トルクを後輪13側に向けて伝達する。また、全ての係合機構18nを解放状態にすることにより後輪13側に向けて駆動トルクを伝達する経路を遮断してニュートラル状態を設定する。なお、トルクコンバータ33を省略してもよい。係合機構18nは、本発明の実施形態におけるクラッチの一例である。
なお、変速装置15は、入力軸15aから伝達される駆動トルクを変速機18に向けて伝達する経路を断接するエンジン断接用クラッチを有してもよい。この場合には、エンジン断接用クラッチを本発明の実施形態におけるクラッチの一例としてもよい。また、エンジン断接用クラッチをエンジン11と変速装置15との間に配置してもよい。
エンジン11と変速装置15とは、同一の軸線上に配置されており、そのエンジン11と変速装置15との間に、ダンパ機構19、および第1モータ・ジェネレータ(第1モータ)20が配置されている。ダンパ機構19は、出力軸11aから伝達される駆動トルクの捩り振動を低減する。なお、ダンパ機構19を省略してもよい。
第1モータ20は、主として、走行のための駆動力を出力し、また、エンジン11をモータリングするトルクを出力し、さらにはシリーズハイブリッド走行モードで発電を行う。したがって、第1モータ20のステータ20Sが所定の固定部21に固定されている。第1モータ20のロータ20Rは、エンジン11の出力軸11a、もしくは変速装置15の入力軸15aに連結されている。第1モータ20は、エンジン11の出力軸11a、もしくは変速装置15の入力軸15aに直接連結されていてもよく、あるいは適宜の伝動機構22を介してエンジン11の出力軸11a、あるいは変速装置15の入力軸15aに連結されていてよい。
後輪13の車軸13aには、リヤプロペラシャフト23がリヤデファレンシャルギヤ24を介して連結されている。リヤデファレンシャルギヤ24は、左右の後輪13にトルクを伝達する終減速機である。前輪14の車軸14aには、フロントプロペラシャフト25がフロントデファレンシャルギヤ26を介して連結されている。フロントデファレンシャルギヤ26は、左右の前輪14に駆動トルクを伝達する終減速機である。
変速装置15の出力側には、四輪駆動用(4WD用)のトランスファ27が配置されている。トランスファ27は、エンジン11が出力した動力もしくは変速装置15の出力軸15bから出力される動力を後輪13側と前輪14側とに分配する機構である。
トランスファ27は、チェーンやベルトを使用した巻き掛け伝動機構や歯車機構によって構成することができる。また、トランスファ27は、前輪14と後輪13との差動回転を可能にする差動機構や、その差動回転を摩擦クラッチなどによって制限する差動制限機構を備えた差動機構からなるフルタイム四輪駆動機構、もしくは前輪14側へのトルクの伝達を選択的に遮断するパートタイム四輪駆動機構などによって構成することができる。
フロントプロペラシャフト25には、本発明の実施形態におけるモータの一例である第2モータ・ジェネレータ(第2モータ)28が連結されている。第2モータ28は、走行のための駆動力を出力し、また減速時にエネルギ回生を行うためのものであり、例えば永久磁石式の同期電動機のような発電機能のあるモータが採用されている。その第2モータ28は、トランスファ27に対して車体12の後方に配置され、フロントプロペラシャフト25を介して前輪14とトルクを授受する。第2モータ28は、減速機構29を介して第2モータ28とフロントプロペラシャフト25とが連結されていてもよい。なお、減速機構29を省略して、第2モータ28をフロントプロペラシャフト25に直接連結してもよい。
伝動機構22の一例としては、周知のように3つの回転要素を有するシングルピニオン型の遊星歯車機構で構成された動力分割機構としてよい。例えば動力分割機構(図示なし)は、サンギヤ(反力要素)に第1モータ20のロータが連結され、キャリヤ(出力要素)に出力軸11aが連結され、リングギヤ(入力要素)に入力軸15aが連結されている。エンジン11が出力した動力は、第1モータ20と変速装置15とに分割され、第1モータ20は、エンジン11によって回転させられることにより発電を行い、それに伴う反力をサンギヤに加える。したがって、エンジン11の回転数が第1モータ20によって燃費効率の良い回転数に制御されるとともに、変速装置15にはエンジン11の出力トルクと第1モータ20による反力トルクとが合算されて入力される。
なお、上述した伝動機構22を省略して、第1モータ20を出力軸11aもしくは入力軸15aに直接連結してもよい。この場合には、出力軸11aもしくは入力軸15aに第1モータ20のロータ20Rを直接嵌合させて一体化すればよい。また、第1モータ20および伝動機構22を省略してもよい。
ECU30は、エンジン11、伝動機構22、および変速装置15などをそれぞれ制御するとともに、コントローラ32を介して第1モータ20および第2モータ28を制御する。コントローラ32は、二次電池である蓄電装置34、およびインバータ35を含み、第1モータ20および第2モータ28をモータとして機能させ、あるいは発電機として機能させるように制御する。
コントローラ32は、蓄電装置34の温度、蓄電装置34の電圧、インバータ35と蓄電装置34との間に流れる電流などを検出するとともに、これらの検出結果から蓄電装置34のSOCを求めるSOC判定部36を有する。SOC判定部36は、求めたSOCをECU30に送る。ECU30、およびコントローラ32などは、本発明の実施形態におけるコントローラの一例である。
ECU30は、SOC判定部36から送られてくるSOCが充電電力の前出し上限値を超えるか否かを判断する第1判定部37を備える。前出し上限値は、ECU30に設けられた記憶部38に予め記憶されている。前出し上限値は、SOCの充電制限値S1よりも低い値になっている。充電制限値S1は、例えば蓄電装置34の充電可能な上限値である。
前出し上限値は、エンジン回転数における音レベルが運転者の許容可能な回転数の上限値S2を超えないように設定するための値である。つまり前出し上限値は、EV走行モードでかつ降坂路を走行中における減速回生時となる第1条件が成立した際に、第2モータ28の電力回生により蓄電装置34のSOCが充電制限値S1を超え、かつ音レベルが運転者の許容可能なレベルと判断されるエンジン回転数の上限値S2を超えると予測される際に使用される。なお、第1条件は、アクセルペダルの踏み込み量が所定量以下(アクセルオフを含む)である条件を含んでよい
音レベルは、エンジン回転数ごとに車内で音を騒音計で測定したレベルである。音レベルが許容可能な回転数、つまりエンジン回転数が騒音と見なされない回転数は、車内外の騒音とのバランスを取りながら、車内の人体への影響、車内での会話や電話に及ぼす影響などを考慮して許容値が予め決められている。音レベルが許容可能な回転数は、車両10の種類ごとに異なっていてよい。
車両10は、自車両が走行する走行路、例えば少なくとも自車両の前方に存在する降坂路の情報を取得する取得部40を備える。取得部40は、ECU30にそれぞれ接続された入力部、無線通信部、現在位置取得部、道路情報取得部、および抽出部(いずれも図示なし)を備える。入力部は、目的地が入力される。現在位置取得部は、全地球的測位システム(Global Positioning System:GPS)と通信して自車両の現在位置を取得する。道路情報取得部は、三次元道路データが記憶されたサーバと通信して目的地を含む範囲の走行路の勾配、および走行距離を含む三次元道路データを取得する。抽出部は、自車両が目的地に向けて走行する走行路の勾配、および走行距離を抽出する。
抽出部は、一例として図2に示すように目的地までの走行路の勾配θ1〜θ6を抽出し、抽出された勾配θ1〜θ6ごとに分割した分割走行路a1〜a6を設定し、設定された分割走行路a1〜a6ごとの走行距離を抽出する。図2は、目的地までの走行路と高度との関係を示すグラフである。
なお、取得部40としては、少なくとも走行路の勾配、および走行距離が取得できる機能を有するものであればその具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば、ドライブレコーダーに記憶された三次元道路データから目的地までの走行路の勾配、および走行距離を取得する装置であってもよい。また、勾配においては、車輪速センサや加速度センサ(Gセンサ)との取得した値に基づいて算出してもよい。さらには走行路の勾配、および走行距離を記憶するカーナビゲーション装置を備え、カーナビゲーション装置から情報を取得してもよい。なお、入力部を省略してもよい。この場合には、自車両を中心する所定範囲の道路情報を常に取得しながら、所定範囲ごとに自車両が走行する走行路の勾配、および走行距離を抽出してもよい。
図1に示す記憶部38には、車両10の車重を推定するプログラムが記憶されている。ECU30は、発進加速時のモータ走行が行われた際にプログラムを実行する。プログラムとしては、例えば駆動輪に伝達される駆動力が走行抵抗に等しくなるとして、発進加速時のEV走行時におけるインバータ35で取得した第2モータ28の出力トルクと、第2モータ28の回転数を取得するモータ用回転センサで取得した車両加速度(以下、加速度)とに基づいて車重を推定する。ECU30およびプログラムなどは、車重取得装置を構成する。なお、車重取得装置としては、車両10の車重が推定できる機能を有するものであればその具体的構成は特に限定されるものではない。
ECU30は、車速設定部41を有する。車速設定部41は、取得した走行路の情報、推定した重量、および自車両の前方を走行する前方車両の走行情報などに基づいて目的地までの推定車速を算出する。推定車速は、一般道路で使用する標準速度、および高速道路で使用する標準速度を前方車両の走行情報に基づいて補正した速度である。
前方車両の走行情報は、環境認識センサ部などにより取得してもよい。環境認識センサ部は、自車両の前方に存在する前方車両に対する距離、相対速度、角度などを検出し、その結果をECU30へ送信する。環境認識センサ部としては、例えばステレオカメラ、単眼カメラ、ミリ波レーダ、レーザレーダなどであってよい。なお、前方車両の走行情報は、車両情報蓄積用サーバから取得してもよい。車両情報蓄積用サーバは、無線通信部を介して各車両と接続されており、各車両からの車両情報を受信して記憶部38に蓄積する。
ECU30は、設定部42を有する。設定部42は、推定車速、推定重量、走行路の情報などに基づいて分割走行路ごとに所定の目標速度の範囲に維持されるように要求トルクを求める。要求トルクは、正の要求トルクと負の要求トルク(制動トルク)とを含む。つまり、設定部42は、分割走行路ごとに走行に必要なエネルギと回生エネルギとを算出する。
ECU30は、分割設定部43を有する。分割設定部43は、分割走行路ごとに算出した走行に必要なエネルギに基づいて、EV走行モードで走行する際の第2モータ28の出力トルクと、例えばパラレル走行モードで走行する際のエンジン11による出力トルクとに分割する割合を推定する。
ECU30は、回生トルク算出部44を有する。回生トルク算出部44は、分割走行路ごとに算出した回生エネルギに基づいて、分割走行路ごとに減速時の回生制動トルクを算出する。その回生制動トルクは、走行路の勾配、その走行距離、推定車速、および推定重力などに基づいて推定されてよい。なお、パラレル走行モードで走行中では、第2モータ28の回生制動トルクに第1モータ20の回生制動トルクを加えてもよい。
ECU30は、SOC推定部45を有する。SOC推定部45は、分割走行路ごとに蓄電装置34の消費電力(出力電力)、および回生電力(充電電力)を算出し、分割走行路ごとにその分割走行路を走行した後の推定のSOCを算出する。
ECU30は、SOC判断部46を有する。SOC判断部46は、制動トルクとSOCとエンジン回転数との関係が予め設定されたマップに基づいて、分割走行路ごとに推定SOCが許容値S2を超えるか否かを判断する。許容値S2は、音レベルが運転者の許容可能なレベルと判断されるエンジン回転数の上限値Ne2に対応するSOCの値である。
ECU30は、上限値設定部47を有する。上限値設定部47は、SOC判断部46にて推定SOCが許容値S2を超えると判断した場合に、充電制限値S1を前出しした前出し上限値S4を設定する。
ECU30は、モード選択部48を有する。モード選択部48は、要求駆動力(アクセル開度)、および車速などをパラメータとする運転状態に基づいて複数の走行モードのうち、例えば最適な燃費が得られる走行モードを選択する。複数の走行モードは、EV走行モード、およびハイブリッド(HV)走行モードを有する。HV走行モードは、シリーズ走行モード、およびパラレル走行モードを有する。
例えばモード選択部48は、要求駆動力、および車速に基づいて予め実験などで求められた要求駆動力、および車速をパラメータとする二次元のモード切換マップなどに基づいて走行モードを設定してもよい。モード選択部48は、要求駆動力、および車速などの条件以外に、SOCやエンジン11の温度、目標制動トルクなどの条件に基づいて走行モードを選択してもよい。
一般的に、低要求駆動力、および低車速側などの条件が成立するとEV走行モードが選択され、要求駆動力や車速が増大するなどの条件が成立するとシリーズ走行モード、あるいはパラレル走行モードが選択される。そして、SOCが十分に多く、かつアクセル開度が小さいなどの条件が成立する場合には、EV走行モードが設定される。要求駆動力は、アクセル開度以外に、オートクルーズ制御時などのアクセル操作以外の駆動力を含む。
EV走行モードは、エンジン11を停止、つまりエンジン11の点火および燃料の供給を停止して、かつ第1モータ20の駆動を停止し、かつ第2モータ28の駆動により走行する。EV走行モードの場合には、エンジン11を引きずらないように変速装置15がニュートラル状態(全ての係合機構18nを解放状態)に制御される。
HV走行モードは、少なくともエンジン11の駆動力で走行するモードである。シリーズ走行モードは、第1モータ20で発電した電力で第2モータ28を駆動して走行するモードである。パラレル走行モードは、エンジン11および少なくとも第2モータ28の駆動力で走行するモードである。
EV走行モードからパラレル走行モードへの移行条件が成立する際には、エンジン11を始動するためのクランキングが実施される。クランキングは、第1モータ20によって行われる。モータリングを実施する要因は、SOCが所定値を低下した場合、SOCが許容値S2または前出し上限値S4を超えた場合、エンジン11の温度が低下した場合、アクセル開度すなわち駆動要求量が増大した場合、およびエンジンブレーキを必要とする要求制動力が発生した場合などの条件のうちのいずれかの条件が成立した場合である。HV走行モードへの移行条件が成立すると、第1モータ20がモータリング時にトルクを出力するモータとして動作するように制御される。
なお、エンジン11の始動を第1モータ20で行う代わりに、例えばスタータ装置を使用してもよい。スタータ装置は、例えばスタータモータの出力をピニオンに伝達させた状態で、フライホイールの外周に形成されたギヤに噛み合うようにスタータピニオンを突出させることによりエンジン11の出力軸を駆動する。
なお、パラレル走行モードは、第1モータ20の駆動力を使用してもよい。この場合には、シリーズ走行モードでの動作状態に対して、第1モータ20が蓄電装置34の電力によってモータとして動作し、またエンジン11の駆動トルクを後輪13に伝達するために変速装置15は、所定のギヤ段を設定する状態に制御される。EV走行モードからパラレル走行モードへの移行条件には、前出し上限値S4が設定された際に、SOCが前出し上限値S4を超え、かつ第2モータ28による回生制動トルクが目標制動トルクに対して不足する場合などの条件がある。
つまり、ECU30は、EV走行モードで走行中に前出し上限値が設定されると、現在のSOCが前出し上限値S4を超えるか否かを常に判断する。ECU30は、現在のSOCが前出し上限値S4を超えると判断すると、目標減速度が第2モータ28の回生制動トルクの上限値で確保できる減速度か否かを判断する。目標減速度は、目標制動トルクに応じて降坂路を走行中に発生する減速抵抗の度合いである。
ECU30は、目標減速度が現在の減速度を超えると判定する場合に、エンジン側および第2モータ側に負の駆動力をそれぞれ配分することにより、目標制動トルクに応じた減速抵抗を発生させる。つまり、ECU30は、変速機18の係合機構を係合させ、かつ目標減速度に対する減速度の不足分をエンジン11による制動力(エンジンブレーキ)により補足して目標減速度を確保するように制御する。したがって、EV走行モードで前方に存在する道路を走行すると、目標制動トルクが電力回生による制動トルクで確保できないと予測する場合にECU30は、SOCが許容値S2を超えない条件で、エンジンブレーキで補足するためにパラレル走行モードに移行するように制御する。
図3は、回生制動トルクとエンジンによる制動トルクとの分担の一例を示すグラフである。図3では、横軸が車速を、縦軸が減速トルクを示し、符号51で示す点線が回生制動トルクの限界値を、符号52で示す実線が回生制動トルクとエンジン11による制動トルクとを加算した制動トルクを示す。エンジン11による制動トルクは、エンジントルクと変速機18に形成されるギヤ段の変速比との積により決められる。
減速トルクは、通常時は、第2モータ28による回生制動力にて確保される。SOCが上限値を超える高い値で、かつ目標制動トルクを回生制動トルクで確保できない場合には、図2に示すような回生制動トルクとエンジン11による制動トルクとの分担で目標制動トルクを確保する。エンジンによる制動トルクは、フューエルカット(燃料カット)制御、および変速機18のギヤ段をロー側ギヤ段にシフトすることにより発生する制動トルクを含む。ECU30は、図3に示した二次元のマップに基づいて、車速と目標制動力とをパラメータとして回生制動トルクとエンジンによる制動トルクとの配分を決める。
図4は、エンジントルクとエンジン回転数Neとの関係の一例を示すグラフである。図4に示すエンジントルクは、燃料カット時に発生する負側のエンジン制動トルクである。図4に示すようにエンジン制動トルクは、負側に増大するにつれてエンジン回転数Neが増大する。目標制動力に満たない補足分の制動トルクは、エンジン制動トルクと変速機18に形成されるギヤ段の変速比との積から求められる。つまり、ECU30は、ギヤ段の変速比を補足分の制動トルクとエンジン制動トルクとの比から求める。
図5は、補足分の制動トルクとエンジン回転数Neとの関係の一例を示すグラフである。図5では、所定の車速における補足分の制動トルクとエンジン回転数Neとの関係の一例を示している。ECU30は、所定の車速、変速比、デファレンシャル比、およびタイヤ径などのパラメータに基づいてエンジン回転数Neを算出し、算出したエンジン回転数Neに基づいて各車速における補足分の制動トルクを求める。
図6は、SOCと制動トルクとエンジン回転数との関係の一例を示すグラフであり、(A)は従来技術の例を、(B)は本実施形態を示す。図6は、第1条件、つまりEV走行モードでかつ降坂路を走行中における減速回生時の条件が成立している状態におけるSOCと制動トルクとエンジン回転数との関係を示している。図6(A)では、上方の横軸がSOCを示し、符号S1が充電制限値を、また、符号S2が許容値を示す。縦軸は制動トルクを示す。下方の横軸はエンジン回転数Neを示す。回転数Ne1は、第1条件が成立した場合にSOCが充電制限値S1に達することでエンジンが始動される際の回転数、つまりアイドリング回転数(例えば1000rpm)を示す。
図6(A)に示すようにSOCが充電制限値S1よりも低い低域L1では、目標制動トルクを、例えば第2モータ28による回生制動トルクTmにより作り出す。SOCが低域L1から上昇して充電制限値S1に達すると回生電力が絞られて、電力減少に応じて回生制動トルクが減少する。これにより、制動トルクが回生制動トルクの上限値Tmaxから減少され、かつ充電電力によりSOCが上昇するため、同図に示す△点の制動トルクに移行する。このとき、回生制動トルクの上限値Tmaxが目標制動トルクTtargetに満たなくなる。同図に示す△点の制動トルクでは、その補足分を、エンジン11を始動し、かつギヤ段を形成することにより発生するエンジン11による制動トルク(エンジンブレーキトルク)T1で補うことで目標制動トルクTtargetを維持している。このとき、エンジン回転数Neが回転数Ne2(例えば2000rpm)になっている。回転数Ne2は、エンジン回転数における音レベルが許容可能な回転数(許容回転数)の上限値の一例である。
同図に示す△点では、SOCが充電制限値S1よりも高い許容値S2になる。その後、充電制限値S1の際に実行される回生電力の絞り制御が継続されるが、SOCが上昇するため、同図に示す○点に至る。この時点では、目標制動トルクを構成する回生制動トルクとエンジンブレーキとの分担を△点の際よりもエンジンブレーキが多くなるように分担を変更して、回生電力を絞っている。しかし、○点の際には、エンジン回転数Neが許容回転数の上限値Ne2よりも高い回転数Ne3(例えば3000rpm)に上昇する。エンジンの回転数Ne3は、高回転に起因する騒音を発生させる回転数、つまり運転者が許容できない音レベルのエンジン回転数になる。
図6(B)に示すように本実施形態では、充電制限値S1よりも低い値で、かつ低域L1の範囲に前出し上限値S4が設定される。前出し上限値S4は、車両の前方に存在する道路を走行しても、許容回転数の上限値Ne2に対応するSOCの許容値S2を超えないようにするために設定される値である。これにより、図6(B)では、第1条件が成立し、かつ分割走行路を走行中にSOCが前出し上限値S4を超えると、エンジン11により生じる制動トルクT1が回生制動トルクTmに加えられる。つまりSOCが許容値S2を超えない条件でエンジン11により生じる制動トルクT1が回生制動トルクTmに加えられる。
図7は、前出し上限値を設定するECUの手順の一例を示すフローチャートである。図7に示すようにステップS1では、取得部40に目的地が入力される。ステップS2にて取得部40は、目的地までの道路情報を、例えば無線通信部により外部サーバから取得する。ステップS3にて抽出部は、取得した目的地までの走行路の情報に基づいて、例えば図2に示したように目的地までの走行路の勾配θ1〜θ6を抽出し、勾配θ1〜θ6ごとに分割した分割走行路a1〜a6を設定し、設定された分割走行路a1〜a6ごとの走行距離を抽出する。
ステップS4にて第1判定部37は、現在のSOCを読み取る。ステップS5にて車速設定部41は、推定車速を算出する。推定車速は、一般道路で使用する標準速度、および高速道路で使用する標準速度を、車両10の前方を走行する車両の走行情報に基づいて補正された車速になる。ステップS6にて設定部42は分割走行路ごとに、必要なエネルギ、および回生エネルギを算出する。この算出は、推定車速、推定重量、勾配、およびその走行距離などに基づいて算出される。
ステップS7にて分割設定部43は、分割走行路ごとに算出した走行に必要なエネルギに基づいて、例えばEV走行モードで走行する際の第2モータ28の出力トルクと、パラレル走行モードで走行する際のエンジン11による出力トルクとに分割する割合を推定する。ステップS8にて回生トルク算出部44は、分割走行路ごとに算出した回生エネルギに基づいて、分割走行路ごとに減速時の回生制動トルクを算出する。その回生制動トルクは、走行路の勾配、その走行距離、推定車速、および推定重力などに基づいて推定されてよい。
ステップS9にてSOC推定部45は、分割走行路ごとのバッテリ収支を算出し、そのバッテリ収支に基づいた推定SOCを算出する。バッテリ収支は、蓄電装置34に対する消費電力と発電電力との電力収支である。ステップS10にてSOC判断部46は、推定SOCが、エンジン回転数Neが許容回転数の上限値Ne2に対応するSOCの許容値S2を超えるか否かを判断する。許容回転数の上限値Ne2は、図6(B)に示したように音レベルが運転者に許容可能なレベルであると判断されるエンジン回転数Neである。ステップS10にて肯定的である場合、つまりSOCの許容値S2を超える場合(Yes側の場合)にはステップS11に移行し、そうでない場合(No側の場合)にはリターンに移行する。ステップS11にてエンジン回転数Neが許容回転数の上限値Ne2以下になるようにSOCの充電制限値S1を前出して前出し上限値S4を設定する。その後、ステップS7に移行される。
図8は、前出し上限値を設定した際のSOCと時間との関係の一例を示すグラフである。図8では、符号55で示す点線は、SOCが充電制限値S1に達するまたは超えることでエンジン11を始動させる従来例を示し、また符号56で示す実線は、SOCが前出し上限値S4に達するまたは超えることでエンジン11を始動させる本実施形態を示す。
点線55で示す従来の例では、時刻t1にてSOCが充電制限値S1に達するまたは超える。この時点でエンジン11の始動が開始され、かつ回生電力が絞られて充電電力が減少される。時刻t2では、回生電力よりSOCが充電制限値S1よりも高い許容値S2に上昇し、かつエンジン回転数Neが許容回転数の上限値Ne2に上昇する。時刻t3では、回生電力によりSOCが許容値S2よりも高い値S3に上昇し、かつエンジン回転数Neが回転数Ne3に上昇する。回転数Ne3は、運転者が許容できない音レベルのエンジン回転数である。つまり、従来例では、時刻t4よりも時間的に遅い時刻t1にてエンジンブレーキを併用している。このため、時刻t3にてエンジン回転数Neが許容回転数の上限値Ne2を超える回転数Ne3に達する。これにより、エンジンの吹き上がり感を騒音として運転者に感じさせてしまい、ドライバビリティが悪化する。
これに対し、本実施形態では、分割走行路でSOCが充電制限値S1に達するまたは超えると予測されると、実線56で示すように充電制限値S1よりも低い前出し上限値S4が設定される。このため、時刻t1よりも時間的に前の時刻t4にてSOCが前出し上限値S4に達した時点でエンジンブレーキが併用される。このため早期に回生制動力とエンジンブレーキとが車両10に発生するため、時刻t3に達してもエンジン回転数Neが許容回転数の上限値Ne2以下に収まる。このため、エンジン回転数Neの吹き上がりに起因する騒音を抑制できるため、ドライバビリティが向上する。
以上、本発明は、上述した実施形態で示した構成に限定されないのであって、特許を請求している範囲で適宜に変更して実施することができる。
一例として、上記実施形態の車両10は、エンジン11、第1モータ20、および第2モータ28を有するハイブリッド車両として説明しているが、本発明ではハイブリッド車両に限定されず、例えばエンジン11の運転を停止し、かつ変速装置15をニュートラルにした運転状態でEV走行可能な車両10であればいずれの車両であってよい。例えば、第1モータ20を省略し、例えばエンジン11で前輪14および後輪13を駆動して走行するエンジン走行モードと、第2モータ28から伝達される駆動力により前輪14および後輪13を駆動して走行するEV走行モードとを切り替えて走行する車両であってよい。また、本発明では、4輪駆動車両に限定されることはなく、例えばトランスファ27を省略し、例えばエンジン11で後輪13を駆動し、かつ第2モータ28から伝達される駆動力を後輪13に伝達するように構成された2輪駆動車両としてもよい。
また、上記各実施形態では、エンジンの運転を停止し、かつ変速機をニュートラルにしたEV走行モードで走行中に、蓄電装置のSOCが充電制限値S1に達するとエンジン11の始動要求がなされる車両用制御装置として説明しているが、本発明ではこれに限らず、例えばエンジン11の運転を停止し、かつ変速装置15をニュートラルにした惰性走行中に、蓄電装置のSOCが充電制限値S1に達するとエンジン11の始動要求がなされる車両用制御装置であってもよい。
10…車両、 11…エンジン、 28…第2モータ、 30…ECU、 32…コントローラ、 34…蓄電装置、 36…SOC判定部、 37…第1判定部、 38…記憶部、 40…取得部、 41…車速設定部、 42…設定部、 43…分割設定部、 44…回生トルク算出部、 45…SOC推定部、 46…SOC判断部、 47…上限値設定部、 48…モード選択部。

Claims (1)

  1. 動力源であるエンジン(11)および発電機能を有するモータ(28)と、
    前記エンジン(11)から伝達される駆動トルクを増減して駆動輪(13,14)側に伝達する変速機(18)と、
    前記エンジン(11)と前記変速機(18)との間または前記変速機(18)に設けられており、前記駆動トルクの駆動輪(13,14)側への伝達を断続するクラッチ(18n)と、
    前記モータ(28)に電力を供給するための蓄電装置(34)と、
    前記蓄電装置(34)の充電状態であるSOCを判定するSOC判定部(36)と、
    自車両が走行する走行路の情報を取得する取得部(40)とを備えた車両用制御装置において、
    前記取得部(40)で取得された前記走行路の情報に基づいて目標減速度を判定し、前記目標減速度が前記モータ(28)の回生制動トルクの上限値で確保できる減速度か否かを判断し、前記目標減速度が前記減速度を超える場合に、前記目標減速度に対する前記減速度の不足分を、前記クラッチ(18n)を係合させかつ前記変速機(18)のギヤ段を形成することで発生するエンジン(11)による制動トルクで確保できる減速度により補足して前記目標減速度を確保するように制御するコントローラ(30,32)を備え、
    前記コントローラ(30,32)は、
    前記走行路の情報および前記車両の情報に基づいて、エンジン回転数(Ne)における音レベルが運転者の許容可能な回転数の上限値(Ne2)を超えないようにするための前記SOCの前出し上限値(S4)を予め設定し(S11)、
    前記走行路の情報に基づいて減速を行う場合に、前記モータ(28)の電力回生により前記SOCが前記許容可能な回転数の上限値Ne2に対応するSOCの許容値(S2)を超えると推定される場合に前記前出し上限値(S4)を使用して、前記SOCが前記許容値(S2)を超えない条件で前記エンジン(11)による制動トルクを前記回生制動トルクに加えるように制御する
    ことを特徴とする車両用制御装置。(図1、図6、図7)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113511211A (zh) * 2021-05-31 2021-10-19 重庆长安汽车股份有限公司 一种基于电动汽车电驱***的扭振控制方法

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