JP2019093830A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP2019093830A JP2017223401A JP2017223401A JP2019093830A JP 2019093830 A JP2019093830 A JP 2019093830A JP 2017223401 A JP2017223401 A JP 2017223401A JP 2017223401 A JP2017223401 A JP 2017223401A JP 2019093830 A JP2019093830 A JP 2019093830A
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破田野 晴司
Seishi Hatano
晴司 破田野
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Abstract

【課題】耐摩耗性とウエットグリップ性能とがより高度なレベルで両立された空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッド面に周囲を溝で囲まれたブロックを備えたトレッドを有する空気入りタイヤであって、トレッド面におけるブロックの接地部表面積の総和である陸面積(L)と、溝底面全体の面積である海面積(S)との比であるランドシー比(L/S)が68〜78%であると共に、タイヤ赤道上のタイヤ周方向の接地長さSL0とタイヤ赤道からトレッド接地半幅の80%のタイヤ軸方向距離を隔てる位置でのタイヤ周方向の接地長さSL80との比(SL0/SL80)で示される接地面形状指数(FSF80)が、1.00〜1.15であり、ブロックにおける平均サイプ本数が2〜4本/1ブロックであり、トレッドが、LAT摩耗指数が195〜300、0℃における損失正接tanδが0.55〜0.90のゴム物性を有している空気入りタイヤ。【選択図】なし

Description

本発明は、空気入りタイヤ、詳しくは、耐摩耗性とウエットグリップ性が両立された空気入りタイヤに関する。
自動車用の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)は、従来から耐久性が重視され、優れた耐摩耗性が要求されている。また、近年、安全性への配慮が一層高まり、ウエットグリップ性能のさらなる向上が求められている。中でも、スポーツ用多目的車(SUV)用には、これら2つの性能を高度なレベルで両立させた空気入りタイヤの実現が望まれている。
しかしながら、耐摩耗性とウエットグリップ性能とは背反の関係にあるため、これら2種類の性能を両立させることは容易ではない。そこで、耐摩耗性とウエットグリップ性とをバランスさせながら向上させるため、トレッドを構成するゴム組成物の配合材料の検討(特許文献1、2)や、トレッドパターンの検討(特許文献3、4)などが行われてきた。
特開2012−229285号公報 特開2013−107989号公報 特開2014−177238号公報 特開2015−147543号公報
しかしながら、耐摩耗性とウエットグリップ性能を、上記したSUVで望まれているような高度なレベルで両立できるまでには未だ至っていないのが現状である。
そこで本発明は、耐摩耗性とウエットグリップ性能とがより高度なレベルで両立した空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
トレッド面に周囲を溝で囲まれたブロックを備えたトレッドを有する空気入りタイヤであって、
前記トレッド面におけるブロックの接地部表面積の総和である陸面積(L)と、溝底面全体の面積である海面積(S)との比であるランドシー比(L/S)が68〜78%であると共に、
正規リムにリム組みされ、かつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、正規荷重を負荷して前記トレッド面を平面に押し付けたときに形成されるタイヤ赤道上のタイヤ周方向の接地長さSL0と、タイヤ赤道からトレッド接地半幅の80%のタイヤ軸方向距離を隔てる位置でのタイヤ周方向の接地長さSL80との比(SL0/SL80)で示される接地面形状指数(FSF80)が、1.00〜1.15であり、
前記ブロックにおける平均サイプ本数が2〜4本/1ブロックであり、
前記トレッドが、
LAT摩耗指数が195〜300、
0℃における損失正接tanδが0.55〜0.90のゴム物性を有していることを特徴とする空気入りタイヤである。
請求項2に記載の発明は、
前記ランドシー比(L/S)が、70〜76%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤである。
請求項3に記載の発明は、
前記ランドシー比(L/S)が、72〜74%であることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤである。
請求項4に記載の発明は、
前記接地面形状指数(FSF80)が、1.05〜1.15であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項5に記載の発明は、
前記接地面形状指数(FSF80)が、1.10〜1.15であることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤである。
請求項6に記載の発明は、
前記LAT摩耗指数が、210〜300であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項7に記載の発明は、
前記LAT摩耗指数が、230〜300であることを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤである。
請求項8に記載の発明は、
前記0℃における損失正接tanδが、0.57〜0.90であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項9に記載の発明は、
前記0℃における損失正接tanδが、0.60〜0.90であることを特徴とする請求項8に記載の空気入りタイヤである。
請求項10に記載の発明は、
前記トレッドにおいて、ゴム成分100質量部中に、ガラス転移点(Tg)が−50℃以上のスチレンブタジエンゴム(SBR)が、50〜90質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項11に記載の発明は、
前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部中に、質量平均分子量(Mw)が550,000以上のブタジエンゴム(BR)が、10〜50質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項12に記載の発明は、
前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部に対して、シリカが、20〜200質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項13に記載の発明は、
前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部に対して、ハードカーボンからなるカーボンブラックが、5〜100質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項14に記載の発明は、
前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部に対して、α−メチルスチレンレジンが、5〜50質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
請求項15に記載の発明は、
SUVタイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の空気入りタイヤである。
本発明によれば、耐摩耗性とウエットグリップ性能とがより高度なレベルで両立した空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤトレッドのトレッドパターンを示す図である。 トレッドを平面に押し付けた接地面形状を示す模式図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
[1]本発明の特徴について
最初に、本発明の特徴について説明する。
本発明に係る空気入りタイヤは、
トレッド面に周囲を溝で囲まれたブロックを備えたトレッドを有する空気入りタイヤであって、
前記トレッド面におけるブロックの接地部表面積の総和である陸面積(L)と、溝底面全体の面積である海面積(S)との比であるランドシー比(L/S)が68〜78%であると共に、
正規リムにリム組みされ、かつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、正規荷重を負荷して前記トレッド面を平面に押し付けたときに形成されるタイヤ赤道上のタイヤ周方向の接地長さSL0と、タイヤ赤道からトレッド接地半幅の80%のタイヤ軸方向距離を隔てる位置でのタイヤ周方向の接地長さSL80との比(SL0/SL80)で示される接地面形状指数(FSF80)が、1.00〜1.15であり、
前記ブロックにおける平均サイプ本数が2〜4本/1ブロックであり、
前記トレッドが、
LAT摩耗指数が195〜300、
0℃における損失正接tanδが0.55〜0.90のゴム物性を有していることを特徴としている。
本発明者は、トレッドパターンとゴム組成のそれぞれについて個々に検討するのではなく、互いに関係するものとして検討し、その結果、トレッドのトレッドパターンを調整して「ランドシー比(L/S)」および「接地面形状指数(FSF80)」を特定の範囲内にすると共に、トレッドのゴム組成を調整してゴム物性について「LAT摩耗指数」および「0℃における損失正接tanδ」の2種類を特定の範囲内とすることにより、背反の関係にある耐摩耗性とウエットグリップ性能とが、よりバランス良く高度なレベルで両立した空気入りタイヤを提供できることを見出した。
[2]本発明の実施の形態
以下、実施の形態に基づいて、本発明を具体的に説明する。
1.トレッド
(1)トレッドパターン
上記したように、本実施の形態においては、タイヤのトレッド面が、ランドシー比(L/S)および接地面形状指数(FSF80:Foot Print Shape Factor80)が特定の範囲内にあることを特徴とする。
(a)ランドシー比(L/S)
本発明において、トレッド面におけるブロックの接地部表面積の総和である陸面積(L)と、溝底面全体の面積である海面積(S)との比であるランドシー比(L/S)は68〜78%であることが好ましい。ランドシー比(L/S)を上記の範囲内とすることで良好なウエットグリップ性能を確保することができる。
このランドシー比(L/S)について、本発明の一実施の形態に係るタイヤトレッドのトレッドパターンを示す図1を参照して具体的に説明する。なお、図1において、1はトレッドの接地面、Cはタイヤ赤道でTeは接地端、TWはトレッド接地幅である。また、2はブロック、3は縦溝、4は横溝、5はサイプである。そして、太矢印はタイヤ回転方向を示している。
図1において、トレッドの接地端Te、Te間のトレッド面におけるブロック2の接地部表面積の総和を陸面積(L)、溝底面全体の面積を海面積(S)とした時、ランドシー比(L/S)は下記式で表される。
ランドシー比(L/S)=陸面積(L)/海面積(S)
上記ランドシー比(L/S)において、十分な接地面積を確保してウエットグリップ性能を発揮させると共に、排水経路を十分に確保して十分なウエットグリップ性能を発揮させるためには、L/Sを68〜78%とすることが好ましい。70〜76%であるとより好ましく、72〜74%であるとさらに好ましい。
(b)接地面積形状指数(FSF80)
本発明において、空気入りタイヤが正規リムにリム組みされ、かつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、この空気入りタイヤに正規荷重を負荷して、トレッドを平面に押し付けた接地面形状から導かれる接地面積形状指数(FSF80)は、1.00〜1.15とすることが好ましい。接地面積形状指数(FSF80)を上記の範囲内とすることで良好な耐摩耗性およびウエットグリップ性能を確保することができる。
この接地面積形状指数(FSF80)について、トレッドを平面に押し付けた接地面形状を示す模式図である図2を参照して具体的に説明する。
図2には、トレッドを平面に押し付けた接地面形状(FP:フットプリント)が示されており、タイヤ赤道上のタイヤ周方向(タイヤ回転方向)の接地長さをSL0、タイヤ赤道からトレッド接地半幅(a)の80%のタイヤ軸方向距離(0.8a)を隔てる位置でのタイヤ周方向の接地長さをSL80とした時、接地面積形状指数(FSF80)は下記式で表される。なお、「トレッド接地半幅」とは、接地面におけるタイヤ軸方向の最も外側の接地端間のタイヤ軸方向の距離の半分を意味する。
接地面積形状指数(FSF80)=SL0/SL80
上記接地面積形状指数(FSF80)において、十分な耐摩耗性とウエットグリップ性能を確保するためには、FSF80を1.00〜1.15とすることが好ましい。1.05〜1.15であるとより好ましく、1.10〜1.15であるとさらに好ましい。
なお、上記において、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、ETRTOであれば“Measuring Rim”とする。
「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”とする。
「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”とする。
前述の接地面形状は、金型プロファイル、ゲージ分布、構造等の手法を適宜調整することにより得ることができるが、上記接地面形状が達成されるのであれば、手法は特に限定されない。例えば、トレッド中央部及び/又はトレッドショルダー部の厚みを調整して、トレッドゲージ分布を調整することにより接地面形状指数を調整できる。
(c)サイプ
前記した通り、図1は本発明の一実施の形態に係るタイヤトレッドのトレッドパターンを示す図であり、1はトレッドの接地面、Cはタイヤ赤道、Teは接地端、TWはトレッド接地幅である。また、2はブロック、3は縦溝、4は横溝、5はサイプである。
接接面1には周囲が縦溝3と横溝4とで囲まれた複数のブロック2が設けられている。また、ブロック2には複数本、具体的には2〜4本/1ブロックのサイプ5(細溝)が設けられている。
このように、周囲を溝3および4で囲まれたブロック2を形成することにより、濡れた路面を走行する場合でも、水を溝からスムースに排水することができるため、十分なウエットグリップ性能を発揮させることができる。
そして、ブロック2にサイプ5を設けることにより、ブロック2上に溜まった水をスムースに排水することができるため、ウエットグリップ性能をより向上させることができる。また、サイプ5を設けた場合、路面との接触面積が小さくなるため、摩耗量を低減させることができる。
このウエットグリップ性能と摩耗量を考慮すると、本実施の形態における1ブロック当たりのサイプの本数は、2〜4本とすることが好ましい。なお、サイプ5の向きは特に限定されないが、ブロックからの水の排水などを考慮すると幅方向に設けることが好ましい。
(2)トレッドのゴム物性
そして、本実施の形態において、トレッドのゴム物性は、前記した通り、LAT摩耗指数が195〜300、0℃における損失正接(tanδ@0℃)(以下、単に「tanδ」ともいう)が0.55〜0.90であることを特徴としている。
(a)LAT摩耗指数
LAT摩耗指数は、耐摩耗性を評価する指数であって、摩擦試験機、例えば、LAT100(VMI社製)などのLAT試験機(Laboratory Abration and Skid Teste)を用いて測定される。測定は、未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mmの金型で加硫した後、加硫ゴム組成物を用い、荷重50N、速度20km/h、スリップアングル5°の条件で加硫ゴム組成物の容積損失量(評価対象の容積損失量)を測定し、基準となる配合、例えば、従来のトレッドゴムの基本配合の加硫ゴム組成物における容積損失量(基準の容積損失量)を100としたときの相対値を下記式により求める。数値が大きいほど耐摩耗性に優れていると評価することができる。
LAT摩耗指数=(基準の容積損失量/評価対象の容積損失量)×100
本実施の形態において、LAT摩耗指数は、十分な耐摩耗性を確保するためには、上記した通り、195〜300であることが好ましい。210〜300であるとより好ましく、230〜300であるとさらに好ましい。
(b)0℃における損失正接(tanδ@0℃)
0℃における損失正接(tanδ@0℃)は、例えば、レオメトリックス社製の粘弾性測定装置を用いて測定することができる。なお、具体的な測定は、加硫ゴム組成物を測定対象として、周波数10Hz、初期歪1%、動歪率5%の条件で、0℃で測定する。
本実施の形態において、このtanδは、耐摩耗性を確保すると共に、ウエットグリップ性能を確保するために、0.55〜0.90であることが好ましい。0.57〜0.90であるとより好ましく、0.60〜0.90であるとさらに好ましい。
(3)トレッド製造用のゴム組成物
次に、本実施の形態のトレッドを製造するためのゴム組成物について説明する。本実施の形態のトレッドは、下記のゴム成分(ポリマー)および配合材料が配合されたゴム組成物を用いて製造される。
(a)ゴム成分
本実施の形態において、ゴム組成物に使用するゴム成分としては特に限定されないが、例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等のジエン系ゴムを使用することができる。
なかでも、ウエットグリップ性能と耐摩耗性がバランス良く得られるという理由から、主たるゴム成分として、SBRを使用することが好ましい。
本実施の形態において、SBRにおけるスチレン含有量としては、ウエットグリップ性能の確保と転がり抵抗特性および低温での破壊強度の確保とを考慮すると、10〜60wt%であることが好ましく、20〜50wt%であるとより好ましく、20〜40wt%であるとさらに好ましい。なお、このスチレン含有量は、H−NMR測定によって算出される。
このとき、SBRのガラス転移点(Tg)は、−50℃以上であることが好ましく、−40℃以上であるとより好ましく−30℃以上であるとさらに好ましい。このような高TgのSBRを使用することにより、よりウエットグリップ性能を向上させることができる。なお、このTgは、JIS K7121に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分で昇温しながら測定した値(中間点ガラス転移温度)である。
そして、本実施の形態のゴム組成物において、SBRの配合量としては、ウエットグリップ性能の確保と耐摩耗性の確保とを考慮すると、ゴム成分100質量部中、50〜90質量部であることが好ましく、55〜85質量部であるとより好ましく、60〜80質量部であるとさらに好ましい。
そして、SBR以外のゴム成分としては、BRを使用することが好ましいが、限定されるものではない。
BRの配合量としては、耐摩耗性の確保とウエットグリップ性能および加工性の確保とを考慮すると、ゴム成分100質量部中、SBRを除いた残部がBRであることが好ましい。即ち、10〜50質量部であることが好ましい。15〜45質量部であるとより好ましく、20〜40質量部であるとさらに好ましい。
このとき、BRの質量平均分子量(Mw)は、550,000以上であることが好ましい。このような高分子量のBRを配合することにより、耐摩耗性をより改善することができる。なお、加工性の改善も考慮すると、Mwは550,000〜1,500,000であることがより好ましく、550,000〜1,000,000であるとさらに好ましい。なお、このMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)により測定することができる。
具体的な高分子量のBRの一例として、シス−1,4ブタジエン単位量が96%以上のハイシスであって、溶液重合で合成された高分子量BRを挙げることができる。
(b)シリカ
本実施の形態において、ゴム組成物にはシリカを配合することが好ましい。シリカを配合することにより、補強性が向上してウエットグリップ性能をより向上させることができる。使用できるシリカとしては、例えば、湿式法で製造されたシリカ、乾式法で製造されたシリカ等が挙げられるが、特に制限はない。なお、シリカは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、補強性の確保と分散性の確保を考慮すると、80〜250m/gが好ましく、100〜220m/gであるとより好ましく、120〜200m/gであるとさらに好ましい。なお、このNSAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカの配合量としては、補強性の確保と分散性(混練加工性)の確保を考慮すると、ゴム成分100質量部に対して20〜200質量部であることが好ましい。30〜150質量部であるとより好ましく、40〜100質量部であるとさらに好ましい。
そして、本実施の形態においては、シリカと共にシランカップリング剤を併用してもよい。シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド等が挙げられる。なかでも、補強性改善効果が高いという点から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドが好ましい。これらのシランカップリング剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤の含有量は、補強効果の飽和やゴム組成物の粘度(加工性)を考慮すると、シリカ100質量部に対して、1〜20質量部が好ましく、2〜15質量部がより好ましい。
(c)カーボンブラック
本実施の形態のゴム組成物には、耐摩耗性の観点から、カーボンブラックを配合することが好ましい。カーボンブラックとしては、例えば、オイルファーネス法により製造されたカーボンブラックなどが挙げられ、2種類以上のコロイダル特性の異なるものを併用してもよい。具体的には、HAF、ISAF、SAF、EPCなどが挙げられるが、これらの中でも、SAF、ISAF、HAFなどのハードカーボン系のカーボンブラックが、特に耐摩耗性が高いため好ましい。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、ウエットグリップ性能の確保と耐摩耗性の確保を考慮すると、70〜250m/gが好ましく、110〜200m/gであるとより好ましい。また、カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、同様の理由により、50〜250ml/100gが好ましい。なお、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217−2:2001に、DBPは、JIS K6217−4:2001に準拠して測定される値である。
ゴム組成物中におけるハードカーボン系のカーボンブラックの配合量としては、ウエットグリップ性能の確保と耐摩耗性の確保を考慮すると、ゴム成分100質量部に対して、5〜100質量部であることが好ましく、20〜90質量部であるとより好ましく、30〜80質量部であるとさらに好ましい。
(d)樹脂
また、本実施の形態においては、ゴム組成物に、α―メチルスチレン樹脂などのスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、テルペン樹脂、アクリル樹脂、ロジン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリイソペンタン樹脂などの樹脂を配合することが好ましく、これらの樹脂は2種類以上を併用してもよい。
これらの樹脂の内でも、ウエットグリップ性能の向上という点から、α―メチルスチレン樹脂が特に好ましい。配合量としては、ウエットグリップ性能の向上と耐摩耗性の確保の観点から、5〜50質量部であることが好ましい。5〜40質量部であるとより好ましく、5〜30質量部であるとさらに好ましい。
(e)その他の配合剤
本実施の形態のゴム組成物には、上記配合に加えて、軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫助剤等のゴムの製造に一般的に用いられている公知の配合剤を配合することができる。当該配合剤の添加量については適宜選択することができる。
軟化剤としては、オイルを挙げることができる。オイルとしては、限定されず、例えば、プロセスオイル、植物油脂、およびそれらの混合物などを用いることができる。プロセスオイルとしては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどを挙げることができる。また、植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油、桐油などを挙げることができる。これらのオイルの内でも、芳香族系プロセスオイルが好ましい。
老化防止剤としては、ジフェニルアミン系(p−(p−トルエンスルホニルアミド)−ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミンなど)、p−フェニレンジアミン系(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(6PPD)、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン(IPPD)、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンなど)などを使用することができる。
加硫薬品としては、加硫剤である硫黄及び加硫促進剤を適宜使用することができる。
硫黄としては、粉末硫黄を使用してもよいが、ゴムへの分散性を考慮すると、オイル処理粉末硫黄を使用することが好ましい。
加硫促進剤としては、ゴム工業において一般的に粉末硫黄と組み合わせて使用される加硫促進剤が使用でき、具体的な加硫促進剤として、例えば、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン系またはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、もしくは、キサンテート系加硫促進剤を挙げることができ、単独で使用することもできるが、2種以上を併用してもよい。
また、加硫促進助剤として、酸化亜鉛、ステアリン酸などを使用することもできる。
2.空気入りタイヤ
上記したトレッドを使用して製造されたタイヤは、耐摩耗性とウエットグリップ性能とがより高度なレベルで両立されているため、SUVに好適なタイヤとして使用することができる。
以下、実施例により、本発明についてさらに具体的に説明する。
[1]実験1
1.トレッド用ゴム組成物の製造
最初に、トレッド用ゴム組成物の製造を行った。
(1)配合材料
まず、以下に示す各配合材料を、表1に示す各配合処方に基づいて準備した。
(a)ゴム成分
(イ)SBR−1(高TgSBR):JSR0122(JSR社製)
・芳香族系進展油(25.4wt%)油展乳化重合SBR
・スチレン含有量(結合スチレン量) 37質量%
・Tg −40℃
(ロ)SBR−2:JSR1502(JSR社製)
・非油展乳化重合SBR
・スチレン含有量(結合スチレン量) 23.5質量%
・Tg −51℃
(ハ)BR−1:UBEPOL−BR150B(宇部興産社製)
・質量平均分子量(Mw) 500,000
・シス−1,4ブタジエン単位量 97%
(ニ)BR−2(高分子量BR):UBEPOL−BR360B(宇部興産社製)
・質量平均分子量(Mw) 570,000
・シス−1,4ブタジエン単位量 98%
(b)シリカおよびシランカップリング剤
(イ)シリカ(湿式シリカ):ULTRASIL VN3(エボニックジャパン社製)
・チッ素吸着比表面積 175m/g
(ロ)シランカップリング剤:Si69(エボニックジャパン社製)
・タイプ:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド
(c)カーボンブラック
(イ)CB−1(ハードカーボン):N134(東海カーボン社製)
・SAF‐HSタイプ
・チッ素吸着比表面積(NSA) 142m/g
・ジブチルフタレート吸油量(DBP) 130ml/100g
(ロ)CB−2(ハードカーボン):N220(東海カーボン社製)
・ISAFタイプ
・チッ素吸着比表面積(NSA) 119m/g
・ジブチルフタレート吸油量(DBP) 114ml/100g
(d)樹脂:SYLVATRAXX 4401
・α―メチルスチレン樹脂(Arizona Chemical社製)
(e)その他
・軟化剤:ダイアナプロセスNH−70S(出光興産社製アロマ系オイル)
・ワックス:サンノック N(大内新興化学社製)、椿(日油社製ステアリン酸)
・老化防止剤:アンチゲン 6CおよびアンチゲンRD(住友化学社製)
・硫黄:粉末硫黄(軽井沢硫黄社製)
・加硫助剤:ジンコックスーパーF−2(ハクスイテック社製酸化亜鉛)
・加硫促進剤:ノクセラーDMおよびノクセラーTOT−N(大内新興化学社製)
(2)トレッド用ゴム組成物の製造
バンバリーミキサーを用いて、表1に示す各配合処方の内から硫黄および加硫促進剤以外の材料を150℃で5分間混練りして、トレッド用ゴム組成物を製造した。
2.タイヤの製造
(1)トレッドの製造
次に、得られたトレッド用ゴム組成物に、硫黄および加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を以下に示すトレッド形状に成形し、トレッドゴムとした。
・L/S:73%
・FSF80:1.10
・平均サイプ本数:3本/1ブロック
(2)試験用タイヤの製造
タイヤ成形機を用いて、各トレッドゴムを他のタイヤ部材と共に貼り合わせて、ローカバーを成形した後、170℃で12分間加硫成形し、サイズ275/55R20の試験用タイヤを製造した。
3.性能評価試験
得られた各試験用タイヤについて、以下のゴム物性を測定して、評価した。なお、比較例1における下記以外のゴム物性としては、JIS K6253に準拠して測定したタイプA硬度が66であり、周波数10Hz、初期歪1%、動歪率5%の条件(30℃)で測定したE@30℃が12.0MPa、tanδ@30℃が0.28であり、JIS K6301に準拠(3号ダンベル形状)して測定したM100が2.8MPa、M200が7.0MPa、M300が12.3MPa、TBが19.0MPa、EBが430%であった。
(1)損失正接(tanδ)
レオメトリックス社製の粘弾性測定装置を用いて、周波数10Hz、初期歪1%、動歪率5%の条件で、0℃におけるtanδ(tanδ@0℃)を測定した。
(2)耐摩耗性能評価試験
(a)LAT摩耗指数の測定
LAT試験機を用いて、上記した方法に従って、下記式よりLAT摩耗指数を算出した。なお、基準の容積損失量としては比較例1(従来のトレッドゴムの基本配合)の容積損失量を用いた。数値が大きいほど耐摩耗性に優れていると評価することができる。
LAT摩耗指数=(基準の容積損失量/評価対象の容積損失量)×100
(b)実車摩耗性能評価
各試験用タイヤを車両(RAM1500)の全輪に装着して、ドライアスファルト路面のテストコースにて、速度80km/hで96時間、実車走行を行った後の残溝量を計測し(新品時15mm)、実施例1の残溝量を100としたときの相対値を下記式により求める(実車摩耗性能指数)。数値が大きいほど耐摩耗性に優れていると評価することができる。
実車摩耗性能指数=(実施例1の残溝量/試験用タイヤの残溝量)×100
(3)ウエットブレーキ性能(WET性能)評価試験
各試験用タイヤを車両(RAM1500)の全輪に装着して、湿潤アスファルト路面にて速度100km/hからの制動距離を求めた。結果は、実施例1における制動距離を100としたときの相対値を下記式により求める(ウエットブレーキ性能指数)。数値が大きい程、ウエットグリップ性能が優れていることを示している。
ウエットブレーキ性能指数
=(実施例1の制動距離/試験用タイヤの制動距離)×100
(4)評価試験の結果
評価試験の結果を表1に示す。
Figure 2019093830
表1より、実施例1〜4においては、tanδが0.55〜0.90で、かつ、LAT摩耗指数が195〜300のゴム物性を有するトレッドゴムが製造されており、このようなトレッドゴムを使用してタイヤを製造することにより、実車摩耗性能、ウエットブレーキ性能のいずれもが優れているタイヤが製造されたことが分かる。
そして、実施例1〜4における各トレッドゴムは、Tgが−50℃以上のSBRを50〜90質量部、Mwが550,000以上のBRを10〜50質量部、シリカを20〜200質量部、ハードカーボンからなるカーボンブラックを5〜100質量部、α−メチルスチレンレジンを5〜50質量部配合することにより、得られている。
これに対して、比較例2〜5では、LAT摩耗指数、ウエットブレーキ性能、実車摩耗性能の少なくとも1つの物性が各実施例に比べて劣っており、耐摩耗性とウエットグリップ性能とが十分に両立できていないことが分かる。
[2]実験2
実験1において、tanδが0.55〜0.90で、かつ、LAT摩耗指数が195〜300のゴム物性を有するトレッドゴムを使用することにより、実車摩耗性能、ウエットブレーキ性能のいずれもが優れたタイヤが得られることが分かったので、次に、L/S、FSF80の影響について実験した。
具体的には、L/S(5水準)とFSF80(5水準)を表2に示すように変化させたこと以外は、実験1における実施例1と同様にして、試験用タイヤを製造し、同様に、実車摩耗性能評価試験およびウエットグリップ性能評価試験を行った。
結果を表2に示す。なお、表2においては、ウエットグリップ性能指数を左側に、実車摩耗性能指数を右側に記載している。
Figure 2019093830
表2より、L/Sが68〜78%でかつFSFが1.00〜1.15であれば、ウエットグリップ性能、実車摩耗性能のいずれもが優れたタイヤが得られることが分かる。
[3]実験3
実験1および2において、tanδが0.55〜0.90、かつ、LAT摩耗指数が195〜300のゴム物性を有するトレッドゴムを使用し、L/Sが68〜78%でかつFSFが1.00〜1.15となるようにトレッドゴムを製造することにより、実車摩耗性能、ウエットブレーキ性能のいずれもが優れたタイヤが得られることが分かったので、次に、サイプ数の影響について実験した。
具体的には、トレッドゴムのブロックにおける平均サイプ数を1〜5本/1ブロックに変化させたこと以外は、実験1における実施例1と同様にして、試験用タイヤを製造し、同様に、実車摩耗性能評価試験およびウエットグリップ性能評価試験を行った。
結果を表3に示す。なお、表3においては、ウエットグリップ性能指数を左側に、実車摩耗性能指数を右側に記載している。
Figure 2019093830
表3より、平均サイプ数が2〜4本/1ブロックであれば、ウエットグリップ性能、実車摩耗性能のいずれもが優れたタイヤが得られることが分かる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 接地面
2 ブロック
3 縦溝
4 横溝
5 サイプ
C タイヤ赤道
Te 接地端
TW トレッド接地幅

Claims (15)

  1. トレッド面に周囲を溝で囲まれたブロックを備えたトレッドを有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッド面におけるブロックの接地部表面積の総和である陸面積(L)と、溝底面全体の面積である海面積(S)との比であるランドシー比(L/S)が68〜78%であると共に、
    正規リムにリム組みされ、かつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、正規荷重を負荷して前記トレッド面を平面に押し付けたときに形成されるタイヤ赤道上のタイヤ周方向の接地長さSL0と、タイヤ赤道からトレッド接地半幅の80%のタイヤ軸方向距離を隔てる位置でのタイヤ周方向の接地長さSL80との比(SL0/SL80)で示される接地面形状指数(FSF80)が、1.00〜1.15であり、
    前記ブロックにおける平均サイプ本数が2〜4本/1ブロックであり、
    前記トレッドが、
    LAT摩耗指数が195〜300、
    0℃における損失正接tanδが0.55〜0.90のゴム物性を有していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ランドシー比(L/S)が、70〜76%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ランドシー比(L/S)が、72〜74%であることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記接地面形状指数(FSF80)が、1.05〜1.15であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記接地面形状指数(FSF80)が、1.10〜1.15であることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記LAT摩耗指数が、210〜300であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記LAT摩耗指数が、230〜300であることを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記0℃における損失正接tanδが、0.57〜0.90であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記0℃における損失正接tanδが、0.60〜0.90であることを特徴とする請求項8に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記トレッドにおいて、ゴム成分100質量部中に、ガラス転移点(Tg)が−50℃以上のスチレンブタジエンゴム(SBR)が、50〜90質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部中に、質量平均分子量(Mw)が550,000以上のブタジエンゴム(BR)が、10〜50質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部に対して、シリカが、20〜200質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部に対して、ハードカーボンからなるカーボンブラックが、5〜100質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記トレッドにおいて、前記ゴム成分100質量部に対して、α−メチルスチレンレジンが、5〜50質量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. SUVタイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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