JP2019091657A - 水精製器および燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】水精製器内のイオン交換樹脂の劣化を抑制する。【解決手段】水を貯留する水タンクと水位が等しくなるように配設され、熱交換器により凝縮されて水タンクに貯留される水を精製する水精製器は、水を精製するための水精製材を内部に収容し、凝縮された水の流入口が上部に設けられると共に水精製材を通過した水の流出口が設けられた収容部を備え、収容部は、流入口よりも低い位置で且つ水精製材の収容範囲の上端よりも高い位置から外部に水を排出する排水口が設けられるものである。【選択図】図2

Description

本発明は、水精製器および燃料電池システムに関する。
従来、この種の燃料電池システムとしては、燃焼排ガス中の水蒸気を熱交換により凝縮して凝縮水を生成する熱交換器と、熱交換器で生成された水(凝縮水)を貯留する水タンクと、凝縮水を精製するための水精製材を収容する水精製器とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムでは、水タンク内を水精製部と貯留部とに区画して水精製部内に水精製器(水精製材)を配設することで、水タンクと水精製器とを一体の構成とし、水精製部内を通過した水を貯留部内に貯留する。また、貯留部の側壁に排出ポートを設け、貯留部内の貯留量が増加してオーバーフローする水を排出ポートから外部に排出する。
特開2016−72056号公報
上述した燃料電池システムでは、熱交換器で生成された凝縮水は全て水精製部を通過することから、その処理に必要となる水精製材を配設する必要がある。一方で、オーバーフローする水を排出ポートから排出する場合、結果としてその水は水精製材を無駄に通過したことになるから、水精製材の有効利用を図るために改善の余地がある。
本発明は、水精製材の無駄な使用を抑制して有効利用を図ることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の水精製器は、水を貯留する水タンクと水位が等しくなるように配設され、熱交換器により凝縮されて前記水タンクに貯留される水を精製する水精製器であって、水を精製するための水精製材を内部に収容し、凝縮された水の流入口が上部に設けられると共に前記水精製材を通過した水の流出口が設けられた収容部を備え、前記収容部は、前記流入口よりも低い位置で且つ前記水精製材の収容範囲の上端よりも高い位置から外部に水を排出する排水口が設けられることを要旨とする。
本発明の水精製器では、水を精製するための水精製材を内部に収容する収容部に、流入口よりも低い位置で且つ水精製材の収容範囲の上端よりも高い位置から外部に水を排出する排水口が設けられる。これにより、水タンクに所定水位を超える量の水を流入させないようにすることができる。即ち、水タンクの水位を水精製器に設けられる排水口によって管理することができるから、水タンクの水位が所定水位の場合に流入口から収容部内に流入した水を排水口から排水することができる。したがって、排水される水を水精製材で無駄に精製するのを防止することができるから、収容すべき水精製材の量の低減を図ったり、水精製材の劣化を抑制したりすることができる。
本発明の水精製器において、前記収容部は、前記水精製材の収容範囲の上方に空間が形成され、前記水精製材の収容範囲の上端よりも所定量以上高い位置に前記排水口が設けられるものとしてもよい。こうすれば、排水口から凝縮水が排出される際に、水精製材が流出するのを抑制することができる。また、水精製材には通水抵抗があり、水精製材で精製される水の通過に時間を要することから、上方の空間に水が貯留されることになる。このため、空間に貯留された水の水頭圧が水精製材に作用して、水精製材の横断面における単位面積当りの通水量のバラツキを抑えることができるから、水精製材の劣化の偏りを抑制して水精製材を有効に利用することができる。また、上方の空間に水が貯留されるため、水精製材に流入する凝縮水の温度を下げることができるから、水精製材の熱劣化を抑制することができる。
この態様の本発明の水精製器において、前記水精製材の上方の空間に、前記流入口から流入した水が前記水精製材まで流れる流路を形成すると共に前記水精製材の上下方向の移動を規制するスペーサが配置されるものとしてもよい。こうすれば、水精製材が上方の排水口近傍まで移動するのを防止することができるから、水精製材が流出するのをより確実に抑制すると共に水精製材の劣化の偏りをより確実に抑制することができる。
本発明の水精製器において、前記排水口には、水を滞留するように屈曲した屈曲部を有する排水管が接続されるものとしてもよい。こうすれば、屈曲部に滞留した水により、水精製器の収容部内と外部とを水封することができるから、収容部に排水口を設けた場合に外部からの雑菌等の影響で水精製材が汚染されるのを抑制して、精製性能を適切に維持することができる。
本発明の燃料電池システムは、水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、原燃料ガスを改質して前記改質ガスを生成する改質器と、前記改質ガスの生成に用いられる水を貯留する水タンクと、前記燃料電池から排出される排気ガスを凝縮し凝縮水として前記水タンクに供給する熱交換器と、前記水タンクに貯留される水を精製する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水精製器と、を備えることを要旨とする。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、改質器と、水タンクと、熱交換器と、上述したいずれかの水精製器とを備える。このため、上述したように、水タンクの水位を水精製器に設けられる排水口によって管理することができるから、水タンクの水位が所定水位の場合に流入口から収容部内に流入した水を排水口から排水することができる。したがって、排水される水を水精製材で無駄に精製するのを防止することができるから、収容すべき水精製材の量の低減を図ったり、水精製材の劣化を抑制したりすることができる。これらのことから、燃料電池システムにおける水精製器のメンテナンス工数の削減や寿命延長、コスト低減、構成のコンパクト化を図ることができる。
燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図である。 改質水タンク53と水精製器60の構成の概略を示す構成図である。 水精製器60における水の流れの様子を示す説明図である。 水精製器60における水の流れの様子を示す説明図である。 変形例の改質水タンク153と水精製器160の構成図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は水精製器60の構成の概略を示す構成図である。燃料電池システム10は、図1に示すように、発電を行う発電ユニット20や、発電ユニット20からの熱により加熱された湯水を貯留する貯湯タンク80、システム全体を制御する制御装置90などを備え、これらが直方体状の燃料電池ケース12に収容されている。なお、燃料電池システム10は、発電ユニット20により発電された電力を図示しない住宅の家電製品などに供給可能であり、貯湯タンク80に貯留された湯水を図示しない住宅の浴槽などに供給可能である。
発電ユニット20は、図1に示すように、発電モジュール30と、原燃料ガス供給装置40と、エア供給装置45と、改質水供給装置50と、排熱回収装置70とを備える。
発電モジュール30は、改質水を気化して水蒸気を生成する気化器32と、天然ガスやLPガスなどの原燃料ガスを水蒸気改質により改質する改質器34と、改質ガスと酸化剤ガスとの供給を受けて発電する燃料電池スタック36などを有する。気化器32と改質器34と燃料電池スタック36は、断熱性材料により形成された箱型のモジュールケース31内に収容されている。モジュールケース31内には、燃料電池スタック36の起動や、気化器32における水蒸気の生成、改質器34における水蒸気改質反応に必要な熱を供給するために、燃料電池スタック36を通過した燃料オフガス(アノードオフガス)と酸化剤オフガス(カソードオフガス)とを燃焼させる燃焼部38が設けられている。
原燃料ガス供給装置40は、ガス供給源1と気化器32とを接続する原燃料ガス供給管41を有する。原燃料ガス供給管41には、ガス供給源1側から順に、ガス供給弁42やガスポンプ43、図示しない脱硫器などが設けられており、ガス供給弁42を開弁した状態でガスポンプ43を駆動することにより、ガス供給源1からの原燃料ガスを脱硫して気化器32へ供給する。
エア供給装置45は、外気と連通するフィルタ47と燃料電池スタック36とを接続するエア供給管46を有する。エア供給管46には、エアブロワ48が設けられており、エアブロワ48を駆動することにより、フィルタ47を介して吸入したエアを燃料電池スタック36へ供給する。
改質水供給装置50は、改質水を貯蔵する改質水タンク53と気化器32とを接続する改質水供給管51を有する。改質水タンク53には、タンクから水を汲み上げる改質水ポンプ52が設けられており、改質水ポンプ52を駆動することにより、改質水タンク53内の改質水を改質水供給管51を介して気化器32へ供給する。また、改質水タンク53には、図2に示すように、改質水の水位に追従して上下に変位するフロート54aにより改質水タンク53の水位を検出するフロートスイッチ式の水位センサ54と、改質水タンク53内を大気開放するための大気開放管56と、改質水タンク53内の水抜きを行うための水抜き口57とが設けられている。なお、改質水タンク53は、燃料電池ケース12の底部に配置されている。
排熱回収装置70は、循環ポンプ72の駆動により貯湯タンク80の貯湯水を循環させる循環配管71と、循環配管71内の貯湯水と燃焼部38からの燃焼排ガスとの間で熱交換を行う熱交換器73とを有する。燃焼部38からの燃焼排ガスは、熱交換により水蒸気成分が凝縮され、凝縮された水(凝縮水)が凝縮水供給管74を介して改質水タンク53に回収される。凝縮水供給管74には水精製器60が設けられており、水精製器60により精製(浄化)された水が改質水タンク53に回収される。また、残りの排気ガス(ガス成分)は、排気ガス排出管75を介して外気へ排出される。
水精製器60は、図2に示すように、改質水タンク53と別体に構成された筒状(例えば円筒状)の収容容器61内に、水精製材として充填されたイオン交換樹脂層64と、イオン交換樹脂層64の下部に配置されたフィルタ65とを備える。収容容器61は、改質水タンク53と隣接するように燃料電池ケース12の底部に配置されており、上面に中心から偏心した位置に設けられ凝縮水供給管74に接続された流入口62と、側壁下端に設けられホースなどの接続管55を介して改質水タンク53に接続される流出口63とを備える。水精製器60は、上方の流入口62から収容容器61内に流入した凝縮水がイオン交換樹脂層64とフィルタ65とを通過することにより、凝縮水に含まれる不純物を吸着除去して純水化し、純水化された水が下方の流出口63から流出することにより、純水化された水を接続管55を介して改質水タンク53に供給する。なお、接続管55を介して接続された水精製器60(収容容器61)と改質水タンク53とは、定常状態で水面の水位が同じ高さとなる。
水精製器60のイオン交換樹脂層64は、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とが所定の混合比で混合されたものであり、収容容器61内におけるイオン交換樹脂層64の上部には所定高さの空間61aが形成されている。空間61aの所定高さは数十mm程度であり、一例として30mm程度とすることができる。また、空間61a内にはスペーサ66が配置されており、収容容器61の側壁上端には空間61aに連通し水を排出可能な排水口67が設けられている。スペーサ66は、上下方向に貫通した流路が形成された樹脂製の部材であり、高さ方向の中央部に絞りを有する砂時計状に形成されている。このスペーサ66は、上端と下端の最大径部において、外周縁が部分的に(例えば周方向に90度間隔となる四箇所で)直線状に切り欠かれた非円形状となっており、空間61a内に配置された状態で収容容器61の円筒状の内壁面との間に若干の隙間が形成される。また、排水口67は、U字部68aを介して外部に凝縮水を排出可能な排水管68が接続されている。U字部68aは、水を滞留するようにU字状に屈曲しており、滞留した水によって水精製器60(収容容器61の空間61a)内と外部(大気)とが連通しないように排水管68を水封する水封部である。なお、排水口67は、定常状態の改質水タンク53の水位が満水位近傍のときに、水を排出可能な高さ位置に設けられている。即ち、改質水タンク53の満水位を管理可能な高さ位置に排水口67が設けられている。
図3,図4は水精製器60における水の流れの様子を示す説明図である。図3は、改質水タンク53の水位Wが満水位よりも低い所定水位にある状態の水の流れの様子を示す。この状態で凝縮水供給管74から流入口62を介して収容容器61内に流入した水(凝縮水)は、スペーサ66内の流路を通ってイオン交換樹脂層64に到達する。スペーサ66は、高さ方向の中央部に絞りを有するから、収容容器61内に流入した水は逆円錐状部で貯留されながら、絞り(円筒状部)を通って円錐状部で径方向の全体に広がるように流れてイオン交換樹脂層64の上面全体に到達する。イオン交換樹脂層64には通水抵抗があるため、イオン交換樹脂層64で精製処理される水の通過に時間を要することになる。また、スペーサ66と収容容器61の内壁との間には隙間があるため、スペーサ66内の水が空間61a内に流入して貯留されていくことになる。このようにして、空間61a内に水が貯留された状態で、イオン交換樹脂層64やフィルタ65を水が通過して精製されていき、精製された水が改質水タンク53に流入して貯留される。ここで、空間61a内に貯留した水の水頭圧はイオン交換樹脂層64の上面に略均等に作用するため、イオン交換樹脂層64の横断面における単位面積当りの通水量のバラツキ(偏り)を抑えることができる。これにより、イオン交換樹脂層64の通水が偏るのを防止することができるから、通水の偏りが少なくイオン交換樹脂の劣化が満遍なく現れるものとなる。このため、劣化が偏ることによりイオン交換樹脂の利用効率が低下するのを防止することができる。
また、図4は、改質水タンク53の水位Wが図3の所定水位よりも高く満水位近傍にある状態の水の流れの様子を示す。この状態では、空間61a内の水位も高いものとなっている。この状態で凝縮水供給管74から流入口62を介して収容容器61内に水(凝縮水)が流入すると、スペーサ66と収容容器61の内壁との間の隙間から空間61a内にさらに水が流入するなど水位がさらに上昇するため、排水口67から水がオーバーフローして排水管68に流れ込むことになる。このため、水精製器60内に流入した水は、イオン交換樹脂層64を通過する前に、排水口67から排水管68に排水されることになる。なお、排水口67は、空間61a内の上部から水を排水するものでありイオン交換樹脂層64の上端(収容範囲の上端)から数十mm程度近く離れていることと、空間61a内にスペーサ66が配置されていることから、排水口67から排水される際にイオン交換樹脂層64の樹脂が流出するのを防止することができる。ここで、イオン交換樹脂層64を通過させて改質水タンク53に貯留した水を、改質水タンク53からオーバーフローさせて排水するものに比べて、排水される水をイオン交換樹脂層64に無駄に通して精製する必要がないものとなる。したがって、イオン交換樹脂層64の通水量を抑えることができるから、イオン交換樹脂層64の劣化の抑制やイオン交換樹脂量の低減を図ったりすることができる。また、排水管68には、U字部68aが設けられるから、U字部68aに滞留した水で排水管68を封止することができる。このため、水精製器60の収容容器61(空間61a)内が外気に開放されるのを防止して、外気からの雑菌などが空間61a内に流入するのを防止することができる。
以上説明した実施形態の水精製器60は、イオン交換樹脂層64を収容する収容容器61に、流入口62よりも低くイオン交換樹脂層64の上端よりも高い位置から外部に凝縮水を排出する排水口67が設けられるから、改質水タンク53の水位を排水口67によって管理して管理水位を超える量の水を排水口67から排水することができる。したがって、排水する凝縮水をイオン交換樹脂層64で無駄に精製するのを防止することができるから、イオン交換樹脂層64におけるイオン交換樹脂の使用量の低減を図ったり、劣化を抑制したりすることができる。また、この水精製器60を備える燃料電池システム10では、水精製器60のメンテナンス工数の削減や寿命延長、コスト低減、構成のコンパクト化を図ることができる。
また、水精製器60は、収容容器61におけるイオン交換樹脂層64の上方に空間61aが形成されており、イオン交換樹脂層64の上端位置よりも所定量以上高い位置に排水口67が設けられるから、排水口67から凝縮水が排出される際にイオン交換樹脂層64(イオン交換樹脂)が流出するのを抑制することができる。また、空間61aに貯留した水の水頭圧によりイオン交換樹脂層64の通水量のバラツキを抑えて、イオン交換樹脂層64の劣化が偏るのを抑制することができる。
また、水精製器60は、空間61aに流入口62から流入した水がイオン交換樹脂層64まで流れる流路を形成すると共にイオン交換樹脂層64の上下方向の移動を規制するスペーサ66が配置されるから、イオン交換樹脂層64(イオン交換樹脂)が流出するのをより抑制することができる。
また、水精製器60は、水を滞留可能にU字状に屈曲したU字部68aを有する排水管68が排水口67に接続されるから、収容容器61内と外部とを水封して、外部からの雑菌等の影響でイオン交換樹脂層64が劣化するのを抑制して精製性能を適切に維持することができる。
上述した実施形態では、水精製器60(収容容器61)と改質水タンク53とが別体に構成されるものとしたが、これに限られず、一体に構成されるものとしてもよい。図5は、変形例の改質水タンク153と水精製器160の構成の概略を示す構成図である。図示するように、改質水タンク153は、実施形態と同様に構成された水精製器160を収容する水精製器収容部153aと、水を貯留する貯留部153bとに区画されている。また、改質水タンク153には、水精製器収容部153aを区画するようにタンク内壁の上面から下方へと延在しタンク内壁の底面との間に隙間163を形成する第1仕切壁161と、貯留部153b内に流入した水の水精製器160への逆流を抑制するようにタンク内壁の底面から上方へと延在する第2仕切壁162とが設けられている。この変形例の改質水タンク153では、水精製器収容部153aに収容された水精製器160により凝縮水が精製され、その水が流出口としての隙間163から第1仕切壁161と第2仕切壁162の間に流れ込み、第2仕切壁162を乗り越えて貯留部153b内に貯留される。水精製器収容部153aに収容された水精製器160は、実施形態と同様に、排水口67によって改質水タンク53の水位を管理することができるから、管理水位を超える量の水を排水口67から排水することができる。したがって、実施形態と同様に、排水する凝縮水をイオン交換樹脂層64で無駄に精製するのを防止することができる。
実施形態では、排水口67に接続される排水管68がU字部68aを有することで収容容器61内と外部とを水封するものとしたが、これに限られず、ドレンバルブを排水管68に取り付けることなどにより収容容器61内と外部とを封止するものとしてもよい。
実施形態では、イオン交換樹脂層64の上端位置よりも所定量以上高い位置に排水口67が設けられるものとしたが、これに限られず、イオン交換樹脂層64の上端位置と略同じ位置に排水口67が設けられるものとしてもよい。また、排水口67の入側にイオン交換樹脂の流出を防ぐ網状部材を取り付けるものなどとしてもよい。
実施形態では、空間61aに一のスペーサ66が配置されているが、これに限られず、複数のスペーサが配置されていてもよい。あるいは、空間61a内にスペーサ66を備えないものとしてもよい。このようにしても、流入口62から流入した水が空間61a内に貯留した状態において排水口67からオーバーフローする水を排水管68に排水することができる。また、スペーサ66を備えないものとしても、排水口67がイオン交換樹脂層64の上端から離れた位置に設けられることで、排水口67からイオン交換樹脂が流出するのを抑制することはできる。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、改質水タンク53が「水タンク」に相当し、水精製器60が「水精製器」に相当し、収容容器61が「収容部」に相当し、流入口62が「流入口」に相当し、流出口63が「流出口」に相当し、排水口67が「排水口」に相当する。また、スペーサ66が「スペーサ」に相当する。また、屈曲部としてU字部68aを有する排水管68が「排水管」に相当する。また、燃料電池システム10が「燃料電池システム」に相当し、燃料電池スタック36が「燃料電池」に相当し、改質器34が「改質器」に相当し、熱交換器73が「熱交換器」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、水精製器の製造産業などに利用可能である。
1 ガス供給源、10 燃料電池システム、12 燃料電池ケース、20 発電ユニット、30 発電モジュール、31 モジュールケース、32 気化器、34 改質器、36 燃料電池スタック、38 燃焼部、40 原燃料ガス供給装置、41 原燃料ガス供給管、42 ガス供給弁、43 ガスポンプ、45 エア供給装置、46 エア供給管、47 フィルタ、48 エアブロワ、50 改質水供給装置、51 改質水供給管、52 改質水ポンプ、53,153 改質水タンク、54 水位センサ、54a フロート、55 接続管、56 大気開放管、57 水抜き口、60,160 水精製器、61 収容容器、61a 空間、62 流入口、63 流出口、64 イオン交換樹脂層、65 フィルタ、66 スペーサ、67 排水口、68 排水管、70 排熱回収装置、71 循環配管、72 循環ポンプ、73 熱交換器、74 凝縮水供給管、75 排気ガス排出管、80 貯湯タンク、90 制御装置、91 CPU、92 ROM、93 RAM、94 タイマ、95 温度センサ、153a 水精製器収容部、153b 貯留部、161 第1仕切壁、162 第2仕切壁、163 隙間。

Claims (5)

  1. 水を貯留する水タンクと水位が等しくなるように配設され、熱交換器により凝縮されて前記水タンクに貯留される水を精製する水精製器であって、
    水を精製するための水精製材を内部に収容し、凝縮された水の流入口が上部に設けられると共に前記水精製材を通過した水の流出口が設けられた収容部を備え、
    前記収容部は、前記流入口よりも低い位置で且つ前記水精製材の収容範囲の上端よりも高い位置から外部に水を排出する排水口が設けられる
    水精製器。
  2. 請求項1に記載の水精製器であって、
    前記収容部は、前記水精製材の収容範囲の上方に空間が形成され、前記水精製材の収容範囲の上端よりも所定量以上高い位置に前記排水口が設けられる
    水精製器。
  3. 請求項2に記載の水精製器であって、
    前記水精製材の上方の空間に、前記流入口から流入した水が前記水精製材まで流れる流路を形成すると共に前記水精製材の上下方向の移動を規制するスペーサが配置される
    水精製器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水精製器であって、
    前記排水口には、水を滞留するように屈曲した屈曲部を有する排水管が接続される
    水精製器。
  5. 水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    原燃料ガスを改質して前記改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質ガスの生成に用いられる水を貯留する水タンクと、
    前記燃料電池から排出される排気ガスを熱交換により凝縮し凝縮水として前記水タンクに供給する熱交換器と、
    前記水タンクに貯留される水を精製する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水精製器と、
    を備える燃料電池システム。
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