JP2019089950A - 化合物及びカラーフィルタ - Google Patents

化合物及びカラーフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP2019089950A
JP2019089950A JP2017219955A JP2017219955A JP2019089950A JP 2019089950 A JP2019089950 A JP 2019089950A JP 2017219955 A JP2017219955 A JP 2017219955A JP 2017219955 A JP2017219955 A JP 2017219955A JP 2019089950 A JP2019089950 A JP 2019089950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
color filter
anion
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017219955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7027830B2 (ja
Inventor
シオンワン フー
Shion Wong Fu
シオンワン フー
省二 船倉
Seiji Funakura
省二 船倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical DIC Corp
Priority to JP2017219955A priority Critical patent/JP7027830B2/ja
Publication of JP2019089950A publication Critical patent/JP2019089950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7027830B2 publication Critical patent/JP7027830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】高コントラストかつ色調に優れるトリアリールメタン化合物及び該化合物を含有するカラーフィルタの提供。【解決手段】式2で代表されるトリアリールメタン化合物及び該化合物で代表される化合物を着色材として含有するカラーフィルタ。【選択図】なし

Description

本発明は、例えば、着色剤として用いた際に、コントラストおよび色調に優れる着色物を提供できるトリアリ−ルメタン化合物及び該化合物を含有してなるカラーフィルタに関する。
液晶表示装置等のカラーフィルタは、赤色画素部(R)、緑色画素部(G)及び青色画素部(B)を有する。これらの各画素部は、いずれも有機顔料が分散した合成樹脂の薄膜が基板上に設けられた構造であり、有機顔料としては、赤、緑及び青の各色の有機顔料が用いられている。
これら画素部のうち、青色画素部を形成するための青色有機顔料としては、一般に、ε型銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:6)が用いられており、必要に応じて調色のために、これに紫色有機顔料のジオキサジンバイオレット顔料(C.I.ピグメントバイオレット23)やキサンテン系紫色染料が少量併用されている。
カラーフィルタを作成する際の有機顔料は、従来の汎用用途とは全く異なる特性、具体的には、液晶表示装置等の表示画面がより明るく見えるようにする(高輝度化)、よりはっきり見えるようにする(高コントラスト化)等の要求がある。
このような要求に対応するために、輝度の点においてはε型銅フタロシアニン顔料より優れた、C.I.ピグメントブルー1の様なトリアリールメタン顔料をカラーフィルタの青色画素部に用いることが最近検討されてきている(特許文献1〜3)。
このC.I.ピグメントブルー1としては、以下の構造で表されるBASF社のファナルカラー(FANAL BLUE D6340、同D6390)が著名であり、C.I.ピグメントブルー1は、塩基性トリアリールメタン染料であるビクトリアピュアブルーBOを、リンモリブデン酸やリンタングステンモリブデン酸の様なヘテロポリ酸でレーキ化して得られる。こうして得られたC.I.ピグメントブルー1は、カチオンの対イオンAn−がケギン型[Mo12−x40]4−であるとされている。
Figure 2019089950
〔但し、式中、An−は、ケギン型リンタングステンモリブデン酸アニオンまたはリンモリブデン酸アニオンである。nは任意の自然数を表す。〕
また、上記したトリアリールメタン顔料ではなく、トリアリールメタン染料をカラーフィルタの青色画素部に用いることも最近検討されてきている(特許文献4〜5)。これらトリアリールメタン染料は、アニオンとしては、ハロゲン化物アニオン、テトラフェニルホウ素の様なホウ素アニオン、有機カルボン酸アニオン、無機硫酸アニオン、無機リン酸アニオン、脂肪族スルホン酸アニオン、芳香族スルホン酸アニオン、アントラキノン色素やフタロシアニン色素やインジゴ色素の対応するスルホナトアニオン等を用いることが出来るとされている。
更に、トリアリールメタン染料として、金属フタロシアニンスルホン酸とトリアリールメタンカチオンとの塩からなる染料をカラーフィルタの青色画素部に用いることも検討されている(特許文献6)。
また、特定構造のトリアリールメタンと特定構造のヘテロポリオキソメタレートアニオンにより形成されている塩からなる化合物をカラーフィルタの青色画素部に用いることも検討されている(特許文献7、8)。
さらに、2量化されたトリアリールメタンとアニオンにより形成されている塩からなる化合物をカラーフィルタ青色画素部に用いることも検討されている(特許文献9)。
しかしながら、これら従来のトリアリールメタン顔料やトリアリールメタン染料をカラーフィルタの青色画素部の調製に用いた場合、近年益々厳しくなる高コントラスト化の要求には十分応えられていなかった。
特開2001−81348号公報 特開2010−83912号公報 特開2010−85444号公報 特開2011−68866号公報 特開2011−70171号公報 特開2011−70172号公報 国際公開第2012/039416号公報 国際公開第2012/039417号公報 国際公開第2017/145627号公報
本発明が解決しようとする課題は、カラーフィルタの青色画素部の調製に用いた際に、高コントラストかつ色調に優れるトリアリールメタン化合物及びそれを含有してなるカラーフィルタを提供することにある。
本発明者らは、前記実情に鑑みて鋭意検討した結果、特定の構造を有する塩基性二量化トリアリールメタン染料カチオンと特定の対アニオンからなるトリアリールメタン化合物をカラーフィルタの着色材として使用することで、カラーフィルタ作製時に、高コントラストかつ優れた色調を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、下記一般式(I):
Figure 2019089950
〔一般式(I)中、[A]d−は任意のアニオンであり、R〜Rは各々独立に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基であり、Zは下記式(II):
Figure 2019089950
(一般式(II)中、mは1〜3の整数であり、nは1〜3の整数であり、アスタリスクは結合手を示す)で表される単環式ジアミン又は下記式(III):
Figure 2019089950
(一般式(III)中、アスタリスクは結合手を示す)若しくは下記式(IV):
Figure 2019089950
(一般式(IV)中、アスタリスクは結合手を示す)で表される二環式ジアミンであり、bは1以上の整数であり、dは1以上の整数である〕
で表される化合物(以下、本発明化合物と称する場合がある)を提供する。
また、前記一般式(I)におけるアニオン[A]d−が、ヘテロポリオキソメタレートアニオンである化合物を提供する。
また、前記一般式(I)におけるアニオン[A]d−が、[SiMoW11404−である化合物を提供する。
また、上記記載の化合物から選択される少なくとも一種を含有するカラーフィルタを提供する。
本発明化合物は、液晶表示装置等のカラーフィルタとして用いたときに優れたコントラストを示すという格別顕著な技術的効果も奏する。また、本発明化合物は従来のトリアリールメタン化合物には見られない緑味の青色を呈し、色材としてのバリエーションを増やすことにも貢献するものである。
さらに、本発明のカラーフィルタは、青色画素部に、一般式(I)で表されるトリアリールメタン化合物を含有するので、高コントラストな液晶表示装置等を提供できるという格別顕著な技術的効果を奏する。
本発明化合物は、上記一般式(I)で表される化合物である。
本発明化合物は、水不溶性の色材でありトリアリールメタンカチオン部分とアニオンからなる。
一般式(I)において、R〜Rは同一であっても異なるものであってもよい。従って、−NR基は左右対称であっても、左右非対称であってもよい。
隣接するRとRが結合して環を形成する場合、これらはヘテロ原子で架橋された環であってもよい。この環の具体例として、例えば以下のものが挙げられる。これらの環は置換基を有していてもよい。
Figure 2019089950
また、R〜Rは、化学的安定性の点から、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基であることが好ましい。
中でも、R〜Rは各々独立に、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、ナフチル基、チエニル基、フリル基、チアゾリル基等のアリール基のいずれかであることがより好ましい。
〜Rがアルキル基又はアリール基である場合、該アルキル基又はアリール基は更に任意の置換基を有していてもよい。当該任意の置換基としては、例えば、下記[置換基群R]が挙げられる。
[置換基群R]
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基;フェニル基、ナフチル基、チエニル基、フリル基、チアゾリル基等のアリール基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;シアノ基;水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など炭素原子数1〜8のアルコキシ基;クロロメチル基、トリフルオロメチル基等のハロアルキル基;アミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、アセチルアミノ基など置換基を有していてもよいアミノ基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;アセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基、等が挙げられる。
〜Rとしては、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基が更に好ましく、より具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基など無置換のアルキル基;2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基等のアルコキシアルキル基;2−アセチルオキシエチル基等のアシルオキシ基;2−シアノエチル基等のシアノアルキル基;2,2,2−トリフルオロエチル基、4,4,4−トリフルオロブチル基等のフルオロアルキル基、などが挙げられる。
本発明化合物は、トリアリールメタン同士を繋ぐ連結基Zに特定の構造を有することにより、色相変化を抑制でき、また、コントラストを大きく改善することができたものと推測している。本発明では、特定の連結基として比較的固い構造を採用したため、トリアリールメタン化合物のフレキシビリティが低下し、結晶充填性が良化したことにより、高コントラストを示すと推測している。以下に本発明化合物における連結基Zの構造について詳しく説明する。
このような連結基Zとしては、上記式(II)、(III)、(IV)のいずれかを用いることができる。
Zの具体例としては、以下のようなものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。*はトリアリールメタンとの結合手を表す。
Figure 2019089950
次に、アニオン部分について詳細に説明する。[A]d−は、1価以上のアニオンである。[A]d−は1価以上のアニオンであれば特に制限されないが、耐熱性の点から好ましいアニオンは、ヘテロポリオキソメタレートアニオン、下記一般式(V)で表せるアニオン、下記一般式(VI)で表せるアニオン、スルホン酸アニオンなどが挙げられる。中でも、ヘテロポリオキソメタレートアニオンが好ましく、[SiMoW11404−がさらに好ましい。
Figure 2019089950
(一般式(V)中、R及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基、又は置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基を表す。尚、R及びRは、互いに連結して環を形成していてもよく、該環は置換基を有していてもよい。)
Figure 2019089950
(一般式(VI)中、R〜R10は、各々独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基、又は置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基を表す。尚、R〜R10は、互いに連結して環を形成していてもよく、該環は置換基を有していてもよい。)
なお、本発明では、ヘテロポリ酸アニオンを、ヘテロポリオキソメタレートアニオンという。
ヘテロポリ酸は、有機構造を含まない比較的大きな分子量の無機酸であり、塩酸や硫酸の様な低分子の無機酸や有機酸に無い、特異な性質を発現させることが出来る。その第一は、カチオンのヘテロポリ酸によるレーキ化で水不溶のトリアリールメタン化合物を生成することである。第二は、レーキ化に用いるヘテロポリ酸を選択することで、得られるトリアリールメタン化合物の耐熱性や耐光性を向上させうる余地があることである。ヘテロポリ酸は、有機構造を含ませない或いは金属を含めた上で分子量も比較的大きく出来るが故に、それを適切に選択することで、高温や光線に曝された場合でも、アニオン構造に由来するトリアリールメタン化合物の変質を大きく抑制することが可能となる。
本発明で、より高い耐熱性を有するトリアリールメタン化合物を得たい場合は、例えば、W(タングステン)、O(酸素)を必須元素として、P(リン)とSi(珪素)の少なくとも一種を含有するヘテロポリオキソメタレートアニオンとすることが好ましい。その例としては、ケギン型リンタングステン酸イオン(PW12403−、Na(PW12402−、(PMoW11403−、Na(PMoW11402−、ドーソン型リンタングステン酸イオンα−(P18626−、β−(P18626−、ケギン型ケイタングステン酸イオンα−(SiW12404−、β−(SiW12404−、γ−(SiW12404−、さらにその他の例として(P176110−、(P155612−、(H124812−、(NaP3011014−、α−(SiW3410−、γ−(SiW10368−、α−(SiW11398−、β−(SiW11398−等が挙げられる。
本発明において、更に高い耐熱性を有するトリアリールメタン化合物は、例えば、(PMo18−y626−で表され、y=0,1,2または3の整数であるヘテロポリオキソメタレートアニオンか、(SiMo12−z404−で表され、z=0,1,2または3の整数であるヘテロポリオキソメタレートアニオンか、欠損ドーソン型リンタングステン酸ヘテロポリオキソメタレートアニオンから選ばれる少なくとも一種のアニオンのトリアリールメタン化合物である。
尚、欠損ドーソン型リンタングステン酸ヘテロポリオキソメタレートアニオンとは、(P176110−である。
ヘテロポリ酸またはそのアルカリ金属塩としては、例えば、H(PMo18−y62)、Na(PMo18−y62)、H(P1240)、Na(P1240)、H(SiMo12−Z40)、Na(SiMo12−Z40)、K(SiMo12−Z40)、H10(P1761)及びNa10(P1761)等を用いることが出来る。
(PMo18−y62)といったヘテロポリ酸は、例えば、Inorganic Chemistry, vol47, p3679に記載された方法に従って、容易に得ることが出来る。具体的には、タングステン酸アルカリ金属塩とモリブデン酸アルカリ金属塩とを水に溶解させ、これに燐酸を加え、加熱攪拌しながら5〜10時間加熱還流することで得ることが出来る。
こうして得られたヘテロポリ酸は、アルカリ金属塩化物と反応させることで、上記と同様にして、ドーソン型ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩であるNa(PMo18−y62)とすることが出来る。
モリブデン(Mo)とタングステン(W)の仕込みモル比を変えること、すなわちタングステン酸アルカリ金属塩とモリブデン酸アルカリ金属塩のモル比を調整することで、上記ヘテロポリオキソメタレートアニオンにおけるモリブデン数yを、0〜3の範囲に調製することが出来る。
別法としては、モリブデン酸アルカリ金属塩を水に溶解させ、これに塩酸を加え、次いで、K10(α2型P1761)の様な、α2型の欠損ドーソン型リンタングステ
ン酸アルカリ金属塩を加えて、10〜30℃にて、30分〜2時間攪拌することで得ることが出来る。こうして得られたヘテロポリ酸は、アルカリ金属塩化物と反応させることで、上記と同様にして、ドーソン型ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩とすることが出来る。
例えば、P1862より加水分解反応でα2型P1761を調製して、これにMoを反応させることで、PMoW1762のみを得ることも出来る。こうすることで、yの数値に分布の無い上記したヘテロポリ酸やそのアルカリ金属塩を得ることが出来る。
(SiMoW1140)といったヘテロポリ酸、ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩は、例えばJournal of American Chemical Society, 104(1982), p3194に記載された方法に従って、容易に得ることが出来る。具体的には、硝酸水溶液とモリブデン酸アルカリ金属塩水溶液を混合攪拌し、これにK(α型SiW1139)を加え、2〜6時間攪拌することで得ることが出来る。こうして得られたヘテロポリ酸は、アルカリ金属塩化物と反応させることで、上記と同様にして、ケギン型ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩とすることが出来る。
(P1862)やH10(P1761)といったヘテロポリ酸は、例えば、Inorganic Chemistry, vol47, p3679に記載された方法に従って、容易に得ることが出来る。具体的には、タングステン酸アルカリ金属塩を水に溶解させ、これに塩酸及び燐酸を加えて、加熱攪拌しながら10〜50時間加熱還流することで得ることが出来る。こうして得られたヘテロポリ酸は、アルカリ金属塩化物と反応させることで、ドーソン型ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩とすることが出来る。
欠損ドーソン型ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩は、前者のドーソン型リンタングステン酸ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩を原料として、例えば、Inorganic Synthesis, vol27, p104に記載された方法に従って、容易に得ることが出来る。具体的には、ドーソン型リンタングステン酸ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩を水に溶解させ、これにアルカリ金属炭酸水素化物を加えて、必要に応じて加熱しながら、攪拌することで得ることが出来る。
前記一般式(V)におけるR及びRは、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基を表す。
該置換基としては、下記[置換基群R]の項で記載したものが挙げられる。
[置換基群R]
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基;フェニル基、ナフチル基、チエニル基、フリル基、チアゾリル基等のアリール基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;シアノ基;水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など炭素原子数1〜8のアルコキシ基;クロロメチル基、トリフルオロメチル基等のハロアルキル基;アミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、アセチルアミノ基など置換基を有していてもよいアミノ基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;アセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基、等が挙げられる。
これらの中でも、特に、R及びRにおけるアルキル基、アルケニル基又はシクロアルキル基が有する置換基としては、アニオンの電荷がより非局在化して、色材の耐熱性が向上する点で、フッ素原子を置換基として有することが好ましい。
つまり、R及びRは、アニオンの電荷が分散されて、アニオンが安定化する点で、炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基が好ましい。
一方、R及びRは、互いに連結して環を形成していてもよい。環を形成している場合、R及びRが連結して形成される基は、特に炭素数2〜12のフルオロアルキレン基であることが好ましい。
前記一般式(VI)におけるR〜R10は、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基を表す。
該置換基としては、前記[置換基群R]の項で記載したものが挙げられる。
これらの中でも、特に、R〜R10におけるアルキル基、アルケニル基又はシクロアルキル基が有する置換基としては、アニオンの電荷がより非局在化して、色材の耐熱性が向上する点で、フッ素原子を置換基として有することが好ましい。
つまり、R〜R10は、アニオンの電荷が分散されて、アニオンが安定化する点で、炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基が好ましい。
一方、R〜R10は、互いに連結して環を形成していてもよい。環を形成している場合、R〜R10が連結して形成される基は、特に炭素数2〜12のフルオロアルキレン基であることが好ましい。
スルホン酸アニオンとしては、例えばトリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸、ペンタンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、ヘプタンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、カンファースルホン酸など置換基を有していてもよい脂肪族スルホン酸アニオン;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、2,6−ナフタレンジスルホン酸、1,3,6−ナフタレントリスルホン酸など置換基を有していてもよい芳香族スルホン酸アニオン; acid blue 80(C.I.61585)、acid green 25(C.I.61570)、acid blue 45(C.I.63010)、acid blue 43(C.I.63000)、acid blue 25(C.I.62055)、acid blue 40(C.I.65125)等のスルホナト基を有するアントラキノン系色素のアニオン; direct blue 86(C.I.74810)、direct blue 199 (C.I.14190)等のスルホナト基を有するフタロシアニン系色素のアニオン; acid blue 74(C.I.73015)等のスルホナト基を有するインジゴ系色素のアニオン等が挙げられる。
また、前記一般式(I)におけるbは、分子会合体中のカチオンの分子数を、dは分子会合体中のアニオンの分子数を示し、b及びdは1以上の整数を表す。本発明の色材はその結晶乃至凝集体において、b及びdがそれぞれ1の場合に限られず、それぞれ2、3、4…と2以上のいかなる自然数をもとり得る。本発明の色材は、耐熱性の点から、少なくとも一部がb≧2の分子会合体を形成していることが好ましい。また、本発明の色材は、耐熱性の点から、少なくとも一部がd≧2の分子会合体を形成していることが好ましく、dが2〜14の整数であることがさらに好ましい。
bが2以上の場合、分子会合体中に複数あるカチオンは、1種単独であっても、2種以
上が組み合わされていてもよい。また、dが2以上の場合、分子会合体中に複数あるアニ
オンは、1種単独であっても、2種以上が組み合わされていてもよい。
本発明のトリアリールメタン化合物は、例えば、前記した対応するカチオン部の塩化物と、前記した対応するヘテロポリ酸またはヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩とを反応させることで容易に製造することが出来る。前記した対応するカチオン部の塩化物を用い、かつヘテロポリ酸を用いる場合には、脱塩化水素反応により、また、前記した対応するカチオン部の塩化物を用い、かつヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩を用いる場合には、脱アルカリ金属塩化物反応により、塩置換することで製造することが出来る。
前記ヘテロポリ酸を用いる脱塩化水素反応に比べて、ヘテロポリ酸をいったんヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩としてから脱アルカリ金属塩化物反応を行う方が、塩置換を確実に行うことが出来、より収率高く本発明のトリアリールメタン化合物が得られるばかりでなく、副生成物がより少ない純度の高い本発明のトリアリールメタン化合物が得られるので好ましい。勿論、ヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩は、再結晶等により精製してから用いることも出来る。
反応液からの沈殿が得られ難い場合には、当該反応液を冷却するなどして溶解度を低下させることにより、対応するヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩をより収率高く得ることが出来る。
本発明のカチオンは、2価以上であることから、アニオン源である、ヘテロポリ酸またはヘテロポリオキソメタレートアルカリ金属塩の使用量は、それらのイオン価に応じて、等モル数となる様に仕込んで上記反応を行うことが好ましい。
本発明のトリアリールメタン化合物は、ヘテロポリ酸でレーキ化(水不溶化)する工程を含むので(或いはヘテロポリ酸でレーキ化(水不溶化)されているので)、製造工程中または製造後の何らかの工程で水を用いる場合や、より確実な反応を行ったり、得られた化合物のレーキ構造が破壊されないようにするには、例えば、精製水、イオン交換水、純水等のような、金属イオンやハロゲンイオンの含有率が極力少ない水を用いることが好ましい。
本発明のトリアリールメタン化合物は、水不溶性の色材である。こうして得られた本発明のトリアリールメタン化合物は、そのままで、合成樹脂等の着色剤として用いることが出来るが、必要であれば、公知慣用の粉砕や造粒により、粒子径を調整することで、各種の用途に最適な着色剤とすることが出来る。着色剤は、乾燥粉体において、一次粒子の平均粒子径100nm以下であると、より鮮明な青色の着色物を得られやすいので好ましい。
本発明において一次粒子の平均粒子径とは、次の様に測定される。まず、透過型電子顕微鏡または走査型電子顕微鏡で視野内の粒子を撮影する。そして、二次元画像上の、凝集体を構成する一次粒子の50個につき、個々の粒子の内径の最長の長さ(最大長)を求める。個々の粒子の最大長の平均値を一次粒子の平均粒子径とする。
本発明のカラーフィルタにおいては、液晶表示装置のバックライト光源としては、従来の冷陰極管(CCFL光源)、白色LED(LED;Light Emitting Diode)光源、3色独立LED光源、白色有機EL(EL;Electro Luminescence)光源等をいずれも用いることが出来る。また、有機EL表示装置用として本発明のカラーフィルタを用いることも出来る。
本発明のトリアリールメタン化合物には、必要に応じて、ε型銅フタロシアニン顔料、ジオキサジン顔料(C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントブルー80等)等や、無金属または金属フタロシアニンのスルホン酸誘導体、無金属または金属フタロシアニンのN−(ジアルキルアミノ)メチル誘導体、無金属または金属フタロシアニンのN−(ジアルキルアミノアルキル)スルホン酸アミド誘導体、ジオキサジンバイオレットのスルホン酸誘導体、インダンスレンブルーのスルホン酸誘導体、フタロシアニンスルホン酸等の有機顔料誘導体等や、ビックケミー社のディスパービック130、ディスパービック161、ディスパービック162、ディスパービック163、ディスパービック170、ディスパービック171、ディスパービック174、ディスパービック180、ディスパービック182、ディスパービック183、ディスパービック184、ディスパービック185、ディスパービック2000、ディスパービック2001、ディスパービック2020、ディスパービック2050、ディスパービック2070、ディスパービック2096、ディスパービック2150、ディスパービックLPN21116、ディスパービックLPN6919、ルーブリゾール社のソルスパース3000、ソルスパース9000、ソルスパース13240、ソルスパース13650、ソルスパース13940、ソルスパース17000、ソルスパース18000、ソルスパース20000、ソルスパース21000、ソルスパース24000、ソルスパース26000、ソルスパース27000、ソルスパース28000、ソルスパース32000、ソルスパース36000、ソルスパース37000、ソルスパース38000、ソルスパース41000、ソルスパース42000、ソルスパース43000、ソルスパース46000、ソルスパース54000、ソルスパース71000、味の素株式会社のアジスパーPB711、アジスパーPB821、アジスパーPB822、アジスパーPB814、アジスパーPN411、アジスパーPA111等の分散剤や、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキッド系樹脂、ウッドロジン、ガムロジン、トール油ロジン等の天然ロジン、重合ロジン、不均化ロジン、水添ロジン、酸化ロジン、マレイン化ロジン等の変性ロジン、ロジンアミン、ライムロジン、ロジンアルキレンオキシド付加物、ロジンアルキド付加物、ロジン変性フェノール等のロジン誘導体等の、室温で液状かつ水不溶性の合成樹脂を含有させることが出来る。これら分散剤や、樹脂の添加は、フロッキュレーションの低減、分散安定性の向上、分散体の粘度特性を向上にも寄与する。
本発明のトリアリールメタン化合物は、それ自体でカラーフィルタ青色画素部の調製に適した色相を有しているが、必要に応じて、その質量換算100部当たりε型銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:6)を0.1〜60部併用することで、色相の最適化を行うことが出来る。
本発明のトリアリールメタン化合物は、それ自体でカラーフィルタ青色画素部の調製に適した耐熱性や耐光性を有しているが、必要に応じて、その質量換算100部当たり、酸化防止剤不揮発分0.1〜10部、中でも、0.5〜8部用いることが出来る。ここで酸化防止剤とは、酸化劣化を防止する添加剤の総称であり、熱による酸化劣化を防止するもの(狭義の酸化防止剤)と、光(主に紫外線)による酸化劣化を防止するもの(狭義には、光安定剤と呼ばれる)とが包含される。
この様な酸化防止剤は、ラジカルを捕捉し自動酸化の防止作用(ラジカル連鎖防止作用)を有するものと、ハイドロパーオキサイド(過酸化物)を無害なものに分解する作用(過酸化物分解作用)を有するものとがあり、前者は一次酸化防止剤、後者は二次酸化防止剤と呼ばれる。これら両方の作用を兼備した、一次二次両用酸化防止剤も知られている。一次酸化防止剤としては、例えば、フェノール系(ヒンダードフェノール系を含む)やアミン系(ヒンダードアミン系を含む)の各酸化防止剤が、二次酸化防止剤としては、例えば、硫黄系やリン系の各酸化防止剤が典型的なものである。
本発明のトリアリールメタン化合物は、それ自体でカラーフィルタ青色画素部の調製に適した耐熱性を有しているが、必要に応じて、カチオン性樹脂を併用することで、耐熱性や耐光性をもう一段高めることが出来る。
この様なカチオン性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることが、熱履歴の下でも色相変化が小さく、カラーフィルタの耐熱性を大きく改善できるので好ましい。
本発明では、トリアリールメタン化合物とカチオン性樹脂の不揮発分の質量基準での割合は、特に制限されるものではないが、前者化合物100部当たり、後者樹脂の不揮発分0.1部以上10部未満、中でも、0.5〜5部、特に1〜3部とすることが好ましい。
トリアリールメタン化合物とカチオン性樹脂とを含有する着色組成物を調製する際に、前記化合物と樹脂とを加熱する場合には、両者を混合した後、密閉系にて、化合物自体に不具合が生じない温度での攪拌下、30分〜5時間の範囲にて行なうことができる。こうして加圧状態が形成されることで、前記した様に、化合物粒子の空隙にまで、カチオン性樹脂が浸透することになり、単に粒子表面だけを被覆するのに比べて、より優れた効果が発現される。
本発明のトリアリールメタン化合物は、従来公知の方法でカラーフィルタ画素部の形成に使用することができる。本発明のトリアリールメタン化合物の分散方法で代表的な方法としては、フォトリソグラフィー法であり、これは、後記する光硬化性組成物を、カラーフィルタ用の透明基板のブラックマトリックスを設けた側の面に塗布、加熱乾燥(プリベーク)した後、フォトマスクを介して紫外線を照射することでパターン露光を行って、画素部に対応する箇所の光硬化性化合物を硬化させた後、未露光部分を現像液で現像し、非画素部を除去して画素部を透明基板に固着させる方法である。この方法では、光硬化性組成物の硬化着色皮膜からなる画素部が透明基板上に形成される。
赤色、緑色、青色の色ごとに、後記する光硬化性組成物を調製して、前記した操作を繰り返すことにより、所定の位置に赤色、緑色、青色の着色画素部を有するカラーフィルタを製造することができる。本発明のトリアリールメタン化合物からは、青色画素部を形成することができる。尚、赤色画素部および緑色画素部を形成するための光硬化性組成物を調製するには、公知慣用の赤色顔料と緑色顔料を使用することができる。
赤色画素部を形成するための顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド177、同209、同242、同254、同264,同269等が、緑色画素部を形成するための顔料としては、例えば、C.I.ピグメントグリーン7、同10、同36、同47、同58、同59,同62,同63等が挙げられる。これら赤色画素部と緑色画素部の形成には、黄色顔料を併用することもできる。その後、必要に応じて、未反応の光硬化性化合物を熱硬化させるために、カラーフィルタ全体を加熱処理(ポストベーク)することもできる。
後記する光硬化性組成物をガラス等の透明基板上に塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、スリットコート法、ロールコート法、インクジェット法等が挙げられる。
透明基板に塗布した光硬化性組成物の塗膜の乾燥条件は、各成分の種類、配合割合等によっても異なるが、通常、50〜150℃で、1〜15分間程度である。また、光硬化性組成物の光硬化に用いる光としては、200〜500nmの波長領域の光線を使用するのが好ましい。この波長範囲の光を発する各種光源が使用できる。
現像方法としては、例えば、液盛り法、ディッピング法、スプレー法等が挙げられる。光硬化性組成物の露光、現像の後に、必要な色の画素部が形成された透明基板は水洗いし乾燥させる。こうして得られたカラーフィルタは、ホットプレート、オーブン等の加熱装置により、90〜280℃で、所定時間加熱処理(ポストベーク)することによって、着色塗膜中の揮発性成分を除去すると同時に、光硬化性組成物の硬化着色皮膜中に残存する未反応の光硬化性化合物が熱硬化し、カラーフィルタが完成する。
カラーフィルタの青色画素部を形成するための光硬化性組成物は、本発明のトリアリールメタン化合物と、分散剤と、光硬化性化合物と、有機溶剤とを必須成分とし、必要に応じて熱可塑性樹脂を用いて、これらを混合することで調製することができる。青色画素部を形成する着色樹脂皮膜に、カラーフィルタの実生産で行われるベーキング等に耐え得る強靱性等が要求される場合には、前記光硬化性組成物を調製するに当たって、光硬化性化合物だけでなく、この熱可塑性樹脂を併用することが不可欠である。熱可塑性樹脂を併用する場合には、有機溶剤としては、それを溶解するものを使用するのが好ましい。
前記光硬化性組成物の製造方法としては、本発明のトリアリールメタン化合物と、有機溶剤と分散剤とを必須成分として使用し、これらを混合し均一となる様に攪拌分散を行って、まずカラーフィルタの画素部を形成するための分散液を調製してから、そこに、光硬化性化合物と、必要に応じて熱可塑性樹脂や光重合開始剤等を加えて前記光硬化性組成物とする方法が一般的である。
ここで分散剤、有機溶剤は、前記のものが使用可能である。
光硬化性組成物の調製に使用する熱可塑性樹脂としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、スチレンマレイン酸系樹脂、スチレン無水マレイン酸系樹脂等が挙げられる。
光硬化性化合物としては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ビス(アクリロキシエトキシ)ビスフェノールA、3−メチルペンタンジオールジアクリレート等のような2官能モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等の比較的分子量の小さな多官能モノマー、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート等の様な比較的分子量の大きな多官能モノマーが挙げられる。
光重合開始剤としては、例えばアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルパーオキサイド、2−クロロチオキサントン、1,3−ビス(4’−アジドベンザル)−2−プロパン、1,3−ビス(4’−アジドベンザル)−2−プロパン−2’−スルホン酸、4,4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスルホン酸等が挙げられる。市販の光重合開始剤としては、たとえば、チバスペシャルティーケミカルズ社製「イルガキュア(商標名)−184」、「イルガキュア(商標名)−369」、「ダロキュア(商標名)−1173」、BASF社製「ルシリン−TPO」、日本化薬社製「カヤキュアー(商標名)DETX」、「カヤキュアー(商標名)OA」、ストーファー社製「バイキュアー10」、「バイキュアー55」、アクゾー社製「トリゴナールPI」、サンド社製「サンドレー1000」、アップジョン社製「デープ」、黒金化成社製「ビイミダゾール」などがある。
また上記光重合開始剤に公知慣用の光増感剤を併用することもできる。光増感剤としては、たとえば、アミン類、尿素類、硫黄原子を有する化合物、燐原子を有する化合物、塩素原子を有する化合物またはニトリル類もしくはその他の窒素原子を有する化合物等が挙げられる。これらは、単独で用いることも、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
光重合開始剤の配合率は、特に限定されるものではないが、質量基準で、光重合性あるいは光硬化性官能基を有する化合物に対して0.1〜30%の範囲が好ましい。0.1%未満では、光硬化時の感光度が低下する傾向にあり、30%を超えると、レジストの塗膜を乾燥させたときに、光重合開始剤の結晶が析出して塗膜物性の劣化を引き起こすことがある。
前記した様な各材料を使用して、質量基準で、本発明のトリアリールメタン化合物100部当たり、300〜1000部の有機溶剤と、1〜100部の分散剤とを、均一となる様に攪拌分散して前記分散液を得ることができる。次いでこの分散液に、本発明のトリアリールメタン化合物1部当たり、熱可塑性樹脂と光硬化性化合物の合計が3〜20部、光硬化性化合物1部当たり0.05〜3部の光重合開始剤と、必要に応じてさらに有機溶剤を添加し、均一となる様に攪拌分散してカラーフィルタ画素部を形成するための光硬化性組成物を得ることができる。
現像液としては、公知慣用の有機溶剤やアルカリ水溶液を使用することができる。特に前記光硬化性組成物に、熱可塑性樹脂または光硬化性化合物が含まれており、これらの少なくとも一方が酸価を有し、アルカリ可溶性を呈する場合には、アルカリ水溶液での洗浄がカラーフィルタ画素部の形成に効果的である。
本発明のトリアリールメタン化合物の分散方法のうち、フォトリソグラフィー法によるカラーフィルタ画素部の製造方法について詳記したが、本発明のトリアリールメタン化合物を使用して調製されたカラーフィルタ画素部は、その他の電着法、転写法、ミセル電解法、PVED(PhotovoltaicElectrodeposition)法、インクジェット法、反転印刷法、熱硬化法等の方法で青色画素部を形成して、カラーフィルタを製造してもよい。
カラーフィルタは、有機顔料として、赤色顔料、緑色顔料、本発明のトリアリールメタン化合物を使用して得た各色の光硬化性組成物を使用し、平行な一対の透明電極間に液晶材料を封入し、透明電極を不連続な微細区間に分割すると共に、この透明電極上のブラックマトリクスにより格子状に区分けされた微細区間のそれぞれに、赤、緑および青のいずれか1色から選ばれたカラーフィルタ着色画素部を交互にパターン状に設ける方法、あるいは基板上にカラーフィルタ着色画素部を形成した後、透明電極を設ける様にすることで得ることができる。
本発明のトリアリールメタン化合物は、鮮明性と明度に優れる分散体を提供でき、カラーフィルタ用途の他、塗料、プラスチック(樹脂成型品)、印刷インク、ゴム、レザー、捺染、静電荷像現像用トナー、インクジェット記録用インク、熱転写インキ等の着色にも適用することができる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、もとより本発明はこれら実施例の範囲に限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、「部」、「%」及び「ppm」はいずれも質量基準である。
<中間体1の合成>
窒素雰囲気下、丸底フラスコ(マグネチックスターラ−を備えており撹拌可能な状態にある)に、ヨウ化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.10 mmol、メトホルミン塩酸塩(和光純薬工業株式会社製)4.20mmol、炭酸セシウム(和光純薬工業株式会社製)62.94 mmolとピペラジン(和光純薬工業株式会社製)20.98 mmolを加えた。エタノール(50mL)をシリンジで滴下した。次いでヨードベンゼン(関東化学株式会社製)62.94 mmolを滴下した。この反応溶液を2時間還流と撹拌して、反応溶液を濾過、減圧濃縮し、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、下記構造の中間体1(13.0 mmol、収率62%)を得た。
H NMR (CDCl): 7.30−7.26 (dt, 4H), 6.98−6.96 (dd, 4H), 6.90−6.88 (t, 2H), 3.32 (s, 8H).
Figure 2019089950
<中間体2の合成>
4−(ジエチルアミノ)安息香酸(東京化成工業株式会社製)79.3 mmolが入った丸底フラスコ(マグネチックスターラ−を備えており撹拌可能な状態にある)に1,2−ジクロロエタン(37mL)を加えた。この反応溶液を氷浴で冷却、撹拌しながら、この反応溶液に塩化チオニル(和光純薬工業株式会社製)158.6 mmolを滴下した。次いでDMFを2滴滴下した。
この反応溶液を徐々に室温まで昇温したのち50℃で2時間加熱した。過剰の塩化チオニルと溶剤は減圧蒸留で除去し、下記構造の中間体2(16.8g、収率100%)を得た。得られた中間体2はさらに精製を行うことなく次の反応に使用した。
Figure 2019089950
<中間体3の合成>
窒素雰囲気下、塩化アルミニウム(84.33 mmol)が入った丸底フラスコ(マグネチックスターラ−を備えており撹拌可能な状態にある)に無水ジクロロメタン15mLを加え撹拌した。この反応溶液を0℃に調整した後、窒素雰囲気下で、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解させた中間体2(79.3 mmol)を、カニューラを用いて滴下し、10分攪拌した。次いで、この反応溶液に、中間体1(12.59 mmol)とトリエチルアミン(東京化成工業株式会社製)125.87 mmolを無水ジクロロメタン(25mL)に溶解させたものを徐々に滴下した。この反応溶液をゆっくり室温まで昇温、室温で18時間反応させた後、氷中に注ぎ、ジクロロメタンでの抽出を行った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、下記構造の中間体3(3.8mmol、収率30%)を得た。
H NMR (CDCl): 7.79−7.76 (dd, 8H), 6.97−6.95 (d, 4H), 6.67−6.65 (d, 4H), 3.53 (s, 8H), 3.46−3.41 (q, 4H), 1.24−1.20 (t,12H).
Figure 2019089950
<化合物1の合成>
窒素雰囲気下、中間体3(3.4 mmol)が入った丸底フラスコ(マグネチックスターラ−を備えており撹拌可能な状態にある)に1,2−ジクロロエタン15.0mLを加えた。窒素雰囲気下で塩化酸化リン(V)(関東化学株式会社製)10.2 mmolを、シリンジを用いて滴下した。次いで、この反応溶液に、N−エチル−1−ナフチルアミン(東京化成工業株式会社製)13.6 mmolを加えて、室温で23時間、さらに70℃で2時間反応させた後、水を加えて反応を停止させ、ジクロロメタンでの抽出を2度行った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/ジクロロメタン)で精製して、下記構造の化合物1(2.1mmol、収率61%)を得た。
H NMR (CDCl): 8.26−7.04 (m, 28H), 3.93 (s, br, 4H), 3.73−3.65 (m, 8H), 3.37−3.30 (m, 8H), 1.46−1.43 (t, 6H), 1.31−1.28 (t, 12H).
m/z (LC−MS): 896 (M
Figure 2019089950
<アニオンK(SiMoW1140)の合成>
13mol/LのHNO水溶液9.8部に1mol/LのNaMoO水溶液16.4部を加えて攪拌した。この溶液に下記文献1に記載の方法で調製したK(SiW1139)・13HOを少量ずつ16.4部添加した。室温で4時間攪拌後、飽和KCl水溶液26部を添加することで、K(SiMoW1140)の沈殿物を得た。この沈殿物をろ別し、飽和KCl水溶液で洗浄した。得られた固体を室温で減圧下乾燥した。収量12.2部の乾燥物を得た。(Inorganic Synthesis vol.27 p85 を参照。)
<化合物2の合成>
化合物1(1.7 mmol)が入った丸底フラスコ(マグネチックスターラ−を備えており撹拌可能な状態にある)に、メタノール:水(1:1)混合溶媒300mLを加えて、50℃で40分攪拌させて溶解した。次にK(SiMoW1140)・4HO 0.9 mmolを温純水(10mL)に溶解させた溶液を10分間かけてゆっくりと加え、50℃で1時間攪拌した。次いで反応溶液を80℃に上げ1時間攪拌し、冷却後ろ過した。得られた固体を200mLの水で再分散し常温で1時間撹拌した。得られた混合物をろ過、乾燥して、化合物2(収率85%)を得た。
Figure 2019089950
<比較化合物C1の合成>
ベーシックブルー7(東京化成株式会社製試薬) 6.46gを精製水 390mlに投入し、40℃で攪拌させて溶解した。次いで上記方法で調整したK(SiMoW1140) 12.2gを精製水 50mlに溶解した。ベーシックブルー7溶液にこのK(SiMoW1140)溶液を投入し、そのまま40℃で1時間攪拌した。ついで内温を80℃に上げ、さらに該温度で1時間攪拌しレーキ化を行った。冷却後ろ過し、300mlの精製水で3回洗浄した。得られた固体を90℃で乾燥させた後、13.4gの下記化合物C1が得られた。
Figure 2019089950
<中間体C2の合成>
国際公開第2017/145627号公報の段落番号[0160]を参考にして中間体C2(5.1部、収率55%)を得た。
Figure 2019089950
<比較化合物C2の合成>
中間体C2、2.0部を水/メタノール=1/1混合液500mlに投入し、50℃で30分攪拌させて溶解した。次にK(SiMoW1140)2.8部を温水20mlに溶解した後、中間体C2の溶液にゆっくりと加え、40℃〜45℃で1.5時間攪拌した。冷却後ろ過し、水/メタノール=2/1混合液100mlと水150mlで洗浄した。得られた固体を乾燥して、化合物C2(3.6部、収率80%)を得た。
Figure 2019089950
<実施例1>
合成例6で得られた化合物(化合物1) 1.36部をポリビンに入れ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業株式会社)10.97部、DISPERBYK−2164(ビックケミー株式会社製)1.93部、UNIDIC ZL−295(DIC株式会社製)0.83部、及び0.3−0.4mmφセプルビーズ(サンゴバン株式会社製)34.2部を加え、ペイントコンディショナー(東洋精機株式会社製)で4時間分散し、顔料分散液を得た。
得られた顔料分散液2.78部とUNIDIC ZL−295(DIC株式会社製)0.72部をペイントコンディショナーで混合してカラーレジストを得た。得られたカラーレジストは50mm×50mm、1mmの厚ガラスに、C光源で色度y=0.110となるよう膜厚を変えてスピンコートし、その後90℃で3分間予備乾燥して塗膜を形成させ、青色画素部を含む評価用のカラーフィルタを得た。

<比較例1>
前記実施例1で用いた化合物1に代えて、比較化合物(化合物C1)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い評価用カラーフィルタを得た。
<比較例2>
前記実施例1で用いた化合物1に代えて、比較化合物(化合物C2)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い評価用カラーフィルタを得た。

<コントラストの評価方法>
得られた各評価用カラーフィルタのコントラストを、コントラストテスター(壺坂電機株式会社製、装置名:CT−1)を用いて測定した。コントラスト値が大きいほど光の散乱度合いが少なく、液晶表示装置のカラーフィルタとして使用した場合の漏れ光が少なくなり、液晶パネルの明暗をはっきりさせることができる。コントラストを大きくするためには、塗膜が均一であることが求められる。結晶の析出や相分離などが生じた不均一な塗膜ではコントラスト値が小さくなる。そして、分光光度計U−3900(株式会社日立ハイテクサイエンス製)を用いてカラーフィルタを測定し、色度y=0.110の色度x値を測定した。コントラストの数値は高いほど優れる。なお、カラーフィルタのない状態であるブランクのコントラストが10,000となるように、あらかじめ調整してから測定した。コントラストと色度x値を表1に示した。

<色度の評価方法>
得られた各評価用カラーフィルタの色度を分光光度計U−3900(株式会社日立ハイテクサイエンス製)で測定して、色度を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2019089950
表1から分かるように、本発明の実施例1は、比較例1〜2と比較してコントラストが高い。高いコントラストは、光散乱が少ないことを示し、このような本発明化合物を用いれば、液晶パネルの明暗を、よりはっきりさせることができる。
また、本発明の実施例1は、比較例1〜2と比較して色度(x)が小さく、緑味の青色であることが分かる。緑味を示すトリアリールメタン化合物はカラーフィルタ用途で求められる色度に調色しやすいので、本発明のトリアリールメタン化合物はカラーフィルタ用の色材として特に好適である。

Claims (4)

  1. 下記式(I):
    Figure 2019089950
    〔一般式(I)中、[A]は任意のアニオンであり、R〜Rは各々独立に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基であり、Zは下記式(II):
    Figure 2019089950
    (一般式(II)中、mは1〜3の整数であり、nは1〜3の整数であり、アスタリスクは結合部位を示す)で表される単環式ジアミン又は下記式(III):
    Figure 2019089950
    (一般式(III)中、アスタリスクは結合部位を示す)若しくは下記式(IV):
    Figure 2019089950
    (一般式(IV)中、アスタリスクは結合部位を示す)で表される二環式ジアミンであり、aは2以上の整数であり、bは1以上の整数である〕で表される化合物。
  2. 前記一般式(I)におけるアニオン[A]が、ヘテロポリオキソメタレートアニオンであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 前記一般式(I)におけるアニオン[A]が、[SiMoW11404−であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3いずれか一項に記載の化合物を含有するカラーフィルタ。
JP2017219955A 2017-11-15 2017-11-15 化合物及びカラーフィルタ Active JP7027830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219955A JP7027830B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 化合物及びカラーフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219955A JP7027830B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 化合物及びカラーフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019089950A true JP2019089950A (ja) 2019-06-13
JP7027830B2 JP7027830B2 (ja) 2022-03-02

Family

ID=66835962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219955A Active JP7027830B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 化合物及びカラーフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7027830B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022230382A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 Dic株式会社 着色樹脂組成物、カラーフィルタおよび表示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5450030A (en) * 1977-09-05 1979-04-19 Basf Ag Double triphenylmethane dyestuff
JP2013057054A (ja) * 2011-04-21 2013-03-28 Dainippon Printing Co Ltd 色材、及びその製造方法
JP2014108975A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Dainippon Printing Co Ltd 色材、色材分散液、カラーフィルター用着色樹脂組成物、カラーフィルター、液晶表示装置及び有機発光表示装置
WO2017145627A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 Dic株式会社 化合物及びカラーフィルタ
JP6468407B1 (ja) * 2017-08-28 2019-02-13 Dic株式会社 化合物及びカラーフィルタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5450030A (en) * 1977-09-05 1979-04-19 Basf Ag Double triphenylmethane dyestuff
JP2013057054A (ja) * 2011-04-21 2013-03-28 Dainippon Printing Co Ltd 色材、及びその製造方法
JP2014108975A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Dainippon Printing Co Ltd 色材、色材分散液、カラーフィルター用着色樹脂組成物、カラーフィルター、液晶表示装置及び有機発光表示装置
WO2017145627A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 Dic株式会社 化合物及びカラーフィルタ
JP6468407B1 (ja) * 2017-08-28 2019-02-13 Dic株式会社 化合物及びカラーフィルタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022230382A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 Dic株式会社 着色樹脂組成物、カラーフィルタおよび表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7027830B2 (ja) 2022-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4984014B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP4968416B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP6040652B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP2011186043A (ja) カラーフィルタ用青色顔料及びカラーフィルタ
CN105659117B (zh) 彩色滤光片用色材分散液、色材、彩色滤光片、液晶显示装置及有机发光显示装置
JP5725357B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP6255634B1 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP2008268486A (ja) カラーフィルター用青色顔料組成物及びそれを用いたカラーフィルター
JP6468407B1 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP2011180365A (ja) カラーフィルタ用青色顔料組成物、その製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示装置
JP7027830B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
WO2019044096A1 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP6024343B2 (ja) カラーフィルタ用青色顔料組成物、カラーフィルタ用青色光硬化性組成物及びカラーフィルタ
JP6098913B1 (ja) フタロシアニン化合物およびその製造方法、ならびに該フタロシアニン化合物を含有するカラーフィルタ、着色組成物
JP6493039B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP6957909B2 (ja) 化合物及びカラーフィルタ
WO2024116819A1 (ja) カラーフィルタ、及び表示装置
JP2017014331A (ja) 化合物及びカラーフィルタ
JP6760120B2 (ja) カラーフィルタ用有機顔料組成物及び有機顔料分散体、並びにこれらを用いたカラーフィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220131

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7027830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151