[1.大会運営システムの全体構成]
以下、本発明に係る大会運営システムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面において同一又は対応する構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略することがある。
本実施形態の大会運営システムは、大会を運営するためのシステムである。大会とは、例えば、ゲームやスポーツなどの競技に関するイベントであり、出場者が互いに優劣を競うものである。例えば、大会は、競技会ということもできる。なお、ゲームとしては、電子的なゲーム(ビデオゲーム)に限られず、物理的なカードを用いたカードゲーム(例えば、トレーディングカードゲーム)であってもよいし、物理的な駒や石などを用いたボードゲーム(例えば、囲碁や将棋)であってもよい。例えば、ゲームの大会が開催される場合には、出場者はゲームのユーザ(プレイヤ)であり、スポーツの大会が開催される場合には、出場者は選手である。なお、大会は、人間と、コンピュータ(例えば、AIやロボット)又は架空の人間(例えば、ゲームキャラクタ)とが対戦するものであってもよい。
例えば、大会では、1種目の優劣が競われてもよいし、複数種目の優劣が競われてもよい。なお、優劣は、例えば、勝敗、順位、得点などによって決まるようにしてもよい。また例えば、大会は、対戦に限られず、出場者が互いに協力するものであってもよい。また例えば、大会では、出場者が自分の端末を操作してもよいし、運営者によって専用の端末が用意されていてもよいし、特に端末が用いられなくてもよい。また例えば、大会は、いわゆるeスポーツと呼ばれる大会であってもよいし、特に賞金や景品がかけられていない大会であってもよい。
また例えば、大会は、実在の大会会場において開催されてもよいし、特に大会会場を用意せずにオンライン上で開催されてもよい。例えば、大会会場は、出場者を集める場所である。例えば、大会会場は、イベント会場、野球場、陸上競技場、音楽ホール、ゲームセンターなどである。
図1は、大会運営システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る大会運営システムSは、運営者端末10、観戦者端末30、出場者端末50、及びサーバ70を含む。運営者端末10、観戦者端末30、出場者端末50、及びサーバ70の各々は、インターネットなどのネットワークNに接続され、データ通信が可能である。
運営者端末10は、大会の運営者が操作するコンピュータであり、例えば、運営者端末10は、携帯端末(例えば、スマートフォンなどの携帯電話又はタブレット型コンピュータ)やパーソナルコンピュータ等である。
運営者は、例えば、大会の運営主体となる者である。運営者は、大会の主催者であってもよいし、主催者から運営業務を委託された者であってもよい。例えば、ゲームの大会であれば、ゲーム会社が運営者になってもよいし、ゲーム会社から委託された運営会社が運営者になってもよいし、ゲームユーザの中の有志が運営者になってもよい。
運営者端末10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15を含む。制御部11は、少なくとも1つのマイクロプロセッサを含む。例えば、制御部11は、複数のマイクロプロセッサを含んでもよい。制御部11は、オペレーティングシステムやその他のプログラムに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部(例えば、RAM)及び補助記憶部(例えば、不揮発性の半導体メモリ)を含む。記憶部12は、プログラムやデータを記憶する。なお、例えば、運営者端末10がパーソナルコンピュータ等である場合、記憶部12は、例えばハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブ等の補助記憶部を含むようにしてもよい。通信部13は、通信モジュールや通信インタフェースを含む。通信部13は、ネットワークNを介してデータ通信を行う。
操作部14は、入力デバイスであり、例えば、ボタン、キー、レバー、ゲームコントローラ(ゲームパッド)、マウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、又はキーボード等を含んでもよい。また例えば、操作部14は、ユーザが音声又はジェスチャによって入力操作を行うためのマイクやカメラを含んでもよい。表示部15は、例えば、液晶表示パネル又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11の指示に従って画面を表示する。なお、操作部14及び表示部15は、運営者端末10に内蔵されていなくともよく、運営者端末10に接続された外部装置であってもよい。
観戦者端末30は、観戦者が操作するコンピュータであり、携帯端末(例えば、スマートフォンなどの携帯電話又はタブレット型コンピュータ)、パーソナルコンピュータ、携帯ゲーム機、据置ゲーム機、業務用ゲーム機、又は、情報処理機能を備えた多機能型テレビジョン受像機(スマートテレビ)等である。
観戦者は、例えば、大会には出場せずに大会を観戦する者である。観戦とは、例えば、大会の様子を示す画像を見たり音声を聞いたりすることである。例えば、観戦者は、場所を選ばずにオンラインで観戦してもよいし、大会会場で直接観戦してもよいし、パブリックビューイング会場において観戦してもよい。
観戦者端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15と同様であってよい。
出場者端末50は、先述した出場者が操作するコンピュータであり、携帯端末(例えば、スマートフォンなどの携帯電話又はタブレット型コンピュータ)、パーソナルコンピュータ、携帯ゲーム機、据置ゲーム機、業務用ゲーム機、又は、情報処理機能を備えた多機能型テレビジョン受像機(スマートテレビ)等である。
出場者端末50は、制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び表示部55を含む。制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び表示部55のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15と同様であってよい。
サーバ70は、サーバコンピュータである。図1に示すように、サーバ70は、制御部71、記憶部72、及び通信部73を含む。制御部71、記憶部72、及び通信部73のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
なお、記憶部12,32,52,72に記憶されるものとして説明するプログラムやデータは、例えば、ネットワークNを介して運営者端末10、観戦者端末30、出場者端末50、及びサーバ70に供給されるようにしてもよい。また、運営者端末10、観戦者端末30、出場者端末50、及びサーバ70は、情報記憶媒体(例えば、光ディスク又はメモリカード等)に記憶されたプログラム又はデータを読み取るための読取部(例えば、光ディスクドライブ又はメモリカードスロット)を含むようにしてもよい。そして、情報記憶媒体を介して運営者端末10、観戦者端末30、出場者端末50、及びサーバ70にプログラムやデータが供給されるようにしてもよい。
[2.大会の概要]
本実施形態では、出場者がゲームのスコアを競う大会を一例として説明する。また、野球ゲームが用いられる場合を一例として説明するが、大会で用いられるゲームは、ゲーム形式・ジャンルを問わず任意のゲームであってよく、例えば、野球以外のスポーツゲーム(例えば、サッカーゲーム)、カードゲーム、アクションゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、レースゲーム、ボードゲーム、又は格闘ゲームであってもよい。
また、本実施形態では、大会に準決勝と決勝戦が用意されている場合を説明するが、大会は、任意の形式で行われるようにすればよく、例えば、準決勝と決勝戦以外の対戦(例えば、1回戦、2回戦・・・準々決勝等)が存在してもよい。他にも例えば、勝ち抜き戦が行われるトーナメント形式であってもよいし、総当たり戦が行われるリーグ戦形式であってもよいし、敗者復活戦が存在してもよい。
また、本実施形態では、大会会場に集められたユーザのうち、予選を勝ち抜いた8人が準決勝に進む場合を一例として説明する。ただし、準決勝に進むことができる出場者は、任意の人数であってよく、例えば、数人程度であってもよいし、数十人〜数千人又はそれ以上であってもよい。また、特に予選が行われることなく、出場者が決定されてもよい。
また、本実施形態では、準決勝グループA、準決勝グループB、及び決勝戦グループが用意されている場合を一例として説明するが、特にグループ分けされていなくてもよい。なお、グループの数は2つに限られず、3つ以上であってもよい。また、本実施形態では、各グループには、出場者が4人ずつ割り振られるものとするが、各グループに割り振られる出場者の数は異なってもよい。例えば、各出場者がどのグループに割り振られるかは、運営者が決定してもよいし、抽選によって決定してもよい。
各出場者は、同じグループの他の出場者とゲームのスコアを競うことになる。本実施形態では、各グループの上位2名(合計4名)が決勝戦に進むことができる場合を説明するが、決勝戦に進むことができる出場者は、任意の人数であってよく、例えば、各グループの上位1人だけが決勝戦に進むことができてもよいし、出場者数によっては、各グループの上位3人以上が決勝戦に進むことができてもよい。また例えば、運営者側で指定した招待者(例えば、前回大会の優勝者や後述するオンライン大会の成績優秀者)が決勝戦から参加できるようにしてもよい。
例えば、準決勝グループAを例に挙げて説明すると、準決勝グループAの出場者は、自分の出場者端末50を操作してゲームをプレイする。サーバ70は、各出場者端末50からゲームの状況を取得してもよいし、ゲームを実行する他のサーバからゲームの状況を取得してもよい。あるいは、サーバ70自身が、各出場者端末50からユーザの操作内容を取得してゲームを実行する場合には、記憶部72に記憶されたゲームの状況を参照してもよい。サーバ70は、取得したゲームの状況に基づいて、各ユーザが獲得したスコアを特定し、上位2名を決勝戦に進む出場者として決定する。準決勝グループB及び決勝戦グループも同様に、サーバ70は、ゲームの状況を取得して各ユーザが獲得したスコアを特定し、上位2名を決勝戦に進む出場者として決定すればよい。
本実施形態では、観戦者は、準決勝グループA、準決勝グループB、及び決勝戦グループのうちの任意の対戦を観戦することができる。観戦者は、特にゲームをプレイしなくてもよいが、本実施形態では、観戦者もゲームをプレイするユーザである場合を説明する。更に、上記説明した大会以外の大会が特に用意されていなくてもよいが、本実施形態では、誰でも参加可能な大会も用意されている場合を説明する。
例えば、誰でも参加可能な大会は、特に大会会場が用意されておらず、場所を選ばずに参加することができる。以降、誰でも参加可能な大会をオンライン大会と記載し、大会会場で開催される大会をリアル大会と記載する。例えば、観戦者が観戦者端末30からゲームプログラムを起動すると、大会を選択するための大会選択画像が表示部35に表示される。
図2は、大会選択画像の一例を示す図である。図2に示すように、大会選択画像G1には、オンライン大会に参加するためのオンライン大会ボタンB10が表示される。観戦者がオンライン大会ボタンB10を選択すると、オンライン大会に参加できる。オンライン大会では、例えば、他のユーザと野球ゲームの試合で対戦してもよいし、所定のミッションに挑戦して獲得したスコアを他のユーザと競ってもよい。ミッションとしては、ゲームに関するものであればよく、例えば、野球ゲームであれば、打撃、投球、盗塁、バント、守備などの成功具合によってスコアが決定されるものであってもよい。
また例えば、大会選択画像G1には、リアル大会に参加するためのリアル大会ボタンB11が表示される。例えば、大会会場において予選が行われる場合には、リアル大会ボタンB11を選択して所定のエントリー操作をすることでリアル大会にエントリーし、予選に参加できるようにしてもよい。リアル大会のゲームは、オンライン大会のゲームと同じであってもよいし異なっていてもよい。例えば、リアル大会は、所定のエントリー期間においてのみエントリーすることができ、エントリー期間外の場合には、図2に示すように、リアル大会ボタンB11がグレーアウト等されて選択できないようにしてもよい。
また例えば、大会選択画像G1には、リアル大会を観戦するための観戦ボタンB12が表示される。なお、リアル大会ボタンB11及び観戦ボタンB12は、リアル大会の開催日時が近づいた場合にだけ表示されるようにしてもよい。観戦者が観戦ボタンB12を選択すると、リアル大会を観戦するための観戦画像が表示部35に表示される。
図3は、観戦画像の一例を示す図である。図3に示すように、観戦画像G2は、準決勝グループA、準決勝グループB、及び決勝戦グループの中から観戦する対戦を切り替えるためのタブT200〜T202を含む。タブT200は、準決勝グループAの情報を表示させるためのタブである。タブT201は、準決勝グループBの情報を表示させるためのタブである。タブT202は、決勝戦グループの情報を表示させるためのタブである。ここでは、準決勝グループAのタブT200が選択された場合の画面例を説明する。なお、以降、タブT200〜T202を区別する必要のないときは、単にタブT20と記載する。
例えば、観戦画像G2は、準決勝グループAの出場者の顔写真や氏名などの出場者情報を表示するための表示領域A21を含む。図3の例では、出場者情報がまだ入力されておらず、表示領域A21には、出場者情報が表示されていない。この状態では、観戦者は、準決勝グループAに誰が出場するのかを、観戦画像G2から知ることができない。
また例えば、観戦画像G2には、リアル大会の開催概要等の情報を表示するための大会情報ボタンB22と、観戦者の報酬の一覧を表示するための報酬ボタンB23と、が表示される。本実施形態では、観戦者は、出場者を応援することができ、応援した出場者が勝利すると、観戦者に対し、ゲームアイテムやゲーム内通貨などの報酬が付与されるようになっている。なお、報酬としては、ゲーム内で使用するものに限られず、ゲーム外で手渡しや郵送などによって与えられる景品や金券などであってもよい。観戦者が報酬ボタンB23を選択すると、応援によって獲得できる報酬の一覧が表示される。
また例えば、観戦画像G2は、大会の進行の様子を表示するための表示領域A24を含む。図3の例では、準決勝グループAの対戦の開始前なので、表示領域A24には「配信開始までお待ち下さい。」といったメッセージが表示され、特に大会の進行の様子は表示されない。準決勝グループAの出場者情報が入力されるまでは、図3の観戦画像G2のままとなる。
本実施形態では、運営者は、出場者情報を入力するにあたり、各グループの基本情報を登録する。ここでは、準決勝グループA、準決勝グループB、及び決勝グループの3つのグループがあるので、運営者は、これら3つのグループの基本情報を登録することになる。例えば、運営者が運営者端末10からグループを新規作成するための操作を行うと、大会の運営を管理するための大会管理画像が表示部15に表示され、運営者は、大会管理画像から各グループの基本情報を登録する。
図4は、大会管理画像の一例を示す図である。図4に示すように、大会管理画像G3には、グループ名を入力するための入力フォームF30、グループの定員を入力するための入力フォームF31、グループのタイプを入力するための入力フォームF32、及び開始予定日時を入力するための入力フォームF33が表示される。なお、グループ名とタイプは特に設定されなくてもよい。
グループのタイプとは、例えば、グループの種類であり、本実施形態では、タイプによって後述する受付可能期間の長さが異なるようになっている。開始予定日時は、例えば、後述する受付可能期間の開始を予定する日時である。例えば、開始予定日時は、試合の開始予定日時の所定時間前となるように設定される。
例えば、運営者は、「準決勝グループA」、「準決勝グループB」、又は「決勝グループ」といったグループ名を入力フォームF30に入力する。また例えば、運営者は、各グループの定員の数値(ここでは4人)を入力フォームF31に入力する。また例えば、運営者は、複数のタイプのうちの何れかを入力フォームF32に入力する。また例えば、運営者は、開始予定日時の数値を入力フォームF33に入力する。運営者は、これらの情報を入力したうえで送信ボタンB34を選択すると、グループを登録することができる。
上記のようにして登録されたグループの出場者が決まると、運営者は、当該出場者の出場者情報を入力する。例えば、大会管理画像G3は、グループの登録だけでなく、出場者情報の入力も可能となっており、運営者は、準決勝グループAの出場者の出場者情報と、準決勝グループBの出場者情報と、を入力する。
図5は、大会管理画像の一例を示す図である。図5に示すように、大会管理画像G3には、出場者情報を入力するグループを選択するための入力フォームF35が表示される。例えば、運営者が操作部14を操作して入力フォームF35にカーソルを合わせると、登録済みのグループが選択可能に表示される。運営者は、操作部14を操作して出場者情報を入力したいグループを選択する。
本実施形態では、出場者情報として、出場者の名前(氏名・ハンドルネーム)、顔写真(顔写真・アイコン画像)、及び予選成績を入力可能となっており、例えば、大会管理画像G3には、出場者の名前を入力するための入力フォームF360、出場者の顔写真をアップロードするための入力フォームF361、及び出場者の予選成績を入力するための入力フォームF362が表示される。
なお、出場者情報は、出場者に関する情報であればよく、例えば、出場者の性別、年齢、出身地、又はその他のプロフィール情報などであってもよい。また例えば、出場者の名前を入力させるための入力フォームF360は、テキスト入力だけでなく、予め登録されているユーザリストから選択させるようにしてもよいし、ユーザIDを入力させるものでもよい。また、顔写真のデータは、別の端末で入力させるようにしてもよい。
例えば、運営者は、操作部14を操作して、入力フォームF360にカーソルを合わせ、出場者の名前を入力する。また例えば、運営者は、操作部14を操作して、入力フォームF361にカーソルを合わせ、出場者の顔写真のファイル名やリンクを入力する。また例えば、運営者は、操作部14を操作して、入力フォームF362にカーソルを合わせ、出場者の予選成績を入力する。なお、以降、入力フォームF360〜F362を区別する必要のないときは、単に入力フォームF36と記載する。
また例えば、大会管理画像G3には、サーバ70に出場者情報を送信するための送信ボタンB37が表示される。入力フォームF35からグループが選択され、入力フォームF36に出場者情報を入力された状態で、運営者が送信ボタンB37を選択すると、出場者情報がサーバ70に登録される。出場者情報がサーバ70に登録されると、観戦画像G2が図3の状態から変わり、当該出場者情報が表示領域A21に表示される。
図6は、出場者情報が入力された場合の観戦画像の一例を示す図である。図6に示すように、表示領域A21には、準決勝グループAの出場者情報I2100〜I2103が表示される。例えば、出場者情報I2100には、「田中」という出場者の名前、顔写真、及び予選成績が表示される。また例えば、出場者情報I2101には、「佐藤」という出場者の名前、顔写真、及び予選成績が表示される。また例えば、出場者情報I2102には、「鈴木」という出場者の名前、顔写真、及び予選成績が表示される。また例えば、出場者情報I2103には、「山田」という出場者の名前、顔写真、及び予選成績が表示される。
また例えば、出場者情報I2100〜I2103の下には、観戦者が出場者を応援するための応援ボタンB250〜B253が表示される。例えば、応援ボタンB250は、「田中」という出場者を応援するためのボタンであり、出場者情報I2100の下に表示される。また例えば、応援ボタンB251は、「佐藤」という出場者を応援するためのボタンであり、出場者情報I2101の下に表示される。また例えば、応援ボタンB252は、「鈴木」という出場者を応援するためのボタンであり、出場者情報I2102の下に表示される。また例えば、応援ボタンB253は、「山田」という出場者を応援するためのボタンであり、出場者情報I2103の下に表示される。
以降、出場者情報I2100〜I2103を区別する必要のないときは、単に出場者情報I210と記載し、応援ボタンB250〜B253を区別する必要のないときは、単に応援ボタンB25と記載する。また、特に図面を参照する必要のないときは、出場者情報の符号を省略して説明することがある。
本実施形態では、応援ボタンB25の選択を受け付け可能な受付可能期間が設定されており、表示領域A26には、受付可能期間の残り時間が表示される。受付可能期間の設定方法の詳細は後述するが、例えば、受付可能期間は、出場者情報I210の入力が完了した時点から当該時点の所定時間までの期間となっている。受付可能期間の長さは、任意の長さであってよく、例えば、図6の例では30分としているが、数分程度であってもよいし、数時間〜数日又はそれ以上の長さであってもよい。
例えば、受付可能期間が経過すると、観戦者は応援ボタンB25を選択することができなくなる。このため、観戦者は、受付可能期間内に、応援したい出場者の応援ボタンB25を選択することになる。なお、観戦者は、応援ボタンB25を必ず選択しなければならないわけではなく、特に応援ボタンB25を選択しなくても観戦することができるようにしてもよい。例えば、観戦者は、「田中」という出場者を応援したい場合には、当該出場者に対応する応援ボタンB250を選択することになる。
図7は、観戦者が応援ボタンB250を選択した場合の観戦画像G2の一例を示す図である。図7に示すように、観戦画像G2には、観戦者が応援する出場者を確認するためのダイアログD27が表示される。観戦者がキャンセルボタンB270を選択すると、観戦画像G2は図6の状態に戻り、応援ボタンB25を再び選択可能な状態となる。一方、観戦者が決定ボタンB271を選択すると、観戦者が「田中」という出場者を応援することが確定し、観戦画像G2の表示が変わる。なお、図7の例では、応援する出場者が確定した後は変更できないものとしているが、応援する出場者の確定後に変更できてもよい。
図8は、応援する出場者が確定した場合の観戦画像G2の一例を示す図である。図8に示すように、観戦者が応援する「田中」という出場者の出場者情報I2100上に、応援中であることを示す応援画像G28が表示され、応援ボタンB25が消える。また例えば、応援する出場者が確定すると、表示領域A24が表示領域A21の上に移動し、大会が進行する様子が見やすい状態となる。図8の例では、準決勝グループAの対戦の開始前であり、表示領域A24には、まだ大会の進行の様子は表示されていない。
図9は、準決勝グループAの対戦が開始した場合の観戦画像G2の一例を示す図である。図9に示すように、表示領域A24には、準決勝グループAの進行を示す大会画像G240が表示される。図9の例では、大会画像G240として、準決勝グループAの出場者がプレイ中のゲームの画像が表示されているが、大会画像G240は、競技進行の様子が分かる画像であればよく、ゲームの画像ではなく、大会会場をカメラで撮影した画像であってもよい。
観戦画像G2が図9の状態になると、観戦者は、表示領域A24に表示された大会画像G240を見て準決勝グループAを観戦することになる。なお、観戦者端末30がスピーカーやイヤホンジャックなどの音声出力部を含む場合には、大会の実況などの音声が出力されてもよい。準決勝グループAの対戦が終了すると、準決勝グループAの結果が観戦画像G2に表示される。
図10は、準決勝グループAの対戦が終了した場合の観戦画像G2の一例を示す図である。図10に示すように、観戦画像G2には、観戦者が応援する出場者が勝利したか否かを示すダイアログD29が表示される。例えば、観戦者が応援する出場者が勝利した場合には、観戦者に付与される報酬の内容がダイアログD29に表示される。なお、ダイアログD29には、他の情報が表示されるようにしてもよく、例えば、準決勝グループAの各出場者の順位やプレイ内容の詳細などが表示されるようにしてもよい。また、応援する出場者が勝利した場合に、観戦者に付与される報酬内容をダイアログD29で表示せず、観戦者端末30のホーム画面等に移行した時に、報酬を得たということを表示するようにしてもよい。
上記のように、本実施形態の大会運営システムSは、出場者情報が入力されると受付可能期間が設定され、当該受付可能期間において、観戦者による出場者の選択を受け付けることで、適切な大会の運営をすることを可能とする構成となっている。以降、当該構成の詳細を説明する。
[3.大会運営システムにおいて実現される機能]
図11は、大会運営システムSで実現される機能のうち、本発明に関連する機能を示す機能ブロック図である。本実施形態では、大会運営に関する主な機能がサーバ70において実現され、サーバ70が本発明に係る大会運営装置である場合を説明する。図11に示すように、サーバ70では、データ記憶部700、入力受付部701、提示部702、選択受付部703、及び設定部704が実現される。
[3−1.データ記憶部]
データ記憶部700は、記憶部72を主として実現される。データ記憶部700は、大会を運営するために必要なデータを記憶する。ここでは、データ記憶部700が記憶するデータの一例として、グループデータDT1、グループタイプデータDT2、出場者データDT3、応援状況データDT4、及びユーザデータDT5を説明する。
図12は、グループデータDT1のデータ格納例を示す図である。図12に示すように、グループデータDT1には、運営者により登録されたグループに関する情報が格納される。例えば、グループデータDT1には、グループを一意に識別するグループID、グループ名、定員、グループのタイプ、開始予定日時、開始日時、及び終了予定日時が関連付けられて格納される。グループIDは、グループが新規作成される場合に発行される。
開始日時は、例えば、受付可能期間を実際に開始した日時である終了予定日時は、例えば、受付可能期間の終了を予定する日時であり、開始時間の所定時間後となる。本実施形態では、受付可能期間の長さはグループのタイプによって決まるので、終了予定日時は、開始日時から、グループのタイプに応じた時間後の日時となる。
図13は、グループタイプデータDT2のデータ格納例を示す図である。図13に示すように、グループタイプデータDT2には、グループのタイプに応じた受付可能期間の長さが格納される。例えば、グループタイプデータDT2には、グループのタイプと、受付可能期間の長さと、が関連付けられて格納される。
図13−図14のデータ格納例では、準決勝グループAと準決勝グループBは、グループのタイプが「1」であり、受付可能期間の長さが「2時間」となる。一方、決勝グループは、グループのタイプが「2」であり、受付可能期間の長さが「1時間」となる。なお、ここでは、準決勝グループAと準決勝グループBの方が、決勝グループよりも受付可能期間が長い場合を説明するが、これとは逆に、決勝グループの方が、準決勝グループAと準決勝グループBよりも受付可能期間が長くてもよい。
図14は、出場者データDT3のデータ格納例を示す図である。図14に示すように、出場者データDT3には、各出場者の出場者情報が格納される。例えば、出場者データDT3には、グループIDに関連付けて、出場者を一意に識別する出場者ID、出場者名、顔写真の画像、及び予選順位が格納される。
例えば、出場者データDT3には、大会管理画像G3の入力フォームF35に入力されたグループのグループIDに関連付けて、入力フォームF360に入力された出場者名、入力フォームF361に入力された顔写真の画像、及び入力フォームF362に入力された予選順位が格納される。なお、出場者IDは、出場者名等が入力されることによって発行されて出場者データDT3に格納されるようにしてもよいし、出場者が予め大会運営システムSにユーザ登録している場合には、出場者のユーザIDを出場者IDとして用いてもよい。
図15は、応援状況データDT4のデータ格納例を示す図である。図15に示すように、応援状況データDT4には、各観戦者の応援状況が格納される。例えば、応援状況データDT4には、グループID、応援する出場者の出場者ID、及び観戦者のユーザIDが関連付けられて格納される。
例えば、グループIDは、観戦画像G2において観戦者が選択したタブT20に対応するグループのグループIDである。例えば、観戦画像G2の表示データには、タブT20とグループIDとの関係が定義されており、ユーザが選択したタブT20がどのグループIDに対応するか特定可能となっている。また例えば、応援する出場者の出場者IDは、観戦者が選択した応援ボタンB25に対応する出場者の出場者IDである。例えば、観戦画像G2の表示データには、応援ボタンB25と出場者IDとの関係が定義されており、ユーザが選択した応援ボタンB25がどの出場者IDに対応するか特定可能となっている。また例えば、観戦者が応援ボタンB25を選択すると、観戦者端末30からサーバ70に対し、タブT20に対応するグループID、応援ボタンB25に対応する出場者ID、及び観戦者のユーザIDが送信されるようになっており、これらのIDが関連付けられて応援状況データDT4に格納されることになる。
図16は、ユーザデータDT5のデータ格納例を示す図である。図16に示すように、ユーザデータDT5には、大会運営システムSにユーザ登録したユーザの基本情報が格納される。例えば、ユーザデータDT5には、大会運営システムS内でユーザを一意に識別するユーザID、ユーザ名、及びレベル等が関連付けられて格納される。ここでは、観戦者が予め大会運営システムSにユーザ登録しているので、ユーザIDは、観戦者を識別する情報ということもできる。更に、出場者が予め大会運営システムSにユーザ登録している場合には、出場者のユーザIDを出場者IDとして用いてもよい。ユーザ名は、ユーザ登録時に入力された名前である。レベルは、ユーザの強さ(うまさ)を示すパラメータであり、ゲームのプレイ状況に応じて変化する。
また、データ記憶部700に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部700は、大会の運営に必要なデータを記憶すればよい。例えば、データ記憶部700は、対戦中のグループについては、実行中のゲームの状況が格納されていてもよい。ゲームの状況としては、例えば、ゲームの進行状況(例えば、ゲーム空間内のゲームキャラクタの位置や移動方向などの情報)、出場者が獲得したスコア、及び現在の順位などの各種情報が格納されるようにすればよい。また例えば、データ記憶部700は、各グループにおける対戦の開催期間(例えば、開始予定時点と終了予定時点)を記憶してもよい。また例えば、データ記憶部700は、観戦者に付与される報酬を示すデータを記憶してもよい。
[3−2.入力受付部]
入力受付部701は、制御部71を主として実現される。入力受付部701は、大会に出場する複数の出場者の各々の出場者情報の入力を受け付ける。
入力とは、例えば、コンピュータに対して情報を入力することであり、人間によって手動で行われてもよいし、所定の条件が満たされた場合に行われてもよい。例えば、操作部を使って出場者情報が手動で入力されてもよいし、出場者情報を記憶した情報記憶媒体を読み込ませることで出場者情報が入力されてもよいし、ネットワークNを介して出場者情報を受信することによって出場者情報が入力されてもよい。また例えば、出場者情報の入力は、大会の運営者によって行われてもよいし、運営者以外の者(例えば、出場者など)によって行われてもよい。また例えば、所定の条件が満たされた場合に出場者情報が入力される場合には、所定の日時が訪れたときに出場者情報が入力されるようにバッチファイルを用意しておいてもよい。また例えば、所定の条件としては、大会運営システムSにおいて大会の予選が行われて上位者が決定されることであってもよいし、予選が終了して結果の集計処理が実行されることであってもよい。また例えば、所定の条件としては、準決勝グループAと準決勝グループBの各々の上位者が決定されることであってもよいし、準決勝グループAと準決勝グループBの各々のスコアの集計処理が完了することであってもよい。
本実施形態では、入力受付部701がサーバ70において実現され、運営者が運営者端末10から出場者情報を入力するので、入力受付部701は、ネットワークNを介して運営者端末10から出場者情報を受信することによって、出場者情報の入力を受け付ける。なお、入力受付部701は、ネットワークNを介して出場者情報の入力を受け付けるのではなく、サーバ70に対する直接的な入力を受け付けてもよい。この場合には、入力受付部701は、サーバ70に接続された操作部の検出信号に基づいて出場者情報の入力を受け付けたり、サーバ70の入出力部や読取部を介して情報記憶媒体を読み込むことによって出場者情報の入力を受け付けたりしてもよい。
本実施形態の大会は、複数のグループが存在するので、入力受付部701は、複数のグループの各々の出場者情報の入力を受け付ける。ここでのグループとは、例えば、出場者のグループであり、出場者が競い合うグループである。例えば、予選グループ、準決勝グループ、又は決勝戦グループである。総当たり戦が行われるリーグ戦の場合には、例えば、リーグ戦における複数のブロックの各々がグループに相当する。例えば、入力受付部701は、準決勝グループA、準決勝グループB、及び決勝戦グループの各々ごとに、出場者情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付部701は、大会管理画像G3の入力フォームF35において選択されたグループの出場者情報の入力を受け付ける。
なお、入力受付部701は、各グループの出場者全員の出場者情報の入力を一度に受け付ける必要はなく、複数回に分けて出場者情報の入力を受け付けてもよい。例えば、入力受付部701は、複数の出場者情報の入力をまとめて一度に受け付ける必要はなく、出場者情報の入力を1人ずつ別々に受け付けるようにしてもよいし、出場者情報の入力を2人ずつ受け付けるようにしてもよい。
[3−3.提示部]
提示部702は、制御部71を主として実現される。提示部702は、大会を観戦する観戦者に出場者情報を提示する。提示とは、例えば、視覚的又は聴覚的に情報を与えることである。例えば、提示は、出場者情報を画像として表示させたり、出場者情報を音声として出力したりすることである。
本実施形態では、提示部702がサーバ70において実現されるので、提示部702は、出場者データDT3に格納された出場者情報を観戦者端末30に送信することによって、観戦者に出場者情報を提示する。出場者情報を受信した観戦者端末30は、観戦画像G2の表示領域A21内に表示させることになる。
また例えば、提示部702は、出場者情報I210と、大会が進行する様子を示す大会画像G240と、を観戦者に対応する表示部35に表示させる。提示部702は、大会画像G240を表示させるための操作が運営者端末から行われた場合に、大会画像G240を表示させるようにしてもよいし、予め定められた時刻(例えば、大会の開催時点や各グループの対戦の開始予定時点)が訪れた場合に、大会画像G240を表示させるようにしてもよい。
大会画像G240とは、例えば、大会会場をカメラで撮影した画像(動画と静止画の両方を含む)であってもよいし、出場者がプレイ中のゲームの画像であってもよい。また例えば、大会画像G240は、大会会場をカメラで撮影した画像とゲームの画像とを合成した画像であってもよいし、大会会場をカメラで撮影した画像にCGを合成した画像であってもよい。観戦者に対応する表示部35とは、例えば、観戦者端末30に組み込まれている表示部35、観戦者端末30に接続されている表示部、又は観戦者の前にある表示部35である。
本実施形態では、提示部702がサーバ70において実現されるので、提示部702は、大会画像G240のデータを観戦者端末30に送信することによって、大会画像G240を観戦者に対応する表示部35に表示させる。大会画像G240のデータを受信した観戦者端末30は、観戦画像G2の表示領域A24内に大会画像G240を表示させることになる。
また例えば、提示部702は、受付可能期間が終了する前、又は、観戦者が少なくとも1人の出場者を選択する前において、出場者情報I210の表示優先度を大会画像G240よりも高く設定し、受付可能期間が終了した場合、又は、観戦者が少なくとも1人の出場者を選択した場合に、大会画像G240の表示優先度を出場者情報I210よりも高く設定する。
Aの表示優先度をBよりも高く設定するとは、例えば、AをBよりも観戦者にとって見えやすい位置又は態様で表示することであり、AをBよりも目立つ位置又は態様で表示することである。例えば、AをBよりも上の位置に表示すること、AをBよりも大きなサイズで表示すること、AをBよりも輝度を高くすること、AをBよりも目立つ色(明るい色)で表示すること、又はAとBをそれぞれ別のタブで表示する場合にAのタブを予め選択することなどが、Aの表示優先度をBよりも高く設定することに相当する。なお、Aが出場者情報I210である場合にはBは大会画像G240であり、Aが大会画像G240である場合にはBは出場者情報I210である。
本実施形態では、観戦者が応援ボタンB25を選択することによって出場者を選択するので、図6に示すように、提示部702は、観戦者が応援ボタンB25を選択する前において、出場者情報I210(表示領域A21)を大会画像G240(表示領域A24)よりも上にすることによって、出場者情報I210の表示優先度を大会画像G240よりも高く設定する。一方、図8−図9に示すように、提示部702は、観戦者が応援ボタンB25を選択した場合に、大会画像G240(表示領域A24)を出場者情報I210(表示領域A21)よりも上にすることによって、大会画像G240の表示優先度を出場者情報I210よりも高く設定する。
なお、提示部702が出場者情報I210と大会画像G240の表示優先度を変えるのは、観戦者が応援ボタンB25を選択したか否かではなく、受付可能期間が終了したか否かであってもよい。例えば、提示部702は、リアルタイムクロックやGPS信号等に基づいて現在日時を取得し、受付可能期間が終了したか否かを判定する。例えば、提示部702は、受付可能期間が終了する前の場合には、出場者情報I210(表示領域A21)を大会画像G240(表示領域A24)よりも上にすることによって、出場者情報I210の表示優先度を大会画像G240よりも高く設定する。一方、提示部702は、受付可能期間が終了した場合には、大会画像G240(表示領域A24)を出場者情報I210(表示領域A21)よりも上にすることによって、大会画像G240の表示優先度を出場者情報I210よりも高く設定する。
本実施形態の大会は、複数のグループの各々ごとに複数の出場者が出場するので、提示部702は、複数のグループのうち、受付可能期間になったグループの出場者情報I210の表示優先度を、受付可能期間ではないグループよりも高く設定するようにしてもよい。表示優先度の意味は、上記説明した通りである。ここでは、上記説明したAが受付可能期間になったグループであり、Bが受付可能期間ではないグループに相当する。なお、受付可能期間ではないグループとは、例えば、受付可能期間前のグループ、受付可能期間が設定されていないグループ、又は受付可能期間が経過した後のグループである。
例えば、提示部702は、準決勝グループAが受付可能期間であり、準決勝グループBが受付可能期間ではない場合には、準決勝グループAのタブT200が選択された状態の観戦画像G2を提示する。また例えば、提示部702は、準決勝グループBが受付可能期間であり、準決勝グループAが受付可能期間ではない場合には、準決勝グループBのタブT201が選択された状態の観戦画像G2を提示する。なお、提示部702は、準決勝グループAとBの両方が受付可能期間である場合には、予め定められた方のタブT20(例えば、左側にあるタブT200)が選択された状態の観戦画像G2を提示すればよい。
また例えば、出場者情報I210は、大会の予選における出場者の成績を含むようにしてもよい。予選とは、例えば、大会の本戦に出場するための対戦である。成績とは、例えば、予選における順位やスコアなどである。
また例えば、提示部702は、出場者情報I210と対応付けて、当該出場者情報I210が示す出場者を選択するための応援ボタンB25を、観戦者に対応する表示部35に表示させるようにしてもよい。応援ボタンB25は、応援画像の一例である。応援画像は、予め定められた画像であればよく、ボタンでなくてもよい。例えば、応援画像は、チェックボックスやスライドバーのようなものであってもよいし、出場者の顔写真の画像自体が応援画像であってもよいし、出場者の名前を含む画像であってもよい。
例えば、提示部702は、出場者情報I210と応援ボタンB25との対応関係が分かるように表示させる。例えば、提示部702は、出場者情報I210の付近に応援ボタンB25を表示させる。付近とは、例えば、所定距離未満の位置のことである。また例えば、提示部702は、出場者情報I210の上下左右の何れかの位置に応援ボタンB25を表示させる。また例えば、提示部702は、出場者情報I210と応援ボタンB25とを結ぶ線を表示させてもよい。本実施形態では、提示部702は、出場者情報I210の下に応援ボタンB25を表示させているが、提示部702は、出場者情報I210の上、左、又は右に応援ボタンB25を表示させてもよい。他にも例えば、提示部702は、出場者情報I210に重ねるようにして応援ボタンB25を表示させてもよい。
また例えば、提示部702は、観戦者に、受付可能期間の終了時点までの残り時間を提示してもよい。残り時間とは、例えば、現在日時と受付可能期間の終了時点との時間間隔である。例えば、提示部702は、グループデータDT1に格納された受付可能期間と、リアルタイムクロックやGPS信号等を利用して取得した現在時刻と、に基づいて、受付可能期間の残り時間を取得し、表示領域A26内に表示させる。例えば、提示部702は、残り時間を示す数値を表示領域A26に表示させてもよいし、時計などの画像を利用して、数値以外の方法によって残り時間を表示領域A26に表示させてもよい。また例えば、提示部702は、受付可能期間の終了時点までの残り時間をカウントダウンするようにしてもよい。また例えば、試合中のステータスは表示しなくてもよい。なお、グループデータDT1では、受付可能期間は、開始日時と終了予定日時とで表しているが、開始日時と受付可能時間で表してもよいし、受付可能時間と終了時刻で表してもよい。
なお、本実施形態では、ゲームプログラムを起動して表示される観戦画像G2において出場者情報I210が提示される場合を説明するが、他の手段を用いて出場者情報I210が提示されてもよい。例えば、提示部702は、ウェブサイトを利用して出場者情報I210を提示してもよいし、SNS・電子メール・メッセージアプリ等を利用して出場者情報I210を提示してもよい。
[3−4.選択受付部]
選択受付部703は、制御部71を主として実現される。選択受付部703は、観戦者による、複数の出場者のうちの少なくとも1人の選択を受け付ける。ここでの選択とは、例えば、出場者を選ぶこと、勝者を予想すること、応援対象(投票対象)を選択すること、特定順位(例えば、下から2番目など)の出場者を予想すること、又は敗者を予想することなどである。本実施形態では、応援ボタンB25によって出場者を選択することができるので、例えば、選択受付部703は、観戦者による応援ボタンB25の選択を受け付ける。
本実施形態では、選択受付部703がサーバ70において実現され、観戦者が観戦者端末30から出場者を選択するので、選択受付部703は、ネットワークNを介して観戦者端末30から、観戦者が選択した応援ボタンB25を識別する情報を受信することによって、出場者の選択を受け付ける。なお、選択受付部703は、ネットワークNを介して出場者の選択を受け付けるのではなく、サーバ70に対する直接的な選択を受け付けてもよい。この場合には、選択受付部703は、サーバ70に接続された操作部の検出信号に基づいて出場者の選択を受け付けてもよい。
なお、本実施形態では、ゲームプログラムを起動して表示される観戦画像G2において出場者の選択が受け付けられる場合を説明するが、他の手段を用いて出場者の選択が受け付けられてもよい。例えば、選択受付部703は、ウェブサイトを利用して出場者の選択を受け付けてもよいし、SNS・電子メール・メッセージアプリ等におけるメッセージ内のリンクを利用して出場者の選択が受け付けられてもよい。
[3−5.設定部]
設定部704は、制御部71を主として実現される。設定部704は、出場者情報の入力に基づいて、観戦者による少なくとも1人の出場者の選択を受け付け可能な受付可能期間を設定する。
受付可能期間は、例えば、出場者の選択を受け付ける期間である。例えば、受付可能期間は、出場者を選択するための画像(本実施形態では、応援ボタンB25)が表示される期間であってもよいし、当該画像の選択が有効となる期間であってもよい。選択が有効とは、例えば、画像の属性が「enable」となることであってもよいし、画像を選択した場合にその旨がサーバ70に送信されることであってもよいし、画像を選択したことをサーバ70が受信した場合に当該選択をサーバ70側で有効とみなすことであってもよい。
例えば、設定部704は、出場者情報の入力に基づいて、受付可能期間の開始時点を設定する。例えば、設定部704は、出場者情報の入力が完了した時点を開始時点としてもよいし、入力が完了した時点の所定時間後の時点を開始時点としてもよい。また例えば、設定部704は、出場者情報の入力に基づいて、受付可能期間の終了時点を設定する。設定部704は、出場者情報の入力が完了した時点から所定時間後の時点を終了時点としてもよいし、開始時点の所定時間後の時点を終了時点としてもよい。また例えば、設定部704は、全員の出場者情報が入力された場合に、受付可能期間を開始してもよいし、個々の出場者情報が入力されるたびに、その出場者の受付可能期間を開始してもよい。即ち、設定部704は、出場者ごとに受付可能期間が設定されてもよいし、全出場者で共通の受付可能期間が設定されてもよい。
例えば、設定部704は、複数の出場者の全員の出場者情報の入力が完了したか否かを判定し、全員の出場者情報の入力が完了したと判定した場合に、受付可能期間の終了時点を設定してもよい。本実施形態では、準決勝グループA、準決勝グループB、及び決勝グループの各々に4人ずつ出場者が出場するので、設定部704は、出場者データDT3を参照し、4人分の出場者情報の入力が完了したか否かを判定することになる。例えば、設定部704は、出場者データDT3を参照し、グループごとに、4人分の出場者情報が格納されたか否かを判定する。設定部704は、4人分の出場者情報が格納されたと判定したグループに対し、受付可能期間を設定する。設定部704は、当該出場者数分の出場者情報の入力が完了したか否かを判定することになる。
また例えば、設定部704は、複数のグループの各々の出場者情報の入力に基づいて受付可能期間を設定し、複数のグループの少なくとも1つについて、他のグループとは異なる受付可能期間を設定可能としてもよい。例えば、設定部704は、出場者情報が入力されたグループから順次受付可能期間を設定し、あるグループの受付可能期間の一部又は全部と、他のグループの受付可能期間の一部又は全部と、が異なるようにしてもよい。即ち、設定部704は、あるグループの出場者情報が入力されていなくても、他のグループの出場者情報が入力されていれば、当該他のグループの受付可能期間を設定してもよい。
例えば、設定部704は、各グループ受付可能期間を互いに完全一致させるのではなく、各グループの受付可能期間を互いに部分一致させたり、各グループの受付可能期間の一致部分がなく完全に異ならせたりしてもよい。例えば、設定部704は、準決勝グループAの受付可能期間の開始時点と、準決勝グループBの受付可能期間の開始時点と、を異ならせてもよい。また例えば、設定部704は、準決勝グループAの受付可能期間の終了時点と、準決勝グループBの受付可能期間の終了時点と、を異ならせてもよい。また例えば、設定部704は、準決勝グループAの受付可能期間の長さと、準決勝グループBの受付可能期間の長さと、を異ならせてもよい。
例えば、設定部704は、グループデータDT1を参照し、受付可能期間を設定するグループのタイプを特定する。そして、設定部704は、グループタイプデータDT2を参照し、特定したタイプに関連付けられた長さを取得する。設定部704は、現在日時を開始日時とし、当該取得した長さだけ後の時点を終了予定日時とすることによって受付可能期間を設定する。なお、受付可能期間は、特にタイプによって異ならなくてもよく、グループタイプデータDT2は省略してもよい。
なお、設定部704は、出場者情報が入力された後に、出場者の受け付けを開始するための操作が行われた場合に、受付可能期間を設定してもよい。当該操作は、予め定められた操作であればよく、例えば、受け付けを開始するためのボタンを大会管理画像G3に表示させ、当該ボタンを選択する操作であってもよいし、他の画像に表示させたボタンを選択する操作であってもよいし、キーボード等から所定のコマンドを入力することであってもよい。例えば、運営者は運営者端末10から当該操作を行う。設定部704は、運営者端末10から当該操作が行われたことを示す情報を受信すると、受付可能期間を設定することになる。ただし、出場者情報が入力されていない状態で当該操作が行われたとしても、設定部704は、受付可能期間を設定しない。即ち、設定部704は、当該操作が行われた場合に、出場者情報が入力されていることを条件として、受付可能期間を設定してもよい。
また、設定部704は、大会の開催期間に基づいて、受付可能期間を設定してもよい。例えば、本実施形態のように、グループごとに対戦が行われる場合には、設定部704は、各グループにおける対戦の開催期間に基づいて、受付可能期間を設定してもよい。この場合、例えば、設定部704は、受付可能期間の終了時点が、各グループにおける対戦の開始予定時点よりも前又は開始予定時点の所定時間後となるようにしてもよい。また例えば、設定部704は、受付可能期間の終了時点が、各グループにおける対戦の終了予定時点よりも前となるようにしてもよい。
[4.大会運営システムにおいて実行される処理]
次に、大会運営システムSにおいて実行される処理の一例を説明する。ここでは、グループを登録するためのグループ登録処理、出場者情報を入力して受付可能期間を設定するための受付可能期間設定処理、及び観戦画像G2を表示するための観戦画像表示処理を説明する。以降説明する処理は、機能ブロックが実行する処理の一例である。
[4−1.グループ登録処理]
図17は、グループ登録処理の一例を示すフロー図である。図17に示す処理は、制御部11が記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部71が記憶部72に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図17に示すように、まず、運営者端末10において、運営者が操作部14からIDとパスワードのログイン情報を入力し、制御部11は、入力された当該ログイン情報をサーバ70に送信する(S101)。
サーバ70においては、ログイン情報を受信すると、制御部71は、受信したログイン情報に基づいて、運営者の認証処理を実行する(S701)。例えば、記憶部72には、運営者のIDとパスワードの組み合わせが予め記憶されており、S701においては、受信したログイン情報に含まれるIDとパスワードの組み合わせと、記憶部72に記憶されたIDとパスワードの組み合わせと、が一致するか否かを判定する。これらが一致している場合には認証成功となり、一致していない場合には認証失敗となる。
認証処理が成功した場合(S701;Y)、サーバ70から運営者端末10に対し、認証が成功したことが通知され、運営者端末10においては、グループの新規作成が可能な状態となる。制御部11は、運営者がグループを新規作成するための操作をした場合に、グループの登録要求を送信する(S103)。登録要求は、グループデータDT1に新たなレコードを作成するための要求であり、所定のデータ形式の情報が送信されることによって行われる。
サーバ70においては、登録要求を受信すると、制御部71は、受信した登録要求に基づいて、グループを登録する(S703)。S703においては、制御部71は、グループデータDT1に新たなレコードを追加し、グループIDを発行して当該レコードに格納する。
運営者端末10においては、制御部11は、グループの定員などの入力内容を示す情報をサーバ70に送信する(S105)。S105においては、制御部11は、入力フォームF30に入力されたグループ名、入力フォームF31に入力された定員、入力フォームF32に入力されたタイプ、及び入力フォームF33に入力された開始予定日時をサーバ70に送信する。
サーバ70においては、入力内容を示す情報を受信すると、制御部71は、受信した入力内容を登録する(S705)。S705においては、制御部71は、S703において追加されたレコードに、受信したグループ名、定員、タイプ、及び開始予定日時を格納する。
制御部71は、運営者端末10との接続を切断し(S707)、本処理は終了する。なお、S701において、認証処理が失敗した場合(S701;N)、S707の処理に移行し、運営者端末10との接続が切断され、グループの登録は行われない。
[4−2.受付可能期間設定処理]
図18は、受付可能期間設定処理の一例を示すフロー図である。図18に示す処理は、制御部11が記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部71が記憶部72に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。以降に説明する処理は、例えば、大会会場における予選が終了し、準決勝グループA及び準決勝グループBの出場者が決定した場合に実行される。
図18に示すように、まず、まず、運営者端末10において、制御部11は、運営者が入力したログイン情報を送信する(S107)。S107の処理は、S101の処理と同様である。サーバ70においては、ログイン情報を受信すると、制御部71は、認証処理を実行する(S709)。S709の処理は、S701の処理と同様である。
認証処理が成功した場合(S709;Y)、サーバ70から運営者端末10に対し、認証が成功したことが通知され、運営者端末10においては、出場者情報の入力が可能な状態となる。
運営者端末10においては、運営者は出場者名などを入力し、制御部11は、入力内容を示す情報をサーバ70に送信する(S109)。S109においては、制御部11は、入力フォームF35に入力されたグループID、入力フォームF360に入力された出場者名、入力フォームF361に入力された顔写真の画像、及び入力フォームF362に入力された予選成績をサーバ70に送信する。
サーバ70においては、入力内容を示す情報を受信すると、制御部71は、入力された出場者名などを登録する(S711)。S711においては、制御部71は、入力フォームF35に入力されたグループID、入力フォームF360に入力された出場者名、入力フォームF361に入力された顔写真の画像、及び入力フォームF362に入力された予選成績を関連付けて出場者データDT3に格納する。なお、制御部71は、S711の時点で出場者IDを発行して出場者データDT3に格納してもよいし、予め出場者IDが発行されている場合には、入力された出場者名に基づいて出場者IDを特定してもよい。なお、出場者情報を入力するときの時刻や、情報を入力する端末に基づいて、グループを自動的に特定するようにしてもよい。このようにすれば、運営者がグループを選択しなくてもよい。
制御部71は、出場者データDT3のレコード数が定員に達したか否かを判定する(S713)。S713においては、制御部71は、S711で登録したグループIDのレコードの数がグループデータDT1の定員に達したか否かを判定する。
定員に達したと判定された場合(S713;Y)、制御部71は、グループデータDT1に基づいて、グループの開始予定日時を過ぎたか否かを判定する(S715)。S715においては、制御部71は、リアルタイムクロック又はGPS信号等から取得した現在日時が開始予定日時よりも後になったか否かを判定する。
開始予定日時を過ぎたと判定された場合(S715;Y)、制御部71は、開始日時を設定して、観戦者端末30に送信する(S717)。S717においては、制御部71は、現在日時を開始日時としてグループデータDT1に格納する。また、制御部71は、グループデータDT1とグループタイプデータDT2を参照し、グループのタイプに関連付けられた受付可能期間の長さを特定する。制御部71は、開始日時から当該受付可能期間の長さだけ後の日時を終了予定日時としてグループデータDT1に格納する。
運営者端末10においては、制御部11は、所定の終了条件が満たされたか否かを判定する(S111)。終了条件は、本処理を終了させるための条件であればよく。例えば、大会管理画像G3から所定の終了操作が行われることである。終了条件が満たされたと判定された場合(S111;Y)、サーバ70に対して、接続を切断する旨が通知され、本処理は終了する。一方、終了条件が満たされたと判定されない場合(S111;N)、S109の処理に戻り、他の出場者名などの入力が行われてもよいし、他のグループの出場者名などの入力が行われてもよい。
サーバ70においては、接続を切断する旨の通知を受信すると、制御部71は、運営者端末10との接続を切断し(S729)、本処理は終了する。なお、S709において、認証処理が失敗した場合(S701;N)、S719の処理に移行し、運営者端末10との接続が切断され、グループの登録は行われない。
[4−3.観戦画像表示処理]
図19及び図20は、観戦画像表示処理の一例を示すフロー図である。図19及び図20は、に示す処理は、制御部31が記憶部32に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部71が記憶部72に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図19に示すように、観戦者端末30において、記憶部32に記憶されたゲームプログラムが起動し、観戦者が操作部34から所定の操作を行うと、制御部31は、大会選択画像G1を表示部35に表示させる(S301)。なお、制御部31は、受付可能期間になった後、大会選択画像G1を表示部35に表示させてもよい。大会選択画像G1を表示させるためのデータは、記憶部32に予め記憶されているものとする。
制御部31は、操作部34の検出信号に基づいて、観戦ボタンB12が選択されたか否かを判定する(S303)。本実施形態では、観戦者はリアル大会ボタンB11を選択しないため、観戦ボタンB12が選択されたと判定されない場合(S303;N)、オンライン大会ボタンB10が選択されたことになるので、観戦者がオンライン大会に参加するための処理が実行され、本処理は終了する。
一方、観戦ボタンB12が選択されたと判定された場合(S303;Y)、制御部31は、サーバ70に対し、観戦画像G2の表示要求を送信する(S305)。なお、観戦画像G2の表示要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われるようにすればよい。また、観戦者端末30からサーバ70に対して何らかの情報が送信される場合には、観戦者のユーザIDが送信され、サーバ70は、ユーザデータDT5を参照することで、どの観戦者端末30から情報を受信したかを特定可能となっている。この点は、以降においても同様である。
サーバ70においては、表示要求を受信すると、制御部71は、出場者データDT3の出場者情報と、グループデータDT1の受付可能期間と、を参照する(S721)。S721においては、制御部71は、各グループの出場者情報が入力済みであるか否かと、現在日時が受付可能期間内であるか否かと、の2つの判定処理を実行する。
出場者情報が入力済みのグループが存在しないと判定された場合(S721;入力前)、制御部71は、どのグループの出場者情報も含まない観戦画像G2の表示データを生成し、観戦者端末30に送信する(S723)。この観戦画像G2は、図3の状態であり、どのタブT20の表示領域A21にも出場者情報が含まれず、応援ボタンB25も表示されない。更に、出場者情報の入力前の状態なので、表示領域A24は、表示領域A21よりも下に配置される。
観戦者端末30においては、表示データを受信すると、制御部31は、出場者情報を含まない観戦画像G2を表示部35に表示させる(S307)。S307において表示される観戦画像G2は、図3の状態となる。なお、以降は、定期的にS305の処理に戻り、観戦画像G2のリロードが行われるようにしてもよい。また、S301の処理に戻って、観戦画像G2のリロードが行われるようにしてもよい。
一方、S721において、出場者情報が入力済みのグループが存在し、当該グループが受付可能期間中であると判定された場合(S721;受付可能期間内)、制御部71は、応援状況データDT4に基づいて、受付可能期間中のグループの出場者を観戦者が選択済みであるか否かを判定する(S725)。S725においては、制御部31は、S721において表示要求とともに受信した観戦者のユーザIDに関連付けられた応援状況を参照し、表示要求を送信した観戦者が出場者を選択済みであるか否かを判定する。
応援する出場者を観戦者が選択済みではないと判定された場合(S725;N)、制御部71は、応援ボタンB25を含む観戦画像G2の表示データを生成し、観戦者端末30に送信する(S727)。また、当該表示データはI2100〜I2103のデータ以外予め端末に画像を用意しておいたものを用い、制御部71は、I2100〜I2103のデータのみを送信するようにしてもよい。この観戦画像G2は、図6の状態であり、受付可能期間内のグループのタブT20において、表示領域A21に出場者情報I210が表示され、その下には応援ボタンB250が表示される。また、制御部71は、受付可能期間の残り時間を取得し、表示領域A26内に残り時間を表示させる。また、先述したように、まだ応援ボタンB250が選択されてないので、表示領域A24は、表示領域A21よりも下に配置される。
観戦者端末30においては、表示データを受信すると、制御部31は、応援ボタンB25を含む観戦画像G2を表示部35に表示させる(S309)。S309において表示される観戦画像G2は、図6の状態となる。
図20に移り、制御部31は、操作部34の検出信号に基づいて、応援ボタンB250が選択されたか否かを判定する(S311)。応援ボタンB250が選択されたと判定された場合(S311;Y)、制御部31は、ダイアログD27を表示部35に表示させる(S313)。
なお、観戦画像G2を表示させている間に受付可能期間が経過してしまうこともあるので、S313においては、制御部31は、サーバ70から受付可能期間を取得し、現時点が受付対象期間であるか否かを判定し、現時点が受付対象期間ではない場合にはダイアログD27を表示させないようにしてもよい。この場合、応援ボタンB250が選択されたことがサーバ70に通知されないので、観戦者は出場者の応援をすることができない。
制御部31は、操作部34の検出信号に基づいて、決定ボタンB271が選択されたか否かを判定する(S315)。決定ボタンB271が選択されたと判定されない場合(S315;N)、キャンセルボタンB270が選択されたことになるので、ダイアログD27が消去されてS311の処理に戻る。
一方、決定ボタンB271が選択されたと判定された場合(S315;Y)、制御部31は、サーバ70に対し、応援する出場者の登録要求を送信する(S317)。なお、登録要求は、予め定められたデータ形式で行われるようにすればよく、例えば、応援ボタンB250を識別する情報を含む。
サーバ70においては、登録要求を受信すると、制御部71は、登録要求により識別される出場者を、観戦者が応援する出場者として応援状況データDT4に登録する(S729)。なお、登録要求を受信した時点で受付対象期間が経過していることがあるので、S729においては、制御部71は、現時点が受付対象期間であるか否かを判定し、現時点が受付対象期間ではない場合には応援状況データDT4への登録が行われないようにしてもよい。
制御部71は、応援ボタンB25を含まない観戦画像G2の表示データを生成し、観戦者端末30に送信する(S731)。この観戦画像G2は、図8の状態であり、観戦者が応援する出場者の出場者情報I210の上に応援画像G28が表示される。また、制御部71は、受付可能期間の残り時間を取得し、表示領域A26内に残り時間を表示させる。また、既に応援ボタンB250が選択されているので、表示領域A24は、表示領域A21よりも上に移動している。
観戦者端末30においては、表示データを受信すると、制御部31は、応援ボタンB25を含まない観戦画像G2を表示部35に表示させる(S319)。S319において表示される観戦画像G2は、図8の状態となる。なお、以降は、定期的にS305の処理に戻り、観戦画像G2のリロードが行われるようにしてもよく、何れかのグループの対戦が開始した場合には、表示領域A24内に大会画像G240が表示されるようになる。
一方、S721において、出場者情報が登録されているが、どのグループも受付可能期間外であると判定された場合(S721;受付可能期間外)、又は、S725において、観戦者が応援する出場者を選択済みであると判定された場合(S725;Y)、S731の処理に移行する。この場合、観戦者端末30に表示される観戦画像G2は、図8の状態となる。なお、観戦者が応援ボタンB25を選択していない場合には、応援画像G28は表示されないものとする。
サーバ70においては、制御部71は、対戦が終了したか否かを判定する(S733)。例えば、対戦が終了した場合、運営者は運営者端末10から所定の操作を行う。当該操作をサーバ70が受信した場合に、制御部71は対戦が終了したと判定する。対戦が終了したと判定された場合(S733;Y)、制御部71は、ダイアログD29の表示データを生成して観戦者端末30に送信する(S735)。なお、S735ではダイアログD29の表示データを送信するとなっているが、表示データは送信せず、観戦者端末30に、応援ボタンB25を含まない画像を、送信してもよい。
なお、対戦が終了した場合には、制御部71は、観戦者に報酬を付与する処理を実行してもよい。例えば、制御部71は、各グループの対戦結果と、観戦者による出場者の選択結果と、に基づいて当該観戦者に報酬を付与するか否かを決定してもよい。報酬を付与すると決定された場合には、制御部71は、当該観戦者に対し、ゲームアイテムやゲーム内通貨を付与する処理を実行してもよい。
観戦者端末30においては、表示データを受信すると、制御部31は、ダイアログD29を観戦画像G2上に表示させ(S321)、本処理は終了する。S321において表示される観戦画像G2は、図10の状態となる。
以上説明した大会運営システムSによれば、出場者情報の入力に基づいて受付可能期間が設定され、受付可能期間の設定をし忘れるといったことを防止することができるので、適切な大会の運営をすることができる。例えば、予想自体をすることができなくなったり、観戦者による予想が無効になったりしてしまうといったことを防止できる。
また、全員の出場者情報の入力を完了した場合に受付可能期間の終了時点が設定される場合には、出場者全員の出場者情報I210を観戦者に確認させる時間を確保することができるので、観戦者の利便性を向上させることができる。
また、受付可能期間が終了した場合、又は、観戦者が出場者を選択した場合に、大会画像G240の表示優先度が出場者情報I210よりも高くなるので、表示が変わったことによって、受付可能期間が終了したこと、又は、出場者を選択し終わったことを観戦者に把握させることができる。例えば、受付可能期間が終了する前、又は、観戦者が出場者を選択した場合に出場者情報I210を見やすくすることができ、受付可能期間が終了した場合、又は、観戦者が出場者を選択した場合に大会画像G240を見やすくすることができ、観戦者の利便性を高めることができる。
また、受付可能期間中のグループの出場者情報I210を優先的に表示する場合には、受付可能期間中のグループの出場者情報I210を見やすくなるので、観戦者の利便性を高めることができる。
また、少なくとも1つのグループの受付可能期間を他のグループの受付可能期間と異ならせる場合には、観戦者が慌てて全グループに対する出場者の選択をする必要がなくなり、観戦者の利便性を高めることができる。
また、予選における出場者の成績を観戦者に把握させたうえで出場者を選択させる場合には、観戦者の利便性を高めることができる。
また、出場者情報I210と応援ボタンB25を対応付けて表示させる場合には、観戦者が出場者を選択しやすくなるので、観戦者の利便性を高めることができる。
また、受付可能期間の終了時点を観戦者に把握させた状態で出場者の選択を受け付ける場合には、観戦者の利便性を高めることができる。
[5.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
例えば、受付可能期間は、出場者全員の出場者情報が入力されなくても設定されるようにしてよい。即ち、設定部704は、一部の出場者の出場者情報が入力された場合に、受付可能期間を設定してもよい。また例えば、観戦者が応援する出場者を選択した場合等において、出場者情報I210と大会画像G240の表示優先度が特に変わらなくてもよい。また例えば、大会には特にグループが設定されなくてもよい。また例えば、出場者情報には、特に予選順位が含まれていなくてもよい。また例えば、応援ボタンB25は、出場者情報I210とは関係なく表示されてもよい。また例えば、受付可能期間の残り時間は特に表示されなくてもよい。
また例えば、サーバ70において実現される各機能は、運営者端末10において実現されてもよい。例えば、運営者端末10において、大会の運営に関する主な処理が実行されるようにしてもよい。この場合、運営者端末10が本発明に係る大会運営装置に相当する。例えば、データ記憶部700が運営者端末10で実現される場合には、データ記憶部700は、記憶部12を主として実現され、入力受付部701、提示部702、選択受付部703、及び設定部704が運営者端末10で実現される場合には、これらは制御部11を主として実現される。
この場合、例えば、入力受付部701は、運営者端末10の操作部14から直接的に出場者情報の入力を受け付けてもよい。また例えば、提示部702は、運営者端末10の通信部13を介して観戦者端末30に対して出場者情報を送信することによって、出場者情報を提示してもよい。また例えば、選択受付部703は、運営者端末10の通信部13を介して観戦者端末30から、観戦者が選択した出場者を識別する情報を受信してもよい。また例えば、設定部704は、運営者端末10の入力受付部701が受け付けた出場者情報の入力に基づいて、受付可能期間を設定してもよい。
また例えば、大会運営システムS内の各コンピュータで各機能が分担されてもよい。この場合、各機能ブロックの処理結果が、各コンピュータ間で送受信されるようにすればよい。例えば、入力受付部701が運営者端末10で実現され、提示部702と選択受付部703が観戦者端末30で実現されてもよい。この場合、提示部702と選択受付部703は、制御部31を主として実現され、提示部702は、サーバ70から受信したデータに基づいて出場者情報I210を表示部35に表示させる。また、選択受付部703は、操作部34の検出信号に基づいて、出場者の選択を受け付ける。また例えば、入力受付部701が出場者端末50で実現されてもよい。この場合、入力受付部701は、制御部51を主として実現され、操作部54の検出信号に基づいて、出場者情報の入力を受け付けることになる。
[6.付記]
以上のような記載から、本発明は例えば以下のように把握される。
1)本発明の一態様に係る大会運営システム(S)は、大会に出場する複数の出場者の各々の出場者情報の入力を受け付ける入力受付手段(701)と、前記大会を観戦する観戦者に前記出場者情報を提示する提示手段(702)と、前記観戦者による、前記複数の出場者のうちの少なくとも1人の選択を受け付ける選択受付手段(703)と、前記出場者情報の入力に基づいて、前記観戦者による前記少なくとも1人の出場者の選択を受け付け可能な受付可能期間を設定する受付可能期間設定手段(704)と、を含む。
9)本発明の一態様に係る大会運営装置(10,70)は、大会に出場する複数の出場者の各々の出場者情報を、前記大会を観戦する観戦者に前記出場者情報を提示する提示手段(702)と、前記観戦者による、前記複数の出場者のうちの少なくとも1人の選択を受け付ける選択受付手段(703)と、前記出場者情報の入力に基づいて、前記観戦者による前記少なくとも1人の出場者の選択を受け付け可能な受付可能期間を設定する受付可能期間設定手段(704)と、を含む。
10)本発明の一態様に係るプログラムは、1)〜8)の何れかに記載の大会運営システム(S)又は9)に記載の大会運営装置(10,70)としてコンピュータを機能させる。
11)本発明の一態様に係る情報記憶媒体は、10)のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な情報記憶媒体である。
1)又は9)〜11)に係る発明によれば、出場者情報の入力に基づいて受付可能期間が設定され、受付可能期間の設定をし忘れるといったことを防止することができるので、適切な大会の運営をすることができる。例えば、予想自体をすることができなくなったり、観戦者による予想が無効になったりしてしまうといったことを防止できる。
2)本発明の一態様では、前記受付可能期間設定手段(704)は、前記複数の出場者の全員の前記出場者情報の入力が完了したか否かを判定し、全員の前記出場者情報の入力が完了したと判定した場合に、前記受付可能期間の終了時点を設定する。2)の態様によれば、全員の出場者情報の入力を完了した場合に受付可能期間の終了時点が設定され、出場者全員の出場者情報を観戦者に確認させる時間を確保することができるので、観戦者の利便性を向上させることができる。
3)本発明の一態様では、前記提示手段(702)は、前記出場者情報と、前記大会が進行する様子を示す大会画像と、を前記観戦者に対応する表示手段(35)に表示させ、前記受付可能期間が終了する前、又は、前記観戦者が前記少なくとも1人の出場者を選択する前において、前記出場者情報の表示優先度を前記大会画像よりも高く設定し、前記受付可能期間が終了した場合、又は、前記観戦者が前記少なくとも1人の出場者を選択した場合に、前記大会画像の表示優先度を前記出場者情報よりも高く設定する。3)の態様によれば、受付可能期間が終了した場合、又は、観戦者が出場者を選択した場合に、大会画像の表示優先度が出場者情報よりも高くなるので、表示が変わったことによって、受付可能期間が終了したこと、又は、出場者を選択し終わったことを観戦者に把握させることができる。例えば、受付可能期間が終了する前、又は、観戦者が出場者を選択した場合に出場者情報を見やすくすることができ、受付可能期間が終了した場合、又は、観戦者が出場者を選択した場合に大会画像を見やすくすることができ、観戦者の利便性を高めることができる。
4)本発明の一態様では、前記入力受付手段(701)は、複数のグループの各々の出場者情報の入力を受け付け、前記提示手段(702)は、前記複数のグループのうち、前記受付可能期間になったグループの前記出場者情報の表示優先度を、前記受付可能期間ではないグループよりも高く設定する。4)の態様によれば、受付可能期間中のグループの出場者情報が優先的に表示されて見やすくなるので、観戦者の利便性を高めることができる。
5)本発明の一態様では、前記入力受付手段(701)は、複数のグループの各々の出場者情報の入力を受け付け、前記受付可能期間設定手段(704)は、前記複数のグループの各々の出場者情報の入力に基づいて前記受付可能期間を設定し、前記複数のグループの少なくとも1つについて、他の前記グループとは異なる前記受付可能期間を設定可能である。5)の態様によれば、少なくとも1つのグループの受付可能期間を他のグループの受付可能期間と異ならせることができ、観戦者が慌てて全グループに対する出場者の選択をする必要がなくなり、観戦者の利便性を高めることができる。
6)本発明の一態様では、前記出場者情報は、前記大会の予選における前記出場者の成績を含む。6)の態様によれば、予選における出場者の成績を観戦者に把握させたうえで出場者を選択させることができるので、観戦者の利便性を高めることができる。
7)本発明の一態様では、前記提示手段(702)は、前記出場者情報と対応付けて、当該出場者情報が示す出場者を選択するための選択画像を、前記観戦者に対応する表示手段(35)に表示させ、前記選択受付手段(703)は、前記観戦者による前記選択画像の選択を受け付ける。7)の態様によれば、出場者情報と選択画像が対応付けられて表示され、観戦者が出場者を選択しやすくなるので、観戦者の利便性を高めることができる。
8)本発明の一態様では、前記提示手段(702)は、前記観戦者に、前記受付可能期間の終了時点までの残り時間を提示する。8)の態様によれば、受付可能期間の終了時点を観戦者に把握させた状態で出場者の選択を受け付けることができ、観戦者の利便性を高めることができる。