JP2019078359A - スラスト軸受およびターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】テーパ部の周方向に連なるランド部に潤滑油が流入しやすいスラスト軸受およびターボチャージャを提供することを課題とする。【解決手段】スラスト軸受4は、油膜を介して相手側部材53に摺接する摺動面40f、40rを備え、回転軸50に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する。摺動面40f、40rは、パッド部Aを備える。パッド部Aは、テーパ部Bとランド部Cと昇圧側境界部Dとを備える。昇圧側境界部Dは昇圧側第一傾斜部L1を備える。昇圧側第一傾斜部L1は、下流端P1と、下流端P1よりも上流側かつ径方向外側に配置される上流端P2と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受およびターボチャージャに関する。
スラスト軸受の摺動面は、油膜を介してスラストカラーに摺接している。スラスト軸受の摺動面には、パッド部が形成されている。パッド部は、テーパ部とランド部とを備えている。テーパ部とランド部とは周方向に連なっている。潤滑油は、上流側から下流側に向かって、テーパ部とランド部とを通過する。テーパ部を通過する際、テーパ部とスラストカラーとの間の隙間は、徐々に狭くなる。このため、潤滑油は徐々に圧縮され、潤滑油の圧力は徐々に高くなる。当該潤滑油により、スラスト荷重支持用の油膜が、ランド部に形成される。
しかしながら、テーパ部により昇圧された潤滑油は、ランド部に流入しにくい。すなわち、スラスト軸受の摺動面の径方向外側には、非摺動部が配置されている。非摺動部はスラストカラーに摺接しない。このため、テーパ部を通過した潤滑油は、ランド部ではなく非摺動部に逃げやすい。この傾向は、潤滑油に作用する遠心力(詳しくは、回転軸の回転に伴う遠心力)が大きくなると、より顕著になる。
この点、特許文献1のスラスト軸受の摺動面には、テーパ部の下流側(周方向下流側)だけでなく、テーパ部の径方向外側にも、ランド部が配置されている。すなわち、摺動面には、テーパ部を径方向外側から囲むように、ランド部が配置されている。このため、下流側のランド部に流入しなかった潤滑油を、径方向外側のランド部に流入させることができる。
同文献記載のスラスト軸受の場合、遠心力により潤滑油が径方向外側に流れやすいことを利用するために、テーパ部の径方向外側にランド部を追加配置している。また、テーパ部に、径方向内側から径方向外側に向かって高度が高くなる、傾斜を設定している。このため、テーパ部の周方向に連なるランド部に潤滑油が流入しにくい。そこで、本発明は、テーパ部の周方向に連なるランド部に潤滑油が流入しやすいスラスト軸受およびターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスラスト軸受は、油膜を介して相手側部材に摺接する摺動面を備え、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受であって、前記摺動面の周方向における、潤滑油の流動方向上流側を上流側、流動方向下流側を下流側として、前記摺動面は、テーパ部と、前記テーパ部の前記下流側に連なるランド部と、前記テーパ部と前記ランド部との境界に配置される昇圧側境界部と、を有するパッド部を有し、前記昇圧側境界部は、下流端と、前記下流端よりも前記上流側かつ径方向外側に配置される上流端と、を有する昇圧側第一傾斜部を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明のターボチャージャは、前記スラスト軸受を備えるターボチャージャであって、前記相手側部材は、前記回転軸に配置されるスラストカラーであることを特徴とする。
昇圧側境界部は、上流側のテーパ部と、下流側のランド部と、の境界に配置されている。昇圧側境界部は、昇圧側第一傾斜部を備えている。昇圧側第一傾斜部は、下流端と上流端とを備えている。下流端に対して、上流端は、上流側かつ径方向外側に配置されている。このため、テーパ部から径方向外側に逃げようとする潤滑油が、昇圧側第一傾斜部を通過しやすい。したがって、テーパ部から下流側(周方向下流側)のランド部に、潤滑油が流入しやすい。
以下、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
ベアリングハウジング90の内部には、油路901a、901bと、軸受収容部902a、902bと、が形成されている。油路901a、901bには、潤滑油が流れている。前側または後側から見て、軸受収容部902aは、ベアリングハウジング90の径方向中心部に配置されている。軸受収容部902bは、軸受収容部902aの前側に配置されている。
ジャーナル軸受3は、円筒状を呈している。ジャーナル軸受3は、軸受収容部902aに収容されている。スラスト軸受4は、軸受収容部902bに収容されている。スラスト軸受4については、後で詳しく説明する。コンプレッサハウジング91は、ベアリングハウジング90の前側に配置されている。タービンハウジング92は、ベアリングハウジング90の後側に配置されている。
回転部5は、ベアリングハウジング90に対して、回転可能である。回転部5は、回転軸50と、コンプレッサインペラ51と、タービンインペラ52と、スラストカラー53と、カラーターボシールリング54と、を備えている。
回転軸50は、ベアリングハウジング90を前後方向に貫通している。回転軸50は、ジャーナル軸受3により、径方向外側から、回転可能に支持されている。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図2に示すように、スラストカラー53は、回転軸50の外周面に配置されている。スラストカラー53は、筒部530と、前後一対のフランジ部531f、531rと、を備えている。筒部530は、前後方向に延在する円筒状を呈している。前側のフランジ部531fは、筒部530の前端から径方向外側に張り出している。フランジ部531fの後面には、軸側摺動面532fが配置されている。後側のフランジ部531rは、筒部530の後端から径方向外側に張り出している。フランジ部531rの前面には、軸側摺動面532rが配置されている。スラストカラー53は、スラスト軸受4により、前後方向から、回転可能に支持されている。
図1に示すように、カラーターボシールリング54は、回転軸50の外周面に配置されている。カラーターボシールリング54は、スラストカラー53の前側に配置されている。コンプレッサインペラ51は、回転軸50の前端に取り付けられている。タービンインペラ52は、回転軸50の後端に連なっている。すなわち、回転軸50は、コンプレッサインペラ51とタービンインペラ52とを連結している。
[スラスト軸受の構成]
次に、本実施形態のスラスト軸受の構成について説明する。図3に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。図4に、同スラスト軸受の斜視図を示す。図2〜図4に示すように、スラスト軸受4は、筒部530の径方向外側に環装されている。スラスト軸受4は、前側のフランジ部531fと、後側のフランジ部531rと、の間に配置されている。スラスト軸受4は、前側から見て馬蹄状(下向きに開口するC字状)を呈している。
次に、本実施形態のスラスト軸受の構成について説明する。図3に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。図4に、同スラスト軸受の斜視図を示す。図2〜図4に示すように、スラスト軸受4は、筒部530の径方向外側に環装されている。スラスト軸受4は、前側のフランジ部531fと、後側のフランジ部531rと、の間に配置されている。スラスト軸受4は、前側から見て馬蹄状(下向きに開口するC字状)を呈している。
スラスト軸受4は、摺動部40と、非摺動部41と、油路42と、を備えている。摺動部40の前面には、軸受側摺動面40fが配置されている。軸受側摺動面40fは、前側の軸側摺動面532fに、油膜を介して摺接している。摺動部40の後面には、軸受側摺動面40rが配置されている。軸受側摺動面40rは、後側の軸側摺動面532rに、油膜を介して摺接している。軸受側摺動面40f、40rは、本発明の「摺動面」の概念に含まれる。軸受側摺動面40f、40rについては、後で詳しく説明する。
非摺動部41は、摺動部40の径方向外側に配置されている。非摺動部41は、スラストカラー53に摺接していない。油路42は、ベアリングハウジング90の油路901aと、軸受側摺動面40f、40rと、を繋いでいる。油路42を介して、潤滑油は、油路901aから軸受側摺動面40f、40rに供給される。
[軸受側摺動面の構成]
次に、本実施形態のスラスト軸受の軸受側摺動面の構成について説明する。前後一対の軸受側摺動面40f、40rの構成は同じである。以下、代表して、前側の軸受側摺動面40fの構成について説明する。
次に、本実施形態のスラスト軸受の軸受側摺動面の構成について説明する。前後一対の軸受側摺動面40f、40rの構成は同じである。以下、代表して、前側の軸受側摺動面40fの構成について説明する。
図5(A)に、本実施形態のスラスト軸受の前側の軸受側摺動面の展開図を示す。図5(B)に、図5(A)のVB−VB方向断面図を示す。なお、図5(A)のテーパ部Bには、説明の便宜上、等高線(前後方向の高度を示す線)を細線で示す。図5(A)、図5(B)の角度は、図3に示すように、回転軸50の軸心G周りの中心角である。軸受側摺動面40fの周方向(軸心Gを中心とする周方向)における、潤滑油の流動方向上流側を「上流側」、流動方向下流側を「下流側」とする。中心角は、真下位置を0°として、上流側から下流側に向かって、図3における時計回り方向に進角する。
図5(A)、図5(B)に示すように、軸受側摺動面40fは、三つのパッド部Aを備えている。三つのパッド部Aは、周方向に並んで配置されている。パッド部Aは、テーパ部Bと、ランド部Cと、昇圧側境界部Dと、を備えている。周方向に隣り合う一対のパッド部Aの境界には、降圧側境界部Eが配置されている。
テーパ部Bは、径方向に並ぶ一対の平面部ha、hbと、凹面部iと、を備えている。平面部ha、hbは、上流側(回転軸50の回転方向後側)から下流側(回転軸50の回転方向前側)に向かって高度(詳しくは、前後方向の高度。以下同じ。)が高くなる、平面状を呈している。径方向内側の平面部hbには、油路42が開口している。
凹面部iは、一対の平面部ha、hbの間に配置されている。凹面部iは、上流側から下流側に向かって高度が高くなる、曲面状を呈している。凹面部iは、平面部ha、hbに対して、後側に凹んでいる。具体的には、凹面部iの径方向断面は、後側に凹むC字状を呈している。すなわち、凹面部iは底部Mを有している。底部Mは、凹面部iにおいて最も高度が低い部分である。底部Mは、頂点P1と頂点P3とを結び周方向に延在している。凹面部iは、四つの頂点P1〜P4を結ぶ境界部L1〜L4により囲まれている。境界部L1〜L4は、線状を呈している。頂点P1は、凹面部iの下流端、後述する昇圧側凹部dの頂点、昇圧側第一傾斜部(境界部L1)の下流端、昇圧側第二傾斜部(境界部L4)の下流端を兼ねている。頂点P2は、凹面部iの径方向外端、後述する昇圧側第一傾斜部(境界部L1)の上流端を兼ねている。頂点P3は、凹面部iの上流端である。頂点P4は、凹面部iの径方向内端、後述する昇圧側第二傾斜部(境界部L4)の上流端を兼ねている。頂点P2、P4の周方向位置は同じである。
凹面部iは、頂点P3から頂点P1に向かって、径方向に扇状に拡がっている。具体的には、境界部L2は、頂点P3と頂点P2とを繋いでいる。境界部L2は、径方向外側かつ上流側に凹む、曲線状を呈している。境界部L3は、頂点P3と頂点P4とを繋いでいる。境界部L3は、径方向内側かつ上流側に凹む、曲線状を呈している。境界部L1は、頂点P2と頂点P1とを繋いでいる。境界部L1は、径方向外側かつ下流側に凹む、曲線状を呈している。境界部L4は、頂点P4と頂点P1とを繋いでいる。境界部L4は、径方向内側かつ下流側に凹む、曲線状を呈している。このうち、境界部L1は、後述する昇圧側第一傾斜部を兼ねている。また、境界部L4は、後述する昇圧側第二傾斜部を兼ねている。
図5(A)に示すように、凹面部iは、第一凹面部iaと、第二凹面部ibと、を備えている。第一凹面部iaは、昇圧側第一傾斜部(境界部L1)の上流側に配置されている。第二凹面部ibは、昇圧側第二傾斜部(境界部L4)の上流側に配置されている。底部Mに対して、第一凹面部iaは径方向外側に、第二凹面部ibは径方向内側に、各々配置されている。前側から見て、第一凹面部iaは、径方向内側を向いている。前側から見て、第二凹面部ibは、径方向外側を向いている。
ランド部Cは、テーパ部Bの下流側に連なっている。ランド部Cは、高度が一定の平面状を呈している。昇圧側境界部Dは、上流側のテーパ部Bと、下流側のランド部Cと、の間に配置されている。昇圧側境界部Dは、昇圧側凹部dを備えている。昇圧側凹部dは、下流側に凹む、曲線状を呈している。このため、昇圧側境界部Dの実長は、昇圧側境界部Dの径方向幅Nよりも長い。昇圧側境界部Dは、前述の境界部L1、L4を備えている。降圧側境界部Eは、上流側のパッド部Aのランド部Cと、下流側のパッド部Aのテーパ部Bとの境界に配置されている。降圧側境界部Eは、径方向に延在する直線状を呈している。
[スラスト軸受の動き]
次に、本実施形態のスラスト軸受の動きについて説明する。ターボチャージャ1駆動時において、図2、図3に示すように、潤滑油は、油路901aを介して、油路42に流入する。油路42の出口は、前後一対の軸受側摺動面40f、40r各々の、三つのパッド部Aの平面部hbに、分岐して開口している。当該出口を介して、潤滑油は、パッド部Aの上流部(テーパ部Bの上流部)に供給される。
次に、本実施形態のスラスト軸受の動きについて説明する。ターボチャージャ1駆動時において、図2、図3に示すように、潤滑油は、油路901aを介して、油路42に流入する。油路42の出口は、前後一対の軸受側摺動面40f、40r各々の、三つのパッド部Aの平面部hbに、分岐して開口している。当該出口を介して、潤滑油は、パッド部Aの上流部(テーパ部Bの上流部)に供給される。
平面部hbに供給された潤滑油は、回転軸50の回転に伴い径方向外側かつ下流側に流動する。潤滑油は、テーパ部Bを、径方向に拡がりながら、かつ高度を上げながら、上流側から下流側に向かって流動する。当該流動により、潤滑油の圧力は高くなる。昇圧された潤滑油は、昇圧側境界部Dを介して、ランド部Cに流入する。ランド部Cに流入した潤滑油は、ランド部Cを上流側から下流側に向かって流動する。この際、潤滑油は、所定の圧力の油膜を形成する。当該油膜により、軸受側摺動面40f、40rは、軸側摺動面532f、532rを回転可能に支持している。油膜で使用された潤滑油は、図1に示す油路901bを介して、ベアリングハウジング90の外部に排出される。
[作用効果]
次に、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。仮に、図5(A)に示す昇圧側境界部Dが、降圧側境界部E同様に径方向に延在する直線状を呈している場合、テーパ部Bで昇圧された潤滑油は、ランド部Cに流入しにくい。すなわち、図4に示すように、摺動部40の径方向外側には、非摺動部41が配置されている。非摺動部41は、スラストカラー53に摺接していない。このため、ランド部Cに対して圧力が低い。並びに、非摺動部41は、テーパ部Bの径方向外側に配置されている。このため、遠心力により潤滑油が流入しやすい。したがって、テーパ部Bで昇圧された潤滑油は、ランド部Cではなく非摺動部41に逃げやすい。逃げた潤滑油は、軸側摺動面532f、532rの支持(スラスト荷重の支持)には何等寄与しない。このように、昇圧側境界部Dが径方向に延在する直線状を呈している場合、無駄な潤滑油の量が増加してしまう。
次に、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。仮に、図5(A)に示す昇圧側境界部Dが、降圧側境界部E同様に径方向に延在する直線状を呈している場合、テーパ部Bで昇圧された潤滑油は、ランド部Cに流入しにくい。すなわち、図4に示すように、摺動部40の径方向外側には、非摺動部41が配置されている。非摺動部41は、スラストカラー53に摺接していない。このため、ランド部Cに対して圧力が低い。並びに、非摺動部41は、テーパ部Bの径方向外側に配置されている。このため、遠心力により潤滑油が流入しやすい。したがって、テーパ部Bで昇圧された潤滑油は、ランド部Cではなく非摺動部41に逃げやすい。逃げた潤滑油は、軸側摺動面532f、532rの支持(スラスト荷重の支持)には何等寄与しない。このように、昇圧側境界部Dが径方向に延在する直線状を呈している場合、無駄な潤滑油の量が増加してしまう。
この点、図5(A)に示すように、昇圧側境界部Dは、昇圧側凹部dを備えている。昇圧側凹部dは、昇圧側第一傾斜部(境界部L1)を備えている。境界部L1は、下流端(頂点P1)と上流端(頂点P2)とを備えている。頂点P1に対して、頂点P2は、上流側かつ径方向外側に配置されている。このため、テーパ部Bから径方向外側に逃げようとする潤滑油が、境界部L1を通過しやすい。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。
また、昇圧側凹部dは、昇圧側第二傾斜部(境界部L4)を備えている。境界部L4は、下流端(頂点P1)と上流端(頂点P4)とを備えている。頂点P1に対して、頂点P4は、上流側かつ径方向内側に配置されている。このため、テーパ部Bから径方向内側に逃げようとする潤滑油が、境界部L4を通過しやすい。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。
また、昇圧側凹部dは、前側から見て、下流側に凹むC字状を呈している。このため、潤滑油を囲い込みながらランド部Cに流入させることができる。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。
また、テーパ部Bには、凹面部iが配置されている。凹面部iは、平面部ha、hbに対して、後側に凹んでいる。このため、平面部hbの潤滑油は、遠心力により、凹面部iに流入しやすい。他方、凹面部iの潤滑油は、遠心力が作用しても、凹面部iから平面部haに流出しにくい。したがって、凹面部iには潤滑油が合流しやすい。凹面部iは、昇圧側凹部dに連なっている。よって、凹面部iから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。また、凹面部iは、頂点P3から頂点P1に向かって、径方向に扇状に拡がっている。この点においても、凹面部iには潤滑油が合流しやすい。
また、図5(B)に示すように、凹面部iの深さ(平面部ha、hbに対する底部Mの前後方向の深さ)kは、上流側から下流側に向かって、徐々に深くなっている。すなわち、深さkは、潤滑油の圧力が高くなるのに従って、徐々に深くなっている。このため、テーパ部Bから径方向両側に逃げようとする潤滑油が、昇圧側凹部dを通過しやすい。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。
また、図5(A)に示すように、昇圧側境界部Dの実長は、昇圧側境界部Dの径方向幅Nよりも長い。すなわち、昇圧側境界部Dは、軸受側摺動面40fを径方向に横切る直線(降圧側境界部E参照)に対して、冗長化されている。このため、潤滑油がテーパ部Bからランド部Cに流入する際の、急激な圧力上昇を抑制することができる。したがって、テーパ部Bの周方向に連なるランド部Cに潤滑油が流入しやすくなる。また、昇圧側境界部Dに、所定の周方向幅O(頂点P1と、頂点P2、P4と、の間の周方向長さ)を設定することができる。周方向幅Oを調整することにより、潤滑油がテーパ部Bからランド部Cに流入する際の、圧力変化を調整することができる。例えば、周方向幅Oを広くすると、潤滑油の圧力を徐変させることができる。反対に、周方向幅Oを狭くすると、潤滑油の圧力を急変させることができる。また、スラスト軸受4の負荷容量(許容荷重)は、昇圧側境界部Dの下流側で発生する。このため、周方向幅Oを調整することにより、負荷容量発生位置を調整することができる。
このように、本実施形態のスラスト軸受4およびターボチャージャ1によると、テーパ部Bの下流側に連なるランド部Cに、効率よく潤滑油を案内することができる。このため、スラスト軸受4の負荷容量を大きくすることができる。また、スラスト荷重の支持に寄与しない、無駄な潤滑油の量を低減することができる。このため、ベアリングハウジング90の油路901aからの潤滑油の供給量を、低減することができる。
<第二実施形態>
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとの相違点は、昇圧側境界部に、複数の昇圧側凹部が配置されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとの相違点は、昇圧側境界部に、複数の昇圧側凹部が配置されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図6(A)に、本実施形態のスラスト軸受の前側の軸受側摺動面の展開図を示す。図6(B)に、図6(A)のVIB−VIB方向断面図を示す。なお、図5(A)、図5(B)と対応する部位については、同じ符号で示す。
図6(A)、図6(B)に示すように、昇圧側境界部Dには、三つの昇圧側凹部dが径方向に並んで配置されている。三つの昇圧側凹部dの間には平面部ha、hbが介在している。
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のスラスト軸受のように、単一の昇圧側境界部Dに、複数の昇圧側凹部dを連設してもよい。こうすると、簡単に、昇圧側境界部Dの実長を、昇圧側境界部Dの径方向幅Nよりも長くすることができる。すなわち、昇圧側境界部Dを、軸受側摺動面40fを径方向に横切る直線(降圧側境界部E参照)に対して、簡単に冗長化することができる。
また、単一の昇圧側境界部Dには、下流側に没入する昇圧側凹部dが、複数配置されている。このため、複数の昇圧側凹部dの各々により、潤滑油を囲い込みながらランド部Cに流入させることができる。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。
<その他>
以上、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
以上、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図7(A)〜図7(D)に、その他の実施形態(その1〜その4)のスラスト軸受の前側の軸受側摺動面の部分展開図を示す。なお、図5(A)と対応する部位については、同じ符号で示す。図7(A)に示すように、境界部L1、L4は、各々直線状を呈している。このため、昇圧側凹部dは、前側から見て、下流側に凹むV字状を呈している。
図7(A)のスラスト軸受によると、昇圧側凹部dの頂点P1は、昇圧側凹部dの径方向中心よりも、径方向外側に配置されている。このため、潤滑油に作用する遠心力が大きい場合であっても、テーパ部Bから径方向外側に逃げようとする潤滑油が、昇圧側凹部dを通過しやすい。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。また、頂点P2は、頂点P4よりも上流側に配置されている。この点においても、テーパ部Bから径方向外側に逃げようとする潤滑油が、昇圧側凹部dを通過しやすい。また、凹面部iの底部Mは、凹面部iの径方向中心よりも、径方向外側に配置されている。この点においても、テーパ部Bから径方向外側に逃げようとする潤滑油が、昇圧側凹部dを通過しやすい。
図7(B)〜図7(D)に示すように、昇圧側境界部Dが、昇圧側第一傾斜部(境界部L1)だけを備えていてもよい。すなわち、昇圧側境界部Dが、昇圧側第二傾斜部(境界部L4)を備えていなくてもよい。また、境界部L1の径方向位置、長さは特に限定しない。図7(B)に示すように、境界部L1が、昇圧側境界部Dの径方向外側部分に配置されていてもよい。図7(C)に示すように、境界部L1が、昇圧側境界部Dの径方向中間部分に配置されていてもよい。図7(D)に示すように、境界部L1が、昇圧側境界部Dの全長に亘って配置されていてもよい。昇圧側境界部Dに、境界部L1が複数配置されていてもよい。
同様に、境界部L4の径方向位置、長さは特に限定しない。境界部L4が、昇圧側境界部Dの径方向内側部分に配置されていてもよい。境界部L4が、昇圧側境界部Dの径方向中間部分に配置されていてもよい。境界部L4が、昇圧側境界部Dの全長に亘って配置されていてもよい。昇圧側境界部Dに、境界部L4が複数配置されていてもよい。
図8(A)〜図8(B)に、その他の実施形態(その5〜その6)のスラスト軸受の前側の軸受側摺動面の部分展開図を示す。なお、図6(A)と対応する部位については、同じ符号で示す。
図8(A)に示すように、三つの昇圧側凹部dのうち、径方向中央の昇圧側凹部dの頂点P1は、径方向両側の一対の昇圧側凹部dの頂点P1に対して、下流側にずれて配置されている。このため、昇圧側境界部Dの周方向幅Oを広くすることができる。このように、任意の昇圧側凹部dの頂点P1の位置を周方向にずらすことにより、昇圧側境界部Dの周方向幅Oを調整してもよい。
図8(B)に示すように、四つの昇圧側凹部dを、径方向内側かつ下流側から径方向外側かつ上流側に、並べて配置してもよい。すなわち、複数の昇圧側凹部dのうち、最も径方向外側に配置されている昇圧側凹部dの頂点を、残りの昇圧側凹部dの頂点よりも、上流側に配置してもよい。こうすると、潤滑油に作用する遠心力が大きい場合であっても、テーパ部Bから径方向外側に逃げようとする潤滑油が、昇圧側境界部Dを通過しやすい。したがって、テーパ部Bから下流側のランド部Cに、潤滑油が流入しやすい。また、図8(B)に示すように、テーパ部Bは、周方向に亘って高度が一定(傾斜していない)の平坦部mを有していてもよい。平坦部mは、降圧側境界部Eの下流側に配置されている。平坦部mに油路42の出口を開設してもよい。
図7(A)〜図7(D)、図8(A)〜図8(B)に示すように、昇圧側境界部Dの形状は特に限定しない。径方向に延在する直線(図5(A)に示す降圧側境界部E参照)以外の形状であればよい。例えば、直線、曲線、直線や曲線を適宜組み合わせた形状であればよい。同様に、テーパ部Bの形状は特に限定しない。昇圧側境界部Dに連結可能な形状であればよい。例えば、平面、曲面、平面や曲面を適宜組み合わせた形状であればよい。パッド部Aの配置数は特に限定しない。
第一凹面部ia、第二凹面部ibの形状、位置、配置数は特に限定しない。第一凹面部iaは、潤滑油の流動方向を、径方向内側に向ける(径方向外側に向けない)のに有効である。他方、第二凹面部ibは、潤滑油の流動方向を、径方向外側に向ける(径方向内側に向けない)のに有効である。例えば、径方向に、平面部ha、hbと、第一凹面部iaと、を交互に配置してもよい。こうすると、段階的に、潤滑油の流動方向を、径方向内側に向ける(径方向外側に向けない)ことができる。同様に、径方向に、平面部ha、hbと、第二凹面部ibと、を交互に配置してもよい。こうすると、段階的に、潤滑油の流動方向を、径方向外側に向ける(径方向内側に向けない)ことができる。
図5(A)に示す昇圧側凹部dの形状は特に限定しない。C字状、U字状、V字状などであってもよい。凹面部iの径方向断面形状についても同様である。境界部L1〜L4の形状は特に限定しない。直線状、曲線状などであってもよい。境界部L1〜L4は線状でなくてもよい。帯状(例えば、角面取り状、丸面取り状)であってもよい。
図3に示すスラスト軸受4の形状は特に限定しない。スラスト軸受4は馬蹄状でなくてもよい。例えば、スラスト軸受4は無端環状であってもよい。油路42の出口の位置、配置数は、特に限定しない。図5(A)に示す凹面部iに、油路42の出口が開口していてもよい。また、油路42の出口がスラスト軸受4の内周面に開口していてもよい。
また、図5(A)に示すテーパ部Bの径方向外側に、ランド部Cを追加配置してもよい。テーパ部Bの凹面部iは、底部Mを有している。すなわち凹面部iは、後側にC字状に凹んでいる。このため、下流側(周方向下流側)のランド部Cに、優先的に潤滑油を案内することができる。また、凹面部iの形状、深さkなどを調整することにより、下流側のランド部Cと、径方向外側のランド部Cと、に適量ずつ潤滑油を分配することができる。スラスト軸受4の用途は特に限定しない。ターボチャージャ1から独立してスラスト軸受4を用いてもよい。例えば、スラスト軸受4をスラストワシャとして具現化してもよい。
1:ターボチャージャ、3:ジャーナル軸受、4:スラスト軸受、5:回転部、40:摺動部、40f:軸受側摺動面(摺動面)、40r:軸受側摺動面(摺動面)、41:非摺動部、42:油路、50:回転軸、51:コンプレッサインペラ、52:タービンインペラ、53:スラストカラー、54:カラーターボシールリング、90:ベアリングハウジング、91:コンプレッサハウジング、92:タービンハウジング、530:筒部、531f:フランジ部、531r:フランジ部、532f:軸側摺動面、532r:軸側摺動面、901a:油路、901b:油路、902a:軸受収容部、902b:軸受収容部、A:パッド部、B:テーパ部、C:ランド部、D:昇圧側境界部、E:降圧側境界部、G:軸心、L1:境界部(昇圧側第一傾斜部)、L2:境界部、L3:境界部、L4:境界部(昇圧側第二傾斜部)、M:底部、N:径方向幅、O:周方向幅、P1:頂点(昇圧側凹部の頂点、昇圧側第一傾斜部の下流端、昇圧側第二傾斜部の下流端)、P2:頂点(昇圧側第一傾斜部の上流端)、P3:頂点、P4:頂点(昇圧側第二傾斜部の上流端)、d:昇圧側凹部、ha:平面部、hb:平面部、i:凹面部、ia:第一凹面部、ib:第二凹面部、k:深さ、m:平坦部
Claims (7)
- 油膜を介して相手側部材に摺接する摺動面を備え、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受であって、
前記摺動面の周方向における、潤滑油の流動方向上流側を上流側、流動方向下流側を下流側として、
前記摺動面は、テーパ部と、前記テーパ部の前記下流側に連なるランド部と、前記テーパ部と前記ランド部との境界に配置される昇圧側境界部と、を有するパッド部を有し、
前記昇圧側境界部は、下流端と、前記下流端よりも前記上流側かつ径方向外側に配置される上流端と、を有する昇圧側第一傾斜部を有することを特徴とするスラスト軸受。 - 前記昇圧側境界部には、下流端と、前記下流端よりも前記上流側かつ径方向内側に配置される上流端と、を有する昇圧側第二傾斜部が配置されている請求項1に記載のスラスト軸受。
- 前記昇圧側境界部には、前記昇圧側第一傾斜部と前記昇圧側第二傾斜部とが径方向に連なり、前記下流側に没入する昇圧側凹部が配置されており、
前記昇圧側凹部の頂点は、前記昇圧側凹部の径方向中心よりも、径方向外側に配置されている請求項2に記載のスラスト軸受。 - 前記テーパ部は、軸方向に没入する凹面部を有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスラスト軸受。
- 前記凹面部は、径方向内側を向く第一凹面部を有する請求項4に記載のスラスト軸受。
- 前記凹面部は、径方向外側を向く第二凹面部を有する請求項4または請求項5に記載のスラスト軸受。
- 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のスラスト軸受を備えるターボチャージャであって、
前記相手側部材は、前記回転軸に配置されるスラストカラーであるターボチャージャ。
Priority Applications (1)
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JP2017207004A JP2019078359A (ja) | 2017-10-26 | 2017-10-26 | スラスト軸受およびターボチャージャ |
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- 2017-10-26 JP JP2017207004A patent/JP2019078359A/ja active Pending
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