JP2019076597A - 吸収性補助パッド - Google Patents
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Abstract
Description
図1は本発明の吸収性補助パッド1の平面図、図2は図1におけるX1−X1断面図、図3は本発明の吸収性補助パッド1の使用例を示す図面、である。吸収性補助パッド1は、図1及び図2に示すように、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシート30と、トップシート20及びバックシート30の間に配置された吸収体40と、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、後述する立体ギャザー50と、を有し、テープ止めタイプの紙おむつ等の吸収性物品100の端部に配置されるものである。吸収性補助パッド1は、幼児又は成人用を問わず、吸収性物品100と併用して用いることに適している。図3に示すように、吸収性補助パッド1を、吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、軟便の漏れを効果的に防止することができる。
トップシート20は、吸収体40に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体40を挟んで、バックシート30と対向して配置されている。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、やわらかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、エアスルー不織布を代表とするサーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
バックシート30は、吸収性補助パッド1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30の形状は、特に限定されないが、吸収性補助パッド1の形状に合わせて、略長方形又は略正方形であることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、バックシート30の衣類側表面に、吸収性補助パッド1の装着時に、吸収性物品100と固定するための固定手段31が形成されている。固定手段31の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ、粘着テープ、粘着剤を用いることができる。また、固定手段31を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性補助パッド1の包装シートと一体となっていてもよい。
吸収体40は、図2に示すように、高吸収性シート410と、高吸収性シート410の全体を包む親水性シート420と、を有する。なお、吸収体40は、フラッフパルプを含まないため、吸収性補助パッド1の厚さが薄く、着用感を向上させることができる。なお、着用感を損なわないように、吸収体40の厚みは、1.0mm以上12.0mm以下であることが好ましく、4.0mm以上9.0mm以下であることがより好ましい。
吸収体40に用いる高吸収性シート410は、図2に示すように、片側表面が起毛した基体不織布411と、基体不織布411の起毛した部分の繊維間に固着担持された高吸収性ポリマー412と、を有する。基体不織布411の起毛した部分の繊維間に高吸収性ポリマー412が分散して固着担持されることにより、高吸収性ポリマー412周辺の基体不織布411に軟便が適度に拡散又は保持されることにより吸収性能が向上し、フラッフパルプを有さなくても十分な吸収性能を確保することができる。
図2に示すように、基体不織布411の片側表面は起毛した状態である。そのため、不織布本来の嵩高さに加えて、高吸収性シート410に適度な厚みとやわらかさが付与されることにより、適度なクッション性が発生し、着用時のフィット感を向上させることができる。また、基体不織布411を上記のように起毛させることにより、基体不織布411の起毛した部分の繊維間に高吸収性ポリマー412を分散させて固着担持させることができる。基体不織布411の片側表面を起毛させる方法としては、回転ノコ刃、ニードルパンチが挙げられ、インラインでの生産性やコストの観点から回転ノコ刃により毛羽立たせる方法を用いることが好ましい。なお、基体不織布411を起毛させる面は、身体側及び衣類側のいずれでもよいが、より効果的に軟便を吸収できるため、身体側を起毛させることが好ましい。
高吸収性ポリマー412としては、軟便を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。また、高吸収性ポリマー412の坪量は、各種の吸収性物品に要求される吸収性能を確保するために、200g/m2以上1200g/m2以下とすることが好ましい。また、吸収性能、吸収後の肌触り及び着用者の動きやすさをより向上させる観点から、高吸収性ポリマー412の坪量は、300g/m2以上900g/m2以下とすることがより好ましい。
吸収体40は、図2に示すように、高吸収性シート410の全体を包む親水性シート420を有する。高吸収性シート410の全体を親水性シート420で包むことにより、高吸収性ポリマー412が吸収体40の外へ漏れることを防止することができ、着用時の肌触りも向上させることができる。親水性シート420としては、ティシュ、吸収紙、スパンボンド不織布やエアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができ、入手性やコストの観点から親水性不織布を用いることが好ましく、親水性シート420の坪量は、7g/m2以上45g/m2以下とすることが好ましく、8g/m2以上15/m2以下とすることがより好ましい。なお、高吸収性シート410の全体を親水性シート420で包む際には、高吸収性シート410と親水性シート420とを、ホットメルト接着剤や熱エンボス加工により固定することが好ましい。
吸収体40の、ハンディ圧縮試験機KES−G5(カトーテック株式会社製)による、圧縮エネルギーWCが2.0gf・cm/cm2以上8.0gf・cm/cm2以下であり、2.4gf・cm/cm2以上6.6gf・cm/cm2以下であることが好ましい。吸収体40の圧縮エネルギーWCを上記の範囲に調整することにより、良好なクッション性を得ることができる。なお、圧縮エネルギーWCは、数値が高いほど圧縮されやすいことを示す。
吸収性補助パッド1は、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザー50を有する。図3に示すように、吸収性補助パッド1を吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、吸収性補助パッド1の吸収性を維持しつつ、軟便の漏れを効果的に防止することができる。
また、立体ギャザー50は、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材51を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材51を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー50が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、軟便の漏れを効果的に防止することができる。伸縮弾性部材51としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
20 トップシート
30 バックシート
31 固定手段
40 吸収体
410 高吸収性シート
411 基体不織布
412 高吸収性ポリマー
420 親水性シート
50 立体ギャザー
51 伸縮弾性部材
100 吸収性物品
Claims (8)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有し、吸収性物品の端部に配置される吸収性補助パッドであって、
前記吸収性補助パッドは、前記吸収性補助パッドの幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザーを有し、
前記トップシートは、立体ギャザーを備えていない幅方向の側端部において、前記吸収体の一部及び前記バックシートの一部を巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記バックシートは、前記立体ギャザーを備えている幅方向の側端部であって、前記立体ギャザーより幅方向内側において、前記吸収体の一部を前記トップシートの衣類側の位置で巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記吸収体は、高吸収性シートと、該高吸収性シートの全体を包む親水性シートと、を有し、
前記高吸収性シートは、片側表面が起毛した基体不織布と、該基体不織布の起毛した部分の繊維間に固着担持された高吸収性ポリマーと、を有し、
前記吸収体の、ハンディ圧縮試験機KES−G5による、圧縮エネルギーWCが2.0gf・cm/cm2以上8.0gf・cm/cm2以下であり、圧縮回復性RCが35%以上65%以下であり、
前記立体ギャザーの前記トップシートの身体側表面からの高さは、前記吸収性補助パッドの幅方向の寸法に対して、20%以上であり、
前記バックシートの衣類側表面には、吸収性物品との固定手段が形成されている、吸収性補助パッド。 - 長手方向及び幅方向の寸法が、50mm以上300mm以下である、請求項1に記載の吸収性補助パッド。
- 前記基体不織布がエアスルー不織布であり、前記基体不織布の坪量が、20g/m2以上200g/m2以下であり、前記基体不織布の厚さは0.3mm以上11.0mm以下であり、基体不織布を構成する繊維の太さが、1.6dtex以上14dtex以下である、請求項1又は2に記載の吸収性補助パッド。
- 前記高吸収性ポリマーの坪量が200g/m2以上1200g/m2以下である、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記親水性シートは、坪量が7g/m2以上45g/m2以下の親水性不織布である、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記高吸収性ポリマーが、ホットメルト接着剤により、前記基体不織布の起毛した部分の繊維間に固着担持されており、該ホットメルト接着剤の含有量が10g/m2以下である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記立体ギャザーの前記トップシートの身体側表面からの高さが、15mm以上80mm以下である、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記立体ギャザーは、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材を有する、請求項1から7のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
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WO2020209008A1 (ja) | 2019-04-12 | 2020-10-15 | 株式会社フジクラ | レーザモジュール及びその製造方法 |
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2017
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