JP2019076411A - 内視鏡下血腫除去術に用いる目盛を付与した透明シースの製造方法 - Google Patents

内視鏡下血腫除去術に用いる目盛を付与した透明シースの製造方法 Download PDF

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【課題】内視鏡下血腫除去術において、X線照射により、脳内の目盛を付与したシースを含めた立体的な把握を可能とするために、X線造影性のある目盛を、加工精度が良好で、量産化が可能な方法で付与する。位置目盛の長さ方向に沿った具体的な位置を示す数字目盛を付与する。【解決手段】円筒型の外筒1と円筒型の内筒2で構成される透明シースにおいて、外筒を2層構造として、2層の間に長さ方向に沿ってX線造影可能な位置目盛3とX線造影が不可能な数字目盛4を挟み、2層を密着した構造とする外筒、及び外筒に円滑に挿入・装着が可能な内筒とで構成するシースを製造する。位置目盛は、金属製薄帯をリング状に曲げたものを、2層のうちの内層表面に溝部を形成せずに2層の密着だけで固定すること、及び数字目盛は、樹脂製薄膜に数字を印刷したものを、2層のうちの内層表面に貼り付けることで、シースを製造することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、脳神経外科領域での内視鏡下血腫除去術において、穿頭された内腔を通じて、脳深部病変の近傍まで、内視鏡、吸引管等の手術器具を挿入する際に使用するガイド管の役割を果たす透明シースの製造に関する。
脳内出血が起きた場合、低侵襲手術である内視鏡下血腫除去術を行うことが近年多くなっている。この施術方法は、頭皮を数cm程度切開して、頭蓋骨に小さな穴をあけ、そこから内視鏡と出血(血腫)を取り除くための吸引管を入れるための、透明なチューブ型のシースを出血部まで挿入する。そこから血腫を取り除き、出血の原因となった切れた血管を見つけて止血する。
この施術は、オリンパス株式会社より商品名「ニューロポート」と呼ばれる樹脂製の透明シースを用いて行われることが多い。この機器は、円筒型の外筒と内筒から構成されるシースで、内筒に10mm程度の間隔で目盛が付与されているが、同じ樹脂を用いて成形され、色が付いているだけなので、内筒を外筒に挿入・装着した状態で、頭蓋骨に開けた穴より挿入する際に、外部から外筒を通して目盛が見える間は、挿入位置が確認できる。
シースが出血した患部に到達した後、内筒を引き抜き、内視鏡と吸引管を挿入するが、外筒には目盛が無いため、内視鏡と吸引管の挿入位置は分からず、施術者の記憶に頼らざるを得ない。
この問題を解決するために、特許文献1では、内筒に加えて外筒にも目盛を付けているが、この目盛はX線造影性が無いため、X線照射により脳内をシースを含めて立体的に把握しようとしても、目盛が無いためそれができず、目視による挿入位置の確認だけである。
X線造影性のある目盛を付与するために、特許文献2では、外筒にX線造影性のある金属リングを装着している。しかし、円筒型の薄いチューブに金属製リングを固定する環状溝部を切削加工で作製する方法を採用しているため、加工が難しく加工精度も不良で、量産ができず、未だに実用化されていない。
内視鏡下血腫除去術において、X線照射により、脳内の目盛を付与したシースを含めた立体的な把握を可能とするために、X線造影性のある目盛を、加工精度が良好で、量産化が可能な方法で付与することが求められている。
特開2000−325356号 特特許第5680251号
内視鏡下血腫除去術においては、X線照射により、脳内の目盛を付与したシースを含めた立体的な把握を可能とするために、X線造影性のある目盛を、加工精度が良好で、量産化が可能な方法で付与するという課題がある。また目盛として、位置を示す等間隔の帯状の目盛に加えて、位置目盛の長さ方向に沿った具体的な位置を示す数字目盛を付与するという課題も存在する。
本発明は、前述した課題を解決するために、内視鏡下血腫除去術に用いる円筒型の外筒と円筒型の内筒で構成される透明シースにおいて、外筒を2層構造として、2層の間に長さ方向に沿ってX線造影可能な位置目盛とX線造影が不可能な数字目盛を挟み、2層を密着した構造とする外筒、及び外筒に円滑に挿入・装着が可能な内筒とで構成するシースを製造することを特徴とする。
また本発明は、該透明シースにおいて、外筒の2層間に挟む位置目盛は、金属製薄帯をリング状に曲げたものを、2層のうちの内層表面に溝部を形成せずに2層の密着だけで固定すること、及び数字目盛は、樹脂製薄膜に数字を印刷したものを、2層のうちの内層表面に貼り付けることで、シースを製造することを特徴とする。
本発明の透明シースには、X線造影性のある目盛を、加工精度が良好で、量産化が可能な方法で付与できる。また目盛として、位置を示す等間隔の帯状の目盛に加えて、位置目盛の長さ方向に沿った具体的な位置を示す数字目盛を付与できる。これを使用することにより、内視鏡下血腫除去術においては、X線照射により、脳内の目盛を付与したシースを含めた立体的な把握が可能なり、患者に負荷をかけずに低侵襲な手術を施し、適正な内視鏡、吸引管を求めるべき位置まで正確に挿入でき、血腫吸引、止血が可能となり、患者の治療が効果的に行われる。
本発明による円筒型の外筒中に円筒型の内筒を挿入・装着した透明シースの全体図。 本発明による円筒型の外筒と円筒型の内筒の挿入・装着前の図。 本発明において円筒型の外筒に目盛を付与する手順を示す図。
以下、図3によって、本発明の製造方法を具体的に説明する。
図3において,6は円筒型の外筒のうちの内層部分である。内径は10mmが基本であるが、使用する施術者の要望に応じて、6、8,12、15mm程度のものを追加しても良い。厚みは0.3mm程度、長さは120mm程度が基本である。
材質は、脳内に挿入しても害のある成分が溶出しないものとして、テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンーパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂及びポリカーボネート(PC)等を挙げることができる。
この円筒状の筒は、市販の樹脂をそのまま用いても良いし、または、前述した内径の金属製丸棒を芯にして、熱収縮性のある樹脂を密着させた後に、金属製丸棒を引き抜いても良い。
図3における7は、X線造影性のある金属製の帯であり、幅は0.5mm、厚みは0.1mmが基本である。長さは6の内層表面に巻き付ける長さがあれば良く、8に示すようにリング状に曲げるが、リングの先端部が密着している必要は無い。
金属としては、X線造影性があり、脳内に挿入しても害のある成分が溶出しないものとして、タンタル(Ta)、及びステンレス表面に金(Au)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)等のメッキを施したもので良い。
図3における9は、前述した金属製目盛の位置を示す数字目盛であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)の70ミクロン程度の厚みの樹脂に、レーザープリンターで印刷して、前述した内層6の表面に金属製リングを装着した後に、この数字目盛を貼り付ける。この数字目盛は、X線造影性のある必要はなく、位置目盛を施術者が正確に認識できれば良い。
図3における10は、円筒型の外筒のうちの外層部分であり、6の内層部分の表面に貼り付けた金属製リングと数字目盛を固定するために、6に密着させて被せるものであり、熱収縮性のある樹脂を用いることで対処する。また2層の先端部(脳内に挿入する部分)は、脳内の血腫が入り込まないように、また、シースから成分が脳内に溶出しないように、封止することが望ましい。
6と10は同じ材質とするのが基本であるが、脳内に挿入しても害のある成分が溶出しないことと、熱収縮性の有無、市販品が使用できるかによって、必ずしも同一とする必要は無い。
上述した製造方法によって作製された円筒型の外筒を示す図が、図2の左側のものである。なお、数字目盛りは、外筒に挿入された内視鏡から見たときに普通に見えるようにするために、外筒の表面に貼り付けるときは、表裏が逆になるようにする。
図2における右側のものは、円筒型の内筒であり、左側の外筒に円滑に挿入・装着できるように、外径を細かく作製する必要がある。従って、両者は同一のメーカーで製造することが望ましい。
材質としては、脳内に挿入しても害のある成分が溶出しないものとして、アクリルを基本とするが、これにこだわる必要は無い。
図2における円筒型の外筒に円筒型の内筒を挿入・装着したものを図1に示す。前述したように、外部から見た数字目盛りは表裏が逆になっている。
以下、本発明の産業上の利用可能性について説明する。
本発明の、X線造影性のある位置目盛と、シースの長さ方向に沿って位置を示す数字目盛を付与した、加工精度が良好で、量産化が可能なシースが提供されれば、内視鏡下血腫除去術においては、X線照射により、脳内の目盛を付与したシースを含めた立体的な把握が可能なり、患者に負荷をかけない低侵襲な手術を施すことができ、正確な血腫吸引、止血が可能となり、患者にとって革新的、効果的な治療が実現する。
1:円筒型の外筒
2:円筒型の内筒
3:位置目盛
4:数字目盛
5:位置及び数字目盛を付与した円筒型の外筒
6:円筒型の外筒のうちの内層部分
7:位置を示す目盛用金属製薄帯
8:金属製薄帯をリング状に曲げた図
9:数字を印刷した薄膜
10:円筒型の外筒のうちの外層部分

Claims (2)

  1. 内視鏡下血腫除去術に用いる円筒型の外筒と円筒型の内筒で構成される透明シースにおいて、外筒を2層構造として、2層の間に長さ方向に沿ってX線造影可能な位置目盛とX線造影が不可能な数字目盛を挟み、2層を密着した構造とする外筒、及び外筒に円滑に挿入・装着が可能な内筒とで構成することを特徴とする透明シースの製造方法
  2. 請求項1記載の透明シースにおいて、外筒の2層間に挟む位置目盛は、金属製薄帯をリング状に曲げたものを、2層のうちの内層表面に溝部を形成せずに2層の密着だけで固定すること、及び数字目盛は、樹脂製薄膜に数字を印刷したものを、2層のうちの内層表面に貼り付けることを特徴とする透明シースの製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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