JP2019075533A - クロスポイント型スピン蓄積トルクmram - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気抵抗ランダムアクセスメモリのための装置、システムおよび方法を提供する。【解決手段】NRAMアレイ400において、複数の読み出し線406は、読み出し線層にあり、複数の書き込み線は書き込み線層にある。複数のスピン蓄積線404は読み出し線層と書き込み線層との間に配設されるスピン蓄積線層にある。スピン蓄積線は読み出し線および書き込み線402を水平に横断してもよい。複数の垂直磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル300は、偏光子および磁気トンネル接合を含んでもよい。垂直MRAMセルは、スピン蓄積線と書き込み線との間に結合される偏光子を含んでもよい。垂直MRAMセルは、スピン蓄積線と読み出し線との間に結合される磁気トンネル接合をさらに含んでもよく、それによって、磁気トンネル接合および偏光子が垂直に整列されるようにする。【選択図】図4

Description

本開示は、さまざまな実施形態において、磁気抵抗ランダムアクセスメモリに関し、より詳細には、スピン蓄積トルク磁気抵抗ランダムアクセスメモリのクロスポイント型アーキテクチャに関する。
さまざまなタイプの磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、磁気トンネル接合を使用してデータを記憶する。磁気トンネル接合(MTJ)は、「固定」および「自由」磁気層を含むことができ、この場合、自由層の磁気モーメントは、固定層の磁気モーメントに対して平行または反平行になるように切り換えられてよい。薄い誘電体層または障壁層は、固定層および自由層を分離する場合があり、電流は量子トンネリングによって障壁層を流れる場合がある。平行状態と反平行状態との間の抵抗の差異によって、データを記憶することが可能になる。例えば、低抵抗はバイナリ「1」に相当することができ、高抵抗はバイナリ「0」に相当することができる。代替的には、低抵抗はバイナリ「0」に相当することができ、高抵抗はバイナリ「1」に相当することができる。
クロスポイント型メモリアレイでは、セルは、セルの行に結合された第1の導電線、および、セルの列に結合された第2の導電線を使用してアクセス可能である。例えば、データ値は、電圧を行線に加え、かつ列線において電流を検知することによってセルから読み取られて、セルの抵抗を判断することができる。しかしながら、列線における電流は、アレイにおける他のセルを通る「スニーク電流」によって影響される場合がある。スニーク電流は、書き込み動作中に隣接セルにおけるデータを妨害し、読み出し動作の信頼性を低減し、メモリデバイスの全電力消費(および発熱)を増大させる場合がある。それゆえに、ある特定のメモリデバイスは、トランジスタ、またはツェナーダイオードなどのスイッチングまたは選択構成要素を含んでよく、これらは非選択セルを通る漏洩電流を限定する。しかしながら、選択構成要素は、アレイに面積を加えることができるため、セルの密度、および全記憶容量を減少させる場合がある。さらに、読み出し動作および書き込み動作中にスニーク電流を限定する選択構成要素は、読み出し動作、書き込み動作、および耐久性に対する所望の特性の間の妥協点を反映し得る。
磁気抵抗ランダムアクセスメモリのための装置が提示される。1つの実施形態では、複数の読み出し線が読み出し線層にある。ある特定の実施形態では、複数の書き込み線が書き込み線層にある。さらなる実施形態では、複数のスピン蓄積線は読み出し線層と書き込み線層との間に配設されるスピン蓄積線層にある。1つの実施形態では、スピン蓄積線は読み出し線および書き込み線を水平に横断する。複数の垂直磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セルは、偏光子および磁気トンネル接合を含む。垂直MRAMセルは、スピン蓄積線と書き込み線との間に結合される偏光子を含む。垂直MRAMセルは、スピン蓄積線と読み出し線との間に結合される磁気トンネル接合をさらに含んで、磁気トンネル接合および偏光子が垂直に整列されるようにする。
磁気ランダムアクセスメモリのためのシステムが提示される。1つの実施形態では、MRAMアレイは複数の読み出し線を含む。ある特定の実施形態では、MRAMアレイは複数の書き込み線を含む。さらなる実施形態では、MRAMアレイは、読み出し線と書き込み線との間に配設される複数のスピン蓄積線を含む。ある特定の実施形態では、スピン蓄積線は、読み出し線および書き込み線に直角である。1つの実施形態では、MRAMアレイは複数のMRAMセルを含む。ある特定の実施形態では、MRAMセルは、書き込みセレクタ、偏光子、磁気トンネル接合、および読み出しセレクタを含む。1つの実施形態では、書き込みセレクタおよび偏光子はスピン蓄積線と書き込み線との間に直列に電気的に結合される。さらなる実施形態では、読み出しセレクタおよび磁気トンネル接合は、スピン蓄積線と読み出し線との間に直列に電気的に結合される。ある特定の実施形態では、コントローラは、読み出し線、書き込み線、およびスピン蓄積線に対する電圧を制御することによってMRAMアレイに対する読み出し動作および書き込み動作を行う。
装置は、別の実施形態では、磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段を含む。ある特定の実施形態では、装置は、記憶された前記データ値を変更するために、磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段に隣接して、磁気スピンを蓄積する手段を含む。さらなる実施形態では、装置は、蓄積された磁気スピンを生成するために電気的な書き込み電流をスピン分極する手段を含む。ある特定の実施形態では、磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段、磁気スピンを蓄積する手段、およびスピン分極する手段は、クロスポイント型磁気抵抗メモリアレイにおいて垂直に整列される。
添付の図面に示される特有の実施形態に関するより詳細な説明が以下に含まれる。これらの図面が本開示のある特定の実施形態のみを示し、従って本開示の範囲を限定すると見なされるべきではないことを理解した上で、添付の図面を使用することによって、本開示について、追加の特殊性および詳細と共に記載しかつ説明する。
磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)を備えるシステムの1つの実施形態の概略的なブロック図である。 MRAMダイの1つの実施形態を示す概略的なブロック図である。 垂直MRAMセルの1つの実施形態を示す概略的なブロック図である。 MRAMアレイの1つの実施形態を示す斜視図である。 MRAMアレイの別の実施形態を示す斜視図である。 MRAMアレイのさらなる実施形態を示す上面図である。 MRAMアレイに対する書き込み電圧の1つの実施形態を示す電気回路図である。 MRAMアレイに対する書き込み電圧の別の実施形態を示す電気回路図である。 MRAMアレイに対する読み出し電圧の1つの実施形態を示す電気回路図である。 電圧制御された磁気異方性を使用するMRAMアレイに対する書き込み電圧の1つの実施形態を示す電気回路図である。 MRAMアレイを作るための方法の1つの実施形態を示す概略的なフローチャート図である。 MRAMアレイを作るための方法の別の実施形態を示す概略的なフローチャート図である。
本開示の態様は、装置、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化されてよい。それゆえに、本開示の態様は、完全にハードウェアの実施形態、(ファームウェア、常駐ソフトウェア、またはマイクロコードなどを含む)完全にソフトウェアの実施形態、または、本明細書では全て概して、「回路」、「モジュール」、「装置」、または「システム」と称される場合がある、ソフトウェア態様およびハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形を取ることができる。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読および/または実行可能プログラムコードを記憶する1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品の形を取ることができる。
本明細書で説明される機能ユニットの多くは、それらの実施独立性をより詳細に強調するために、モジュールとして標示されている。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路もしくはゲートアレイ、論理チップ、トランジスタ、または他の個別部品などの既製の半導体を含むハードウェア回路として実装されてよい。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、またはプログラマブル論理デバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスにおいて実装されてもよい。
モジュールは、さまざまなタイプのプロセッサによる実行のために少なくとも部分的にソフトウェアにおいて実装されてもよい。実行可能コードの特定されたモジュールは、例えば、コンピュータ命令の1つまたは複数の物理ブロックもしくは論理ブロックを含んでよく、これらは、例えば、オブジェクト、プロシージャ、または関数として体系化されてよい。それにもかかわらず、特定されたモジュールの実行ファイルは、物理的に共に位置する必要はなく、種々の場所に記憶された完全に異なる命令を含んでよく、該命令は、論理的に共に連結されると、モジュールを構成し、かつモジュールについて述べられた目的を実現する。
実際は、実行可能コードのモジュールは、単一の命令または多くの命令を含むことができ、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラムの間で、またはいくつかのメモリデバイスなどにわたって分布可能でもある。モジュールまたはモジュールの一部分がソフトウェアに実装される場合、ソフトウェア部分は1つまたは複数のコンピュータ可読および/または実行可能記憶媒体上に記憶されてよい。1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体の任意の組み合わせは利用可能である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、限定はされないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、またはデバイス、あるいは前述の任意の適した組み合わせを含むことができるが、信号の伝搬を含むことはない。本明細書の文脈では、コンピュータ可読および/または実行可能記憶媒体は、命令実行システム、装置、プロセッサ、またはデバイスによってもしくはそれらとの関連で使用するためのプログラムを含有または記憶できる任意の有形媒体および/または非一時的な媒体であってよい。
本開示の態様に対する動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Python、Java(登録商標)、Smalltalk、C++、C♯、またはObjective Cなどのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語、スクリプトプログラミング言語、および/または他の同様のプログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれてよい。プログラムコードは、一部または全体をユーザのコンピュータ上で、および/またはデータネットワークなどにわたるリモートコンピュータまたはサーバ上で実行可能である。
本明細書で使用される構成要素は、有形の物理的な非一時的なデバイスを含む。例えば、構成要素は、カスタムVLSI回路、ゲートアレイ、または他の集積回路を含むハードウェア論理回路、論理チップ、トランジスタ、または他の個別デバイスなどの既製の半導体、および/または他の機械もしくは電気デバイスとして実装されてよい。構成要素は、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、またはプログラマブル論理デバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスにおいて実装されてもよい。構成要素は、印刷回路基板(PCB)などの電線を通して1つまたは複数の他の構成要素と電気通信する、1つまたは複数のシリコン集積回路デバイス(例えば、チップ、ダイ、ダイプレーン、パッケージ)もしくは他の個別電気デバイスを含んでよい。本明細書に説明されるモジュールのそれぞれは、ある特定の実施形態では、代替的には、構成要素による具現化または構成要素としての実装が可能である。
本明細書で使用される回路は、電流のための1つまたは複数の経路を提供する、1つまたは複数の電気部品および/または電子部品のセットを含む。ある特定の実施形態では、回路は、電流のための帰還路を含むことで、回路が閉ループとなるようにすることができる。しかしながら、別の実施形態では、電流のための帰還路を含まない構成要素のセットは、回路(例えば、開ループ)と称される場合がある。例えば、集積回路は、該集積回路が(電流のための帰還路として)対地結合されているか否かにかかわらず、回路と称される場合がある。さまざまな実施形態では、回路は、集積回路の一部分、集積回路、集積回路のセット、または、集積回路デバイスを有するまたは有さない非統合の電気部品および/または電気部品のセットなどを含んでよい。1つの実施形態では、回路は、カスタムVLSI回路、ゲートアレイ、論理的回路、もしくは他の集積回路、論理チップ、トランジスタ、または他の個別デバイスなどの既製の半導体、および/または他の機械もしくは電気デバイスを含んでよい。回路は、(例えば、ファームウェアまたはネットリストなどとして)フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、またはプログラマブル論理デバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスにおける合成回路として実装されてもよい。回路は、印刷回路基板(PCB)などの電線を通して1つまたは複数の他の構成要素と電気通信する、1つまたは複数のシリコン集積回路デバイス(例えば、チップ、ダイ、ダイプレーン、パッケージ)もしくは他の個別電気デバイスを含んでよい。本明細書に説明されるモジュールのそれぞれは、ある特定の実施形態では、回路による具現化または回路としての実装が可能である。
本明細書全体を通して、「1つの実施形態」、「一実施形態」、または、同様の言葉に言及することは、実施形態に関連して説明される、特定の特徴、構造、特性などが、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれるということを意味する。よって、本明細書全体を通した、語句「1つの実施形態において」、「一実施形態において」、および同様の言葉の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及しているわけではなく、別段明白に指定されない限り、「全てではないが1つまたは複数の実施形態」を意味する。「含む」、「備える」、「有する」、およびこれらの変形の用語は、別段明白に指定されない限り、「限定はされないが、〜を含む」を意味する。項目の列挙したリストは、別段明白に指定されない限り、項目のいずれかまたは全てが相互に排他的であるおよび/または相互に包括的であると暗示しない。「a」、「an」、および「the」の用語はまた、別段明白に指定されない限り、「1つまたは複数の」に言及する。
本開示の態様は、本開示の実施形態に従って、方法、装置、システム、およびコンピュータプログラム製品の概略的なフローチャート図および/または概略的なブロック図を参照して後述される。概略的なフローチャート図および/または概略的なブロック図のそれぞれのブロック、および概略的なフローチャート図および/または概略的なブロック図におけるブロックの組み合わせがコンピュータプログラム命令によって実施可能であることは理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータのプロセッサ、または機械を製作するための他のプログラマブルデータ処理装置に提供可能であることで、プロセッサまたは他のプログラマブルデータ処理装置によって実行する命令によって、概略的なフローチャート図および/または概略的なブロック図(単数または複数)において指定される機能および/または作用を実装するための手段がもたらされる。
いくつかの代替的な実装形態では、ブロックに記される機能は、図に記される順序以外で生じる場合があることも留意されるべきである。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてよい、または、ブロックは、関わる機能性に応じて、逆の順序で実行される時もあってよい。機能、論理、または効果が、示される図の1つまたは複数のブロックもしくはこの一部分と同等である他のステップおよび方法が考えられ得る。さまざまな矢印のタイプおよび線のタイプは、フローチャート図および/またはブロック図に用いられてよいが、これらは対応する実施形態の範囲を限定しないと理解される。例えば、ある矢印は、示される実施形態の列挙されたステップ間の指定されない継続時間の待ち期間または監視期間を指示することができる。
以下の詳細な説明において、この一部を形成する添付の図面を参照する。前述の要約は、単なる例示であり、決して限定することを意図するものではない。上述された例示の態様、実施形態、および特徴に加えて、図面および以下の詳細な説明に言及することによって、さらなる態様、実施形態、および特徴が明らかとなるであろう。それぞれの図における要素の説明は、進展した図の要素に言及することができる。同様の数字は、同様の要素の代替的な実施形態を含む図における同様の要素に言及することができる。
図1は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)150を備えるシステム100を示す。示される実施形態では、システムはコンピューティングデバイス110を含む。さまざまな実施形態では、コンピューティングデバイス110は、電子データに対する算術演算または論理演算を行うことによって計算可能である任意の電子デバイスに言及することができる。例えば、コンピューティングデバイス110は、サーバ、ワークステーション、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、スマートフォン、別の電子デバイスに対する制御システム、ネットワーク接続記憶デバイス、ストレージエリアネットワーク上のブロックデバイス、ルータ、またはネットワークスイッチなどであってよい。ある特定の実施形態では、コンピューティングデバイス110は、コンピューティングデバイス110に、本明細書に開示された方法の1つまたは複数のステップを行わせるように構成されるコンピュータ可読命令を記憶する、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含んでよい。
示される実施形態では、コンピューティングデバイス110は、プロセッサ115、メモリ130、およびストレージ140を含む。さまざまな実施形態では、プロセッサ115は、コンピューティングデバイスによって行われる算術演算または論理演算を実行する任意の電子的要素に言及することができる。例えば、1つの実施形態では、プロセッサ115は、記憶されたプログラムコードを実行する汎用プロセッサであってよい。別の実施形態では、プロセッサ115は、メモリ130および/またはストレージ140によって記憶されるデータに対して動作する、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)などであってよい。ある特定の実施形態では、プロセッサ115は、(例えば、ストレージエリアネットワーク上の)記憶デバイス、またはネットワークデバイスなどに対するコントローラであってよい。
示される実施形態では、プロセッサ115はキャッシュ120を含む。さまざまな実施形態では、キャッシュ120はプロセッサ115による使用のためにデータを記憶することができる。ある特定の実施形態では、キャッシュ120は、メモリ130より小さくかつ高速のものであってよく、メモリ130などの頻繁に使用される場所にデータを複製することができる。ある特定の実施形態では、プロセッサ115は複数のキャッシュ120を含んでよい。さまざまな実施形態では、キャッシュ120は、データを記憶するための1つまたは複数のタイプのメモリ媒体、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)122、または磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)150などを含んでよい。例えば、1つの実施形態では、キャッシュ120はSRAM122を含むことができる。別の実施形態では、キャッシュ120はMRAM150を含むことができる。ある特定の実施形態では、キャッシュ120は、SRAM122、MRAM150、および/または他のメモリ媒体タイプの組み合わせを含んでよい。
メモリ130は、1つの実施形態では、メモリバス135によってプロセッサ115に結合される。ある特定の実施形態では、メモリ130はプロセッサ115によって直接アドレス可能なデータを記憶できる。さまざまな実施形態では、メモリ130は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)132、またはMRAM150など、データを記憶するための1つまたは複数のタイプのメモリ媒体を含むことができる。例えば、1つの実施形態では、メモリ130はDRAM132を含むことができる。別の実施形態では、メモリ130は、MRAM150を含むことができる。ある特定の実施形態では、メモリ130は、DRAM132、MRAM150、および/または他のメモリ媒体タイプの組み合わせを含んでよい。
ストレージ140は、1つの実施形態では、ストレージバス145によってプロセッサ115に結合される。ある特定の実施形態では、ストレージバス145は、Peripheral Component Interconnect Express(PCI ExpressまたはPCIe)バス、シリアルAdvanced Technology Attachment(SATA)バス、パラレルAdvanced Technology Attachment(PATA)バス、Small Computer System Interface(SCSI)バス、ファイアーワイヤバス、ファイバチャネル接続、ユニバーサルシリアルバス(USB)、または、PCIe Advanced Switching(PCIe−AS)バスなど、コンピューティングデバイス110の周辺バスであってよい。さまざまな実施形態では、ストレージ140は、プロセッサ115によって直接アドレス可能ではなく、1つまたは複数の記憶コントローラを介してアクセス可能であるデータを記憶することができる。ある特定の実施形態では、ストレージ140はメモリ130より大きくてよい。さまざまな実施形態では、ストレージ140は、ハードディスクドライブ、NANDフラッシュメモリ142、またはMRAM150など、データを記憶するための1つまたは複数のタイプの記憶媒体を含んでよい。例えば、1つの実施形態では、ストレージ140はNANDフラッシュメモリ142を含んでよい。別の実施形態では、ストレージ140はMRAM150を含んでよい。ある特定の実施形態では、ストレージ140は、NANDフラッシュメモリ142、MRAM150、および/または他の記憶媒体タイプの組み合わせを含んでよい。
さまざまな実施形態では、MRAM150を使用して、キャッシュ120、メモリ130、ストレージ140、および/またはデータを記憶する別の構成要素にデータを記憶することができる。例えば、示される実施形態では、コンピューティングデバイス110は、キャッシュ120、メモリ130、およびストレージ140にMRAM150を含む。別の実施形態では、コンピューティングデバイス110はメモリ130用にMRAM150を使用でき、キャッシュ120またはストレージ140用に他のタイプのメモリまたは記憶媒体を使用することができる。逆に、別の実施形態では、コンピューティングデバイス110は、ストレージ140用にMRAM150を使用でき、キャッシュ120およびメモリ130用に他のタイプのメモリ媒体を使用することができる。さらに、いくつかのタイプのコンピューティングデバイス110は、メモリ130が不揮発性である場合は(例えば、マイクロコントローラにおいて)ストレージ140なしでメモリ130を含むことができ、専用プロセッサ115などに対してキャッシュ120なしでメモリ130を含むことができる。キャッシュ120、メモリ130、および/またはストレージ140のさまざまな組み合わせ、および、キャッシュ120、メモリ130、ストレージ140、および/または他のアプリケーション用のMRAM150の使用は、本開示を考慮すると明確になるであろう。
さまざまな実施形態では、MRAM150は、1つまたは複数のチップ、パッケージ、ダイ、または、1つまたは複数の印刷回路基板、格納筐体、および/または他の機械および/または電気的支持構造上に配設される磁気抵抗メモリを含む他の集積回路デバイスを含んでよい。例えば、1つまたは複数のデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、1つまたは複数の拡張カードおよび/またはドーターカード、ソリッドステートドライブ(SSD)、または、他の記憶デバイス、および/または別のメモリおよび/またはストレージフォームファクタは、MRAM150を含んでよい。MRAM150は、外部バスなどによってコンピューティングデバイス110と通信する、ネットワーク上の異なるコンピューティングデバイス110および/または専用ストレージアプライアンス上に設置される、コンピューティングデバイス110のポートおよび/またはスロットに設置される、コンピューティングデバイス110のマザーボードと一体化および/または該マザーボードに装着可能である。
MRAM150は、さまざまな実施形態では、1つまたは複数のMRAMアレイを含む1つまたは複数のMRAMダイを含むことができる。ある特定の実施形態では、MRAMアレイは、読み出し線層における読み出し線と、書き込み線層における書き込み線と、読み出し線と書き込み線との間のスピン蓄積層におけるスピン蓄積線であって、読み出し線および書き込み線を水平に横断するスピン蓄積線と、データを記憶するための複数の垂直MRAMセルとを含む。さらなる実施形態では、垂直MRAMセルは、偏光子、および磁気トンネル接合(MTJ)を含み、この場合、偏光子は、スピン蓄積線と書き込み線との間に電気的に結合され、MTJは、スピン蓄積線と読み出し線との間に電気的に結合され、MTJは、偏光子からスピン蓄積線に垂直にわたる。MRAM150は、図2〜図12に関してさらに詳細に後述される。
一般に、さまざまな実施形態では、三端子メモリセルは読み出しおよび書き込み用の別個の電流経路を提供できる。読み出しおよび書き込み用の別個の電流経路を使用することによって、読み出しおよび書き込み両方に同じ電流経路を使用する二端子セルと比較して、耐久性を高めることができる。しかしながら、ある特定のタイプの三端子セルは、セル自体の、または選択構成要素などの関連の回路構成のどちらかに対して、二端子セルより大きい面積を占有するため、記憶容量が低減する場合がある。対照的に、ある特定の実施形態では、読み出し線、書き込み線、およびスピン蓄積線に結合される垂直MRAMセルは、二端子セルに匹敵する密度を有する、別個の読み出し電流経路および書き込み電流経路を提供することができる。さらに、いくつかの実施形態では、垂直MRAMセルは、別個の読み出し電流経路および書き込み電流経路上に別個の読み出しセレクタおよび書き込みセレクタを含むことができ、それによって、読み出しセレクタを、読み出し動作の性能に基づいて選定可能であり、書き込みセレクタを、書き込み動作の性能に基づいて選定可能である。対照的に、読み出し動作および書き込み動作に対して同じセレクタを使用するデバイスは、読み出し性能と書き込み性能との間の妥協点を反映する場合があり、耐久性が低くなる場合がある。
図2は、MRAMダイ150の1つの実施形態を示す。MRAMダイ150は、図1に関して説明されるMRAM150と実質的に同様であってよい。MRAMダイ150は、示される実施形態では、MRAMセルのアレイ200、行回路202、列回路204、およびダイコントローラ206を含む。
さまざまな実施形態では、MRAMダイ150は、磁気抵抗データストレージのためのMRAMセル(例えば、MTJおよび偏光子を含む)のコアアレイ200、およびアレイ200と通信する周辺構成要素(例えば、行回路202、列回路204、および/またはダイコントローラ206)の両方を含む集積回路に言及することができる。ある特定の実施形態では、1つまたは複数のMRAMダイ150は、メモリモジュールまたは記憶デバイスなどに含まれてよい。
示される実施形態では、アレイ200はデータを記憶するための複数のMRAMセルを含む。1つの実施形態では、アレイ200は2次元アレイであってよい。別の実施形態では、アレイ200は、MRAMセルの複数の面および/または層を含む3次元アレイであってよい。さまざまな実施形態では、アレイ200は、行回路202を介した行によって、および列回路204を介した列によってアドレス可能である。
ダイコントローラ206は、ある特定の実施形態では、アレイ200上でメモリ動作を行うために、行回路202および列回路204と協働する。さまざまな実施形態では、ダイコントローラ206は、メモリ動作中、行回路202および列回路204に供給される電力および電圧を制御する電力制御回路、受信したアドレスを、行回路202および列回路204によって使用されるハードウェアアドレスに変換するアドレスデコーダ、または、メモリ動作を実施しかつ制御する状態機械などの構成要素を含んでよい。ダイコントローラ206はコマンドおよびアドレス情報、または転送データなどを受信するために、線208を介して、コンピューティングデバイス110、プロセッサ115、バスコントローラ、記憶デバイスコントローラ、またはメモリモジュールコントローラなどと通信可能である。
図3は、垂直MRAMセル300の1つの実施形態を示す。さまざまな実施形態では、MRAMセル300は、図2のアレイ200などのMRAMアレイにおける複数のMRAMセル300の一部であってよい。示される実施形態では、垂直MRAMセル300は、書き込みセレクタ302、偏光子304、スピン蓄積層または線306、磁気トンネル接合(MTJ)320、および読み出しセレクタ314を含む。示される実施形態では、MTJ320は、自由層308、障壁層310、および固定層312を含む。3つの端子322、324、326は、電流の流れを論じる上で便宜上示されている。ある特定の実施形態では、MRAMセル300は、MRAMセル300をMRAMアレイ200の線に結合するための金属または他の導電端子322、324、326を含んでよい。しかしながら、別の実施形態では、アレイ200の線はMRAMセル300に直接結合されてよい。
さまざまな実施形態では、MRAMセル300の層は、物理蒸着またはスパッタリングなどのさまざまな技法によって形成または堆積可能である。ある特定の実施形態では、キャッピング層またはシード層など、図3に示されないさらなる層は、MRAMセル300において、またはMRAMセル300を作るプロセスにおいて含まれてよい。
MTJ320は、示される実施形態では、単方向矢印によって指示される、固定または動かない磁気モーメントを有する固定または基準層312を含む。さらなる実施形態では、MTJ320は、双方向矢印によって指示される、変更または切り換え可能である磁気モーメントを有する自由層308を含む。薄い誘電体または障壁層310は、自由層308から固定層312を分離することができ、電流は量子トンネリングによって障壁層310を流れる場合がある。障壁層310を通した電子トンネリングの確率は、固定層312および自由層308の磁気モーメントが互いに実質的に平行である(本明細書ではMTJ320に対する平行状態と称される)場合高くなり、固定層312および自由層308の磁気モーメントが互いに実質的に反平行である(本明細書ではMTJ320に対する反平行状態と称される)場合低くなる。従って、MTJ320を通した電気抵抗は、平行状態より反平行状態の方が高くなる場合がある。
さまざまな実施形態では、MTJ320の平行状態と反平行状態との間の抵抗の差異によってデータを記憶することが可能になる。例えば、低抵抗はバイナリ「1」に相当することができ、高抵抗はバイナリ「0」に相当することができる。代替的には、低抵抗はバイナリ「0」に相当することができ、高抵抗はバイナリ「1」に相当することができる。
固定または基準層312は、1つの実施形態では、固定または動かない磁気モーメントを有する強磁性材料を含む。本明細書で使用されるように、「強磁性」という用語は、自発磁化(例えば、外部に加えられる磁場がなく磁化し続ける)が可能である任意の材料に言及するために使用されてよい。よって、「強磁性」材料は、厳密に強磁性の材料(例えば、個々の微細な磁気モーメントが完全に整列される)、または、強磁性材料(例えば、個々の微細な磁気モーメントが部分的に逆整列される)に言及することができる。
さまざまな実施形態では、「固定」または「動かない」磁気モーメントは、自由層308の磁気モーメントが変更または反転される時、少なくとも配向が実質的に一定である磁気モーメントに言及する。よって、例えば、1つの実施形態では、固定層312は、自由層308の強磁性材料より高い保磁力を有する強磁性材料を含んでよい。このような実施形態では、外部磁場は、固定層312および自由層308両方の磁化を変更可能であるが、自由層308に対する効果はより大きくなる。別の実施形態では、固定層312は、反強磁性体との交換結合によって動かない磁気モーメントを有する強磁性薄膜を含むことができる。例えば、1つの実施形態では、固定層312は、合成強磁性体(例えば、コバルト/鉄およびルテニウム多層)、ルテニウムまたはイリジウムスペーサ、およびコバルト/鉄/ホウ素合金(CoFeB)を含む強磁性層を含むことができる。
固定層312の磁気モーメントは、さまざまな実施形態では、自由層308の磁気モーメントの配向の基準を与えることができる。例えば、さまざまな実施形態では、自由層308の全磁気モーメントは、固定層312の磁気モーメントに平行または反平行であってよい。よって、固定層312は、単方向矢印によって指示される基準磁気モーメントによって示され、自由層308の平行または反平行磁気モーメントは、双方向矢印によって指示される。
障壁層310は、さまざまな実施形態では、固定または基準層312と自由層308との間に配設される。ある特定の実施形態では、障壁層310は、酸化マグネシウム(MgO)などの誘電体材料を含む。ある特定の実施形態では、障壁層310は、20オングストローム未満の厚さであってよいため、障壁層310にわたる電子の量子トンネリングによって、電流はMTJ320を流れることが可能になる、
一般に、さまざまな実施形態では、自由層308は、固定層312の磁気モーメントに対して変更、切り換え、または反転可能である磁気モーメントを有する強磁性材料を含んでよい。自由層308の磁気モーメントを変更することによって、MTJ320の電気抵抗が変更されて、データを記憶することが可能になる。ある特定の実施形態では、自由層308の強磁性材料はCoFeB合金を含んでよい。いくつかの実施形態では、自由層308は、コバルトおよび鉄のような遷移金属、およびプラチナ、パラジウム、および金などの貴金属に基づく多層を含んでよい。いくつかの例には、コバルト/パラジウム、コバルト/プラチナ、およびコバルト/ニッケルを含む。ある特定の実施形態では、データを読み取ることは、MTJ320の抵抗を検知するために、端子T1 322から端子T3 326まで電流を加えることを含むことができる。
MTJ320からデータを読み取ることは、さまざまな実施形態では、MTJ320(例えば、MTJ320が平行または反平行状態であるかどうかを指示する)の抵抗を測定する、検出する、または検知することを含むことができる。例えば、1つの実施形態では、既知の電圧は、自由層308、障壁層310、および固定層312にわたって加えられてよく、結果として生じる電流は、抵抗を検出するために測定または検知されてよい。別の実施形態では、既知の電流は、自由層308、障壁層310、および固定層312を通して加えられてよく、結果として生じるMTJ320にわたる電圧降下は、抵抗を検出するために測定または検知されてよい。ある特定の実施形態では、MRAMアレイ200またはMRAMダイ150は、低電力信号を、1または0を表す論理レベルに転換し、かつ転換されたデータを記憶するためのセンス増幅器およびラッチなどを含むことができる。
データをMTJ320に書き込むことは、さまざまな実施形態では、MTJ320が所望の平行状態または反平行状態であるように、自由層308の磁気モーメントを設定することまたは変更することを含むことができる。さまざまなタイプのMRAMは、自由層308の磁気モーメントを設定するためのさまざまなやり方をもたらす。スピン移動トルク(STT)のMRAMにおいて、データは、スピン分極した電流をMTJ320に通して、自由層308の磁気モーメントを変更することによって、書き込まれてよい。しかしながら、MTJ320を通る高い書き込み電流は、障壁層310の摩耗を加速させる場合があり、スピン分極した読み出し電流は、記憶されたデータを妨害または改変する場合がある。対照的に、スピン軌道トルク(SOT)のMRAMにおいて、データは、自由層308に隣接するスピンホール効果材料を通る電流を加えることで自由層308の磁気モーメントを変更するための純スピン電流を生成することによって、書き込まれてよい。純スピン電流を使用して書き込むことは、STT−MRAMと比較して、信頼性およびデータ保持を改善することができる。しかしながら、スピン電流を生成するための高電流は、加熱に関連する設計問題、高い電力消費、および大電流を切り換えるための大型のトランジスタなどにつながる場合がある。さらに、SOT−MRAMは、面内分極したスピン電流に基づいて垂直の磁気モーメントを切り換えるための外部のバイアスマグネットによって、または、MTJ320に対する面内磁気モーメントに関連したスケーリングの困難さによって、STT−MRAMより大きいセルサイズ(または低いセル密度)を有する場合がある。
示された実施形態では、MRAMセル300はスピン蓄積トルク(SAT)のMRAMセル300である。SAT−MRAMセル300において、スピン蓄積層306は磁気トンネル接合320に電気的に接続され、強磁性偏光子304はスピン蓄積層306に電気的に接続される。偏光子304を通過する電流は、偏光子304が強磁性であるため、スピン分極されることになる場合がある。よって、偏光子304およびスピン蓄積層306を通る電流は、スピン蓄積層306においてスピンの蓄積をもたらすことができる。ある特定の実施形態では、端子T3 326から端子T2 324までの1方向における書き込み電流は、スピン蓄積層306において蓄積する1方向におけるスピン分極を生じさせる場合があり、端子T2 324から端子T3 326までの反対方向における書き込み電流は、スピン蓄積層306において蓄積する反対方向におけるスピン分極を生じさせる場合がある。
ある特定の実施形態では、スピン蓄積層306は自由層308に隣接してよい、または直接接触してよい。よって、スピン蓄積層306に蓄積されたスピンは、自由層308内に垂直に拡散してよい。自由層308とは反対の磁気分極方向に、このような、自由層308内へのスピン拡散は、自由層308の磁気モーメントに影響を与えることができるため、MTJ320は所望の平行または反平行状態になる。それゆえに、SAT−MRAMセル300は、書き込み電流を、1つの状態に対して第1の方向に、または他の状態に対して反対方向に、偏光子304およびスピン蓄積層306に通すことによって、平行または反平行状態に設定可能である。
さまざまな実施形態では、SAT−MRAMは、STT−MRAMより高い耐性、またはSOT−MRAMと同様の耐性をもたらすことができるが、これは、端子T2 324および端子T3 326との間の書き込み電流がMTJ320を通過しないため、障壁層310の摩耗を引き起こさないからである。さらに、スピンホール効果(SOT−MRAMでのように)を使用するのではなく、分極(STT−MRAMでのように)によってスピンを生成することは、データストレージにSOT−MRAMより低い書き込み電流およびSTT−MRAMと同様の密度(および容量)を与えることができる。
ある特定の実施形態では、偏光子304は、(単方向矢印によって指示される)固定された磁化方向を有し、かつスピン蓄積層306と直接接触して(または良好に電気的に接触して)位置付けられてよい。ある特定の実施形態では、偏光子304の磁化は、固定層312の磁化に平行または反平行であってよい。さらなる実施形態では、偏光子304は、スピン分極した強磁性材料を含む。例えば、偏光子304は、コバルトおよび鉄の合金、コバルトおよびマンガンの合金、および、別の適した強磁性材料とすることができる。
ある特定の実施形態では、スピン蓄積層306は、スピン注入および蓄積を促進するために、高伝導性、長いスピン拡散長、および偏光子304による良好なスピンミキシングインターフェースプロパティを有する、金属、合金、またはドープ半導体などの導体とすることができる。スピン蓄積層306を実装するために使用可能である材料の例には、銀、銅、銀/銅の合金、アルミニウム、および/またはグラフェンが含まれる。偏光子304および自由層308による長いスピン拡散長および/または良好なスピン透過性を示す他の適した材料も使用できる。よって、SOT−MRAMに対するスピンホール効果層は、高いスピン軌道結合を有する(および、概して高抵抗性および短スピン拡散長に対応する)金属(重金属)であってよいが、SAT−MRAMセル300に対するスピン蓄積層306は、偏光子304から自由層308までスピン電流を容易に輸送することができる高導電性材料とすることができる。
示される実施形態では、スピン蓄積層306は、単一のMRAMセル300内の層として示される。しかしながら、さまざまな実施形態では、導電スピン蓄積層306は、セル300にアクセスするための導電線の一部分であってよい。例えば、1つの実施形態では、スピン蓄積層306、およびスピン蓄積層306に結合される端子T3 326は、単一の導電線によって形成されてよい。さらなる実施形態では、単一の導電線またはプレーンは、複数のMRAMセル300によってスピン蓄積層306として共有されてよく、該セルは、読み出しのための読み出し端子T1 322、または書き込みのための書き込み端子T2 324を介して個々にアドレス可能である。(上述されるように、読み出し電流は読み出し端子T1 322とスピン蓄積端子T3 326との間であり、書き込み電流は書き込み端子T2 324とスピン蓄積端子T3 326との間のいずれの方向である)。複数のMRAMセル300によって共有されてよいまたはされなくてよい、導電線によって形成されるスピン蓄積層306は、単一セル300に言及する時はスピン蓄積層306、またはセル300のアレイ200に言及する時はスピン蓄積線と、同等に称されてよい。MTJ320、スピン蓄積層306、および偏光子304を含むSAT−MRAMセル300は、参照により本明細書に組み込まれている、Goran Mihajlovicらが2017年2月23日に出願した「SPIN ACCMULATION TORQUE MRAM」という名称の米国特許出願第15/440,129号(特許文献1)にさらに詳細に説明されている。
示される実施形態では、固定層312、自由層308、および偏光子304の磁気モーメントは、障壁層310に垂直である。本明細書において使用されるように、「面内」および「垂直」などの用語は、MTJ320の層に対して(例えば、磁気モーメント、磁化、または電流密度などのベクトル量に対して)方向または配向を説明するために使用されてよい。1つの実施形態では、「垂直」という用語は、層の表面に対して直角の方向(例えば、図3における垂直)に言及し、「面内」という用語は、層の表面に平行の方向(例えば、図3における水平)に言及する。しかしながら、別の実施形態では、ベクトル、配向、または方向は、垂直かつ面内の構成要素の組み合わせを含むことができるが、垂直の構成要素または面内の構成要素の規模がより大きいかどうかに基づいて、「垂直」または「面内」のどちらかとして記載されてよい。例えば、1つの実施形態では、磁気モーメントが非ゼロの面内および垂直の構成要素を含むのに対して、それにもかかわらず、面内の構成要素が垂直の構成要素より大きい場合に「面内」磁気モーメントと記載される場合がある。
ある特定の実施形態では、固定層312、自由層308、および偏光子304に対して垂直の磁化を有するSAT−MRAMセル300は、高密度アレイ200に対するスケーラビリティを促進することができる。しかしながら、別の実施形態では、アレイ200は、固定層312、自由層308、および偏光子304に対する面内磁化を有するSAT−MRAMセル300を含むことができる。さらなる実施形態では、アレイ200は、垂直および面内のセル300の混合を含んでよい。しかしながら、面内磁化を有するセル300は、垂直磁化を有するセル300と比較してスケーリングの困難さを示す場合がある。
示される実施形態では、MRAMセル300は、読み出しセレクタ314および書き込みセレクタ302を含む。一般に、さまざまな実施形態では、読み出しセレクタ314または書き込みセレクタ302などのセレクタは、電圧が閾値を満たすかどうかに基づいて、電流の流れを限定するまたは許可するデバイスまたは構成要素であってよい。ある特定の実施形態におけるセレクタ302、314は、電圧が閾値を満たすのに応答して電流を許可することができる。逆に、さまざまな実施形態では、セレクタ302、314は、電圧が閾値を満たさないのに応答して電流を限定することができる。
さまざまな実施形態では、「許可する」および「限定する」、または「オン」および「オフ」などのセレクタ302、314を通る電流に関連する用語は、「許可された」電流が「限定された」電流より大幅に高くなるようにするという相対的な用語であってよい。しかしながら、セレクタ302、314が「オフ」または電流限定状態である時に小さい漏洩電流が流れる場合があり、セレクタ302、314が「オン」または電流許可状態である時に非ゼロ抵抗が生じる場合がある。例えば、p−n接合ダイオードは、順方向バイアスが、接合の拡散電位差を超え、かつ電流/電圧曲線の傾きが大きい時に電流を「オン」または「許可」していると言われる場合があり、順方向バイアス電圧が、接合の拡散電位差を超えず、かつ電流/電圧曲線の傾きが小さい時、または、(破壊電圧より小さい規模の)逆バイアス電圧がかなりの電流が流れることができないようにする時に電流を「オフ」または「限定」していると言われる場合がある。しかしながら、ある漏洩電流は、ダイオードがオフの時に生じる場合がある。同様に、セレクタ302、314は、小さい漏洩電流が存在する時にも、電流を「許可する」のではなく「限定する」と称される場合がある。
さまざまな実施形態では、電圧の「閾値」は、セレクタ302、314に対する電流限定状態と電流許可状態との間の境界を定める、線引きする、またはこれに対応する任意の電圧とすることができる。セレクタ302、314にわたって加えられた電圧は、セレクタ302、314が電流を許可する場合は閾値を満たすとして、かつ、セレクタ302、314が電流を限定する場合は閾値を満たさないとして称される場合がある。ある特定の実施形態では、セレクタ302、314は、双方向電流(例えば、バイナリゼロをMRAMセル300に書き込む1つの方向における電流、およびバイナリ1を書き込む反対方向における電流)を許可してよく、書き込みセレクタ302は、正のおよび負の電圧閾値を有することができることで、書き込みセレクタ302は、正として加えられた電圧が正の電圧閾値を満たす場合に1つの方向において電流を許可し、負として加えられた電圧が負の電圧閾値を満たす場合に他方向において電流を許可する。さらなる実施形態では、バイポーラ書き込みセレクタ302は、正の閾値および負の閾値の間で加えられた電圧の範囲に対して電流を限定することができる。
セレクタ302、314は、(例えば、単層のセレクタ302、314に対する)材料の固有特性として、および/または(例えば、多層のセレクタ302、314に対する)材料間の界面の特性として、異なる電圧で電流を許可するまたは限定するさまざまなタイプの選択材料を含んでよい。例えば、1つの実施形態では、セレクタ302、314は、単層のセレクタ302、314として、相変化に基づいて電流を許可するまたは限定するオボニック閾値スイッチング(OTS)材料の層を含んでよい。別の実施形態では、セレクタ302、314は、n型およびp型材料(例えば、n−p−nまたはp−n−p)の交代層を含んでよく、それによって、交代層は、順方向バイアスのp−n接合にわたる電圧が拡散電位を超え、かつ逆バイアスのp−n接合にわたる電圧が、量子トンネリングまたは電子なだれ降伏などに対するツェナー電圧を超える場合に電流を許可する。ある特定の実施形態では、n型およびp型材料は、ドープシリコン、ポリシリコン、または酸化物半導体などを含んでよい。金属−絶縁体−金属セレクタ、混合イオン−電子伝導複合材料セレクタ、または、酸化バナジウムまたは酸化ニオブなどの遷移金属酸化物を使用する金属−絶縁体転移セレクタなどのさまざまなセレクタ302、314は、本開示を考慮すると明確になるであろう。
ある特定の実施形態では、セレクタ302、314は、高いオン/オフ比(例えば、電流許可状態と電流限定状態との間の電流比)を提供することができる。例えば、オン/オフ比は107以上であってよい。ある特定の実施形態では、高いオン/オフ比は、選択セル300には高電流を、非選択セル300には低漏洩電流を与えることができる。
一般に、さまざまな実施形態では、アレイ200のセル300は、読み出しまたは書き込みデータに対して選択されてよく、電圧は、加えられた電圧が閾値を満たすことに応答して、選択セル300に対する読み出しセレクタ314または書き込みセレクタ302が読み出し電流または書き込み電流を(それぞれ)許可するように加えられてよく、選択セル300以外のセル300に対するセレクタ302、314は、電圧がセレクタ302、314に対する閾値を満たさないのに応答して、漏洩電流を限定する。
示される実施形態では、読み出しセレクタ314は、端子T1 322と端子T3 326との間の読み出し電流経路において磁気トンネル接合320と直列に電気的に結合される。例えば、アレイ200において、読み出しセレクタ314は、スピン蓄積線と読み出し線との間で磁気トンネル接合320と直列に電気的に結合されてよい。示される実施形態では、書き込みセレクタ302は、端子T2 324と端子T3 326との間の書き込み電流経路において偏光子304と直列に電気的に結合される。例えば、アレイ200において、書き込みセレクタ302は、スピン蓄積線と書き込み線との間で偏光子304と直列に電気的に結合されてよい。示される実施形態では、読み出しセレクタ314は、読み出し端子T1 322(またはアレイ200の読み出し線)とMTJ320の固定層312との間に配設され、書き込みセレクタ302は、書き込み端子T2 324(またはアレイ200の書き込み線)と偏光子304との間に配設される。よって、偏光子304、スピン蓄積層306、および自由層308は、自由層308内へのスピン拡散を促進するために隣接している。
さまざまな実施形態では、セル300への書き込みは、MTJ320が平行状態または反平行状態に設定されているかどうかによって、書き込み端子T2 324とスピン蓄積端子T3 326との間のいずれの方向にしても書き込み電流を伴う場合がある。よって、ある特定の実施形態では、書き込みセレクタ302は、正のまたは負の電圧が閾値を満たすことに応答して、いずれの方向にしても電流を許可するバイポーラセレクタであってよい。さらなる実施形態では、セル300からの読み出しは、MTJ320の抵抗(ひいては状態)を検知するために、読み出し端子T1 322とスピン蓄積端子T3 326との間の読み出し電流を伴う場合がある。セル300の抵抗は、いずれの方向にしても読み出し電流に基づいて検出可能である。ある特定の実施形態では、読み出しセレクタ314はバイポーラセレクタであってよい。しかしながら、平行状態および反平行状態両方を使用することは両方向において書き込み電流を許可することを伴うが、単方向は読み出し電流に対して選択されてよく、電流は他の方向において限定されてよい。よって、ある特定の実施形態では、読み出しセレクタ314は、電圧が閾値を満たすのに応答して、1つの方向においてのみ電流を許可するユニポーラセレクタであってよい。
さまざまな実施形態では、SAT−MRAMセル300は読み出し動作および書き込み動作のための別個の電流経路を提供するため、読み出しセレクタ314および書き込みセレクタ302は、読み出し動作および書き込み動作のパラメータに基づいて製造者によって別個に選定または構成される物理的に別個のデバイスであってよい。例えば、読み出し電流は、セル300に記憶されるデータを妨害しないように書き込み電流より小さくてよく、かつ一貫した方向にあってよい。よって、1つの実施形態では、読み出しセレクタ314は、1つの方向において低い読み出し電流に対して構成されるユニポーラセレクタであってよく、書き込みセレクタ302は、両方向における高い書き込み電流を許可するように構成されるバイポーラセレクタであってよい。高い、双方向書き込み電流に適したある特定のタイプのセレクタは、低い読み出し電流にあまり適さない場合がある。逆に、低い読み出し電流に適しているある特定のタイプのセレクタは、高い双方向書き込み電流を許可するために使用される場合、耐性が低い場合もある。それゆえに、読み出し動作および書き込み動作に対して同じ電流経路を使用するSTT−MRAMデバイスなどのデバイスは、単一のセレクタを含むことができるが、セレクタの構成は、読み出し性能、書き込み性能、および耐性の間の所望されない妥協点を反映する場合がある。対照的に、読み出し動作および書き込み動作に対して別個の電流経路を有するSAT−MRAMセル300は、読み出し動作および書き込み動作のパラメータに基づいて性能および耐性に対して別個に構成された、読み出しセレクタ314および別個の書き込みセレクタ302を含んでよい。
示される実施形態では、MRAMセル300は垂直に整列される。本明細書において使用されるように、「垂直」方向は、障壁層310などの層に垂直の(または、主に垂直の構成要素を有する)方向に言及し、「水平」方向は、面内または層内方向に言及する。MRAMセル300は、層の垂直整列に基づいた垂直MRAMセル300と称される場合がある。例えば、1つの実施形態では、磁気トンネル接合320は、スピン蓄積層306または偏光子304から垂直にわたり、磁気トンネル接合320および偏光子304は同じ垂直軸上にある。同様に、読み出しセレクタ314および書き込みセレクタ302は、磁気トンネル接合320および偏光子304と同じ垂直軸上にあってよいため、読み出しセレクタ314および書き込みセレクタ302は磁気トンネル接合320および偏光子304と垂直に整列される。堆積プロセス時に構成要素のいくらかの位置合わせ不良が生じる場合がある。例えば、層の縁部は完全に整列されない場合がある。しかしながら、セル300は、略垂直スタックに配設されるセレクタ302、314、偏光子304、およびMTJ320などの層に基づいて、垂直であると依然称されてよい。
ある特定の実施形態では、垂直MRAMセル300のアレイ200はセル300に対して面密度を大きくすることができる。例えば、セレクタ302、314および偏光子304を含む垂直セル300によって占有される「フットプリント」面積は、さらなる構成要素がないMTJ320のフットプリントと等しい、またはほぼ等しいとすることができる。対照的に、ある特定のタイプのMRAMアレイ200は、(垂直整列の代わりに)MTJ320などから水平距離で偏光子304を配設するように、セル300下のCMOS層において水平方向に読み出しおよび書き込みセレクタ(またはトランジスタ)を含むことによって、1セル300当たりのフットプリント面積がより大きくなるように、かつ密度がより低くなるようにすることができる。
図4は、MRAMアレイ400の1つの実施形態を示す。ある特定の実施形態では、MRAMアレイ400は図2を参照して上述されるMRAMアレイ200と実質的に同様であってよく、複数のMRAMセル300を含むことができ、このMRAMセル300は、実質的には、MTJ320、偏光子304、読み出しセレクタ314、および書き込みセレクタ302を含む、図3を参照して上述されるものであってよい。さらに、示される実施形態では、MRAMアレイ400は、書き込み線402、スピン蓄積線404、および読み出し線406を含む。
一般に、さまざまな実施形態では、「線」は、MRAMセル300への電流またはMRAMセル300からの電流の伝導を行う、金属またはポリシリコン導体などの導体に言及することができる。さらに、読み出し線層、書き込み線層、またはスピン蓄積線層は、読み出し線406、書き込み線402、またはスピン蓄積線404それぞれの任意の層を含んでよい。層内で、個々の、読み出し線406、書き込み線402、またはスピン蓄積線404は、線間のショートを防止するために誘電体材料と交互になってよい。図4〜図10では、MRAMアレイ400などのMRAMアレイは、例示の目的で、少数のMRAMセル300が、対応して少数の書き込み線402、スピン蓄積線404、および読み出し線406と共に図示されている。しかしながら、さまざまな実施形態では、実際のアレイは、図に示されるものよりも多い、セル300、書き込み線402、スピン蓄積線404、および読み出し線406を含むことができる。例えば、MRAMメモリのギガバイトは何十億ものMRAMセル300を含んでよい。同様に、図4は単一の読み出し線層、書き込み線層、およびスピン蓄積線層を示しているが、さらなる実施形態におけるMRAMアレイ400は、(例えば、3次元アレイにおいて)書き込み線402、スピン蓄積線404、および読み出し線406の追加の層を含んでよい。
MRAMアレイ400は、示される実施形態では、読み出し線層に配設される複数の読み出し線406、および、書き込み線層に配設される複数の書き込み線402を含む。さらなる実施形態では、MRAMアレイ400は、読み出し線層と書き込み線層との間に配設されるスピン蓄積線層における複数のスピン蓄積線404を含む。さまざまな実施形態では、スピン蓄積線404はセル300に対するスピン蓄積層306の機能を果たすことができるため、それぞれのセル300に対するスピン蓄積層306はスピン蓄積線404の一部分である。それゆえに、ある特定の実施形態では、スピン蓄積線404は、銀、銅、アルミニウム、および/またはグラフェンなどの高伝導性材料を含むことができる。別の実施形態では、スピン蓄積線404は、個々のセル300に対して別個のまたは個別のスピン蓄積層306を結合することができる。
ある特定の実施形態では、MRAMアレイ400は、複数の垂直MRAMセル300を含む。MRAMセル300の偏光子304は、スピン蓄積線404と書き込み線402との間に電気的に結合されてよい。例えば、書き込み線402は、書き込み端子T2 324において書き込みセレクタ302に結合されてよい。MRAMセル300の磁気トンネル接合320は、スピン蓄積線404と読み出し線406との間に電気的に結合されてよい。例えば、読み出し線406は、読み出し端子T1 322において読み出しセレクタ314に結合されてよい。セル300の磁気トンネル接合320は、偏光子304からスピン蓄積線404に垂直にわたることができるため、MTJ320と偏光子304との間のスピン蓄積線404の一部分はセル300に対するスピン蓄積層306として機能する。MTJ320の自由層308は、自由層308内へのスピン拡散を促進するためにスピン蓄積線404と接触して配設されてよい。
1つの実施形態では、固定層312は、MRAMアレイ400における複数の垂直MRAMセル300に対する同じ方向に磁化可能である。さらなる実施形態では、偏光子304は、MRAMアレイ400における複数の垂直MRAMセル300に対して同じ方向に磁化されてよい。さまざまな実施形態では、偏光子304の磁化は固定層312の磁化に平行または反平行であってよい。ある特定の実施形態では、偏光子304および固定層312の平行磁化は、大きな垂直磁場の1回限りの応用によって設定されてよい。
一般に、さまざまな実施形態では、書き込み動作は、スピン蓄積線404と書き込み線402との交点で電流を偏光子304に通すことを含んでよい。同様に、読み出し動作は、スピン蓄積線404と読み出し線406との間の交点で電流をMTJ320に通すことを含んでよい。それゆえに、示される実施形態では、MRAMセル300は、(例えば、垂直に整列させた、書き込みセレクタ302、偏光子304、磁気トンネル接合320、および読み出しセレクタ314を有する)垂直セル300であり、スピン蓄積線404は、読み出し線406および書き込み線402を水平に横断するように水平方向に伸張する。線は、異なる層にあることによって実際には横断しない場合でも、同じ垂直空間を横断する線に基づいて水平に横断すると称される場合がある。ある特定の実施形態では、読み出し線406は、書き込み線402に(例えば、セル300の行にアドレスするために)平行であってよく、スピン蓄積線404は、読み出し線406および書き込み線402に(例えば、セル300の列にアドレスするために)直角であってよい。別の実施形態では、スピン蓄積線404は、直角ではない角度で読み出し線406および書き込み線402を水平に横断することができる。例えば、行および列は、直角ではなく傾斜していてよい。
示される実施形態では、書き込み線402、書き込みセレクタ302、および偏光子304は、スピン蓄積線404より下にあるように示され、MTJ320、読み出しセレクタ314、および読み出し線406は、スピン蓄積線404より上にあるように示されている。例えば、書き込み線402は、アレイ400に対する基板上に堆積させてよい。しかしながら、ある特定の実施形態では、セル300およびアレイ400は、(それらの示される配向と比較して)反転させることで、読み出し線406は基板上に堆積可能である。
ある特定の実施形態では、図2のダイコントローラ206などのコントローラは、読み出し線406、書き込み線402、およびスピン蓄積線404に対する電圧を制御することによってアレイ400に対する読み出し動作および書き込み動作を行うことができる。コントローラは、電圧ドライバまたはレベルシフタなどの電圧生成構成要素、電圧を線に結合するためのトランジスタなどの電圧スイッチング構成要素、センス増幅器などの検知構成要素、およびセンス増幅器出力を記憶するためのラッチなどを含むまたはこれらと通信することができる。読み出し動作および書き込み動作のための電圧は、図7〜図10を参照してさらに詳細に後述される。
図5は、MRAMアレイ500の別の実施形態を示す。ある特定の実施形態では、MRAMアレイ500は、書き込み線402、スピン蓄積線404、読み出し線406、および垂直MRAMセル300を含む、図4を参照して上述されるMRAMアレイ400と実質的に同様であってよい。しかしながら、示される実施形態では、アレイ500は、(図4にあるように)下部層における複数のMRAMセル300、および上部層における第2の複数のMRAMセル300を含む3次元アレイである。MRAMセル300の2つの層が示されているが、3次元MRAMアレイ500は多数の層を含んでよい。
さまざまな実施形態では、異なる層におけるMRAMセル300は、読み出し線406および/または書き込み線402を共有することができる。線は、この両方の層においてMRAMセル300に結合される場合、層間で共有されると称されてよい。例えば、図5に示されるように、線502は共有線であり、共有線502より下および上のMRAMセル300に結合される。示される実施形態では、共有線502は、MRAMセル300の下部層に対する読み出し線406として機能するが、これは、MTJ320が、共有線502と、下部層のスピン蓄積線404との間に結合されるからである。さらに、示される実施形態では、共有線502は、MRAMセル300の上部層に対する書き込み線402として機能するが、これは、偏光子304が、共有線502と、上部層のスピン蓄積線404との間に結合されるからである。別の実施形態では、共有線502は、上部層および下部層のための読み出し線406、または、上部層および下部層のための書き込み線402などとして機能することができる。例えば、MRAMセル300の交代層は、先の層に対してそれぞれの層において垂直に反転させてよいため、共有線502は、セル300の、読み出しセレクタ314のみに、または書き込みセレクタ302のみに電気的に結合される。
図6は、垂直MRAMセル300、読み出し線406、スピン蓄積線404、および書き込み線402を含む、上述されるMRAMアレイ200、400、500と実質的に同様であってよい、MRAMアレイ600の上面図を示す。ある特定の実施形態では、書き込み線402は読み出し線406の真下にあってよい。それゆえに、書き込み線402は、アレイ600に提示されるが、図6の上面図では不可視である。
さまざまな実施形態では、プロセスフィーチャサイズ602(「F」と略記される場合がある)は、フォトリソグラフィプロセスによってもたらされたフィーチャに対する最小サイズであってよい、フォトリソグラフィプロセスによってもたらされた特徴的なサイズに言及する。例えば、10nmのフィーチャサイズ602によるプロセスは、幅10nmの、線、トランジスタゲート、またはMTJ320などのフィーチャをもたらすことができる。対応して、フォトリソグラフィプロセスによってもたらされたフィーチャに対する最小面積は、プロセスフィーチャサイズ602の2乗、またはF2であってよい。
示される実施形態では、アレイ600はセル300の4*F2の密度をもたらす。すなわち、セル300の面密度は、プロセスフィーチャサイズF602の2乗の4倍である。1つの実施形態では、それらの対応する層における読み出し線406、スピン蓄積線404、および、書き込み線402は幅Fを有し、かつ、距離Fによって分離されることで、線の線密度は、1線当たり2F、または、フィーチャサイズ602の2倍である。それゆえに、直角線を横断する垂直MRAMセル300を配設することは、フィーチャサイズ602の2乗の4倍のセル300の面密度をもたらす。上述されるように、垂直セル300は、垂直に整列させた、書き込みセレクタ302、偏光子304、磁気トンネル接合320、および読み出しセレクタ314を含むことができる。対照的に、セレクタ302、314、または(セレクタ302、314の代わりに)スイッチトランジスタなどの構成要素がF2より広い面積を占有する、または垂直に整列されない場合、セル300は、より広いまたは整列されない構成要素を収容するためにさらに押し開かれる場合があり、それぞれのセル300によって使用される面積は4*F2より広くなる場合がある。
ある特定の実施形態では、MRAMダイ150に対するセル300の平均密度は、行回路202、列回路204、およびダイコントローラ206などの周辺構成要素によって影響される場合がある。しかしながら、セル300の面密度は、アレイ600に対する外部または周辺の構成要素を除いた、アレイ600内のセル300の密度を参照してもよい。
図7〜図10は、MRAMセル300、読み出し線406、スピン蓄積線404、および書き込み線402を含む、上述されるMRAMアレイ200、400、500、600と実質的に同様であってよい、MRAMアレイ700に対する読み出し電圧および書き込み電圧を示す。示される実施形態では、読み出しセレクタ314は、ダイオードとして示されるユニポーラセレクタである。このユニポーラセレクタは、電圧が閾値(ダイオードに対する少なくともオン電圧)を満たすのに応答して、1つの方向において電流を許可するが、電圧が閾値を下回るまたは逆バイアス方向にある場合は電流を限定する。上述されるように、書き込みセレクタ302は、ダイオードペアとして示されるバイポーラセレクタである。偏光子304はブロックとして示され、MTJ320は、平行状態および反平行状態におけるMTJ320に対する異なる抵抗によって、可変抵抗器として示される。
ダイコントローラ206などのコントローラは、読み出し線406、書き込み線402、およびスピン蓄積線404に対する電圧を制御することによってアレイ700に対する読み出し動作および書き込み動作を行うことができる。図7〜図10は、破線によって指示される、選択セル300からの読み取りまたは選択セル300への書き込みを行うための読み出し電圧および書き込み電圧を示す。選択セル300以外のセル300は、選択セル300と同じ行または同じ列にある(例えば、同じ読み出し線406および書き込み線402に、または同じスピン蓄積線404に結合される)場合、半選択されると称されてよく、その他の場合に(例えば、非選択セル300は、選択セル300と異なる、読み出し線406、書き込み線402、およびスピン蓄積線404に結合される)非選択と称されてよい。偏光子304およびMTJ320は、同様に、選択、半選択、または非選択セル300にあるかどうかに基づいて、選択、半選択、または非選択と称される場合がある。
図7は、第1のビット値を選択セル300に書き込むための書き込み動作のためのコントローラによって加えられる書き込み電圧を示す。第1のビット値は、セル300内の磁気モーメントの配向、または、値が平行状態または反平行状態によって表されるように適応される規約などによって、バイナリゼロまたはバイナリ1とすることができる。他の値(例えば、第1の値がゼロの場合1、第1の値が1の場合ゼロ)は第2のビット値と称される。
示される実施形態では、コントローラは、第1のビット値を選択セル300に書き込むための書き込み動作を、書き込み電圧Vを選択セル300に対する書き込み線402に結合し、選択セル300のためのスピン蓄積線404を接地し、および書き込み電圧の半分(V/2)を、他の書き込み線402、他のスピン蓄積線404、および読み出し線406に結合することによって行う。接地電圧は、図7〜図10においてゼロと示されている。しかしながら、さまざまな実施形態では、接地電圧は任意の基準電圧であってよく、書き込み電圧などの他の電圧は基準電圧を上回るまたは下回る電圧差であってよい。
示される実施形態では、選択セル300に対する、書き込みセレクタ302および偏光子304にわたる電圧降下は書き込み電圧Vに等しい。半選択の偏光子304(および書き込みセレクタ302)にわたる電圧降下は、書き込み電圧の半分またはV/2に等しい。非選択の偏光子304(および書き込みセレクタ302)にわたる電圧降下はゼロに等しい。書き込みセレクタ302は、書き込み電圧Vが電圧閾値を満たして、選択されたMTJ320に書き込むために電流が選択の偏光子304を流れることができるように構成されてよい。書き込みセレクタ302は、書き込み電圧の半分(V/2)が電圧閾値を満たさないことで、半選択または非選択の偏光子304を通る電流を限定するようにさらに構成されてよい。MTJ320にわたる電圧降下はV/2またはゼロであり、読み出しセレクタ314は、V/2より高い電圧閾値で構成されるため、読み出しセレクタ314はMTJ320を通る電流を限定する。
図8は、第2のビット値を選択セル300に書き込むための書き込み動作のためのコントローラによって加えられる書き込み電圧を示す。第2のビット値は第1のビット値の反対である。
示される実施形態では、コントローラは、第2のビット値を選択セル300に書き込むための書き込み動作を、書き込み電圧Vを選択セル300に対するスピン蓄積線404に結合し、選択セル300のための書き込み線402を接地し、および書き込み電圧の半分(V/2)を、他の書き込み線402、他のスピン蓄積線404、および読み出し線406に結合することによって行う。
示される実施形態では、選択セル300に対する、書き込みセレクタ302および偏光子304にわたる電圧降下は、図7にあるような反対方向における書き込み電圧(−V)に等しい。半選択の偏光子304(および書き込みセレクタ302)にわたる電圧降下は、図7にあるような反対方向における書き込み電圧の半分、または−V/2である。非選択の偏光子304(および書き込みセレクタ302)にわたる電圧降下は依然ゼロに等しい。書き込みセレクタ302は、閾値に基づいて、両方向における電流を許可するバイポーラセレクタであってよく、電圧−Vが電圧閾値を満たすことで、選択されたMTJ320に書き込むために、電流が選択された偏光子304を流れることができるように構成されてよい。書き込みセレクタ302は、電圧−V/2が電圧閾値を満たさないことで、半選択のまたは非選択の偏光子304を通る電流を限定するようにさらに構成されてよい。MTJ320にわたる電圧降下は−V/2またはゼロであり、読み出しセレクタ314は、逆バイアスに応答して電流を限定するユニポーラセレクタであってよい。代替的には、読み出しセレクタ314は、読み出しセレクタ314がMTJ320を通る電流を限定するように、−V/2の電圧によって満たされない逆の電流の流れに対する閾値を有する、バイポーラセレクタであってよい。
図9は、データを選択セル300から読み出すための読み出し動作のためのコントローラによって加えられる読み出し電圧を示す。示される実施形態では、コントローラは、選択セル300に対する読み出し動作を、読み出し電圧Vを選択セル300に対する読み出し線406に結合し、選択セル300のためのスピン蓄積線404を接地し、および読み出し電圧の半分(V/2)を、他の読み出し線406、他のスピン蓄積線404、および書き込み線402に結合することによって行う。
示される実施形態では、選択セル300に対する、読み出しセレクタ314およびMTJ320にわたる電圧降下は読み出し電圧Vに等しい。半選択のMTJ320(および読み出しセレクタ314)にわたる電圧降下は、読み出し電圧の半分またはV/2に等しい。非選択のMTJ320(および読み出しセレクタ314)にわたる電圧降下はゼロに等しい。読み出しセレクタ314は、読み出し電圧Vが電圧閾値を満たして、選択されたMTJ320の抵抗(ひいては記憶されたデータ値)を検知するために電流が選択されたMTJ320を流れることができるように構成されてよい。読み出しセレクタ314は、読み出し電圧の半分(V/2)が電圧閾値を満たさないことで、半選択または非選択のMTJ320を通る電流を限定するようにさらに構成されてよい。偏光子304にわたる電圧降下はV/2またはゼロであり、書き込みセレクタ302は、V/2より高い電圧閾値で構成されるため、書き込みセレクタ302は偏光子304を通る電流を限定する。
ある特定の実施形態では、読み出し電圧Vは書き込み電圧Vに等しくてよい。上述されるように、読み出しセレクタ314に対する閾値電圧は、読み出し電圧Vの半分ではなく読み出し電圧Vまたは書き込み電圧Vの半分によって満たされ得る。同様に、書き込みセレクタ302に対する閾値電圧は、(いずれの方向にしても)書き込み電圧Vの半分ではなく(いずれの方向にしても)書き込み電圧V、または読み出し電圧Vの半分によって満たされ得る。それゆえに、読み出し電圧および書き込み電圧は、等しくてよい、または多少異なってよい。例えば、わずかに低い読み出し電圧Vは読み出し電流を小さくし、かつ摩耗を低減することができる。代替的には、読み出し電流は、読み出しセレクタ314に組み込まれる(またはこれと直列の)抵抗などによって、別のやり方で限定されてよい。
図10は、第1のビット値を選択セル300に書き込むための、図7と同様の書き込み電圧を示す。示された実施形態では、コントローラは書き込み電流を低減するために電圧制御された磁気異方性を使用する。
さまざまな実施形態では、セル300の磁気異方性は、自由層308を磁化するための「容易」軸と「困難」軸との間の差異に言及することができる。例えば、ある特定の実施形態では、固定層312に対する厚み方向磁化を有するセル300は、自由層308に対して垂直方向に「容易」軸を有することができることで、自由層308に対する厚み方向磁化はエネルギー的に有利である。磁化異方性の測定値は、「容易」軸における磁化を打ち消すのに十分な「困難」軸に沿って(例えば、面内方向において)加えられた磁場のサイズであってよい。磁化異方性の他のまたはさらなる測定値は、セル300に対する読み出しまたは書き込みの困難さに同様に相当する場合がある。よって、高い磁化異方性を有するセル300は、データ記憶を安定させることができるが、自由層308の磁化を変更するために高い書き込み電流を使用する場合がある。対照的に、磁化異方性が低いセル300は、より低い書き込み電流を使用するが、いくらか安定性の損失がある場合がある。
しかしながら、ある特定の実施形態では、MTJ320にわたって加えられた電圧は、自由層308の磁化異方性を一時的に変更する場合がある。1つの実施形態では、自由層308の磁化異方性は、1つの方向において加えられた電圧によって低下する場合があり、かつ、別の方向において加えられた電圧によって上昇する場合がある。さらなる実施形態では、電圧制御された磁化異方性(VCMA)を使用することは、書き込み中にMTJ320にわたる電圧を加えて自由層308の磁化異方性を一時的に低減することで、書き込み電流を低下させることを可能にすることを伴う。VCMAを使用することによって、安定性に対して高い異方性で、かつ低い書き込み電流によってセル300を構成可能とすることができる。
示された実施形態では、コントローラは、実質的に、図7に関して上述されるような電圧を加える。しかしながら、コントローラはまた、書き込み動作中、選択セル300に対する読み出し線406に書き込み電圧Vの半分より大きい電圧を加える。例えば、示される実施形態では、選択セル300に対する読み出し線406における電圧は、V/2+V:書き込み電圧Vの半分にさらなるバイアス電圧Vを加えたものである。さらなるバイアス電圧は、V/2+Vが読み出しセレクタ314に対する電圧閾値を満たすことで、電流が流れることができるように選択される。さらに、読み出しセレクタ314の抵抗は、選択されたMTJ320の抵抗より低い場合があることで、選択セル300に対する読み出し線406と選択セル300に対するスピン蓄積線404との間のV/2+V電圧降下は、(読み出しセレクタ314自体にわたるのではなく)選択されたMTJ320にわたる。MTJ320は、示された極性に対する電圧が自由層308の磁化異方性を低減することで、より早いおよび/またはより低い電流の書き込みを促進するように構成されてよい。しかしながら、反対の極性の電圧は、自由層308の磁化異方性を高めることになる。それゆえに、VCMAは、第1のビット値を書き込むために、または第2のビット値を書き込むために、書き込み電流の低減を可能にすることができるが、この両方のためには可能にすることはできない。
図11は、MRAMアレイを作るための方法1100の1つの実施形態を示す概略的なフローチャート図である。方法1100を開始して、製造者は書き込み線402を基板上に堆積させる(1102)。製造者は書き込み線402上に書き込みセレクタ302を堆積させる(1104)。製造者は書き込みセレクタ302上に偏光子304を堆積させる(1106)。製造者はスピン蓄積線404を堆積させる(1108)。製造者はスピン蓄積線404上にMTJ320を堆積させる(1110)。製造者はMTJ320上に読み出しセレクタ314を堆積させる(1112)。製造者は読み出し線406を堆積させ1114、方法1100は終了する。
図12は、MRAMアレイを作るための方法1200の別の実施形態を示す概略的なフローチャート図である。方法1200を開始して、製造者は読み出し線406を基板上に堆積させる(1202)。製造者は、読み出し線406上に読み出しセレクタ314を堆積させる(1204)。製造者は、読み出しセレクタ314上にMTJ320を堆積させる(1206)。製造者はスピン蓄積線404を堆積させる(1208)。製造者はスピン蓄積線404上に偏光子304を堆積させる(1210)。製造者は偏光子304上に書き込みセレクタ302を堆積させる(1212)。製造者は書き込み線402を堆積させ(1214)、方法1200は終了する。
磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段は、さまざまな実施形態では、磁気トンネル接合320、固定層312、障壁層310、自由層308、強磁性材料、強磁性合金、またはCoFeB合金などを含んでよい。他の実施形態は、データ値を磁気抵抗を利用して記憶する同様のまたは同等の手段を含んでよい。
記憶されたデータ値を変更するために、磁気スピンを蓄積する手段は、磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段に隣接しさまざまな実施形態では、スピン蓄積層306、スピン蓄積線404、導電性材料、銅、銀、銅/銀合金、アルミニウム、またはグラフェンなどを含むことができる。他の実施形態は、磁気スピンを蓄積する同様のまたは同等の手段を含んでよい。
蓄積された磁気スピンを生成するために電気的な書き込み電流をスピン分極する手段は、さまざまな実施形態では、偏光子304、スピン分極強磁性材料、コバルト/鉄合金、またはコバルト/マンガン合金などを含むことができる。他の実施形態は、電気的な書き込み電流をスピン分極する同様のまたは同等の手段を含んでよい。ある特定の実施形態では、磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段、磁気スピンを蓄積する手段、およびスピン分極する手段は、クロスポイント型磁気抵抗メモリアレイにおいて垂直に整列させることができる。
第1の電圧が閾値を満たさないことに基づいて書き込み電流を阻止する手段は、書き込みセレクタ302、p−n接合、p−n−p多層、オボニック閾値スイッチング材料、バイポーラセレクタ、金属−絶縁体−金属セレクタ、混合イオン−電子伝導複合材料セレクタ、または、金属−絶縁体転移セレクタなどを含むことができる。他の実施形態は、書き込み電流を阻止する同様のまたは同等の手段を含んでよい。
第2の電圧が閾値を満たさないことに基づいて読み出し電流を阻止する手段は、さまざまな実施形態では、読み出しセレクタ314、p−n接合、p−n−p多層、オボニック閾値スイッチング材料、バイポーラセレクタ、ユニポーラセレクタ、金属−絶縁体−金属セレクタ、混合イオン−電子伝導複合材料セレクタ、または、金属−絶縁体転移セレクタなどを含むことができる。他の実施形態は、読み出し電流を阻止する同様のまたは同等の手段を含んでよい。ある特定の実施形態では、読み出し電流を阻止する手段は、(例えば、MRAMセル300の隣接していない部分に配設された)書き込み電流を阻止する手段から物理的に分離可能である。
本開示は、その趣旨または本質的な特性から逸脱することなく、他の特有の形態で具現化可能である。説明した実施形態は、あらゆる点で、単なる例示と見なされ、制限的と見なされるべきではない。従って、本開示の範囲は、前述の説明によってではなく添付の特許請求の範囲によって指示される。特許請求の範囲と同等の意義および範囲に入る全ての変更は、特許請求の範囲内に包含されるものとする。

Claims (20)

  1. 読み出し線層における複数の読み出し線と、
    書き込み線層における複数の書き込み線と、
    前記読み出し線層と前記書き込み線層との間に配設されるスピン蓄積線層における複数のスピン蓄積線であって、前記読み出し線および前記書き込み線を水平に横断する、スピン蓄積線と、
    複数の垂直磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セルと、
    を備え、
    前記垂直MRAMセルは、スピン蓄積線と書き込み線との間に結合される偏光子、および、前記スピン蓄積線と読み出し線との間に結合される磁気トンネル接合であって、前記磁気トンネル接合および前記偏光子が垂直に整列されるようにする磁気トンネル結合を含む、装置。
  2. 前記垂直MRAMセルの面密度は、1セル当たり、プロセスフィーチャサイズの2乗の4倍である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記垂直MRAMセルは、前記磁気トンネル結合と前記読み出し線との間に配設される読み出しセレクタ、および、前記偏光子と前記書き込み線との間に配設される書き込みセレクタをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  4. 前記読み出しセレクタおよび前記書き込みセレクタは前記偏光子および前記磁気トンネル接合と垂直に整列される、請求項3に記載の装置。
  5. 前記読み出しセレクタはユニポーラセレクタを含み、前記書き込みセレクタはバイポーラセレクタを含む、請求項3に記載の装置。
  6. 前記読み出し線は前記書き込み線に平行であり、前記スピン蓄積線は前記読み出し線および前記書き込み線に直角である、請求項1に記載の装置。
  7. 前記磁気トンネル結合は、固定層、障壁層、および自由層を含み、前記障壁層は前記固定層と前記自由層との間に配設され、前記自由層は前記スピン蓄積線と接触している、請求項1に記載の装置。
  8. 前記固定層の磁気モーメント、前記自由層の磁気モーメント、および前記偏光子の磁気モーメントは、前記障壁層に垂直である、請求項7に記載の装置。
  9. 前記スピン蓄積線は、銀、銅、アルミニウム、およびグラフェンのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記偏光子はスピン分極した強磁性材料を含む、請求項1に記載の装置。
  11. 第2の複数の垂直MRAMセルをさらに含み、前記複数の垂直MRAMセルおよび前記第2の複数の垂直MRAMセルは3次元アレイを形成し、前記第2の複数の垂直MRAMセルは、前記読み出し線および前記書き込み線のうちの1つまたは複数を前記複数の垂直MRAMセルと共有する、請求項1に記載の装置。
  12. 前記読み出し線、前記書き込み線、および前記スピン蓄積線に対する電圧を制御することによって前記垂直MRAMセルに対する読み出し動作および書き込み動作を行うコントローラをさらに含む、請求項1に記載の装置。
  13. 磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイを備えるシステムであって、
    前記磁気ランダムアクセスメモリアレイは、
    複数の読み出し線と、
    複数の書き込み線と、
    前記読み出し線と前記書き込み線との間に配設されるスピン蓄積層における複数のスピン蓄積線であって、前記読み出し線および前記書き込み線に直角であるスピン蓄積線と、
    複数のMRAMセルであって、書き込みセレクタ、偏光子、磁気トンネル接合、および読み出しセレクタを含み、前記書き込みセレクタおよび偏光子は前記スピン蓄積線と前記書き込み線との間に直列に電気的に結合され、前記読み出しセレクタおよび磁気トンネル接合は前記スピン蓄積線と前記読み出し線との間に直列に電気的に結合される、MRAMセルと、
    前記読み出し線、前記書き込み線、および前記スピン蓄積線に対する電圧を制御することによって前記アレイに対する読み出し動作および書き込み動作を行うコントローラと、を含む、システム。
  14. 前記コントローラは、選択されたMRAMセルに対する読み出し動作を、読み出し電圧を前記選択されたセルに対する読み出し線に結合し、前記選択されたセルのためのスピン蓄積線を接地し、および、前記読み出し電圧の半分を他の読み出し線、他のスピン蓄積線、および前記書き込み線に結合することによって行う、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記コントローラは、第1のビット値を選択されたセルに書き込むための書き込み動作を、書き込み電圧を前記選択されたセルに対する書き込み線に結合し、前記選択されたセルのためのスピン蓄積線を接地し、および、前記書き込み電圧の半分を、他の書き込み線、他のスピン蓄積線、および前記読み出し線に結合することによって行う、請求項13に記載のシステム。
  16. 前記コントローラは、前記書き込み動作中、前記選択されたセルに対する読み出し線に前記書き込み電圧の半分より大きい電圧を加える、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記コントローラは、前記第1のビット値と異なる第2のビット値を前記選択されたセルに書き込むための書き込み動作を、前記書き込み電圧を前記選択されたセルに対する前記スピン蓄積線に結合し、前記選択されたセルのための前記書き込み線を接地し、および前記書き込み電圧の半分を、他の書き込み線、他のスピン蓄積線、および前記読み出し線に結合することによって行う、請求項15に記載のシステム。
  18. 磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段と、
    記憶された前記データ値を変更するために、前記磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段に、隣接して、磁気スピンを蓄積する手段と、
    蓄積された前記磁気スピンを生成するために電気的な書き込み電流をスピン分極する手段と、を備え、
    前記磁気抵抗を利用してデータ値を記憶する手段、前記磁気スピンを蓄積する手段、および前記スピン分極する手段は、クロスポイント型磁気抵抗メモリアレイにおいて垂直に整列される、装置。
  19. 第1の電圧が閾値を満たさないことに基づいて前記書き込み電流を阻止する手段をさらに備える、請求項18に記載の装置。
  20. 第2の電圧が閾値を満たさないことに基づいて読み出し電流を阻止する手段をさらに備え、前記読み出し電流を阻止する手段は、前記書き込み電流を阻止する手段から物理的に分離される、請求項19に記載の装置。
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