JP2019074679A - 画像表示装置 - Google Patents

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将行 ▲高▼木
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敏明 宮尾
Toshiaki Miyao
敏明 宮尾
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朗 小松
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Takashi Takeda
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Abstract

【課題】分割した画像領域の繋ぎ目で境界が目立つことを防止しつつも、広画角化や小型化を達成できる画像表示装置を提供する。【解決手段】画像表示装置200は、分割された複数の領域に対応する画像光を射出する複数の表示素子と、複数の表示素子から射出された画像光を観察者の眼に対応する位置に射出する接眼光学系とを備え、接眼光学系は、複数の領域の境界を含むブレンディング領域で映像を重畳させ、ブレンディング領域の境界に直交する方向の重畳角度幅を中心視野側よりも周辺視野側で狭くする。【選択図】図1

Description

本発明は、映像を観察者に提示する画像表示装置に関し、特に複数の表示素子から射出された画像光を観察者の眼に射出する接眼光学系を有する画像表示装置に関する。
ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも言う)として、複数の画像表示手段が互いに異なった表示画像を表示し、観察光学系が各画像表示手段毎に設けた合成反射面で各表示画像からの光束を反射させ、該複数の反射面からの光束を1つの光学系を介して観察者に導光するものが公知となっている(特許文献1、2)。特に、特許文献2では、互いに一部が重複する原画について合成表示を行うことも開示されている。
しかしながら、上記のHMDでは、分割した画像領域の繋ぎ目で複数の虚像同士の境界がはっきり見えてしまう可能性がある。また、画像領域の重複を大きくする場合、設計目標の画角を満たすためには光学系の画角を増す必要があり(それには光学系をより大きくする必要があり)、小型化の妨げになる。また、上記の場合は、より広角化する際にも妨げになってしまう。
特開平08−240786号公報 特開2009−3128号公報。
本発明は、分割した画像領域の繋ぎ目で境界が目立つことを防止しつつも、広画角化や小型化を達成できる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像表示装置は、分割された複数の領域に対応する画像光を射出する複数の表示素子と、複数の表示素子から射出された画像光を観察者の眼に対応する位置に射出する接眼光学系とを備え、接眼光学系は、複数の領域の境界を含むブレンディング領域で映像を重畳させ、ブレンディング領域の境界に直交する方向の重畳角度幅を中心視野側よりも周辺視野側で狭くする。
上記接眼光学系では、ブレンディング領域の境界に直交する方向の重畳角度幅を中心視野側よりも周辺視野側で狭くするので、中心視野側の画像の繋ぎ目を比較的目立たないものとできるとともに、周辺視野側の画像の繋ぎ目を狭くして光学系の重複を少なくすることができる。これにより、分割した画像領域の繋ぎ目で境界が目立つことを防止しつつ、広画角化や小型化を達成できる。
本発明の具体的な側面では、ブレンディング領域として、中心視野側のブレンディング領域と周辺視野側のブレンディング領域とを有し、中心視野側のブレンディング領域の重畳角度幅は、周辺視野側のブレンディング領域の重畳角度幅よりも広い。
本発明の別の側面では、接眼光学系は、複数の光学系部分を含む。つまり、複数の光学系部分によって映像光がそれぞれ結像され、隣接方にはみ出すブレンディング領域で映像を重畳させることになる。
本発明のさらに別の側面では、正面を見ているときの視軸に対する複数の光学系部分の光軸の角度を接眼光学系の設計半画角の半分よりも小さくする。
本発明のさらに別の側面では、複数の光学系部分の光軸の視軸に対する所定方向に関する角度θは、接眼光学系を構成する各光学系部分の所定方向に関する画角をαとして、以下の式(1)で与えられる範囲とする。
0<{(α/2−θ)/α}<0.4 … (1)
本発明のさらに別の側面では、ブレンディング領域は、複数の領域の境界で直線的に延びる。
本発明のさらに別の側面では、ブレンディング領域は、正面を見ているときの視軸に対してシフトした位置に配置される。
本発明のさらに別の側面では、複数の領域は、眼の並ぶ横方向に配列されるとともに、眼の並ぶ横方向に直交する縦方向に配列される。
本発明のさらに別の側面では、縦方向に延びるブレンディング領域の横方向の重畳角度幅は、横方向に延びるブレンディング領域の縦方向の重畳角度幅よりも狭い。
本発明のさらに別の側面では、接眼光学系の結像特性を反映して複数の表示素子のブレンディング領域における表示に関して補正処理を行う制御回路部をさらに備える。この場合、信号処理によって画像領域の繋ぎ目で境界が目立つことを防止できる。
本発明のさらに別の側面では、制御回路部は、ブレンディング領域における表示に対する補正処理に関してユーザーからの設定を受け付ける。この場合、ユーザーの感覚を反映した調整が可能になる。
本発明のさらに別の側面では、表示素子は、有機EL表示デバイス、液晶表示デバイス、及びレーザー走査型の表示デバイスのうちいずれかである。
第1実施形態の画像表示装置を説明する概念的な平面図である。 画像表示装置の片方の画像表示部を眼側から見た様子を示す概念図である。 図2のAA矢視断面に関して接眼光学系を説明する断面図である。 図2のBB矢視断面に関して接眼光学系を説明する断面図である。 接眼光学系を眼側から見た様子を示す概念図である。 第1及び第2光学系部分の光軸、画角等の関係を説明する図である。 接眼光学系によるブレンディング領域の形成を説明する図である。 接眼光学系による具体的な表示例を示す図である。 縦方向のブレンディング領域の形成状態を説明する図である。 ブレンディング領域の下端側での結像を説明する図である。 特定のブレンディング領域での輝度調整を説明する図である。 人の中心視野や周辺視野を鉛直方向に関して説明する図である。 人の中心視野や周辺視野を水平方向に関して説明する図である。 モニターデバイスの一例を説明する側方断面図である。 モニターデバイスの一例を説明する一部透視平面図である。 変形例のモニターデバイスを説明する裏面図である。 変形例のモニターデバイスを説明する側面図である。 別の変形例のモニターデバイスを説明する側方断面図である。 さらに別の変形例のモニターデバイスを説明する断面図である。 図1に示す画像表示装置による表示動作の一例について説明する図である。 図1に示す画像表示装置による表示動作の一例について説明する図である。 第2実施形態の画像表示装置を説明する側方断面図である。 第3実施形態の画像表示装置を説明する側方断面図である。 第4実施形態の画像表示装置を説明する側方断面図である。 第5実施形態の画像表示装置を説明する側方断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る第1実施形態の画像表示装置について説明する。なお、図1等おいて、X、Y、及びZは、直交座標系の3軸を意味し、Yは、直立した観察者の一対の眼の並ぶ横方向又は水平方向に対応し、Zは、眼の並ぶ横方向や正面視の視軸に垂直な鉛直方向に対応する。
図1に示す画像表示装置200は、眼鏡型のヘッドマウントディスプレイであり、左右一対の画像表示部200A,200Bと、両画像表示部200A,200Bの表示動作等を制御する制御回路部80と、ユーザーの操作を受け付け制御回路部80と連携して動作する操作制御部90を備える。画像表示装置200は、ユーザー又は装着者である観察者HOの両眼EYの位置に虚像を形成する合成光LIを入射させることで観察者HOに動画、静止画等の各種画像を認識させる。両画像表示部200A,200Bは、共通する保持部であるケース71内に支持されており、このケース71によって、両画像表示部200A,200B相互の配置関係が維持されるとともに、各画像表示部200A,200Bを構成する複数の光学部品の相対的な配置関係が維持される。ケース71は、バンド72を介して観察者HOの頭部に着脱自在に固定されている。
右側の画像表示部200Aは、接眼光学系100Aと、表示部20Aと、表示駆動回路61Aとを備える。左側の画像表示部200Bは、接眼光学系100Bと、表示部20Bと、表示駆動回路61Bとを備える。各接眼光学系100A,100Bに付随して、各接眼光学系100A,100Bによって形成される虚像の輝度や色度をチェックするため、モニター部51A,51Bが設けられている。
左側の画像表示部200Bを構成する接眼光学系100B、表示部20B、及び表示駆動回路61Bは、右側の画像表示部200Aを構成する接眼光学系100A、表示部20A、及び表示駆動回路61Aと同じ構造を有するので、以下では、主に右側の画像表示部200Aについて説明し、左側の画像表示部200Bについては説明を省略する。なお、左側の画像表示部200Bによって形成される虚像は、右側の画像表示部200Aによって形成される虚像と同じものである必要はなく、例えば両者に視差を持たせた画像を形成させることができる。
図2に概念的に示すように、右側の画像表示部200Aのうち、接眼光学系100Aは、第1〜第4光学系部分10a〜10dを備え、表示部20Aは、第1〜第4表示素子2a〜2dを備える。第1〜第4光学系部分10a〜10dや第1〜第4表示素子2a〜2dは、正面を見ている右側の眼EYの視軸EXが通る中央を基準として、下側や右側に偏った配置又はシフトした配置となっている。つまり、正面の視軸EXは、第1光学系部分10aのみを通過するような構造となっている。この結果、右眼の特性に合わせた視野確保が可能になるとともに、後述する中心視野から第1〜第4光学系部分10a〜10dによる表示の境界を外すことができ、この場合、中心視野に対応する画像を形成する第1光学系部分10aを第2〜第4光学系部分10b〜10dに対して比較的高解像度としてもよい。
各光学系部分10a〜10dに付随して、モニターデバイス52a〜52dが設けられている。モニターデバイス52a〜52dは、全体で図1のモニター部51Aを構成し、光学系部分10a〜10dによって形成される虚像の輝度や色度を個別に検出して図1の制御回路部80に出力する。
図3及び図5Aに示すように、接眼光学系100Aのうち、第1光学系部分10aは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中央領域及びその上側をカバーするように配置され、第2光学系部分10bは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中央領域よりも下側をカバーするように配置される。つまり、第1光学系部分10aが視軸EXよりも下寄りの位置で上下に分割された視界の上側領域に対応する画像を主に担い、第2光学系部分10bが上下に分割された視界の下側領域に対応する画像を主に担うことになる。
第1光学系部分10aは、複数のレンズで構成され、具体的には、眼EYの瞳EYaが配置される位置PEに近い射出側からの順で、射出レンズ11aと、中間レンズ12a,13aと、入射レンズ14aとを有する。また、第2光学系部分10bは、複数のレンズで構成され、具体的には、瞳EYaに対応する位置PEに近い射出側からの順で、射出レンズ11bと、中間レンズ12b,13bと、入射レンズ14bとを有する。
第1光学系部分10aの射出レンズ11aと、第2光学系部分10bの射出レンズ11bとは、別体のレンズであるが、両射出レンズ11a,11bを一体化することもできる。両射出レンズ11a,11bの射出側面11fは、連続的な凹の湾曲面であって、射出側面11f又はその近似球面の曲率半径は、瞳EYaの位置PEから射出側面11fまでの設計上の距離に等しくなっている。つまり、射出側面11fは、アイレリーフ長に対応する曲率に設定されている。
第1光学系部分10aを構成する射出レンズ11a、中間レンズ12a,13a及び入射レンズ14aは、球面レンズ、非球面レンズ、自由曲面レンズ等のいずれかとすることができる。また、中間レンズ12a,13aは、2枚に限らず、1枚又は3枚以上とできる。第2光学系部分10bを構成する射出レンズ11b、中間レンズ12b,13b及び入射レンズ14bは、球面レンズ、非球面レンズ、自由曲面レンズ等のいずれかとすることができる。また、中間レンズ12b,13bは、2枚構成に限らず、1枚又は3枚以上とできる。
一対の射出レンズ11a,11bの光入射側には、絞りSTPを配置することができる。このような絞りSTPにより、瞳EYaの位置PEに不要な光が入射してゴースト像を形成することを防止できる。同様の絞りは、中間レンズ12a,13a,12b,13b、入射レンズ14a,14b等の周辺にも配置することができる。
第1光学系部分10aを構成する射出レンズ11a、中間レンズ12a,13a及び入射レンズ14aは、プラスチック材料やガラス材料から形成することができ、同様に、第2光学系部分10bを構成する射出レンズ11b、の中間レンズ12b,13b及び入射レンズ14bも、プラスチック材料やガラス材料から形成することができる。
以上の第1及び第2光学系部分10a,10bにより、第1及び第2表示素子2a,2bの表示面21a,21bに形成された像が瞳EYaの位置PEに導かれ、位置PEから見て前方左側の無限遠又はこれに準じた位置に虚像を形成する。
図4及び図5Aに示すように、接眼光学系100Aのうち、第1光学系部分10aは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中央領域及びその左側又は内側をカバーするように配置され、第3光学系部分10cは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中央領域よりも右側又は外側をカバーするように配置される。つまり、第1光学系部分10aが視軸EXよりも右寄りの位置で左右に分割された視界の左側に対応する画像を主に担い、第3光学系部分10cが左右に分割された視界の右側に対応する画像を主に担うことになる。
第3光学系部分10cは、複数のレンズで構成され、具体的には、瞳EYaに対応する位置PEに近い射出側からの順で、射出レンズ11cと、中間レンズ12c,13cと、入射レンズ14cとを有する。第1光学系部分10aの射出レンズ11aと、第3光学系部分10cの射出レンズ11cとは、別体のレンズであるが、両射出レンズ11a,11cを一体化することもできる。両射出レンズ11a,11cの射出側面11f又はその近似球面の曲率半径は、瞳EYaの位置PEから射出側面11fまでの設計上の距離に等しくなっている。
第3光学系部分10cを構成する射出レンズ11c、中間レンズ12c,13c及び入射レンズ14cは、球面レンズ、非球面レンズ、自由曲面レンズ等のいずれかとすることができる。また、中間レンズ12c,13cは、2枚構成に限らず、1枚又は3枚以上とできる。第2光学系部分10cを構成する射出レンズ11c、の中間レンズ12c,13c及び入射レンズ14cは、プラスチック材料やガラス材料から形成することができる。
以上の第1及び第3光学系部分10a,10cにより、第1及び第3表示素子2a,2cの表示面21a,21cに形成された像が瞳EYaの位置PEに導かれ、位置PEから見て前方上側の無限遠又はこれに準じた位置に虚像を形成する。
なお、第4光学系部分10dについては、図示を省略するが、第2光学系部分10b又は第3光学系部分10cと同様又は類似する光学系となっており、中間レンズ12d、射出レンズ11d等を有する(図5A参照)。
図2に戻って、表示部20Aは、画像光Lを接眼光学系100Aに向けて射出する画像形成部であり、D/Aコンバーター等を備える表示駆動回路61Aに駆動されて動作する。表示部20Aは、第1光学系部分10aの前段に配置される第1表示素子2aと、第2光学系部分10bの前段に配置される第2表示素子2bと、第3光学系部分10cの前段に配置される第3表示素子2cと、第4光学系部分10dの前段に配置される第4表示素子2dとを有する。各表示素子2a〜2dに表示させる画像は、統一的な全体画像のうち左上、左下、右上、及び右下に対応する分割部分又は分割領域である。各表示素子2a〜2dは、自発光型の有機EL表示デバイスとすることができるが、これに限らず、LEDその他のバックライトで照明される液晶表示デバイス、又はレーザー光をMEMSで走査することによって描画を行うレーザー走査型の表示デバイスで構成することができる。
図6Aは、図2等に示す接眼光学系100Aによるブレンディング領域の形成を説明する図である。接眼光学系100Aによって虚像が形成される画像領域TIは、大まかには4領域に分割されており、左上の部分領域IA1は、第1光学系部分10aに対応し、左下の部分領域IA2は、第2光学系部分10bに対応し、右上の部分領域IA3は、第3光学系部分10cに対応し、右下の部分領域IA4は、第4光学系部分10dに対応する。ここで、第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとの間には、領域の境界で直線的に延びる比較的広い重複部分であるブレンディング領域BA1が形成され、第1光学系部分10aと第3光学系部分10cとの間にも、領域の境界で直線的に延びる比較的広い重複部分であるブレンディング領域BA2が形成される。一方、第2光学系部分10bと第4光学系部分10dとの間には、領域の境界で直線的に延びる比較的狭い重複部分であるブレンディング領域BA3が形成され、第3光学系部分10cと第4光学系部分10dとの間にも、領域の境界で直線的に延びる比較的狭い重複部分であるブレンディング領域BA4が形成される。
ここで、第1及び第2光学系部分10a,10b間のブレンディング領域BA1は、表示の切り替わりが一様になるように、第1及び第2光学系部分10a,10bの境界に沿ったY方向に一様に延び、境界に直交するZ方向の比較的広い重畳角度幅は、符号d1で示されている。第1及び第3光学系部分10a,10c間のブレンディング領域BA2は、表示の切り替わりが一様になるように、第1及び第3光学系部分10a,10cの境界に沿ったZ方向に一様に延び、境界に直交するY方向の比較的広い重畳角度幅は、符号d2で示されている。
第2及び第4光学系部分10b,10d間のブレンディング領域BA3は、表示の切り替わりが一様になるように、第2及び第4光学系部分10b,10dの境界に沿ったZ方向に一様に延び、境界に直交するY方向の比較的狭い重畳角度幅は、符号d3で示されている。第3及び第4光学系部分10c,10d間のブレンディング領域BA4も同様に、第3及び第4光学系部分10c,10dの境界に沿ったY方向に一様に延び、境界に直交するZ方向の比較的狭い重畳角度幅は、符号d4で示されている。
以上において、第1及び第2光学系部分10a,10b間のブレンディング領域BA1や第1及び第3光学系部分10a,10c間のブレンディング領域BA2は、視軸EXに対してシフトした位置に配置されるとともに、視軸EXが通る中心に相対的に近い位置に配置され、それらの重畳角度幅d1,d2は比較的広くなっている。一方、第2及び第4光学系部分10b,10d間のブレンディング領域BA3や第3及び第4光学系部分10c,10d間のブレンディング領域BA4は、視軸EXに対してシフトした位置に配置されるとともに、視軸EXが通る中心から相対的に遠い位置に配置され、それらの重畳角度幅d3,d4は比較的狭くなっている。つまり、中心視野に近いブレンディング領域BA1,BA2は比較的角度幅が広く、中心視野から遠いブレンディング領域BA3,BA4は比較的角度幅が狭く、ブレンディング領域の角度幅は、中心視野側の箇所よりも周辺視野側の箇所で狭くなっている。このように、中心視野に近いブレンディング領域BA1,BA2の角度幅を広くし、中心視野から遠いブレンディング領域BA3,BA4の角度幅を比較的狭くすることで、視野の中心視野側で周辺視野側よりも画像の切り替わりを緩やかにでき、画像の切り替わりが寄り目立たなくなる。なお、ここで、中心視野側及び周辺視野側とは、視軸EXを基準とするものであり、一対の比較対象領域について、相対的に視軸EXに近い領域を中心視野側とし、相対的に視軸EXから遠い領域を中心視野側とする。特に比較対象領域が広がりを有する場合において、領域が細長い場合のように対称性を有するときは、例えばその中央を基準として比較すればよく、領域が対称性を有しないときは、例えば輪郭の重心を基準として比較すればよい。
図6Bは、接眼光学系100Aによって眼EYで観察される画像領域TIでの具体的な表示例を示している。各ブレンディング領域BA1〜BA4において、重なる位置には同一の画像が表示されて画像の滲みが防止されているだけでなく、輝度や色度の異常な変化が形成されないような表示となっている。なお、第1〜第4光学系部分10a〜10dに表示される画像は、第1〜第4表示素子2a〜2dに形成される画像と一般的に相似ではなく、光学系部分10a〜10dの光学的ディストーシンによって変形したものとなっている。よって、第1〜第4表示素子2a〜2dに形成される画像に予めデジタル歪曲補正を施して歪みを与えておけば、第1〜第4光学系部分10a〜10dの歪み補正が可能になり、各ブレンディング領域BA1〜BA4に滲みのない重畳画像を形成することができる。
図7A及び7Bを参照して、縦方向のブレンディング領域の形成状態、具体的には第1及び第2光学系部分10a,10b間のブレンディング領域BA1の形成状態について説明する。図7Aにおいて、符号BDで示す一点鎖線は、第1及び第2光学系部分10a,10bの境界を示し、ブレンディング領域BA1の上下に関する中間を示す。また、第1光学系部分10aを横切る一点鎖線は、第1学系部分10aの光軸AX1を示し、第2光学系部分10bを横切る一点鎖線は、第1学系部分10aの光軸AX2を示す。
第1光学系部分10aによって形成される下端側の画像に対応する光線B11,B12は、実線と破線とで示すように、瞳EYaの位置PEに入射する。第2光学系部分10bによって形成される上端側の画像に対応する光線B21,B22は、一点鎖線と二点鎖線とで示すように、瞳EYaの位置PEに入射する。この際、第1光学系部分10aからの光線B12と、第2光学系部分10bからの光線B22とが重畳して同一画像を形成し、ブレンディング領域BA1として観察される(図7B参照)。なお、第1光学系部分10aからの光線B11は、ブレンディング領域BA1の単独領域SA1(図6A参照)側に入射し、第2光学系部分10bからの光線B21は、ブレンディング領域BA1の単独領域SA1側(図6A参照)に入射する。
図7Aから明らかなように、ブレンディング領域BA1を形成する光線は、互いに異なる縦幅で瞳EYaの位置PEのうち局所的な部分に共に入射し、この縦幅を制御することは容易でない。よって、第1及び第2表示素子2a,2bにおいて、ブレンディング領域BA1に対応する画素部分では、重畳させた画像輝度が元の画像に近い状態となるように強度調整又は階調補正を行うことが望ましい。
図8は、ブレンディング領域BA1での輝度調整すなわち補正処理を概念的に説明する図である。第1光学系部分10aによる本来の投射輝度PB1は、ブレンディング領域BA1内の既定箇所から他端に向けて徐々に減少する。また、第2光学系部分10bによる本来の投射輝度PB2は、ブレンディング領域BA1内の既定箇所から他端に向けて徐々に減少する。ブレンディング領域BA1でのみ画像の合成を行うには、第1光学系部分10a側については、点線PB1'で示すように、ブレンディング領域BA1の一端位置PS1から他端位置PS2にかけて投射輝度PB1を徐々に減少させるとともに、第2光学系部分10b側については、点線PB2'で示すように、ブレンディング領域BA1の一端位置PS2から他端位置PS1にかけて投射輝度PB2を徐々に減少させる。このような補正処理により、ブレンディング領域BA1において、端位置PS1,PS2間で第1光学系部分10aからの光線と、第2光学系部分10bからの光線とが徐々に切り替わり、画像の輝度が滑らかかつ緩やかに変化する。つまり、隣接する画面領域同士を平滑に接続することができる。
図示の例では、第1光学系部分10aのみで投影を行う単独領域SA1では、投射輝度PB1を調整しない。また、第2光学系部分10bのみで投影を行う単独領域SA2でも、投射輝度PB2を調整しない。ただし、第1光学系部分10aの輝度と第2光学系部分10bの輝度との相対比を調整することもできる。この場合、第1及び第2光学系部分10a,10bのうち相対輝度が大きい方の輝度を所定の割合で全体的に下げることになる。また、投射輝度PB1,PB2は、一般に単独領域SA1,SA2内でも一様でなく、各単独領域SA1,SA2内で輝度分布の調整又は修正を行うことができる。
図9は、人の中心視野や周辺視野を鉛直方向に関して説明する図である。人が対象を注視する場合、数°の範囲内を高い解像度で観察するが、その他の周辺は、低い解像度でしか観察できない。人の眼EYが対象に応じて回転又は移動しても、見にくくなるので頭部を回転させて正面視を維持しようとする。このため、中心視野F1として、正面を見ている眼EYの視軸EXを基準として左右又は内外に±15°程度が想定され、この中心視野F1内で解像度を高めれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。また、中心視野F1の外側であって、視軸EXを基準として上側に60°及び下側に80°程度を周辺視野F2として確保すれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。なお、周辺視野F2は、鉛直軸VXに対して全体として下側に傾斜したものとなっている。
このような観点で、右眼用の接眼光学系100Aの上側の視野角β1を60°程度とし、右眼用の接眼光学系100Aの下側の視野角β2を80°程度としている。ここで、図3等に示す上側又は正面側の第1光学系部分10aは、中心視野F1を略カバーしており、比較的高解像度で比較的高精度の画像投影が行われる。一方、図3等に示す下側の第2光学系部分11bは、周辺視野F2の一部をカバーしており、比較的低解像度又は比較的低精度の画像投影で足る。なお、中心視野F1の中心を視軸EXが通っており、図6Aに示すブレンディング領域BA1は、中心視野F1の下側から周辺視野F2にかけての位置に形成されている。このブレンディング領域BA1については、中心視野F1の中央を横切るようなものとできるが、完全に周辺視野F2内に位置するように下にシフトさせることもできる。
図10は、人の中心視野や周辺視野を水平方向に関して説明する図である。中心視野F1としては、正面を見ている眼EYの視軸EXを基準として左右又は内外に±15°程度を想定し、この中心視野F1内で解像度を高めれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。また、右眼の場合、中心視野F1の外側であって、視軸EXを基準として内側に60°及び外側に100°程度を周辺視野F2として確保すれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。なお、周辺視野F2は、両眼が並ぶ水平軸HXに対して全体として外側に傾斜したものとなっている。
このような観点で、右眼用の接眼光学系100Aの内側の視野角α1を60°程度とし、右眼用の接眼光学系100Aの外側の視野角α2を100°程度としている。ここで、内側又は正面側の第1光学系部分10aは、中心視野F1を略カバーしており、比較的高解像度で比較的高精度の画像投影が行われる。一方、外側の第2光学系部分10cは、周辺視野F2の一部をカバーしており、比較的低解像度又は比較的低精度の画像投影で足る。なお、中心視野F1の中心を視軸EXが通っており、図6Aに示すブレンディング領域BA2は、中心視野F1の右側から周辺視野F2にかけての位置に形成されている。このブレンディング領域BA2については、中心視野F1の中央を横切るようなものとできるが、完全に周辺視野F2内に位置するように右にシフトさせることもできる。
周辺視野F2については、上記説明に対応する視野角140°又は160°に限らず、200°を確保することもできる。
以上のように、接眼光学系100Aにおいて、第1〜第4光学系部分10a〜10dによって縦方向や横方向に表示領域を分割する場合において、縦方向に関するブレンディング領域BA1,BA4の角度幅、つまり重畳角度幅d1,d4は、全体の画像領域TIの縦の半画角HHの半分又は1/4以下であることが望ましく、横方向に関するブレンディング領域BA2,BA3の角度幅、つまり重畳角度幅d2,d3は、全体の画像領域TIの横の半画角HWの半分又は1/4以下であることが望ましい。これにより、光学系部分10a〜10dの重複が過度になるとを防止でき、光学系部分10a〜10dを有効活用することができ、接眼光学系100Aの軽量化や簡素化が可能になる。
見方を変えれば、視軸EXに対する第1及び第2光学系部分10a,10bの光軸AX1,AX2の角度θは、接眼光学系100Aの設計上の半画角の半分よりも小さく設定する。個々の光学系部分10a,10bで考えた場合、第1及び第2光学系部分10a,10bの視軸EXに対する縦のZ方向の光軸AX1,AX2の角度θは、各光学系部分10a,10bの縦の画角をαとして、以下の式(1)で与えられる範囲とする。
0<{(α/2−θ)/α}<0.4 … (1)
なお、光学系部分10a,10bの画角に大きな差がある場合、第1及び第2光学系部分10a,10bの画角をそれぞれα、αとし、視軸EXに対する光軸AX1,AX2の傾斜角をそれぞれθ、θとすると(図5B参照)、例えば第1光学系部分10aについては、第2光学系部分10bとのブレンディング領域BA1が画角αに占める割合は、以下の式で表されるようにする。
Figure 2019074679
同様に、第3及び第4光学系部分10c,10dの視軸EXに対する縦のZ方向の光軸の角度θは、接眼光学系100Aの縦の画角をαとして、上記式(1)等で与えられる範囲とする。
同様に、第1及び第3光学系部分10a,10cの視軸EXに対する横のY方向の光軸AX1,AX3の角度θは、接眼光学系100Aの横の画角をαとして、上記式(1)等で与えられる範囲とする。
同様に、第2及び第4光学系部分10b,10dの視軸EXに対する横のY方向の光軸の角度θは、接眼光学系100Aの横の画角をαとして、上記式(1)等で与えられる範囲とする。
特に、中心視野に関連する第1及び第2光学系部分10a,10b間に関しては、光軸AXの視軸EXに対する縦のZ方向に関する角度θは、以下の式(2)で与えられる範囲とすることが望ましい。
0.03<{(α/2−θ)/α}<0.4 … (2)
同様に、中心視野に関連する第1及び第3光学系部分10a,10c間に関しては、光軸AXの視軸EXに対する横のY方向に関する角度θは、上記式(2)で与えられる範囲とすることが望ましい。
具体的な例では、光学系部分の光軸AXの視軸EXに対する角度θは、例えば10°程度とされる。
図11Aは、第1光学系部分10aに対向して配置された表示素子2aを示す側方断面図であり、図11Bは、表示素子2aの部分透視平面図である。表示素子2aは、例えば有機EL表示デバイスである。モニターデバイス52aは、複数のセンサー54からなり、各センサー54は、表示素子2aの固定治具2jの周囲に沿って固定治具2jの内側に埋め込むように等間隔で配置されている。固定治具2jは、表示素子2aのバックプレーン2kに固定され、バックプレーン2kと保護ガラス2mとの間に発光によって像を形成する表示部2nが形成されている。表示部2nは、図3に示す表示面21a等に対応する。
各センサー54は、3つのフォトダイオード54aと、3つのカラーフィルター54bとを備える。各センサー54は、表示素子2aの表示部2nのうち周辺部2pに対向するように配置され、周辺部2pの表示輝度や色度を検出する。これにより、表示素子2aの表示面21aうち上述したブレンディング領域BA1に対応する部分の輝度と色度との双方を測定できるとともに、表示素子2aの表示面21a全体の表示輝度や色度を測定することができる。
以上は、第1光学系部分10a又は表示素子2aに付随するモニターデバイス52aの説明であったが、第2〜4光学系部分10b〜10d又は表示素子2b〜2dに付随する他のモニターデバイス52b〜52dも、モニターデバイス52aと同様の構造を有する。
図12A及び12Bは、図11A等に示すモニターデバイス52aの変形例を説明する図である。図12Aは、第1光学系部分10aにおいて表示素子2aに最も近い入射レンズ14a及びその保持枠15aを示す平面図であり、図12Bは、光軸AX1に沿った断面図である。
モニターデバイス52aは、複数のセンサー54からなり、各センサー54は、保持枠15aの周囲に沿って保持枠15aの表示素子2a側に埋め込むように等間隔で配置されている。この場合も、表示素子2aの表示面21aうちブレンディング領域BA1に対応する部分の輝度と色度との双方を測定できるとともに、表示素子2aの表示面21a全体の表示輝度や色度を測定することができる。
図13は、図11A等に示すモニターデバイス52aの別の変形例を説明する図である。この場合、モニターデバイス52aを構成するセンサー54は、例えば小型ダイオードであり、保護ガラス2mの側面に固定されている。センサー54は、1つに限らず、複数設けることができる。表示素子2aの表示面21a又は表示部2nうちブレンディング領域BA1からの表示光LDのうち部分光LDaを、保護ガラス2mの表面での全反射を利用してセンサー54に導くことができる。この際、詳細な図示を省略するが、表示素子2aが3色のカラーフィルターを組み込んで表示色を変化させるものである場合、部分光LDaが大きく傾斜するため部分光LDaの光路がどのカラーフィルターを通過するかも問題となり、迷光も発生するので、カラーフィルターを含めた系でセンサー54のサイズや配置を設定するとともに検出信号に対して所定の処理を行う必要がある。具体的には、製品の製造時に迷光を含む部分光LDaが検出されるようになっていても、センサー54の測定結果から輝度・色度を求められるように補正式を用意しておく必要がある。具体的には、対象とする表示素子2aにおいて、ブレンディング領域の映像光のみを点灯させることで、映像領域を平滑に接続するのに重要なブレンディング領域の輝度及び色度を正しく測定することができる。
図14は、図11A等に示すモニターデバイス52aのさらなる変形例を説明する図である。この場合、モニターデバイス52a,52bは、小型カメラであり、表示素子2a,2bの表示面21a,21bを一括して撮影することで、表示素子2aの表示面21a全体の表示輝度や色度を測定することができ、結果的にブレンディング領域BA1に対応する部分の輝度と色度との双方を測定することができる。
なお、表示素子2a,2bに最も近い入射レンズ14a,14bについては、小型カメラであるモニターデバイス52a,52bに表示素子2a,2bからの映像光が入るように屈折率を調整することが望ましい。
図15及び図16を参照して、図1に示す画像表示装置200又は画像表示部200Aによる表示動作の一例について説明する。
制御回路部80は、較正タイミングか否かを判断する(ステップS11)。制御回路部80は、較正タイミングか否かを起動時、継続使用時間等の各種情報に基づいて判断する。つまり、較正タイミングは、画像表示装置200の起動時等とすることができる。
制御回路部80は、較正タイミングであると判断した場合、モニターデバイス52a〜52dの出力に基づいて補正データを算出し(ステップS12)、補正データをメモリー81に記録する(ステップS13)。具体的には、制御回路部80は、接眼光学系100Aに全白画面を表示させる。このように表示された全白画面の中で、ブレンディング領域BA1〜BA4の映像光をモニターデバイス52a〜52dのセンサー54で測定し、ブレンディング領域BA1〜BA4の輝度及び色度を決定する。このようにして得た輝度及び色度を基準値の輝度及び色度分布と比較して補正テーブルを作成し、メモリー81に保存する。ここで、基準値の輝度及び色度分布は、例えば工場出荷時の値とすることができるが、前回の起動時、所定回数前の起動時の値とすることもできる。輝度及び色度を測定するごとにメモリー81中の補正テーブルを更新することで、映像表示素子の経年変化に自動で対応することができる。なお、補正テーブルは、ブレンディング領域BA1〜BA4について、図8に示すような輝度調整を行うことや色補正を行うことの他、ブレンディング領域BA1〜BA4外で輝度及び色度分布の補正を行うことを含む。
制御回路部80は、外部から入力された映像信号やメモリー81に保管された映像信号を取り込む(ステップS14)。
制御回路部80は、ステップS13で取り込んだ映像信号を表示素子2a〜2dの個数及び分担エリアに対応して分割する(ステップS15)。この際、ブレンディング領域BA1〜BA4は、重複して割り当てられる。
その後、制御回路部80は、ステップS15で得た第1表示素子2a用の映像信号に対してステップS13で記録した補正データを参照して補正処理を行い、第1表示素子2a用の補正画像データを算出する(ステップS21)。これと並行して、制御回路部80は、ステップS15で得た第2表示素子2b用の映像信号に対してステップS13で記録した補正データを参照して補正処理を行い、第2表示素子2b用の補正画像データを算出する(ステップS31)。詳細な説明を省略するが、第3表示素子2c用の補正画像データや第4表示素子2d用の補正画像データも同様にして得られる。
その後、制御回路部80は、ステップS21で得た補正画像データを表示駆動回路61Aに出力し、表示素子2aに対応する表示を行わせる(ステップS22)。これと並行して、制御回路部80は、ステップS31で得た補正画像データを表示駆動回路61Aに出力し、表示素子2bに対応する表示を行わせる(ステップS32)。詳細な説明を省略するが、第3表示素子2cの表示動作や第4表示素子2dの表示動作も同様に行われる。
その後、制御回路部80は、ユーザーから較正要求があったか否かを判断する(ステップS51)。ユーザーは、操作制御部90を操作することで、制御回路部80に較正要求を送信することができる。
制御回路部80は、ユーザーから較正要求があった場合、補正処理に関してユーザーからの設定を受け付ける(ステップS52)。つまり、制御回路部80は、ステップS13で記録した補正データを調整する修正を受け付ける。具体的には、制御回路部80は、接眼光学系100Aに全白画面を表示させる。ユーザーは、操作制御部90を操作することで、表示されている全白画面、具体的には図6Aに示す画像領域TIにおいて、ブレンディング領域BA1〜BA4、単独領域SA1,SA2等の各領域の輝度及び色度分布がバランスするように画面を対比しつつ補正データのパラメーターを増減させる。この際、左右の眼ごとに独立して調整が行えるようにし、そのような設定が個別に受け付けられる。このようにユーザーからの較正要求を受け付けることで、表示輝度、色度等の経時的な変動又は劣化に対応することができる。
その後、制御回路部80は、ユーザーから補正データ確定の指示があった場合、調整後の補正データをメモリー81に記録する(ステップS53)。
次からの画像表示では、ステップS53で保存した補正データを参照して表示素子2a〜2d用の各映像信号に対して補正が行われるので、映像表示素子の経年変化に対応することができる。
以上から明らかなように、本実施形態の画像表示装置200によれば、ブレンディング領域BA1〜BA4の境界に直交する方向の重畳角度幅d1〜d4を中心視野側よりも周辺視野側で狭くするので、中心視野側の画像の繋ぎ目を比較的目立たないものとできるとともに、周辺視野側の画像の繋ぎ目を狭くして光学系の重複を少なくすることができる。これにより、分割した画像領域の繋ぎ目で境界が目立つことを防止しつつ、広画角化や小型化を達成できる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図17は、第2実施形態の接眼光学系におけるブレンディング領域の設定を説明する図であり、図6Aに対応する。この場合、第1及び第3光学系部分10a,10c間のブレンディング領域BA2の横方向の重畳角度幅d2が、第1及び第2光学系部分10a,10bのブレンディング領域BA1の縦方向の重畳角度幅d1よりも狭くなっている。このように、縦方向の重畳を広くすることで、全体として横長の画像を比較的小さな光学系で投影することができる。なお、例えば全体として縦の画角が相対的に大きい場合のように、別の事情があるときは、縦方向に延びるブレンディング領域の横方向の重畳角度幅を、横方向に延びるブレンディング領域の縦方向の重畳角度幅よりも広くしてもよい。縦方向に延びるブレンディング領域の横方向の重畳角度幅を相対的に広くすることで、人の眼の感度の観点からブレンディング領域を目立たなくすることができる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図18は、第3実施形態の接眼光学系におけるブレンディング領域の設定を説明する図である。この場合、接眼光学系100Aが9つの第1〜第9光学系部分10a〜10iを備え、画像領域TIは、3×3のマトリックス状に配列された部分領域IA1〜IA9を有する。これらの間に形成されるブレンディング領域BA1〜BA12のうち、視軸EXが通る中央側に近いブレンディング領域BA1〜BA4は、その外側のブレンディング領域BA5〜BA12よりも幅広になっている。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図19は、第4実施形態の接眼光学系におけるブレンディング領域の設定を説明する図である。この場合、接眼光学系100Aが6つの第1〜第6光学系部分10a〜10fを備え、画像領域TIは、2×3のマトリックス状に配列された部分領域IA1〜IA6を有する。ブレンディング領域BA1〜BA7のうち、視軸EXが通る中央側に近いブレンディング領域BA1は、その外側のブレンディング領域BA2〜BA7よりも幅広になっている。
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図20は、第5実施形態の接眼光学系におけるブレンディング領域の設定を説明する図である。この場合、接眼光学系100Aが2つの第1及び第2光学系部分10a,10bを備え、画像領域TIは、部分領域IA1,IA2を有する。ブレンディング領域BA1は、視軸EXが通る中央に近い部分で幅が広く、中央にから離れた部分で幅が狭いくなっている。
〔その他の変形例等〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記の説明では、画像表示装置200は、右眼及び左眼の双方に対応して、一対の画像表示部200A,200Bを備えるとしているが、右眼又は左眼のいずれか一方に対してのみ画像表示部を設け画像を片眼視する構成にしてもよい。
上記の説明では、外界光を直接観察しないこいとを前提としているが、ハーフミラー等を組み込むことで、外界光をシースルーで観察することもできる。
BA1-BA4…ブレンディング領域、EX…視軸、EY…眼、EYa…瞳、F1…中心視野、F2…周辺視野、HO…観察者、IA1-IA4…部分領域、L…画像光、LI…合成光、PE…瞳の位置、PS1,PS2…端位置、SA1,SA2…単独領域、TI…画像領域、d1-d4…重畳角度幅、10a-10d…光学系部分、2a-2d…表示素子、52a-52d…モニターデバイス、10a-10d…第1〜第4光学系部分、20A,20B…表示部、21a,21b,21c…表示面、51A,51B…モニター部、52a,52b…モニターデバイス、54…センサー、61A,61B…表示駆動回路、71…ケース、80…制御回路部、81…メモリー、90…操作制御部、100A,100B…接眼光学系、200…画像表示装置、200A,200B…画像表示部

Claims (12)

  1. 分割された複数の領域に対応する画像光を射出する複数の表示素子と、
    前記複数の表示素子から射出された画像光を観察者の眼に対応する位置に射出する接眼光学系とを備え、
    前記接眼光学系は、前記複数の領域の境界を含むブレンディング領域で映像を重畳させ、
    前記ブレンディング領域の前記境界に直交する方向の重複角度幅を中心視野側よりも周辺視野側で狭くする、画像表示装置。
  2. 前記ブレンディング領域として、中心視野側のブレンディング領域と周辺視野側のブレンディング領域とを有し、
    前記中心視野側のブレンディング領域の重複角度幅は、前記周辺視野側のブレンディング領域の重複角度幅よりも広い、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記接眼光学系は、前記複数の光学系部分を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  4. 正面を見ているときの視軸に対する前記複数の光学系部分の光軸の角度を前記接眼光学系の半画角の半分よりも小さくする、請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記複数の光学系部分の光軸の前記視軸に対する所定方向に関する角度θは、前記接眼光学系を構成する各光学系部分の前記所定方向に関する画角をαとして、以下の式(1)で与えられる範囲とする、請求項4に記載の画像表示装置。
    0<{(α/2−θ)/α}<0.4 … (1)
  6. 前記ブレンディング領域は、前記複数の領域の境界で直線的に延びる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7. 前記ブレンディング領域は、正面を見ているときの視軸に対してシフトした位置に配置される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  8. 前記複数の領域は、眼の並ぶ横方向に配列されるとともに、眼の並ぶ横方向に直交する縦方向に配列される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  9. 前記縦方向に延びるブレンディング領域の前記横方向の重畳角度幅は、前記横方向に延びるブレンディング領域の前記縦方向の重畳角度幅よりも狭い、請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記接眼光学系の結像特性を反映して前記複数の表示素子の前記ブレンディング領域における表示に関して補正処理を行う制御回路部をさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  11. 前記制御回路部は、前記ブレンディング領域における表示に対する補正処理に関してユーザーからの設定を受け付ける、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  12. 前記表示素子は、有機EL表示デバイス、液晶表示デバイス、及びレーザー走査型の表示デバイスのうちいずれかである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像表示装置。
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