JP2019073156A - 電動車両 - Google Patents

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浩幸 水谷
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Abstract

【課題】前後の重量配分のバランスを図るとともにシートの下方に空間を確保することが可能な電動車両を提供する。【解決手段】電動車両は、前輪と、操舵ハンドルと、前記操舵ハンドルの回転を前記前輪に伝達するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムが回転可能に挿入されるヘッドパイプを含む車体フレームと、前記車体フレームに支持されるシートと、車幅方向に互いに離れた第1及び第2後輪と、前記第1及び第2後輪をそれぞれ駆動する第1及び第2電動モータと、前記ヘッドパイプに取り付けられるバッテリと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両に関する。
従来、高齢者向けの三輪又は四輪の1人乗り電動車両(いわゆるシニアカー)が知られている。
特開2004−255968号公報
上記のような電動車両では、一般にシートの下方かつ左右後輪の間に電動モータやバッテリ等が配置されるため、後輪側に重量が集中しやすい上、シートの下方の空間が限られてしまう。
本開示の目的の一つは、前後の重量配分のバランスを図るとともにシートの下方に空間を確保することが可能な電動車両を提供することにある。
(1)本開示で提案する電動車両は、前輪と、操舵ハンドルと、前記操舵ハンドルの回転を前記前輪に伝達するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムが回転可能に挿入されるヘッドパイプを含む車体フレームと、前記車体フレームに支持されるシートと、車幅方向に互いに離れた第1及び第2後輪と、前記第1及び第2後輪をそれぞれ駆動する第1及び第2電動モータと、前記ヘッドパイプに取り付けられるバッテリと、を備える。これによれば、前後の重量配分のバランスを図るとともにシートの下方に空間を確保することが可能となる。
(2)電動車両の一例では、前記バッテリは、前記ヘッドパイプの前方に配置されてもよい。これによれば、乗員のスペースを確保することが可能となる。
(3)電動車両の一例では、前記バッテリは、前記ヘッドパイプに対して着脱可能であってもよい。これによれば、バッテリを交換することが容易になる。
(4)電動車両の一例では、前記車体フレームは、前後方向に延び、車幅方向に互いに離れたボトムフレーム部を含み、前記ボトムフレーム部は、側面視で前記前輪と前記第1及び第2後輪との間に位置する足載せ部と、側面視で前記第1及び第2後輪と重複する後輪支持部と、を含み、前記後輪支持部の車幅方向の間隔は、前記足載せ部よりも狭くてもよい。これによれば、車幅を抑制することが可能となる。
(5)電動車両の一例では、前記足載せ部は、正面視で前記第1及び第2後輪と重複してもよい。これによれば、足載せ部の幅を確保することが可能となる。
(6)電動車両の一例では、前記シートに着座した乗員から前記前輪が視認可能であってもよい。これによれば、乗員が前輪の向きを把握することが容易になる。
(7)電動車両の一例では、前記車体フレームは、前記ヘッドパイプから車幅方向に二股に分かれて後下方に延びるダウンフレーム部を含んでもよい。これによれば、ダウンフレーム部の間を通じて前輪を視認することが可能となる。
(8)電動車両の一例では、前記シートは、前方に向かって幅が狭まった形状を有してもよい。これによれば、乗員が地面に足を着くことが容易になる。
(9)電動車両の一例では、肘掛けが一体に設けられた背もたれをさらに備えてもよい。これによれば、部品点数を低減することが可能となる。
(10)電動車両の一例では、前記第1及び第2後輪は、側面視で前記シートと重複してもよい。これによれば、走行時の安定性を向上させることが可能となる。
(11)電動車両の一例では、前記第1及び第2電動モータは、前記第1及び第2後輪にそれぞれ設けられたインホイールモータであってもよい。これによれば、後輪間に空間を確保することが容易になる。
(12)電動車両の一例では、前記第1及び第2後輪は、負のキャンバー角を有してもよい。これによれば、旋回性を向上させることが可能となる。
(13)電動車両の一例では、前記第1後輪及び前記第1電動モータを含む第1ユニットと、前記第2後輪及び前記第2電動モータを含む第2ユニットとが、前記車体フレームに対して着脱可能であってもよい。これによれば、車両の可搬性を向上させることが可能となる。
(14)電動車両の一例では、前記操舵ハンドルはバー形状であってもよい。これによれば、乗員のスペースを確保することが可能となる。
(15)電動車両の一例では、前記操舵ハンドルに設けられたアクセルグリップをさらに備えてもよい。これによれば、乗員の操作感を向上させることが可能となる。
(16)電動車両の一例では、前進と後退とを切り替えるためのボタンをさらに備えてもよい。これによれば、前進と後退の切り替えが容易になる。
本発明によれば、前後の重量配分のバランスを図るとともにシートの下方に空間を確保することが可能となる。
実施形態に係る電動車両の斜視図である。 上記電動車両の正面図である。 上記電動車両の左側面図である。 上記電動車両の平面図である。 上記電動車両の背面図である。 上記電動車両の斜視図である。 上記電動車両の前部を示す斜視図である。 上記電動車両の車体フレームの後部を示す左側面図である。 上記電動車両の車体フレームの後部を示す背面図である。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1ないし図5は、実施形態に係る電動車両1の斜視図、正面図、左側面図、平面図及び背面図である。図6は、電動車両1を後上方から前下方に向かって見たときの斜視図である。図7は、カウル98を外した電動車両1の前部を示す斜視図である。図8及び図9、車体フレーム2の後部を示す左側面図及び背面図である。
図中の矢印F、B、L、Rは、前方向、後方向、左方向、右方向をそれぞれ表す。本明細書において、前方向、後方向、左方向、右方向とは、操舵ハンドル5に向かってシート7に座った乗員から見た前方向、後方向、左方向、右方向を指す。左右方向は車幅方向ともいう。
本実施形態において、電動車両1は、高齢者向けの1人乗り電動車両(いわゆるシニアカー)である。図示の例では、前輪が1輪、後輪が2輪の三輪車両であるが、これに限らず、前輪が2輪、後輪も2輪の四輪車両であってもよい。
電動車両1は車体フレーム2を備えている。車体フレーム2の前端に設けられたヘッドパイプ21にはフロントフォーク3が左右方向に回転可能に支持されている。フロントフォーク3の下端部には前輪4が回転可能に支持されている。フロントフォーク3の上端部には操舵ハンドル5が設けられている。車体フレーム2の後端部には左右方向に互いに離れた後輪6L,6Rが取り付けられている。左右の後輪6L,6Rの間にはシート7が設けられている。シート7には肘掛け付き背もたれ8が設けられている。
左右の後輪6L,6Rには電動モータ10L,10Rがそれぞれ設けられている。電動モータ10L,10Rは左右の後輪6L,6Rを独立駆動する。電動モータ10L,10Rは、左右の後輪6L,6Rの内部にそれぞれ設けられたインホイールモータである。電動モータ10L,10Rは例えばACサーボモータである。電動車両1には、電動モータ10L,10Rに電力を供給するバッテリ9が搭載されている。バッテリ9は、車体フレーム2のヘッドパイプ21に取り付けられている。
車体フレーム2には軽量化の観点からアルミフレームが好適であるが、これに限らず、鉄フレーム等であってもよい。バッテリ9には軽量化の観点からニッケル水素電池が好適であるが、これに限らず、リチウムイオン電池や鉛蓄電池等であってもよい。本実施形態では、車体フレーム2にアルミフレーム、バッテリ9にニッケル水素電池、電動モータ10L,10Rにインホイールモータを採用することで車両重量の軽減を図っており、例えば40kg以下(具体的には30kg程度)の車両重量を実現している。
以下、電動車両1の各部について詳しく説明する。
車体フレーム2の前端に設けられたヘッドパイプ21には、フロントフォーク3のステアリングコラム31が回転可能に挿入されている(図3を参照)。ステアリングコラム31の下端部にはフォーク部34が連結されている。フォーク部34の間には、前輪4が回転可能に支持されるとともに、前輪4を覆うフェンダー49が固定されている。ステアリングコラム31の上端部には操舵ハンドル5が連結されている。ステアリングコラム31は、操舵ハンドル5の回転を前輪4に伝達する。
操舵ハンドル5は、左右方向に延びるバー形状を有している(図5を参照)。これに限らず、ホイール形状等であってもよい。操舵ハンドル5の右端部にはアクセルグリップ51が設けられている。乗員は、アクセルグリップ51を回転させることで電動車両1の速度又は加速度を調整する。これに限らず、例えばレバー又はボタンの操作によって所定の速度指令が出力されるようにしてもよい。操舵ハンドル5の右部には、前進と後退とを切り替えるためのボタン53も設けられている。操舵ハンドル5の中央部には、車速やバッテリ残量等の情報を表示する表示ユニット58が設けられている。表示ユニット58には、電動車両1を制御するコントローラが含まれてもよい。
ヘッドパイプ21の上部には、左右方向に広がるブラケット212が固定されている(図7を参照)。ブラケット212には、バッテリ9の前方及び左右方向を覆う半角筒状のカウル98が取り付けられる。ヘッドパイプ21の下部には、ヘッドパイプ21の前方に配置され、ヘッドパイプ21の軸方向を向く矩形板状のブラケット214が固定されている。バッテリ9は、ヘッドパイプ21の前方に配置され、ブラケット214を介してヘッドパイプ21に取り付けられている。
具体的には、バッテリ9のアダプタ93がブラケット214上に固定されており、バッテリ9はアダプタ93に対して着脱可能とされている。これにより、バッテリ9はヘッドパイプ21に対して着脱可能とされている。バッテリ9の上部にはグリップ95が設けられており、使用者はグリップ95を握った状態でバッテリ9を上下方向に移動させることで、バッテリ9をアダプタ93に挿したりアダプタ93から抜いたりする。カウル98は上方に向けて開放されており、カウル98を取り付けたまま上端の開放部を通じてバッテリ9の挿抜が可能である。
このようにヘッドパイプ21にバッテリ9を取り付けることにより、バッテリ9の重量が主に前輪4に加わるようにすることができる。その結果、バッテリ9をシート7の下方に配置する場合よりも前輪4に加わる重量を増やし、後輪6L,6Rに加わる重量を減らして、前後の重量配分のバランスを図ることができる。このため、電動車両1及び乗員を含めた全体の重心を、バッテリ9をシート7の下方に配置する場合よりも前方に位置させて、後方への転倒を抑制することが可能となる。また、バッテリ9をヘッドパイプ21の前方に配置することで、ヘッドパイプ21の後方に乗員のスペースを確保することが可能となる。
ヘッドパイプ21の下部にはダウンフレーム部23が連結されている(図6を参照)。ダウンフレーム部23は、ヘッドパイプ21から左右方向に二股に分かれて後下方に延びている。ダウンフレーム部23の下部には、左右方向に延びる複数のクロスメンバー24が架け渡されている。ダウンフレーム部23の間に形成された隙間23aにはカウル等が設けられておらず、前輪4側の空間とシート7側の空間とが隙間23aを通じて連続している。
シート7に座った乗員は、ダウンフレーム部23の隙間23aを通じて前輪4及びフェンダー49を視認可能である。図6における視線方向は、シート7に座った乗員が前下方を見るときの視線方向に近い。前輪4及びフェンダー49を視認可能であるため、乗員は前輪4の向きを把握し易い。
ダウンフレーム部23の2つの下端には、前後方向に延びるボトムフレーム部25がそれぞれ連結されている(図4を参照)。ダウンフレーム部23とボトムフレーム部25とは連続的に形成されている。ボトムフレーム部25は、左右方向に互いに離れており、左右対称の対になっている。ボトムフレーム部25の後端は、左右方向に延びる後端連結部28によって連結されている。
ボトムフレーム部25は、側面視で前輪4と後輪6L,6Rの間に位置する足載せ部251、側面視で後輪6L,6Rと重複する後輪支持部253、及び足載せ部251と後輪支持部253の間に介在する屈曲部252を含んでいる。
ボトムフレーム部25は、後輪支持部253の間隔が足載せ部251よりも狭くなるように屈曲部252において屈曲している。言い換えると、ボトムフレーム部25は、足載せ部251の間隔が後輪支持部253よりも広くなるように屈曲部252において屈曲している。足載せ部251は、正面視で後輪6L,6Rと重複している(図2を参照)。図示の例では、足載せ部251の左右方向外側の一部が後輪6L,6Rと重複しているが、これに限らず、足載せ部251の全部が後輪6L,6Rと重複してもよい。
足載せ部251は、互いに平行かつ水平に配置されている(図3及び図4を参照)。足載せ部251の左右方向内側には、前後方向に延びるレール部255がそれぞれ設けられている。レール部255の間には、前後方向に延びる複数のビーム部26が設けられている。ビーム部26の前端は下側のクロスメンバー24に連結されており、ビーム部26の後端は後輪支持部253に連結されている。レール部255及びビーム部26上にはフロアボード261が載せられている。足載せ部251又はフロアボード261には乗員の足が乗せられる。
後輪支持部253は、互いに平行に配置され、後上方向にやや傾斜している(図3及び図4を参照)。後輪支持部253及び後端連結部28には、上方に延びる複数のシートチューブ27が連結されている。具体的には、後輪支持部253に左右方向に互いに離れた2つのシートチューブ27が配置され、後端連結部28の中央部に1つのシートチューブ27が配置されている。シート7はシートチューブ27の上方に配置され、シートチューブ27によって支持されている。
シート7は、前方に向かって幅が狭まった形状を有している(図4を参照)。具体的には、シート7は平面視でホームプレート状に形成されており、前半部が前方に向かって幅が狭まった台形状になっている。すなわち、シート7は、スクーター型自動二輪車のシートと同等の形状を有している。これにより、乗員は足を少し開いた状態でシート7に座ることになるので、足載せ部251から足を外して地面に足を着くまでの距離を短くすることができる。
シート7の下方には空間20が形成されている(図3及び図4を参照)。具体的には、空間20は、平面視で後輪支持部253の間かつ後端連結部28の前方の範囲に形成されている。空間20は、乗員の荷物を置くための空間として活用できる。また、空間20は、予備のバッテリの配置に利用されてもよい。
シート7の下側には、シートチューブ27に挿入される下方に延びる複数のシートポスト76が取り付けられている(図5を参照)。シートチューブ27とシートポスト76とは、両者を貫通するボルトによって連結される。シートチューブ27に対するシートポスト76の挿入長さを調整することによって、シート7の高さを調整することができる。
シート7の下側には、肘掛け付き背もたれ8を支持する複数のアーム78も取り付けられている(図3及び図5を参照)。アーム78はシート7から後方に突出して上方に折れ曲がっており、上端部に肘掛け付き背もたれ8が取り付けられている。肘掛け付き背もたれ8は、背もたれ部81と、背もたれ部81と一体に設けられた肘掛け部83とを含んでいる。肘掛け部83は、背もたれ部81の左右両側に設けられている。肘掛け部83は、背もたれ部81から左右方向外側かつ前方に突出している。
具体的には、背もたれ部81及びその左右両側に設けられた肘掛け部83は、平面視で全体として弓型に湾曲した形状となるように形成されている(図4を参照)。肘掛け部83は、左右方向外側かつ前方に向かうに従って徐々に細くなっている。肘掛け部83の上辺はほぼ水平に形成されている。一方、肘掛け部83の下辺は上方に向かって傾斜している。また、肘掛け部83の上辺は、背もたれ部81の上端よりも下方に位置している。
後輪支持部253の左右方向外側には後輪6L,6Rが配置されている。後輪6L,6Rは、円盤状のハブ61、ハブ61を囲む円周状のリム63、ハブ61とリム63の間に介在する放射状に延びる複数のスポーク65、及びリム63に取り付けられるタイヤ67を含んでいる(図3を参照)。また、後輪6L,6Rはフェンダー69によって覆われている。
後輪6L,6Rのハブ61の内部には、電動モータ10L,10Rがインホイールモータとして設けられている。なお、電動モータ10L,10Rの全部がハブ61に収容されている必要はなく、電動モータ10L,10Rの一部が後輪6L,6Rから左右方向内側に突出していてもよい(図5を参照)。後輪6L,6Rのハブ61の内部には、電動モータ10L,10Rを制御するコントローラがそれぞれ含まれてもよい。
後輪6L,6Rは、側面視でシート7と重複するほどの大きさを有している(図3を参照)。具体的には、後輪6L,6Rの上端部が、シート7の後部の下端部と側面視で重複している。後輪6L,6Rの上端は、シート7の下端よりも上方に位置し、シート7の上端よりも下方に位置している。後輪6L,6Rは、シートチューブ27やシートポスト76とも側面視で重複している。
後輪6L,6Rは、ブラケット126を介して後輪支持部253に取り付けられている(図8及び図9を参照)。具体的には、後輪支持部253の後端に設けられた後端連結部28の左右方向外側にブラケット126が取り付けられ、これらブラケット126に後輪6L,6Rが取り付けられている。
後輪6L,6R及びそれらの内部に設けられる電動モータ10L,10Rは、車体フレーム2に対して着脱可能なユニットをそれぞれ構成している。すなわち、左後輪6L及び左電動モータ10Lが後輪支持部253の左側に取り付けられるユニットを構成し、右後輪6R及び右電動モータ10Rが後輪支持部253の右側に取り付けられるユニットを構成している。なお、フェンダー69もユニットに含まれてもよい。
後輪6L,6Rは、負のキャンバー角を有している(図2を参照)。すなわち、後輪6L,6Rは、上方かつ左右方向内側に向かって傾斜しており、上方に向かうに従って互いの間隔が狭まっている。具体的には、ブラケット126が上方に向かうに従って徐々に薄くなるように形成されている(図9を参照)。後端連結部28の左右方向外側の垂直な面に取り付けられたブラケット126は、左右方向外側かつやや上方を向く。このため、ブラケット126に取り付けられる後輪6L,6Rは、負のキャンバー角を有するように傾斜する。
後端連結部28には、後方への転倒を防止するための転倒防止バー29が連結されている。転倒防止バー29は、後端連結部28から後方に突出し、下方に折れ曲がっている。転倒防止バー29の下端には、キャスターが回転可能に支持されている。
以上に説明した実施形態では、ヘッドパイプ21にバッテリ9が取り付けられているので、前後の重量配分のバランスを図ることが可能となる。
すなわち、ヘッドパイプ21にバッテリ9を取り付けることで、バッテリ9の重量が主に前輪4に加わるようにし、その結果、バッテリ9をシート7の下方に配置する場合よりも前輪4に加わる重量を増やし、後輪6L,6Rに加わる重量を減らすことができる。また、電動モータ10L,10Rをインホイールモータにすることでも、後輪6L,6Rに加わる重量を減らすことができる。これにより、電動車両1及び乗員を含めた全体の重心を、バッテリ9をシート7の下方に配置する場合よりも前方に位置させて、後方への転倒を抑制することが可能となる。また、前輪4の空転も抑制することも可能となる。
また、操舵ハンドル5とともに回転しないヘッドパイプ21にバッテリ9を取り付けることで、操舵ハンドル5にバッテリ9を取り付ける場合よりも操舵ハンドル5の操作が容易となる。
さらに、バッテリ9をシート7の下方に配置せず、電動モータ10L,10Rを後輪6L,6Rにそれぞれ設けることで、シート7の下方かつ電動モータ10L,10Rの間に空間20を確保することが可能となる。
実施形態では、バッテリ9がヘッドパイプ21の前方に配置されるので、ヘッドパイプ21の後方に乗員のスペースを確保することが可能となる。
実施形態では、バッテリ9はヘッドパイプ21に対して着脱可能であるので、バッテリ9を交換することが容易になる。
実施形態では、ボトムフレーム部25の後輪支持部253の間隔が足載せ部251よりも狭いので、車幅を抑制することが可能となる。また、足載せ部251の間隔が後輪支持部253よりも広いので、乗員が足を乗せる範囲を確保することが可能となる上、ダウンフレーム部23の隙間23aを広げて前輪4の視認性を向上させることも可能となる。また、ボトムフレーム部25を屈曲させることで、剛性を確保することも可能となる。
実施形態では、ボトムフレーム部25の足載せ部251は正面視で後輪6L,6Rと重複するので、乗員が足を乗せる範囲を確保することが可能となる上、ダウンフレーム部23の隙間23aを広げて前輪4の視認性を向上させることも可能となる。
実施形態では、シート7に座った乗員から前輪4が視認可能であるので、乗員が前輪4の向きを把握することが容易になる。
実施形態では、ヘッドパイプ21から車幅方向に二股に分かれて後下方に延びるダウンフレーム部23が設けられているので、シート7に座った乗員がダウンフレーム部23の隙間23aを通じて前輪4を視認することが可能となる。
実施形態では、シート7は前方に向かって幅が狭まった形状を有しているので、シート7に座った乗員が地面に足を着くことが容易になる。すなわち、乗員は足を開いた状態でシート7に座ることになるため、足載せ部251から足を外して地面に足を着くまでの距離が短くなり、乗員が地面に足を着くことが容易になる。
実施形態では、肘掛け部83が一体に設けられた肘掛け付き背もたれ8が設けられているので、肘掛けを背もたれと別体で設ける必要がなく、部品点数を低減することが可能となる。
実施形態では、側面視でシート7と重複するほどの大きさを有しているので、走行時の安定性を向上させることが可能となる。
実施形態では、電動モータ10L,10Rが後輪6L,6Rにそれぞれ設けられたインホイールモータであるので、後輪6L,6Rの間に空間20を確保することが容易になる。
実施形態では、後輪6L,6Rは負のキャンバー角を有しているので、旋回性を向上させることが可能となる。
実施形態では、左後輪6L及び左電動モータ10Lを含むユニットと、右後輪6R及び右電動モータ10Rを含むユニットとが、車体フレーム2に対して着脱可能であるので、電動車両1の可搬性を向上させることが可能となる。
実施形態では、操舵ハンドル5はバー形状であるので、操舵ハンドル5の後方に乗員のスペースを確保することが可能となる。
実施形態では、操舵ハンドル5にアクセルグリップ51が設けられているので、乗員の操作感を向上させることが容易になる。
実施形態では、前進と後退とを切り替えるためのボタン53が設けられているので、前進と後退の切り替えが容易になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が当業者にとって可能であるのはもちろんである。
1 電動車両、2 車体フレーム、21 ヘッドパイプ、212,214 ブラケット、23 ダウンフレーム部、23a 隙間、24 クロスメンバー、25 ボトムフレーム部、251 足載せ部、252 屈曲部、253 後輪支持部、255 レール部、26 ビーム部、261 フロアボード、27 シートチューブ、28 後端連結部、29 転倒防止バー、3 フロントフォーク、31 ステアリングコラム、34 フォーク部、4 前輪、49 フェンダー、5 操舵ハンドル、51 アクセルグリップ、53 ボタン、58 表示ユニット、6L,6R 後輪、61 ハブ、63 リム、65 スポーク、67 タイヤ、69 フェンダー、7 シート、76 シートポスト、78 アーム、8 肘掛け付き背もたれ、81 背もたれ部、83 肘掛け部、9 バッテリ、93 アダプタ、95 グリップ、98 カウル、10L,10R 電動モータ、126 ブラケット。

Claims (16)

  1. 前輪と、
    操舵ハンドルと、
    前記操舵ハンドルの回転を前記前輪に伝達するステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムが回転可能に挿入されるヘッドパイプを含む車体フレームと、
    前記車体フレームに支持されるシートと、
    車幅方向に互いに離れた第1及び第2後輪と、
    前記第1及び第2後輪をそれぞれ駆動する第1及び第2電動モータと、
    前記ヘッドパイプに取り付けられるバッテリと、
    を備える電動車両。
  2. 前記バッテリは、前記ヘッドパイプの前方に配置される、
    請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記バッテリは、前記ヘッドパイプに対して着脱可能である、
    請求項1または2に記載の電動車両。
  4. 前記車体フレームは、前後方向に延び、車幅方向に互いに離れたボトムフレーム部を含み、
    前記ボトムフレーム部は、側面視で前記前輪と前記第1及び第2後輪との間に位置する足載せ部と、側面視で前記第1及び第2後輪と重複する後輪支持部と、を含み、
    前記後輪支持部の車幅方向の間隔は、前記足載せ部よりも狭い、
    請求項1ないし3の何れかに記載の電動車両。
  5. 前記足載せ部は、正面視で前記第1及び第2後輪と重複する、
    請求項4に記載の電動車両。
  6. 前記シートに着座した乗員から前記前輪が視認可能である、
    請求項1ないし5の何れかに記載の電動車両。
  7. 前記車体フレームは、前記ヘッドパイプから車幅方向に二股に分かれて後下方に延びるダウンフレーム部を含む、
    請求項1ないし6の何れかに記載の電動車両。
  8. 前記シートは、前方に向かって幅が狭まった形状を有する、
    請求項1ないし7の何れかに記載の電動車両。
  9. 肘掛けが一体に設けられた背もたれをさらに備える、
    請求項1ないし8の何れかに記載の電動車両。
  10. 前記第1及び第2後輪は、側面視で前記シートと重複する、
    請求項1ないし9の何れかに記載の電動車両。
  11. 前記第1及び第2電動モータは、前記第1及び第2後輪にそれぞれ設けられたインホイールモータである、
    請求項1ないし10の何れかに記載の電動車両。
  12. 前記第1及び第2後輪は、負のキャンバー角を有する、
    請求項1ないし11の何れかに記載の電動車両。
  13. 前記第1後輪及び前記第1電動モータを含む第1ユニットと、前記第2後輪及び前記第2電動モータを含む第2ユニットとが、前記車体フレームに対して着脱可能である、
    請求項1ないし12の何れかに記載の電動車両。
  14. 前記操舵ハンドルはバー形状である、
    請求項1ないし13の何れかに記載の電動車両。
  15. 前記操舵ハンドルに設けられたアクセルグリップをさらに備える、
    請求項1ないし14の何れかに記載の電動車両。
  16. 前進と後退とを切り替えるためのボタンをさらに備える、
    請求項1ないし15の何れかに記載の電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102400843B1 (ko) * 2021-10-06 2022-05-23 주식회사 넘버제로 전동 스쿠터

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