JP2019073064A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行時の直進性を安定させつつ、旋回性の低下を抑えた作業車両を提供すること。【解決手段】走行車体(2)に支持された走行装置(3)と、走行車体(2)を操舵する操舵装置(4a)と、走行車体(2)に支持されて、作業を行う作業機(11)とを備え、走行装置(3)は、前記走行装置(3)が圃場面に接触する第1の位置と、前記第1の位置よりも圃場面との接触面積が狭い第2の位置と、の間で移動可能に支持され、直進走行時は、前記走行装置(3)が前記第1の位置に移動し、所定量操舵されると、前記走行装置(3)が前記第2の位置に移動する作業車両(1)。【選択図】図2
Description
本発明は、作業車両に関する。
圃場で作物の収穫等の作業を行う際に用いる収穫機等の作業車両において、収穫物を収穫し、収納部に運搬して迅速な収穫作業を行う作業車両が知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載の構成では、収穫物が走行車体の収納部に貯留されることとなり、走行車体のバランスが変化しやすく、走行時の直進性や旋回性が悪化する場合があった。特に、畔や段差を越える際の傾斜地で安定性が悪い問題があった。
本発明は、走行時の直進性を安定させつつ、旋回性の低下を抑えた作業車両を提供することを技術的課題とする。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、走行車体(2)と、前記走行車体(2)に支持された走行装置(3)と、前記走行車体(2)を操舵する操舵装置(4a)と、前記走行車体(2)に支持されて、作業を行う作業機(11)とを備え、前記走行装置(3)は、前記走行装置(3)が圃場面に接触する第1の位置と、前記第1の位置よりも圃場面との接触面積が狭い第2の位置と、の間で移動可能に支持され、直進走行時は、前記走行装置(3)が前記第1の位置に移動し、所定量操舵されると、前記走行装置(3)が前記第2の位置に移動することを特徴とする作業車両である。
すなわち、請求項1に記載の発明は、走行車体(2)と、前記走行車体(2)に支持された走行装置(3)と、前記走行車体(2)を操舵する操舵装置(4a)と、前記走行車体(2)に支持されて、作業を行う作業機(11)とを備え、前記走行装置(3)は、前記走行装置(3)が圃場面に接触する第1の位置と、前記第1の位置よりも圃場面との接触面積が狭い第2の位置と、の間で移動可能に支持され、直進走行時は、前記走行装置(3)が前記第1の位置に移動し、所定量操舵されると、前記走行装置(3)が前記第2の位置に移動することを特徴とする作業車両である。
請求項2に記載の発明は、前記第1の位置と前記第2の位置との移動方向は、前記作業機(11)に接近または離間する方向に沿って設定されたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項3に記載の発明は、前記走行車体(2)の後方に配置された第1のクローラ(21)と、前記第1のクローラ(21)の前方に配置された第2のクローラ(81)と、を有し、前記第1のクローラ(21)および前記第2のクローラ(81)の中の一方が、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動可能な前記走行装置(3)を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両である。
請求項4に記載の発明は、前記走行車体(2)の幅方向に沿って移動可能な前記走行装置(3)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の作業車両である。
請求項5に記載の発明は、前記走行車体(2)の走行方向に対して、前記第1の位置における前記走行装置(3)の先端が、前記作業機(11)の外端に対応する位置に設定されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、走行装置(3)が圃場面に接触する第1の位置と、圃場面との接触面積が狭い第2の位置との間で走行装置(3)が移動可能に支持され、直進走行時は、走行装置(3)が第1の位置に移動し、所定量操舵されると走行装置(3)が第2の位置に移動することで、走行時の直進性を安定させつつ、旋回性の低下を抑えることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記第1の位置と前記第2の位置との移動方向は、作業機(11)に接近または離間する方向に沿っていることで、作業機(11)と走行車体(2)との追従性が向上する高さ調節の精度が向上し、調節頻度が減少し、操作性も向上する。
請求項3記載の発明によれば、第1のクローラ(21)および第2のクローラ(81)の中の一方が、第1の位置と前記第2の位置との間で移動可能とすることで、一方が車輪の場合よりも直進性が向上する。また、旋回時は走行装置(3)の全長が短くなり、圃場面を荒らしにくくなると共に、旋回性も向上する。
請求項4記載の発明によれば、走行装置(3)が走行車体(2)の幅方向に沿って移動可能とすることで、圃場の畝や溝の位置に対して、走行装置(3)の位置を、走行しやすい位置に合わせることができ、走行安定性や走破性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、走行車体(2)の走行方向に対して、第1の位置における走行装置(3)の先端が、作業機(11)の外端に対応する位置に設定されることで、作業機(11)と走行車体(2)との追従性が向上する高さ調節の精度が向上し、調節頻度が減少し、操作性も向上する。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は本発明の構成例に係る野菜収穫機の側面図である。
図1において、野菜収穫機1は、左右のクローラ等からなる走行装置3によって支持される走行車体2に、走行および機器操作のための操縦部4、圃場に植生する根菜系作物を取り込む収穫部5、取り込んだ作物を選別作業するための選別部6、選別後の作物を収容する収容部(図示せず)等を備えて構成される。
図1は本発明の構成例に係る野菜収穫機の側面図である。
図1において、野菜収穫機1は、左右のクローラ等からなる走行装置3によって支持される走行車体2に、走行および機器操作のための操縦部4、圃場に植生する根菜系作物を取り込む収穫部5、取り込んだ作物を選別作業するための選別部6、選別後の作物を収容する収容部(図示せず)等を備えて構成される。
操縦部4には、運転座席4sが設置されている。また、操縦部4には、左右の操舵の操作を行うためのパワステレバー4a(操舵装置)や、前進または後進を行うための前後進レバー4b、後述するシリンダを昇降するためのトグルスイッチ4c、図示しない引上搬送ベルト12の停止ボタン等が設置されている。
なお、パワステレバー4aを操縦部4の右側に設置し、トグルスイッチ4cを左側に設置することで、作業者(オペレータ)が右手でパワステレバー4aを操作しながら、左手でトグルスイッチ4cを操作可能である。したがって、両方とも右側に配置されたり、両方とも左側に配置される場合に比べて、操作性が向上する。
なお、パワステレバー4aを操縦部4の右側に設置し、トグルスイッチ4cを左側に設置することで、作業者(オペレータ)が右手でパワステレバー4aを操作しながら、左手でトグルスイッチ4cを操作可能である。したがって、両方とも右側に配置されたり、両方とも左側に配置される場合に比べて、操作性が向上する。
収穫部5には、作物の茎葉部を挟持し根菜本体部を吊下げた状態で後側上方に搬送して圃場から引き上げる左右一対の引上搬送ベルト12,12が設けられている。引上搬送ベルト12,12の前側には根菜の葉部を引起しする引起装置11が配置されている。引上搬送ベルト12,12の後部には、引上搬送ベルト12,12から根菜を受けて茎葉部を切断する茎葉処理装置13が設けられている。また、切断されて茎葉部から分離して落下する根菜本体部を受けて根菜本体部側に残る茎葉を取り除く残葉処理装置14等が配置されている。
なお、前記収穫部5や選別部6、収容部等は、従来公知であり、例えば、特開2005−333917号公報に記載されているため、詳細な説明は省略する。
なお、前記収穫部5や選別部6、収容部等は、従来公知であり、例えば、特開2005−333917号公報に記載されているため、詳細な説明は省略する。
(走行装置の説明)
図2は本実施形態の走行装置の要部説明図である。
図1、図2において、走行装置3は、走行車体2の後側に配置されたクローラ21(第1のクローラ)を有する。クローラ21は、無端ベルト状のシュー22を有する。シュー22の内側には、駆動部材の一例としての駆動輪23や、複数の転輪24が配置されている。駆動輪23には、エンジン(図示せず)からの駆動が伝達される。
図2において、駆動輪23の駆動軸23aは、シュー22の幅方向の外側に向けて延びている。駆動軸23aの外端には、チェンケース31が配置されている。チェンケース31は、ステー32により、走行車体2に固定支持されている。なお、ステー32による走行車体2への固定は、ボルトで行うことで、チェンケース31等のメンテナンス時に、容易に着脱することができるため好ましい。
図2は本実施形態の走行装置の要部説明図である。
図1、図2において、走行装置3は、走行車体2の後側に配置されたクローラ21(第1のクローラ)を有する。クローラ21は、無端ベルト状のシュー22を有する。シュー22の内側には、駆動部材の一例としての駆動輪23や、複数の転輪24が配置されている。駆動輪23には、エンジン(図示せず)からの駆動が伝達される。
図2において、駆動輪23の駆動軸23aは、シュー22の幅方向の外側に向けて延びている。駆動軸23aの外端には、チェンケース31が配置されている。チェンケース31は、ステー32により、走行車体2に固定支持されている。なお、ステー32による走行車体2への固定は、ボルトで行うことで、チェンケース31等のメンテナンス時に、容易に着脱することができるため好ましい。
図3は本実施形態のチェンケースの出力側の部分の要部説明図である。
図3において、チェンケース31の内部には、複数の歯車33(図3には、出力側の歯車のみ図示)とチェーン34が収容されており、駆動軸23aからの駆動が伝達される。出力側の歯車33の出力軸33aは、走行車体2の幅方向の内側に向けて延びている。
図3において、チェンケース31の内部には、複数の歯車33(図3には、出力側の歯車のみ図示)とチェーン34が収容されており、駆動軸23aからの駆動が伝達される。出力側の歯車33の出力軸33aは、走行車体2の幅方向の内側に向けて延びている。
図2において、チェンケース31の前端には、走行車体2の幅方向の内側に向けて延びるパイプ部36が支持されている。前記出力軸33aは、パイプ部36の内部を貫通して幅方向の内側に向けて延びている。また、パイプ部36は、外側パイプ36bと、外側パイプ36bよりも小径の内側パイプ36aとを有し、内側パイプ36aの外端部が外側パイプ36bの内端部に対して嵌った状態で挿入されている。したがって、内側パイプ36aは外側パイプ36bに対して、走行車体2の幅方向に沿ってスライド移動可能、且つ、出力軸33aを中心として回転移動可能に支持されている。
図2において、内側パイプ36aの内端は、タイヤ駆動チェンケース41に連結されている。タイヤ駆動チェンケース41の前端には、走行部材の一例としてのタイヤ42が支持されている。
したがって、本実施形態の野菜収穫機1では、走行装置3は、クローラ21とタイヤ42とを有する、いわゆる、セミクローラ仕様となっている。したがって、タイヤ42を有しない場合に比べて、接地面積が広くなる。よって、走行装置3のグリップ力があがり、直進性が向上する。また、圃場に出入りする部分の傾斜地でも安定して走行できる。さらに、圃場の凹凸に追従しやすく、走破性も向上する。
また、本実施形態では、タイヤ42として、空気入タイヤを使用している。したがって、空気入タイヤを使用しない場合に比べて、走行時の振動を低減できる。
したがって、本実施形態の野菜収穫機1では、走行装置3は、クローラ21とタイヤ42とを有する、いわゆる、セミクローラ仕様となっている。したがって、タイヤ42を有しない場合に比べて、接地面積が広くなる。よって、走行装置3のグリップ力があがり、直進性が向上する。また、圃場に出入りする部分の傾斜地でも安定して走行できる。さらに、圃場の凹凸に追従しやすく、走破性も向上する。
また、本実施形態では、タイヤ42として、空気入タイヤを使用している。したがって、空気入タイヤを使用しない場合に比べて、走行時の振動を低減できる。
本実施形態では、タイヤ42は、走行車体2の幅方向に対して、タイヤ駆動チェンケース41の外側に配置されており、クローラ21に対して幅方向でほぼ同じ位置となるように設置されている。したがって、幅方向で異なる位置に設置されると、タイヤ42とクローラ21の一方が畝を荒らしたり、圃場の凹凸の影響を受けて直進性に悪影響がでる恐れがあるが、本実施形態では、これらの懸念が解消される。なお、本実施形態では、チェンケース31に対してタイヤ駆動チェンケース41を幅方向内側に設置し、タイヤ駆動チェンケース41の幅方向外側にタイヤ42を設置したがこれに限定されない。タイヤ駆動チェンケース41はチェンケース31の外側に設置することも可能であるし、タイヤ42はタイヤ駆動チェンケース41の内側に設置することも可能である。したがって、他の部材(収穫部5等)との位置関係によって、任意の位置に設置することも可能である。
図1において、本実施形態では、タイヤ42は、前端が収穫部5の前端(引起装置11の前端)に対応する位置に設置されている。圃場の凹凸に伴ってタイヤ42が上下すると、走行車体2が上下動し、収穫部5も連動して上下動する。特許文献1に記載の構成のように、タイヤ42と収穫部5の位置が前後方向でずれていると、タイヤ42が圃場の凹凸に差し掛かるタイミングと、収穫部5が圃場の凹凸に差し掛かるタイミングとがずれる。したがって、作物の高さと収穫部5の高さとが一致せず、収穫ができなかったり、作物に収穫部5が接触して作物を傷つけたりする恐れがある。作物に収穫部5の高さを合わせるために収穫部5の高さ調整を行う作業が入ると、作業性が悪化する問題もある。これらに対して、本実施形態では、タイヤ42が収穫部5の位置に対応して設置されており、収穫部5が走行車体2に追従して、高さ調整が不要あるいは回数を削減することが可能となり、作業性が向上する。
図4は本実施形態のシリンダとの連結部分の説明図である。
図2、図4において、左右のタイヤ駆動チェンケース41は、接地面積調整装置51に支持されている。接地面積調整装置51は、各タイヤ駆動チェンケース41に下端が支持された左右一対の昇降アーム52を有する。本実施形態の昇降アーム52は、中空のパイプ状に形成されている。
本実施形態の昇降アーム52は、いわゆるアーチ状に形成されており、左右のタイヤ駆動チェンケース41を上方で連結するように、上方に行くにつれて間隔が狭くなるように形成されている。したがって、作物の収穫の際に入口となる下方が広く、上方に行くにつれて徐々に狭くなっている。よって、昇降アーム52が畝をよけることができると共に、作物の葉をかき分ける部材である「分草かん」を昇降アーム52が兼ねることができる。したがって、別個に分草かんを設ける場合に比べて、部品点数が削減され、低コスト化できる。
図2、図4において、左右のタイヤ駆動チェンケース41は、接地面積調整装置51に支持されている。接地面積調整装置51は、各タイヤ駆動チェンケース41に下端が支持された左右一対の昇降アーム52を有する。本実施形態の昇降アーム52は、中空のパイプ状に形成されている。
本実施形態の昇降アーム52は、いわゆるアーチ状に形成されており、左右のタイヤ駆動チェンケース41を上方で連結するように、上方に行くにつれて間隔が狭くなるように形成されている。したがって、作物の収穫の際に入口となる下方が広く、上方に行くにつれて徐々に狭くなっている。よって、昇降アーム52が畝をよけることができると共に、作物の葉をかき分ける部材である「分草かん」を昇降アーム52が兼ねることができる。したがって、別個に分草かんを設ける場合に比べて、部品点数が削減され、低コスト化できる。
また、左右の昇降アーム52の上端は、連結バー53で連結されている。左右の昇降アーム52は、連結バー53が内部に挿入された状態で支持されており、昇降アーム52は、連結バー53に対して、走行車体2の幅方向に沿ってスライド移動可能に支持されている。
連結バー53には、作動部材の一例としてのシリンダ54のプランジャ54aが連結されている。なお、シリンダ54は、走行車体2の前端部に支持されている。なお、シリンダ54は任意の位置に設置可能であり、操縦部4のフレームに支持したり等が可能である。なお、野菜収穫機1のボンネットに取り付けずに操縦部4に取り付けることで、ボンネットが開けられなくなることが防止される。
連結バー53には、作動部材の一例としてのシリンダ54のプランジャ54aが連結されている。なお、シリンダ54は、走行車体2の前端部に支持されている。なお、シリンダ54は任意の位置に設置可能であり、操縦部4のフレームに支持したり等が可能である。なお、野菜収穫機1のボンネットに取り付けずに操縦部4に取り付けることで、ボンネットが開けられなくなることが防止される。
シリンダ54は、野菜収穫機1の制御部からの制御信号に応じて作動し、プランジャ54aが伸縮する。したがって、シリンダ54の動作に応じて、タイヤ駆動チェンケース41およびタイヤ42は、第1の位置の一例としての下降位置(図2の実線参照)と、第2の位置の一例としての上昇位置(図2の破線参照)との間で移動可能である。
本実施形態では、操縦部4のトグルスイッチ4cへの入力に応じて、シリンダ54を動作させて、タイヤ42を昇降させる。なお、トグルスイッチ4cを運転座席4sから見て上方向(前側)に倒した場合に、タイヤ42を上昇させ、下方向(後側)に倒した場合にタイヤ42を下降させるように構成することで、感覚的に操作しやすくなる。
本実施形態では、操縦部4のトグルスイッチ4cへの入力に応じて、シリンダ54を動作させて、タイヤ42を昇降させる。なお、トグルスイッチ4cを運転座席4sから見て上方向(前側)に倒した場合に、タイヤ42を上昇させ、下方向(後側)に倒した場合にタイヤ42を下降させるように構成することで、感覚的に操作しやすくなる。
また、本実施形態では、パワステレバー4aへの操作により、所定量以上の操舵が行われると、走行車体2が旋回すると野菜収穫機1の制御部が判断し、シリンダ54を作動させて、タイヤ42を上昇位置に移動させる。したがって、走行装置3の全体において接地面積が減少し、旋回性が向上する。そして、パワステレバー4aの入力が戻されて、走行車体2が直進走行すると制御部が判断した場合、制御部は、シリンダ54を制御して、タイヤ42を下降位置に移動させる。したがって、直進走行時は、走行装置3の接地面積が増加し、直進性が向上する。特許文献1に記載の構成のように、直進時も旋回時も走行装置の接地面積が一定の場合、直進走行性を重視するように接地面積が設定されていれば旋回性が悪く、旋回性を重視するように接地面積が設定されていれば直進走行性が悪くなる問題があった。これに対して、本実施形態では、旋回時にタイヤ42を圃場から離間させて接地面積を狭くし、直進時にタイヤ42を圃場に接触させて接地面積を広くしている。よって、直進性と旋回性を両立することができ、走行時の直進性を安定させつつ、旋回性の低下を抑えることができる。
特に、本実施形態では、タイヤ42は、昇降時に前後方向および上下方向に移動する。すなわち、作業機の一例としての引起装置11に対して接近、離間する方向に移動する。タイヤ42が伸びた状態で、圃場の凹凸を越えたりする場合、走行車体2が前上がり及び前下がりになるピッチングが起きにくい。したがって、刈り取り部(引起装置11)の高さがばらつきにくくなる。よって、刈り取り部(引起装置11)の高さ調節が行い易く、適正な刈取り高さに調節できるため、高さ調節の精度が上がる。したがって、引起装置11の調節頻度も減少し、操作性も向上する。
さらに、本実施形態では、操縦部4での操作に応じて、作物の収穫作業を行う際には、引起装置11が下降して圃場面に近接すると共に、作物の収穫作業が終わった場合には、引起装置11が上昇して圃場面から離間する。このとき、本実施形態では、制御部は、引起装置11の昇降に連動して、シリンダ54を制御して、タイヤ42を上昇位置と下降位置との間で昇降させる。よって、作業時には、タイヤ42が下降して引起装置11と走行車体2との追従性が向上する。また、作業終了後の上昇時はタイヤ42を上昇させ、作業終了後の走行時の旋回性を確保できる。なお、直進走行時の安定性は、収穫作業時に比べれば、作業終了後の走行時は要求されないので、タイヤ42を上昇させていても問題は少ない。
図3において、本実施形態の出力軸33aは、外形が、多角柱の一例としての六角柱状に形成されており、歯車33の出力軸33aの貫通口も対応して六角形状に形成されている。したがって、出力軸33aは、歯車33に対して、軸方向(走行車体2の幅方向)に沿ってスライド移動可能且つ、歯車33と一体的に回転可能に支持されている。よって、出力軸33aは、歯車33の駆動をタイヤ駆動チェンケース41に伝達可能且つ、軸方向に移動可能に構成されている。
なお、出力軸33aが歯車33に対して軸方向にスライド移動可能に構成する構成を例示したが、これに限定されない。出力軸33aと歯車33とを溶接等で一体化し、出力軸33aの軸方向に移動する際に、歯車33(やチェーン34)も移動するように構成することも可能である。
なお、出力軸33aが歯車33に対して軸方向にスライド移動可能に構成する構成を例示したが、これに限定されない。出力軸33aと歯車33とを溶接等で一体化し、出力軸33aの軸方向に移動する際に、歯車33(やチェーン34)も移動するように構成することも可能である。
図5はトレッド調整部材の説明図であり、図5Aは本実施形態の説明図、図5Bは他の形態の説明図である。
図3において、出力側の歯車33の出力軸33aには、軸方向の外方に延びる雄ねじ部33bが形成されている。雄ねじ部33bの外方には、トレッド調整部材61が配置されている。図3、図5Aにおいて、トレッド調整部材61は、出力軸33aの延長上に配置された六角柱状に形成されているが、これに限定されず、円柱状や四角柱等の多角柱状等、任意の形状に変更可能である。
図3において、出力側の歯車33の出力軸33aには、軸方向の外方に延びる雄ねじ部33bが形成されている。雄ねじ部33bの外方には、トレッド調整部材61が配置されている。図3、図5Aにおいて、トレッド調整部材61は、出力軸33aの延長上に配置された六角柱状に形成されているが、これに限定されず、円柱状や四角柱等の多角柱状等、任意の形状に変更可能である。
トレッド調整部材61は、雄ねじ部33bがねじ込まれる雌ねじ部61aを有する。トレッド調整部材61は、チェンケース31のハウジングに回転可能に支持されている。
トレッド調整部材61の幅方向外側には、制輪子の一例としてのブレーキシュー62が近接して配置されている。ブレーキシュー62には、ブレーキワイヤ63(図2参照)が連結されており、ブレーキワイヤ63は、操縦部4の図示しないトレッド調整レバーに連結されている。
トレッド調整部材61の幅方向外側には、制輪子の一例としてのブレーキシュー62が近接して配置されている。ブレーキシュー62には、ブレーキワイヤ63(図2参照)が連結されており、ブレーキワイヤ63は、操縦部4の図示しないトレッド調整レバーに連結されている。
したがって、ブレーキシュー62が作動していない状態では、歯車33の回転に伴って、出力軸33aおよびトレッド調整部材61が回転する。
タイヤ42どうしの間隔(幅、トレッド)を調整する場合、トレッド調整レバーが操作されて、ブレーキシュー62がトレッド調整部材61を押さえる(ブレーキをかける)。この状態で、走行車体2が前進または後進されて、駆動が歯車33に伝達されると、回転する出力軸33aの雄ねじ部33bと、ブレーキがかかって停止しているトレッド調整部材61の雌ねじ部61aとのネジ嵌合で、出力軸33aが軸方向に移動する。なお、本実施形態では、一例として、走行車体2の前進時に出力軸33aが幅方向の内側に移動(ねじ33b,61aが緩む方向に移動)し、走行車体2の後進時に出力軸33aが幅方向の外側に移動(ねじ33b,61aが締まる方向に移動)するように設定されているが、移動方向が逆の設定とすることも可能である。
タイヤ42どうしの間隔(幅、トレッド)を調整する場合、トレッド調整レバーが操作されて、ブレーキシュー62がトレッド調整部材61を押さえる(ブレーキをかける)。この状態で、走行車体2が前進または後進されて、駆動が歯車33に伝達されると、回転する出力軸33aの雄ねじ部33bと、ブレーキがかかって停止しているトレッド調整部材61の雌ねじ部61aとのネジ嵌合で、出力軸33aが軸方向に移動する。なお、本実施形態では、一例として、走行車体2の前進時に出力軸33aが幅方向の内側に移動(ねじ33b,61aが緩む方向に移動)し、走行車体2の後進時に出力軸33aが幅方向の外側に移動(ねじ33b,61aが締まる方向に移動)するように設定されているが、移動方向が逆の設定とすることも可能である。
出力軸33aが軸方向に移動すると、タイヤ駆動チェンケース41およびタイヤ42が、走行車体2の幅方向に沿って移動する。なお、このとき、タイヤ駆動チェンケース41に連結されている内側パイプ36aが、チェンケース31に連結された外側パイプ36bに対してスライド移動する。
また、タイヤ駆動チェンケース41が幅方向に移動すると、昇降アーム52も幅方向に移動し、連結バー53に対して幅方向にスライド移動する。
また、タイヤ駆動チェンケース41が幅方向に移動すると、昇降アーム52も幅方向に移動し、連結バー53に対して幅方向にスライド移動する。
したがって、ブレーキシュー62が作動した状態で、走行車体2を前後進させることで、タイヤ駆動チェンケース41およびタイヤ42が幅方向に移動し、左右のタイヤ42どうしの間隔、いわゆるトレッド間隔を容易に調整できる。
よって、圃場の畝と溝の幅や間隔に応じて、走行しやすい位置、走行が安定する位置にタイヤ42を移動させることができ、走行安定性や走破性を向上させることができる。
よって、圃場の畝と溝の幅や間隔に応じて、走行しやすい位置、走行が安定する位置にタイヤ42を移動させることができ、走行安定性や走破性を向上させることができる。
なお、トレッド調整部材61は、図5Aに示すように、六角柱に雌ねじ部61aを形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、図5Bに示すように、中空のパイプ71の先端部に、ねじ穴72aが形成されたタップ72を、蓋をするように固定支持する構成とすることも可能である。このように構成することで、雌ねじ部61aを形成する場合に比べて加工が容易にできる。
また、雄ねじ部33bには、トレッド調整部材61から抜けないように、抜け止め加工または抜け止め用の機構を備えることが好ましい。
また、雄ねじ部33bには、トレッド調整部材61から抜けないように、抜け止め加工または抜け止め用の機構を備えることが好ましい。
図6は本発明の走行装置の他の形態の説明図である。
図1〜図5に示す形態では、タイヤ42を昇降させる構成を例示したが、これに限定されない。図6において、タイヤ駆動チェンケース41およびタイヤ42に変えて、第2のクローラの一例としての前側クローラ81を設けることも可能である。図6に示す形態でも、シリンダ54を作動させることで、前側クローラ81を図6の実線で示す接地面積の広い下降位置と、図6の破線で示す接地面積の狭い上昇位置との間で移動可能である。したがって、前側クローラ81と後側のクローラ21とを備えた構成でも、直進時は接地面積を広くして直進性を向上しつつ、旋回時は接地面積を狭くして旋回性を確保することができる。
図1〜図5に示す形態では、タイヤ42を昇降させる構成を例示したが、これに限定されない。図6において、タイヤ駆動チェンケース41およびタイヤ42に変えて、第2のクローラの一例としての前側クローラ81を設けることも可能である。図6に示す形態でも、シリンダ54を作動させることで、前側クローラ81を図6の実線で示す接地面積の広い下降位置と、図6の破線で示す接地面積の狭い上昇位置との間で移動可能である。したがって、前側クローラ81と後側のクローラ21とを備えた構成でも、直進時は接地面積を広くして直進性を向上しつつ、旋回時は接地面積を狭くして旋回性を確保することができる。
特に、図1に示すタイヤ42を使用する形態に比べて、図6に示す形態では、前側クローラ81の方が接地面積を広くすることが可能であるため、直進性がさらに向上する。また、旋回時は、前側クローラ81が上方位置に移動して、走行装置3の全長および接地面積が狭くなるので、圃場面を荒らしにくくなり、旋回性も向上する。
なお、図1、図6に示す形態では、走行装置3の前側の部材を昇降させる構成を例示したが、これに限定されない。後側のクローラ21を昇降させる構成とすることも可能である。また、後側の部材をクローラ21で構成する場合を例示したが、これに限定されない。タイヤ等の車輪で構成することも可能である。
なお、図1、図6に示す形態では、走行装置3の前側の部材を昇降させる構成を例示したが、これに限定されない。後側のクローラ21を昇降させる構成とすることも可能である。また、後側の部材をクローラ21で構成する場合を例示したが、これに限定されない。タイヤ等の車輪で構成することも可能である。
1…作業車両、
2…走行車体、
3…走行装置、
4a…操舵装置、
11…作業機、
21…第1のクローラ、
81…第2のクローラ。
2…走行車体、
3…走行装置、
4a…操舵装置、
11…作業機、
21…第1のクローラ、
81…第2のクローラ。
Claims (5)
- 走行車体(2)と、
前記走行車体(2)に支持された走行装置(3)と、
前記走行車体(2)を操舵する操舵装置(4a)と、
前記走行車体(2)に支持されて、作業を行う作業機(11)と、
を備え、
前記走行装置(3)は、前記走行装置(3)が圃場面に接触する第1の位置と、前記第1の位置よりも圃場面との接触面積が狭い第2の位置と、の間で移動可能に支持され、
直進走行時は、前記走行装置(3)が前記第1の位置に移動し、
所定量操舵されると、前記走行装置(3)が前記第2の位置に移動する
ことを特徴とする作業車両。 - 前記第1の位置と前記第2の位置との移動方向は、前記作業機(11)に接近または離間する方向に沿って設定された
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。 - 前記走行車体(2)の後方に配置された第1のクローラ(21)と、前記第1のクローラ(21)の前方に配置された第2のクローラ(81)と、を有し、前記第1のクローラ(21)および前記第2のクローラ(81)の中の一方が、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動可能な前記走行装置(3)、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。 - 前記走行車体(2)の幅方向に沿って移動可能な前記走行装置(3)、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の作業車両。 - 前記走行車体(2)の走行方向に対して、前記第1の位置における前記走行装置(3)の先端が、前記作業機(11)の外端に対応する位置に設定された
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の作業車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017198542A JP2019073064A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | 作業車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017198542A JP2019073064A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | 作業車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019073064A true JP2019073064A (ja) | 2019-05-16 |
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ID=66544638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017198542A Pending JP2019073064A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | 作業車両 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019073064A (ja) |
-
2017
- 2017-10-12 JP JP2017198542A patent/JP2019073064A/ja active Pending
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