JP2019072261A - チューブ送液機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸液チューブの内部の液体を確実に送液できるチューブ送液機構を提供すること。【解決手段】チューブ送液機構であって、カセット2は、ハウジング21と、ハウジング21の内部に収容され第1回転軸J1を中心に回転可能な回転テーブル231と、回転テーブル231上に配置される押し付け部材24と、押し付け部材24により押圧されて内部の液体が送液される輸液チューブ25と、を備え、装置本体3は、回転テーブル231に着脱可能に連結される回転軸部材322を備え、回転テーブル231は、回転軸部材322が挿通される貫通孔231aと支持軸部232とを有し、押し付け部材24は、回転軸部材322が貫通孔231aに挿通して配置されることで回転軸部材322に当接して配置され、回転軸部材322に当接した状態で長穴242に沿って径方向に移動されて、輸液チューブ25をハウジング21の内面201aに押圧した状態で配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、内部の液体が送液される輸液チューブを備えるチューブ送液機構に関する。
従来、内部の液体が送液される輸液チューブを備える輸液装置として、いわゆるカセット式の輸液装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。カセット式の輸液装置は、ロータ及び輸液チューブを収納したカセットを、装置本体に着脱可能であり、携帯性やメンテナンス性に優れる。ロータ及び輸液チューブは、チューブ送液機構を構成する。
特許文献1に記載の輸液装置のロータは、ハウジングと、周方向に沿って配置される複数のローラ部材と、を備える。輸液チューブは、一部がハウジングと複数のローラ部材の外周との間においてハウジングの内面に沿って配置され、輸液チューブの内部の薬液(液体)は、複数のローラ部材により押圧されて送液される。
特許文献1に記載のチューブ送液機構のハウジングの中央には、周方向に沿って配置された複数のローラ部材の内側にモータ回転軸部を挿通するために、貫通孔が設けられている。カセットを装置本体に装着する際に、ハウジングの背面から貫通孔にモータ回転軸部を挿通することで、モータ回転軸部を、複数のローラ部材の内側の周面に当接させる。
このように構成される輸液装置は、貫通孔に挿通したモータ回転軸部材を複数のローラ部材に当接させた状態で、モータ回転軸部を回転させることで、モータ回転軸部と複数のローラ部材との間の摩擦力により複数のローラ部材を回転させる。そして、複数のローラ部材が可撓性を有する輸液チューブを押し潰してしごくことで、輸液チューブの内部の薬液(液体)を患者の体内に注入するように送液する。
特開2012−2158号公報
しかしながら、特許文献1に記載の輸液装置においては、ローラ部材が輸液チューブをしごく力がモータ回転軸部とローラ部材との摩擦力を超えた場合、モータ回転軸部がスリップして、ローラ部材を回転させることができなくなり、輸液チューブの内部の薬液(液体)を送液できないことがあった。
本発明は、輸液チューブの内部の液体を確実に送液できるチューブ送液機構を提供することを目的とする。
本発明は、カセットと、前記カセットを着脱可能な装置本体と、を備える輸液装置に用いられるチューブ送液機構であって、前記カセットは、ハウジングと、前記ハウジングの内部に収容され、第1回転軸を中心に回転可能な回転テーブルと、前記回転テーブル上に配置される押し付け部材と、一部が前記ハウジングと前記押し付け部材の外周との間において前記ハウジングの内面に沿って配置され、前記押し付け部材により押圧されて内部の液体が送液される輸液チューブと、を備え、前記装置本体は、前記第1回転軸を中心に前記回転テーブルを回転させることが可能であって前記回転テーブルに着脱可能に連結される回転軸部材を備え、前記回転テーブルは、前記回転軸部材が挿通される貫通孔と、前記押し付け部材を前記回転テーブル上に位置決めする支持軸部と、を有し、前記押し付け部材は、前記回転テーブルの径方向に延びると共に前記支持軸部が挿入される長穴を有し、前記回転軸部材が前記貫通孔に挿通して配置されることで前記回転軸部材に当接して配置され、前記回転軸部材に当接した状態で前記長穴に沿って前記回転テーブルの径方向に移動されて、前記輸液チューブを前記ハウジングの内面に押圧した状態で配置されるチューブ送液機構に関する。
また、前記押し付け部材は、前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心にそれぞれが自転可能な複数のローラ部材であることが好ましい。
また、前記回転軸部材は、前記回転テーブルに着脱可能に嵌合して連結されることが好ましい。
本発明によれば、輸液チューブの内部の液体を確実に送液できるチューブ送液機構を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る輸液装置を示す正面図である。 装置本体に装着可能なカセットを示す正面図である。 輸液装置からカセットを取り外した場合の装置本体を示す正面図である。 図1のA−A線断面図であってカセットにモータ回転軸部が嵌合された状態を示す断面図である。 カセットの分解斜視図である。 カセットとモータ回転軸部とが嵌合する構成を示す斜視図である。 カセットとモータ回転軸部とが嵌合する構成を示す斜視図である。 カセットにモータ回転軸部を嵌合させる場合の動作を示す断面図である。 カセットにモータ回転軸部を嵌合させる場合の動作を示す平面図である。 カセットにおける輸液チューブの内部の液体を送液する動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る輸液装置1を示す正面図である。図2は、装置本体3に装着可能なカセット2を示す正面図である。図3は、輸液装置1からカセット2を取り外した場合の装置本体3を示す正面図である。図4は、図1のA−A線断面図であってカセット2にモータ回転軸部322が嵌合された状態を示す断面図である。図5は、カセット2の分解斜視図である。図6A及び図6Bは、カセット2とモータ回転軸部322とが嵌合する構成を示す斜視図である。図7は、カセットにモータ回転軸部を嵌合させる場合の動作を示す断面図である。図8は、カセットにモータ回転軸部を嵌合させる場合の動作を示す平面図である。図9は、カセット2における輸液チューブ25の内部の液体を送液する動作を説明する図である。
図1〜図3に示すように、輸液装置1は、カセット2と、カセット2を着脱可能な装置本体3と、を備える、いわゆるカセット式の輸液装置である。本実施形態のチューブ送液機構は、輸液装置1に用いられる。なお、本実施形態においては、装置本体3の上面に直交する方向を「上下方向」とする。
まず、装置本体3について説明する。
装置本体3は、図3に示すように、ケース体31と、駆動部としてのモータ32と、タッチパネル33と、を備える。
ケース体31は、装置本体3の外形を構成する。ケース体31は、上面及び下面が平面状に形成され、長手方向の一端側が円弧状に形成されると共に長手方向の他端側が方形状に形成された厚みを有する。ケース体31の内部には、モータ32、不図示のバッテリー、不図示の制御回路(例えば、CPUや各種電子部品)等が収容される。
ケース体31は、図3に示すように、カセット収容凹部311を有する。カセット収容凹部311には、カセット2(図2参照)が装着される。カセット収容凹部311は、ケース体31の長手方向の一端側において下方に窪む凹状に形成される。ケース体31の上面におけるカセット収容凹部311の近傍には、カセット2をケース体31から取り外すためのカセット取り外しボタン312が配置される。
モータ32は、図3及び図4に示すように、ケース体31におけるカセット収容凹部311の下方の内部に配置されるモータ本体321と、カセット収容凹部311の底面から上方に突出する回転軸部材としてのモータ回転軸部322と、を有する。
モータ32は、カセット2が装置本体3に装着された状態において、カセット2に連結されている。モータ32は、モータ回転軸部322を介して、後述するカセット2のロータ22(図1参照)に回転駆動力を伝達し、カセット2のロータ22を回転させる。
モータ回転軸部322は、カセット2を装置本体3に装着した場合に、図4に示すように、後述する回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに貫通して配置される。モータ回転軸部322は、後述する回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに貫通して配置された場合に、回転テーブル231の上面から上方に突出して配置される。本実施形態においては、モータ回転軸部322の上下方向の長さは、カセット2を装置本体3に装着した場合に、後述する3つのローラ部材24の高さと同じ程度の長さに形成される。カセット2を装置本体3に装着した場合に、モータ回転軸部322の外周面は、後述する3つのローラ部材24の内側の部分に当接する。これにより、モータ回転軸部322は、3つのローラ部材24を回転テーブル231の径方向の外側に押圧する。
モータ回転軸部322における第1回転軸J1方向の下方側の途中には、図4に示すように、嵌合横部材323が取り付けられている。嵌合横部材323は、モータ回転軸部322が延びる方向に交差する方向に延びる。嵌合横部材323は、モータ回転軸部322における第1回転軸J1方向の下方側の途中において、モータ回転軸部322を第1回転軸J1方向に交差する方向に貫通して配置される。
嵌合横部材323は、後述するカセット2のロータ22の回転テーブル231の下面において、モータ軸嵌合部233に嵌合可能である。モータ回転軸部322は、嵌合横部材323がモータ軸嵌合部233に嵌合することで、ベース回転部材23の回転テーブル231に着脱可能に嵌合して連結される。これにより、モータ回転軸部322は、モータ32の回転駆動力により第1回転軸J1を中心に回転することで、後述するベース回転部材23の回転テーブル231を、第1回転軸J1を中心に回転させることが可能である。
タッチパネル33は、図3に示すように、ケース体31の上面に配置される。タッチパネル33は、表示部及び操作部として機能する。タッチパネル33は、輸液チューブ25を流通する液体(血液、薬液等)の流量等の情報を表示する。タッチパネル33は、モータ32のON/OFFボタンや、カセット2により供給される輸液の流量を入力するボタン等を含む。
次に、装置本体3に着脱可能なカセット2について説明する。
カセット2は、装置本体3のカセット収容凹部311(図3参照)に着脱可能に装着される。カセット2は、図2及び図5に示すように、ハウジングとしてのカセットハウジング21と、ロータ22と、輸液チューブ25と、を備える。ロータ22は、カセット2が装置本体3に装着された場合に、モータ32のモータ回転軸部322(図4参照)に着脱可能に連結される。本実施形態においては、カセットハウジング21、ロータ22、輸液チューブ25及びモータ32は、チューブ送液機構を構成する。
カセットハウジング21は、図2、図4及び図5に示すように、上ケーシング211と下ケーシング212とを組み合わせることで、所定の厚みを有して形成される。カセットハウジング21は、平面視において、長手方向の一方側に配置される円形部分201と、長手方向の他方側に円形部分201に接続して配置される延出部分202と、を有する。カセットハウジング21の内部には、ロータ22が配置される。
下ケーシング212における円形部分201には、図5に示すように、上下方向に貫通して開口するハウジング開口21aが形成される。ハウジング開口21aの内側には、図4に示すように、ロータ22のベース回転部材23の下面に形成されたモータ軸嵌合部233が配置される。ハウジング開口21aにおいては、ロータ22のベース回転部材23の下面に形成されたモータ軸嵌合部233が、カセット2の下方に露出される。
ロータ22は、図4及び図5に示すように、カセットハウジング21の内部における円形部分201に収容される。ロータ22は、ベース回転部材23と、個別に自転可能な3つのローラ部材24(押し付け部材)と、を有する。
ベース回転部材23は、回転テーブル231と、3つのローラ支持軸部材232(支持軸部)と、モータ軸嵌合部233と、モータ軸嵌合部233の周囲を囲む環状突出部237と、を有する。
回転テーブル231は、図4に示すように、円板状に形成され、第1回転軸J1を中心に回転可能に構成される。第1回転軸J1は、回転テーブル231の中央において、上下方向に延びる。回転テーブル231の中央には、モータ回転軸部322が挿通されるテーブル貫通孔231aが形成される。テーブル貫通孔231aには、モータ32のモータ回転軸部322が貫通して配置される。
3つのローラ支持軸部材232は、回転テーブル231の上面から上方に向けて立設される。3つのローラ支持軸部材232は、それぞれ、第2回転軸J2方向に延びて形成され、複数のローラ部材24それぞれを個別に第2回転軸J2を中心に回転可能に支持する。第2回転軸J2は、第1回転軸J1に平行に延びる。3つのローラ支持軸部材232は、回転テーブル231の上面において、回転テーブル231の径方向の所定の位置において、周方向に並んで配置される。ローラ支持軸部材232は、ローラ支持軸部材232にローラ部材24の軸支長穴242(長穴)(後述)が挿通されることで、ローラ部材24を回転テーブル231上に位置決めする。
環状突出部237は、図5に示すように、回転テーブル231の下面から下方に向けて円環壁状に突出する。
モータ軸嵌合部233は、回転テーブル231の下面において、環状突出部237の内側に配置される。モータ軸嵌合部233には、モータ32のモータ回転軸部322が嵌合される。
モータ軸嵌合部233は、図6Aに示すように、回転テーブル231の下面から下方に突出する4つの円弧状凸部234と、隣接する円弧状凸部234の間に形成される4つの嵌合溝235と、を有する。
4つの円弧状凸部234は、それぞれ、平面視で、円弧状に形成される。4つの円弧状凸部234は、周方向に並んで環状に配置される。4つの円弧状凸部234の内側には、テーブル貫通孔231aが形成される。テーブル貫通孔231aは、回転テーブル231の中央において、上下方向に貫通して形成される。テーブル貫通孔231aには、図6Aに示すように、モータ回転軸部322をモータ軸嵌合部233に嵌合させる際に、モータ32のモータ回転軸部322が挿通して配置される。
4つの円弧状凸部234は、それぞれ、先端部において、回転テーブル231の下面に平行な平面部234aと、平面部234aから回転テーブル231に近づく側に傾斜して周方向に延びる斜面部234bと、を有する。円弧状凸部234においては、図6Bに示すように、モータ回転軸部322をモータ軸嵌合部233に嵌合させる際に、モータ回転軸部322に取り付けられた嵌合横部材323が、斜面部234bに沿って周方向にスライドして移動される。
4つの嵌合溝235は、テーブル貫通孔231aを横切って十字状に配置される。嵌合溝235には、モータ回転軸部322をモータ軸嵌合部233に嵌合させる際に、円弧状凸部234の斜面部234bを周方向に沿ってスライドして移動された嵌合横部材323が嵌り込む。
3つのローラ部材24は、図2及び図5に示すように、ベース回転部材23の回転テーブル231上に配置される。3つのローラ部材24は、それぞれ、有底の円筒状に形成される。3つのローラ部材24は、第2回転軸J2を中心にそれぞれが自転可能である。3つのローラ部材24は、回転テーブル231の上面において、径方向の所定の位置において、周方向に並んで配置される。
3つのローラ部材24は、それぞれ、ベース回転部材23のローラ支持軸部材232(支持軸)に軸支される。3つのローラ部材24は、それぞれ、底板の中央に形成される軸支長穴242(長穴)を有する。軸支長穴242は、回転テーブル231の径方向に延びる長穴状に形成される。軸支長穴242には、ローラ支持軸部材232が挿入される。これにより、ローラ部材24は、軸支長穴242に沿って回転テーブル231の径方向に移動可能に構成される。
3つのローラ部材24は、それぞれ、モータ回転軸部322が回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに挿通して配置されることで、3つのローラ部材24の内側には、モータ回転軸部322が当接して配置される。3つのローラ部材24は、それぞれ、モータ回転軸部322が回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに挿通して配置されることで、モータ回転軸部322に当接した状態で軸支長穴242に沿って回転テーブル231の径方向に移動されて、輸液チューブ25をカセットハウジングの内周面201aに押圧する。本実施形態においては、軸支長穴242の長さ及びローラ支持軸部材232の径の大きさを適宜設定することで、3つのローラ部材24の回転テーブル231の径方向への移動量を設定できる。具体的には、3つのローラ部材24を回転テーブル231の径方向に移動させて、3つのローラ部材24が輸液チューブ25をカセットハウジングの内周面201aに押圧できるように、軸支長穴242の長さ及びローラ支持軸部材232の径の大きさを設定する。本実施形態において、ローラ支持軸部材232の径の大きさに対する軸支長穴242の長さの比率は、ローラ部材が押圧する輸液チューブの肉厚、素材、弾性(伸縮度)により影響するため、適宜調整すればよいが、好ましくは1.1〜3.0であり、より好ましくは1.3〜2.0である。3つのローラ部材24は、ベース回転部材23が回転することによって、輸液チューブ25に押し当てられながら第1回転軸J1を中心に回転する。また、3つのローラ部材24は、それぞれ、輸液チューブ25に押し当てられながら第2回転軸J2を中心に自転する。
輸液チューブ25は、上流側が液体(血液、薬液等)が充填された点滴バック(図示せず)に接続され、下流側が患者に接続される。輸液チューブ25は、図2に示すように、一部がカセットハウジング21と3つのローラ部材24の外周との間においてカセットハウジング21の内周面(内面)201aに沿って配置される。輸液チューブ25は、例えばシリコン製のチューブである。
輸液チューブ25は、ロータ22のベース回転部材23の回転テーブル231が回転すると共に3つのローラ部材24が自転することで、3つのローラ部材24により押圧されて内部の液体が送液される。詳しくは、輸液チューブ25は、3つのローラ部材24の外側を囲うように配置される。輸液チューブ25は、3つのローラ部材24とカセットハウジング21の内周面201aとの間において、ローラ部材24によってカセットハウジング21の内周面201aに押圧されることで径方向に潰される。そして、輸液チューブ25は、ロータ22のベース回転部材23の回転テーブル231が回転すると共に3つのローラ部材24が自転することで、回転するローラ部材24によってしごかれる。これにより、輸液チューブ25は、その内部の液体(血液、薬液等)を送液する。
以上のように構成される輸液装置1においては、カセット2を装置本体3に装着する際に、図6A及び図6Bに示すように、モータ回転軸部322の先端を回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに挿入させながら、モータ回転軸部322に取り付けられた嵌合横部材323を斜面部234bに沿って周方向にスライドさせることで、嵌合横部材323を嵌合溝235に嵌合させる。これにより、モータ回転軸部322は、ロータ22の回転テーブル231のモータ軸嵌合部233に嵌合される。
同時に、図7及び図8に示すように、モータ32のモータ回転軸部322をカセット2のロータ22のベース回転部材23の回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに挿通させることで、3つのローラ部材24の内側に配置する。これにより、3つのローラ部材24は、軸支長穴242に沿って回転テーブル231の径方向に移動されて、輸液チューブ25をカセットハウジングの内周面201aに押圧した状態で配置される。
そして、カセット2を装置本体3に装着した状態で、タッチパネル33が操作されることで、モータ32が駆動される。これにより、モータ回転軸部322が回転することで、図9に示すように、モータ回転軸部322に嵌合するロータ22の回転テーブル231は、第1回転軸J1を中心に回転する。この状態において、3つのローラ部材24の外周面は、3つのローラ部材24の外周において輸液チューブ25に当接している。
3つのローラ部材24の外周において輸液チューブ25が当接するため、回転テーブル231が第1回転軸J1を中心に回転することで、3つのローラ部材24は、輸液チューブ25をカセットハウジング21の内周面201aに押圧した状態で、輸液チューブ25との間の摩擦力により、第2回転軸J2を中心に自転しながら、第1回転軸J1を中心に回転する。これにより、輸液チューブ25が上流側から下流側へと順に押し潰されてしごかれることで、輸液チューブ25の内部の液体は送液される。また、3つのローラ部材24が自転することで、ローラ部材24と輸液チューブ25との摩擦抵抗が少なくなるため、輸液チューブ25の摩耗が低減される。これにより、輸液チューブ25の耐久性を向上できる。
本実施形態に係るチューブ送液機構によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態のチューブ送液機構において、カセット2は、カセットハウジング21と、カセットハウジング21の内部に収容され、第1回転軸J1を中心に回転可能な回転テーブル231と、回転テーブル231上に配置されるローラ部材24と、一部がカセットハウジング21とローラ部材24の外周との間においてカセットハウジング21の内周面201aに沿って配置されローラ部材24により押圧されて内部の液体が送液される輸液チューブ25と、を備え、装置本体3は、回転テーブル231に着脱可能に連結されるモータ回転軸部322を備え、回転テーブル231は、モータ回転軸部322が挿通されるテーブル貫通孔231aと、ローラ部材24を回転テーブル231上に位置決めするローラ支持軸部材232と、を有し、ローラ部材24は、回転テーブル231の径方向に延びると共にローラ支持軸部材232が挿入される軸支長穴242を有し、モータ回転軸部322がテーブル貫通孔231aに挿通して配置されることでモータ回転軸部322に当接して配置され、回転軸部材322に当接した状態で軸支長穴242に沿って回転テーブル231の径方向に移動されて、輸液チューブ25をカセットハウジング21の内周面201aに押圧した状態で配置される。
そのため、回転テーブル231にモータ回転軸部322を連結することで、回転テーブル231をスリップなく回転させられるので、ローラ部材24を確実に回転できる。また、モータ回転軸部322を回転テーブル231のテーブル貫通孔231aに挿通することで、ローラ部材24を軸支長穴242に沿って移動させながら輸液チューブ25をカセットハウジング21の内周面201aに押圧できるため、輸液チューブ25を押し付ける力を調整しながら、輸液チューブ25をカセットハウジング21の内周面201aに安定して押圧できる。従って、カセット2を装置本体3に装着するまでは、輸液チューブ25を押し潰さないことも可能となり、装置本体3以外で、輸液チューブ25の内部の液体を送液することができる(例えば、輸液チューブ25の内部の液体を落差圧で送液することができる)。一方、カセット2を装置本体3に装着すると、ローラ部材24を輸液チューブ25に安定して押圧した状態で回転テーブル231を確実に回転できるため、輸液チューブ25の内部の液体を安定して確実に送液できる。
また、本実施形態では、ローラ部材24は、第2回転軸J2を中心にそれぞれが自転可能である。これにより、ローラ部材24は、回転テーブル231が回転することで、輸液チューブ25に押圧されて自転する。よって、ローラ部材24が自転しながら輸液チューブ25をしごくことができるため、輸液チューブ25の内部の液体をより確実に送液できる。また、複数のローラ部材24が自転するため、ローラ部材24と輸液チューブ25との摩擦抵抗が少なくなり、輸液チューブ25の耐久性を向上できる。
また、本実施形態では、モータ回転軸部322は、回転テーブル231に着脱可能に嵌合して連結される。そのため、モータ回転軸部322を回転テーブル231に嵌め合わせるだけで、モータ回転軸部322を回転テーブル231に容易に連結できる。また、モータ回転軸部322と回転テーブル231とを嵌合により連結するため、モータ回転軸部322の回転駆動力を確実に回転テーブル231に伝達できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
前記実施形態では、押し付け部材を、ローラ部材で構成して、ローラ部材を自転可能としたが、これに限定されない。押し付け部材を、例えば、円弧面を有する回転しない扇状部材で構成して、回転せずに扇状部材により輸液チューブを押し付ける構成としてもよい。
1 輸液装置
2 カセット
3 装置本体
21 カセットハウジング(ハウジング)
24 ローラ部材(押し付け部材)
25 輸液チューブ
201a 内周面(内面)
231 回転テーブル
231a テーブル貫通孔(貫通孔)
232 ローラ支持軸部材(支持軸部)
242 軸支長穴(長穴)
322 モータ回転軸部(回転軸部材)
J1 第1回転軸
J2 第2回転軸

Claims (3)

  1. カセットと、前記カセットを着脱可能な装置本体と、を備える輸液装置に用いられるチューブ送液機構であって、
    前記カセットは、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収容され、第1回転軸を中心に回転可能な回転テーブルと、
    前記回転テーブル上に配置される押し付け部材と、
    一部が前記ハウジングと前記押し付け部材の外周との間において前記ハウジングの内面に沿って配置され、前記押し付け部材により押圧されて内部の液体が送液される輸液チューブと、を備え、
    前記装置本体は、
    前記第1回転軸を中心に前記回転テーブルを回転させることが可能であって前記回転テーブルに着脱可能に連結される回転軸部材を備え、
    前記回転テーブルは、前記回転軸部材が挿通される貫通孔と、前記押し付け部材を前記回転テーブル上に位置決めする支持軸部と、を有し、
    前記押し付け部材は、前記回転テーブルの径方向に延びると共に前記支持軸部が挿入される長穴を有し、前記回転軸部材が前記貫通孔に挿通して配置されることで前記回転軸部材に当接して配置され、前記回転軸部材に当接した状態で前記長穴に沿って前記回転テーブルの径方向に移動されて、前記輸液チューブを前記ハウジングの内面に押圧した状態で配置されるチューブ送液機構。
  2. 前記押し付け部材は、前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心にそれぞれが自転可能な複数のローラ部材である請求項1に記載のチューブ送液機構。
  3. 前記回転軸部材は、前記回転テーブルに着脱可能に嵌合して連結される請求項1又は2に記載のチューブ送液機構。
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