JP2019071563A - 通信品質劣化推定装置及び通信品質劣化推定方法 - Google Patents

通信品質劣化推定装置及び通信品質劣化推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信品質劣化箇所の特定と、当該劣化箇所の品質推定値の算出とを可能にする。【解決手段】複数の経路が確率的にルーチングされ、複数のノード及び複数のリンクから構成される通信ネットワークにおける前記リンクの品質推定値を算出する通信品質劣化推定装置であって、前記複数のノードのうちの任意に選択されたノード間の通信品質に関する通信品質情報と、前記ノード間の通信フローが前記リンクを通過する確率に関する通過確率情報とを算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記通信品質情報と前記通過確率情報とに基づいて、前記複数のリンクそれぞれの品質推定値を算出する推定手段と、前記推定手段により算出された前記複数のリンクそれぞれの品質推定値又は該品質推定値に基づいて得られる情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、通信品質劣化推定装置及び通信品質劣化推定方法に関する。
近年、通信ネットワークが広く利用されるに伴って、通信品質保証に対する要求が高まっている。このため、通信品質を測定して現在の通信品質状態を把握し、品質劣化検出時には、その要因を特定することが重要になってきている。
エンド・エンド遅延時間やパケット損失率、スループット等の通信品質を把握する直接的な方法としては、エンド・エンド間で試験パケットを送受信することにより品質を能動的に測定する方法がある。このような方法には、例えば、pingコマンドにより往復遅延を測定する方法やpathchar(例えば非特許文献1参照)等のツールを用いて測定する方法等がある。他には、例えば、着目するエンドホスト間において、ラウンドトリップタイムやパケットロス率、ボトルネットリンクの帯域、TCP(Transmission Control Protocol)のスループットを測定及び分析することで、TCPコネクションのボトルネックとなる要因を特定する方法も提案されている(例えば非特許文献2参照)。
発着ノードペアでの試験パケットを用いた品質測定(パケット損失率や遅延)から、ネットワーク内の各リンクでの品質を推定する方法も提案されている(例えば非特許文献3参照)。非特許文献3では、例えば、複数の発着ノードペア間でマルチキャスト通信により試験パケットを送出して各リンクのパケット損失率を推定する方法が提案されている。ユニキャスト通信により試験パケット測定を行った場合、各リンクのパケット損失率が一意に定まらないことがあるが、パケットペアを送出することでその問題を解決している。
また、複数本のリンクのうち、少数のリンクが品質劣化していると仮定し、リンクの品質推定・品質劣化リンクの特定に関する検討も行われている(例えば特許文献4,5,6,7参照)。非特許文献4では、特に品質劣化リンク本数が高々1本のとき、品質劣化リンクを特定可能なネットワークルーチングに対する条件を導出している。非特許文献5では、必要な測定パス数を導出している。
他の検討として、発着ノードペアの遅延測定から、各リンクの遅延分布を推定する方法がある(例えば非特許文献8参照)。ここでは、リンクiの遅延をパラメータλの指数分布(指数混合分布のケースも扱っている)とし、EM(Exptectation Maximization)アルゴリズムによるパラメータ推定を行う。
また、複数のツリー上でのマルチキャスト測定結果から、リンクのパケット損失率を推定する方法が提案されている(例えば非特許文献9参照)。
更に、或る発ノードから或る着ノードの遅延が観測されたとし(ここでは、明示的にどの発ノード/どの着ノードという情報を使わないで、これらのノードもランダムに選択されるというモデル化を行い)、また途中の経路も特に指定せずに、或る確率過程モデルでの遷移確率に従って確率的にルーチングされるとして、この確率過程モデルの各パラメータを観測値から推定し、そのパラメータから各リンクの遅延分布を推定する方法が提案さされている(例えば非特許文献10参照)。
モニターとして設定されたノードを発着として自由に観測パスを選択できる前提で、トポロジが変化した場合にも全リンクの推定を可能とする最小モニター配置を推定する方法も提案されている(例えば非特許文献11参照)。
また、近年の端末の高機能化・多様化やネットワーク利用形態の多様化に伴い、特にモバイル端末を用いた通信品質は、そのときのアプリケーションや無線通信環境、端末の位置、アクセス先サーバ、端末のOS(Operating System)の種類やバージョン、端末が利用するアクセスネットワーク(例えばWiFiか3Gか等)等に大きく依存すると考えられる。そのような状況も考慮してモバイル端末の通信品質を推定する方法も提案されている(例えば非特許文献12,特許文献1参照)。
上記では、遅延やパケット損失率等の観測地から各リンクにおけるこれらの値を推定する方法について述べたが、各リンクの品質状態を二値で判定する手法もある。このような手法は、ロジカルトモグラフィとも呼ばれている。ロジカルトモグラフィとして、ネットワーク内の個々の構成要素(例えばリンクやルータ等)毎に品質状態を測定する代わりに、複数の発信元・着信先ノードペア間で試験パケットを送出し、パケットが宛先に到達しない又は品質が劣化している場合には、通信経路上のいずれかのリンクで故障又は異常が発生している判断する手法が提案されている(例えば非特許文献13,14参照)。例えば、非特許文献13では、最も多くの故障検知ペア(故障を検知した発信元・着信先ノードペア)をカバーするリンクを故障リンクの候補として抽出し、候補リストに追加していく手法が提案されている。また、例えば、非特許文献14では、異常リンクが特定できない場合には、なるべく少ない追加の測定を実施する手法が提案されている。更に、複数の発着ノードペアにおいて各発着ノード間の品質は観測可能だが、その各ノードペアの経路情報が観測されないときに、ネットワーク内の各リンクの品質状態の観測可能性を判定する方法が提案されている(例えば非特許文献15参照)。
特許第6061838号公報
"Pathchar", [online], インターネット<URL:http://www.caida.org/tools/utilities/others/pathchar/> 的場 一峰, 阿多 信吾, 村田 正幸, "インターネットにおける計測に基づいたボトルネック特定手法," 電子情報通信学会 テレコミュニケーションマネジメント研究会, pp.65-70, November 2000. M. Coates et al., "Internet tomography", IEEE Signal Processing Magazine, May 2002. M. H. Firooz et al., "Network tomography via compressed sensing", Globecom 2010. W. Xu et al., "Compressive sensing over graphs: how many measurements are needed?", Forty-Eighth Annual Allerton Conference, 2010. T. Matsuda et al., "Link quality classifier with compressed sensing based on l1-l2 optimization", IEEE Communication Letters, Vol.15, No.10, Oct. 2011. 竹本, 松田, 滝根, "圧縮センシングを用いたネットワークトモグラフィによる低品質リンク検出方法", 信学技報NS2013-1. Y. Xia et al., "Inference of Link Delay in Communication Networks", IEEE JSAC, Dec. 2006. T. Bu, N. Duffield, F. L. Presti, and D. Towsley, "Network tomography on general topologies", SIGMETRICS 2002. N. E. Rad, Y. Ephraim and B. L. Mark, "Delay Network Tomography Using a Partially Observable Bivariate Markov Chain", IEEE/ACM Transactions on Networking (Volume: 25, Issue: 1, Feb. 2017). Li, Huikang, et al. "Taming both predictable and unpredictable link failures for network tomography", Proceedings of the ACM Turing 50th Celebration Conference-China. ACM, 2017. R. Kawahara and Y. Tonomura, "Mobile QoS tomography using compressed sensing", ITC 26, 9 pages, Sep. 2014. R. R. Komplella et al., "Detection and Localization of Network Black Holes", Infocom 2007. P. Barford et al., "Network Performance Anomaly Detection and Localization", Infocom 2009. H. Saito, "Local Information, Observable Parameters, and Global View", IEICE Trans. Commun., Vol. E96-B, No.12, Dec. 2013.
発着ノードペアの品質観測値から各リンクの品質を推定する従来方法の多くは、品質測定対象である各通信フローについて、当該通信フローが通信ネットワーク上のどの経路を通るかが対応付けた情報が得られることが前提となっている。しかしながら、通信ネットワークの仮想化が進むと、品質劣化やネットワーク異常の検知・特定が困難になっていくと予想される。
例えば、同じ対地間であっても、負荷分散や通信毎のきめ細やかな制御のため、通信フロー毎に異なる経路を通る場合がある。このため、エンド・エンドの通信品質と、通信フローが通る通信ネットワーク上の経路との対応付けが難しくなり、品質劣化要因の推定が困難になる場合がある。
なお、例えば、仮想化コントローラ等で、どの通信フローがどの経路を通るかは原理的にはトレースできるが、監視データ(例えば、通信フロー毎のエンド・エンドの通信品質を示す測定データ)それぞれに対応する経路を把握するのは、ルーチング自体を監視系側でも再現することなり、非現実的である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、通信品質劣化箇所の特定と、当該劣化箇所の品質推定値の算出とを可能にすることを目的とする。
そこで、本発明の実施の形態では、複数の経路が確率的にルーチングされ、複数のノード及び複数のリンクから構成される通信ネットワークにおける前記リンクの品質推定値を算出する通信品質劣化推定装置であって、前記複数のノードのうちの任意に選択されたノード間の通信品質に関する通信品質情報と、前記ノード間の通信フローが前記リンクを通過する確率に関する通過確率情報とを算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記通信品質情報と前記通過確率情報とに基づいて、前記複数のリンクそれぞれの品質推定値を算出する推定手段と、前記推定手段により算出された前記複数のリンクそれぞれの品質推定値又は該品質推定値に基づいて得られる情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
通信品質劣化箇所の特定と、当該劣化箇所の品質推定値の算出とを可能にする。
本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 通信ネットワークの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置が実行する処理の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以降では、通信フローのエンド・エンド間における通信品質と、当該通信フローが通信ネットワーク内の各リンクを通過する確率を示す通過確率とに基づいて、これらの各リンクの品質推定値を算出する通信品質劣化推定装置10について説明する。これら各リンクの品質推定値が算出されることで、通信品質の劣化箇所(すなわち、通信品質が劣化しているリンク)も特定される。
<通信品質劣化推定装置10の構成>
まず、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10の構成の一例を示す図である。
図1に示す通信品質劣化推定装置10は、通信ネットワーク内の各リンクの品質推定値を算出するコンピュータである。図1に示す通信品質劣化推定装置10には、通信品質劣化推定プログラム100がインストールされている。通信品質劣化推定プログラム100は、複数のプログラム又はプログラムで構成されるプログラム群であっても良い。
図1に示す通信品質劣化推定装置10は、通信品質劣化推定プログラム100により、通信フローの通信品質を収集すると共に、この通信フローが通信ネットワーク内の各リンクを通過する通過確率を測定又は推定する。そして、図1に示す通信品質劣化推定装置10は、通信品質劣化推定プログラム100により、これらの通信品質及び通過確率に基づいて、通信ネットワーク内の各リンクの品質推定値を算出する。
なお、図1に示す通信品質劣化推定装置10の構成は一例であって、他の構成であっても良い。例えば、通信品質劣化推定装置10は、複数台のコンピュータで構成されていても良い。
<通信品質劣化推定装置10のハードウェア構成>
次に、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示す通信品質劣化推定装置10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14と、ROM(Read Only Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、通信I/F17と、補助記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバスBを介して通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、通信品質劣化推定装置10の処理結果を表示する。なお、通信品質劣化推定装置10は、入力装置11及び表示装置12の少なくとも一方を有していなくても良い。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。通信品質劣化推定装置10は、外部I/F13を介して、記録媒体13a等の読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、通信品質劣化推定プログラム100等が記録されていても良い。
記録媒体13aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM15には、例えば、OS設定やネットワーク設定等が格納されている。
CPU16は、ROM15や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出して処理を実行する演算装置である。
通信I/F17は、通信品質劣化推定装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。通信品質劣化推定プログラム100は、通信I/F17を介して、所定のサーバ等から取得(ダウンロード)されても良い。
補助記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置18に格納されているプログラムやデータには、例えば、OS、当該OS上において各種機能を実現するアプリケーションプログラム、通信品質劣化推定プログラム100等がある。
本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10は、図2に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。
<通信品質劣化推定装置10の機能構成>
次に、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10の機能構成の一例を示す図である。
図3に示す通信品質劣化推定装置10は、品質・確率算出処理部110と、変換処理部120と、品質劣化推定処理部130と、出力部140とを有する。これら各部は、通信品質劣化推定プログラム100がCPU16に実行させる処理により実現される。
品質・確率算出処理部110は、或るノードペア間の通信品質の期待値を要素とする通信品質ベクトルVと、或る通信フローが通信ネットワーク内の各ノードを通過する通過確率を要素とする通過確率行列Aとを算出する。品質・確率算出処理部110には、通信品質ベクトル算出部111と、通過確率行列算出部112とが含まれる。
通信品質ベクトル算出部111は、通信品質ベクトルVを算出する。通信品質ベクトル算出部111は、通信品質ベクトルVを以下のようにして算出する。
すなわち、通信品質ベクトル算出部111は、まず、所定の期間の間、通信フローkにおけるエンド・エンドの通信品質yを収集(観測)する。なお、通信品質yとしては、例えば、或るサーバからデータをダウンロード又は或るサーバへデータをアップロードしている場合におけるサーバと端末との間での片側の通信品質でも良いし、サーバとの往復の通信品質でも良い。また、通信品質yの指標としては、遅延、ラウンドトリップタイム、パケット損失率等を用いることができる。
次に、通信品質ベクトル算出部111は、通信ネットワークを構成する境界ノードのうち、通信フローkに対する入側境界ノードOと出側境界ノードDとを特定する。ここで、入側境界ノードOは、通信フローkを構成するパケットが当該通信ネットワークを通過する際に最初に通るノードである。また、出側境界ノードDは、通信フローkを構成するパケットが当該通信ネットワークを通過する際に最後に通るノードである。なお、入側境界ノードOと出側境界ノードDとは同一のノードであっても良い。また、入側境界ノードOと出側境界ノードとは1台のノードである場合に限られず、複数台のノードから構成されるノード群であっても良い。
そして、通信品質ベクトル算出部111は、入側境界ノードOと出側境界ノードDとのペアi(以降、「境界ノードペアi」とも表す。)のエンド・エンドの通信品質の期待値vをi番目の要素とする通信品質ベクトルVを構成する。これにより、通信品質ベクトルVが算出される。なお、期待値vは、所定の期間の間に観測された通信品質yの集合Ωのうち、境界ノードペアiの入側境界ノードOから出側境界ノードDへと流れる通信フローkの通信品質yを抽出した上で、抽出した通信品質yの平均を取ることで算出される。
なお、往復の通信品質を扱う場合には、行きの経路と帰りの経路とが同じ経路であれば、便宜上、この経路の両端ノードのいずれかを一方のノードを入側境界ノードO、他方のノードを出側境界ノードDとしても良い。
このように、通信フローk毎ではなく、境界ノードペアiに着目し、境界ノードペアi間の通信フローkの通信品質情報yを集約することで、複数の経路を確率的にルーチングしているとしてモデル化している。
なお、通信品質yとして遅延やラウンドトリップタイムを用いる場合は、観測値から正常時の遅延を差し引いた値を新たに通信品質yとして用いても良い。また、通信品質yとしてパケット損失率を用いる場合は、パケット損失率yを、−log(1−y)と変換したものを新たに通信品質yとして用いても良い。
通過確率行列算出部112は、通過確率行列Aを算出する。通過確率行列算出部112は、通過確率行列Aを以下のようにして算出する。
すなわち、通過確率行列算出部112は、まず、境界ノードペアiの入側境界ノードOから出側境界ノードD方向に流れるトラヒックiについて、通信ネットワーク内のリンクjを通過する割合a{i,j}を測定又は推定する。なお、a{i,j}は、0以上1以下である。
次に、通過確率行列算出部112は、a{i,j}をi行j列の要素とする通過確率行列Aを構成する。これにより、通過確率行列Aが算出される。
なお、a{i,j}を推定する方法としては、ルーチングの設定情報等を用いても良いし、パケット数や通信フロー数等の計測により推定しても良い。往復の通信品質を扱う場合には、行きの経路と帰りの経路とが同じ経路であれば、便宜上、この経路の両端ノードのいずれか一方のノードを入側境界ノードO、他方のノードを出側境界ノードDとしても良く、この場合は、いずれかの方向でのトラヒック情報を用いてa{i,j}を推定しても良い。
パケット数や通信フロー数等の計測によりa{i,j}を推定する場合は、例えば、以下の(1)〜(3)により推定することができる。
(1)通過確率行列算出部112は、通信ネットワーク内の各ノードjにおいて、通信フローkが観測される毎に、この通信フローkのトラヒック情報をトラヒック監視装置に出力する。トラヒック情報には、通信フローkのトラヒック量、この通信フローkがどのリンクjを通過するのか、この通信フローkの入側境界ノードO及び出側境界ノードDはどれか等の情報が含まれる。
(2)トラヒック監視装置では、リンクj上を流れる境界ノードペアiの入側境界ノードOから出側境界ノードDへのトラヒック量T{i,j}を、通過確率行列算出部112から出力されたトラヒック情報に基づき更新する。
より具体的には、トラヒック監視装置は、測定開始時にはT{i,j}を0と初期化しておき、トラヒック情報が出力される毎に、このトラヒック情報に含まれるトラヒック量を、該当のT{i,j}に加算していく。
(3)通過確率行列算出部112及びトラヒック監視装置は、所定の期間の間、上記の(1)及び(2)を実施する。そして、通過確率行列算出部112は、この期間の経過後、トラヒック監視装置からトラヒック量T{i,j}を取得し、以下の式1によりa{i,j}を算出する。
Figure 2019071563
ここで、Lは、入側境界ノードOに接続され、入川境界ノードOを始点とするリンクの集合である。
なお、上記の(1)及び(2)を実施する所定の期間は、通信品質ベクトル算出部111が通信品質yを収集する期間と同一の期間であっても良いし、この期間の前であっても良い。また、上記の(1)及び(2)を実施する所定の期間と、通信品質ベクトル算出部111が通信品質yを収集する期間とは、期間の長さが異なっていても良い。更に、入側境界ノードOと出側境界ノードDとは同一のノードであっても良い。
変換処理部120は、品質・確率算出処理部110により算出された通信品質ベクトルVや通過確率行列Aが所定の場合に、これら通信品質ベクトルV及び通過確率行列Aを変換する。変換処理部120には、非劣化要素除外部121と、正方行列化部122とが含まれる。
非劣化要素除外部121は、通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれる場合(すなわち、v=0となるiが存在する場合)に、この要素vを通信品質ベクトルVから削除して、新たな通信品質ベクトルV´を構成する。これにより、通信品質ベクトルVが通信品質ベクトルV´に変換される。この場合、v=0となる境界ノードペアi間での経路に含まれる全リンクは劣化していないと考えられるためである。このような非劣化リンクを除外することで、劣化リンクの絞り込みが容易になる。
また、このとき、通信品質ベクトルVの要素vが0となる場合の通過確率行列Aの要素a{i,j}について、a{i,j}が非零となるjを集合Lndegとする。ただし、集合Lndegに含まれるjに対応するリンクjは全て劣化をしていないもとして推定する。
非劣化要素除外部121は、通過確率行列Aのi行の全要素を削除すると共に、集合Lndegに含まれる全てのjについて、通過確率行列Aのj列の全要素を削除することで、新たな通過確率行列A´を構成する。これにより、通過確率行列Aが通過確率行列A´に変換される。
以降では、非劣化要素除外部121による変換後の通信品質ベクトルV´及び通過確率行列A´も、「通信品質ベクトルV」及び「通過確率行列A」と表す。
正方行列化部122は、通過確率行列Aが列フルランクかつ非正方行列である場合に、通過確率行列Aの逆行列が計算できるように、この通過確率行列Aを正方行列に変換する。以降では、通過行列Aが列フルランクかつ非正方行列であることを、単に、「通過行列Aがフルランクかつ非正方行列」と表す。
すなわち、正方行列化部122は、通信ネットワークの全リンクの集合をLとした場合に、通過確率行列Aの各行iについて、リンクを表す変数lに関する関数Fを以下の式2により構成する。
Figure 2019071563
このとき、正方行列化部122は、以下の(1)及び(2)を通過確率行列Aが正方行列となるまで繰り返す。
(1)正方行列化部122は、或る関数Fが他の関数の線形和又は定数倍で表すことができる場合(例えば、F=aFi´+bFi´´と表すことができる場合。ただし、a及びbは任意の実数。)、通過確率行列Aのi行の全要素を削除して、新たな通過確率行列A´を構成する。これにより、通過確率行列Aが通過確率行列A´に変換される。以降では、正方行列化部122による変換後の通過確率行列A´も「通過確率行列A」と表す。
(2)正方行列化部122は、通信品質ベクトルVのi番目の要素vを削除して、新たな通過品質ベクトルV´を構成する。これにより、通信品質ベクトルVが通信品質ベクトルV´に変換される。以降では、正方行列化部122による変換後の通信品質ベクトルV´も「通信品質ベクトルV」と表す。
上記の(1)及び(2)を通過確率行列Aが正方行列となるまで繰り返すことで、通過確率行列Aは、フルランクかつ正方行列となり、逆行列が計算できるようになる。
なお、正方行列化部122は、上記のように通過確率行列Aを正方行列に変換することに代えて、例えば、疑似逆行列(AA)−1を算出し、この疑似逆行列を通過確率行列Aの逆行列として扱っても良い。ここで、Tは行列の転置、−1は逆行列を表す。
品質劣化推定処理部130は、品質・確率算出処理部110により算出された通信品質ベクトルV及び通過確率行列A、又は、変換処理部120により変換後の通信品質ベクトルV及び通過確率行列Aから、リンクjでの品質推定値xをj番目の要素とするリンク品質ベクトルXを算出する。これにより、通信ネットワークの各リンクでの通信品質が推定され、通信品質の劣化箇所(すなわち、通信品質が劣化しているリンク)も特定される。
品質劣化推定処理部130には、逆行列計算部131と、最小化問題計算部132とが含まれる。
逆行列計算部131は、通過確率行列Aの逆行列A−1が計算できる場合に、逆行列A−1を計算することで、リンク品質ベクトルXを算出する。すなわち、逆行列計算部131は、通信品質ベクトルVと、通過確率行列Aと、リンク品質ベクトルXとについて、V=AXが成り立つという関係に基づいて、通過確率行列Aの逆行列A−1を計算することで、リンク品質ベクトルX=A−1Vを算出する。
最小化問題計算部132は、通過確率行列Aの逆行列A−1が計算できない場合に、最小化問題を解くことで、リンク品質ベクトルXを算出する。より具体的には、最小化問題計算部132は、例えば、以下の式3を最小化するXを計算することで、リンク品質ベクトルXを算出すれば良い。
Figure 2019071563
又は、最小化問題計算部132は、例えば、以下の式4を最小化するXを計算することで、リンク品質ベクトルXを算出しても良い。
Figure 2019071563
また、最小化問題計算部132は、X>0(すなわち、全てのjに対して、x>0)という制約の下で、上記の式3又は式4を最小化するXを計算しても良い。更に、最小化問題計算部132は、スパース制約(例えば、x≠0となるjの個数が所定の個数以下、又は、x≠0となるxの和が所定の値以下等)の下で、上記の式3又は式4を最小化するXを計算しても良い。このようなスパース制約は、品質劣化している箇所が少ないこと又は品質推定値の総量が小さいこと等を表している。なお、これらの制約を任意に組み合わせた制約の下で、上記の式3又は式4を最小化するXを計算しても良い。
出力部140は、品質劣化推定処理部130により算出されたリンク品質ベクトルXを出力する。出力部140の出力先としては、例えば、表示装置12でも良いし、補助記憶装置18や記録媒体13a等でも良い。なお、出力部140は、品質劣化推定処理部130により算出されたリンク品質ベクトルXに基づいて得られる情報(例えば、通信品質が劣化しているリンクを識別するリンクID等)を出力しても良い。
なお、図3に示す通信品質劣化推定装置10は、例えば、非劣化要素除外部121及び正方行列化部122のうちの少なくとも一方を有していなくても良い。例えば、非劣化要素除外部121を有していない場合、品質・確率算出処理部110により算出された通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれる場合であっても、新たな通信品質ベクトルV´及び新たな通過確率行列A´への変換を行われない。同様に、例えば、正方行列化部122を有していない場合、品質・確率算出処理部110により算出された通過確率行列Aがフルランクかつ非正方行列である場合であっても、新たな通信品質ベクトルV´及び新たな通過確率行列A´への変換を行われない。
<通信品質劣化推定装置10が実行する処理>
以降では、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10が実行する処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101:品質・確率算出処理部110の通信品質ベクトル算出部111は、通信品質ベクトルVを算出する。
ステップS102:品質・確率算出処理部110の通過確率行列算出部112は、通過確率行列Aを算出する。
なお、上記のステップS101及びステップS102の処理が実行される順序は逆であっても良い。すなわち、品質・確率算出処理部110は、通過確率行列算出部112により通過確率行列Aを算出した後に、通信品質ベクトル算出部111により通信品質ベクトルVを算出しても良い。また、品質・確率算出処理部110は、通信品質ベクトル算出部111により通信品質ベクトルVを算出する処理と、通過確率行列算出部112により通過確率行列Aを算出する処理とを並列に実行しても良い。
ステップS103:変換処理部120は、品質・確率算出処理部110により算出された通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれるか否か(すなわち、v=0となるiが存在するか否か)を判定する。
ステップS104:上記のステップS103で通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれると判定された場合、変換処理部120の非劣化要素除外部121は、通信品質ベクトルVを、v=0となる要素を削除(すなわち、非劣化要素を除外)した通信品質ベクトルV´に変換する。また、非劣化要素除外部121は、通過確率行列Aを、v=0となるiの行を削除し、かつ、集合Lndegに含まれる全てのjの列を削除した通過確率行列A´に変換する。以降では、非劣化要素除外部121による変換後の通信品質ベクトルV´及び通過確率行列A´も、「通信品質ベクトルV」及び「通過確率行列A」と表す。
ステップS105:上記のステップS103で通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれないと判定された場合、又は、ステップS104に続いて、変換処理部120は、通過確率行列Aがフルランクか否かを判定する。
ステップS106:上記のステップS105で通過確率行列Aがフルランクであると判定された場合、変換処理部120は、通過確率行列Aが正方行列であるか否かを判定する。
ステップS107:上記のステップS105で通過確率行列Aが正方行列でないと判定された場合(すなわち、通過確率行列Aがフルランクかつ非正方行列である場合)、変換処理部120の正方行列化部122は、通過確率行列Aを、正方行列化した通過確率行列A´に変換する。また、正方行列化部122は、通信品質ベクトルVを、通過確率行列Aから削除されたi行に対応するi番目の要素を削除した通信品質ベクトルV´に変換する。以降では、正方行列化部122による変換後の通信品質ベクトルV´及び通過確率行列A´も、「通信品質ベクトルV」及び「通過確率行列A」と表す。
なお、過確率行列Aがフルランクかつ非正方行列であるとは、境界ノードペアiの数が全リンク数jよりも多い場合を意味する。
ステップS108:上記のステップS106で通過確率行列Aが正方行列であると判定された場合、又は、ステップS107に続いて、品質劣化推定処理部130の逆行列計算部131は、通過確率行列Aの逆行列A−1を計算することで、リンク品質ベクトルXを算出する。
ステップS109:上記のステップS105で通過確率行列Aがフルランクでないと判定された場合(すなわち、通過確率行列Aの逆行列A−1が計算できない場合)、品質劣化推定処理部130の最小化問題計算部132は、最小化問題を解くことで、リンク品質ベクトルXを算出する。
なお、上記のステップS103で通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれないと判定された場合、上記のステップS105の処理等を行わずに、最小化問題計算部132によりリンク品質ベクトルXが算出されても良い。
ステップS110:ステップS108又はステップS109に続いて、出力部140は、品質劣化推定処理部130により算出されたリンク品質ベクトルXを出力する。
以上により、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10は、リンクjでの品質推定値xをj番目の要素とするリンク品質ベクトルXを算出(推定)及び出力することができる。これにより、通信ネットワークの各リンクでの通信品質が推定され、通信品質の劣化箇所(すなわち、通信品質が劣化しているリンク)も特定することができる。
<具体例>
ここで、図5に示す通信ネットワークを用いて、図4に示す処理の具体例を説明する。図5に示す通信ネットワークは、ノードa〜ノードeと、リンク0〜リンク6とで構成される。以降では、各境界ノードペアに対して、通信フローが通過する経路は2つ(経路1及び経路2)であるものとする。また、各境界ノードペアの通信フローが通過する経路について、当該境界ノードペア間の通信フローの2/3を経路1に振り分け、1/3を経路2に振り分けるものとする。
更に、各境界ノードペアと、経路1の通過リンクと、経路2の通過リンクとは、以下であるものとする。
・各境界ノードペア(b,f):経路1の通過リンク[2,4],経路2の通過リンク[0,1,4]
・各境界ノードペア(d,f):経路1の通過リンク[5,6],経路2の通過リンク[3,2,4]
・各境界ノードペア(a,d):経路1の通過リンク[0,3],経路2の通過リンク[1,2,3]
・各境界ノードペア(c,e):経路1の通過リンク[4,6],経路2の通過リンク[2,3,5]
・各境界ノードペア(a,f):経路1の通過リンク[1,4],経路2の通過リンク[0,2,4]
・各境界ノードペア(a,e):経路1の通過リンク[0,3,5],経路2の通過リンク[1,4,6]
・各境界ノードペア(b,e):経路1の通過リンク[3,5],経路2の通過リンク[2,4,6]
・各境界ノードペア(c,d):経路1の通過リンク[2,3],経路2の通過リンク[1,0,3]
このとき、品質・確率算出処理部110により算出された通信品質ベクトルV及び通過確率行列Aについて、以降、場合を分けて具体例を説明する。
≪通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれ、かつ、通過確率行列Aがフルランク正方行列である場合≫
この場合、図4のステップS104の処理が実行される一方で、ステップS107の処理は実行されない。そして、ステップS108の処理でリンク品質ベクトルVが算出される。
境界ノードペアを(b,f),(d,f),(a,d),(c,e),(a,f)の5つとする。また、通信品質ベクトルVをV=[0,20,0,20,0]とし、通過確率行列Aを以下の式5とする。
Figure 2019071563
ステップS104:通信品質ベクトルVの各要素v(i=0〜4)のうち、v=v=v=0である。このため、非劣化要素除外部121は、これらの要素v,v,vを削除して、通信品質ベクトルV´=[20,20]とする。
また、通過確率行列Aの要素a{0,j}のうち、非零の要素はa{0,0},a{0,1},a{0,2},a{0,4}である。同様に、通過確率行列Aの要素a{2,j}のうち、非零の要素はa{2,0},a{2,1},a{2,2},a{2,3}である。同様に、通過確率行列Aの要素a{4,j}のうち、非零の要素はa{4,0},a{4,1},a{4,2},a{4,4}である。このため、非劣化要素除外部121は、リンク0と、リンク1と、リンク2と、リンク3と、リンク4とを非劣化とみなし、通過確率行列Aの0行目と、2行目と、4行目と、0列目と、1列目と、2列目と、3列目と、4列目とを削除して、通過確率行列A´を以下の式6とする。
Figure 2019071563
ステップS108:逆行列計算部131は、通過確率行列A´の逆行列(A´)−1と、通信品質ベクトルV´との積を計算することで、リンク品質ベクトルX=[0,30]を算出する。このリンク品質ベクトルXは、非劣化要素として除外されていないリンク5とリンク6との品質推定値をそれぞれ表している。一方で、除外したリンク1〜リンク4は非劣化であるため、これらリンク0〜リンク4の品質推定値は0とすれば良い。
したがって、リンク0〜リンク6の品質推定値は、それぞれ0,0,0,0,0,0,30となる。これにより、通信品質が劣化しているリンク6と、その品質推定値「30」とが得られる。
≪通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれ、かつ、通過確率行列Aがフルランクの非正方行列である場合≫
この場合、図4のステップS104の処理とステップS107の処理とが実行され、ステップS108の処理でリンク品質ベクトルVが算出される。
境界ノードペアを(b,f),(d,f),(a,d),(c,e),(a,f),(a,e)の6つとする。また、通信品質ベクトルVをV=[0,20,0,20,0,10]とし、通過確率行列Aを以下の式7とする。
Figure 2019071563
ステップS104:通信品質ベクトルVの各要素v(i=0〜5)のうち、v=v=v=0である。このため、非劣化要素除外部121は、これらの要素v,v,vを削除して、通信品質ベクトルV´=[20,20,10]とする。
また、通過確率行列Aの要素a{0,j}のうち、非零の要素はa{0,0},a{0,1},a{0,2},a{0,4}である。同様に、通過確率行列Aの要素a{2,j}のうち、非零の要素はa{2,0},a{2,1},a{2,2},a{2,3}である。同様に、通過確率行列Aの要素a{4,j}のうち、非零の要素はa{4,0},a{4,1},a{4,2},a{4,4}である。このため、非劣化要素除外部121は、リンク0と、リンク1と、リンク2と、リンク3と、リンク4とを非劣化とみなし、通過確率行列Aの0行目と、2行目と、4行目と、0列目と、1列目と、2列目と、3列目と、4列目とを削除して、通過確率行列A´を以下の式8とする。
Figure 2019071563
ステップS107:通過確率行列A´について、各行毎に、関数F=(2/3)×l+(2/3)×l,関数F=(1/3)×l+(2/3)×l,関数F=(2/3)×l+(1/3)×lとすると、F=(2/3)×F+(2/3)×Fと表すことができる。このため、正方行列化部122は、通過確率行列A´の0行目を削除して、通過確率行列A´´とする。また、正方行列化部122は、通信品質ベクトルV´の0番目の要素も削除し、V´´=[20,10]とする。
ステップS108:逆行列計算部131は、通過確率行列A´´の逆行列(A´´)−1と、通信品質ベクトルV´´との積を計算することで、リンク品質ベクトルX=[0,30]を算出する。このリンク品質ベクトルXは、非劣化要素として除外されていないリンク5とリンク6との品質推定値をそれぞれ表している。一方で、除外したリンク1〜リンク4は非劣化であるため、これらリンク0〜リンク4の品質推定値は0とすれば良い。
したがって、リンク0〜リンク6の品質推定値は、それぞれ0,0,0,0,0,0,30となる。これにより、通信品質が劣化しているリンク6と、その品質推定値「30」とが得られる。
≪通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれ、かつ、通過確率行列Aがフルランクでない場合≫
この場合、図4のステップS104の処理が実行される一方で、ステップS107の処理は実行されない。そして、ステップS109の処理でリンク品質ベクトルVが算出される。
境界ノードペアを(b,f),(d,f),(a,d)の3つとする。また、通信品質ベクトルVをV=[0,10,30]とし、通過確率行列Aを以下の式9とする。
Figure 2019071563
ステップS104:通信品質ベクトルVの各要素v(i=0〜3)のうち、v=0である。このため、非劣化要素除外部121は、この要素vを削除して、通信品質ベクトルV´=[10,30]とする。
また、通過確率行列Aの要素a{0,j}のうち、非零の要素はa{0,0},a{0,1},a{0,2},a{0,4}である。このため、非劣化要素除外部121は、リンク0と、リンク1と、リンク2と、リンク4とを非劣化とみなし、通過確率行列Aの0行目と、0列目と、1列目と、2列目と、4列目とを削除して、通過確率行列A´を以下の式10とする。
Figure 2019071563
ステップS109:最小化問題計算部132は、通信品質ベクトルV´と通過確率行列A´とについて、例えば、以下の式11を最小化するXを計算することで、リンク品質ベクトルX=[30,0,0]を算出する。
Figure 2019071563
このリンク品質ベクトルXは、非劣化要素として除外されていないリンク3とリンク5とリンク6との品質推定値をそれぞれ表している。一方で、除外したリンク0〜リンク2と、リンク4とは非劣化であるため、これらリンク0〜リンク2とリンク4との品質推定値は0とすれば良い。
したがって、リンク0〜リンク6の品質推定値は、それぞれ0,0,0,30,0,0,0となる。これにより、通信品質が劣化しているリンク3と、その品質推定値「30」とが得られる。
≪通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれず、かつ、通過確率行列Aがフルランク正方行列である場合≫
この場合、図4のステップS104及びステップS107の処理は実行されず、ステップS108の処理でリンク品質ベクトルVが算出される。
境界ノードペアを(b,f),(d,f),(a,d),(c,e),(a,f),(a,e),(b,e)の7つとする。また、通信品質ベクトルVをV=[20,30,10,30,10,10,20]とし、通過確率行列Aを以下の式12とする。
Figure 2019071563
ステップS108:逆行列計算部131は、通過確率行列Aの逆行列A−1と、通信品質ベクトルVとの積を計算することで、リンク品質ベクトルX=[0,0,30,0,0,0,30]を算出する。このリンク品質ベクトルXは、リンク0〜リンク6の品質推定値をそれぞれ表している。
したがって、リンク0〜リンク6の品質推定値は、それぞれ0,0,30,0,0,0,30となる。これにより、通信品質が劣化しているリンク2及びリンク6と、これらの品質推定値「30」及び「30」とがそれぞれ得られる。
≪通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれず、かつ、通過確率行列Aがフルランクの非正方行列である場合≫
この場合、図4のステップS104の処理は実行されない一方で、ステップS107の処理は実行される。そして、ステップS108の処理でリンク品質ベクトルVが算出される。
境界ノードペアを(b,f),(d,f),(a,d),(c,e),(a,f),(a,e),(b,e),(c,d)の8つとする。また、通信品質ベクトルVをV=[20,30,10,30,10,10,20,20]とし、通過確率行列Aを以下の式13とする。
Figure 2019071563
ステップS107:通過確率行列Aについて、各行毎に関数Fを定義すると、F=e×F+e×F+e×F+e×F+e×F+e×F+e×Fと表すことができる。ただし、e,e,e,e,e,e,eは任意の実数である。
このため、正方行列化部122は、通過確率行列Aの7行目を削除して、通過確率行列A´とする。なお、これは、通過確率行列Aのランクは7であるが、通過確率行列Aから7行目を削除した通過確率行列A´のランクも7であることを表している。
また、正方行列化部122は、通信品質ベクトルVの7番目の要素も削除し、V´=[20,30,10,30,10,10,20]とする。
ステップS108:逆行列計算部131は、通過確率行列A´の逆行列(A´)−1と、通信品質ベクトルV´との積を計算することで、リンク品質ベクトルX=[0,0,30,0,0,0,30]を算出する。このリンク品質ベクトルXは、リンク0〜リンク6の品質推定値をそれぞれ表している。
したがって、リンク0〜リンク6の品質推定値は、それぞれ0,0,30,0,0,0,30となる。これにより、通信品質が劣化しているリンク2及びリンク6と、これらの品質推定値「30」及び「30」とがそれぞれ得られる。
≪通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれず、かつ、通過確率行列Aがフルランクでない場合≫
この場合、図4のステップS104及びステップS107の処理は実行されず、ステップS109の処理でリンク品質ベクトルVが算出される。
境界ノードペアを(b,f),(d,f),(a,d),(c,e)の4つとする。また、通信品質ベクトルVをV=[20,10,10,10]とし、通過確率行列Aを以下の式14とする。
Figure 2019071563
ステップS109:最小化問題計算部132は、通信品質ベクトルVと通過確率行列Aとについて、例えば、以下の式15を最小化するXを計算することで、リンク品質ベクトルX=[0,0,30,0,0,0,0]を算出する。
Figure 2019071563
このリンク品質ベクトルXは、リンク0〜リンク6の品質推定値をそれぞれ表している。したがって、リンク0〜リンク6の品質推定値は、それぞれ0,0,30,0,0,0,0となる。これにより、通信品質が劣化しているリンク2と、その品質推定値「30」とが得られる。
<通信品質劣化推定装置10が実行する処理の他の例>
以降では、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10が実行する処理の他の例について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10が実行する処理の他の例を示すフローチャートである。
ステップS201:品質・確率算出処理部110の通信品質ベクトル算出部111は、通信品質ベクトルVを算出する。
ステップS202:品質・確率算出処理部110の通過確率行列算出部112は、通過確率行列Aを算出する。
なお、上記のステップS201及びステップS202の処理が実行される順序は逆であっても良い。すなわち、品質・確率算出処理部110は、通過確率行列算出部112により通過確率行列Aを算出した後に、通信品質ベクトル算出部111により通信品質ベクトルVを算出しても良い。また、品質・確率算出処理部110は、通信品質ベクトル算出部111により通信品質ベクトルVを算出する処理と、通過確率行列算出部112により通過確率行列Aを算出する処理とを並列に実行しても良い。
ステップS203:変換処理部120は、品質・確率算出処理部110により算出された通過確率行列Aがフルランクか否かを判定する。
ステップS204:上記のステップS203で通過確率行列Aがフルランクであると判定された場合、変換処理部120は、通過確率行列Aが正方行列であるか否かを判定する。
ステップS205:上記のステップS204で通過確率行列Aが正方行列でないと判定された場合、変換処理部120の正方行列化部122は、図4のステップS107と同様に、通過確率行列A及び通信品質ベクトルVを、通過確率行列A´及び通信品質ベクトルV´に変換する。以降では、正方行列化部122による変換後の通信品質ベクトルV´及び通過確率行列A´も、「通信品質ベクトルV」及び「通過確率行列A」と表す。
ステップS206:上記のステップS204で通過確率行列Aが正方行列であると判定された場合、後述するステップS210で通過確率行列Aが正方行列であると判定された場合、又はステップS205若しくはステップS211に続いて、品質劣化推定処理部130の逆行列計算部131は、通過確率行列Aの逆行列A−1を計算することで、リンク品質ベクトルXを算出する。
ステップS207:上記のステップS203で通過確率行列Aがフルランクでないと判定された場合、変換処理部120は、品質・確率算出処理部110により算出された通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれるか否かを判定する。
ステップS208:上記のステップS207で通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれると判定された場合、変換処理部120の非劣化要素除外部121は、図4のステッ104と同様に、通過確率行列A及び通信品質ベクトルVを、通過確率行列A´及び通信品質ベクトルV´に変換する。以降では、非劣化要素除外部121による変換後の通信品質ベクトルV´及び通過確率行列A´も、「通信品質ベクトルV」及び「通過確率行列A」と表す。
ステップS209:変換処理部120は、品質・確率算出処理部110により算出された通過確率行列Aがフルランクか否かを判定する。
ステップS210:上記のステップS209で通過確率行列Aがフルランクであると判定された場合、変換処理部120は、通過確率行列Aが正方行列であるか否かを判定する。
ステップS211:上記のステップS210で通過確率行列Aが正方行列でないと判定された場合、変換処理部120の正方行列化部122は、図4のステップS107と同様に、通過確率行列A及び通信品質ベクトルVを、通過確率行列A´及び通信品質ベクトルV´に変換する。以降では、正方行列化部122による変換後の通信品質ベクトルV´及び通過確率行列A´も、「通信品質ベクトルV」及び「通過確率行列A」と表す。
ステップS212:上記のステップS207で通信品質ベクトルVの要素vに0が含まれないと判定された場合、又は、上記のステップS209で通過確率行列Aがフルランクでないと判定された場合、品質劣化推定処理部130の最小化問題計算部132は、最小化問題を解くことで、リンク品質ベクトルXを算出する。
ステップS213:ステップS206又はステップS212に続いて、出力部140は、図4のステップS110と同様に、品質劣化推定処理部130により算出されたリンク品質ベクトルXを出力する。
なお、本発明の実施の形態における通信品質劣化推定装置10は、通信ネットワーク内においてのみ品質劣化が生じる(すなわち、遅延やパケット損失等が発生する)という仮定の下で、この通信ネットワーク内のリンクjでの通信品質を推定したが、例えば、通信フローkの当該通信ネットワーク外における通信区間j´も通過確率行列A及び通信品質ベクトルVに付け加えることで、当該通信ネットワーク外での通信品質の劣化を推定することができる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
10 通信品質劣化推定装置
100 通信品質劣化推定プログラム
110 品質・確率算出処理部
111 通信品質ベクトル算出部
112 通過確率行列算出部
120 変換処理部
121 非劣化要素除外部
122 正方行列化部
130 品質劣化推定処理部
131 逆行列計算部
132 最小化問題計算部
140 出力部

Claims (8)

  1. 複数の経路が確率的にルーチングされ、複数のノード及び複数のリンクから構成される通信ネットワークにおける前記リンクの品質推定値を算出する通信品質劣化推定装置であって、
    前記複数のノードのうちの任意に選択されたノード間の通信品質に関する通信品質情報と、前記ノード間の通信フローが前記リンクを通過する確率に関する通過確率情報とを算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記通信品質情報と前記通過確率情報とに基づいて、前記複数のリンクそれぞれの品質推定値を算出する推定手段と、
    前記推定手段により算出された前記複数のリンクそれぞれの品質推定値又は該品質推定値に基づいて得られる情報を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする通信品質劣化推定装置。
  2. 前記通信品質情報は、前記ノード間の前記通信品質の期待値を要素する通信品質ベクトルであり、
    前記通過確率情報は、前記ノード間の通信フローが前記リンクを通過する確率を要素とする通過確率行列であり、
    前記推定手段は、
    前記通過確率行列と、前記複数のリンクそれぞれの品質推定値を要素とするリンク品質ベクトルとの積が前記通信品質情報に等しいという関係に基づいて、前記リンク品質ベクトルを算出し、
    前記出力手段は、
    前記推定手段により算出された前記リンク品質ベクトルを構成する品質推定値又は該品質推定値に基づいて得られる情報を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信品質劣化推定装置。
  3. 前記推定手段は、
    前記通過確率行列の逆行列を計算することで、前記リンク品質ベクトルを算出する、ことを特徴とする請求項2に記載の通信品質劣化推定装置。
  4. 前記通過確率行列が列フルランクかつ非正方行列である場合に、該通過確率行列をフルランクかつ正方行列に変換する正方行列化手段を有し、
    前記推定手段は、
    前記正方行列化手段により変換された通過確率行列の逆行列を計算することで、前記リンク品質ベクトルを算出する、ことを特徴とする請求項3に記載の通信品質劣化推定装置。
  5. 前記推定手段は、
    前記複数のリンクのうち、通信品質が劣化しているリンクの個数が所定の個数以下であることを示す制約、前記品質推定値の和が所定の値以下であることを示す制約、及び前記品質推定値は0以上であることを示す制約のうちの1以上の制約の下で、最小化問題を解くことにより、前記複数のリンクそれぞれの品質推定値を算出する、ことを特徴とする請求項2に記載の通信品質劣化推定装置。
  6. 前記通信品質が劣化していないことを示す非劣化要素が前記通信品質ベクトルに含まれる場合、該非劣化要素を前記通信品質ベクトルから削除し、該非劣化要素に対応する行と列とを前記通過確率行列から削除する非劣化要素除外手段を有し、
    前記推定手段は、
    前記非劣化要素が削除された通信品質ベクトルと、該非劣化要素に対応する行と列とが削除された通過確率行列とを用いて、前記リンク品質ベクトルを算出する、ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の通信品質劣化推定装置。
  7. 前記算出手段は、
    前記ノード間のルーチングに関する設定情報により前記通過確率情報を算出する、又は、前記ノード間のパケット数、バイト数、若しくは通信フロー数の計測により前記通過確率情報を算出する、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の通信品質劣化推定装置。
  8. 複数の経路が確率的にルーチングされ、複数のノード及び複数のリンクから構成される通信ネットワークにおける前記リンクの品質推定値を算出する通信品質劣化推定装置が、
    前記複数のノードのうちの任意に選択されたノード間の通信品質に関する通信品質情報と、前記ノード間の通信フローが前記リンクを通過する確率に関する通過確率情報とを算出する算出手順と、
    前記算出手順により算出された前記通信品質情報と前記通過確率情報とに基づいて、前記複数のリンクそれぞれの品質推定値を算出する推定手順と、
    前記推定手順により算出された前記複数のリンクそれぞれの品質推定値又は該品質推定値に基づいて得られる情報を出力する出力手順と、
    を実行することを特徴とする通信品質劣化推定方法。
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