JP2019070931A - 銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム - Google Patents

銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019070931A
JP2019070931A JP2017196345A JP2017196345A JP2019070931A JP 2019070931 A JP2019070931 A JP 2019070931A JP 2017196345 A JP2017196345 A JP 2017196345A JP 2017196345 A JP2017196345 A JP 2017196345A JP 2019070931 A JP2019070931 A JP 2019070931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
account
currency
deposit
virtual currency
yen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017196345A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 博之
Hiroyuki Yamada
博之 山田
隆 池藤
Takashi Iketo
隆 池藤
大朗 吉田
Dairo Yoshida
大朗 吉田
真澄 井上
Masumi Inoue
真澄 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SMBC Trust Bank Ltd
Original Assignee
SMBC Trust Bank Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SMBC Trust Bank Ltd filed Critical SMBC Trust Bank Ltd
Priority to JP2017196345A priority Critical patent/JP2019070931A/ja
Publication of JP2019070931A publication Critical patent/JP2019070931A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】仮想通貨を決済手段として利用しやすくし、仮想通貨の運用機会を増加させる。【解決手段】顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含む。銀行システムは、顧客に関連付けられた出金要求内の第1の通貨の種類が仮想通貨に相当するか否かを判定し、仮想通貨に相当する場合、出金要求内の第1の決済金額が第1の口座の仮想通貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定し、残高の範囲内にない場合、出金要求に含まれる第1の通貨の種類および第1の決済金額と格納されている交換レートとに基づいて、円貨ベースの第2の決済金額を算出し、円貨ベースの第2の決済金額が第2の口座の残高の範囲内であるか否かを判定し、残高の範囲内である場合、第2の口座から出金処理を行う。第2の口座から出金処理された金額は、第1の口座の仮想通貨口座に入金処理されない。【選択図】図3A

Description

本発明は、銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラムに関する。より詳細に言えば、本発明は、仮想通貨を決済手段として利用しやすくするスキームを実行し、また、仮想通貨の運用機会を増加させるスキームを実行する銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラムに関する。
近年、ビットコイン(登録商標)やイーサリアム(登録商標)などを始めとする仮想通貨の利用者数や流通量は、徐々に増えてきている。仮想通貨は、クロスボーダーな統一価値を持っているため、我が国では、来日顧客向けに仮想通貨を決済手段として提供する店舗が一部地域で出始めており、また、仮想通貨を利用可能なATM(automated teller machine)も一部地域で登場している。マーケット(市場)でも、取引対象として、従来のリアル通貨(本明細書では、本邦通貨および外国通貨のことを言う)に加え、仮想通貨が登場するようになってきている。
このような状況に鑑み、我が国では、「資金決済に関する法律」(平成二十一年六月二十四日法律第五十九号)に仮想通貨の定義が追加されるなどの改正が行われ、その制度的位置付けを明確にする動きが出てきている。この定義によれば、「仮想通貨」とは、不特定の者を相手方として相互に取引や交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるものをいい、かつ電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限られ、本邦通貨(例えば、円貨)及び外国通貨(例えば、米ドル)並びに通貨建資産(例えば、電子マネーなど)を除くものをいう、とされている。
仮想通貨の登場に伴い、決済手段は多様化してきている。従来は現金が決済手段として主に利用されてきたが、情報通信技術の発展に伴い、消費者の利便性向上および防犯対策の観点から、クレジットカードやデビットカードが決済手段として広く認知されるようになってきた。デビットカードは、支払が即時であり、決済額は決済時の口座残高の範囲内に限定されるため、使い過ぎの心配がなく、また、デビットカードの保有条件はクレジットカードに比べて厳しくはないこともあり、徐々に利用が増えてきている。
このようなデビットカードにはいくつかの種類があることが知られている。例えば、銀行口座を開設するとキャッシュカードが発行されるが、このキャッシュカードにデビット機能を付加した、デビットカードとキャッシュカードの一体型カードや、あるいは、海外でも利用することができるデビットカード(決済通貨は本邦通貨または予め定められた外国通貨)が知られている。例えば、ある銀行は、海外利用可能なデビットカードで外貨決済(例えば、米ドル決済)が行われた際に、国際ブランドによる指定レートに基づく換算レートで円貨決済額を算出し、算出された円貨決済額が円預金口座残高の範囲内か否かを判定し、残高の範囲内であれば円預金口座から円貨決済額を引き落す処理を行っている。また、ある銀行は、海外利用可能なデビットカードで外貨決済(例えば、米ドル決済)が行われた際に、デビットカード保有者がその外貨口座を開設している場合には、その外貨口座の残高の範囲内であるかどうかを判定し、残高の範囲内であれば、その外貨決済額を外貨口座から引き落す処理を行っている。また、外貨決済額がその外貨口座の残高の範囲を超える場合に、残高を超えた分である不足額を、外貨口座と同一口座番号の円預金口座から出金し、その出金額をその外貨口座に補填(入金)した上で外貨口座から引き落す処理を行う技術が知られている(特許文献1)。
特開2016−224737号公報
上述したように、仮想通貨の利用や運用に対するニーズは徐々に増えつつある。しかしながら、現在、一部の業者を通じてリアル通貨と仮想通貨を交換する取引を行うことはできるものの、一般の店舗で仮想通貨を使って物やサービスを購入することは非常に困難である。一部の店舗ではビットコインなどの一部の仮想通貨を使って物やサービスを購入することは可能であるが、多くの店舗で様々な仮想通貨を決済手段として利用できるようになるためには、多大なインフラ投資が必要となる。このため、個人が仮想通貨を所持していたとしても、決済手段として利用可能な場所が少なく、仮想通貨は、従来のリアル通貨と比べて、決済手段としての利便性は見劣りするものであった。
また、一部の業者を通じて、仮想通貨の取引を行うことは可能であるものの、銀行を通じて運用する仮想通貨関連の金融商品はあまり知られておらず、個人が取引所と契約して取引を直接行うことは非常に困難であることから、仮想通貨を運用する選択肢は非常に限られていた。
このため、仮想通貨を決済手段として利用しやすくするスキームに対するニーズが高まっており、また、仮想通貨の運用機会を増加させるスキームに対するニーズも高まっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、仮想通貨を決済手段として利用しやすくするスキームを実行し、また、仮想通貨の運用機会を増加させるスキームを実行する銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様である銀行システムは、出金要求を受信したことに応答して、前記出金要求に関連付けられた顧客口座を特定する手段であって、前記顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、前記第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含む、手段と、前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類が仮想通貨に相当するか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の決済金額が前記第1の通貨の種類に対応する前記第1の口座の前記仮想通貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段による否定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類および前記第1の決済金額と格納されている交換レートとに基づいて、円貨ベースの第2の決済金額を算出する手段と、前記円貨ベースの第2の決済金額が前記第2の口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第3の判定手段と、前記第3の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記第2の口座から出金処理を行う出金処理手段であって、前記第2の口座から出金処理された金額は、前記第1の口座の前記仮想通貨口座に入金処理されない、出金処理手段を備えたことを特徴とする。
本発明の別の一態様である、顧客によって購入された、仮想通貨を扱う仕組預金のデータ処理を実行する銀行システムは、顧客口座を含み、前記顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、前記第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含み、前記仕組預金について相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であるかどうかを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段によって相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であると判定された場合、前記仕組預金が仮想通貨を購入するものである(BUY)か、あるいは仮想通貨を売却するものである(SEL)か、を判定する手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、一般の人に馴染みのあるデビットカードを利用することによって、仮想通貨を決済手段として用いることが可能になる。また、本発明によれば、一般の人が取引をしやすい金融機関を介して仮想通貨の運用機会が増加する効果が得られる。
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
本発明に係る銀行システムを含むシステム全体の構成図である。 本発明に係る銀行システムのシステム構成図である。 本発明に係る銀行システムによって実行される引き落し制御処理を説明する図である。 本発明に係る銀行システムによって実行される引き落し制御処理を説明する図である。 顧客マスタのデータ構造の一例を説明する図である。 円普通預金口座ファイルのデータ構造の一例を説明する図である。 複数通貨預金口座ファイルのデータ構造の一例を説明する図である。 仮想通貨口座ファイルのデータ構造の一例を説明する図である。 交換レートテーブルのデータ構造の一例を説明する図である。 新型仕組預金を購入する際の処理フローを説明する図である。
(全体構成)
図1は、本発明に係る銀行システム100を含むシステム全体の構成図である。金融機関1は、銀行システム100を保有し、運用している。銀行システム100は、預金業務、貸付業務、内国為替業務、外国為替業務などを扱うことができるシステムであって、リアル通貨、通貨建資産(例えば、電子マネー)および1または複数の仮想通貨を取り扱うことが可能なシステムである。説明の目的のため、本明細書では、銀行システム100の主要な機能のうち、2つの機能が説明される。1つ目の機能として、一般の店舗やATMで発生した口座出金要求に応答して、引き落し対象となる通貨を判定し、当該通貨の口座からの出金処理が可能かどうかを判定し、最終的に出金処理可能と判定された口座からの引き落し処理を実行するシステムの機能について説明する。2つ目の機能として、仮想通貨を運用することが可能な新しい仕組預金のスキームを実行するシステムの機能について説明する。
銀行システム100は、加盟店110およびATM120と第1のネットワーク130を介して接続されている。加盟店110は、デビットカード決済対応のデバイスまたはデビットカード決済機能を備えるコンピュータである。デビットカード決済機能を備えるコンピュータは、EC(Electronic Commerce)サイトを提供するコンピュータであってよい。金融機関1によって発行されたデビットカードの保有者が加盟店110での決済時にデビットカードを使用すると、加盟店110は、決済情報を銀行システム100との間で通信することができる。ATM120は、金融機関1に口座開設している口座保有者が利用するATM(Automated Teller Machine)である。説明の便宜上、図1では加盟店110およびATM120を1つずつしか示していないが、複数の加盟店110および複数のATM120が存在し得る。第1のネットワーク130は、クレジットカードの国際ブランドとして周知の会社によって提供される決済ネットワーク、またはATM120と銀行システム100を結ぶ周知のネットワークであってよい。なお、加盟店110およびATM120は、国内および海外のいずれに存在していても構わない。
銀行システム100は、金融機関2によって運用されている他行システム140と第2のネットワーク150を介して接続されている。金融機関1と金融機関2は互いに異なる銀行である。他行システム140は、預金業務、貸付業務、内国為替業務、外国為替業務などを扱うことができるシステムである。説明の目的のため、本明細書では、他行システム140の主要な機能のうち、金融機関1との間で行われる資金移動機能について説明する。
銀行システム100は、取引所3によって運用されている取引所システム160と第2のネットワーク150を介してさらに接続されている。取引所3は、リアル通貨と仮想通貨を取引することが可能な取引所である。取引所システム160は、仮想通貨に関する取引を行うことができ、例えば、リアル通貨と仮想通貨の交換取引に伴うオプション価格を提示することができる。本明細書および図面では、取引所3および取引所システム160を1つずつしか記載していないが、複数の取引所および取引所システムが存在していてよい。第2のネットワーク150は、1または複数の周知のネットワークを示し、および銀行システム100と他行システム140あるいは取引所システム160を通信可能に接続することができるネットワークを示す。
(システム構成)
図2は、本発明に係る銀行システム100のシステム構成図である。図2に示すように、銀行システム100は、一般的なコンピュータと同様に、バス220などによって相互に接続された制御部201、主記憶部202、補助記憶部203、インターフェース(IF)部204および出力部205を備えることができる。また、銀行システム100は、顧客マスタ206、円普通預金口座207、複数通貨預金口座208、仮想通貨口座209および交換レートテーブル210を備えることができる。本明細書では、説明の便宜上、複数通貨預金口座208を仮想通貨口座209と別々の口座として図示し、その機能や関連する処理について説明することとするが、本発明は、仮想通貨口座209を複数通貨預金口座208の中に含め、複数通貨預金口座208が、円貨および所定の外貨以外にも、1または複数の仮想通貨のデータを格納する実施形態も可能である。
制御部201は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、銀行システム100内の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部203に格納されている各種プログラムを主記憶部202に読み出して実行することができる。主記憶部202は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶することができる。補助記憶部203は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
図2の実施形態では、制御部201、主記憶部202および補助記憶部203を同一のコンピュータ内に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、銀行システム100は、制御部201、主記憶部202および補助記憶部203を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成されることもできる。また、他の実施形態として、銀行システム100用の複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部203を共有する実施形態にすることも可能である。
IF部204は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供することができる。出力部205は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供することができる。
顧客マスタ206は、金融機関1に口座を開設している顧客の情報を格納するマスタテーブルである。円普通預金口座207は、顧客が開設している円貨の普通預金口座のデータを格納するファイルである。複数通貨預金口座208は、顧客が開設している口座であって、金融機関1によって予め定められた通貨(以下の通貨に限定されるわけではないが、例えば、日本円、米ドル、豪ドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、スイスフラン、ユーロ、香港ドル、ノルウェークローネ、南アフリカランドなど)の口座のデータを格納するファイルである。仮想通貨口座209は、顧客が開設している1または複数の仮想通貨についての情報を記録する口座のデータを格納するファイルである。顧客は、円普通預金口座207、複数通貨預金口座208および仮想通貨口座209の3つの口座全てを開設することができるが、円普通預金口座207と複数通貨預金口座208の口座番号は互いに異なり、仮想通貨口座209の口座番号は、円普通預金口座207または複数通貨預金口座208の口座番号と同一であっても異なっていてもよい。本発明の他の実施形態では、仮想通貨口座209を複数通貨預金口座208の中の一つの口座に含めるように実装することも可能であり、かかる場合、仮想通貨口座209の口座番号は複数通貨預金口座208の口座番号と同一である。
交換レートテーブル210は、複数通貨間の交換レート、例えば、円を外貨に交換するときの交換レートであるTTS(Telegraphic Transfer Selling:電信売相場)や外貨を円に交換するときの交換レートであるTTB(Telegraphic Transfer Buying:電信買相場)などの情報を格納し、あるいは円貨と所定の仮想通貨との間で交換を行うときの交換レートの情報を格納することができる。
ここで、図4〜図8を参照しながら、顧客マスタ206、円普通預金口座207、複数通貨預金口座208、仮想通貨口座209および交換レートテーブル210のそれぞれについて詳細に説明する。
図4は、顧客マスタ206のデータ構造の一例を説明する。顧客マスタ206は、以下のデータ項目に限定されるわけではないが、顧客ID401、顧客情報402、円普通預金口座番号403、複数通貨預金口座番号404、仮想通貨口座番号405、他行口座情報406、優遇情報407および代理人カード408を含むことができる。
顧客ID401は、金融機関1内で顧客を識別するための識別子を示す。顧客情報402は、顧客の名称、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、年齢、性別などの顧客情報を示す。円普通預金口座番号403は、顧客が保有している円普通預金口座の口座番号を示し、この口座番号に対応するデータは円普通預金口座207に格納されている。複数通貨預金口座番号404は、顧客が保有している複数通貨預金口座の口座番号を示し、この口座番号に対応するデータは複数通貨預金口座208に格納されている。仮想通貨口座番号405は、顧客が保有している1または複数の仮想通貨についての情報を記録する口座の口座番号を示し、この口座番号に対応するデータは仮想通貨口座209に格納されている。なお、本明細書では説明の便宜上、複数通貨預金口座208および仮想通貨口座209に対し、それぞれ複数通貨預金口座番号404および仮想通貨口座番号405を付与し、別々の口座の実施形態として説明しているが、本発明は、仮想通貨を複数通貨預金口座208の中の一つの種類の通貨として実装することも可能である。かかる場合、複数通貨預金口座208は、円貨、所定の外貨および1または複数の仮想通貨の情報を格納することができ、これらの通貨は一つの口座番号に関連付けられる。
他行口座情報406は、顧客が金融機関2に開設している口座の口座情報(銀行コード、支店コード、科目、口座番号、口座名義カナ名称)を示す。他行口座情報406は、顧客からの出金要求に対して金融機関1内の顧客口座の残高では出金することができない場合に、金融機関1および金融機関2の間で資金移動処理を行う際に利用される顧客口座情報(銀行コード、支店コード、科目、口座番号、口座名義カナ名称)である。資金移動処理は、金融機関1から資金移動要求が金融機関2に送信され、金融機関2内の顧客口座から出金され、出金額の資金移動が金融機関2から金融機関1に行われる。
優遇情報407は、顧客の金融機関1との取引状態に基づいて顧客に設定される優遇内容(例えば、金利優遇、手数料優遇など)を示す。代理人カード408は、顧客が代理人カードを保有している場合には、その代理人カードの情報を示す。代理人カードとは、所定の条件を満たした口座保有者の家族も利用できる家族用キャッシュカード(デビット機能含む)である。
図5は、円普通預金口座207のデータ構造の一例を説明する。円普通預金口座207は、以下のデータ項目に限定されるわけではないが、円普通預金口座番号403、日付501、シーケンス番号502、入出金区分503、金額504、摘要505および残高506を含むことができる。
円普通預金口座番号403は、顧客マスタ206に格納されているデータ項目と同じであり、顧客が保有している円普通預金口座の口座番号を示す。日付501は、顧客の円普通預金口座に対して発生した取引の取引日付を示す。シーケンス番号502は、同一日付で発生した取引を識別するために付される連番である。入出金区分503は、顧客の円普通預金口座に対して発生した取引が入金処理であったのか、あるいは出金処理であったのかを示す。金額504は、顧客の円普通預金口座に対して発生した取引の取引金額を示す。摘要505は、顧客の円普通預金口座に対して発生した取引の内容を説明する。例えば、円貨と所定の仮想通貨との取引発生に伴って仮想通貨口座209への出金データが発生したといったような情報が摘要505に記録される。残高506は、顧客の円普通預金口座の残高を示す。
図6は、複数通貨預金口座208のデータ構造の一例を説明する。複数通貨預金口座208は、以下のデータ項目に限定されるわけではないが、複数通貨預金口座番号404、通貨種類601、日付602、シーケンス番号603、入出金区分604、金額605、摘要606および残高607を含むことができる。
複数通貨預金口座番号404は、顧客マスタ206に格納されているデータ項目と同じであり、顧客が保有している複数通貨預金口座208の口座番号を示す。通貨種類601は、顧客が開設している複数通貨預金口座208の通貨の種類を示す。通貨の種類は、金融機関1によって予め定められることが可能である。日付602は、顧客の複数通貨預金口座208に対して発生した取引の取引日付を示す。シーケンス番号603は、同一日付で発生した取引を識別するために付される連番である。入出金区分604は、顧客の複数通貨預金口座208に対して発生した取引が入金処理であったのか、あるいは出金処理であったのかを示す。金額605は、顧客の複数通貨預金口座208に対して発生した取引の取引金額を示す。摘要606は、顧客の複数通貨預金口座208に対して発生した取引の内容を説明する。残高607は、顧客の複数通貨預金口座208の残高を示す。
図7は、仮想通貨口座209のデータ構造の一例を説明する。仮想通貨口座209は、以下のデータ項目に限定されるわけではないが、仮想通貨口座番号405、仮想通貨識別子701、日付702、シーケンス番号703、入出金区分704、金額705、摘要706および残高707を含むことができる。
仮想通貨口座番号405は、顧客マスタ206に格納されているデータ項目と同じであり、顧客が保有している1または複数の仮想通貨についての情報を記録する口座の口座番号を示す。仮想通貨識別子701は、仮想通貨口座番号405に記録される1または複数の仮想通貨を識別する識別子を示す。例えば、仮想通貨識別子701は、ビットコインを示す識別子やイーサリアムを示す識別子を示すことができる。日付702は、顧客の仮想通貨口座209に対して発生した取引の取引日付を示す。シーケンス番号703は、同一日付で発生した取引を識別するために付される連番である。入出金区分704は、顧客の仮想通貨口座209に対して発生した取引が入金処理であったのか、あるいは出金処理であったのかを示す。金額705は、顧客の仮想通貨口座209に対して発生した取引の取引金額を示す。摘要706は、顧客の仮想通貨口座209に対して発生した取引の内容を説明する。例えば、複数通貨預金口座208の米ドル口座から仮想通貨口座209への入金データが発生したといったような情報が摘要706に記録される。残高707は、顧客の仮想通貨口座209の残高を示す。
上述したように、複数通貨預金口座208が仮想通貨口座209を含むように構成することも可能である。かかる場合、複数通貨預金口座208の通貨種類601が、仮想通貨口座209の仮想通貨識別子701に対応することとなる。その他のデータ項目は、複数通貨預金口座208および仮想通貨口座209で共通である。
図8は、交換レートテーブル210のデータ構造の一例を説明する。交換レートテーブル210は、以下のデータ項目に限定されるわけではないが、交換元通貨種類801、交換先通貨種類802、交換レート803および交換レート有効期間804を含むことができる。
交換元通貨種類801および交換先通貨種類802は、それぞれ、交換前の通貨の種類および交換後の通貨の種類を示す。例えば、日本円を米ドルに交換する場合、交換元通貨種類801は日本円を示し、交換先通貨種類802は米ドルを示す。あるいは、仮想通貨の一つであるビットコインを日本円に交換する場合、交換元通貨種類801はビットコインを示し、交換先通貨種類802は日本円を示す。交換レート803は、交換元通貨種類801および交換先通貨種類802で指定される通貨間で交換する際のレート(例えば、1ドル=110円、1ビットコイン=100,000円)を示す。交換レート803は、金融機関1によって設定されるTTSのようなレートであってもよいし、取引所システム160によって提示された交換レートであってもよい。交換レート有効期間804は、交換レート803によって示されるレートがいつからいつまで有効であったのかを示す。交換レートは通常リアルタイムで変動していくものであるが、一定時間同じレートを適用するようにしても構わない。
(処理フロー)
次に、図3を参照しながら、本発明に係る銀行システム100によって実行される引き落し制御処理を説明する。より詳細に言えば、図3は、主として、店舗でのデビットカード決済(電子商取引でのデビットカード決済を含む)またはATMでの出金操作で発生した口座出金要求に応答して、引き落し対象となる通貨を判定し、当該通貨の口座からの出金処理が可能かどうかを判定し、最終的に出金処理可能と判定された口座からの引き落しを行う処理について説明する。
S301にて、銀行システム100は、第1のネットワーク130を介して加盟店110またはATM120から出金要求データを受信することができる。銀行システム100は、出金要求データに含まれる各データ項目をチェックすることができる。出金要求データは、加盟店110からの支払要求電文またはATM120からの引出要求電文である。出金要求データは、限定されるわけではないが、表1のようなデータ項目を含むことができる。
Figure 2019070931
電文項目のうち、口座識別子は、顧客口座を特定するための識別子を示し、例えば、顧客に割り振られた顧客識別子であってもよく、あるいは顧客の円普通預金口座番号であってもよい。顧客識別子は、顧客マスタ206に含まれるデータ項目であってもよい。銀行システム100は、出金要求データを受信したことに応答して、出金要求データに含まれる口座識別子に基づいて顧客マスタ206にアクセスし、この顧客の口座を特定することができる。本処理フローでは、一例として、口座識別子が円普通預金口座番号であるものとして説明することとするが、この実施形態に限定されるわけではない。本発明の一実施形態では、代理人カードを有する顧客の家族などがデビットカード決済を行ったり、ATM120を利用したりすることも可能である。かかる場合、銀行システム100は、出金要求データに含まれる口座識別子が代理人カードを示す場合には、顧客マスタ206の代理人カード408の欄を参照し、顧客本人の口座を特定することができる。
電文項目のうち、現地利用額は、加盟店110での決済額あるいはATM120での出金額を示す。現地利用通貨は、加盟店110での決済通貨あるいはATM120での出金通貨を示す。決済金額は、現地利用通貨が予め定められた通貨以外の場合に第1のネットワーク130上で現地利用額が円貨に転換されるため、転換後の円貨ベースの決済金額を示す。決済通貨は転換後の通貨の種類を示す。第1のネットワーク130上で円貨に転換される際の為替レートは、国際ブランドによって決定される。表1における例1は、米国の店舗にて米ドルでデビットカード決済をし、そのまま米ドルで決済される例であり、例2は、韓国の店舗にて韓国ウォンでデビットカード決済をし、第1のネットワーク130上で決済通貨が円貨に転換される例である。
加えて、顧客は、金融機関1によって発行されたデビットカードについて、決済通貨として所望の仮想通貨を設定することができ、所望の仮想通貨の設定は、任意のタイミングで顧客によってアップデートされることが可能である。例えば、顧客が金融機関1で仮想通貨Aの口座を開設し、仮想通貨Aを金融商品で運用しているような場合、顧客は、日本円で買い物をした場合であっても、デビットカードの決済通貨として仮想通貨Aを指定することができる。かかる場合、出金要求データは、表1の例3で示したように、決済通貨として仮想通貨Aが指定されることとなる。顧客による仮想通貨の設定がなければ、例3のケースは、そのまま円貨で決済されることになるが、所望の仮想通貨を決済通貨として利用する設定が顧客によってなされている場合には、銀行システム100は、受信した出金要求データの決済通貨および決済金額をアップデートすることができる。
さらに、日本の店舗にて仮想通貨Bでデビットカード決済をし、そのまま仮想通貨Bを決済通貨とすることも可能であり(例4)、あるいは、所望の仮想通貨に対する決済通貨を日本円と設定しておくことにより、仮想通貨Bでデビットカード決済をした場合に、決済通貨が日本円に転換されることも可能である(例5)。仮想通貨が絡む取引についての設定は、銀行システム100内に格納することが可能であり、かかる場合、銀行システム100が出金要求データを受信したタイミングで、決済通貨および決済金額をアップデートすることができる。
S302にて、銀行システム100は、出金要求データに含まれる決済通貨が仮想通貨に相当するかどうかを判定する。仮想通貨のいずれかであると判定された場合、S303に処理が進み、仮想通貨ではないと判定された場合、S311に処理が進む。
S303にて、銀行システム100は、顧客マスタ206に格納されている仮想通貨口座番号405に基づいて仮想通貨口座209にアクセスし、S302にて識別した出金要求データ内の仮想通貨の情報に基づいて、当該仮想通貨に対応する仮想通貨識別子701に関連付けられる残高707を読み出すことができる。銀行システム100は、出金要求データの決済金額が当該仮想通貨の残高の範囲内であるかどうかを判定することができる。残高の範囲内である場合には、S304に処理が進み、残高の範囲外である場合にはS305に処理が進む。
S304にて、銀行システム100は、出金要求データ内の決済金額に相当する金額を仮想通貨口座209から引き落すとともに、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。銀行システム100は、引き落した金額および引き落した仮想通貨の種類に基づいて、当該顧客の仮想通貨口座209のデータをアップデートすることができる。
S305にて、銀行システム100は、受信した出金要求データに含まれる決済通貨(すなわち、仮想通貨)および決済金額のデータと、交換レートテーブル210に格納されている当該決済通貨と円貨の交換レート803に基づいて、仮想通貨の円貨ベースの決済額を算出することができる。算出した円貨ベースの決済額は、主記憶部202に記憶される。例えば、表1の例5の場合、1仮想通貨A=1000円とすると、銀行システム100は、10仮想通貨Aを10,000円として算出することができる。交換レートは、取引所システム160から受信したデータであってよい。あるいは顧客マスタ206内の優遇情報407に示されている情報をさらに加味した顧客の優遇情報によって決定される交換レートであってよい。
S306にて、銀行システム100は、S305にて算出した円貨ベースの決済額が円普通預金口座207の残高の範囲内であるかどうかを判定することができる。算出した円貨ベースの決済額が円普通預金口座207の残高の範囲内の場合にはS307に処理が進み、残高の範囲を超える場合にはS308に処理が進む。
S307にて、銀行システム100は、S305にて算出した円貨ベースの決済額に相当する金額を円普通預金口座207から引き落すとともに、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。円普通預金口座207から引き落された金額は、仮想通貨口座209に入金処理されることはない。銀行システム100は、引き落した金額の情報に基づいて、当該顧客の円普通預金口座207内のデータをアップデートすることができる。
S308にて、銀行システム100は、S305にて算出した円貨ベースの決済額が複数通貨預金口座208内の円預金口座の残高の範囲内であるかどうかを判定する。算出した円貨ベースの決済額が複数通貨預金口座208内の円預金口座の残高の範囲内の場合にはS309に処理が進み、残高の範囲を超える場合にはS310に処理が進む。
S309にて、銀行システム100は、S305にて算出した円貨ベースの決済額に相当する金額を複数通貨預金口座208内の円預金口座から引き落すとともに、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。複数通貨預金口座208内の円預金口座から引き落された金額は、仮想通貨口座209に入金処理されることはない。銀行システム100は、引き落した金額の情報に基づいて、当該顧客の複数通貨預金口座208の円預金口座内のデータをアップデートすることができる。
S310にて、銀行システム100は、顧客マスタ206から他行口座情報406を抽出し、抽出した他行口座情報406の情報に基づいて資金移動要求データを生成して、生成した資金移動要求データを他行システム140に送信することができる。資金移動要求データは、出金口座を抽出した他行口座情報406に従って設定し、入金口座を金融機関1内の予め定められた口座に設定することができる電文である。資金移動要求金額は、算出した円貨ベースの決済額に相当する金額である。銀行システム100は、資金移動処理で受け取った資金を顧客口座または金融機関1内の予め定められた口座に保持することができる。資金移動処理が成功裏に完了した場合には、銀行システム100は、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。一方、資金移動処理が成功しなかった場合には、デビットカード決済ができない旨の通知を加盟店110に通信し、または引き出しができない旨の通知をATM120に通信することができる。このように、本発明は、他の金融機関に存在する顧客口座から資金を移動させる任意のスキームを適用するように構成されることもできる。
図3Bを参照すると、S311にて、銀行システム100は、受信した出金要求データに含まれる決済通貨の種類を識別し、識別した決済通貨の種類が金融機関1によって予め定められた外貨の種類に該当するかどうかを判定することができる。金融機関1によって予め定められた外貨の種類は、複数通貨預金口座208で扱うことが可能な通貨の種類のうち、日本円以外の外貨を示す。識別した決済通貨の種類が予め定められた外貨の種類に該当する場合にはS312に処理が進み、該当しない場合にはS314に処理が進む。
S312にて、銀行システム100は、識別した決済通貨の種類に対応する複数通貨預金口座208内の外貨口座の残高と、出金要求データに含まれる決済金額とを比較し、決済金額が当該外貨口座の残高の範囲内であるかどうかを判定することができる。残高の範囲内である場合にはS313に処理が進み、残高の範囲外である場合にはS315に処理が進む。
S313にて、銀行システム100は、決済金額に相当する金額を複数通貨預金口座208内の対応する外貨口座から引き落すとともに、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。銀行システム100は、引き落した金額および引き落した外貨口座の情報に基づいて、当該顧客の複数通貨預金口座208の対応する外貨口座内のデータをアップデートすることができる。
S314にて、銀行システム100は、S311にて識別した決済通貨の種類が円貨以外であるかどうかを判定することができる。識別した決済通貨の種類が円貨以外の場合にはS315に処理が進み、円貨の場合にはS316に処理が進む。
S315にて、銀行システム100は、受信した出金要求データに含まれる決済通貨および決済金額のデータと、交換レートテーブル210に格納されている当該通貨と円貨の交換レート803に基づいて円貨ベースの決済額を算出することができる。算出した円貨ベースの決済額は、主記憶部202に記憶される。なお、交換レート803は、金融機関1のTTSであってもよく、国際ブランドによって指定されたレートであってもよく、あるいは顧客マスタ206内の優遇情報407に示されている情報をさらに加味した顧客の優遇情報によって決定される交換レートにしてもよく、任意に設定可能である。また、交換レート803は、取引所システム160から提供されたものであってもよい。
S316にて、銀行システム100は、S315にて算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額が円普通預金口座207の残高の範囲内であるかどうかを判定することができる。S315にて算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額が円普通預金口座207の残高の範囲内の場合にはS317に処理が進み、残高の範囲を超える場合にはS318に処理が進む。
S317にて、銀行システム100は、S315にて算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額に相当する金額を円普通預金口座207から引き落すとともに、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。円普通預金口座207から引き落された金額は、複数通貨預金口座208内の任意の口座および仮想通貨口座209に入金処理されることはない。銀行システム100は、引き落した金額の情報に基づいて、当該顧客の円普通預金口座207内のデータをアップデートすることができる。
S318にて、銀行システム100は、S315にて算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額が複数通貨預金口座208内の円預金口座の残高の範囲内であるかどうかを判定する。S315にて算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額が複数通貨預金口座208内の円預金口座の残高の範囲内の場合にはS319に処理が進み、残高の範囲を超える場合にはS320に処理が進む。
S319にて、銀行システム100は、算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額に相当する金額を複数通貨預金口座208内の円預金口座から引き落すとともに、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。複数通貨預金口座208内の円預金口座から引き落された金額は、円普通預金口座207、複数通貨預金口座208内の他の口座および仮想通貨口座209に入金処理されることはない。銀行システム100は、引き落した金額の情報に基づいて、当該顧客の複数通貨預金口座208の円預金口座内のデータをアップデートすることができる。
S320にて、銀行システム100は、顧客マスタ206から他行口座情報406を抽出し、抽出した他行口座情報406の情報に基づいて資金移動要求データを生成して、生成した資金移動要求データを他行システム140に送信することができる。資金移動要求データは、出金口座を抽出した他行口座情報406に従って設定し、入金口座を金融機関1内の予め定められた口座に設定することができる電文である。資金移動要求金額は、S315にて算出した円貨ベースの決済額またはS301にて受信した出金要求データに含まれる円貨ベースの決済額に相当する金額である。銀行システム100は、資金移動処理で受け取った資金を顧客口座または金融機関1内の予め定められた口座に保持することができる。資金移動処理が成功裏に完了した場合には、銀行システム100は、引き落し完了の通知を加盟店110またはATM120に通信することができる。一方、資金移動処理が成功しなかった場合には、デビットカード決済ができない旨の通知を加盟店110に通信し、または引き出しができない旨の通知をATM120に通信することができる。このように、本発明は、他の金融機関に存在する顧客口座から資金を移動させる任意のスキームを適用するように構成されることができる。
本発明によれば、デビットカード決済において、1または複数の仮想通貨を取り扱うことが可能となる。顧客が複数の仮想通貨を保有している場合、予め定めた基準、例えば、決済時点での残高が多い方から優先して決済を行う、あるいは、顧客が定めた決済順序に従って決済を行うようにしてもよい。さらに、本発明によれば、従来技術では、デビットカード決済用の複数の口座に対して十分な金額を入金しておかなければ、残高不足によりデビットカード決済が行えなかったが、残高不足であっても、顧客が保有する仮想通貨およびリアル通貨のいずれかの口座から出金することが可能となり、さらに、他行口座に残高がある場合に、他行口座から出金することも可能となる。また、特許文献1に開示された技術を利用すると、残高不足となった補填先の口座と補填元の口座との間で為替が発生するため、両方の口座に対する入出金データが発生し、不要なシステム負荷が発生してしまうが、本発明によれば、複数通貨の口座から複雑な手続きなしに現地通貨を即時に引き出して現地通貨での支払いを行うことができ、かつシステム負荷を抑えることが可能となる。
次に、図9を参照しながら、新型仕組預金を購入する際の処理フローを説明する。従来の仕組預金は、円資金、または特定通貨の外貨資金を預けて、普通より高い金利を享受する金融商品であって、デリバティブ(金融派生商品)をプラスした金融商品をいう。本明細書では、本件特許出願人によって新たに開発された新型仕組預金を購入するフローを説明する。新型仕組預金は、従来の円資金、外貨資金に加えて、取引通貨(預入通貨、相対通貨)として1または複数の仮想通貨を選択可能にした新型仕組預金である。
S901にて、顧客は、金融機関1によって販売されている新型仕組預金を購入する。購入は、金融機関1の営業店にて行われてもよいし、電話を通じて行われてもよいし、あるいは、金融機関1によって提供されるインターネットバンキングのシステムを通じて行われてもよい。例えば、顧客によって購入される新型仕組預金の一例を以下に示す。
Figure 2019070931
ケース1は、円貨で100万円(100万JPY)を預け入れ、2週間後に相対(あいたい)通貨である仮想通貨Aが5000コインになっていることを目標とする新型仕組預金の例である。目標に到達すれば、円貨と仮想通貨Aの間で交換が行われ、顧客は仮想通貨Aを手に入れることができる。ケース1の現在価格は、100万JPY=5050コインであり、2週間後に、100万JPY≦5000コインとなれば目標価格に到達したものと判定される。
ケース2は、仮想通貨Aで5000コインを預け入れ、2週間後に相対通貨である円貨が100万JPYになっていることを目標とする新型仕組預金の例である。目標に到達すれば、仮想通貨Aと円貨の間で交換が行われ、顧客は円貨を手に入れることができる。ケース2の現在価格は、5000コイン=98万JPYであり、2週間後に5000コイン≧100万JPYとなれば目標価格に到達したものと判定される。
S902にて、銀行システム100は、顧客によって購入された新型仕組預金について取引通貨が仮想通貨であるかどうか、すなわち、相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であるかどうかを判定する。相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨である場合にはS903に処理が進み、相対通貨および預入通貨の両方が仮想通貨でない場合には、従来の仕組預金の処理フローを行う。
S903にて、銀行システム100は、顧客が購入した新型仕組預金についてポジション判定を行う、すなわち、新型仕組預金が仮想通貨を購入するものである(BUY)か、あるいは仮想通貨を売却するものである(SEL)か、を判定する。BUYと判定された場合には、S904に処理が進み、一方、SELと判定された場合には、S908に処理が進む。
S904にて、銀行システム100は、取引所システム160と通信を行い、オプション料データ(例えば、2週間もの、100万円=5000コインのオプション料200円)を取得する。銀行システム100は、取得したオプション料データに基づいて、対顧客オプション料を算出する(例えば、オプション料100円)。顧客が提示内容を受け入れた場合、銀行システム100は、円普通預金口座207または複数通貨預金口座208のうちの対応する通貨の口座から預入通貨の預入額を引き落とし、顧客に提示したオプションに相応するオプションを市場で購入する。
S905にて、顧客が購入した新型仕組預金の満期日、すなわち、判定日が到来したら、銀行システム100は、顧客によって購入された新型仕組預金が目標価格に到達したかどうかを判定する。目標価格に到達した場合にはS906に処理が進み、一方、目標価格に到達しなかった場合にはS907に処理が進む。
S906にて、銀行システム100は、取引所システム160にアクセスすることによって市場で預入通貨を仮想通貨に交換するオプション取引処理を行う。さらに、銀行システム100は、交換した仮想通貨を仮想通貨口座209に入金処理するとともに、預入期間に応じた利息や対顧客オプション料の金額を円普通預金口座207または複数通貨預金口座208のうちの対応する通貨の口座に入金処理する。その後、顧客が購入した新型仕組預金についてのポジションは解消され、本処理フローは終了する。
S907にて、銀行システム100は、取引所システム160にアクセスすることによって市場でオプション取引を行うが、預入通貨を仮想通貨と交換する処理を行うことはせず、預入期間に応じた利息や対顧客オプション料の金額を円普通預金口座207または複数通貨預金口座208のうちの対応する通貨の口座に入金処理する。その後、顧客が購入した新型仕組預金についてのポジションは解消され、本処理フローは終了する。
一方、S903にてSELと判定された場合には、S908にて、銀行システム100は、取引所システム160と通信を行い、オプション料データ(例えば、2週間もの、5000コイン=100万円のオプション料 仮想通貨A 3コイン)を取得する。銀行システム100は、取得したオプション料データに基づいて、対顧客オプション料を算出する(例えば、オプション料 仮想通貨A 1コイン)。顧客が提示内容を受け入れた場合、銀行システム100は、仮想通貨口座209から対象となる仮想通貨の預入額を引き落とし、顧客に提示したオプションに相応するオプションを市場で購入する。
S909にて、顧客が売却する新型仕組預金の満期日、すなわち、判定日が到来したら、銀行システム100は、顧客によって売却される新型仕組預金が目標価格に到達したかどうかを判定する。目標価格に到達した場合にはS910に処理が進み、一方、目標価格に到達しなかった場合にはS911に処理が進む。
S910にて、銀行システム100は、取引所システム160にアクセスすることによって市場で当該仮想通貨を相対通貨(例えば、日本円、所定の外貨)に交換するオプション取引処理を行う。さらに、銀行システム100は、交換した相対通貨を円普通預金口座207または複数通貨預金口座208のうちの対応する通貨の口座に入金処理するとともに、預入期間に応じた利息を仮想通貨口座209に入金処理し、対顧客オプション料の金額を仮想通貨口座209に入金処理する。その後、顧客が購入した新型仕組預金についてのポジションは解消され、本処理フローは終了する。
S911にて、銀行システム100は、取引所システム160にアクセスすることによって市場でオプション取引処理を行うが、仮想通貨を相対通貨に交換する処理を行うことはせず、預入期間に応じた利息を仮想通貨口座209に入金処理し、対顧客オプション料の金額を仮想通貨口座209に入金処理する。その後、顧客が購入した新型仕組預金についてのポジションは解消され、本処理フローは終了する。
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
1、2 金融機関
3 取引所
100 銀行システム
110 加盟店
120 ATM
130 第1のネットワーク
140 他行システム
150 第2のネットワーク
160 取引所システム
201 制御部
202 主記憶部
203 補助記憶部
204 インターフェース(IF)部
205 出力部
206 顧客マスタ
207 円普通預金口座
208 複数通貨預金口座
209 仮想通貨口座
210 交換レートテーブル

Claims (18)

  1. 出金要求を受信したことに応答して、前記出金要求に関連付けられた顧客口座を特定する手段であって、前記顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、前記第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含む、手段と、
    前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類が仮想通貨に相当するか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の決済金額が前記第1の通貨の種類に対応する前記第1の口座の前記仮想通貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段による否定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類および前記第1の決済金額と格納されている交換レートとに基づいて、円貨ベースの第2の決済金額を算出する手段と、
    前記円貨ベースの第2の決済金額が前記第2の口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第3の判定手段と、
    前記第3の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記第2の口座から出金処理を行う出金処理手段であって、前記第2の口座から出金処理された金額は、前記第1の口座の前記仮想通貨口座に入金処理されない、出金処理手段と
    を備えた銀行システム。
  2. 前記第3の判定手段による否定的な判定に応答して、前記円貨ベースの第2の決済金額が前記第1の口座の円貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第4の判定手段をさらに備えた、請求項1に記載の銀行システム。
  3. 前記第4の判定手段による否定的な判定に応答して、顧客に関連付けられる他行口座情報に基づいて資金移動要求データを生成して、生成した資金移動要求データを他行システムに送信する手段をさらに備えた、請求項2に記載の銀行システム。
  4. 前記第1の判定手段による否定的な判定に応答して、前記第1の通貨の種類が予め定められた外貨の種類に該当するか否かをさらに判定する第5の判定手段をさらに備えた、請求項1に記載の銀行システム。
  5. 前記第5の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の決済金額が前記第1の通貨の種類に対応する前記第1の口座の外貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第6の判定手段と、
    前記第5の判定手段による否定的な判定に応答して、前記第1の通貨の種類が円貨以外の通貨の種類であるか否かをさらに判定する第7の判定手段と
    をさらに備えた、請求項4に記載の銀行システム。
  6. 前記第6の判定手段による否定的な判定に応答して、または前記第7の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類および前記第1の決済金額と格納されている前記交換レートとに基づいて、円貨ベースの第3の決済金額を算出する手段と、
    前記円貨ベースの第3の決済金額が前記第2の口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第8の判定手段と、
    前記第8の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記第2の口座から出金処理を行う第2の出金処理手段であって、前記第2の口座から出金処理された金額は、前記第1の口座に入金処理されない、出金処理手段と
    をさらに備えた、請求項5に記載の銀行システム。
  7. 前記第8の判定手段による否定的な判定に応答して、前記円貨ベースの第3の決済金額が前記第1の口座の円貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定する第9の判定手段と、
    前記第9の判定手段による否定的な判定に応答して、顧客に関連付けられる他行口座情報に基づいて資金移動要求データを生成して、生成した資金移動要求データを他行システムに送信する手段と
    をさらに備えた、請求項6に記載の銀行システム。
  8. 前記出金要求は、加盟店からの支払要求電文またはATMからの引出要求電文のいずれかである、請求項1に記載の銀行システム。
  9. 前記第1の口座の口座番号および前記第2の口座の口座番号は、互いに異なる口座番号である、請求項1に記載の銀行システム。
  10. 銀行システムによって実行される方法であって、
    出金要求を受信したことに応答して、前記出金要求に関連付けられた顧客口座を特定することであって、前記顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、前記第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含む、ことと、
    第1の判定手段が、前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類が仮想通貨に相当するか否かを判定することと、
    第2の判定手段が、前記第1の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の決済金額が前記第1の通貨の種類に対応する前記第1の口座の前記仮想通貨口座の残高の範囲内であるか否かを判定することと、
    前記第2の判定手段による否定的な判定に応答して、前記出金要求に含まれる第1の通貨の種類および前記第1の決済金額と格納されている交換レートとに基づいて、円貨ベースの第2の決済金額を算出することと、
    第3の判定手段が、前記円貨ベースの第2の決済金額が前記第2の口座の残高の範囲内であるか否かを判定することと、
    前記第3の判定手段による肯定的な判定に応答して、前記第2の口座から出金処理を行うことであって、前記第2の口座から出金処理された金額は、前記第1の口座の前記仮想通貨口座に入金処理されない、ことと
    を備える方法。
  11. 請求項10に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 顧客によって購入された、仮想通貨を扱う仕組預金のデータ処理を実行する銀行システムであって、
    前記銀行システムは、顧客口座を含み、前記顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、前記第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含み、
    前記仕組預金について相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であるかどうかを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段によって相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であると判定された場合、前記仕組預金が仮想通貨を購入するものである(BUY)か、あるいは仮想通貨を売却するものである(SEL)か、を判定する手段と
    を備えた銀行システム。
  13. 前記仕組預金が仮想通貨を購入するものである(BUY)と判定された場合、前記第1の口座の円貨口座または前記第2の口座から前記預入通貨の預入額を引き落とし、外部システムと通信することによって対顧客オプション料を算出する手段と、
    前記仕組預金の満期日が到来した場合、前記仕組預金が目標価格に到達したかどうかを判定する手段と、
    前記目標価格に到達したと判定された場合、
    前記外部システムと通信することによって預入通貨を仮想通貨に交換する処理を行う手段と、
    交換した前記仮想通貨を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理するとともに、預入期間に応じた利息や対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の円貨口座または前記第2の口座に入金処理する手段と、
    前記目標価格に到達しなかったと判定された場合、
    前記預入通貨を前記仮想通貨と交換する処理を行わず、預入期間に応じた利息や対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の円貨口座または前記第2の口座に入金処理する手段と
    をさらに備えた、請求項12に記載の銀行システム。
  14. 前記仕組預金が仮想通貨を売却するものである(SEL)と判定された場合、前記第1の口座の仮想通貨口座から預入額を引き落とし、外部システムと通信することによって対顧客オプション料を算出する手段と、
    前記仕組預金の満期日が到来した場合、前記仕組預金が目標価格に到達したかどうかを判定する手段と、
    前記目標価格に到達したと判定された場合、
    前記外部システムと通信することによって前記仮想通貨を相対通貨に交換する処理を行う手段と、
    交換した前記相対通貨を前記第1の口座の対応する通貨の口座、または前記第2の口座に入金処理するとともに、預入期間に応じた利息を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理し、対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理する手段と、
    前記目標価格に到達しなかったと判定された場合、
    前記仮想通貨を相対通貨に交換する処理を行わず、預入期間に応じた利息を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理し、対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理する手段と
    をさらに備えた、請求項12に記載の銀行システム。
  15. 顧客によって購入された、仮想通貨を扱う仕組預金のデータ処理を行う銀行システムによって実行される方法であって、
    前記銀行システムは、顧客口座を含み、前記顧客口座は、第1の口座および第2の口座を含み、前記第1の口座は、円貨口座、複数の外貨口座および1または複数の仮想通貨口座を含み、前記方法は、
    前記仕組預金について相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であるかどうかを判定することと、
    相対通貨あるいは預入通貨の少なくとも一方が仮想通貨であると判定された場合、前記仕組預金が仮想通貨を購入するものである(BUY)か、あるいは仮想通貨を売却するものである(SEL)か、を判定することと
    を備える方法。
  16. 前記仕組預金が仮想通貨を購入するものである(BUY)と判定された場合、前記第1の口座の円貨口座または前記第2の口座から前記預入通貨の預入額を引き落とし、外部システムと通信することによって対顧客オプション料を算出することと、
    前記仕組預金の満期日が到来した場合、前記仕組預金が目標価格に到達したかどうかを判定することと、
    前記目標価格に到達したと判定された場合、
    前記外部システムと通信することによって預入通貨を仮想通貨に交換する処理を行うことと、
    交換した前記仮想通貨を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理するとともに、預入期間に応じた利息や対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の円貨口座または前記第2の口座に入金処理することと、
    前記目標価格に到達しなかったと判定された場合、
    前記預入通貨を前記仮想通貨と交換する処理を行わず、預入期間に応じた利息や対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の円貨口座または前記第2の口座に入金処理することと
    をさらに備える、請求項15に記載の方法。
  17. 前記仕組預金が仮想通貨を売却するものである(SEL)と判定された場合、前記第1の口座の仮想通貨口座から預入額を引き落とし、外部システムと通信することによって対顧客オプション料を算出することと、
    前記仕組預金の満期日が到来した場合、前記仕組預金が目標価格に到達したかどうかを判定することと、
    前記目標価格に到達したと判定された場合、
    前記外部システムと通信することによって前記仮想通貨を相対通貨に交換する処理を行うことと、
    交換した前記相対通貨を前記第1の口座の対応する通貨の口座、または前記第2の口座に入金処理するとともに、預入期間に応じた利息を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理し、対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理することと、
    前記目標価格に到達しなかったと判定された場合、
    前記仮想通貨を相対通貨に交換する処理を行わず、預入期間に応じた利息を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理し、対顧客オプション料の金額を前記第1の口座の仮想通貨口座に入金処理することと
    をさらに備える、請求項15に記載の方法。
  18. 請求項15乃至請求項17のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2017196345A 2017-10-06 2017-10-06 銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム Pending JP2019070931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017196345A JP2019070931A (ja) 2017-10-06 2017-10-06 銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017196345A JP2019070931A (ja) 2017-10-06 2017-10-06 銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019070931A true JP2019070931A (ja) 2019-05-09

Family

ID=66441175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017196345A Pending JP2019070931A (ja) 2017-10-06 2017-10-06 銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019070931A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046986A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 株式会社じぶん銀行 銀行が仮想通貨サービスを提供するための方法およびコンピュータシステム
WO2021034062A1 (ko) * 2019-08-16 2021-02-25 주식회사 델리오 디지털 자산을 담보로 하는 대출을 수행하기 위한 방법 및 장치
JP2021039564A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 富士通株式会社 取引システム、取引処理プログラムおよび取引方法
JPWO2022009393A1 (ja) * 2020-07-09 2022-01-13
KR102590783B1 (ko) * 2022-08-12 2023-10-19 주식회사 아이씨비 금융거래 중개 장치 및 방법

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046986A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 株式会社じぶん銀行 銀行が仮想通貨サービスを提供するための方法およびコンピュータシステム
WO2021034062A1 (ko) * 2019-08-16 2021-02-25 주식회사 델리오 디지털 자산을 담보로 하는 대출을 수행하기 위한 방법 및 장치
JP2021039564A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 富士通株式会社 取引システム、取引処理プログラムおよび取引方法
JP7318427B2 (ja) 2019-09-03 2023-08-01 富士通株式会社 取引システム、取引処理プログラムおよび取引方法
JPWO2022009393A1 (ja) * 2020-07-09 2022-01-13
WO2022009393A1 (ja) * 2020-07-09 2022-01-13 株式会社日立物流 デジタル通貨換金システム、デジタル通貨換金方法及びプログラム
JP7119222B2 (ja) 2020-07-09 2022-08-16 株式会社日立物流 デジタル通貨換金システム、デジタル通貨換金方法及びプログラム
KR102590783B1 (ko) * 2022-08-12 2023-10-19 주식회사 아이씨비 금융거래 중개 장치 및 방법
WO2024034971A1 (ko) * 2022-08-12 2024-02-15 주식회사 아이씨비 금융거래 중개 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220051201A1 (en) System and method for converting cryptocurrency to virtual assets whose value is substantiated by a reserve of assets
JP2019070931A (ja) 銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラム
US20140316965A1 (en) Method and System for Managing Sovereign/Non-Sovereign Dual Debit Accounts
JP2007286697A (ja) 支払い処理支援装置及び支払い処理支援方法
KR102193753B1 (ko) 블록체인 거래소 기반 결제 중개 시스템 및 방법
KR101907848B1 (ko) 가상화폐를 이용한 이종화폐 송금 방법, 장치 및 프로그램
WO2017027801A1 (en) Digital currency and a system and method for transferring value using the digital currency
US20200219189A1 (en) JYB-based Barter Transaction Platform
JP2016532201A (ja) 貴金属担保口座を用いて金融取引中に通貨の価値を計算して換算する方法
JP2002063356A (ja) 金融機関の貸出システム及びその方法
KR101949459B1 (ko) 가상 화폐를 이용하여 atm 거래를 수행하는 방법
JP4653506B2 (ja) 外貨預金を用いた為替取引方法および銀行システム
JP4461618B2 (ja) 決済装置及び方法
WO2020016945A1 (ja) 電子マネー仲介システム及び電子マネー仲介方法
JP2018190074A (ja) 資金移動システム、資金移動システムによって実行される方法およびプログラム
KR102092909B1 (ko) 환율을 반영하며 시간 단위로 표현되는 통합 전자화폐 생성 시스템
JP6227181B1 (ja) 引き落し制御装置、引き落し制御方法およびプログラム
JP5979800B1 (ja) 金融商品売買注文システムおよびプログラム
JP7256322B1 (ja) 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
KR102605877B1 (ko) 가격변동 리스크 회피 가능한 가상화폐 결제 시스템 및 방법
JP7425427B1 (ja) デジタル資産の取引・清算処理システム
KR100721760B1 (ko) 현금 카드를 이용한 재화 또는 용역 대금 결제를 중계하는방법
JP5231488B2 (ja) 金融機関連携システム、金融機関システム、金融機関連携方法、およびプログラム
KR101885196B1 (ko) 바코드를 이용한 잔돈 처리 서비스 제공 방법 및 이를 실행하는 서버
KR20180001980A (ko) 공용 가상 계좌 서비스를 이용한 금융 데이터 처리 방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171010