JP2019065926A - 動力伝達装置およびチェーンの組み付け方法 - Google Patents

動力伝達装置およびチェーンの組み付け方法 Download PDF

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Daisuke Ogura
大輔 小椋
馨太郎 平川
Keitaro Hirakawa
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Abstract

【課題】従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われた構造の動力伝達装置において、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンを架け渡す際の作業性を良好にする。【解決手段】動力伝達装置は、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンが架け渡されると共に従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものであり、従動スプロケットの端面に、その回転軸に沿った方向に突出した突起を設ける。チェーンを組み付ける際には、作業者は、まず、突起が設けられた従動スプロケットを準備して駆動スプロケットと従動スプロケットとを組み付ける。続いて、駆動スプロケットの外歯と従動スプロケットの突起とにチェーンを架け渡し、チェーンを架け渡した突起が駆動スプロケットから離間するよう従動スプロケットを回転させる。そして、チェーンを従動スプロケットの突起からその外歯に架け替えて、駆動スプロケットを固定する。【選択図】図5

Description

本明細書は、動力伝達装置およびチェーンの組み付け方法について開示する。
従来、この種の動力伝達装置としては、回転軸の回転によって回転するドライブスプロケット(駆動スプロケット)と、ドライブスプロケットと平行に配置されたドリブンスプロケット(従動スプロケット)と、ドライブスプロケットとドリブンスプロケットとに架け渡されたチェーンと、ドリブンスプロケットの回転力により駆動するオイルポンプと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−343702号公報
ところで、駆動スプロケットと従動スプロケットとが平行に配置され且つトランスミッションケースの開口部から駆動スプロケットと従動スプロケットとが露出した構造の動力伝達装置では、治具等を用いて駆動スプロケットと従動スプロケットとに予めチェーンを架け渡した状態でそれぞれ回転軸とオイルポンプのロータに組み付けることにより、チェーンを容易に組み付けることができる。しかし、従動スプロケットの端面の一部がトランスミッションケースに覆われた構造の動力伝達装置では、チェーンを予め架け渡した状態で駆動スプロケットと従動スプロケットとを組み付けることができないため、作業性が悪化するという問題があった。
本開示の動力伝達装置およびチェーンの組み付け方法は、従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものにおいて、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンを架け渡す際の作業性を良好にすることを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の動力伝達装置は、回転部材に固定される駆動スプロケットと、前記駆動スプロケットと平行に配置された従動スプロケットと、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとに架け渡されたチェーンと、開口部を有すると共に前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとを収容するケースと、を備える動力伝達装置であって、前記駆動スプロケットは、軸方向から見て、端面が前記開口部から露出すると共に前記回転部材に固定されていない状態で径方向にガタを有し、前記従動スプロケットは、軸方向から見て、端面の一部が前記開口部から露出すると共に前記端面の残りの部分が前記ケースに覆われ、前記従動スプロケットの端面には、回転軸に沿った方向に突出し、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとに前記チェーンを組み付ける際に一時的に引っ掛けることが可能な突起が設けられていることを要旨とする。
この本開示の動力伝達装置は、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンが架け渡されると共に従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものであり、従動スプロケットの端面に、その回転軸に沿った方向に突出した突起を設ける。チェーンを組み付ける際には、作業者は、まず、突起が設けられた従動スプロケットを準備して駆動スプロケットと従動スプロケットとを組み付ける。続いて、駆動スプロケットの外歯と従動スプロケットの突起とにチェーンを架け渡し、チェーンを架け渡した突起が駆動スプロケットから離間するように従動スプロケットを回転させる。そして、チェーンを従動スプロケットの突起から駆動スプロケットの内径側ガタを利用して当該従動スプロケットの外歯に架け替えて、駆動スプロケットを固定する。これにより、従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものにおいて、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンを架け渡す際の作業性を良好にすることができる。なお、突起は、従動スプロケットの端面の外径側に設けられるものとしてもよい。
本開示のチェーンの組み付け方法は、回転部材に固定される駆動スプロケットと、前記駆動スプロケットと平行に配置された従動スプロケットと、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとに架け渡されたチェーンと、開口部を有すると共に前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとを収容するケースと、を備え、前記駆動スプロケットは、軸方向から見て、端面が前記開口部から露出すると共に前記回転部材に固定されていない状態で径方向にガタを有し、前記従動スプロケットは、軸方向から見て、端面の一部が前記開口部から露出すると共に前記端面の残りの部分が前記ケースに覆われた動力伝達装置における前記チェーンの組み付け方法であって、端面に回転軸に沿った方向に突出した突起が設けられた前記従動スプロケットを準備し、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとを組み付け、前記駆動スプロケットの外歯と前記従動スプロケットの突起とに前記チェーンを架け渡し、前記チェーンを架け渡した突起が前記駆動スプロケットから離間するように前記従動スプロケットを回転させ、前記チェーンを前記従動スプロケットの前記突起から該従動スプロケットの外歯に架け替え、前記駆動スプロケットを前記回転部材に固定することを要旨とする。
この本開示のチェーンの組み付け方法では、作業者は、まず、突起が設けられた従動スプロケットを準備して駆動スプロケットと従動スプロケットとをそれぞれ組み付ける。続いて、駆動スプロケットの外歯と従動スプロケットの突起とにチェーンを架け渡し、チェーンを架け渡した突起が駆動スプロケットから離間するよう従動スプロケットを回転させる。そして、チェーンを従動スプロケットの突起から駆動スプロケットの内径側ガタを利用して当該従動スプロケットの外歯に架け替えて、駆動スプロケットを回転部材に固定する。これにより、従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものにおいて、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンを架け渡す際の作業性を良好にすることができる。
本開示の実施形態に係る動力伝達装置10を発進装置側から見た正面図である。 図1のA−A断面におけるオイルポンプ30周辺の構成を示す拡大断面図である。 発進装置が組み付けられた状態の拡大断面図である。 ドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とにチェーン36が架け渡された状態を示す説明図である。 チェーン組み付け工程の一例を示す説明図である。 チェーン36の組み付けの様子を示す説明図である。 チェーン36の組み付けの様子を示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の実施形態に係る動力伝達装置10を発進装置側から見た正面図であり、図2は、図1のA−A断面におけるオイルポンプ30周辺の構成を示す拡大断面図であり、図3は、発進装置が組み付けられた状態の拡大断面図である。また、図4は、ドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とにチェーン36が架け渡された状態を示す説明図である。動力伝達装置10は、図示しないエンジン(内燃機関)を備える車両に搭載され、エンジンからの動力を図示しない左右の車輪(駆動輪)に伝達するものである。動力伝達装置10は、トランスミッションケース12と、図示しない発進装置(トルクコンバータ)と、オイルポンプ30と、エンジンから入力軸22に入力された動力を変速して駆動輪に図示しないデファレンシャルギヤを介して連結された図示しない出力軸に出力する自動変速機20と、を備える。
発進装置は、図示しないが、ドライブプレートを介してエンジンのクランクシャフトに連結されるフロントカバーとフロントカバーに固定されるポンプインペラと自動変速機20の入力軸22に固定されるタービンランナとポンプインペラおよびタービンランナの内側に配置されるステータとを含むトルクコンバータや、フロントカバーと自動変速機20の入力軸22とを互いに接続すると共に両者の接続を解除するロックアップクラッチ等を備える。
自動変速機20は、複数の遊星歯車や、ブレーキやクラッチを含む複数の摩擦係合要素等により構成される。摩擦係合要素は、ピストンや複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される係合油室等により構成される油圧サーボを有し、図示しない油圧制御装置により作動油が給排されることにより動作する。
オイルポンプ30は、複数の外歯を有すると共にロータ31と一体に回転する外歯ギヤ(ドライブギヤ)32と、外歯ギヤ32の外歯の総数よりも1つ多い複数の内歯を有すると共に外歯ギヤ32に対して偏心して配置される内歯ギヤ(ドリブンギヤ)33とを有する歯車ポンプとして構成される。オイルポンプ30のロータ31には、ドリブンスプロケット34が取り付けられており、当該ドリブンスプロケット34には、チェーン36を介してドライブスプロケット35が連結されている。ドライブスプロケット35は、ポンプインペラの内周部に設けられて軸方向に延在するスリーブ(回転部材)14に固定される。これにより、オイルポンプ30は、ドリブンスプロケット34、チェーン36、ドライブスプロケット35、スリーブ14、ポンプインペラ、フロントカバーおよびドライブプレートを介してエンジンのクランクシャフトに連結され、当該エンジンからの動力により駆動される。そして、オイルポンプ30は、トランスミッションケース12に下部に取り付けられたオイルパンに貯留された油を吸引して上記油圧制御装置等へ圧送する。オイルポンプ30は、ロータ31が自動変速機20の入力軸22と平行な別軸上に位置するようにトランスミッションケース12内の下部に配置される。
ドライブスプロケット35は、自動変速機20の入力軸22と同軸上に配置されるように当該入力軸22に挿通される環状の部材であり、その内周部には、図4に示すように、互いに対向するように内径側に延出された2つの凸部35aが形成されている。ドライブスプロケット35は、2つの凸部35aが発進装置のスリーブ14の外周面に軸方向に延在するように形成された図示しない2つの凹溝に嵌合されることで、当該スリーブ14に固定される。したがって、ドライブスプロケット35は、スリーブ14に固定されていない状態では、回転軸に沿った方向と直交する方向(凸部35aの延出方向と直交する方向)にガタを有する。ドライブスプロケット35は、図1に示すように、発進装置が組み付けられる前は、軸方向から見て、端面がトランスミッションケース12の開口部12oから露出している。
ドリブンスプロケット34は、発進装置が組み付けられる前は、軸方向から見て、端面の一部が開口部12oから露出すると共に端面の残りの部分がトランスミッションケース12の当該端面に平行に延びる壁部12aによって覆われている。ドリブンスプロケット34には、オイルポンプ30とは反対側の端面における外周側(外径側)に、周方向に等角度間隔(180度間隔)で2つの突起34pが設けられている。これにより、2つの突起34pのうちの片方の突起34pは、壁部12aに覆われ、他方の突起34pは、壁部12aに覆われず、開口部12oから露出する。2つの突起34pは、ドリブンスプロケット34の軸方向におけるオイルポンプ30とは反対側に突出している。本実施形態では、図2に示すように、2つの突起34pは、トランスミッションケース12の壁部12aと対向する位置にあるときの当該突起34pの先端と壁部12aの内面との間の隙間Lがチェーン36の幅Wよりも狭くなるように形成されている。
次に、こうして構成された動力伝達装置10におけるチェーン36の組み付け方法について説明する。チェーン36は、図1および図4に示すように、ドライブスプロケット35の外歯とドリブンスプロケット34の外歯とに架け渡されるように組み付けられる。図5は、チェーン組み付け工程の一例を示す説明図である。上述したように、チェーン36が架け渡されるドリブンスプロケット34は、端面の一部がトランスミッションケース12の壁部12aに覆われている。このため、ドライブスプロケット35の外歯とドリブンスプロケット34の外歯とに予めチェーン36を架け渡した状態で、ドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とをそれぞれ自動変速機20の入力軸22とオイルポンプ30のロータ31とに装着することができない。
チェーン組み付け工程では、まず、端面に2つの突起34pが設けられたドリブンスプロケット34を準備する(S100)。突起34pは、プレス加工等により形成することができる。次に、ドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とをそれぞれ自動変速機20の入力軸22とオイルポンプ30のロータ31に取り付ける(S110)。続いて、ドライブスプロケット35の外歯とドリブンスプロケット34の突起34pとにチェーン36を架け渡す(S120)。S120の工程は、図6に示すように、ドリブンスプロケット34の2つの突起34pのうち壁部12aから露出している突起34pにチェーン36を架け渡すことにより行なうことができる。続いて、チェーン36を架け渡した突起34pがドライブスプロケット35から離間するようにドリブンスプロケット34を回転させる(S130)。これにより、図7に示すように、チェーン36の突起34pに引っ掛けられた部分は、当該突起34pの周方向の移動に伴ってトランスミッションケース12の壁部12a内に入り込み、ドリブンスプロケット34の外歯における架け渡し部分の近くまで引き寄せられる。上述したように、突起34pの先端と対向する壁部12aの内面との隙間Lはチェーン36の幅Wよりも狭くなっているから、突起34pに引っ掛けられたチェーン36が壁部12a側へ脱落することはない。そして、チェーン36を、ドリブンスプロケット34の突起34pから当該ドリブンスプロケット34の外歯に架け替える(S140)。上述したように、ドライブスプロケット35はその回転軸に沿った方向と直交する方向(径方向)にガタを有しているから、作業者は、トランスミッションケース12の下部に形成された開口(上述したオイルパンが取り付けられる部分)から手を挿入しチェーン36を把持して引き寄せることで、チェーン36を、ドリブンスプロケット34の突起34pから当該ドリブンスプロケット34の外歯における架け渡し部分へ容易に架け替えることができる。こうして、チェーン36をドライブスプロケット35の外歯とドリブンスプロケット34の外歯とに架け渡すと、発進装置のスリーブ14をドライブスプロケット35に挿入することによりドライブスプロケット35を固定して(S150)、チェーン36の組み付け工程が完了する。
以上説明した実施形態の動力伝達装置10は、ドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とにチェーン36が架け渡されると共にドリブンスプロケット34の端面の一部がトランスミッションケース12の壁部12aに覆われたものにおいて、ドリブンスプロケット34の端面の外径側に、その回転軸に沿った方向に突出した突起34aを設ける。チェーン36を組み付ける際には、作業者は、まず、突起34pが設けられたドリブンスプロケット34を準備してドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とを組み付ける。続いて、ドライブスプロケット35の外歯とドリブンスプロケット34の突起34pとにチェーン36を架け渡し、チェーン36を架け渡した突起34pがドライブスプロケット35から離間するようドリブンスプロケット34を回転させる。そして、チェーン36をドリブンスプロケット34の突起34pから当該ドリブンスプロケット34の外歯に架け替えて、ドライブスプロケット35をスリーブ14に固定する。これにより、ドリブンスプロケット34の端面の一部がトランスミッションケース12の壁部12aに覆われた構造の動力伝達装置10において、ドライブスプロケット35とドリブンスプロケット34とにチェーン36を架け渡す際の作業性を良好にすることができる。
上述した実施形態では、ドリブンスプロケット34の端面に周方向に等角度間隔(180度間隔)で2つの突起34pを設けるものとしたが、これに限定されるものではなく、チェーン36を引っ掛けていない突起34pがドリブンスプロケット34の回転に支障をきたさない範囲で如何なる数の突起を設けるものとしてもよい。例えば、ドリブンスプロケット34に設ける突起の径方向位置に応じて、周方向に等角度間隔(120度間隔)で3つの突起を設けたり、周方向に等角度間隔(90度間隔)で4つの突起を設けたりしてもよい。
上述した実施形態では、突起34pの先端と対向するトランスミッションケース12の壁部12aの内面との隙間Lがチェーン36の幅Wよりも狭くなるように突起34pを形成したが、必ずしも、上記隙間Lをチェーン36の幅Wよりも狭くする必要はない。
以上説明したように、本開示の動力伝達装置は、回転部材(14)に固定される駆動スプロケット(35)と、前記駆動スプロケット(35)と平行に配置された従動スプロケット(34)と、前記駆動スプロケット(35)と前記従動スプロケット(34)とに架け渡されたチェーン(36)と、開口部(12o)を有すると共に前記駆動スプロケット(35)と前記従動スプロケット(34)とを収容するケース(12)と、を備える動力伝達装置(10)であって、前記駆動スプロケット(34)は、軸方向から見て、端面が前記開口部(12o)から露出すると共に前記回転部材(14)に固定されていない状態で径方向にガタを有し、前記従動スプロケット(34)は、軸方向から見て、端面の一部が前記開口部(12o)から露出すると共に前記端面の残りの部分が前記ケース(12)に覆われ、前記従動スプロケット(34)の端面には、回転軸に沿った方向に突出し、前記駆動スプロケット(35)と前記従動スプロケット(34)とに前記チェーン(36)を組み付ける際に一時的に引っ掛けることが可能な突起(34p)が設けられていることを要旨とする。
この本開示の動力伝達装置は、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンが架け渡されると共に従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものであり、従動スプロケットの端面に、その回転軸に沿った方向に突出した突起を設ける。チェーンを組み付ける際には、作業者は、まず、突起が設けられた従動スプロケットを準備して駆動スプロケットと従動スプロケットとを組み付ける。続いて、駆動スプロケットの外歯と従動スプロケットの突起とにチェーンを架け渡し、チェーンを架け渡した突起が駆動スプロケットから離間するよう従動スプロケットを回転させる。そして、チェーンを従動スプロケットの突起から駆動スプロケットの内径側ガタを利用して当該従動スプロケットの外歯に架け替えて、駆動スプロケットを固定する。これにより、従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われた構造の動力伝達装置において、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンを架け渡す際の作業性を良好にすることができる。なお、突起は、従動スプロケットの端面の外径側に設けられるものとしてもよい。
こうした動力伝達装置において、前記突起(34p)は、周方向に等角度間隔で複数設けられているものとしてもよい。こうすれば、作業者は、従動スプロケットの複数の突起のうちケースから露出した突起にチェーンを引っ掛ければよく、作業性を更に良好にすることができる。また、複数の突起は従動スプロケットの周方向に等角度間隔で設けられるため、従動スプロケットの重心と回転中心とにズレが生じないようにして、従動スプロケットの回転を安定させることができる。
また、動力伝達装置において、前記突起(34p)は、前記ケース(12)の壁部(12a)と向かい合う位置にあるときの前記突起(34p)の先端と前記壁部(12a)との間の隙間が前記チェーン(36)の幅よりも狭くなるように形成されているものとしてもよい。こうすれば、チェーンを従動スプロケットの突起から外歯に架け替える際に、チェーンが脱落するのを抑制することができる。
さらに、動力伝達装置において、前記ケース(12)に収容され、前記従動スプロケット(34)の回転力により駆動するポンプ(30)を備え、前記突起(34p)は、前記従動スプロケット(34)の前記ポンプ(30)とは反対側の端面に設けられるものとしてもよい。
本開示のチェーンの組み付け方法であって、回転部材(14)に固定される駆動スプロケット(35)と、前記駆動スプロケット(35)と平行に配置された従動スプロケット(34)と、前記駆動スプロケット(35)と前記従動スプロケット(34)とに架け渡されたチェーン(36)と、開口部(12o)を有すると共に前記駆動スプロケット(35)と前記従動スプロケット(34)とを収容するケース(12)と、を備え、前記駆動スプロケット(35)は、軸方向から見て、端面が前記開口部(12o)から露出すると共に前記回転部材(14)に固定されていない状態で径方向にガタを有し、前記従動スプロケット(34)は、軸方向から見て、端面の一部が前記開口部(12o)から露出すると共に前記端面の残りの部分が前記ケース(12)に覆われた動力伝達装置(10)における前記チェーン(36)の組み付け方法であって、端面に回転軸に沿った方向に突出した突起(34p)が設けられた前記従動スプロケット(34)を準備し、前記駆動スプロケット(35)と前記従動スプロケット(34)とを組み付け、前記駆動スプロケット(35)の外歯と前記従動スプロケット(34)の突起(34p)とに前記チェーン(36)を架け渡し、前記チェーン(36)を架け渡した突起(34p)が前記駆動スプロケット(35)から離間するように前記従動スプロケット(34)を回転させ、前記チェーン(36)を前記従動スプロケット(34)の前記突起(34p)から該従動スプロケットの外歯に架け替え、前記駆動スプロケット(35)を前記回転部材(14)に固定することを要旨とする。
この本開示のチェーンの組み付け方法では、作業者は、まず、突起が設けられた従動スプロケットを準備して駆動スプロケットと従動スプロケットとをそれぞれ組み付ける。続いて、駆動スプロケットの外歯と従動スプロケットの突起とにチェーンを架け渡し、チェーンを架け渡した突起が駆動スプロケットから離間するよう従動スプロケットを回転させる。そして、チェーンを従動スプロケットの突起から駆動スプロケットの内径側ガタを利用して当該従動スプロケットの外歯に架け替えて、駆動スプロケットを回転部材に固定する。これにより、従動スプロケットの端面の一部がケースに覆われたものにおいて、駆動スプロケットと従動スプロケットとにチェーンを架け渡す際の作業性を良好にすることができる。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示は、動力伝達装置の製造産業に利用可能である。
10 動力伝達装置、12 トランスミッションケース、12a 壁部、12o 開口部、14 スリーブ、20 自動変速機、22 入力軸、30 オイルポンプ、31 ロータ、32 外歯ギヤ、33 内歯ギヤ、34 ドリブンスプロケット、34p 突起、35 ドライブスプロケット、35a 凸部、36 チェーン。

Claims (5)

  1. 回転部材に固定される駆動スプロケットと、前記駆動スプロケットと平行に配置された従動スプロケットと、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとに架け渡されたチェーンと、開口部を有すると共に前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとを収容するケースと、を備える動力伝達装置であって、
    前記駆動スプロケットは、軸方向から見て、端面が前記開口部から露出すると共に前記回転部材に固定されていない状態で径方向にガタを有し、
    前記従動スプロケットは、軸方向から見て、端面の一部が前記開口部から露出すると共に前記端面の残りの部分が前記ケースに覆われ、
    前記従動スプロケットの端面には、回転軸に沿った方向に突出し、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとに前記チェーンを組み付ける際に一時的に引っ掛けることが可能な突起が設けられている、
    動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
    前記突起は、周方向に等角度間隔で複数設けられている、
    動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置であって、
    前記突起は、前記ケースの壁部と向かい合う位置にあるときの前記突起の先端と前記壁部との間の隙間が前記チェーンの幅よりも狭くなるように形成されている、
    動力伝達装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記ケースに収容され、前記従動スプロケットの回転力により駆動するポンプを備え、
    前記突起は、前記従動スプロケットの前記ポンプとは反対側の端面に設けられる、
    動力伝達装置。
  5. 回転部材に固定される駆動スプロケットと、前記駆動スプロケットと平行に配置された従動スプロケットと、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとに架け渡されたチェーンと、開口部を有すると共に前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとを収容するケースと、を備え、前記駆動スプロケットは、軸方向から見て、端面が前記開口部から露出すると共に前記回転部材に固定されていない状態で径方向にガタを有し、前記従動スプロケットは、軸方向から見て、端面の一部が前記開口部から露出すると共に前記端面の残りの部分が前記ケースに覆われた動力伝達装置における前記チェーンの組み付け方法であって、
    端面に回転軸に沿った方向に突出した突起が設けられた前記従動スプロケットを準備し、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとを組み付け、前記駆動スプロケットの外歯と前記従動スプロケットの突起とに前記チェーンを架け渡し、前記チェーンを架け渡した突起が前記駆動スプロケットから離間するように前記従動スプロケットを回転させ、前記チェーンを前記従動スプロケットの前記突起から該従動スプロケットの外歯に架け替え、前記駆動スプロケットを前記回転部材に固定する、
    チェーンの組み付け方法。
JP2017190550A 2017-09-29 2017-09-29 動力伝達装置およびチェーンの組み付け方法 Pending JP2019065926A (ja)

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