JP2019064830A - 持上げ装置を制御する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】積み荷を効率的に、自動化して衝突なく2点間で移動させることを可能とする、持上げ装置を制御する方法を提供する。【解決手段】積み荷8を軌道Tに沿って始点Aから終点Eへ移動させる持上げ装置1を制御する方法であって、軌道Tの始点A及び終点Eと、積み荷8の移動中に積み荷8により回避される禁止領域Vとが設定され、これに基づき、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路が演算ユニット12によって演算される、前記方法において、持上げ装置1の運動学的及び幾何学的な限界値があらかじめ設定され、これに基づき、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路を基礎として、動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が演算ユニット12によって演算される。【選択図】図1
Description
本発明は、積み荷を軌道に沿って始点から終点へ移動させる持上げ装置を制御する方法であって、前記積み荷が、第1の移動軸線に沿って、及び第2の移動軸線に沿って移動し、前記軌道の前記始点及び前記終点と、前記積み荷の移動中に前記積み荷により回避される禁止領域とが設定され、これに基づき、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路が演算ユニットによって演算される、前記方法に関するものである。さらに、本発明は、軌道に沿って積み荷を移動させる持上げ装置に関するものでもある。
持上げ装置、特にクレーンは、多くの異なる実施形態において存在するとともに、多くの異なる応用分野において用いられている。例えば、主に土木工学に用いられるタワークレーンが存在するか、又は例えば風力発電設備を取り付けるための移動式クレーンが存在する。橋型クレーンは、例えば工場建物における屋内クレーンとして用いられ、例えば、例えば船舶から鉄道若しくはトラックへの積み替えのための港湾、又は鉄道からトラックへの、又はこれにとは逆の積み替えのための物品鉄道駅のような、一貫輸送される物品積み替えのための積み替え場所において搬送コンテナを操作するために門形クレーンが用いられる。このとき、主に、物品は、3つの搬送モードである、道路、鉄道、船舶航路に同様に適した、標準化されたコンテナ、いわゆるISOコンテナにおいて搬送のために貯蔵される。門形クレーンの構造及び機能は、十分に知られているとともに、例えば特許文献1において、「船舶から港湾へのクレーン」に基づいて記載されている。クレーンは、支持構造あるいは構台を備えており、この支持構造あるいは構台にはブームが配置されている。このとき、構台は、車輪と共に例えばレール上で可動であるように配置されているとともに、一方向へ移動することが可能である。ブームは構台に固結されており、ここでも、ブームには、ブームに沿って可動な走行台車が配置されている。貨物、例えばISOコンテナを受け入れるために、通常、走行台車が4つのロープを用いて積み荷受け入れ要素、いわゆるスプレッダに結合されている。コンテナの受け入れ及び操作のために、スプレッダは、ロープウインチを用いて、ここでは、それぞれ2つのローブのための2つのロープウインチを用いて昇降されることが可能である。スプレッダは、異なる大きさのコンテナに適合されることも可能である。
流通プロセスの経済性を高めるために、とりわけ非常に迅速な物品積み替えが要求され、すなわち、例えば貨物船からの非常に迅速な荷揚げ過程及び積載過程と、これに対応して迅速な積み荷受け入れ要素及び門形クレーンの移動過程全体とが要求される。しかし、このような迅速な移動過程は、不都合な振動、特に、コンテナを設定された場所へ正確に位置決めすることができないために操作過程を遅らせる積み荷受け入れ要素の振り子運動につながってしまう。
今日では、通常、このようなクレーンは、構台又は可動の走行台車に配置されたキャビンからのクレーンの移動をコントロールするクレーン操作者により操作される。物品の迅速で正確かつ衝突のない操作のために、クレーン操作者には大きな要求が課され、それゆえ、通常、少なくとも約1年の教育期間あるいは学習期間が必要となる。特に、できる限りわずかな振り子運動を伴う積み荷の迅速な移動は非常に複雑な操作であるため、通常、滑らかな動さを可能とするためにより長い実務経験が必要となる。クレーン操作者としての操作の追加的な障害は、長い時間の着座を伴う大きな集中による高い身体的な負荷、例えば下方へ傾斜した視界及び生産時間についてますます大きくなる要求による心理的な負荷である。24時間の一貫した動作を保証するために、更により多くの、好ましくは熟練したクレーン操作者が必要である。したがって、自動化技術の明確な目的は、より短い生産時間及びよりわずかな(例えば衝突のような)エラー頻度についての増大する要求を満たすためにクレーンの複雑な操作過程を少なくとも部分的に自動化するとともに、クレーン操作者の操作を容易にすることである。
特許文献2には、障害物、特に積み上げられたコンテナとの衝突を回避しつつ2点間で積み荷を移動させるための橋型クレーンの軌道を生成する方法が記載されている。まずは、垂直な持上げ運動のための適宜の速度と、走行台車の水平移動とが設定され、障害物の位置及び高さがセンサを用いて算出される。さらに、積み荷の水平運動の開始までの適宜の待機時間及び積み荷の垂直方向の下降の開始までの適宜の待機時間が設定される。衝突しない移動が可能であるかが、あらかじめ設定された値に基づいてシミュレーションによって算出され、もし衝突しない移動が可能でない場合には、衝突しない軌道に到達するまで反復的に値が変更される。シミュレーション及びこれに続く反復には比較的長い時間が必要であり、これにより、時間について最適な制御が達成されない。
それゆえ、本発明の課題は、積み荷を効率的に、自動化して衝突なく2点間で移動させることを可能とする、持上げ装置を制御する方法を提供することにある。
上記課題は、本発明により、持上げ装置の運動学的及び幾何学的な限界値があらかじめ設定され、これに基づき、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路を基礎として、動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が演算ユニットによって演算され、これら動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路に沿った積み荷の移動の時間的な情報を提供すること、並びに幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路及び動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が、軌道の生成のために組み合わされることによって解決される。さらに、上記課題は、軌道に沿って積み荷を移動させる少なくとも2つの移動軸線を有する持上げ装置によって解決される。方法によって、積み荷の操作のために、例えばクレーン操作所の手動での寄与がもはや不要であることが可能である。加えて、積み荷は生成された軌道に沿って迅速かつ反復可能に移動可能であり、これにより時間の削減につながる。さらに、この方法は、適宜の大きさの並進運動する各持上げ装置に対して用いられることができ、既知の期間を有する標準化された軌道に基づき、方法は、例えばコンテナマネジメントプログラムへ統合されることも可能であり、これにより、荷下ろしプロセス及び積載プロセスを時間的に正確に計画するとともに最適化することが可能である。特に有利には、例えばあらかじめ設定された終点を変更できるように、又は生成された軌道における積み荷の振動のない停止が可能であるように操作過程中に軌道を計画変更することも可能である。軌道を生成するために、それぞれ滑らかな経路が用いられれば特に有利である。なぜなら、これにより、軌道に沿った積み荷の移動中に積み荷の振り子振動が信頼性をもって最小化され得るためである。
軌道の始点及び終点が、第1の移動軸線及び第2の移動軸線によって形成された第1の平面に設定され、禁止領域が第1の平面に設定され、幾何学的な経路が第1の平面において演算され、幾何学的な経路に基づいて動的な経路が演算され、幾何学的な経路及び動的な経路が軌道の生成のために第1の平面において組み合わせられれば、有利である。これにより、例えば高さ軸線及び長手軸線を有する屋内クレーンに対して最適な軌道を生成することが可能である。
方法の特に有利な形態では、積み荷が更に持上げ装置の第3の移動軸線に沿って移動し、軌道の始点及び終点が、持上げ装置の3つの移動軸線により形成される移動空間に位置する適宜の第2の平面において設定され、禁止領域が第2の平面において設定され、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路が第2の平面において演算され、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路に基づいて動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が演算され、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路及び動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が軌道の生成のために第2の平面において組み合わせられる。これにより、空間において適宜の二次元の起動を生成することが可能である。例えば、移動空間における適宜選択可能な始点及び終点について、適宜の平面において、三軸の港湾クレーンに対して最適な二次元の軌道を生成することが可能である。
方法の別の有利な形態によれば、積み荷が持上げ装置の第3の移動軸線に沿って移動し、軌道の始点及び終点が、持上げ装置の3つの移動軸線により形成される移動空間において設定され、禁止領域が移動空間において設定され、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路が移動空間において演算され、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路に基づいて動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が演算され、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路及び動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が軌道の生成のために移動空間において組み合わせられる。これにより、最適な三次元の起動を空間において生成することができ、その結果、障害物を時間的に最適に多次元によけて通ることが可能である。
有利には、持上げ装置の制限された動作範囲が、第1の平面、第2の平面又は移動空間において設定され、演算ユニットが、始点、終点及び禁止領域が動作範囲内に位置しているかどうか、及び軌道が始点と終点の間で生成され得るかどうかをチェックする。軌道生成のこの信頼性確認により、安全性が向上し得る。なぜなら、あらかじめ設定された境界条件に基づき軌道が実行可能であるかどうかがあらかじめ積み荷の移動前にチェックされるためである。
好ましくは、持上げ装置の運動学的な限界値として、支持構造の最大速度及び最大加速度と、走行要素の最大速度及び最大加速度と、持上げ駆動部の最大速度及び最大加速度とが設定され、幾何学的な限界値として、積み荷受け入れ要素の最大偏向角が設定される。これら限界値の設定により、動的な経路の演算のための境界条件が得られ、これにより、持上げ装置の種類及び構成を考慮することが可能である。
好ましくは、幾何学的な経路を生成するために、始点が、直線によって支持点を介して終点と結ばれ、支持点が禁止領域から導出される。これにより、多くの演算の手間なしに単純な幾何学的な経路を軌道全体についての根拠として生成することが可能である。
丸められた幾何学的な経路を生成するために、幾何学的な経路が支持点において丸められれば有利である。この既知の幾何学的な形状あるいは丸め手法により、方法を標準化することが可能である。
好ましくは、滑らかな幾何学的な経路を生成するために、丸められた幾何学的な経路(D’)が、Bスプラインを用いて滑らかにされる。滑らかな幾何学的な経路を生成することで、軌道に沿った、衝突及び瞬間的な運動のない積み荷の移動を保証することができる。
有利には、丸められた動的な経路を生成するために、動的な経路が、前進−後退フィルタリング手法を用いて丸められる。滑らかな動的な経路を生成するために、丸められた動的な経路が、Bスプラインを用いて滑らかにされる。これにより、本質的に、軌道に沿った積み荷の時間的な移動経過は、移動中に不都合な振り子運動が生じないように設定される。
以下に、具体的な本発明を、本発明の有利な形態を限定せず例示的に概略的に示す図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、例えば港における船舶への荷積み及び船舶からの荷下ろしのために用いられる概略的なコンテナクレーン2に基づき、持上げ装置1が例示的に示されている。通常、コンテナクレーン2は、床部に固定して、又は可動に配置された支持構造3を備えている。可動の配置の場合には、支持構造3は、レール上に、例えばZ方向に走行可能に配置されることが可能である。Z方向におけるこの自由度により、コンテナクレーン2は、場所的にフレキシブルに使用可能である。Z方向における支持構造3の移動のために、例えば適切な変位装置、例えば駆動される車輪、ワイヤロープホイスト、歯車駆動部又はこれらに類するものを持上げ装置に配置することが可能である。支持構造3は、所定の高さyTにおいて支持構造3に固結されたブーム4を備えている。通常、このブーム4には走行要素5が配置されており、この走行要素は、ブーム4の長手方向、すなわち図示の例ではX方向に可動であり、例えばローラを用いてガイド部において支持されることが可能である。走行要素5をX方向へ移動させるために、走行要素5のための不図示の走行要素駆動部が設けられている。走行要素駆動部は、走行要素5自体に設けられることができるが、ブーム4又は支持構造3に配置されることも可能である。通常、走行要素5は、積み荷8を受け入れるための積み荷受け入れ要素7に保持装置6を用いて結合されている。コンテナクレーン2の場合には、通常、積み荷8はコンテナ9であり、多くの場合には、20,40又は45フィートの長さ、8フィートの幅及び8フィート6インチの高さを有するISOコンテナである。しかし、2つのコンテナ9を同時に相並んで受け入れる(いわゆるデュアルスプレッダ(Dual−Spreader))のに適した積み荷受け入れ要素7も存在する。通常、保持要素6は、ロープとして構成されており、多くの場合には4つの保持要素6が走行要素5に配置されているが、多少の保持要素6、最も単純な場合には1つの保持要素6も設けられることが可能である。積み荷8、例えばコンテナ9を受け入れるために、走行要素5と積み荷受け入れ要素7の間の間隔が、図1においてY方向に持上げ駆動部(不図示)を用いて調整可能である。保持要素6がロープとして構成されていれば、通常、持上げ高さは、1つ又は複数のロープウインチを用いて調整される。
したがって、積み荷8、例えばコンテナ9を操作するために、持上げ装置1、例えばコンテナクレーン2は、少なくとも2つの軸線(X,Y)、好ましくは3つの軸線(X,Y,Z)の方向において移動することができる。通常、持上げ装置1は、適当なハードウェア及びソフトウェアの形態の例えば電子制御ユニットの形態のクレーン制御部16を備えており、このクレーン制御部を介して、積み荷8の移動を各軸線X,Y,Zにおいて制御することが可能である。このために、クレーン制御部16は、適当な駆動部と通信する。通常、クレーン制御部16は、走行要素5及び積み荷受け入れ要素7並びに場合によっては支持構造3の実際の位置が検出可能であるように構成されている。したがって、図1では、例えば、X方向及びY方向における積み荷受け入れ要素7の位置xL及び位置yLと、X方向及びY方向における走行要素5の位置xT及び位置yTとを有する図示のX−Y平面EXYにおけるブーム4に対向する積み荷受け入れ要素7の上側に配置された中心点PZの座標である(Y方向における走行要素の位置yTはしばしば支持構造3あるいはブーム4の構造高さによって規定され、一定である)。これら位置は、所定の座標系に関するものである。積み荷8がZ方向へ移動する場合、すなわち持上げ装置1の支持構造3がZ方向へ移動する場合には、Z方向における、積み荷受け入れ要素7の位置zLあるいは走行要素5の位置zTも検出される。
コンテナの迅速な移動経過又は風の影響により、保持要素6に配置された積み荷受け入れ要素7がこれに配置されたコンテナ9と共に振動するよう、特にここでは例えば図1において双方向矢印で図示されているようなX−Y平面において振り子運動するよう励起されることが起こり得る。対応して、Z方向におけるクレーンの移動は、Z−Y平面における振り子運動をもたらすことがある。Z方向及びX方向における積み荷8の同時の移動時には、すなわち支持構造3及び走行要素5の移動時には、X−Y平面又はZ−Y平面とは異なる垂直な平面における組み合わされた振り子運動も可能である。通常、熟練したクレーン操作者は、いわゆる軌道に沿って始点Aから所定の終点Eへ積み荷8を迅速かつ正確に操作することができるように、この振り子運動を回避するか、あるいはできる限りわずかに維持することを試みる。
船舶への荷積みの場合には、始点Aは、トラックトレーラ、鉄道貨車又は保管場所のような例えば陸地における所定のコンテナ9の位置であり得るとともに、最終位置Eは、例えば、船舶におけるコンテナ9の所定のあらかじめ設定された位置であり得る。船舶からの荷下ろしの場合には、当然、始点Aは船舶であることができ、終点Eは陸地であり得る。操作の実行に係る時間をできる限り短く維持するために、通常、クレーン操作者は、始点Aと終点Eの間のできる限り直接的な経路を選択するように試みる。したがって、理想的な場合には、軌道Tは直線である。
しかし、図1に図示されているように、始点Aと終点Eの間に障害物11が配置されていることがあり得る。障害物11は、例えば他の船舶、上下に積み重ねられたコンテナ9又はその他の障害物11であり得る。当然、障害物11により、図1において明らかなように、始点Aと終点Eの間の直接的な結合、すなわち直線状の軌道Tが不可能である。当然、実際の軌道Tは、クレーンを操作し、例えば図1におけるように点線に基づき示される始点Aと終点Eの間本質的に曲線状の経過を有するように見え得るクレーン操作者に大きく依存する。しかし、最も単純な場合には、軌道Tは、図1において点線に基づいて示されているように、直線状の部分の連続であってもよい。このとき、積み荷は、例えばまずY方向において垂直にのみ持上げられ、そして、X方向において水平にのみ移動し、最後に、終点Eに到達するために再び垂直にのみ降下される。ただし、この移動過程は不都合である。なぜなら、曲線状の軌道Tに比べてより長い区間を進む必要があり、これにより、操作過程により長い時間がかかってしまうためである。加えて、積み荷受け入れ要素7は、これに配置されたコンテナ9と共に、例えば点Pにおける純粋な垂直方向の移動から純粋な水平方向の移動への急な方向転換によってより大きく振り子運動する傾向があり、通常、この振り子運動は、クレーン操作者によって補整される必要があり、これには追加的な時間がかかることを意味する。したがって、持上げ装置1の制御についての目的は、始点Aと終点Eの間でできる限り短く、滑らかであり、できる限りわずかな振り子運動をもって自動的かつ衝突のない移動過程を可能とする軌道Tを得ることにある。例えば、本発明による方法は、図2における持上げ装置1のX−Y平面EXYにおける第1の軌道Tに基づいて図示されている。
本発明によれば、軌道Tの始点A及び終点Eと、積み荷8の移動中に積み荷8により回避される禁止領域Viとが設定されること、後述のように、これに基づき演算ユニット12によって幾何学的な経路G、丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”が演算されること、持上げ装置1の運動学的及び幾何学的な限界値があらかじめ設定され、当該限界値に基づき、幾何学的な経路G、丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”を基礎として、幾何学的な経路G、丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”に沿った積み荷8の運動の時間的な情報を提供する動的な経路D、丸められた運動学的な経路D’又は滑らかな動的な経路D”が後述のように演算ユニット12によって演算されること、幾何学的な経路G、丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”及び動的な経路D、丸められた運動学的な経路D’又は滑らかな動的な経路D”が、軌道Tを生成するために組み合わされることが設定されている。演算ユニット12は、例えば、適切なソフトウェアを有する適切なハードウェアであり得るか、又はソフトウェアとして例えばクレーン制御部16に統合されることも可能である。
図2には、簡単な図示のために、始点Aを有する軌道T、終点E及び禁止領域Viが図示されている(ここで、インデックスiは、禁止領域Viの数に関するものである)。始点Aの座標AX,AY及び終点の座標EX,EYは、平面EXYにおいて設定されている。例えば、始点Aは、移動すべきコンテナ9によってあらかじめ設定されることができ、終点Eは、コンテナ9が再び荷下ろしされるべき位置によってあらかじめ設定されることができる。禁止領域Viは、例えば衝突を回避するために、又は人に対する安全な間隔を十分に確保するために、障害物11又は軌道Tに沿った積み荷8の移動中に積み荷8により接触されるべきでないか、接触されてはならない範囲の代わりに存在する。
持上げ装置1の応用分野に応じて、始点Aと終点Eの間の間に様々な障害物11を配置することが可能である。本発明にとって、障害物11の数、種類及び構成は重要でない。1つの障害物11であってよいし、複数の異なる大きさの障害物11又は障害物11がなくてもよい。重要なことは、軌道Tに沿った積み荷8の移動中に積み荷8によって回避される禁止領域Viを、障害物11及び/又は他の点で禁止された範囲に基づき規定することが可能であることのみである。禁止領域Viは、重なり合っていてもよい。図2では、例示的に5つの禁止領域V0〜V4のうち2つ(V3,V4)が図示されている。
禁止領域Vi並びに始点A及び終点Eは、ユーザによって、例えば適切なインターフェースを介して、演算ユニット12において手動で規定されることができるか、又は演算ユニットによって自動的に算出されることも可能である。このために、例えば、適切なレーザスキャン方法が用いられ、この方法は、例えば、持上げ装置1の動作範囲15を走査し、このとき障害物11を認識及び測定し、算出されたデータを演算ユニット12へ伝達する。このような方法は、従来技術において知られている。
禁止領域Viを規定するために、例えば、長方形状の障害物11の覆いを用いることができ、この長方形は、図1及び図2に図示されているように、障害物11を完全に包囲する。このとき、長方形の高さHRiがY方向における障害物11の最大延長(部)に対応し、長方形の幅WRiがX方向における障害物11の最大延長(部)に対応している(ここで、インデックスiは、ここでも禁止領域Viの数に関するものである)。当然、これは、単に例示的なものと理解されるべきであり、禁止領域Viの他の幾何学的な設定も考えられる。これは、例えば、複数の障害物11を含むとともに、例えば障害物11の具体的な輪郭形状に基づき複数の禁止領域のより詳細な規定をもたらす唯一の禁止領域Vであってよい。このとき、軌道Tを生成するための効果的な方法を可能とするために、禁止領域Viの詳細についての手間(コスト)は、できる限り小さくあるべきであり、必要な正確性が維持されるべきである。
ある数の支持点Sieが、禁止領域Viに基づき演算ユニット12によって演算される。支持点Sieの演算するときには、いずれの場合にも禁止領域Viあるいは障害物に対する最小間隔を確保するために、例えば積み荷8の大きさ、すなわちコンテナクレーン2の例においては例えば標準ISOコンテナの寸法を考慮することができる。積み荷受け入れ要素7の座標が上述のように積み荷受け入れ要素7の中心点PZに関するものである場合には、積み荷受け入れ要素7の寸法も考慮されるべきである。例えば、コンテナ9を有さない空走行時には、支持点Sieの演算時に積み荷受け入れ要素7の寸法のみを考慮すれば十分であり、その結果、積み荷受け入れ要素7は、コンテナ9を有する軌道Tよりも禁止領域Viに近い軌道Tに沿って移動することができ、これにより、操作のための距離及び時間を短縮することが可能である。
禁止領域Viに対する例えばコンテナ9の積み荷8の最小間隔を確保するために、すなわちいかなる場合にも障害物11との積み荷8の衝突を回避するために、図示の例では、図2において禁止領域V3に基づいて図示されているように、平面EXYにおいて、例えばY方向における積み荷受け入れ要素7の高さH7及びコンテナの高さH9が長方形の禁止領域Viの高さHRiに加えられ、禁止領域Viの(X方向における)両側において、積み荷受け入れ要素7の半分の幅B7(通常、コンテナ9の半分の幅B9に相当)が禁止領域Viの幅WRiに加えられる。積み荷受け入れ要素7とコンテナ9の幅が異なる場合には(B7≠B9)、好ましくは、両幅のうちより大きな幅が用いられる。しかし、禁止領域Viの大きさは、所望の安全間隔に応じてより大きく設定されることも可能である。コンテナ9及び積み荷受け入れ要素7の寸法を考慮することで、拡張された禁止領域Vi、具体的な例では例えば拡張された禁止領域V3eが得られる。
拡張された禁止領域Vie(すなわち図示の例における長方形)の左上方及び右下方の端点は、支持点Sieを形成している。支持点Sieが分類され、幾何学的な経路Gの生成に重要でない各支持点Sieが拒否される。このために、例えば、重ねられ、Y方向においてより高く位置する拡張された禁止領域Vieによって覆われている拡張された禁止領域Vieの下側の支持点Sieは、図2において支持点S0e,S1e,S3eにおける矢印に基づき図示されているように、この高く位置する拡張された禁止領域Vieの高さへもたらされる。その後不要(redundant)となる支持点Sieは除去される(図2では対応する支持点において十字でシンボル化されている)。不要(redundant)とは、この例では、Y方向に見て、同一の高さにあり、拡張された禁止領域Vieの端点に位置していない支持点Sieと理解されるべきである。拡張された禁止領域Vieの輪郭形状U(図2では一点鎖線として図示されている)における様々な支持点Sie及び残りの露出した端点PEi、すなわち、拡張された禁止領域Vieの輪郭形状Uに位置する、拡張された禁止領域Vieによって覆われていない各端点PEi、この例では端点PE2、PE3、PE4は、上述の最小間隔に加えて更に禁止領域Viからの、したがって障害物11からの軌道Tの安全間隔を設けるために、好ましくはコンテナの高さH9と積み荷受け入れ要素7の高さH7だけY方向において上方へ変位する。変位された支持点S*が得られる。X方向において最も左側、すなわち始点Aの最も近くに位置する下側の端点PEiと、最も右側、すなわち終点Eの最も近くに位置する下側の支持点Sieと(この例では拡張された禁止領域V0eの左側下方の端点PE0と、拡張された禁止領域V4eの右側下方の支持点S4eと)は、変位しない。このステップは、必ずしも必要ではないが、例えば、衝突を確実に回避するか、又は場合によってはあり得る障害物11上に立つ人を保護するために有利である。当然、安全間隔は、より大きく、又はより小さく選択されることも可能である。図示の例では、始点A及び終点Eは、同様にそれぞれY方向において所定の高さHAあるいはHEだけ変位されており、図2から明らかなように支持点SA *及びSE *が得られる。始点A及び終点Eの変位は、本質的に、積み荷8の移動開始時に純粋な垂直方向の持上げ運動を始点Aから実行することができるために、及び積み荷8の移動の終了時に終点Eまでの積み荷8の純粋な垂直方向の下降を可能とするために寄与するものである。この変位された支持点S*、SA *、SB *並びに始点A及び終点Eに基づき、外被(Einhuellende)、いわゆる凸包が算出される。凸包を算出するために、様々な公知の方法が存在し、例えば、公知のグラハム−スキャン法が存在する。
グラハム−スキャン法の実行後に残る支持点S*、SA *、SB *(図2では各点の周囲の円で示されている)は、始点A及び終点Eと共に凸包を形成するとともに、直線13iで互いに結ばれ、これにより、図2において明らかなように、幾何学的な経路Gが生成される。これにより、幾何学的な経路は、幾何形状のみを示し、例えば速度、加速度などの積み荷8の移動の動的な情報を含んでいない。
積み荷8ができる限りわずかな振り子運動をもって従う軌道Tを生成するために、すなわち、急な方向変更のない均等な移動経過を可能とするために、幾何学的な経路Gは、残った支持点S*、SA *、SB *(すなわち直線13iの交点)において好ましくは丸められる。丸み付けは、例えば(図2に図示されているように)単純な円弧14i、ベジェ曲線、クロソイド又は他の公知の適切な手法を用いて行うことが可能である。丸み付けがなされた後、得られる丸められた幾何学的な経路G’は、好ましくはいわゆる公知のBスプライン(曲線)をもって走査される(図2では不図示)。これにより、滑らかな幾何学的な経路G”を生成するための平滑性が得られ、これにより、滑らかな幾何学的な経路G”が、各移動方向(例ではX方向あるいはY方向)において連続して幾何学的に4階(vierfach)微分可能である。
最終的に、経路パラメータσ及び平面EXYにおける対応する座標x(σ)、y(σ)を有する滑らかな幾何学的な経路G”が得られる。しかし、滑らかな幾何学的な経路G”の上述のステップ状の生成は、単なる一例と理解されるべきであり、連続して幾何学的に複数階、特に4階微分可能な(X方向及びY方向)滑らかな幾何学的な経路G”を生成することを可能とする他の手法も考えられる。図示の例では、持上げ装置1のモデル化のために、後述のように、単振り子の振り子方程式が用いられる。振り子方程式に基づき、滑らかな幾何学的な経路G”の連続した幾何学的な4階微分可能の必要性が生じる。しかし、持上げ装置1の代替的なモデル化の場合には、滑らかな幾何学的な経路G”についての他の要求、例えば、連続的で幾何学的な、示した振り子方程式の場合よりも高次の又は低次の微分可能性が生じ得る。
最終的に、演算ユニット12が、幾何学的な経路G(又は丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”)に基づき、軌道Tの時間的な情報を提供する動的な経路Dを演算し、その結果、図3に図示されているように、時間に依存した経路パラメータσ(t)が、時間微分としての経路速度σ’(t)(σにおける「’」は微分を表す)と共に得られる。したがって、時間的な情報は、積み荷8がいつどこで軌道Tに沿っているべきかを示すものである。これは、積み荷8の移動の動的なパラメータ、例えば速度、加速度、瞬間的な運動、衝撃によって表現される。
動的な経路Dの演算は、演算ユニット12によってあらかじめ設定される持上げ装置1の運動学的な、及び幾何学的な限界値と、幾何学的な経路G(又は丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”)とに基づいて行われる。上記運動学的な限界値は、好ましくは、平面EXYにおける走行要素5の最大速度VTmax及び最大加速度aTmax並びにY方向における持上げ駆動部の最大速度vHmax及び最大加速度aHmaxである。幾何学的な限界値は、例えば、平面EXYにおける積み荷受け入れ要素7の最大偏向角θXYmaxである。Z方向における持上げ装置の第3の運動方向においては、更に、支持構造3の最大速度VSmax及び最大加速度aSmaxが運動学的な限界値として、平面EZYにおける積み荷受け入れ要素7の最大偏向角θZYmaxが幾何学的な限界値としてあらかじめ設定され得る。
限界値は、幾何学的な経路Gの個々の部分について適当な動的な限界値を算出するために用いられる。このとき、丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学的な経路G”も用いることが可能である。したがって、このステップでは、持上げ装置1の利用可能な運動方向の運動学的な、及び幾何学的な限界値に基づき、経路パラメータσについての動的な限界値が幾何学的な経路G(又は丸められた幾何学的な経路G’又は滑らかな幾何学な経路G”)に基づいて算出される。動的な限界値とは、軌道Tに沿った移動時の積み荷8の最大の移動の大きさ(例えば速度、加速度)と理解され、この移動の大きさは、持上げ装置の構造によってあらかじめ設定されている。これは、積み荷8が、移動を担う持上げ装置1の構成要素と同じ速度でのみ移動し得ることを意味している。例えば、Y方向における積み荷8の最大速度及び最大加速度は、本質的に、持上げ駆動部の具体的な構成、例えば、持上げ駆動部のロープウインチの電気モータの出力及びトルクによって制限されている。
演算を容易にするために、示した例では、動的な経路Dが丸められた幾何学的な経路G’に基づいて考慮に入れられる。なぜなら、この丸められた幾何学的な経路G’は、特定の幾何学的な部分(直線13i及び円弧14i)を備えているためである。Bスプライン走査の後、より高次の滑らかな幾何学的な経路G”が得られ、これにより、動的な経路の演算が困難となる。好ましくは、加えて、積み荷8の加速度が曲線セグメント(円弧)14iではなく直線13iにおいてのみ可能であると仮定される。しかし、当然、曲線セグメント14iにおいても加速又は減速を行うことも可能であるとともに、動的な経路計画をBスプライン走査後に滑らかな幾何学的な経路G”に基づいて行うことが可能であるが、両者は、演算の手間(コスト)を増大させるものである。
図3には、例示的に、図2に基づく丸められた幾何学的な経路G’から導出された動的な経路Dが、時間tについての経路速度σ’(t)で図示されており、個々の部分の動的な限界値が見て取れる。動的な経路計画は、図3から見て取れるように、第1のステップにおいて瞬間的な運動が制限されずに、すなわち、最大で、経路パラメータσ(t)の時間的な2階微分、すなわち経路加速度σ”(t)をもって行われる。そのため、限界値として、速度及び加速度のみがあらかじめ設定されればよい。直線13i上では、積み荷8の移動が、例えば最大経路速度σ’(t)max(i)並びに最大経路加速度(又は減速度)σ”(t)max(i)及び最小経路加速度(又は減速度)σ”(t)min(i)によって制限される。円弧14iでは、積み荷8の移動が、例えば最大経路速度σ’(t)max(i)によって制限され、円弧14iにおける加速度及び減速度は、当該仮定に従いこの例では設定されていないが、同様に考えることが可能である。
幾何学的な経路G’により導出された、図2における丸められた幾何学的な経路G’は、始点Aにおいて、第1の垂直な直線131をもって始まり、第1の円弧141へ移行する。当該仮定に従い、円弧141では経路速度は大きくも、小さくもなることがない。円弧141は、第2の直線132へ、及び更に移行する。直線13iでは、経路加速(度)が許容される。そのため、最大許容経路速度σ’(t)max(i)に達するまで、最大経路加速度σ”(t)max(i)で加速される。後続の円弧14iでは、直線13iにおけるものよりも小さな最大許容経路速度σ’(t)max(i)が規定される。そのため、後続の円弧14iにおいて最大許容経路速度σ’(t)max(i)に達するように、最大経路減速度σ”(t)min(i)で減速される。このようにして、あらかじめ設定された限界値を有する丸められた幾何学的な経路G’全体に基づき、瞬間的な運動が制限されない動的な経路Dが得られる。
図3において破線L1に基づいて図示されているように、互いに連続する円弧14i、14i+1においては、円弧14i+1における移動は、例えば、より大きな速度が動的な限界値により許容される限りこのより大きな速度で行われる。ただし、上述の例ではこれは省略され、円弧14i+1は、円弧14iと同一の速度で通過される。これと同様に、破線L2に基づいて図示されているように、例えば、示された例では円弧14iにおいてより大きな速度が可能である。なぜなら、持上げ装置1の運動学的な、及び幾何学的な限界値によりこれが許容されるためである。ただし、この場合、円弧14iにおける速度は、持上げ装置1の運動学的な、及び幾何学的な限界値によりあらかじめ設定される後続の直線13iにおける最大限可能な減速度を用いて、終点Eにおける積み荷8の静止、すなわち最終速度σ’(t)=0の必要な条件を満たすように、制限される必要がある。
当然、動的な限界値の大きさは、異なる大きさで合ってよいとともに、丸められた幾何学的な経路G’の各直線13iあるいは各円弧14iに依存している。例えば、円弧14iにおける最大経路速度σ’(t)max(i)は、円弧14iの半径と共に増大する。直線14iにおいては、最大経路速度σ’(t)max(i)は、例えば、X方向あるいはY方向における速度成分の比率に依存する。積み荷8が純粋に垂直に移動する場合には、持上げ駆動部の運動学的な限界値は例えば優先的に決定的なものであり、積み荷8が純粋に水平に移動する場合には、本質的に、走行要素5(あるいは支持構造3の変位装置のZ方向において)の運動学的な限界値が決定的なものである。
好ましくは、動的な経路計画が瞬間的な運動の制限なしに第1のステップにおいて行われ、次のステップでは、得られた動的な経路Dが、適切な公知の方法で、例えば、例えば前進/後退フィルタリング(Vorwaerts−Rueckwaerts−Filterung)(ゼロ位相フィルタリング−FIR)又は他の適切なフィルタ方法を用いてフィルタリングにより丸められる。これにより、図3に図示されているように、連続的に複数階(図示の例では3階)微分可能な丸められた動的な経路D’が得られる。好ましくは、連続的に時間的に複数階微分可能であるように(経路パラメータσ(t)の時間微分は、経路速度σ’(t)、経路加速度σ”(t)、経路の瞬間的な運動σ’’’(t)及び経路衝撃σ(4)(t)である)、最終的に、丸められた動的な経路D’は、丸められた幾何学的な経路G’と同様に例えばBスプライン(曲線)を用いて走査され、これにより、滑らかな動的な経路D”が得られる(図3では不図示)。
図3に基づき図示された丸められた動的な経路D’の例において、積み荷8が始点Aにおいて静止状態、すなわち初速σ’A(t)=0から開始されることが見て取れる。このことは、例示的にのみ必要であって、必ずしも必要ではなく、積み荷8は、初速σ’A(t)≠0で離れるように移動することも可能である。有利には、初速σ’A(t)≠0は、例えば、通常は既知でない移動すべきコンテナ9の質量を算出するために用いられることが可能である。例えば、クレーン操作者は、コンテナを静止状態からまずは手動で垂直方向へ持ち上げ、垂直方向の移動中にコンテナ9の質量が適切な測定手法を用いて算出される。コンテナ9の質量の算出後、生成された軌道Tに沿ってコンテナ9が適当な初速σ’A(t)≠0で自動的に移動し、これにより、時間が削減される。なぜなら、コンテナ9がまず再び静止状態へもたらされず、再び静止状態から開始される必要がないためである。例えば、持上げ装置1の運動学的な限界値が例えば走行要素5の最大加速度aTmaxのように積み荷8あるいはコンテナ9の質量に依存する場合には、コンテナ9の算出された質量は、有利には、動的な経路計画のために用いられることが可能である。
さらに、図3において、動的な経路Dが最後に好ましくは終速σ’E(t)=0を有する期間を有していることが見て取れる。この期間は、動的な経路Dを丸められた動的な経路D’へ丸めた後に積み荷8の静止状態を終点Eにおいて保証することができるために、すなわち終点Eにおいて経路速度σ’(t)=0の条件を満たすために必要である。このとき、正確な構成は、選択された丸め手法(ゼロ位相フィルタリング−FIRなど)に依存し、このとき、積み荷8が軌道Tの最後において静止状態へもたらされることが設定されていれば、この静止状態へもたらされることができることが重要である。
例えばクレーン操作者が積み荷8を手動で垂直に実際の荷置き箇所において静止状態まで移動させるために、終点Eにおいて積み荷8の終速σ’E(t)≠0が所望される場合には、これを動的な経路計画において同様に考慮することも可能である。この場合、積み荷8は、動的な経路Dを丸めた後、所定の終速σ’E(t)≠0を有し得る。
軌道Tを生成するために、図示の例では、最終的には滑らかな幾何学的な経路G”と滑らかな動的な経路D”が組み合わされ、その結果、x(σ(t));y(σ(t))の形態の数式的な関係が得られる。積み荷8の位置及びその時間微分について、X方向において例示的に、
Y方向については、例えば、持上げ駆動部(インデックスH)の本質的に強固なシステムに基づき、ロープ長さyHとその時間微分についての以下の単純化された関係が得られる。
当然、持上げ駆動部の他の構成については、他の関係を得ることができる。
持上げ装置1の制御のために必要である、積み荷8の移動から走行要素5の移動へ至るために、持上げ装置1のモデルが、例えば、X方向における走行要素5の位置xTにより、
例えばクレーン制御部に統合されている例えば演算ユニット12によって、走行要素5を、積み荷8が生成された軌道Tに沿って移動することができるように作動させるために、最終的に、X方向における積み荷位置xL=xL(σ(t))と、その時間微分x’L,x”L,x’’’L,x(4) Lと、積み荷位置yL=yL(σ(t))と、その時間微分y’L,y”L,y’’’Lとが、上述の振り子方程式及びその時間微分へ代入される。わかりやすさの理由から、ここでは、数式による関係の別々の表現については省略する。軌道Tの上述の計画により、すなわち積み荷8の移動経過の正確な幾何学的な、及び動的な記載により、計画された軌道Tが積み荷8に強い影響を与え、これにより、軌道Tに沿った移動中の積み荷8の振り子を回避することが可能である。
そして、軌道Tに基づき、あらかじめ設定された各期間において、走行要素5の移動の閉ループ制御のための目標値を演算することができる。このために、演算ユニット12は、閉ループ制御のために走行要素5の位置の実際値も受け取る。
当然、方法は、図示のX−Y平面EXYに限定されていない。持上げ装置1の第3の移動方向、例えばZ方向においては、例えば軌道Tは、上述の実施形態と同様にZ−Y平面EZYにおいて生成されることが可能である。このために、平面EXYにおいて動的な経路Dを演算するために、Y方向における持上げ駆動部及び(X方向における走行要素5に代えて)Z方向における支持構造の運動学的な限界値が重要である。振り子方程式では、走行要素5のX成分は、支持構造3のZ成分によって適当に置き換えられ、上述の同様に位置
持上げ駆動部(Y軸)、走行要素(X軸)及び支持構造3(Z軸)を有する三軸の持上げ装置1の場合には、図4に図示されているように、空間における適宜の平面EXYZにおいて軌道Tを生成することも可能である。図4には、Y軸周りに角度αだけ旋回した平面EXYZにおける軌道Tが例示的に図示されている。しかし、当然、空間における他の適宜な平面EXYZも可能である。しかし、このとき、方法の原則的な経過は変更されないままであり、したがって、始点A及び終点Eが空間における適当な平面EXYZにおいて設定され、平面EXYZにおける禁止領域Viが設定される。平面EXYZにおける幾何学的な経路G(あるいは丸められた幾何学的な経路G’及び滑らかな幾何学的な経路G”)が設定され、動的な経路D(あるいは丸められ、滑らかな動的な経路D’,D”)が演算され、幾何学的な経路G,G’,G”のうち1つが動的な経路D,D’,D”のうち1つと組み合わされる。この場合、モデル方程式がZ成分について拡張され、その結果、適当な平面EXYZにおける軌道Tの数学的な記述が可能である。この場合、動的な経路Dを演算するために、走行要素5及び持上げ駆動部の運動学的な限界値に加えて、支持構造3の運動学的な限界値、すなわち例えば支持構造3の最大速度vSmax及び最大加速度aSmaxも必要である。
本発明がX−Y平面EXYにおける軌道Tに基づいてのみ例示的に記載されているとしても、空間における平面EXYZに位置する二次元の軌道Tを空間における三次元の軌道Tへ拡張することも同様に可能である。空間における三次元の軌道Tを生成する原則的な方法は変更されないままである。
方法の有利な一形態では、持上げ装置1の制限された動作範囲15が、第1の平面、第2の平面又は移動空間において設定され、演算ユニット12が、始点A、終点E及び禁止領域Viが動作範囲15内に位置しているかどうか、並びに始点Aと終点Eの間に軌道Tが生成され得るかどうかをチェックする。動作範囲15は、図1及び図2に例示的に図示されている。ここで、図1における動作範囲15は、例えば座標xmin,yminあるいはxmax,ymaxをもって長方形の端点15a,15bによって平面EXYにおいて規定されている。この信頼性確認により、あらかじめ設定された始点A、終点E及び軌道Tが実際には持上げ装置1によっても実現可能、すなわち積み荷8によっても実際に達成可能であることが保証される。当然、持上げ装置の大きさ及び構造に応じて、動作範囲15を変更することが可能である。
始点A、終点E及び禁止領域Viの設定並びに演算ユニット12への予備設定は、適切なインターフェースを介して、例えばクレーン操作者のようなユーザによって手動で行われることができるが、好ましくは、例えばレーザスキャン方法を用いて自動的に行われる。このとき、好ましくは、持上げ装置1の動作範囲15は、例えば、走行要素5に配置されたレーザスキャナを用いて走査され、例えばコンテナの位置及び場合によっては寸法も算出され、演算ユニット12へ伝達される。このようなレーザスキャン方法は、従来技術において知られているため、ここでは詳細に言及しない。
Claims (17)
- 積み荷(8)を軌道(T)に沿って始点(A)から終点(E)へ移動させる持上げ装置(1)を制御する方法であって、前記積み荷(8)が、第1の移動軸線に沿って、及び第2の移動軸線に沿って移動し、前記軌道(T)の前記始点(A)及び前記終点(E)と、前記積み荷(8)の移動中に前記積み荷(8)により回避される禁止領域(Vi)とが設定され、これに基づき、幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’,G”)が演算ユニット(12)によって演算される、前記方法において、
前記持上げ装置(1)の運動学的及び幾何学的な限界値があらかじめ設定され、これに基づき、前記幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’,G”)を基礎として、動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路(D,D’,D”)が前記演算ユニット(12)によって演算され、これら動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路が、前記幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’,G”)に沿った前記積み荷(8)の移動の時間的な情報を提供すること、並びに前記幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’,G”)及び前記動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路(D,D’,D”)が、前記軌道(T)の生成のために組み合わされることを特徴とする方法。 - 前記軌道(T)の前記始点(A)及び前記終点(E)が、前記第1の移動軸線及び前記第2の移動軸線によって形成された第1の平面に設定されること、前記禁止領域(Vi)が前記第1の平面に設定されること、前記幾何学的な経路(G)が前記第1の平面において演算されること、前記幾何学的な経路(G)に基づいて前記動的な経路(D)が演算されること、並びに前記幾何学的な経路(G)及び前記動的な経路(D)が前記軌道(T)の生成のために前記第1の平面において組み合わせられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記積み荷(8)が前記持上げ装置(1)の第3の移動軸線に沿って移動すること、前記軌道(T)の前記始点(A)及び前記終点(E)が、前記持上げ装置(1)の前記3つの移動軸線により形成される移動空間において、好ましくは移動空間における適宜の第2の平面において設定されること、前記禁止領域(Vi)が、前記移動空間において、好ましくは前記第2の平面において設定されること、前記幾何学的な経路(G)が前記移動空間において、好ましくは前記第2の平面において演算されること、前記幾何学的な経路(G)に基づいて前記動的な経路(D)が演算されること、並びに前記幾何学的な経路(G)及び前記動的な経路(D)が前記軌道(T)の生成のために前記移動空間において、好ましくは前記第2の平面において組み合わせられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記持上げ装置(1)の制限された動作範囲(15)が、前記第1の平面、前記第2の平面又は前記移動空間において設定されること、並びに前記演算ユニット(12)が、前記始点(A)、終点(E)及び前記禁止領域(Vi)が前記動作範囲(15)内に位置しているかどうか、及び前記軌道(T)が始点(A)と終点(E)の間で生成され得るかどうかをチェックすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記持上げ装置(1)の運動学的な限界値として、支持構造(3)の最大速度(vSmax)及び最大加速度(aSmax)と、走行要素の最大速度(vTmax)及び最大加速度(aTmax)と、持上げ駆動部の最大速度(vHmax)及び最大加速度(aHmax)とが設定され、幾何学的な限界値として、積み荷受け入れ要素(7)の最大偏向角(θmax)が設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記幾何学的な経路(G)を生成するために、前記始点(A)が、直線(13i)によって支持点(S’)を介して前記終点(E)と結ばれ、前記支持点(S’)が前記禁止領域(Vi)から導出されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記丸められた幾何学的な経路(G’)を生成するために、前記幾何学的な経路(G)が、円弧(14i)又はクロソイド又はベジェ曲線を用いて前記支持点(S’)において丸められることを特徴とする請求項6に記載の方法。
- 前記丸められた動的な経路(D’)を生成するために、前記動的な経路(D)が、前進−後退フィルタリング手法を用いて丸められることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記滑らかな動的な経路(D”)を生成するために、丸められた動的な経路(D’)が、及び/又は前記滑らかな幾何学的な経路(G”)を生成するために前記丸められた幾何学的な経路(G’)が、Bスプラインを用いて滑らかにされることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
- 軌道(T)に沿って始点(A)から終点(E)へ積み荷(8)を移動させる少なくとも2つの移動軸線と、走行要素(5)と、前記積み荷(8)を受け入れる積み荷受け入れ要素(7)と、該積み荷受け入れ要素(7)を持上げるための持上げ駆動部とを有する持上げ装置(1)であって、前記走行要素(5)が、第1の移動軸線に沿って移動可能であり、前記積み荷受け入れ要素(7)が、少なくとも1つの保持要素(6)を用いて前記走行要素(5)に結合されており、前記積み荷受け入れ要素(7)が、持上げ駆動部を用いて第2の移動軸線に沿って移動可能である、前記持上げ装置において、
演算ユニット(12)が設けられており、前記始点(A)と前記終点(E)の間の幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’G”)を演算するように、該幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’G”)を基礎としてあらかじめ設定された持上げ装置(1)の運動学的な、又は幾何学的な限界値に基づき動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路(D,D’,D”)を演算するように、並びに前記幾何学的な、又は丸められた幾何学的な、又は滑らかな幾何学的な経路(G,G’,G”)及び前記動的な、又は丸められた動的な、又は滑らかな動的な経路(D,D’,D”)が、前記軌道(T)のために組み合わされるように前記演算ユニット(12)が構成されていることで、前記演算ユニットが、前記始点(A)と、前記終点(E)と、前記積み荷(8)の移動中に該積み荷(8)によって回避されるべき所定の禁止領域(Vi)との間で軌道を演算することを特徴とする持上げ装置。 - 前記始点(A)及び前記終点(E)が、前記第1の移動軸線及び前記第2の移動軸線により形成された第1の平面において設定されていること、前記禁止領域(Vi)が前記第1の平面に設定されており、前記軌道(T)の演算が前記第1の平面において行われることを特徴とする請求項10に記載の持上げ装置(1)。
- 当該持上げ装置(1)が第3の移動軸線を有しており、前記積み荷(8)が支持構造(3)を用いて前記第3の移動軸線に沿って移動可能であり、前記始点(A)及び前記終点(E)が、前記持上げ装置(1)の前記3つの移動軸線によって形成された移動空間において、好ましくは移動空間に位置する第2の平面において設定されていること、前記禁止領域(Vi)が、前記移動空間において、好ましくは前記第2の平面において設定されており、前記軌道(T)の演算が前記移動空間において、好ましくは前記第2の平面において行われることを特徴とする請求項10に記載の持上げ装置(1)。
- 当該持上げ装置(1)が、前記第1の平面、前記対2の平面又は前記移動空間において制限された動作範囲(15)を有しており、該制限された動作範囲(15)が、前記演算ユニット(12)において、前記始点(A)、終点(E)及び前記禁止領域(Vi)が前記動作範囲(15)内に位置しているかどうか、及び前記軌道(T)が始点(A)と終点(E)の間で生成され得るかどうかをチェックするために設定されていることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の持上げ装置(1)。
- 当該持上げ装置(1)の運動学的な限界値として、前記支持構造(3)の最大速度(vSmax)及び最大加速度(aSmax)と、前記走行要素(5)の最大速度(vTmax)及び最大加速度(aTmax)と、前記持上げ駆動部の最大速度(vHmax)及び最大加速度(aHmax)とが設定されており、幾何学的な限界値として、前記積み荷受け入れ要素(7)の最大偏向角(θmax)が設定されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の持上げ装置(1)。
- 前記演算ユニット(12)が、前記幾何学的な経路(G)を生成するために、前記始点(A)が、直線(13i)によって、前記禁止領域(Vi)から導出される支持点(S’)を介して前記終点(E)と結ばれるよう構成されていることを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の持上げ装置(1)。
- 前記丸められた幾何学的な経路(G’)を生成するために、前記幾何学的な経路(G)を、円弧(14i)又はクロソイド又はベジェ曲線を用いて前記支持点(S’)において丸めるように、及び/又は前記丸められた動的な経路(D’)を生成するために、前記動的な経路(D)を、前進−後退フィルタリング手法を用いて丸めるように、前記演算ユニット(12)が構成されていることを特徴とする請求項15に記載の持上げ装置(1)。
- 前記滑らかな幾何学的な経路(G”)を生成するために、前記丸められた幾何学的な経路(G’)を、及び/又は前記滑らかな動的な経路(D”)を生成するために、丸められた動的な経路(D’)を、Bスプラインを用いて滑らかにするように、前記演算ユニット(12)が構成されていることを特徴とする請求項16に記載の持上げ装置(1)。
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