JP2019058220A - 錠剤印刷装置 - Google Patents

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Hiroki Iwama
弘樹 岩間
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【課題】 錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止する。【解決手段】 錠剤印刷装置1において、供給された多数の錠剤を複数列に振り分けるための複数の振分け溝40を有する振分けユニット4と、振分けユニット4から受け渡された各錠剤を複数列のまま搬送する第1のコンベア51と、第1のコンベア51による搬送中に各錠剤の一方の面に印刷を行う第1のプリンタ部71と、第1のコンベア51の搬送方向下流側に設けられ、各錠剤の表裏を反転させるローラ(反転部)501’と、ローラ501’から受け渡された各錠剤を複数列のまま搬送する第2のコンベア52と、第2のコンベア52による搬送中に各錠剤の他方の面に印刷を行う第2のプリンタ部72とを設ける。振分けユニット4に、振分け溝40内で重なりを生じている複数の錠剤のいずれかに当接して錠剤の重なりを解消するように作用するガイド100を設ける。【選択図】 図1

Description

本発明は、錠剤に印刷を行う錠剤印刷装置に関し、詳細には、導入溝または振分け溝内での錠剤の重なりを解消するための構造の改良に関する。
本発明の出願人は、錠剤に印刷を行う錠剤印刷装置として、特開2013−13711号公報に示すような装置をすでに提案している。この錠剤印刷装置は、ホッパから供給された多数の錠剤を複数列に振り分けるための複数の溝を有する振分け部と、振分け部により振り分けられた各錠剤を複数列のまま搬送する第1のコンベアと、第1のコンベアによる搬送中に各錠剤の一方の面に印刷を行う第1のプリンタ部と、第1のコンベアの搬送方向下流側で各錠剤の表裏を反転させる反転部と、反転部から導入された各錠剤を複数列のまま搬送する第2のコンベアと、第2のコンベアによる搬送中に各錠剤の他方の面に印刷を行う第2のプリンタ部とを備えている(同公報の段落[0039]〜[0040]および図1参照)。
上記従来の錠剤印刷装置においては、ホッパから振分け部に多数の錠剤が供給された際、振分け部の各溝内で複数の錠剤が溝幅方向に横並びしたりまた溝高さ方向に縦並びしたりすることで錠剤同士の重なりが生じることがあり、この状態のまま第1のコンベアに錠剤が受け渡されると、第1のコンベアの搬送中に行われる印刷処理において印字不良等の不良品の発生の原因になる。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる錠剤印刷装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の発明に係る錠剤印刷装置は、供給された多数の錠剤が導入されるとともに、下流側に向かうにしたがい徐々に下方に傾斜する導入溝を有し、当該導入溝の底面が溝幅方向に対して傾斜している導入部と、導入部から受け渡された各錠剤を搬送する搬送路を有するコンベアと、コンベアによる搬送中に各錠剤に印刷を行うプリンタ部とを備えており、導入部には、導入溝内で重なりを生じている複数の錠剤のいずれかに当接して錠剤の重なりを解消するように作用するガイドが設けられている。ここで、錠剤の「重なり」とは、導入溝内において溝幅方向のみならず、溝上下方向における錠剤同士の重なりを含んでおり、さらに、複数の錠剤が接触している場合のみならず、非接触の場合をも含む概念である(以下、本明細書中において同様)。
本発明の第1の発明によれば、導入部にガイドを設けたので、当該ガイドにより導入溝内での錠剤の重なりを解消して、コンベアの搬送路上での錠剤の重なりの発生を防止することができ、これにより、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる。
本発明の第2の発明に係る錠剤印刷装置は、供給された多数の錠剤を複数列に振り分けるとともに、下流側に向かうにしたがい徐々に下方に傾斜する複数の振分け溝を有し、振分け溝の底面が溝幅方向に対して傾斜している振分け部と、振分け部から受け渡された各錠剤を複数列のまま搬送する複数の搬送路を有するコンベアと、コンベアによる搬送中に各錠剤に印刷を行うプリンタ部とを備えており、振分け部には、各振分け溝内で重なりを生じている複数の錠剤のいずれかに当接して錠剤の重なりを解消するように作用するガイドが設けられている。
本発明の第2の発明によれば、振分け部にガイドを設けたので、当該ガイドにより振分け溝内での錠剤の重なりを解消して、コンベアの搬送路上での錠剤の重なりの発生を防止することができ、これにより、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる。
本発明では、ガイドが、振分け部の上方において幅方向に配設されたガイド本体と、ガイド本体から下方に垂設され、重なりを生じている複数の錠剤のうちの一つをそのまま通過させるとともに、他の錠剤には弾性的に接触して当該錠剤の通過を遅らせる可撓性部材とから構成されている。
これにより、導入溝内/振分け溝内で重なりを生じている錠剤同士を分離して、各錠剤の間隔を広げることができ、これにより、コンベアの搬送路上での錠剤の重なりの発生を防止して、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる。
本発明では、コンベアには、搬送路上での各錠剤の横ずれを規制する第2のガイドがさらに設けられている。これにより、錠剤の横ずれに起因した印字不良等の不良品の発生をも確実に防止できる。
以上のように本発明によれば、導入部/振分け部にガイドを設けたので、当該ガイドにより、導入溝内/振分け溝内での錠剤の重なりを解消してコンベアの搬送路上での錠剤の重なりの発生を防止することができ、これにより、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる効果がある。
本発明の一実施例による錠剤印刷装置の正面概略図である。 前記錠剤印刷装置(図1)の振分けユニットに設けられる第1のガイドの一例を上流側から見た正面図であって、振分けユニットの横断面とともに示している。 図2の一部拡大図である。 前記ガイド(図2)において錠剤が当該ガイドを通過する前の状態を上流側から見た正面図である。 前記ガイド(図2)において錠剤が当該ガイドを通過する前の状態を示す平面部分図である。 前記ガイド(図2)において錠剤が当ガイドを通過した後の状態を示す平面部分図である。 前記錠剤印刷装置(図1)の振分けユニットに設けられるガイドの他の例を上流側から見た正面図であって、振分けユニットの横断面とともに示している。 図7の一部拡大図である。 前記ガイド(図7)において錠剤が当該ガイドを通過する前の状態を上流側から見た正面図である。 前記錠剤印刷装置(図1)の第1の搬送コンベアに設けられる第2のガイドの平面図である。 前記ガイド(図10)を搬送方向上流側から見た正面図であって、図10のXI-XI線矢視図に相当しており、第1の搬送コンベアの横断面とともに示している。 図11のXII-XII線断面図であって、当該ガイドの作用効果を時系列的に説明するための図である。 図11のXII-XII線断面図であって、当該ガイドの作用効果を図12とともに時系列的に説明するための図である。 前記錠剤印刷装置(図1)における乾燥コンベアの平面概略図である。 前記錠剤印刷装置(図1)における第2の搬送コンベアおよび乾燥コンベアの正面概略図である。 図15において乾燥コンベアが逆転した際の様子を説明するための図である。
以下、本発明の一実施例による錠剤印刷装置を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6および図10ないし図16は、本実施例による錠剤印刷装置を説明するための図である。なお、図示の便宜上、図1では錠剤を省略したものを示しており、図14では乾燥コンベアの搬送面上の一部の錠剤のみを示している。なお、ここでは、錠剤の一例として、両凸レンズ形のものを示しているが、錠剤としては、円盤形の他、楕円形等を含む異形錠にも適用可能である。
図1に示すように、錠剤印刷装置1は、多数の錠剤を収容するホッパ2と、ホッパ2に収容された錠剤がホッパ下部のシュート20から導入される供給コンベア3と、供給コンベア3から供給された多数の錠剤を複数列に振り分けるための複数の振分け溝が幅方向(同図紙面垂直方向)に並設された振分けユニット(振分け部)4と、振分けユニット4により複数列に振り分けられた各錠剤が受け渡されるとともに、各錠剤を複数列に維持したまま矢印方向に搬送する第1の搬送コンベア(第1のコンベア)5と、第1の搬送コンベア5による搬送中に各錠剤を検出する第1の検出用ラインセンサカメラ6と、第1の検出用ラインセンサカメラ6で検出された各錠剤の検出データに基づいて搬送中の各錠剤に印刷を行う第1のインクジェットプリンタ部(第1のプリンタ部)7と、第1のインクジェットプリンタ部7による各錠剤への印刷状態を検査するための第1の検査用ラインセンサカメラ8とを備えている。
供給コンベア3は、図1の紙面と交差する方向に(すなわち、同図紙面の奥側から手前側に向かって徐々に下方に傾斜しつつ)配設されており、振分けコンベア4は、同図紙面に沿って(すなわち、同図左側から右側に向かって徐々に下方に傾斜しつつ)配設されている。振分けユニット4の下部には、振動フィーダ4Aが設けられている。第1の搬送コンベア5(後述する第2の搬送コンベア5についても同様)は、同図紙面に沿って配設されている。第1のインクジェットプリンタ部7は、前面パネル10に形成された開口部70aに出没自在に設けられている。第1の搬送コンベア5(後述する第2の搬送コンベア5についても同様)は、幅方向に所定の間隙を隔てて並設された複数本のベルトから構成されており、搬送される各錠剤は、幅方向に隣り合う各ベルト間の間隙を跨いで配置され、間隙の左右両側の各ベルトにより下方から支持されるとともに、少なくとも上流側部分において、図示しないブロアにより下方から吸引されている。第1の搬送コンベア5は、ローラ50、50’に巻き掛けられるとともに、単一または複数のアイドラーを有している。第1の搬送コンベア5のローラ50’(反転部)は、第1の搬送コンベア5上の各錠剤の表裏を反転させて下方の第2の搬送コンベア5に受け渡すようにするために、その外周面には、反転中の各錠剤を吸引するための多数の吸引孔が形成されている。各吸引孔は、ブロア(図示せず)に接続されている。
錠剤印刷装置1は、第1の搬送コンベア5の下方に配設されかつ第1の搬送コンベア5から表裏が反転した各錠剤を受け渡されるとともに、受け渡された各錠剤を複数列に維持したまま矢印方向に搬送する第2の搬送コンベア(第2のコンベア)5と、第2の搬送コンベア5による搬送中に各錠剤を検出する第2の検出用ラインセンサカメラ6と、第2の検出用ラインセンサカメラ6で検出された各錠剤の検出データに基づいて搬送中の各錠剤に印刷を行う第2のインクジェットプリンタ部(第2のプリンタ部)7と、第2のインクジェットプリンタ部7による各錠剤への印刷状態を検査するための第2の検査用ラインセンサカメラ8とを備えている。
第2のインクジェットプリンタ部7は、前面パネル10に形成された開口部70aに出没自在に設けられている。また、前面パネル10には、凹部30aが開口形成されており、当該凹部30a内には、第1、第2のインクジェットプリンタ部7、7にインクを供給するためのインク容器30が収容されている。第2の検出用ラインセンサカメラ6および第2の検査用ラインセンサカメラ8の前方には、第2の搬送コンベア5上の錠剤の画像を各カメラ内に導入するためのミラー60、80がそれぞれ設けられている。第2の搬送コンベア5は、ローラ50、50’に巻き掛けられるとともに、単一または複数のアイドラーを有している。第2の搬送コンベア5のローラ(反転部)50’は、第2の搬送コンベア5上の各錠剤の表裏を再び反転させて下方の乾燥コンベア9に受け渡すようにするために、その外周面には、反転中の各錠剤を吸引するための多数の吸引孔が形成されている。各吸引孔は、ブロア(図示せず)に接続されている。第2の搬送コンベア5の下側スパンには、ローラ50’により表裏が反転した錠剤を当該第2の搬送コンベア5による搬送中に上方から吸着保持するための吸着部15が設けられている。吸着部15には、第2の搬送コンベア5の各列に対応して幅方向に複数の吸引孔が形成され、各吸引孔はブロア(図示せず)に接続されており、各錠剤はこれらの吸引孔に吸引されて吸着保持されている。
錠剤印刷装置1はさらに、乾燥コンベア9を有している。乾燥コンベア9には、第1、第2のインクジェットプリンタ部7、7により表裏に印刷処理が施された各錠剤が吸着部15を介して第2の搬送コンベア5から受け渡されるようになっている。乾燥コンベア9は、ローラ90、90’に巻き掛けられている。乾燥コンベア9は、受け渡された各錠剤を搬送しつつ、各錠剤の印刷面の乾燥処理を行う。また、乾燥コンベア9は、第2の搬送コンベア5の下方に配設されており、その一部が第2の搬送コンベア5と上下にオーバーラップしている。すなわち、乾燥コンベア9の搬送方向上流端に位置するローラ90は、第2の搬送コンベア5の各ローラ50、50’の間に配置されている。この例では、乾燥コンベア9は、その一部が吸着部15ともオーバーラップしている。
吸着部15の下方には、不良品廃棄ボックス200、201が配置されている。吸着部15は、第1、第2の検査用ラインセンサカメラ8、8の撮影データから得られた検査結果に基づいて印字不良等の不良品となった錠剤の吸引状態を解除し、下方の不良品廃棄ボックス200、201に廃棄する。ここで、不良品廃棄ボックスが2つ設けられているのは、搬送方向上流側の不良品廃棄ボックス200への不良品の廃棄が万一失敗した場合に、当該不良品を搬送方向下流側の不良品廃棄ボックス201に廃棄できるようにするためである。これにより、良品の錠剤のみが乾燥コンベア9に導入されるようになっている。乾燥コンベア9への錠剤の導入の際には、錠剤が第2の搬送コンベア5により乾燥コンベア9の搬送方向上流端の上方位置まで移動したとき、吸着部15による吸引状態を解除することにより、錠剤が第2の搬送コンベア5から乾燥コンベア9に受け渡されるようになっている。
また、吸着部15の下方において乾燥コンベア9のローラ90の近傍には、さらに、別の不良品廃棄ボックス202が配置されている。この不良品廃棄ボックス202は、たとえば、装置の無人運転の際において不良品廃棄ボックス200、201への不良品の廃棄ミスが万一発生した場合に、乾燥コンベア9を逆回転させて乾燥コンベア9上に混入した不良品を廃棄するためのものである(詳細は後述)。
振分けユニット4の上方には、当該振分けユニット4の各振分け溝内での錠剤の重なりを解消するための第1のガイド100が設けられている。この例では、好ましい態様として、第1のガイド100が振分けユニット4の上流側に配置された例が示されているが、これに限定されるものではなく、第1のガイド100は振分けユニット4の下流側、または、上流側および下流側間の中間部分に配置されていてもよい。
第1のガイド100および振分けユニット4の詳細について図2ないし図6を用いて説明する。図2ないし図4は第1のガイド100の一例を示しており、図5および図6は、第1のガイド100の作用効果を説明するための図である。
図2に示すように、振分けユニット4は、幅方向(同図左右方向)に所定の間隔を隔てて配置された複数(この例では6個)の振分け溝40を上面に有している。各振分け溝40は、幅方向と直交する方向に起立する起立面40aと、起立面40aの底部で交差するように起立面40aに向かって斜め下方に傾斜する傾斜面40bとを含む概略三角形状を有しており、これらの振分け溝40によって振分けユニット4の上面には全体として鋸歯状の溝が形成されている。図示していないが、各振分け溝40の各傾斜面40bは、錠剤移動方向の下流側(同図紙面奥側)に向かうにしたがい徐々に傾きが小さくなっており、第1の搬送コンベア5と対向する位置では幅方向の平坦面となっている。すなわち、各振分け溝40は、第1の搬送コンベア5と対向する位置ではそれぞれ矩形状の溝になっている。
第1のガイド100は、図2に示すように、振分けユニット4の上方において幅方向に配設されたガイド本体100Aと、ガイド本体100Aから下方に垂設された、例えば樹脂製の可撓性シート部材(可撓性部材)100Bとから構成されている。ガイド本体100Aには、その一端から振分けユニット4の外側まで延びる延設部110A’が一体に連設されている。延設部110A’の先端は、振分けユニット4の側方に配設されたフレーム部材45に取付ねじ115によりねじ止め固定されている。
可撓性シート部材100Bは、図2に示すように、振分けユニット4の各振分け溝40にそれぞれ対応して設けられ、上下方向に延びるスリット110cを介して並設されるとともに、各々上下方向に延びる一対の帯状部材110a、110bを有している。各帯状部材110a、110bは、この例では、振分け溝40の個数に対応して6対設けられている。幅方向に隣り合う各振分け溝40にそれぞれ対応する各対の帯状部材110a、110bは、上下方向に延びるスリット110c’を介して互いに隔てられている。図2の一部拡大図である図3に示すように、振分け溝40の起立面40aから離れて配置される帯状部材110aの下端110aには、振分け溝40の傾斜面40bとの間に間隙を形成しつつ傾斜面40bに沿って延びる傾斜面が形成されている。また、振分け溝40の起立面40aの近傍に配置される帯状部材110bの下端110bにおいて起立面40aに接近した部分には、矩形状の切欠き110bが形成されている。
図3中、矩形状の2つの斜線領域Ts、Ts’はそれぞれ錠剤を示している。同図に示すように、錠剤Tsは振分け溝40の起立面40aに沿って起立した状態におかれており、錠剤Ts’は振分け溝40の傾斜面40bに仰臥姿勢で載置された状態におかれている。このとき、帯状部材110bの下端110bの切欠き110bは、振分け溝40の起立面40aとの間で錠剤Tsの大きさ(厚み)よりも若干大きな間隙を形成しており、切欠き110bと起立面40aとの間に形成された間隙は、起立面40aに沿って起立した錠剤Tsが接触せずに通過し得る大きさに設定されている。また、帯状部材110bの下端110bは、振分け溝40の傾斜面40bとの間で錠剤Ts’の大きさ(厚み)よりも若干大きな間隙を形成しており、下端110bと傾斜面40bとの間に形成された間隙は、傾斜面40bに仰臥姿勢で載置された錠剤Ts’が通過し得る大きさに設定されている。その一方、帯状部材110bの下端110bの少なくとも一部は、振分け溝40内において錠剤Tsと重なりを生じた他の錠剤と当接するように設けられている。
これについて図4および図5を用いて説明する。図4は第1のガイド100を上流側から見た正面図であり、図5は図4に対応する平面部分図である。各図において、振分け溝40の起立面40aに沿って起立した状態に置かれた錠剤T(図3中の錠剤Tsに相当)に対して同じ振分け溝40内で溝幅方向に重なりを生じた(つまり横並びした)錠剤を符号Tで示すと、錠剤Tは錠剤Tに対して様々な姿勢で配置されている。
図4中、左端に配置された振分け溝40内では、錠剤Tは凸面を下にして仰臥姿勢で傾斜面40b上に載置されており、左端から2番目の振分け溝40内では、錠剤Tは錠剤Tと同様に起立姿勢におかれており、左端から3番目の振分け溝40内では、錠剤Tは、上部が錠剤Tに接触しかつ下部が傾斜面40bに接触しており、錠剤Tは錠剤Tにもたれかかった状態におかれている。これら3つの振分け溝40のいずれにおいても、各振分け溝40に対応する各帯状部材110bの下端110bの少なくとも一部が、錠剤Tの上部に対して溝前後方向から見て重なって見えている。なお、左端から4番目の振分け溝40内に配置された錠剤Tは、錠剤Ts’に相当している。
この状態から、各錠剤T、T、Tが各振分け溝40に沿って下流側(図4紙面奥側/図5右側)に移動すると、各錠剤Tの上端部分は、第1のガイド100の可撓性シート部材100Bの対応する各帯状部材110bの下端110bに当接して、各帯状部材110bの下端110bが弾性変形してわずかに上方に撓む。このとき、各錠剤Tの上端部分には、各帯状部材110bの下端110bの弾性変形にともなう弾性反発力が作用して、これが各錠剤Tに対してブレーキ力を作用させる。その一方、各錠剤T、Tは、各帯状部材110bの下端110bと当接することなく、下端110bの矩形状の切欠き110b内、または下端110bと傾斜面40bとの間隙をそのまま通過する。したがって、各錠剤T、T、Tが第1のガイド100を通過する際には、錠剤Tは錠剤T、Tよりも遅れて第1のガイド100を通過する。その結果、各錠剤T、T、Tが第1のガイド100を通過した後は、図6に示すように、錠剤Tは錠剤Tから遅れて、錠剤Tよりも上流側(同図左側)に離れて配置されている。このようにして、振分けユニット4の各振分け溝40の上流側において各錠剤T、Tの重なりを解消でき、各振分け溝40の下流側での重なりの発生を防止できる。
また、図1に示すように、振分けユニット4から第1の搬送コンベア5への受渡し部分、および第1の搬送コンベア5のローラ(反転部)50’から第2の搬送コンベア5への受渡し部分には、第1の搬送コンベア5および第2の搬送コンベア5の各搬送路上での錠剤の横ずれを規制するための第2、第3のガイド101、102がそれぞれ設けられている。第2、第3のガイド101、102の詳細について図10ないし図13を用いて説明する。なお、第3のガイド102は第2のガイド101と同様の構成を有しているので、ここでは、第2のガイド101についてのみ説明するが、同時に、第1の搬送コンベア5の構成についても説明する。
第1の搬送コンベア5は、図11に示すように、複数本(この例では7本)のベルト51を幅方向(同図左右方向)の間隙51cを介して並設することにより構成されている。各錠剤Tは、対応する各間隙51cの上に配置されており、左右両側の各ベルト51で支持されている。よって、各間隙51cはそれぞれ第1の搬送コンベア5の搬送路を構成しており、この例では、6つの搬送路が設けられている。また、同図中、符号CLは、各搬送路の中心線を示している。
第2のガイド101は、図11に示すように、第1の搬送コンベア5の上方において幅方向に配設されたガイド本体101Aを有している(図10参照)。ガイド本体101Aは、第1の搬送コンベア5の各間隙51c(すなわち各搬送路)にそれぞれ対応する複数(この例では6つ)のガイド溝101Bを有している。各ガイド溝101Bは、第1の搬送コンベア5の各ベルト51の長手方向に(つまり第1の搬送コンベア5の各搬送路に沿って)延びている(図10参照)。各ガイド溝101Bの中心線は、第1の搬送コンベア5の各搬送路の中心線CLと一致している。
各ガイド溝101Bは、図10および図12に示すように、錠剤搬送方向の上流側(図10下側、図11紙面手前側、図12左側)に配置されたテーパ溝101bと、下流側(図10上側、図11紙面奥側、図12右側)に配置され、テーパ溝101bに連設されたストレート溝101bとから構成されている。テーパ溝101bは、上流端の開口幅が幅広に形成されており、下流側に向かうにしたがい徐々に幅狭に形成されている。ストレート溝101bの開口幅は、錠剤Tの幅寸法に対応した大きさ(すなわち、錠剤Tが通過し得るように錠剤Tの幅寸法よりもわずかに大きな幅寸法)に設定されている。また、図10および図11に示すように、ガイド本体101Bの幅方向の一端には、取付ねじ挿入用の貫通孔101aが形成されている。一方、第1の搬送コンベア5の下方には、ベース部材55が配置されており、ベース部材55の一端には、同様に、取付ねじ挿入用の貫通孔55aが形成されている。各貫通孔101a、55aは整列しており、ガイド本体101Bはベース部材55に対して取付ねじによりねじ止め固定されている。
いま、上流側の振分けユニット4から第1の搬送コンベア5に受け渡された各錠剤Tが、第2のガイド101に対して、図12に示すような位置に配置されていたとする。同図に示すように、一番上の錠剤Tおよび上から5番目の錠剤Tは、各々対応する各ガイド溝101Bのそれぞれの中心線CLと一致した位置に配置されているが、上から2番目ないし4番目および6番目の錠剤Tは、各々対応する各ガイド溝101Bのそれぞれの中心線CLから若干ずれた位置に配置されている。
このような場合、ガイド溝101Bの中心線CLからずれた位置に配置された各錠剤Tは、第1の搬送コンベア5による搬送中にガイド溝101Bのテーパ溝101bのテーパ面と接触することにより、徐々にガイド溝101Bの中心線CL側(すなわち搬送路中央側)に向かって移動させられて、ストレート溝101bを通過する(図13参照)。これにより、第1の搬送コンベア5の搬送路上での錠剤Tの横ずれを規制でき、各ガイド溝101Bの下流側での錠剤Tの横ずれの発生を防止できる。
次に、図14に示すように、乾燥コンベア9は、たとえば合成樹脂製のメッシュベルトから構成されており、その搬送面9Aには多数の貫通孔9A(同図では一部のみ図示)が形成されている。乾燥コンベア9の上側スパンの下方には、図15に示すように、送風ユニット120が設けられている。送風ユニット120は、乾燥コンベア9の搬送面9A上の各錠剤Tに対して各貫通孔9Aを通って送風/温風を吹き付けるためのものである。送風ユニット120は、ブロア(図示せず)に接続されている。送風ユニット120は、乾燥コンベア9の搬送方向の全長にわたって配設されていても、その一部に配設されていてもよい。また、錠剤の種類等によっては省略してもよい。
乾燥コンベア9の搬送面9Aの幅方向の両端には、図14に示すように、搬送面9Aから上方にわずかな間隙を隔てて一対のガイドレール150、151が搬送方向に沿って配設されている。これらのガイドレール150、151は、乾燥コンベア9の搬送面9A上の各錠剤Tが搬送面9Aから下方に落下するのを防止するとともに、各錠剤Tの移動を搬送方向に沿ってガイドするためのものであって、その高さは錠剤Tの厚みと同程度か、またはこれよりも高くなっている。また、乾燥コンベア9のローラ90には、サーボモータ210の出力軸210aがベルト等(図示せず)を介して駆動連結されている。サーボモータ210の出力軸210aは正逆転可能になっており、正転時には、乾燥コンベア9上の錠剤Tを下流側のローラ90’の側に搬送し、逆転時には、乾燥コンベア9上の錠剤Tを上流側のローラ90の側に搬送する。
次に、上述した錠剤印刷装置1の作動を説明しつつ、本実施例の作用効果について説明する。
ホッパ2(図1)内に収容された多数の錠剤Tは、シュート20から供給コンベア3を通って振分けユニット4の上流端に供給される。振分けユニット4に供給された各錠剤Tは、振動フィーダ4Aによる作用を受けつつ当該振分けユニット4の傾斜に沿って下流側に向かって移動を開始し、第1のガイド100(図2)による処理を受ける。
いま、第1のガイド100の上流側において、振分けユニット4の各振分け溝40内で錠剤T、T、Tが図4、図5に示されるような姿勢で配置されていたとする。錠剤Tは、振分け溝40内において起立面40aに隣接して直立の起立姿勢におかれており、錠剤Tは、振分け溝40内において錠剤Tに対して溝幅方向に隣り合って横並びで配置され、直立の起立姿勢、斜めの姿勢または傾斜面40bに沿った仰臥姿勢におかれている。すなわち、各振分け溝40内において、各錠剤T、Tは溝幅方向に重なりを生じた状態におかれている。なお、これら以外にも、錠剤Tは、錠剤Tに対して溝上下方向に隣り合って縦並びで配置される(すなわち、溝上下方向に重なりを生じた状態におかれる)こともあり、また、錠剤Tが錠剤Tに対して溝幅方向または溝上下方向に非接触で近接配置されることもある。さらには、3つ以上の錠剤が重なりを生じることもあり得る。一方、錠剤Tは、振分け溝40内において、単独で傾斜面40bに沿って仰臥姿勢におかれている。上述したように、各振分け溝40は、起立面40aに向かって斜め下方に傾斜する傾斜面40bを有しているので、振分け溝40内に導入された錠剤は、振動フィーダ4Aの作用と相俟って、傾斜面40bに沿って徐々に下方に移動していく。
図4、図5に示す状態から、各錠剤T、Tが各振分け溝40に沿ってそれぞれ下流側に移動すると、錠剤Tは、各帯状部材110bの下端110bと当接することなく、下端110bの矩形状の切欠き110b内をそのまま通過する。同様に、錠剤Tも、各帯状部材110bの下端110bと当接することなく、帯状部材110bの下端110bと傾斜面40bとの間隙内をそのまま通過する。その一方、錠剤Tは、その上端部分が、第1のガイド100の可撓性シート部材100Bの対応する各帯状部材110bの下端110bに当接し、これにより、各帯状部材110bの下端110bが弾性変形してわずかに上方に撓む。このとき、錠剤Tの上端部分には、各帯状部材110bの下端110bの弾性変形にともなう弾性反発力が作用して、これが錠剤Tに対してブレーキ力を作用させる。その結果、錠剤Tは、錠剤T、Tよりも遅れて第1のガイド100を通過する。
したがって、錠剤T、T、Tが第1のガイド100を通過した後は、錠剤Tは錠剤Tよりも上流側に離れて配置される(図6参照)。このようにして、各振分け溝40内での各錠剤T、Tの重なりを解消できる。第1のガイド100を通過した各錠剤T、T、Tは、振分けユニット4の各振分け溝40に沿って下流側に移動する。
次に、各錠剤Tは、振分けユニット4から第1の搬送コンベア5に受け渡されるとともに、受渡しの際に第2のガイド101(図10、図11)による処理を受ける。
いま、振分けユニット4から第1の搬送コンベア5に受け渡された各錠剤Tが、第2のガイド101に対して、図12に示すような位置に配置されていたとする。この状態から、各錠剤Tが第1の搬送コンベア5により搬送方向下流側(同図右側)に搬送されると、各錠剤Tのうち、対応する各ガイド溝101Bのそれぞれの中心線CLからずれた位置に配置された錠剤T(図12中、上から2〜4番目および6番目の錠剤)は、ガイド溝101Bのテーパ溝101bのテーパ面と接触することにより、徐々にガイド溝101Bの中心線CL側(すなわち搬送路中央側)に向かって移動させられて、ストレート溝101bを通過する(図13参照)。これにより、第1の搬送コンベア5の搬送路上での錠剤の横ずれを解消でき、各ガイド溝101Bの下流側での横ずれの発生を防止できる。
第1の搬送コンベア5に導入された各錠剤Tは、幅方向の各列を維持したまま下流側に搬送されるとともに、第1のインクジェットプリンタ部7により所定の位置に印刷処理を受ける。このとき、上述したように、第1のガイド100の作用により、振分けユニット4の各振分け溝40内で各錠剤の重なりが解消されており、さらには、第2のガイド101の作用により、すべての錠剤Tが第1の搬送コンベア5の対応する各搬送路に沿って整列しているので、各錠剤Tの一方の面の所定位置に正確に印字を行うことができる。
印刷処理が完了した各錠剤Tは、第1の搬送コンベア5のローラ50’により表裏が反転して、下方の第2の搬送コンベア5に受け渡されるとともに、受渡しの際に第3のガイド102による処理を受ける。第3のガイド102による処理は、第2のガイド101によるものと同様であって、これにより、第1の搬送コンベア5のローラ50’からの受渡しの際に第2の搬送コンベア5上で発生する錠剤の横ずれを解消できる。
第2の搬送コンベア5に受け渡された各錠剤Tは、幅方向の各列を維持したまま下流側に搬送されるとともに、第2のインクジェットプリンタ部7により所定の位置に印刷処理を受ける。このとき、上述したように、第3のガイド102の作用により、すべての錠剤Tが第2の搬送コンベア5の対応する各搬送路に沿って整列しているので、各錠剤Tの他方の面の所定位置に正確に印字を行うことができる。印刷処理が完了した各錠剤Tは、第2の搬送コンベア5のローラ50’により再び表裏が反転して、吸着部15により吸引された状態で搬送された後、下方の乾燥コンベア9に導入される。
乾燥コンベア9への導入は、吸着部15により吸引されて搬送される各錠剤Tが乾燥コンベア9の上流端の上方位置まで移動したとき、吸着部15による吸引状態が解除されることにより行われる。乾燥コンベア9に導入された各錠剤Tは、下流側に搬送されつつ、送風ユニット120からの送風/温風が吹き付けられることにより、印刷面の乾燥処理が行われる。
その一方、錠剤Tの印刷面の検査は、第1、第2の検査用ラインセンサカメラ8、8の撮影データに基づいて行われているが、印字不良等の不良品が発生した場合には、当該不良品T’(図15)は、吸着部15による搬送中に不良品廃棄ボックス200の上方で吸着部15による吸引状態を解除することにより、下方に落下して不良品廃棄ボックス200に廃棄される。なお、不良品ボックス200の上方で不良品T’を落下できず、不良品T’の廃棄に万一失敗した場合には、不良品廃棄ボックス201の上方で再び吸着部15による吸引状態を解除することで、当該不良品T’が不良品ボックス201に廃棄されて回収されるようになっている(図15参照)。各不良品廃棄ボックス200、201の上方には、図示していないが、不良品T’の落下を検出するセンサが設けられている。
なお、錠剤印刷装置1が無人運転モードに設定されて無人運転が行われている状態で、不良品廃棄ボックス201への不良品T’の廃棄ミスが万一生じた場合には、サーボモータ210(図14)を逆転させて乾燥コンベア9を逆方向に移動させることにより(移動距離は、たとえばコンベア長+αである)、乾燥コンベア9の搬送面9A上のすべての錠剤を不良品廃棄ボックス202に回収させる(図16参照)。これにより、不良品廃棄ミスの発生時に乾燥コンベア9の搬送面9Aに万一不良品T’が混入していた場合でも、不良品T’が良品として下流側に搬送されるのを確実に防止できる。
このような本実施例によれば、振分けユニット4の上方に第1のガイド100を設けたので、振分けユニット4の各振分け溝40での錠剤の重なりを解消でき、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる。しかも、本実施例によれば、振分けユニット4から第1の搬送コンベア5への受渡し部分に第2のガイド101を設けたので、第1の搬送コンベア5の各搬送路での錠剤の横ずれを規制でき、横ずれに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる。さらに、本実施例によれば、第1の搬送コンベア5のローラ50’から第2の搬送コンベア5への受渡し部分に第3のガイド102を設けたので、第2の搬送コンベア5の各搬送路での錠剤の横ずれを規制でき、横ずれに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できる。このようにして、錠剤の重なりおよび横ずれ等の位置ずれに起因した印字不良等の不良品の発生を確実に防止できるようになる。
以上、本発明に好適な実施例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が含まれる。以下に変形例のいくつかの例を挙げておく。
<第1の変形例>
前記実施例では、振分けユニット4の第1のガイド100を構成する可撓性シート部材100Bの各帯状部材110a、110bの下端110a、110bの形状に関して、帯状部材110aの下端110aに傾斜面が形成され、帯状部材110bの下端110bに矩形状の切欠き110bが形成された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。各帯状部材110a、110bの下端110a、110bの形状や切欠きの形状および大きさは、錠剤の形状や大きさ等に応じて適宜設定される。たとえば、帯状部材110aの下端110aに矩形状の切欠きを形成するようにしてもよい。
図7ないし図9は、第1のガイド100の他の例を示しており、これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。これらの図に示すものでは、帯状部材110bの長さが前記実施例に示したものよりも短く設定されていて、帯状部材110bの下端110bが振分け溝40の上方に配置されるとともに、帯状部材110aの下端110aに矩形状の切欠き110aが形成されている。また、錠剤の大きさが前記実施例に示したものより大きくなっている。
図8中、矩形状の2つの斜線領域Ts、Ts’はそれぞれ錠剤を示している。同図においては、錠剤Tsは振分け溝40の起立面40aに沿って起立した状態におかれており、錠剤Ts’は振分け溝40の傾斜面40bに仰臥姿勢で載置された状態におかれている。このとき、錠剤Tsに対応する帯状部材110bの下端110bの切欠き110bは、振分け溝40の起立面40aとの間で錠剤Tsの大きさ(厚み)よりも若干大きな間隙を形成しており、切欠き110bと起立面40aとの間に形成された間隙は、振分け溝40の起立面40aに沿って起立した錠剤Tsが通過し得る大きさに設定されている。また、錠剤Ts’に対応する帯状部材110bの下端110bは、振分け溝40の傾斜面40bとの間で錠剤Ts’の大きさ(厚み)よりも若干大きな間隙を形成しており、下端110bと傾斜面40bとの間に形成された間隙は、傾斜面40bに仰臥姿勢で載置された錠剤Ts’が通過し得る大きさに設定されている。その一方、帯状部材110bの下端110bおよび帯状 材110aの下端110aは、振分け溝40内において錠剤Tsに対して重なりを生じている他の錠剤と当接するように設けられている。
これについて図9を用いて説明する。図9は第1のガイド100を上流側から見た正面図である。同図において、振分け溝40の起立面40aに沿って起立した状態に置かれた錠剤T(錠剤Tsに相当)に対して同じ振分け溝40内で横並びした錠剤を符号Tで示すと、錠剤Tは錠剤Tに対して様々な姿勢で配置されている。同図中、左端に配置された振分け溝40内では、錠剤Tは凸面を下にして仰臥姿勢で傾斜面40b上に載置されており、左端から2番目の振分け溝40内では、錠剤Tは錠剤Tと同様に起立姿勢におかれており、左端から3番目の振分け溝40内では、錠剤Tは、上部が錠剤Tに接触しかつ下部が傾斜面40bに接触しており、錠剤Tは錠剤Tにもたれかかった状態におかれている。これら3つの振分け溝40においては、各振分け溝40に対応する帯状部材110bの下端110bまたは帯状部材110aの下端110aの少なくとも一部が、錠剤Tの上部に対して溝前後方向から見て重なって見えている。なお、左端から4番目の振分け溝40内に配置された錠剤Tは、錠剤Ts’に相当している。
図9に示す状態から、各錠剤T、T、Tが各振分け溝40に沿って下流側(同図紙面奥側)に移動すると、各錠剤T、Tは、各帯状部材110a、110bの下端110a、110bと当接することなく、切欠き110b内、または帯状部材110bの下端110bと傾斜面40bとの間隙および切欠き110a内をそのまま通過する。その一方、各錠剤Tは、その上部が第1のガイド100の可撓性シート部材100Bの対応する各帯状部材110bの下端110bまたは各帯状部材110aの下端110aに当接する。すると、各帯状部材110a、110bの下端110a、110bが弾性変形してわずかに上方に湾曲し、このとき、各錠剤Tの上部には、各帯状部材110a、110bの下端110a、110bの弾性変形にともなう弾性反発力が作用してブレーキ力が作用する。これにより、各錠剤Tは、各錠剤T、Tよりも遅れて第1のガイド100を通過する。その結果、錠剤T、T、Tが第1のガイド100を通過した後は、錠剤T、Tの重なりを解消でき、各振分け溝40の下流側での錠剤T、Tの重なりの発生を防止できる。
<第2の変形例>
前記実施例では、錠剤の表裏に印刷を行う錠剤印刷装置を例にとって説明したが、本発明は、錠剤のいずれか一方の面にのみ印刷を行う錠剤印刷装置にも同様に適用できる。その場合、第2の搬送コンベア5を省略して、乾燥コンベア9を第1の搬送コンベア5の下方に配設するようにすればよい。
<第3の変形例>
前記実施例では、供給された多数の錠剤を複数列に振り分けるために複数の振分け溝40を有する振分けユニット4を用いた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。振分けユニット4の代わりに、1本の導入溝を有する導入部(図示せず)を設けるようにしてもよい。この場合、供給された多数の錠剤は、複数列に振り分けられることなく、導入部の1本の導入溝に導入されて一列に保持された状態で搬送コンベア(コンベア)に受け渡される。搬送コンベアは、たとえば、所定の間隙を隔てて並設された2本のベルト(または吸引孔を有する1本のベルト)から構成され、導入部から受け渡される錠剤は、当該間隙(または吸引孔)の上に配置されて左右両側の各ベルト(または1本のベルト)により支持される。
導入部の上流側部分には錠剤の重なりを解消する第1のガイドが設けられ、導入部から搬送コンベアへの受渡し部分には、錠剤の横ずれを規制する第2のガイドが設けられる。このとき、導入部の導入溝が1本であるため、導入部に設けられる第1のガイドは、ガイド本体と、これから下方に垂設する一対の可撓性シート部材とから構成される(図2、図3において各振分け溝40に対応する一対の可撓性シート部材110a、110b参照)。同様に、搬送コンベアの間隙が1本であるため、搬送コンベアに設けられる第2のガイドは、上流側の開口幅が幅広に形成されかつ下流側に向かうにしたがい徐々に幅狭に形成されるとともに下流端の開口幅が錠剤の幅寸法に対応した大きさを有する1本のガイド溝(図10、図11中のガイド溝101B参照)を有している。
このような変形例においても、導入溝内での錠剤の重なりが発生する恐れがあり、また搬送コンベアの搬送路上で錠剤の横ずれが生じる恐れがあるため、各ガイドによる防止効果を期待できる。
<その他の変形例>
上述した実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
以上のように、本発明は、錠剤の重なりに起因した印字不良等の不良品の発生の防止を要求される錠剤印刷装置に有用である。
1: 錠剤印刷装置

4: 振分けユニット(振分け部)
40: 振分け溝

: 第1の搬送コンベア(第1のコンベア)
50’: ローラ(反転部)
: 第2の搬送コンベア(第2のコンベア)

; 第1のインクジェットプリンタ部(第1のプリンタ部)
: 第2のインクジェットプリンタ部(第2のプリンタ部)

100: 第1のガイド
101: 第2のガイド
102: 第3のガイド

T、T、T: 錠剤
T’: 不良品
特開2013−13711号公報(段落[0039]〜[0040]および図1参照)

Claims (4)

  1. 錠剤印刷装置であって、
    供給された多数の錠剤が導入されるとともに、下流側に向かうにしたがい徐々に下方に傾斜する導入溝を有し、前記導入溝の底面が溝幅方向に対して傾斜している導入部と、
    前記導入部から受け渡された各錠剤を搬送する搬送路を有するコンベアと、
    前記コンベアによる搬送中に各錠剤に印刷を行うプリンタ部とを備え、
    前記導入部には、前記導入溝内で重なりを生じている複数の錠剤のいずれかに当接して錠剤の重なりを解消するように作用するガイドが設けられている、
    ことを特徴とする錠剤印刷装置。
  2. 錠剤印刷装置であって、
    供給された多数の錠剤を複数列に振り分けるとともに、下流側に向かうにしたがい徐々に下方に傾斜する複数の振分け溝を有し、前記振分け溝の底面が溝幅方向に対して傾斜している振分け部と、
    前記振分け部から受け渡された各錠剤を複数列のまま搬送する複数の搬送路を有するコンベアと、
    前記コンベアによる搬送中に各錠剤に印刷を行うプリンタ部とを備え、
    前記振分け部には、前記各振分け溝内で重なりを生じている複数の錠剤のいずれかに当接して錠剤の重なりを解消するように作用するガイドが設けられている、
    ことを特徴とする錠剤印刷装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ガイドは、前記振分け部の上方において幅方向に配設されたガイド本体と、
    前記ガイド本体から下方に垂設され、重なりを生じている複数の錠剤のうちの一つをそのまま通過させるとともに、他の錠剤には弾性的に接触して当該錠剤の通過を遅らせる可撓性部材とから構成されている、
    ことを特徴とする錠剤印刷装置。
  4. 請求項1または2において、
    前記コンベアには、前記搬送路上での各錠剤の横ずれを規制する第2のガイドがさらに設けられている、
    ことを特徴とする錠剤印刷装置。
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