JP2019057740A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】歪みが少なく、膜厚および膜質をより均一にした材料膜を容易に成膜することができる半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】本実施形態による半導体装置の製造方法は、基板を搭載可能なステージと、前記基板上にIII族元素含有ガスを供給する第1供給部と、前記基板上にV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを供給する第2供給部とを備えた半導体製造装置を用いた半導体装置の製造方法である。該方法では、ステージ上の基板を回転させる。第1供給部がIII族元素含有ガスを周期的に基板に供給し、あるいは、III族元素含有ガスを基板の回転周期に基づいた供給量で供給する。第2供給部がV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを基板に供給する。【選択図】図1

Description

本発明による実施形態は、半導体装置の製造方法に関する。
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置等の成膜装置は、例えば、V族原料ガスとIII族原料ガスとを分解して半導体ウェハ上で反応させ、窒化金属等の結晶膜を半導体ウェハ上に成膜する。
しかし、V族原料ガスを基板上で熱分解させるには、1000℃を超える高温が必要であり、このような高温で成膜したIII−V族結晶膜は、基板との熱応力差によって冷却後に歪んでしまう。また、V族原料ガスを基板温度による熱分解に頼らず、プラズマ放電などの方法で分解して供給する場合は、V族原料ガスの供給源と、ステージとの間に配置されるシャワーヘッドで、V族原料ガスとIII族原料ガスをそれぞれ供給するが、シャワーヘッドがV族原料ガスのイオンやラジカルとって邪魔になり、V族原料ガスのイオンやラジカルが基板へ到達し難くなる。一方、III族原料ガスをノズルで供給しようとすると、V族原料ガスのイオンやラジカルの邪魔にはならないものの、結晶膜の膜厚や膜質が半導体ウェハの表面においてばらつく。
特開2003−142404号公報 米国特許公開第2014/0037865号公報
歪みが少なく、膜厚および膜質をより均一にした材料膜を容易に成膜することができる半導体装置の製造方法を提供する。
本実施形態による半導体装置の製造方法は、基板を搭載可能なステージと、基板の中心部から端部まで該基板の半径方向に沿って配列されており、それぞれ基板の方向に延伸し、基板上にIII族元素含有ガスを供給する1つの孔をそれぞれ有する複数の第1供給部と、基板上にV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを供給する第2供給部とを備えた半導体製造装置を用いた半導体装置の製造方法である。該方法では、ステージ上の基板を回転させる。複数の第1供給部がそれぞれ異なる流量で基板の回転周期と同期してIII族元素含有ガスを周期的に基板に供給し、あるいは、それぞれ異なる流量でIII族元素含有ガスを前記基板の回転周期に基づいた供給量で供給する。第2供給部がV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを基板に供給する。
第1の実施形態に従ったMOCVD装置1の構成の一例を示す概略図。 第1供給部30の構成の一例を示す図。 第1供給部30におけるIII族元素含有ガスの供給量を示すグラフ。 第1の実施形態による成膜方法の一例を示すフロー図。 トリメチルガリウムの供給動作および窒素ラジカルまたは窒素イオンの供給動作を示すタイミング図。 第2の実施形態に従ったMOCVD装置2の構成の一例を示す概略図。 第2の実施形態による第1供給部30の構成の一例を示す図。 第1供給部30におけるIII族元素含有ガスの供給量を示すグラフ。 III族元素含有ガスとしてのトリメチルガリウムの供給量およびV族元素としての窒素ラジカルまたは窒素イオンの供給量を示すグラフ。 第1の実施形態の変形例2に従った第1供給部30を示す図。 第2の実施形態の変形例2に従った第1供給部30を示す図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に従ったMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置1(以下、単に装置1ともいう)の構成の一例を示す概略図である。装置1は、チャンバ10と、ステージ20と、第1供給部30と、第2供給部40と、ヒータ50と、駆動部55と、コントローラ60とを備えている。
チャンバ10の内部は、図示しない真空ポンプによって減圧状態に真空引きされている。チャンバ10は、ステージ20、第1供給部30、第2供給部40、ヒータ50等を収容している。
ステージ20は、基板Wを搭載可能であり、該基板Wを回転させることができる。基板Wは、例えば、シリコン基板、サファイヤ基板、SiC基板等でよい。
第1供給部30は、基板W上にIII族元素含有ガスを供給する。III族元素含有ガスは、例えば、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)等のIII族元素を含む有機金属ガスである。有機金属ガスは、例えば、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム等のガスである。本実施形態において、第1供給部30は、例えば、中空のノズルであり、基板Wの中心部から基板Wの端部まで延在している。また、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部までに基板Wへ向かった複数の孔を有している。孔は、基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した大きさ、数または開口面積を有する。第1供給部30の孔のより詳細な構成については、図2(A)〜図2(C)を参照して後で説明する。
第1供給部30へIII族元素含有ガスを供給することによって、III族元素含有ガスは、孔を介して基板Wへ供給される。これにより、第1供給部30は基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを基板Wへ供給する。即ち、第1供給部30は、基板Wの中心部と端部との間において、基板Wの中心部から離れるに従ってIII族元素含有ガスの供給量を多くしている。III族元素含有ガスは、基板W上において加熱分解され、III族元素が基板Wの表面に付着する。尚、第1供給部30は、第2供給部40よりもステージ20および基板Wの近く(第2供給部40よりも低い位置)に配置されている。これにより、III族元素は、第2供給部40からのV族元素と結合する前に、基板Wに付着する。III族元素は、基板Wに付着した後にV族元素と結合してIII−V族化合物の結晶膜となる。
第2供給部40は、基板W上にV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを供給する。
V族元素含有ガスは、例えば、窒素(N)、燐(P)、砒素(As)等のV族元素のラジカルまたはイオンを含むガスである。本実施形態において、第2供給部40は、例えば、V族元素をプラズマ状態にするプラズマ源である。従って、V族元素含有ガスは、第2供給部40内に導入されてプラズマ化されて、ラジカルまたはイオンとしてチャンバ10内に供給される。V族元素含有ガスのラジカルまたはイオンは、基板W上に供給され、基板Wの表面のIII族元素と結合する。これにより、III−V族化合物の結晶が基板Wの表面に形成される。
ヒータ50は、図1に示すようにステージ20内に内蔵されたホットプレートでもよく、あるいは、図示しないがステージ20の上方に設けられたランプ等でもよい。ヒータ50は、ステージ20上の基板Wを約1000℃程度に加熱することができる。
駆動部55は、ステージ20を矢印に示すように回転させる。コントローラ60は、駆動部55を制御し、ステージ20の回転速度(回転周期)を制御する。また、コントローラ60は、第1および第2供給部30、40からの原料ガスの流量も制御することができる。
図2(A)〜図2(C)は、第1供給部30の構成の一例を示す図である。本実施形態では、第1供給部30は、細長い中空のノズルである。図2(A)〜図2(C)は、基板W側から見た第1供給部30を示し、第1供給部30の底部に設けられた孔の構成例を示す。第1供給部30は、基板Wの中心部の上方に位置する中心側部分(基板Wの中心部に対応する第1供給部30の先端部)Cと、基板Wの端部の上方に位置するエッジ側部分(基板Wの端部に対応する第1供給部30の中間部)E1との間に複数の孔Hを有する。
図2(A)においては、孔Hの開口面積は、第1供給部30の中心側部分Cにおいて比較的小さく、エッジ側部分E1に近付くに従って次第に大きくなっている。例えば、孔Hは、基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した大きさ(開口面積)を有する。これにより、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができる。換言すると、第1供給部30は、基板Wの或る中心角θaの扇型領域にIII族元素含有ガスを供給することができる。
図2(B)においては、複数の孔Hの開口面積はそれぞれほぼ等しいが、孔Hの個数が、第1供給部30の中心側部分Cとエッジ側部分E1との間において異なる。即ち、図2(B)では、孔Hの個数は、第1供給部30の中心側部分Cにおいて比較的少なく、エッジ側部分E1に近付くに従って次第に多くなっている。即ち、孔Hは、基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した個数だけ設けられている。これにより、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができる。換言すると、第1供給部30は、基板Wの或る中心角θbの扇型領域にIII族元素含有ガスを供給することができる。
図2(C)は、図2(B)と同様に、孔Hの個数が、第1供給部30の中心側部分Cとエッジ側部分E1との間において異なる。図2(C)では、孔Hの開口面積が図2(B)の孔Hのそれよりも小さく、孔Hの個数は、中心側部分Cとエッジ側部分E1との間で連続的に変化している。従って、孔Hの密度で表すと、孔Hの密度は、第1供給部30の中心側部分Cにおいて比較的小さく、エッジ側部分E1に近付くに従って次第に大きくなっている。即ち、孔Hの密度は、基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例して大きくなっている。これにより、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができる。換言すると、第1供給部30は、基板Wの或る中心角θcの扇型領域にIII族元素含有ガスを供給することができる。
第1供給部30の構成は、図2(A)〜図2(C)のいずれでもよい。なお、基板Wの中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができれば、第1供給部30の孔Hの構成は任意でよい。
図3は、第1供給部30におけるIII族元素含有ガスの供給量を示すグラフである。
第1供給部30は、中心側部分Cとエッジ側部分E1との間において、中心側部分Cからの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給している。
第1供給部30は、基板Wの半径に亘って設けられている。従って、基板Wが回転すると、基板Wの中心部においては、第1供給部30がIII族元素含有ガスを供給している基板Wの円周の長さは短く、基板Wの端部(外周)に近付くに従って、その円周の長さが次第に長くなる。そこで、図3に示すように、第1供給部30は、基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給する。これにより、基板Wの中心部では、III族元素含有ガスの供給量が少なく、基板Wの外周に近付くに従ってIII族元素含有ガスの供給量が次第に多くなる。その結果、III族元素含有ガスが基板Wの表面全体に略均等に供給され、III族元素が基板Wの表面に略均等に付着するので、装置1は、膜厚のほぼ等しい平坦なIII−V族化合物の結晶膜を基板W上に成膜することができる。
また、図2(A)〜図2(C)を参照して説明したように、第1供給部30は、基板Wの表面の中心角θa、θbまたはθcの扇形領域においてIII族元素含有ガスを供給すると考えてもよい。中心角θa、θbまたはθcの扇形領域では、III族元素がV族元素よりもきわめて大量に供給される。従って、この場合、V族元素含有ガスは、基板Wの表面のうち中心角θa、θbまたはθcの扇形領域以外の領域(中心角2π−θa、2π−θbまたは2π−θcの領域)において供給されるといってよい。基板Wが回転すると、中心角θa、θbまたはθcの扇形領域において、III族元素含有ガスが供給され、中心角2π−θa、2π−θbまたは2π−θcの領域において、V族元素含有ガスが供給される。これにより、後述するように、良質なIII−V族化合物の結晶膜を基板W上に成膜することができる。
このようなIII−V族化合物半導体あるいはIII族窒化物半導体の結晶は、III族金属元素とV族元素とで構成されるが、III族金属元素は比較的融点の低い結晶であり、V族元素は室温で気体かあるいは比較的高い蒸気圧を有する。しかし、III族金属元素とV族元素とが結合したときには、III族元素とV族元素との間の結合は強くイオン性が高い。即ち、III族元素およびV族元素は、それぞれ単元素の状態では結合が弱く蒸気圧が高い。それに対し、化合物としてイオン結合してIII−V族化合物半導体になると、III族元素およびV族元素は強く結合し、蒸気圧が低く(融点が高く)なる。
このようなIII−V族化合物半導体の結晶膜を下地層上にエピタキシャル成長させる場合、下地層の結晶構造および格子長は、III−V族化合物半導体の結晶構造および格子長に比較的近い方が好ましい。III−V族化合物半導体は、そのような下地層上にエピタキシャル成長させることによって形成される。例えば、III族窒化物半導体を下地層上に成長させる場合、下地層としてサファイヤ基板、SiC基板、あるいは、(111)面を表面にしたシリコン基板等を用いる。V族原料の蒸気を過剰に供給した雰囲気中において、その下地層上に、III族原料を供給する。下地層の表面に到達したIII族原料はV族原料と結合し、窒化ガリウム等のIII族窒化物半導体の薄膜結晶層が下地層上にエピタキシャル成長する。
III族原料とV族原料との供給量の比率(以下、V/III比率ともいう)によって、III族原料がV族原料と結合して結晶となるまでのタイミングが異なる。このため、V/III比率によってIII族窒化物半導体の結晶成長の仕方が異なってくる。例えば、V族原料の供給量がIII族原料の供給量よりきわめて多い場合(V/III比率が非常に大きい場合)、III族原子は下地層の表面で短時間にV族原子と強く結合するため、下地層の表面で移動(マイグレーション)することができない。従って、III族窒化物半導体の結晶はIII族原料の供給に応じて下地層(基板)の厚み方向に成長していく。
一方、V族原料の供給量がIII族原料の供給量とほぼ同じ程度である場合(V/III比率が1に近い場合)、III族原子は下地層の表面でV族原子と結合するまでに比較的時間がかかる。このため、III族原子は下地層の表面で移動(マイグレーション)することが可能となる。従って、III族原子は、下地層または結晶で安定な位置に移動してからV族原子と結合することができる。この場合、III族窒化物半導体は、安定な位置で成長するため、結晶の品質を向上させることができる。好ましくは、V/III比率は1に等しい。また、この場合、III族窒化物半導体は、微細な段差を形成することがあり、あるいは、下地層の表面とは異なる面方位(ファセット面)を形成しながら成長していくこともある。このような成長モードを制御することは、成長中の欠陥(転位)等を制御可能とし、III族窒化物半導体の結晶の品質を向上させることに繋がる。
もし、V/III比率が1を大きく下回ると、結晶格子にV族原子の無い欠損箇所が発生し、III族窒化物半導体の品質が劣化する。また、成膜温度が高いときにIII族窒化物半導体の結晶表面において結合が不完全なV族原子が再蒸発をする場合がある。この場合にも、結晶格子にV族原子の無い欠損箇所が発生するおそれがある。
そこで、V/III比率を低くしつつ、V族原子の格子欠損を抑制するために、III族原料とV族原料とを交互に供給する手法が考えられる。この手法では、V族原料の供給を停止しあるいは少なくし、かつIII族原料の供給を過剰に供給する第1期間と、III族原料の供給を停止しあるいは少なくし、かつV族原料の供給を過剰に供給する第2期間とを交互に繰り返す。これにより、III族原料の過剰供給状態とV族原料の過剰供給状態とを時間的に交互に実行する。第1期間では、III族原子が大量に供給されるので、III族原子が大きくマイグレーションすることができる。一方、その後、第2期間ではV族原子が大量に供給されるので、III族原子とV族原子とが結合し、V族原子の欠損を抑制することができる。このように、第1期間と第2期間とを交互に繰り返すことによって、III族原子のマイグレーションを活性化させつつ、V族原子の格子欠損を抑制することができる。
例えば、第1期間において、V族原料をほとんど含まない雰囲気中で、III―V族結晶の1原子層に含まれるIII族原子量以上のIII族原料を供給する。これにより、III族原子は、金属的な弱い結合で下地層表面に滞在し、マイグレーションする。第2期間において、III族原料をほとんど含まない雰囲気中で、第1期間におけるIII族原料の供給量と同等量からその100倍程度の量のV族原料を供給する。これにより、下地層上のIII族原子は、V族原子と結合し、正常なIII―V族結晶を形成する。
第1期間におけるIII族原料の供給量と第2期間におけるV族原料の供給量との比率は、それらの流量の比率(単位時間当たりに単位面積に供給されるV族原料の量とIII族原料の量との比率)で制御してもよいし、あるいは、第1期間と第2期間との時間の比率(供給時間の比率)で制御してもよい。このように、III族原料とV族原料との交互供給により、III―V族化合物半導体の結晶膜を形成する方法は、マイグレーション・エンハンスト・エピタキシ(Migration Enhanced Epitaxy)法とも呼ばれる。
本実施形態では、MOCVD装置1にマイグレーション・エンハンスト・エピタキシ法を適用して、III―V族化合物半導体の結晶膜を成膜する。以下、本実施形態によるIII―V族化合物半導体の成膜方法を説明する。
図4は、第1の実施形態による成膜方法の一例を示すフロー図である。まず、基板Wをチャンバ10内に搬送し、ステージ20上に基板Wを載置する(S10)。次に、ヒータ50がステージ20および基板Wを加熱し、ステージ20が基板Wを回転させる(S20)。基板Wは、約1000℃以下(例えば、約800℃〜約1000℃)に加熱される。
(第1期間)
次に、第1供給部30が基板Wの回転周期と同期してIII族元素含有ガスを周期的に基板Wに供給する(S30)。第1供給部30は、基板Wの中心部から端部まで基板Wの半径に亘ってIII族元素含有ガスを供給する。従って、基板Wの表面の全体にIII族元素含有ガスを共有するためには、第1供給部30は、所定の第1期間中、III族元素含有ガスを供給する。これにより、III族元素含有ガスは、基板W上において加熱分解され、III族元素が基板Wの表面に付着する。例えば、III族元素含有ガスとして、トリメチルガリウム(Ga(CH)が用いられる。
例えば、第1供給部30は、円形のシリコン基板Wにおいて中心角θ(rad)の扇型領域(以下、「θ領域」ともいう)に単位時間当たり面密度j1(atoms/cm)でIII族原料(III族元素含有ガス)を供給すると仮定する。即ち、III族原料の供給レートは、j1(atoms/cm・s)である。θは、θa、θbまたはθcのいずれでもよい。
シリコン基板Wにおいてθ領域以外の領域(中心角2π−θの扇型領域)は、以下、「(2π−θ)領域」ともいう。θ領域は、基板Wの上方に第1供給部30が配置された領域であり、(2π−θ)領域は、基板Wの上方に第1供給部30が無く、第2供給部40が配置された領域である。第2供給部40は、V族原料を継続的に供給しているが、θ領域では、III族原料がV族原料(V族元素含有ガス)よりも大量に供給されるため、III族原料が供給され、V族原料は供給されていないと考えてよい。一方、(2π−θ)領域の上方には、第1供給部30が設けられていないので、V族原料が供給され、III族原料は供給されていないと考えてよい。即ち、第1期間では、第1供給部30がθ領域においてIII族原料を供給し、V族原料が無視できるほど少なく、ほとんど供給されていないものとしてよい。一方、(2π−θ)領域では、第2供給部40がV族原料を供給しており、III族原料が無視できるほど少なく、ほとんど供給されていないものとしてよい。
また、基板Wは、第1および第2供給部30、40に対して回転するので、第1供給部30がIII族原料を供給しているときには、III族原料は、基板Wがθ領域を通過するごとに供給され、基板Wの全面に供給される。一方、θ≪(2π−θ)であるので、第1供給部30がIII族原料を供給していないときには、V族原料が、基板Wの全面に供給されていると考えてよい。即ち、第1期間では、III族原料が基板Wの全面に供給され、後述する第2期間では、V族原料が基板Wの全面に供給されている。
III−V族結晶(例えば、窒化ガリウム)の(0001)面におけるIII族原子(例えば、ガリウム原子)の面密度j0とすると、基板Wが停止している場合、第1供給部30から供給されるIII族原子の面密度j1は、j1=α・j0の関係にあるとする。
この場合、α=1のときに、単位時間に基板Wの表面に供給されるIII族原料の面密度j1がIII−V族結晶におけるIII族原子の面密度j0に等しくなる(j1=j0)。従って、α=1のときに、III−V族結晶の1原子層に含まれるIII族原子の量に対応する量のIII族原料が単位時間に供給されたことになる。一方、α<1のときには、III族原料の単位時間の供給量がIII−V族結晶の1原子層に含まれるIII族原子の量に満たないことを示す。α>1のときには、III族原料の単位時間の供給量がIII−V族結晶の1原子層に含まれるIII族原子の量よりも多い(過剰供給)ことを示す。
基板Wが回転速度ω(rad/s)で回転すると、基板Wが第1供給部30のθ領域を通過する時間は、θ/ω(s)となる。従って、第1供給部30は、基板Wが1回転するごとに(第1供給部30がθ領域上を1回通過するごとに)、III族原料を、(α・θ/ω)・j0(atoms/cm)の面密度で供給する。
ここで、第1期間をn1・2π/ω(s)とする。n1は、第1期間中における基板Wの回転数である。この場合、第1期間中に基板Wに供給されるIII族原料の面密度j1は、n1・(α・θ/ω)・j0(atoms/cm)となる。従って、n1・(α・θ/ω)が1より大きい場合、III族原料の供給量がIII−V族結晶における1原子層に含まれるIII族原子の量よりも多くなり、過剰供給となる。即ち、供給されるIII族原料の面密度j1がj0(atoms/cm)を超える。n1・(α・θ/ω)が1に等しい場合、III族原料の供給量がIII−V族結晶における1原子層に含まれるIII族原子の量に等しくなる。即ち、供給されるIII族原料の面密度がj0に等しくなる。さらに、n1・(α・θ/ω)が1より小さい場合、III族原料の供給量がIII−V族結晶における1原子層に含まれるIII族原子の量より少なくなる。即ち、供給されるIII族原料の面密度がj0より小さくなる。 本実施形態では、第1期間においてn1・(α・θ/ω)≧1とすることによって、III族原料供給を過剰供給して基板Wの表面におけるIII族原子のマイグレーションを活性化させる。
(第2期間)
第1供給部30がIII族原料の供給を停止し、第2供給部40は、チャンバ10内において基板Wへ向かってV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを供給し続ける(S40)。これにより、V族元素含有ガスのラジカルまたはイオンが基板W上に供給され、基板Wの表面に付着したIII族元素と結合する。その結果、III−V族化合物の結晶が基板Wの表面に形成される。例えば、V族元素含有ガスとして窒素(N)および水素(H)を第2供給部40に供給した場合、第2供給部40は、窒素および水素ガスをプラズマ化して、窒素ラジカル(N)、窒素イオン(N)、水素ラジカル(N)、水素イオン(N)、窒化水素ラジカル(NH)、窒化水素イオン(NH)を発生し、これらを基板Wへ供給する。これにより、基板Wの表面には、窒化ガリウム(GaN)の結晶が形成される。
例えば、第2供給部40は、基板Wにおいて(2π−θ)領域に、単位時間当たり面密度j2(atoms/cm)でV族原料を供給すると仮定する。即ち、V族原料の供給レートは、j2(atoms/cm・s)である。このとき、III−V族結晶(例えば、窒化ガリウム)の(0001)面におけるIII族原子(例えば、ガリウム原子)の面密度j0とすると、基板Wが停止している場合、第2供給部40が供給するV族原子の面密度j2は、2=β・j0の関係にあるとする。
基板Wが回転速度ω(rad/s)で回転すると、(2π−θ)領域を基板Wが通過する時間は、(2π−θ)/ω(s)となる。従って、第2供給部40は、基板Wが1回転するごとに(第1供給部30が(2π−θ)領域上を1回通過するごとに)、V族原料を、(β・(2π−θ)/ω)・j0(atoms/cm)の面密度で供給する。
ここで、第2期間をn2・2π/ω(s)とする。n2は、第2期間中における基板Wの回転数である。この場合、第2期間中に基板Wに供給されるV族原料の面密度j2は、n2・(β・(2π−θ)/ω)・j0(atoms/cm)となる。従って、n2・(β・(2π−θ)/ω)がn1・(α・θ/ω)より大きい場合に、V族原料の供給量がIII族原料の供給量よりも多くなり、過剰供給となる。n2・(β・(2π−θ)/ω)がn1・(α・θ/ω)に等しい場合に、V族原料の供給量がIII族原料の供給量に等しくなる。さらに、n2・(β・(2π−θ)/ω)がn1・(α・θ/ω)より小さい場合に、V族原料の供給量がIII族原料の供給量より少なくなる。
本実施形態では、第2期間においてn2・(β・(2π−θ)/ω)≧n1・(α・θ/ω)とすることによって、V族原料をIII族原料よりも過剰供給してV族原子の格子欠損を抑制する。
このように、本実施形態では、第1期間においてn1・(α・θ/ω)≧1とすることによって、III族原料供給を過剰供給して基板Wの表面におけるIII族原子のマイグレーションを活性化し、かつ、第2期間においてn2・(β・(2π−θ)/ω)≧n1・(α・θ/ω)とすることによって、V族原料をIII族原料よりも過剰供給してV族原子の格子欠損を抑制する。第1期間と第2期間とを繰り返し実行することによって、品質の良好なIII−V族結晶膜を基板W上に形成することができる。この場合、III族元素含有ガスの供給量は、第1期間の長さによって制御され得る。V族元素含有ガスの供給量は、第2期間の長さによって制御され得る。
ステップS30(第1期間)およびS40(第2期間)を繰り返し(S50のNO)、III−V族化合物の結晶膜が所望の膜厚まで形成されると(S50のYES)、装置1は、III族元素含有ガスおよびV族元素含有ガスの供給をともに停止する(S60)。
これにより、品質の良好なIII−V族化合物の結晶膜(例えば、窒化ガリウム結晶膜)を基板1の表面上に所望の膜厚で形成される。
例えば、図5(A)および図5(B)は、III族元素含有ガスとしてのトリメチルガリウムの供給動作およびV族元素としての窒素ラジカルまたは窒素イオンの供給動作を示すタイミング図である。図5(A)の縦軸は、トリメチルガリウムの供給量を示し、図5(B)の縦軸は、窒素ラジカルまたは窒素イオンの供給量を示す。図5(A)および図5(B)の横軸は、時間である。
例えば、図5(A)において、f1_1、f2_1、f3_1・・・は、第1期間であり、f1_2、f2_2、f3_2・・・は第2期間である。コントローラ60は、第1および第2期間f1_1〜f3_2中においてステージ20を基板Wとともに回転させる。例えば、コントローラ60は、ステージ20を約800rpmで回転させる。第1供給部30は、第1期間f1_1、f2_1、f3_1・・・においてトリメチルガリウムを供給し、第2期間f1_2、f2_2、f3_2・・・においてその供給を停止している。図5(B)に示すように、窒素ラジカルおよび窒素イオンは、第1および第2期間f1_1〜f3_2において継続的に供給されている。トリメチルガリウムの供給を停止している第2期間f1_2、f2_2、f3_2・・・において、窒素ラジカルおよび窒素イオンは、実質的に供給されていると考えてよい。これにより、第1期間f1_1、f2_1、f3_1・・・においてガリウムが基板Wの表面全体に付着し、第2期間f1_2、f2_2、f3_2・・・において基板W上に窒化ガリウムの結晶膜が形成される。このように、第1供給部30が第1および第2期間ごとにトリメチルガリウムの供給と供給停止とを繰り返すことによって、基板W上に窒化ガリウムの結晶膜が次第に(例えば、1〜10原子層ずつ)形成される。
尚、チャンバ内の気圧が低いほど、原料ガスの平均自由行程が長くなるため、原料ガスの指向性が高くなり、堆積膜の膜厚はばらつきやすくなる。しかし、本実施形態によれば、第1供給部30がIII族元素含有ガスを基板Wの表面全体に略均等に供給し、III族元素が基板Wの表面に略均等に付着する。その結果、装置1は、真空度の高い低圧(例えば、約100Pa以下)雰囲気中であっても、膜厚のほぼ等しい平坦なIII−V族化合物の結晶膜を基板W上に成膜することができる。
また、本実施形態によれば、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給する。
これにより、基板Wの表面にIII族原子を略均等に付着させることができる。さらに、プラズマによって生成されたV族元素のラジカルまたはイオンが、第2供給部40から供給され、基板Wの表面に付着したIII族原子と結合する。これにより、膜厚が略均一でありかつ膜質の良好なIII−V族化合物の結晶膜を、基板W上に形成することができる。
例えば、III族元素含有ガスおよびV族元素含有ガスを両方とも基板W上において熱分解することによって、基板W上にIII−V族化合物の結晶膜を形成する場合、基板Wは、約1000℃〜約1100度の高温で加熱される必要がある。この場合、基板W(例えば、シリコン基板)とIII−V族化合物の結晶膜との熱応力差によって、基板Wを冷却したときに、基板Wの歪み、クラック、割れ等が生じる。
これに対し、本実施形態では、III族元素含有ガスは、基板Wの表面近傍において熱分解されるが、V族元素含有ガスは、第2供給部40においてプラズマで分解されている。これにより、基板Wの温度は、比較的低温(例えば、約800℃〜約1000℃)で済む。これにより、基板WとIII−V族化合物の結晶膜との熱応力差を緩和することができ、基板Wの歪み、クラック、割れ等を抑制することができる。
また、V族元素含有ガスをプラズマで分解し、III族元素含有ガスを基板Wの表面近傍において熱分解する場合、第1供給部30は、第2供給部40よりも基板Wの近くに配置されることが好ましい。これにより、第1供給部30は、III族元素含有ガスを基板Wの近傍で供給することができる。しかし、第1供給部30を面積の大きなシャワーヘッドにすると、上述の通り、V族元素含有ガスのラジカルやイオンにとって邪魔となり、V族元素含有ガスのラジカルやイオンが活性状態のまま基板Wに到達することが困難になる。一方、第1供給部30を単にノズル状にすると、基板Wの表面にIII族原子を均等に付着させることが困難である。この場合、III−V族化合物の結晶膜を均一の膜厚で基板W上に形成することが困難になってしまう。
これに対し、本実施形態では、第1供給部30は、基板Wの中心部から端部まで基板Wの半径に亘って延伸する細長のノズルである。また、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給する。これにより、III族元素含有ガスが基板Wの表面全体に略均等に供給され、III族元素が基板Wの表面に略均等に付着することができる。その結果、装置1は、歪みが少なく、膜厚および膜質のほぼ均一なIII−V族化合物の結晶膜を基板W上に成膜することができる。
(変形例1)
第1の実施形態では、V族原料を継続的に供給しつつ、III族原料を供給する第1期間とIII族原料の供給を停止する第2期間とを設定し、第1期間と第2期間とを繰り返すことによってIII−V族結晶膜を基板W上に形成している。
本変形例1では、第1および第2供給部30、40は、それぞれ継続的にIII族原料およびV族原料を供給する。一方、基板Wの回転速度ωを設定することによって、あるいは、第1および第2供給部30、40からのIII族原料およびV族原料の供給量(供給レート)を設定することによって、III−V族結晶膜を基板W上に形成する。
例えば、III族原料の供給レートをj1(atoms/cm・s)とし、III−V族結晶(例えば、窒化ガリウム)の(0001)面におけるIII族原子(例えば、ガリウム原子)の面密度をj0として、j1は、j0に対してj1=α・j0の関係にあるとする。
また、第2供給部40は、(2π−θ)領域に単位時間当たり面密度j2(atoms/cm)でV族原料を供給すると仮定する。即ち、V族原料の供給レートは、j2(atoms/cm・s)である。このとき、j2は、j0に対してj2=β・j0の関係にあるとする。
θ領域では、III族原料が供給されているが、V族原料がほとんど供給されず、(2π−θ)領域では、V族原料が供給されているが、III族原料がほとんど供給されていないようにする。
基板Wが回転速度ω(rad/s)で回転すると、第1供給部30のθ領域を基板Wが通過する時間は、θ/ω(s)となる。従って、第1供給部30は、基板Wが1回転するごとに(第1供給部30がθ領域上を1回通過するごとに)、III族原料を、(α・θ/ω)・j0(atoms/cm)の面密度で供給する。α・θ/ω≧1である場合、III−V族結晶の1原子層に含まれるIII族原子の量より過剰な量のIII族原料がθ領域に供給される。これにより、基板Wの表面において、III族原子がマイグレーションすることができる。
また、(2π−θ)領域を基板Wが通過する時間は、(2π−θ)/ωとなる。従って、第2供給部40は、基板Wが1回転するごとに(第1供給部30が(2π−θ)領域上を1回通過するごとに)、V族原料を、(β・(2π−θ)/ω)・j0(atoms/cm)の面密度で供給する。ここで、β・(2π−θ)/ω≧α・θ/ωである場合、III族原料の供給量よりさらに過剰なV族原料が供給される。これにより、V族原子の格子欠損を抑制することができる。
即ち、α・θ/ω≧1、かつ、β・(2π−θ)/ω≧α・θ/ωを満たすように基板Wの回転速度ωを設定すれば、あるいは、第1および第2供給部30、40からのIII族原料およびV族原料の供給量(供給レート)を設定すれば、基板Wの表面におけるIII族原子のマイグレーションが活性な状態とV族原子の格子欠損を抑制する状態とを基板Wの各回転ごとに繰り返すことができる。その結果、品質の良好なIII−V族結晶膜を基板W上に形成することができる。
尚、図1に示す装置1では、第2供給部40からのV族原料が、第1供給部30からのIII族原料に混入し、θ領域におけるV族原料の供給量が無視できない場合がある。この場合、θ領域に供給されるIII族原料の単位時間当たりの面密度は、上記j1に代えて、j1−j2を用いればよい。逆に、(2π−θ)領域にIII族原料が混入し、III族原料の供給量が無視できない場合がある。この場合、(2π−θ)領域に供給されるV族原料の単位時間当たりの面密度は、上記j2に代えて、j2−j1を用いればよい。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に従ったMOCVD装置2の構成の一例を示す概略図である。
第2の実施形態では、第1供給部30は、基板Wの一端から中心部を通って基板Wの他端まで、基板Wの直径に亘って延伸したノズルである。第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
図7(A)〜図7(C)は、第2の実施形態による第1供給部30の構成の一例を示す図である。第1供給部30は、第1の実施形態のそれと同様に、細長い中空のノズルである。図7(A)〜図7(C)は、基板W側から見た第1供給部30を示し、第1供給部30の底部に設けられた孔の構成例を示す。第1供給部30は、基板Wの一端の上方に位置する第1端部E10と基板Wの他端の上方に位置する第2端部E20との間に複数の孔Hを有する。
孔Hは、第1端部E10と第2端部E20との間において、中心部C10(基板Wの中心部)を境界にほぼ対称に設けられている。中心部C10から第1端部E10までの孔Hの構成、中心部C10から第2端部E20までの孔Hの構成は、第1の実施形態の第1供給部30の中心側部分Cからエッジ側部分E1までの孔Hの構成と同様でよい。
従って、図7(A)においては、孔Hの開口面積は、第1供給部30の中心部C10において比較的小さく、第1および第2端部E10、E20に近付くに従って次第に大きくなっている。即ち、孔Hは、第1供給部30の第1端部E10から第2端部E20まで中心部C10からの距離にほぼ比例した大きさ(開口面積)を有する。これにより、第1供給部30は、基板Wの一端部から基板Wの他端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができる。
図7(B)においては、複数の孔Hの開口面積はそれぞれほぼ等しいが、孔Hの個数が、第1供給部30の第1および第2端部E10、E20と中心部C10との間において異なる。即ち、図7(B)では、孔Hの個数は、中心部C10において比較的少なく、第1供給部30の第1および第2端部E10、E20に近付くに従って次第に多くなっている。即ち、孔Hは、基板Wの中心部から端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した個数だけ設けられている。これにより、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができる。
図7(C)は、図7(B)と同様に、孔Hの個数が、第1供給部30の第1および第2端部E10、E20と中心部C10との間において異なる。しかし、図7(C)では、孔Hの開口面積が図7(B)の孔Hのそれよりも小さく、孔Hの個数は、第1および第2端部E10、E20と中心部C10との間で連続的に変化している。従って、孔Hの密度で表すと、孔Hの密度は、第1供給部30の中心部C10において比較的小さく、第1および第2端部E10、E20に近付くに従って次第に大きくなっている。即ち、孔Hの密度は、基板Wの一端部から他端部まで該中心部からの距離にほぼ比例して大きくなっている。これにより、第1供給部30は、基板Wの中心部から基板Wの端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができる。
第1供給部30の構成は、図7(A)〜図7(C)のいずれでもよい。なお、基板Wの一端部から他端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給することができれば、第1供給部30の孔Hの構成は任意でよい。
図8は、第1供給部30におけるIII族元素含有ガスの供給量を示すグラフである。
第1供給部30は、第1端部E10と第2端部E20との間において、中心部C10からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給している。
第2の実施形態によるMOCVD装置2の動作は、基本的に第1の実施形態による装置1のそれと同様である。しかし、第2の実施形態では、第1供給部30が基板Wの直径に亘ってIII族元素含有ガスを供給するので、III族元素含有ガスを基板Wへ供給する周期が第1の実施形態の半分になる。
例えば、図9(A)および図9(B)は、III族元素含有ガスとしてのトリメチルガリウムの供給量およびV族元素としての窒素ラジカルまたは窒素イオンの供給量を示すグラフである。第1供給部30は、トリメチルガリウムを供給する第1期間を第1の実施形態のそれの半分とする。
例えば、図9(A)において、f11_1、f12_1・・・は第1期間であり、f11_2、f12_2は第2期間である。ステージ20は、第1および第2期間f11_1〜f12_2において基板Wを回転させる。第1供給部30は、第1期間f11_1、f12_1・・・においてトリメチルガリウムを供給し、第2期間f11_2、f12_2・・・においてその供給を停止している。図9(B)に示すように、窒素ラジカルおよび窒素イオンは、第1および第2期間f11_1〜f12_2において継続的に供給されている。トリメチルガリウムの供給を停止している第2期間f1_2、f2_2、f3_2・・・において、窒素ラジカルおよび窒素イオンは、実質的に供給されていると考えてよい。これにより、第1期間f11_1、f12_1・・・においてガリウムが基板Wの表面全体に付着し、第2期間f11_2、f12_2・・・において基板W上に窒化ガリウムの結晶膜が形成される。このように、第1供給部30が第1および第2期間ごとにトリメチルガリウムの供給と供給停止とを繰り返し実行する。第2の実施形態では、第1供給部30が基板Wの直径に亘って設けられているので、第1および第2期間は、第1実施形態のそれらの半分で済む。第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、基板W上にIII−V族化合物の結晶膜を形成することができ、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第2の実施形態は、上記変形例1を組み合わせてもよい。この場合、第1および第2供給部30、40は、それぞれIII族元素含有ガスおよびV族元素含有ガスを継続的に供給し、基板Wの回転速度ωを適切に設定すればよい。
上記実施形態において、第1供給部30は、1本のノズルに複数の孔Hを設けて、III族元素含有ガスを基板Wの表面全面に略均等に供給している。しかし、第1供給部30は、下記のように、複数のノズルでIII族元素含有ガスを基板Wの表面に供給してもよい。
(第1の実施形態の変形例2)
例えば、図10は、第1の実施形態の変形例2に従った第1供給部30を示す図である。第1供給部30は、複数のノズル30_1〜30_5を備えている。ノズル30_1〜30_5は、基板Wの中心部から端部まで基板Wの半径に沿って配列されており、それぞれ基板Wの回転周期に同期してIII族元素含有ガスを基板Wに供給する。ノズル30_1〜30_5は、それぞれの先端が開口しており、矢印で示すように、その先端からIII族元素含有ガスを出す。ノズル30_1〜30_5は、図3に示す供給量に従ってIII族元素含有ガスを供給すればよい。従って、ノズル30_1〜30_5は、基板Wの中心Cwからの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給する。本変形例2のその他の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。
ノズル30_1〜30_5から供給されるIII族元素含有ガスの流量は、ノズル30_1〜30_5の開口の大きさ(面積)、および/または、ノズル30_1〜30_5の太さを変更することによって調節してもよい。あるいは、III族元素含有ガスの流量は、ノズル30_1〜30_5の構成をそれぞれ同じにし、III族元素含有ガスの圧力をノズル30_1〜30_5のそれぞれにおいて変更することによって調節してもよい。
さらに、図10では、ノズル30_1〜30_5は、基板Wの中心部から端部まで基板Wの半径に沿って配列されている。しかし、ノズル30_2は、円周C2の任意の位置にIII族元素含有ガスを供給してよい。ノズル30_3は、円周C3の任意の位置に対応して設けられてもよい。ノズル30_4は、円周C4の任意の位置に対応して設けられてもよい。ノズル30_5は、円周C5の任意の位置に対応して設けられてもよい。即ち、ノズル30_2〜30_5は、それぞれ円周C2〜C5に沿った任意の位置にIII族元素含有ガスを供給すれば、必ずしも基板Wの半径に沿って直線状に配列する必要はない。
基板Wは中心部Cwを中心として回転するので、ノズル30_2〜30_5は、円周C2〜C5のいずれかの位置でIII族元素含有ガスを供給すれば、結果的に図3に示すような供給量でIII族元素含有ガスを供給することができる。本変形例2の動作は、第1の実施形態の動作と同様でよい。従って、本変形例2は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態の変形例2)
例えば、図11は、第2の実施形態の変形例2に従った第1供給部30を示す図である。第1供給部30は、複数のノズル30_1〜30_9を備えている。ノズル30_1〜30_9は、基板Wの一端部から他端部まで基板Wの直径に沿って配列されており、それぞれ基板Wの回転周期に同期してIII族元素含有ガスを基板Wに供給する。第1供給部30は、図8に示す供給量に従ってIII族元素含有ガスを供給すればよい。従って、ノズル30_1〜30_9は、基板Wの中心Cwからの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを該基板Wへ供給する。本変形例2のその他の構成は、第2の実施形態の構成と同様でよい。
ノズル30_1〜30_9から供給されるIII族元素含有ガスの流量は、ノズル30_1〜30_9の開口の大きさ(面積)、および/または、ノズル30_1〜30_9の太さを変更することによって調節してもよい。あるいは、III族元素含有ガスの流量は、ノズル30_1〜30_9の構成をそれぞれ同じにし、III族元素含有ガスの圧力をノズル30_1〜30_9のそれぞれにおいて変更することによって調節してもよい。
さらに、図11では、ノズル30_1〜30_9は、基板Wの一端部から他端部まで基板Wの直径に沿って配列されている。しかし、ノズル30_2〜30_5は、それぞれ円周C2〜C5に沿った任意の位置にIII族元素含有ガスを供給すれば、必ずしも基板Wの半径に沿って直線状に配列する必要はない。ノズル30_6〜30_9も、それぞれ円周C2〜C5に沿った任意の位置にIII族元素含有ガスを供給すれば、必ずしも基板Wの半径に沿って直線状に配列する必要はない。本変形例2の動作は、第2の実施形態の動作と同様でよい。従って、本変形例2は、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、上記実施形態は、MOCVDだけで無く、真空度の高いMBE(Molecular Beam Epitaxy)にも適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・MOCVD装置、10・・・チャンバ、20・・・ステージ、30・・・第1供給部、40・・・第2供給部、50・・・ヒータ、55・・・駆動部、60・・・コントローラ、W・・・基板

Claims (10)

  1. 基板を搭載可能なステージと、前記基板の中心部から端部まで該基板の半径方向に沿って配列されており、それぞれ前記基板の方向に延伸し、前記基板上にIII族元素含有ガスを供給する1つの孔をそれぞれ有する複数の第1供給部と、前記基板上にV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを供給する第2供給部とを備えた半導体製造装置を用いた半導体装置の製造方法であって、
    前記ステージ上の前記基板を回転させ、
    前記複数の第1供給部がそれぞれ異なる流量で前記III族元素含有ガスを周期的に前記基板に供給し、
    前記第2供給部がV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを前記基板に供給することを具備した半導体装置の製造方法。
  2. 前記複数の第1供給部は、前記基板の中心部から前記基板の端部まで該中心部からの距離にほぼ比例した流量で前記III族元素含有ガスを該基板へ供給する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記複数の第1供給部は、前記III族元素含有ガスの供給と供給停止とを繰り返し実行し、 前記第2供給部は、前記V族元素含有ガスを継続的に供給する、請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記複数の第1供給部は、前記基板の一端部から前記基板の他端部まで該基板の中心部からの距離にほぼ比例した流量で前記III族元素含有ガスを該基板へ供給する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記複数の第1供給部は、III―V族結晶のIII族原子の面密度以上の面密度でIII族原子を供給し、
    前記第2供給部は、前記複数の第1供給部から供給されたIII族原子の面密度以上の面密度でV族原子を供給する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記複数の第1供給部は、それぞれのノズルの開口の大きさまたは太さを異ならせることによって、あるいは、それぞれの前記III族元素含有ガスの圧力を異ならせることによって、前記III族元素含有ガスを異なる流量で前記基板に供給する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記複数の第1供給部は、前記基板の表面において中心角θを有する領域に前記III族元素含有ガスを供給し、
    前記第2供給部は、前記基板の表面において中心角(2π−θ)を有する領域に前記V族元素含有ガスを供給し、
    第1期間において、前記複数の第1供給部は、n1・(α・θ/ω)j0≧j0を満たすように前記III族元素含有ガスを供給し、
    第2期間において、前記第2供給部は、n2・(β・(2π−θ)/ω)j0≧n1・(α・θ/ω)j0を満たすように前記V族元素含有ガスを供給する、
    j0はIII−V族結晶のIII族原子の面密度であり、ωは前記基板の回転速度であり、n1は前記第1期間における前記基板の回転数であり、n2は前記第2期間における前記基板の回転数であり、前記複数の第1供給部から供給されるIII族原子の面密度をj1とすると、αはj1/j0であり、前記第2供給部から供給されるV族原子の面密度をj2とすると、βはj2/j0である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記複数の第1供給部は、前記基板の表面において中心角θを有する領域に前記III族元素含有ガスを供給し、
    前記第2供給部は、前記基板の表面において中心角(2π−θ)を有する領域に前記V族元素含有ガスを供給し、
    前記複数の第1供給部は、前記基板が1回転するごとに、(α・θ/ω)j0≧j0を満たすように前記III族元素含有ガスを供給し、
    前記第2供給部は、前記基板が1回転するごとに、(β・(2π−θ)/ω)j0≧(α・θ/ω)j0を満たすように前記V族元素含有ガスを供給する、
    j0はIII−V族結晶のIII族原子の面密度であり、ωは前記基板の回転速度であり、前記複数の第1供給部から供給されるIII族原子の面密度をj1とすると、αはj1/j0であり、前記第2供給部から供給されるV族原子の面密度をj2とすると、βはj2/j0である、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 基板を搭載可能なステージと、
    前記基板の中心部から端部まで該基板の半径方向に沿って配列されており、それぞれ前記基板の方向に延伸し、1つの孔をそれぞれ有し、それぞれ異なる流量で前記III族元素含有ガスを前記基板に供給する複数の第1供給部と、
    前記基板上にV族元素含有ガスのラジカルまたはイオンを供給する第2供給部と、を備えた半導体製造装置。
  10. 前記複数の第1供給部は、前記基板の中心部に対応する部分からの距離にほぼ比例した流量でIII族元素含有ガスを供給する、請求項9に記載の半導体製造装置。
JP2019000839A 2019-01-07 2019-01-07 半導体装置の製造方法 Active JP6707676B2 (ja)

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