JP2019056234A - 作業機械 - Google Patents

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達也 羽生
Tatsuya Hanyu
達也 羽生
英信 束田
Hidenobu Tsukada
英信 束田
敦司 神田
Atsushi Kanda
敦司 神田
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Abstract

【課題】より適切に角度センサの異常を診断することのできる作業機械を提供する。
【解決手段】上部旋回体20に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材31〜33からなる多関節型のフロント作業機30と、操作信号に基づいて複数のフロント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータ3a〜3cと、複数のフロント部材の角度をそれぞれ検出する角度センサ2a,2bとを備えた作業機械において、異常診断の対象となる角度センサに対応する油圧アクチュエータを稼動範囲の一方の端部から他方の端部まで作動速度の上限で作動させるようにオペレータを促し、油圧アクチュエータが作動速度の上限で作動された場合の角度センサの検出値の変化率が予め定めた許容範囲から外れた場合に角度センサの異常であると判定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、作業機械に関する。
油圧ショベルのような作業機械に用いられるセンサの異常を検出する技術として、例えば、特許文献1には、機体に備えられた被駆動部を駆動操作するアクチュエータの作動位置を検出する位置センサの検出値の変化率を検出し、アクチュエータの作動速度の上限に対応した検出値の上限変化率を位置センサの検出値の変化率が越えると、位置センサの異常であると判断する作業車の異常検出装置が開示されている。
特許第2977725号公報
しかしながら、上記従来技術においては、位置センサの検出値が上限側に異常を示す場合にしか検知できず、また、異常の程度が小さい場合には、少なくとも異常の発生している範囲でアクチュエータの作動速度が上限近くに達していなければ異常を検知できない。すなわち、異常の種類や程度、アクチュエータの作動状態など、位置センサの異常検知について条件の制約が多く、位置センサの異常を適切に診断することが困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、より適切に角度センサの異常を診断することのできる作業機械を提供することを目的とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、車両本体と、前記車両本体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材からなる多関節型の作業機と、操作信号に基づいて前記複数のフロント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータと、オペレータが搭乗する運転席内に配置され、前記複数の油圧アクチュエータのうちオペレータの所望する油圧アクチュエータに前記操作信号を出力する操作装置と、前記複数のフロント部材の角度をそれぞれ検出する角度センサと、前記運転席内に配置された表示装置と、制御装置とを備えた作業機械において、前記制御装置は、オペレータにより前記角度センサの異常診断を行う診断モードに切り換えられた場合に、前記異常診断の対象となる角度センサに対応する前記油圧アクチュエータを稼動範囲の一方の端部から他方の端部まで作動速度の上限で作動させるようにオペレータを促す情報を前記表示装置に表示する誘導制御部と、前記油圧アクチュエータが作動速度の上限で作動された場合の前記角度センサの検出値の変化率が予め定めた許容範囲の上限よりも大きくなった場合、又は、下限よりも小さくなった場合に、前記角度センサの異常であると判定し、その判定結果を前記表示装置に表示させる判定制御部とを備えたものとする。
本発明によれば、より適切に角度センサの異常を診断することができる。
本発明の一実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す側面図である。 油圧ショベルにおける油圧回路システムの一例を概略的に示す図である。 操作レバー装置の構成を概略的に示す図である。 制御装置を関連構成とともに抜き出して模式的に示す機能ブロック図である。 異常診断処理を示すフローチャートである。 角度センサの出力特性の一例を示す図である。 角度センサの検出値の変化率と許容範囲との関係を示す図である。 表示装置に表示される操作ガイダンスの一例を示す図である。 表示装置に表示される操作ガイダンスの一例を示す図である。 表示装置に表示される報知情報の一例を示す図である。 表示装置に表示される報知情報の一例を示す図である。 表示装置に表示される報知情報の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、作業機の先端のアタッチメントとしてバケット1cを備える油圧ショベルを例示するが、バケット以外のアタッチメントを備える油圧ショベルで本発明を適用しても構わない。また、油圧アクチュエータにより駆動されるフロント部材に類する部材の角度を検出する角度センサを有するものであれば油圧ショベル以外の作業機械への適用も可能である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す側面図である。また、図2は、油圧ショベルにおける油圧回路システムの一例を概略的に示す図である。
図1において、油圧ショベル100は、垂直方向にそれぞれ回動する複数のフロント部材(ブーム31、アーム32、バケット33)を連結して構成された多関節型のフロント作業機30と、車体本体を構成する上部旋回体20及び下部走行体10とを備えており、上部旋回体20は下部走行体10に対して旋回可能に設けられている。上部旋回体20は、基部となる旋回フレーム21上に各部材を配置して構成されており、上部旋回体20を構成する旋回フレーム21が下部走行体10に対して旋回可能となっている。また、フロント作業機30のブーム31の基端は上部旋回体20の前部に垂直方向に回動可能に支持されており、アーム32の一端はブーム31の基端とは異なる端部(先端)に垂直方向に回動可能に支持されており、アーム32の他端にはバケット33が垂直方向に回動可能に支持されている。
下部走行体10は、左右一対のクローラフレーム12a(12b)にそれぞれ掛け回された一対のクローラ11a(11b)と、クローラ11a(11b)をそれぞれ駆動する走行油圧モータ3d(3e)(図示しない減速機構を含む)とから構成されている。なお、図1において、下部走行体10の各構成については、左右一対の構成のうちの一方のみを図示して符号を付し、他方の構成については図中に括弧書きの符号のみを示して図示を省略する。
ブーム31、アーム32、バケット33、及び下部走行体10は、油圧アクチュエータであるブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、及び左右の走行油圧モータ3d(3e)によりそれぞれ駆動される。また、上部旋回体20も油圧アクチュエータである旋回油圧モータ3fにより下部走行体10に対して旋回動作を行う。
上部旋回体20を構成する旋回フレーム21上には、オペレータが搭乗して操作レバー装置4a〜4f(図2参照)により油圧ショベル100の操作を行うための運転室22が配置されているほか、図示しない原動機であるエンジンとともに、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回油圧モータ3f及び左右の走行油圧モータ3d(3e)などの各油圧アクチュエータを駆動するための油圧回路システムが搭載されている。
図2に示すように、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回油圧モータ3f及び左右の走行油圧モータ3d,3eの動作は、エンジン等の原動機により駆動される油圧ポンプ2から各油圧アクチュエータ3a〜3fに供給される作動油の方向及び流量を流量制御弁5a〜5fにより制御することにより行う。流量制御弁5a〜5fは、油圧アクチュエータ3a〜3fのそれぞれに対応して設けられた複数の操作レバー装置4a〜4fから油圧駆動部50a,50b,・・・,55a,55bに入力される操作信号(パイロット圧)によって制御される。ブームシリンダ3aのボトム側の油路には、ブームシリンダ3aのボトム圧を検出するブームボトム圧センサ31aが設けられている。油圧ポンプ2と流量制御弁5a〜5fの間の圧力は、リリーフ弁6により設定値以下に制御される。
図3は、操作レバー装置の構成を概略的に示す図である。
図3に示すように、操作レバー装置4a〜4fは油圧パイロット方式であり、それぞれ、オペレータにより操作される操作レバー40の操作方向及び操作量に応じて、エンジン等の原動機により駆動されるパイロットポンプ43の吐出圧からパイロット圧(操作信号)を生成する一対の減圧弁41,42を有している。操作レバー装置4a〜4fは、減圧弁41,42で生成されたパイロット圧(操作信号)をパイロットライン44a,44b,・・・,49a,49bを介して油圧駆動部50a〜55bに操作信号として供給することにより流量制御弁5a〜5fを駆動し、これによって、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回油圧モータ3f及び左右の走行油圧モータ3d,3eを操作する。パイロットライン44a,44b,・・・,49a,49bには、それぞれ、生成されたパイロット圧(操作信号)を検出する操作圧センサ40a,40bが設けられている。
上部旋回体20におけるブーム31の支持部(関節)には、上部旋回体20に設定された基準面に対するブーム31に設定された基準線の角度(ブーム角度)を検出するブーム角度センサ2aが設けられている。上部旋回体20の基準面は、上部旋回体20との相対位置が変わらないように設定されており、上部旋回体20が水平である場合には基準面も水平となるように設定されている。ブーム31の基準線は、例えば、ブーム31の上部旋回体20及びアーム32との接続部間をつなぐ直線により設定されている。
ブーム31とアーム32の接続部(関節)には、ブーム31に設定された基準線に対するアーム32に設定された基準線の角度(アーム角度)を検出するアーム角度センサ2bが設けられている。アーム32の基準線は、例えば、アーム32のアーム32及びバケット33との接続部間をつなぐ直線により設定される。
ブーム角度センサ2a及びアーム角度センサ2bは、例えば、対象物間の角度を電圧などの電気信号に変換する可変抵抗器型の角度センサ(いわゆる、ポテンショメータ)であり、上部旋回体20(基準面)とブーム31(基準線)のなす角、及び、ブーム31(基準線)とアーム32(基準線)のなす角にそれぞれ基づいて得られる電気信号を検出信号として出力する。
図4は、本発明の制御装置を関連構成とともに抜き出して模式的に示す機能ブロック図である。
図4において、制御装置60は、本実施の形態に係る作業機械のフロント作業機30に設けられた角度センサ2a,2bが正常であるか否かを判定する異常診断処理を行うものであり、ブームボトム圧センサ31a、操作圧センサ40a,40b、ブーム角度センサ2a、及びアーム角度センサ2bからの各検出値(検出信号)と、運転室22内に配置された操作パネルなどの操作装置61で入力される操作指令(指令信号)とを制御装置60に取り込む入力インタフェースとしての入力部62と、制御装置60からの各種指令信号を運転室22内に配置された表示装置68(報知装置)に出力する出力インタフェースとしての出力部63と、入力部62を介して入力される各検出信号に基づいて異常診断処理を実施する誘導制御部64、記憶部65、判定制御部66、及び報知制御部67とから概略構成されている。制御装置60と他の構成との通信には種々の方法が考えられるが、本実施の形態では、例えば、車載向けの多重通信に使用されるリアルタイム・アプリケーション向けのシリアル通信であるCAN(Controller Area Network)を用いる場合を例示する。
誘導制御部64は、異常診断処理に必要な操作のガイダンスを表示装置に適時示すことによりオペレータの操作を誘導する。
図8及び図9は、表示装置68に表示される操作ガイダンスの一例を示す図である。
誘導制御部64は、例えば、オペレータの操作装置61の操作によって角度センサ2a,2bの異常診断を行う診断モードへの切り換えが選択された場合に、フロント作業機30を異常診断処理の開始姿勢とするような操作ガイダンスを表示装置68にテキストデータ68a等で表示することによりオペレータの操作を促す(図8参照)。本実施の形態では、開始姿勢として、ブーム31を最も下げた姿勢を採用した場合を例示する。これは、ブームシリンダ3aがボトム側のストロークエンドとなるようなブーム31の姿勢ということもできる。このとき、アーム32及びバケット33の姿勢を、例えば、最もクラウド側とするような姿勢とするように併せて指示する構成としてもよい。なお、表示装置68に表示する表示ガイダンスの情報は、記憶部65に予め記憶されている。
また、誘導制御部64は、例えば、異常診断処理における特定の処理ステップにおいて必要な動作をさせる操作をオペレータに促す。本実施の形態では、異常診断の対象となる角度センサ2a,2bに対応する油圧アクチュエータ3a,3bを稼動範囲の一方の端部(例えば、開始姿勢の状態)から他方の端部まで作動速度の上限で作動させる(例えば、ブーム31をフルレバーで上げる)ような操作ガイダンスをテキストデータ68b等で表示装置68に表示することによりオペレータの操作を促す(図9参照)。油圧アクチュエータ3a,3bを作動速度の上限で作動させるような操作とは、例えば、油圧アクチュエータ3a,3bに対応する操作レバー装置4a,4bの指定の方向へのフルレバー操作である。なお、表示装置68に表示する操作ガイダンスの情報は、記憶部65に予め記憶されている。
判定制御部66は、油圧アクチュエータ3a,3bが作動速度の上限で作動された場合の角度センサ2a、2bの検出値の変化率が予め定めた許容範囲内であるかどうかを判定し、許容範囲外である場合、すなわち、許容範囲の上限よりも大きくなった場合、又は、下限よりも小さくなった場合に、角度センサ2a、2bの異常であると判定し、その判定結果(すなわち、異常と判定されたこと)を報知制御部67を介して表示装置68に表示する。また、角度センサ2a、2bの検出値の変化率が許容範囲内である場合には、角度センサ2a、2bの異常はないと判定する。なお、角度センサ2a、2bに異常がないと判定した場合の判定結果についても必要に応じて報知制御部67を介して表示装置68に表示するよう構成しても良い。角度センサ2a、2bの検出値やその変化率の計算結果、判定結果、許容範囲等の情報は記憶部65に記憶されている。
報知制御部67は、異常診断処理の結果等の報知情報を表示装置68に表示することによりオペレータに報知するものである。
図10〜図12は、表示装置68に表示される報知情報の一例を示す図である。
報知制御部67は、例えば、判定制御部66での角度センサ2a、2bの診断が失敗した場合には、その旨を表示装置68にテキストデータ68c等で表示してオペレータに報知する(図10参照)。また、報知制御部67は、判定制御部66によって角度センサ2a,2bの異常であると判定された場合には、異常と判定されたことを表示装置68にテキストデータ68d等で表示してオペレータに報知する(図11参照)。また、報知制御部67は、例えば、角度センサ2a,2bの検出値の変化率と許容範囲とを併せたグラフ68e等を表示装置68に表示することにより、判定結果をオペレータに報知する(図12参照)。
ここで、本実施の形態に係る角度センサ2a,2bの異常診断処理の原理について図面を参照しつつ説明する。
図6は、角度センサ2a,2bの出力特性の一例を示す図であり、縦軸に出力電圧、横軸に角度をそれぞれ示している。また、図7は、角度センサ2a,2bの検出値の変化率と許容範囲との関係を示す図であり、縦軸に検出値の変化率、横軸に時間をそれぞれ示している。
角度センサ2a,2bは、検出角度に対する検出信号(出力電圧)が直線性を有する特性を持っている。例えば、ブーム角度センサ2aは、ブーム31の基準面からの角度に対する出力電圧が直線性を有する特性を持っている。そのため、ブーム31が一定の動作をする場合に得られる検出値の変化率の期待値を予め知ることができる。言い換えると、角度センサ2a,2bが正常な場合の検出値の変化率は一定の範囲の値をとる。したがって、検出値の変化率を予め定めた許容範囲と比較することにより角度センサ2a,2bの異常を判定することができる。
本実施の形態の角度センサ2a,2bが例えば、±X%の単独直線性を特性として持っている場合を考える。ここで、一定の操作圧が入力されたとき(すなわち、角度センサ2a,2bに対応する油圧アクチュエータ3a,3bが一定の速度で作動したとき)に得られることが期待される角度センサの検出値に1+X/100を乗算した値と、それより時間tだけ前(例えば、1制御周期前)において得られることが期待されるセンサ検出値に1−X/100を乗算した値の差分をその経過時間tで除することで算出した値を変化率の許容範囲の上限として設定する。また、一定の操作圧が入力されたとき(すなわち、角度センサ2a,2bに対応する油圧アクチュエータ3a,3bが一定の速度で作動したとき)に得られることが期待される角度センサの検出値に1−X/100を乗算した値と、それより時間tだけ前(例えば、1制御周期前)において得られることが期待されるセンサ検出値に1+X/100を乗算した値の差分をその経過時間tで除することで算出した値を変化率の許容範囲の下限として設定する。なお、本実施の形態では、一定の操作圧が入力されたとき(すなわち、角度センサ2a,2bに対応する油圧アクチュエータ3a,3bが一定の速度で作動したとき)として、開始姿勢からのフルレバー操作でのブーム上げを設定することにより、異常診断処理の環境がオペレータの熟練度等に左右されにくい診断環境を得ることができる。
図5は、異常診断処理を示すフローチャートである。ここでは、ブーム角度センサ2aの異常診断を行う場合を例示して説明する。
図5において、誘導制御部64は、角度センサの2aの異常診断を行う診断モードが選択されたかどうかを判定し(ステップS100)、判定結果がNOの場合には、判定結果がYESになるまでステップS100の判定を繰り返す。
ステップS100での判定結果がYESの場合、すなわち診断モードが選択された場合には、車体姿勢を開始姿勢とするようなオペレータへの指示(図8参照)を表示装置68に表示する(ステップS110)。
続いて、規定された車体姿勢(ここでは、ブーム31を最も下げた開始姿勢)となっているかどうかを判定し(ステップS120)、判定結果がYESになるまでステップS120の判定を繰り返す。なお、ブーム31の姿勢は、角度センサ2aからの検出信号が予め定めた範囲となったかどうかで行うが、仮に、角度センサ2aの異常により開始姿勢でステップS120の判定結果がNOのままであっても、開始姿勢はオペレータの目視により確認できるため、角度センサ2a等の異常を認識することができる。
ステップS120での判定結果がYESの場合、すなわち、車体姿勢が異常診断処理の開始姿勢となっていると判定した場合には、操作指示(ここでは、ブーム31をフルレバーで上げる操作の指示:図9参照)を表示装置38に表示する(ステップS130)。
続いて、操作圧センサ40a,40bの検出信号に基づいてパイロット操作量を検出し(ステップS140)、フルレバー操作を検出したかどうか、すなわち、パイロット操作量(パイロット圧Pp)が予め定められた閾値P0以上であるかどうかを判定し(ステップS150)、判定結果がNOの場合には、判定結果がYESになるまでステップS150の処理を繰り返す。
ステップS150での判定結果がYESの場合、すなわち、フルレバー操作が検出された場合には、角度センサ2aの検出値を予め定めた一定時間t(例えば、100msecの制御周期)で平均した値(平均値)を算出する(ステップS160)。なお、角度センサ2a,2bの検出値の取り込みは、制御周期よりも短い周期(例えば、2.5msec周期)で行う。また、算出した平均値は記憶部65に記憶される。
続いて、ステップS160で算出した角度センサ2aの検出値の平均値と、前回値、すなわち、1制御周期(時間t)前に算出した検出値の平均値との差分を時間tで除することにより、角度センサ2aの検出値の変化率を算出する(ステップS160)。
続いて、記憶部65から取得した許容範囲を取得し、ステップS170で得られた検出値の変化率と許容範囲とを比較し(ステップS180)、検出値の変化率が許容範囲から外れていないかどうかを判定する(ステップS190)。
ステップS190での判定結果がNOの場合、すなわち、検出値の変化率が予め定めた許容範囲の上限よりも大きくなった場合、又は、下限よりも小さくなった場合には、角度センサ2aの異常であると判定し、報知制御部67は、異常と判定されたことを表示装置68にテキストデータ68d等を表示したり(図11参照)、または、表示装置68に角度センサ2aの検出値の変化率と許容範囲とを併せたグラフ68e等を表示したり(図12参照)することにより、をオペレータに報知する(ステップS191)。なお、表示装置68にグラフ68e等を表示することにより、角度センサ2aの検出値の変化率が許容範囲内に収まっている場合においても、検出値の変化率が許容範囲内で異常と思われる挙動を示していることを確認して異常と判断することも可能となる。
ステップS190での判定結果がYESの場合、すなわち、検出値の変化率が予め定めた許容範囲内にある場合、及び、ステップS191の表示処理が行われた場合には、角度センサ2aに対応するフロント部材(ブーム31)の油圧アクチュエータ(ブームシリンダ3a)がストローク端部に達したかどうかを判定する(ステップS200)。ここでは、ブームボトム圧センサ31aにより検出されるブームシリンダ3aのボトム圧に基づいて、ブームシリンダ3aのリリーフ弁(図示せず)が開弁したか否かを判定することにより、ブームシリンダ3aがストローク端部に達したかどうかを判定している。すなわち、ブームシリンダ3aがストローク端部に達した場合には、リリーフ弁が開弁してリリーフ圧となり、この圧力を検出することによってブームシリンダ3aのストローク端部への到達を判定する。
ステップS200での判定結果がNOの場合には、判定結果がYESになるまでステップS160〜S190(S191)の処理を繰り返す。なお、ステップS160〜S190(S191)が繰り返し実行されることで、ブーム角度センサ2aの検出値(平均値)の変化率が制御周期ごとに記憶部65に記憶されるとともに、パイロット操作量(パイロット圧)の情報も制御周期ごとに記憶部65に記憶される。
ステップS200での判定結果がYESの場合、すなわち、ブームシリンダ3aがストローク端部に達したと判定した場合には、適切な操作が行われたかどうか、すなわち、記憶部65に記憶されているパイロット操作量の検出値から、ステップS160〜S190(S191)の間に操作指示通りの操作が行われたか否か(例えば、フルレバー操作が行われたかどうかや、指示以外の操作をしていないかどうか)を判定する(ステップS210)。
ステップS210での判定結果がNOの場合には、診断失敗と判断し、報知制御部67は、診断が失敗したことを表示装置68にテキストデータ68c等で表示して(図10参照)オペレータに報知し(ステップS211)、ステップS110の処理に戻る。
また、ステップS210での判定結果がYESの場合には、処理を終了する。
なお、ここでは、ブーム角度センサ2aの異常診断を行う場合を例示して説明したが、アーム角度センサ2bについても同様の処理により異常診断を行うことができる。ただし、図5のステップS110に対応する開始姿勢はアーム32を最もクラウドさせた姿勢とし、ステップS130に対応するフルレバー操作は、アーム32をフルレバーでダンプする操作とする。
以上のように構成した本実施の形態の特徴を説明する。
機体に備えられた被駆動部を駆動操作するアクチュエータの作動位置を検出する位置センサの検出値の変化率を検出し、アクチュエータの作動速度の上限に対応した検出値の上限変化率を位置センサの検出値の変化率が越えると、位置センサの異常であると判断するような従来技術においては、位置センサの検出値が上限側に異常を示す場合にしか検知できず、また、異常の程度が小さい場合には、少なくとも異常の発生している範囲でアクチュエータの作動速度が上限近くに達していなければ異常を検知できなかった。すなわち、従来技術においては、異常の種類や程度、アクチュエータの作動状態など、位置センサの異常検知について条件の制約が多く、位置センサの異常を適切に診断することが困難であった。
(1)これに対して本実施の形態においては、車両本体(例えば、上部旋回体20)と、車両本体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材(例えば、ブーム31、アーム32、バケット33)からなる多関節型の作業機(例えば、フロント作業機30)と、操作信号に基づいて複数のフロント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c)と、オペレータが搭乗する運転席内に配置され、複数の油圧アクチュエータのうちオペレータの所望する油圧アクチュエータに操作信号を出力する操作装置(例えば、操作レバー装置4a〜4c)と、複数のフロント部材の角度をそれぞれ検出する角度センサ(例えば、ブーム角度センサ2a、アーム角度センサ2b)と、運転室内に配置された表示装置と、制御装置60とを備えた作業機械において、制御装置は、オペレータにより角度センサの異常診断を行う診断モードに切り換えられた場合に、異常診断の対象となる角度センサに対応する油圧アクチュエータを稼動範囲の一方の端部から他方の端部まで作動速度の上限で作動させるようにオペレータを促す情報を前記表示装置に表示する誘導制御部64と、油圧アクチュエータが作動速度の上限で作動された場合の角度センサの検出値の変化率が予め定めた許容範囲の上限よりも大きくなった場合、又は、下限よりも小さくなった場合に、角度センサの異常であると判定し、その判定結果を前記表示装置に表示させる判定制御部66とを備えたものとする。
これにより、より適切に角度センサの異常を診断することができる。
(2)また、本実施の形態においては、上記(1)の作業機械において、制御装置60は、判定制御部66によって角度センサ(例えば、ブーム角度センサ2a、アーム角度センサ2b)の異常であると判定された場合に、異常と判定されたことをオペレータに報知する報知制御部67を備えたものとする。
(3)また、本実施の形態においては、上記(1)の作業機械において、制御装置60は、角度センサ(例えば、ブーム角度センサ2a、アーム角度センサ2b)の検出値の変化率と許容範囲とを併せて表示装置68に表示することにより、判定結果をオペレータに報知する報知制御部67を備えたものとする。
<変形例>
本発明は上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。
本実施の形態においては、オペレータに報知する報知装置の一例として表示装置68を用いた場合を例示して説明したが、これに限られず、例えば、オペレータへの指示や異常診断結果を音声によってオペレータに報知するよう構成してもよい。
<付記>
なお、上記の実施の形態においては、エンジン等の原動機で油圧ポンプを駆動する一般的な油圧ショベルを例に挙げて説明したが、油圧ポンプをエンジン及びモータで駆動するハイブリッド式の油圧ショベルや、油圧ポンプをモータのみで駆動する電動式の油圧ショベル等にも本発明が適用可能であることは言うまでもない。
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1c…バケット、2…油圧ポンプ、2a…ブーム角度センサ、2b…アーム角度センサ、3a…ブームシリンダ、3b…アームシリンダ、3c…バケットシリンダ、3d…走行油圧モータ、3e…走行油圧モータ、3f…旋回油圧モータ、4a〜4f…操作レバー装置、5a〜5f…流量制御弁、6…リリーフ弁、10…下部走行体、11a,11b…クローラ、12a,12b…クローラフレーム、20…上部旋回体、21…旋回フレーム、22…運転室、30…フロント作業機、31…ブーム、31a…ブームボトム圧センサ、32…アーム、33…バケット、38…表示装置、40…操作レバー、40a,40b…操作圧センサ、41,42…減圧弁、43…パイロットポンプ、44a,44b…パイロットライン、50a,50b,・・・,55a,55b…油圧駆動部、60…制御装置、61…操作装置、62…入力部、63…出力部、64…誘導制御部、65…記憶部、66…判定制御部、67…報知制御部、68…表示装置、68a〜68d…テキストデータ、68e…グラフ、100…油圧ショベル

Claims (3)

  1. 車両本体と、
    前記車両本体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材からなる多関節型の作業機と、
    操作信号に基づいて前記複数のフロント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータと、
    オペレータが搭乗する運転席内に配置され、前記複数の油圧アクチュエータのうちオペレータの所望する油圧アクチュエータに前記操作信号を出力する操作装置と、
    前記複数のフロント部材の角度をそれぞれ検出する角度センサと、
    前記運転席内に配置された表示装置と、
    制御装置とを備えた作業機械において、
    前記制御装置は、
    オペレータにより前記角度センサの異常診断を行う診断モードに切り換えられた場合に、前記異常診断の対象となる角度センサに対応する前記油圧アクチュエータを稼動範囲の一方の端部から他方の端部まで作動速度の上限で作動させるようにオペレータを促す情報を前記表示装置に表示する誘導制御部と、
    前記油圧アクチュエータが作動速度の上限で作動された場合の前記角度センサの検出値の変化率が予め定めた許容範囲の上限よりも大きくなった場合、又は、下限よりも小さくなった場合に、前記角度センサの異常であると判定し、その判定結果を前記表示装置に表示させる判定制御部と
    を備えたことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1記載の作業機械において、
    前記制御装置は、前記判定制御部によって前記角度センサの異常であると判定された場合に、異常と判定されたことをオペレータに報知する報知制御部を備えたことを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1記載の作業機械において、
    前記制御装置は、前記角度センサの検出値の変化率と前記許容範囲とを併せて前記表示装置に表示することにより、判定結果をオペレータに報知する報知制御部を備えたことを特徴とする作業機械。
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