JP2019049669A - 排気装置および画像形成装置 - Google Patents

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Akira Numazaki
朗 沼崎
裕智 百村
Yasunori Momomura
裕智 百村
照代 竜崎
Teruyo Ryuzaki
照代 竜崎
怜 高田
Rei Takada
怜 高田
直生 三部
Tadao Sambe
直生 三部
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Abstract

【課題】断面が一定の筒状の流路から捕集部材に排気を送る場合に比べて、捕集部材の長手方向で汚れ具合のバラツキを抑制すること。
【解決手段】気体中の塵埃を捕集する捕集部材96,97と、捕集部材の上流側に配置され且つ下流側に行くに連れて流路が狭まる狭窄部92と、狭窄部の下流側に配置され且つ下流側に行くに連れて流路を拡大する拡大部93とを有し、狭窄部の最も狭い部分92bの幅L1は、捕集部材の長手方向の長さL2よりも短い清流部91と、を備えた排気装置。
【選択図】図10

Description

この発明は、排気装置および画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置において、排気を清浄化する技術に関して、特許文献1,2に開示されたものが公知である。
特許文献1としての特開2015−106070号公報には、現像装置(27)から飛散したトナー等の異物を捕集するための異物捕集装置(100)において、ダクト(101)に、第1フィルター(104)と第2フィルター(105)とが排気方向の上流と下流に配置された構成が記載されている。特許文献1に記載の構成では、ダクト(101)にバイアス流路部(200f,200g)が形成されており、第1フィルター(104)の異物捕集量が増加すると、第1フィルター(104)に作用する風圧が増加し、ダクト(101)に沿って移動し、異物捕集量が所定量を超えると、第1バイアス流路部(200f)に到達して、空気が第1フィルター(104)を迂回して通過し、第2フィルター(105)で異物を捕集するようになる構成が記載されている。
特許文献2としての特開2015−138248号公報には、定着装置(37)からの空気を排気する排気機構(38)において、排気経路が途中で第2経路(382)と第3経路(383)に分岐した後、第4経路(384)で合流し、第4経路(384)にフィルター部材(390)を配置した構成が記載されている。特許文献2に記載の構成では、第2経路(382)と第3経路(383)に、放電電極(386,387)がそれぞれ配置され、各径路(382,383)を通過するUFPを、放電電極(386,387)で互いに逆極性に帯電させ、第4経路(384)で逆極性のUFPどうしを電気的に吸着させることで、UFPの大きさを大きくするとともに個数を減らして、フィルター部材(390)で捕集しやすくしている。
特開2015−106070号公報(「0016」−「0023」、図2、図5) 特開2015−138248号公報(「0020」−「0027」、図2)
本発明は、断面が一定の筒状の流路から捕集部材に排気を送る場合に比べて、捕集部材の長手方向で汚れ具合のバラツキを抑制することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載された発明の排気装置は、
筐体と、
筐体の内部の気体を外部に排気する排気部材と、
気体の流路の途中に配置され、気体中の塵埃を捕集する捕集部材と、
気体の排気方向に対して、前記捕集部材の上流側に配置され且つ下流側に行くに連れて流路が狭まる狭窄部と、前記狭窄部の下流側に配置され且つ下流側に行くに連れて流路を拡大する拡大部と、を有し、狭窄部の最も狭い部分の幅は、捕集部材の長手方向の長さよりも短い清流部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排気装置において、
第1の捕集部材と、第1の捕集部材に対して排気方向の下流側に配置された第2の捕集部材とを有する前記捕集部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の排気装置において、
排気方向の上流側に第1の捕集部材を配置し、下流側に第1の捕集部材よりも圧力損失の低い第2の捕集部材を配置した
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の排気装置において、
筐体に対して着脱可能に支持された前記捕集部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の排気装置において、
捕集部材の取外し方向の上流側に配置された前記狭窄部、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の排気装置において、
前記拡大部に対応して、前記捕集部材の短手方向の流路の大きさも広く形成された
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項7に記載の発明の画像形成装置は、
像保持体と、
前記像保持体に形成された画像を媒体に転写する転写装置と、
媒体に転写された画像を定着する定着装置と、
画像形成装置の内部の気体を外部に排気する請求項1ないし6のいずれかに記載の排気装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、
前記定着装置からの気体を排気する前記排気装置、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,7に記載された発明によれば、断面が一定の筒状の流路から捕集部材に排気を送る場合に比べて、捕集部材の長手方向で汚れ具合のバラツキを抑制することができる。
請求項2に記載された発明によれば、捕集部材が1つの場合に比べて、排気される空気を清浄化できる。
請求項3に記載された発明によれば、圧力損失の低い捕集部材を上流側に配置する場合に比べて、上流側の捕集部材に流れる気体の流速を低下させることができ、捕集能力を向上させることができる。
請求項4に記載された発明によれば、汚れた捕集部材を交換することができる。
請求項5に記載された発明によれば、狭窄部が取り外し方向の下流側に配置された場合に比べて、捕集部材の取り外し時に周囲を汚すことを低減できる。
請求項6に記載された発明によれば、短手方向の流路が拡大しない場合に比べて、捕集部材に流れる気体の流速を低下させることができ、捕集部材の捕集能力を向上させることができる。
請求項8に記載された発明によれば、定着装置で発生するUFPや臭気を除去した気体を排気することができる。
図1は画像形成装置の全体の説明図である。 図2は実施例1のカール矯正装置の近傍の要部説明図である。 図3は実施例1の定着装置およびカール矯正装置の近傍の要部拡大図である。 図4は実施例1の送風用の空間の説明図である。 図5は実施例1の第1のダクト部の要部説明図である。 図6は実施例1の第1のダクト部の通気孔近傍の説明図である。 図7は実施例1の第2ダクト部の要部説明図である。 図8は実施例1の排気装置の斜視図である。 図9は図8のIX−IX線に沿った断面で切断した斜視図である。 図10は図9の矢印X方向から見た図である。 図11は図9のXI−XI線断面図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
<画像形成装置の全体の構成>
図1は画像形成装置の全体の説明図である。
実施例1に係る画像形成装置1は、例えば電子写真方式を採用したフルカラーの画像形成装置として構成されたものである。この画像形成装置1は、装置本体1aの上部に図示しない原稿を自動的に読取位置へと搬送する自動原稿搬送装置2と、原稿載置ガラス4上において図示しない原稿の画像を読み取る画像読取装置3を備える。
画像読取装置3は、自動原稿搬送装置2によって原稿載置ガラス4の読取位置を通過するよう搬送される図示しない原稿の画像、或いは原稿載置ガラス4上に載置される図示しない原稿の画像を光源6によって照明しつつ、原稿からの反射光像をフルレートミラー7a及びハーフレートミラー7bを介して結像レンズ8によって画像読取素子9上に結像することにより、図示しない原稿の画像を読み取るよう構成されている。
画像形成装置1は、現像剤を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する画像形成部の一例としての複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に記録媒体の一例としての記録用紙5に二次転写する二次転写位置まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する給紙装置30と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着装置40と、定着装置40で定着処理が施された記録用紙5の湾曲(カール)を矯正する矯正手段の一例としてのカール矯正装置60等を備えている。なお、図中の一点鎖線は、画像形成装置1の内部において記録用紙5が搬送される主な搬送経路を示す。
作像装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像をそれぞれ専用に形成する4つの作像装置10Y,10M,10C,10Kで構成されている。これらの4つの作像装置10(Y,M,C,K)は、イエロー(Y)の作像装置10Yが装置本体1aの右側において相対的に上方に、ブラック(K)の作像装置10Kが装置本体1aの左側において相対的に下方に位置するよう傾斜した状態で配置されている。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各作像装置10(Y,M,C,K)は、図1に示されるように、像保持体の一例としての回転する感光体ドラム11を備えており、この感光体ドラム11の周囲に、次のようなトナー像形成手段の一例としての各装置が主に配置されている。主な装置とは、感光体ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置12と、感光体ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する静電潜像形成手段の一例としての露光装置13と、その静電潜像を対応する色(Y,M,C,K)の現像剤のトナーで現像してトナー像にする現像手段の一例としての現像装置14(Y,M,C,K)と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写手段の一例としての一次転写装置15(Y,M,C,K)と、一次転写後における感光体ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置16(Y,M,C,K)等である。
感光体ドラム11は、接地処理される円筒状又は円柱状の基材の周面に感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光体ドラム11は、図示しない駆動装置から動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するよう支持されている。
帯電装置12は、感光体ドラム11に接触した状態で配置される接触型の帯電ロールで構成される。帯電装置12は、その表面を清掃する清掃ロール121を有している。帯電装置12には帯電用電圧が供給される。帯電用電圧としては、現像装置14が反転現像を行うものである場合、現像装置14から供給されるトナーの帯電極性と同じ極性の電圧又は電流が供給される。なお、帯電装置12としては、感光体ドラム11の表面に非接触状態で配置されるスコロトロン等の非接触型の帯電装置を用いてもよい。
露光装置13は、感光体ドラム11の軸方向に沿って配列された複数の発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)により感光体ドラム11に画像情報に応じた光を照射して静電潜像を形成するLEDプリントヘッドからなる。なお、露光装置13としては、画像情報に応じて構成されるレーザー光を感光体ドラム11の軸方向に沿って偏向走査するものを用いても良い。
現像装置14(Y,M,C,K)はいずれも、現像剤を保持して感光体ドラム11と向き合う現像領域まで搬送する現像ロールを有する。この現像装置14には、現像ロールと感光体ドラム11の間に現像バイアス電圧が図示しない電源装置から供給される。
一次転写装置15(Y,M,C,K)は、感光体ドラム11の周囲に中間転写ベルト21を介して接触し回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。
ドラム清掃装置16は、一次転写後の感光体ドラム11の周面に所要の圧力で接触するように配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板を有する。清掃板としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
中間転写装置20は、図1に示されるように、各作像装置10(Y,M,C,K)の上方の位置に存在するよう配置される。この中間転写装置20は、感光体ドラム11と一次転写装置15(一次転写ロール)の間となる一次転写位置を通過しながら矢印Bで示す方向に回転する中間転写体の一例としての中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内面から所望の状態に保持して回転自在に支持する複数のベルト支持ロール22〜25と、ベルト支持ロール22に支持されている中間転写ベルト21の外周面(像保持面)側に配置されて中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に二次転写させる二次転写手段の一例としての二次転写装置26と、二次転写装置26を通過した後に中間転写ベルト21の外周面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置27とで主に構成されている。
中間転写ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック等の抵抗調整剤などを分散させた材料で製作される無端状のベルトが使用される。また、ベルト支持ロール22は二次転写の背面支持ロールとして構成され、ベルト支持ロール23は図示しない駆動装置によって回転駆動される駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール24は中間転写ベルト21の画像形成面を形成する面出しロールとして構成され、ベルト支持ロール25は中間転写ベルト21に張力を付与する張力付与ロールとして構成される。
二次転写装置(二次転写ロール)26は、図1に示されるように、中間転写装置20におけるベルト支持ロール22に支持されている中間転写ベルト21の外周面部分である二次転写位置において、中間転写ベルト21の周面に接触して回転するとともに二次転写用電圧が供給される二次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。また、二次転写ロール26又は中間転写装置20のベルト支持ロール22には、トナーの帯電極性と逆極性又は同極性を示す直流の電圧が二次転写用電圧として図示しない電源装置から供給される。
前記一次転写装置15と中間転写装置20により、感光体ドラム11の画像を記録用紙5に転写する転写装置15+20が構成されている。
ベルト清掃装置27は、図1に示されるように、一部が開口する容器状の本体270と、二次転写後の中間転写ベルト21の周面に所要の圧力で接触するように配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板271と、清掃板271で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収装置に送り出すよう搬送するスクリューオーガー等の送出部材272等で構成されている。清掃板271としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
定着装置40は、記録用紙5の導入口及び排出口が形成された図示しない筐体の内部に、矢印で示す方向に回転するとともに表面温度が所定の温度に保持されるよう加熱手段によって加熱されるロール形態又はベルト形態の加熱用回転体41と、この加熱用回転体41の軸方向にほぼ沿う状態で所定の圧力で接触して回転するベルト形態又はロール形態の加圧用回転体42などを配置して構成されたものである。この定着装置40では、加熱用回転体41と加圧用回転体42が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部となる。なお、定着装置40の構成については、後に詳述する。
カール矯正装置60は、定着装置40から排出された記録用紙5を当該定着装置40の加熱用回転体41と加圧用回転体42が接触する接触部の圧接方向と逆方向に湾曲させた状態で搬送するベルト形態又はロール形態の第1の矯正用回転体61と、この第1の矯正用回転体61の軸方向にほぼ沿う状態で所定の圧力で接触して回転するロール形態又はベルト形態の第2の矯正用回転体62などを配置して構成されたものである。第1の矯正用回転体61と第2の矯正用回転体62が圧接する圧接部がカール矯正部となる。なお、カール矯正装置60の構成については、後に詳述する。
給紙装置30は、作像装置10(Y,M,C,K)の鉛直方向に沿った下方側の位置に存在するよう配置される。この給紙装置30は、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する複数(又は単数)の用紙収容体31と、用紙収容体31から記録用紙5を1枚ずつ送り出す送出装置32とで主に構成される。用紙収容体31は、例えば、図示しないガイドレールによって装置本体1aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側に引き出すことができるように取り付けられている。
記録用紙5としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ等に使用される普通紙やトレーシングペーパー等の薄紙、あるいはOHPシート等が挙げられる。定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録用紙5の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等の坪量が相対的に大きい所謂厚紙なども好適に使用することができる。
給紙装置30と二次転写装置26との間には、図1に示されるように、給紙装置30から送り出される記録用紙5を二次転写位置まで搬送する単数又は複数の用紙搬送ロール対33や図示しない搬送ガイドで構成される給紙搬送路34が、装置本体1aの左側面に鉛直方向に沿って設けられている。給紙搬送路34において二次転写位置の直前の位置に配置される用紙搬送ロール対33は、例えば記録用紙5の搬送時期を調整するロール(レジストロール)として構成されている。また、二次転写装置26からカール矯正装置60の上方にまでわたる領域には、二次転写装置26から送り出される二次転写後の記録用紙5を定着装置40及びカール矯正装置60へと搬送するための第1の搬送路の一例としての用紙搬送路35が設けられている。用紙搬送路35は、第1の搬送方向である鉛直方向に沿って配置されている。
また、カール矯正装置60の上部には、カール矯正装置60によりカールが矯正された記録用紙5を装置本体1aの上部(上端面)に設けられた第1用紙排出部51に排出するための搬送ロール52及び第1用紙排出ロール対43を備えた第1排出搬送路44が設けられている。
さらに、カール矯正装置60の上部には、当該カール矯正装置60でカールが矯正された記録用紙5を、用紙搬送路35と搬送方向が異なる装置本体1aの外面(上端面)に沿った第2の搬送方向である略水平方向に沿って搬送するとともに、装置本体1aの一側面(右側面)に設けられた後処理装置の一例としてのスタックトレイ71へと搬送して排出する第2の搬送路の一例としての第2排出搬送路36が設けられている。スタックトレイ71は、上下方向及び前後方向に移動自在に構成され、画像形成装置1から排出される記録用紙5を任意の枚数(複数又は単数)毎に上下方向及び前後方向に排出位置を異ならせて収容自在に構成されている。なお、後処理装置は、スタックトレイ71に限定されるものではなく、記録用紙5に対して他の用紙を合流させる合流処理、記録用紙5に対して穿孔処理や折り曲げ処理、あるいは孔空け処理等の任意の後処理を行うものであっても良い。
第2排出搬送路36は、記録用紙5を搬送する複数の用紙搬送ロール対37と、記録用紙5を案内するよう上下に対向配置された搬送ガイド38a,38bを備える。装置本体1aの用紙排出部には、用紙排出用の開口部39と用紙排出ロール対39aが設けられている。
また、カール矯正装置60の上方には、第1排出搬送路44と第2排出搬送路36とを切り替える第1の切替ゲート45が設けられている。第1用紙排出ロール対43は、その回転方向が正転方向(排出方向)と逆転方向に切り替え可能に構成されている。また、第1用紙排出ロール対43の手前には、記録用紙5の搬送方向を切り替える第2の切替ゲート46が設けられている。記録用紙5の両面に画像を形成する場合には、片面に画像が形成された記録用紙5の後端が第2の切替ゲート46を通過した後、第1用紙排出ロール対43の回転方向を正転方向(排出方向)から逆転方向に切り替える。第1用紙排出ロール対43によって逆転方向に搬送される記録用紙5は、第2の切替ゲート46によって搬送経路が水平方向に切り替えられ、装置本体1aの側面に沿って略鉛直方向に沿うように形成された両面用搬送経路48へと搬送される。両面用搬送経路48は、表裏を反転させた状態で記録用紙5を用紙搬送ロール対33へと搬送する用紙搬送ロール対49や図示しない搬送ガイド等を備えている。なお、符号47は下方に位置する用紙収容体31や図示しない手差しトレイから給紙される記録用紙5を用紙搬送ロール対33へと搬送する用紙搬送ロール対を示している。
図1中、符号145(Y,M,C,K)は、紙面に直交する方向に延びる円筒形状に形成され、水平方向に沿って配列されて対応する現像装置14(Y,M,C,K)に供給する少なくともトナーを含む現像剤を収容した現像剤容器の一例としてのトナーカートリッジをそれぞれ示している。
トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)は、装置本体1a内の上部において、第2排出搬送路36の下方に近接して配置されている。更に説明すると、第2排出搬送路36は、装置本体1aの外面である上端面を構成する第1用紙排出部51の下方に位置し、複数のトナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の外周に近接して配置されている。この実施例では、トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の内部に収容されるトナー(現像剤)の量を確保するため、トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の容積(直径)が可能な限り大きく設定されている。また、ブラック(K)のトナーを収容したトナーカートリッジ145Kは、トナーの使用頻度(使用量)を考慮して、他のカラーのトナーカートリッジ145(Y,M,C)に比較して容積(直径)が大きく設定されている。そのため、トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)は、装置本体1a内の上部において、当該装置本体1aの右側面から定着装置40及びカール矯正装置60にわたり配置されている。ブラック(K)のトナーカートリッジ145Kは、発熱を伴う定着装置40及び定着直後の加熱された記録用紙5が通過するカール矯正装置60に近接した位置に存在する。また、カラーのトナーカートリッジ145(Y,M,C)を含めたすべてのトナーカートリッジ145(Y,M,C,K)は、定着直後の加熱された記録用紙5が通過する第2排出搬送路36の下方に近接して配置されている。トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)は、定着装置40やカール矯正装置60、或いは第2排出搬送路36を通過する記録用紙5から熱的な影響を受け易い位置に配置されている。
各トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の下方には、当該トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)から供給されるトナーを対応する現像装置14(Y,M,C,K)へそれぞれ搬送するトナー搬送装置146(Y,M,C,K)が設けられている。
また、図1中符号200は、画像形成装置1の動作を統括的に制御する制御装置を示している。制御装置200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、あるいはこれらCPUやROM等を接続するバス、通信インターフェイスなどを備えている。
さらに、図1中符号70は作像装置10を構成する感光体ドラム11、帯電装置12及びドラム清掃装置16を備えた感光体ユニット、あるいは現像装置14を構成する現像ユニットを装置本体1aに対して着脱する際に案内する案内部材を示している。
<画像形成装置の動作>
以下、画像形成装置1による基本的な画像形成動作について説明する。
ここでは、前記4つの作像装置10(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成するフルカラーモードにおける動作を説明する。
画像形成装置1は、制御装置200によって制御され、画像読取装置3に装着された図示しない操作パネル、あるいは図示しないユーザインターフェイスやプリンタドライバ等からフルカラーの画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、4つの作像装置10(Y,M,C,K)、中間転写装置20、二次転写装置26、定着装置40、カール矯正装置60等が始動する。
そして、各作像装置10(Y,M,C,K)においては、図1に示されるように、まず各感光体ドラム11が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置12が各感光体ドラム11の表面を所要の極性(実施例1ではマイナス極性)及び電位にそれぞれ帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光体ドラム11の表面に対し、画像形成装置1に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光を照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)が、感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーを現像ロールからそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。各作像装置10(Y,M,C,K)の現像装置14には、トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)から適宜トナーが供給される。
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が一次転写位置まで搬送されると、一次転写装置15(Y,M,C,K)が、その各色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して順番に重ね合わされるような状態で一次転写させる。
また、一次転写が終了した各作像装置10(Y,M,C,K)では、ドラム清掃装置16が付着物を掻き取るように除去して感光体ドラム11の表面を清掃する。これにより、各作像装置10(Y,M,C,K)は、次の作像動作が可能な状態にされる。
続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置まで搬送する。一方、給紙装置30では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路34に送り出す。給紙搬送路34では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対33が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置に送り出して供給する。
二次転写位置においては、二次転写装置26が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した中間転写装置20では、ベルト清掃装置27が二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21から剥離された後に用紙搬送路35を介して定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する加熱用回転体41と加圧用回転体42との間の接触部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)を施して未定着のトナー像を記録用紙5に定着させる。定着が終了した後の記録用紙5は、用紙搬送路35に沿ってカール矯正装置60へと搬送され、定着装置40とは逆方向の凹凸関係の接触部を形成する第1及び第2の矯正用回転体61,62との接触部を通過することにより、定着装置40で形成されたカールが矯正される。その後、カールが矯正された記録用紙5は、その片面への画像の形成を行うだけの画像形成動作のときは、用紙搬送ロール対37により装置本体1aの右側面に設置されたスタックトレイ71に排出されるか、又は第1用紙排出ロール対43により装置本体1aの上部に設置された第1用紙排出部51に排出される。
また、記録用紙5の両面に画像を形成する場合は、片面に画像が形成された記録用紙5を第1用紙排出ロール対43へと搬送し、当該第1用紙排出ロール対43により第1用紙排出部51へ排出せず、第1用紙排出ロール対43の回転方向を逆転させて記録用紙5の表裏を反転させた後に両面用搬送経路48を介して再度二次転写装置26へと搬送し、記録用紙5の裏面にトナー像を転写する。裏面にトナー像が転写された記録用紙5は、用紙搬送路35を介して定着装置40まで搬送され、定着装置40により定着処理(加熱及び加圧)を施されるとともにカール矯正装置60によりカールが矯正されて、用紙搬送ロール対37などにより、例えば、装置本体1aの右側面に設置されたスタックトレイ71等に排出される。
以上の動作により、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が形成された記録用紙5が出力される。なお、画像形成装置1では、ブラック(K)の作像装置10Kのみを用いて記録用紙5にモノクロの画像を形成しても勿論よい。
<画像形成装置の特徴部分の構成>
図2は実施例1のカール矯正装置の近傍の要部説明図である。
この実施例1に係る画像形成装置1は、図1及び図2に示されるように、第1の搬送路としての用紙搬送路35とブラック(K)のトナーカートリッジ145Kとの間に、カール矯正装置60及び用紙搬送路35を通過する記録用紙5に対して送風する送風手段の一例としての複数(図示例では、3個)の送風ファン64が設けられている。
また、カール矯正装置60は、複数の送風ファン64からの空気流(エアーフロー)を第1の矯正用回転体の一例としてのカール矯正ベルト61の周方向に案内するガイド部材65,66を有している。ガイド部材65,66は、カール矯正ベルト61の上下に配置され、送風ファン64側に吸気口を備えているとともに、カール矯正ベルト61の外周を略半周にわたり覆うように配置されている。
図3は実施例1の定着装置およびカール矯正装置の近傍の要部拡大図である。
送風ファン64は、図3に示されるように、トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)と第2排出搬送路36の間に形成される送風用の空間80を介して装置本体1aの右側面から外部の空気を吸気する。トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の上部には、当該トナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の上部を覆う薄い板状の被覆部材81が設けられている。被覆部材81は、その一端部81aが送風ファン64の下端部に連結されている。被覆部材81は、送風ファン64の下端部からブラック(K)のトナーカートリッジ145Kの外周形状に沿って湾曲した湾曲部81bを介してトナーカートリッジ145(Y,M,C,K)の上部に略水平に配置された平板部81cを備えている。平板部81cの先端は、イエロー(Y)のトナーカートリッジ145Yの上部に用紙搬送ロール対37を回避するように配置されている。
送風ファン64は、用紙排出用の開口部39或いは装置本体1aの右側面に開口された図示しないルーバー等を介して吸気する。吸気された空気は、被覆部材81と第2排出搬送路36の下方に位置する搬送ガイド38bとの間に形成される送風用の空間80を介して送風ファン64へと送られる。
図4は実施例1の送風用の空間の説明図である。
図4において、第2排出搬送路36の上方の搬送ガイド38aには、当該第2排出搬送路36を搬送される記録用紙5の熱を外部に放出するため複数のスリット状の開口部を備えたルーバー85が設けられている。
図3において、送風ファン64の下方には、定着装置40の加熱用回転体41の側方を二重に覆う二重ダクト86が設けられている。二重ダクト86は、定着装置40の加熱用回転体41の側方に配置された側面略L字形状の板金87により覆われた空間から形成される第1のダクト部88と、第1のダクト部88を形成する板金87の背面側(トナーカートリッジ側)に配置され、定着装置40とトナーカートリッジ145Kとの間に、定着装置40の長手方向に沿う方向に、断面矩形状に区画された閉空間からなる空気流路を形成する第2のダクト部89を備えている。第1のダクト部88及び第2のダクト部89は、定着装置40の長手方向に沿って略全長にわたり設けられている。
図5は実施例1の第1のダクト部の要部説明図である。
図6は実施例1の第1のダクト部の通気孔近傍の説明図である。
図5において、第2のダクト部89は、装置本体1aの前面側の端部89aが閉塞されている。図6において、第1のダクト部88は、装置本体1aの背面側の端部88aが閉塞されている。第1のダクト部88は、装置本体1aの背面側の端部88aにおいて、板金87に開口された複数の通気孔89bを介して第2のダクト部89に連通されている。
図7は実施例1の第2ダクト部の要部説明図である。
図8は実施例1の排気装置の斜視図である。
図9は図8のIX−IX線に沿った断面で切断した斜視図である。
図10は図9の矢印X方向から見た図である。
図11は図9のXI−XI線断面図である。
図7において、第2のダクト部89は、装置本体1aの背面側において排気ダクト90に接続されている。図7〜図9において、排気ダクト90は下端部が第2のダクト部89に接続され、上方に延びている。図8、図9において、排気ダクト90の上端部は、清流部91の上流端に接続されている。図8〜図11において、清流部91は、排気方向の上流側に配置された狭窄部92を有する。狭窄部92は、気体の排気方向Yaに対して、下流側に行くにつれて気体の流路92aの幅方向(左右方向、Y方向)が狭まるように形成されている。
狭窄部92の下流側には、拡大部93が接続されている。図10において、拡大部93は、排気方向Yaの下流側に行くにつれて、流路93aの幅方向(後述するフィルター96,97の長手方向)が拡大するように形成されている。図11において、実施例1の拡大部93では、天井部93bおよび底部93cも下流側に行くにつれて流路93aが広がるように、上下方向(後述するフィルター96,97の短手方向)の高さが形成されている。
前記狭窄部92および拡大部93により実施例1の清流部91が構成されている。
拡大部93の下流側には、捕集部材の収容部の一例としてのフィルター室94が接続されている。
フィルター室94には、排気方向Yaの上流側に、第1の捕集部材の一例としてのUFPフィルター96が収容されている。UFPフィルター96は、不織布が、繰り返し折り返された形状、いわゆるプリーツ形状、カーテン状に形成されている。UFPフィルター96は、市販のフィルターであり、ヨーロッパの環境規制(ブルーエンジェル)で対象となっている直径0.1μm以下の超微粒子粉塵(UFP:Ultrafine Particle)や紙粉、浮遊トナー等を捕集可能なフィルターである。
また、フィルター室94には、UFPフィルター96の下流側には、第2の捕集部材の一例としての活性炭フィルター97が収容されている。活性炭フィルター97は、活性炭が分散されたコルゲートハニカム構造のフィルターであり、市販のフィルターを使用可能である。活性炭フィルター97は、主に、気体中の臭気を除去可能なフィルターである。なお、実施例1では、活性炭フィルター97は、UFPフィルター96に比べて、圧損(圧力損失)が低いものが使用されている。すなわち、活性炭フィルター97のほうが、UFPフィルター96よりも空気、排気が通過しやすい。
前記各フィルター96,97により、実施例1の捕集部材96+97が構成されている。
実施例1の各フィルター96,97は、フィルター室94の底部および天井部に形成された案内部材の一例としてのガイドレール94aに沿って移動可能に支持されている。したがって、実施例1の各フィルター96,97は、フィルター室94に対して左右方向に着脱可能に支持されている。なお、各フィルター96,97には、ハウジングの左端部に、つまみ部96a,97aが形成されている。したがって、作業者がつまみ部96a,97aを操作して、フィルター96,97を着脱可能である。
なお、実施例1では、図10に示すように、狭窄部92は、フィルター室94やフィルター96,97に対して、狭窄部92の最も狭い部分(下流端)92bの幅L1は、フィルター96,97の長手方向(左右方向)の長さL2よりも短く設定されている。そして、図10に示すように、狭窄部92は、フィルター96,97の長さ方向に対して、右側、すなわち、フィルター96,97の取り外し方向の上流側に配置されている。よって、狭窄部92は、フィルター96,97の着脱口94bに対して、奥側に配置されている。
排気方向Yaに対して、フィルター室94の下流側には、集気部98が接続されている。集気部98は、下流側に行くにつれて流路98aが窄まるように形成されている。したがって、フィルター96,97を通過した排気が下流側に行くにつれて集められる。
集気部98の下流側には、排気部材の一例としての遠心ファン99が配置されている。遠心ファン99は、集気部98の気体を吸気して、左方に向けて排気する。遠心ファン99の左方には、筐体の一例としての画像形成装置1の装置本体1aの外面に続く排出部101が接続されている。
前記符号89〜101を付した各部材により、実施例1の排気装置89〜101が構成されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置1では、画像形成時に、遠心ファン99が作動して、定着装置40やカール矯正装置60の近傍の気体が吸引され、排気される。定着装置40近傍のUFPや浮遊トナーを含む排気は、清流部91を通じてフィルター96,97を通過して清浄化されて排気される。
ここで、実施例1の清流部91では、上流側に狭窄部92が配置され、下流側に拡大部93が配置されている。
狭窄部92や拡大部93を有さずに、排気の流路をフィルター96,97の幅と同じ幅に形成すると、すなわち、断面が一定の筒状の流路からフィルターに排気を送ると、排気の流路のために大きな空間を確保する必要がある。したがって、画像形成装置1が大型化する問題がある。
なお、特許文献1に記載の構成では、2つのフィルターを離して配置したり、バイパス部を離れた位置に形成する必要があり、全体として必要な空間が大きく、大型化の問題がある。また、特許文献2に記載の構成でも、経路を分岐させた後、合流させるため、経路を配置する空間が必要となり、大型化する問題がある。
狭窄部92を有さず、筒状の流路からフィルターの幅に向けて流路が拡大する拡大部のみを有する構成では、流路が拡大する前の上流側のダクト部分において、気体の流れに乱流や渦が発生することがあり、乱流等が拡大部で広がりにくい。したがって、フィルターの特定の部分だけに排気が吹き付けられることとなる。よって、フィルターの一部だけが優先的に汚れてしまい、吹き付けられにくい部分がほとんど汚れない。したがって、フィルターの長手方向で汚れ具合にばらつきが発生しやすい。この状態では、フィルター交換時にフィルターのほとんど使用されない部分を廃棄することとなり、資源の無駄が発生する。
これに対して、実施例1では、拡大部93の上流側に狭窄部92が配置されている。したがって、狭窄部92を通過する際に、気体は絞られる形となる。よって、排気ダクト90を通過中は乱流の気体でも、狭窄部92を通過する際に、窄まる流路92aを通過する過程で、乱流が治まりやすい。したがって、乱流が治まった気体は、拡大部93に差し掛かると、乱流に比べて壁面に沿って流れやすく、拡大部93に沿って拡大しやすい。
したがって、狭窄部92を有しない場合に比べて、フィルター96,97の長手方向の全域に排気が吹き付けられやすくなる。よって、フィルター96,97の長手方向で、汚れ具合のばらつきが抑制される。したがって、フィルター96,97の長手方向の全域を使用して排気が清浄化される。
また、実施例1では、フィルター96,97の上流側の拡大部93で流路93aが拡大している。流路93aが拡大すると、気体の流速は低下する。一般に、同じ風量であれば、流速が高い場合に比べて、流速が低い方がフィルター96,97でUFP等を捕集しやすい。よって、実施例1では、フィルター96,97に送られる排気の流速が低下しない場合に比べて、フィルター96,97の捕集性能を向上させることが可能である。
特に、実施例1では、圧力損失の大きなUFPフィルター96が上流側に配置されている。したがって、UFPフィルター96は気体が通過しにくく、結果として気体の流速が遅くなりやすい。よって、実施例1では、拡大部93での流速の低下に加えて、UFPフィルター96でも流速が低下され、全体として、フィルター96,97の捕集性能が向上しやすい。
さらに、実施例1では、UFPフィルター96を活性炭フィルター97よりも上流側に配置している。活性炭フィルター97を上流側に配置すると、活性炭フィルター97が、UFP等も捕集することとなり、結果として、活性炭フィルター97の寿命が短くなる。これに対して、実施例1では、UFPフィルター96を上流側に配置して、UFPや紙粉等を先に除去して、UFP等が除去された気体を活性炭フィルター97に通している。したがって、全体としてフィルター96,97の寿命を長くすることが可能である。
また、実施例1では、狭窄部92は、フィルター96,97の取り出し方向の上流側に配置されている。狭窄部92と拡大部93で、フィルター96,97の幅方向で汚れ具合のばらつきは抑制されるが、それでも、狭窄部92の排気方向Yaの下流側が最も汚れやすい。
仮に、フィルター96,97を取り出す際に、最も汚れた部分が、手前側にあると、最も汚れた部分が、取り出し開始直後に引き出されて、引き出し作業の間、外部に露出した状態となる。したがって、フィルター96,97から浮遊トナー等が放出されたり、漏出しやすくなる。これに対して、実施例1では、最も汚れる部分が、取り出し方向の奥側にあり、手前にある場合に比べて、外部に露出する時間が短くなる。よって、浮遊トナーの漏出が抑制され、画像形成装置1や、周囲の床や室内等を汚すことが低減される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての画像形成装置1による構成を例示したが、これに限定されない。プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能であり、いわゆるタンデム式の画像形成装置に限定されず、ロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、カール矯正装置60を備えない構成にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、定着装置40やカール矯正装置60近傍の空気を清浄化して排気する排気装置を例示したが、これに限定されない。帯電装置近傍の空気を排気したり、現像装置近傍の空気を排気する排気装置等、排気が必要な個所の排気装置に適用可能である。
(H04)前記実施例において、拡大部93は、フィルター96,97の長手方向と短手方向の両方を拡大する構成を例示したが、これに限定されない。長手方向の拡大のほうが特に重要であるので、短手方向は拡大しない構成とすることが可能である。短手方向には、拡大または長さ同一の構成が望ましいが、窄める形状とすることも可能である。また、実施例では、狭窄部92は長手方向のみ窄める形を例示したが、短手方向にも窄める形状とすることも可能である。また、狭窄部92は、短手方向に窄めるまたは長さ同一であることが望ましいが、短手方向に拡大する構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、フィルター96,97は2つ使用する構成を例示したが、これに限定されない。用途や要求される排気の清浄度、設計、仕様等に応じて、フィルターの数を1つのみとしたり、3つ以上使用する構成とすることも可能である。また、フィルターの種類も用途等に応じて変更可能である。さらに、圧力損失の大きな順に並べることが望ましいが、圧力損失に関係なく配置することも可能である。ただし、上流側に寿命の長いものを配置し、下流側に寿命の短いものを配置したほうが、上流側のフィルターである程度清浄化された気体が下流側のフィルターを流れることとなり、全体としての寿命を長くすることが可能である。
1…画像形成装置
1a…筐体、
5…媒体、
11…像保持体、
15+20…転写装置、
40…定着装置、
89〜101…排気装置、
91…清流部、
92…狭窄部、
92a,93a,94,98a,101…流路、
93…拡大部、
96…第1の捕集部材、
96,97…捕集部材、
97…第2の捕集部材、
99…排気部材、
L1…狭窄部の最も狭い部分の幅、
L2…捕集部材の長手方向の長さ、
Ya…排気方向。

Claims (8)

  1. 筐体と、
    筐体の内部の気体を外部に排気する排気部材と、
    気体の流路の途中に配置され、気体中の塵埃を捕集する捕集部材と、
    気体の排気方向に対して、前記捕集部材の上流側に配置され且つ下流側に行くに連れて流路が狭まる狭窄部と、前記狭窄部の下流側に配置され且つ下流側に行くに連れて流路を拡大する拡大部と、を有し、狭窄部の最も狭い部分の幅は、捕集部材の長手方向の長さよりも短い清流部と、
    を備えたことを特徴とする排気装置。
  2. 第1の捕集部材と、第1の捕集部材に対して排気方向の下流側に配置された第2の捕集部材とを有する前記捕集部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  3. 排気方向の上流側に第1の捕集部材を配置し、下流側に第1の捕集部材よりも圧力損失の低い第2の捕集部材を配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気装置。
  4. 筐体に対して着脱可能に支持された前記捕集部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の排気装置。
  5. 捕集部材の取外し方向の上流側に配置された前記狭窄部、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の排気装置。
  6. 前記拡大部に対応して、前記捕集部材の短手方向の流路の大きさも広く形成された
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の排気装置。
  7. 像保持体と、
    前記像保持体に形成された画像を媒体に転写する転写装置と、
    媒体に転写された画像を定着する定着装置と、
    画像形成装置の内部の気体を外部に排気する請求項1ないし6のいずれかに記載の排気装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記定着装置からの気体を排気する前記排気装置、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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