JP2019045763A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】狭額縁化が可能な表示装置を提供する。【解決手段】表示装置１は、光源と、導光体ＬＧと、可撓性の表示パネルＰＮＬと、第１偏光板ＰＬ１とを備えている。前記導光体は、第１面と、前記第１面に対向する第２面と、前記第１面および前記第２面を繋ぐ側面とを有し、前記光源からの光を前記第１面から出射させる。前記表示パネルは、表示領域を有し、前記第１面からの光が前記表示領域に入射する。前記第１偏光板は、前記導光体と前記表示パネルの間に配置される。前記表示パネルは、前記第１面に対向するように配置される。前記表示パネルの端部は、前記側面に沿って、前記第２面に向けて曲げられる。前記第１偏光板は、前記側面に面している。【選択図】図３

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。

例えば、液晶表示装置などの表示装置は、バックライトと、バックライトからの光を用いて画像を表示する表示パネルとを備えている。バックライトは、光源と、光源からの光を導光して表示パネルと対向する上面から出射させる導光体とを備えている。

導光体は、その裏面および側面を覆うフレームに収容されている。フレームは、導光体を支持するだけでなく、導光体の側面から出射する光の一部を反射して導光体に戻す役割や、当該光を遮って導光体の外部への光漏れを防ぐ役割を担う。

このような構成の表示装置においては、側面を覆うフレームの厚さの分、表示装置の額縁領域が広がってしまう。一方で、側面を覆うフレームを除去すると、バックライトの光利用効率の低下や、外部への光漏れが生じ、表示装置の品質が低下し得る。したがって、側面を覆うフレームを除去することは困難である。

特開２０１４−１７０１５９号公報

本開示の一態様における目的は、狭額縁化が可能な表示装置を提供することである。

一実施形態に係る表示装置は、光を放つ光源と、導光体と、可撓性の表示パネルと、第１偏光板とを備えている。前記導光体は、第１面と、前記第１面の反対側の第２面と、前記第１面および前記第２面を繋ぐ側面とを有し、前記光源からの光を導光して前記第１面から出射させる。前記表示パネルは、前記第１面に対向する表示領域を有し、前記第１面からの光を用いて前記表示領域に画像を表示する。前記第１偏光板は、前記導光体と前記表示パネルの間に配置されている。前記表示パネルおよび前記第１偏光板は、前記側面に沿って曲げられている。前記第１偏光板は、曲げられた領域において、前記側面に面している。

他の実施形態に係る表示装置は、光を放つ光源と、導光体と、可撓性の表示パネルと、反射材とを備えている。前記導光体は、第１面と、前記第１面の反対側の第２面と、前記第１面および前記第２面を繋ぐ側面とを有し、前記光源からの光を導光して前記第１面から出射させる。前記表示パネルは、前記第１面に対向する表示領域を有し、前記第１面からの光を用いて前記表示領域に画像を表示する。前記反射材は、前記側面に面している。前記表示パネルは、前記側面に沿って曲げられている。前記表示パネルが曲げられた領域において、前記表示パネルと前記側面の間に前記反射材が位置している。

図１は、第１実施形態における表示装置の構成例を概略的に示す分解斜視図である。 図２は、第１実施形態における表示装置の表示領域における概略的な断面図である。 図３は、第１実施形態における表示装置の、導光体の側面近傍の概略的な断面図である。 図４は、比較例に係る表示装置の概略的な断面図である。 図５は、第２実施形態における表示装置の概略的な断面図である。 図６は、第３実施形態に係る表示装置の概略的な断面図である。 図７は、第４実施形態に係る表示装置の概略的な断面図である。

一実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一又は類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。

本実施形態においては、表示装置の一例として、液晶表示装置を開示する。ただし、本実施形態は、他種の表示装置に対する、本実施形態にて開示される個々の技術的思想の適用を妨げるものではない。

［第１実施形態］
図１は、表示装置１の構成例を概略的に示す分解斜視図である。表示装置１は、バックライトＢＬと、表示パネルＰＮＬとを備えている。図示したように第１方向Ｘ、第２方向Ｙおよび第３方向Ｚを定義する。各方向Ｘ，Ｙ，Ｚは、本実施形態においては互いに直交する方向であるが、垂直以外の角度で交わってもよい。本開示においては、第３方向Ｚの矢印が示す方向を「上方」あるいは「上」と称し、この矢印の反対方向を「下方」あるいは「下」と称する。

図１の例において、バックライトＢＬは、光源ユニットＬＵと、導光体ＬＧと、反射材ＲＦとを備えたサイドエッジ型のバックライトである。但し、バックライトＢＬの構成は図１の例に限られず、画像表示に必要な光を供給する構成であればよい。

図１の例において、表示パネルＰＮＬおよび導光体ＬＧは、いずれも第１方向Ｘに沿う短辺と、第２方向Ｙに沿う長辺とを有する長方形状に形成されている。表示パネルＰＮＬおよび導光体ＬＧは、長方形状に限られず、他の形状であってもよい。

導光体ＬＧは、第１主面Ｆ１と、第１主面Ｆ１の反対側の第２主面Ｆ２とを有している。さらに、導光体ＬＧは、第１主面Ｆ１と第２主面Ｆ２を繋ぐ第１側面ＳＦ１、第２側面ＳＦ２、第３側面ＳＦ３および第４側面ＳＦ４を有している。第１側面ＳＦ１および第２側面ＳＦ２は第２方向Ｙと平行であり、第３側面ＳＦ３および第４側面ＳＦ４は第１方向Ｘと平行である。

光源ユニットＬＵは、第３側面ＳＦ３に沿って第１方向Ｘに並んだ複数の光源ＬＳを備えている。光源ＬＳは、例えば発光ダイオードであるが、有機エレクトロルミネッセンス素子などの他種の発光素子であってもよい。反射材ＲＦは、第２主面Ｆ２に面している。例えば、反射材ＲＦは、銀やアルミニウムなどの反射率に優れた金属材料で形成された層を有している。

光源ＬＳからの光は、第３側面ＳＦ３から導光体ＬＧに入射する。導光体ＬＧは、第３側面ＳＦ３から入射した光を導光し、主に第１主面Ｆ１から出射する。第２主面Ｆ２からも光が出射し得るが、この光は反射材ＲＦで反射されて導光体ＬＧに戻される。

表示パネルＰＮＬは、透過型の液晶パネルであり、第１基板ＳＵＢ１と、第１基板ＳＵＢ１に対向する第２基板ＳＵＢ２と、これら基板ＳＵＢ１，ＳＵＢ２の間に封入された液晶層ＬＣとを備えている。表示パネルＰＮＬは、複数の画素ＰＸを含む表示領域ＤＡと、表示領域ＤＡの周りの周辺領域ＳＡとを有している。複数の画素ＰＸは、第１方向Ｘおよび第２方向Ｙに沿ってマトリクス状に配列されている。表示領域ＤＡは、導光体ＬＧの第１主面Ｆ１と対向している。例えば、表示領域ＤＡと第１主面Ｆ１の形状は一致している。

表示装置１は、さらに、光学シート群ＯＧと、第１偏光板ＰＬ１と、第２偏光板ＰＬ２と、コントローラＣＴとを備えている。光学シート群ＯＧは、例えば、第１主面Ｆ１からの光を拡散する拡散シートＤＦと、多数のプリズムレンズが形成された第１プリズムシートＰＲ１および第２プリズムシートＰＲ２とを含む。但し、光学シート群ＯＧの構成はこれに限定されない。

第１偏光板ＰＬ１は、光学シート群ＯＧと第１基板ＳＵＢ１の間に配置されている。第２偏光板ＰＬ２は、第２基板ＳＵＢ２の上方に配置されている。すなわち、表示パネルＰＮＬは、第１偏光板ＰＬ１と第２偏光板ＰＬ２の間に配置されている。第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２の偏光軸は、互いに直交している。

コントローラＣＴは、表示パネルＰＮＬおよび光源ユニットＬＵを制御する。例えばコントローラＣＴは、ＩＣや各種の回路素子によって構成することができる。表示パネルＰＮＬを制御するＩＣと、光源ユニットＬＵを制御するＩＣとでコントローラＣＴが構成されてもよい。この場合において、各ＩＣは、互いに離間した位置に配置されてもよい。

図２は、表示領域ＤＡにおける表示装置１の概略的な断面図である。ここでは、バックライトＢＬおよび光学シート群ＯＧの図示を省略している。
第１基板ＳＵＢ１は、第１絶縁基体１０と、絶縁層１１〜１５と、第１配向膜１６と、スイッチング素子ＳＷと、画素電極ＰＥと、共通電極ＣＥと、金属層ＭＬとを備えている。スイッチング素子ＳＷは、半導体層ＳＣと、第１電極Ｅ１と、第２電極Ｅ２と、第３電極Ｅ３とを備えている。

金属層ＭＬは、第１絶縁基体１０の上面に配置されている。金属層ＭＬと第１絶縁基体１０の間に絶縁層が介在してもよい。絶縁層１１は、金属層ＭＬおよび第１絶縁基体１０の上面を覆っている。半導体層ＳＣは、絶縁層１１の上に配置されている。絶縁層１２は、半導体層ＳＣおよび絶縁層１１を覆っている。第１電極Ｅ１は、絶縁層１２の上に配置されている。絶縁層１３は、第１電極Ｅ１および絶縁層１２を覆っている。第２電極Ｅ２および第３電極Ｅ３は、絶縁層１３の上に配置されている。絶縁層１４は、第２電極Ｅ２、第３電極Ｅ３および絶縁層１３を覆っている。共通電極ＣＥは、絶縁層１４の上に配置されている。絶縁層１５は、共通電極ＣＥを覆っている。画素電極ＰＥは、絶縁層１５の上に配置されている。第１配向膜１６は、画素電極ＰＥおよび絶縁層１５を覆っている。

第１電極Ｅ１は、例えば走査信号が供給される走査線Ｇの一部であり、絶縁層１２，１３を貫通するコンタクトホールを通じて半導体層ＳＣに接触している。第２電極Ｅ２は、例えば映像信号が供給される信号線Ｓの一部であり、絶縁層１２，１３を貫通するコンタクトホールを通じて半導体層ＳＣに接触している。

金属層ＭＬは、第１電極Ｅ１と半導体層ＳＣとが対向する領域の直下に位置している。金属層ＭＬは、反射率が高く遮光性に優れた金属材料、例えばアルミニウム単体またはアルミニウム合金で形成されている。バックライトＢＬからの光が第１電極Ｅ１と対向する半導体層ＳＣの一部に入射すると、スイッチング素子ＳＷにリーク電流が生じ得る。金属層ＭＬは、バックライトＢＬからの光を遮光（反射）し、当該リーク電流の発生を防止する。

画素電極ＰＥおよび共通電極ＣＥは、例えばインジウム・ティン・オキサイド（ＩＴＯ）などの透明導電材料で形成されている。図示した例では、画素電極ＰＥが複数のスリットＰＳＬを有している。ただし、画素電極ＰＥは、スリットＰＳＬを有さなくてもよい。

第２基板ＳＵＢ２は、第２絶縁基体２０と、遮光層２１と、カラーフィルタ２２と、オーバーコート層２３と、第２配向膜２４とを備えている。遮光層２１は、第２絶縁基体２０の下面に配置され、第１電極Ｅ１（走査線Ｇ）、第２電極Ｅ２（信号線Ｓ）、第３電極Ｅ３および金属層ＭＬと対向している。カラーフィルタ２２は、遮光層２１および第２絶縁基体２０の下面を覆っている。オーバーコート層２３は、カラーフィルタ２２を覆っている。第２配向膜２４は、オーバーコート層２３を覆っている。液晶層ＬＣは、第１配向膜１６と第２配向膜２４の間に位置している。

以上の表示パネルＰＮＬの構造は一例に過ぎず、その他にも種々の構造を適用できる。例えば、共通電極ＣＥは第２基板ＳＵＢ２に設けられてもよい。また、液晶層ＬＣと画素電極ＰＥの間に共通電極ＣＥが配置されてもよい。

第１偏光板ＰＬ１は、第１接着層ＡＤ１によって第１絶縁基体１０の下面に貼り付けられている。第２偏光板ＰＬ２は、第２接着層ＡＤ２によって第２絶縁基体２０の上面に貼り付けられている。

第１偏光板ＰＬ１は、いわゆる反射型偏光板であり、第１層Ｌ１と、第２層Ｌ２とを含む。第１層Ｌ１は、第２層Ｌ２と第１接着層ＡＤ１の間に位置している。第１層Ｌ１と第２層Ｌ２の間にこれらを接着する接着層が介在してもよい。第１層Ｌ１は、バックライトＢＬからの光の第１偏光成分Ｃ１（例えばＰ波）を透過し、当該光の第２偏光成分Ｃ２（例えばＳ波）を吸収する偏光子を有している。第２層Ｌ２は、バックライトＢＬからの光の第１偏光成分Ｃ１を透過し、第２偏光成分Ｃ２を反射する。第２層Ｌ２によって反射された光は、例えば図１に示した反射材ＲＦで反射され、再び第２層Ｌ２に至る。第２層Ｌ２と反射材ＲＦの間で反射が繰り返され、やがて第２偏光成分Ｃ２の光が第１偏光成分Ｃ１の光に変換されて、第２層Ｌ２を透過する。このように、第２層Ｌ２によってバックライトＢＬからの光の第２偏光成分が再利用され、表示パネルＰＮＬに入射する光の輝度が高まる。

第１絶縁基体１０および第２絶縁基体２０は、例えばポリイミド、ポリエステルまたはポリカーボネートなどの樹脂材料で形成されている。これにより、第１絶縁基体１０および第２絶縁基体２０は、可撓性を有している。さらに、表示パネルＰＮＬも可撓性を有している。表示パネルＰＮＬは、図１に示した導光体ＬＧの第１〜第４側面ＳＦ１〜ＳＦ４に沿って曲げられている。ただし、表示パネルＰＮＬは、第１〜第４側面ＳＦ１〜ＳＦ４の少なくとも１つに沿って曲げられていればよく、いずれかの側面の近傍で曲げられていなくてもよい。

図３は、第１側面ＳＦ１の近傍における表示装置１の概略的な断面図である。図示した例においては、表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２が第１側面ＳＦ１に沿って曲げられている。表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２の先端は、導光体ＬＧの第２主面Ｆ２の側に位置している。

具体的には、表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２は、導光体ＬＧの第１主面Ｆ１と平行な平坦領域ＦＡと、平坦領域ＦＡに対して曲げられた曲げ領域ＢＡとを有している。平坦領域ＦＡと曲げ領域ＢＡの境界、すなわち表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２が曲率を有し始める位置は、例えば第１方向Ｘにおいて第１側面ＳＦ１と一致している。但し、当該境界は、第１側面ＳＦ１より内側（図中の左方）に位置してもよいし、第１側面ＳＦ１より外側（図中の右方）に位置してもよい。

平坦領域ＦＡは、例えば表示領域ＤＡと一致している。この場合において、曲げ領域ＢＡは、周辺領域ＳＡと一致している。但し、表示領域ＤＡが曲げ領域ＢＡに及んでもよいし、周辺領域ＳＡが平坦領域ＦＡに及んでもよい。

曲げ領域ＢＡは、第１領域Ａ１と、第２領域Ａ２と、第３領域Ａ３と、第４領域Ａ４とを含む。第２領域Ａ２は、第１側面ＳＦ１に対向している。第４領域Ａ４は、反射材ＲＦに対向している。第１領域Ａ１は、第１主面Ｆ１と第１側面ＳＦ１で構成される角部に対応し、平坦領域ＦＡと第２領域Ａ２の間に位置している。第３領域Ａ３は、第２主面Ｆ２と第１側面ＳＦ１で構成される角部に対応し、第２領域Ａ２と第４領域Ａ４の間に位置している。
図中、周辺領域ＳＡの幅Ｗ１は、表示領域ＤＡが形成する面（平坦領域ＦＡ）を平面視した場合の周辺領域の幅である。周辺領域ＳＡの表示領域ＤＡとの境界から端部までの長さは、第１領域Ａ１、第２領域Ａ２、第３領域Ａ３、第４領域Ａ４を延伸した長さになるが、周辺領域ＳＡを第１側面ＳＦ１に沿って曲げることで、周辺領域ＳＡを平面視した場合の幅Ｗ１は、延伸した長さよりも、はるかに短くなっている。なお、第１領域Ａ１及び第３領域Ａ３の各外周は、幅Ｗ１を半径とする円の円周の１／４となり、幅Ｗ１は第１領域Ａ１及び第３領域Ａ３の各外周よりも短くなっている。
また、第１領域Ａ１及び第３領域Ａ３を、幅Ｗ１を半径とする円の１／４の扇形とすると、幅Ｗ１は表示領域ＤＡにおける導光体ＬＧの第１主面Ｆ１から、第２偏光板ＰＬ２の外面までの距離と同等になっており、さらに、第４領域Ａ４における反射材ＲＦの裏面から第２偏光板ＰＬ２の外面までの距離と同等となっている。
なお、本明細書において、表示領域ＤＡが形成する面を平面視した場合に、表示領域ＤＡを形成する辺に対して直交する方向の長さを幅と呼ぶ。

図３の例においては、第２領域Ａ２および第４領域Ａ４が平坦であり、第１領域Ａ１および第３領域Ａ３が曲率を有している。但し、第２領域Ａ２および第４領域Ａ４が曲率を有してもよい。一例として、第１領域Ａ１、第２領域Ａ２および第３領域Ａ３にわたって表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２が円弧状に曲げられてもよい。

第４領域Ａ４において、第１偏光板ＰＬ１の端部は、接着材ＡＤによって反射材ＲＦに接着されている。接着材ＡＤを設けずに、表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２の先端を自由端としてもよい。

第１基板ＳＵＢ１と第２基板ＳＵＢ２は、周辺領域ＳＡに設けられた枠状のシール材ＳＬによって貼り合わされている。液晶層ＬＣは、第１基板ＳＵＢ１、第２基板ＳＵＢ２およびシール材ＳＬで囲われた空間に封入されている。図３の例においては、シール材ＳＬが第４領域Ａ４に位置している。すなわち、シール材ＳＬは、反射材ＲＦの側にある。シール材ＳＬは、第４領域Ａ４だけでなく、第３領域Ａ３、第２領域Ａ２または第１領域Ａ１に及んでもよい。

第２領域Ａ２において、第１偏光板ＰＬ１は、第１側面ＳＦ１に面している。図３の例においては、第１側面ＳＦ１と第１偏光板ＰＬ１の間に隙間が介在するが、第１側面ＳＦ１と第１偏光板ＰＬ１が密着してもよい。

図２に示した遮光層２１は、表示領域ＤＡだけでなく、周辺領域ＳＡにも設けられている。具体的には、遮光層２１は、第１領域Ａ１、第２領域Ａ２および第３領域Ａ３に設けられている。図３の例においては、第４領域Ａ４に遮光層２１が設けられていない。但し、第４領域Ａ４に遮光層２１が設けられてもよい。

図３中に破線で示すように、導光体ＬＧによって導光され、第１側面ＳＦ１から出射する光の一部は、第１偏光板ＰＬ１によって反射されて再び導光体ＬＧに入射する。これにより、バックライトＢＬの光の利用効率が向上する。反射されなかった光は、第１偏光板ＰＬ１を透過するが、遮光層２１によって吸収される。したがって、曲げ領域ＢＡにおいては、バックライトＢＬの光が外部に漏れない。

図２に示したように、第１偏光板ＰＬ１が第２層Ｌ２を備える場合には、第２層Ｌ２が第１側面ＳＦ１に面する。第１側面ＳＦ１から出射する光の第２偏光成分Ｃ２は、第２層Ｌ２によって反射される。当該光の第１偏光成分Ｃ１が第２層Ｌ２および第１層Ｌ１を透過し、遮光層２１によって吸収される。

図４は、本実施形態との比較例に係る表示装置１００の概略的な断面図である。この表示装置１００は、導光体ＬＧおよび反射材ＲＦを収容するケース状のフレーム２００を備えている。フレーム２００は、例えば白色の樹脂材料で形成されている。フレーム２００は、反射材ＲＦの下面および導光体ＬＧの第１側面ＳＦ１を覆っている。表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２は、図３の例と同様に曲げられている。表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２の先端は、接着材ＡＤを介してフレーム２００の下面に接着されている。

図４中に破線で示すように、導光体ＬＧによって導光され、第１側面ＳＦ１から出射する光の一部は、フレーム２００によって反射される。残りの一部は、フレーム２００によって吸収される。

図３に示した本実施形態の構造においては、第１側面ＳＦ１よりも右方にある表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２の厚さが実質的に表示装置１の額縁領域（非表示領域）の幅Ｗ１となる。一方、比較例の構造においては、第１側面ＳＦ１に面したフレーム２００の厚さＴ１の分、本実施形態よりも額縁領域の幅が広い。すなわち、本実施形態の構造においては、第１側面ＳＦ１に面したフレーム２００を設けていないために、狭額縁化を実現できる。さらに、本実施形態においては、比較例において反射材ＲＦに面しているフレーム２００の厚さＴ２の分、表示装置１を薄型化できる。

比較例において、フレーム２００は、第１側面ＳＦ１から出射する光の一部を反射する反射機能と、残りの一部を吸収する遮光機能とを備えている。本実施形態では、これら反射機能および遮光機能を、第１偏光板ＰＬ１と遮光層２１とで実現している。

さらに、本実施形態では、表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２の先端を反射材ＲＦの下面に接着することで、導光体ＬＧおよび反射材ＲＦを保持している。

第２側面ＳＦ２および第４側面ＳＦ４の近傍においても、図３と同様の構造を適用できる。第３側面ＳＦ３の近傍においては、例えば光源ユニットＬＵの外側に沿って表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２を曲げ、これらの先端を反射材ＲＦの下面に接着してもよい。これにより、表示パネルＰＮＬ、第１偏光板ＰＬ１および第２偏光板ＰＬ２によって光源ユニットＬＵを保持できる。但し、第３側面ＳＦ３の近傍にフレームを設け、このフレームによって光源ユニットＬＵを導光体ＬＧとともに保持してもよい。
図３に示した本実施形態の構造においては、導光体ＬＧおよび反射材ＲＦの下側に、曲げ領域ＢＡの一部が位置するが、導光体ＬＧまたは反射材ＲＦの端部から、表示パネルＰＮＬまたは第１偏光板ＰＬ１、第２偏光板ＰＬ２の端部までの第４領域Ａ４の幅Ｗ２（すなわち、導光体ＬＧの裏面に位置する曲げ領域ＢＡの幅）に対して、額縁領域（非表示領域）の幅Ｗ１は小さい。また導光体ＬＧおよび反射材ＲＦの厚さＤ１に対しても、額縁領域（非表示領域）の幅Ｗ１は小さい。
さらに、図３に示した本実施形態の構造においては、図４に記載のフレーム２００と同様に、第１側面ＳＦ１から出射する光の一部を反射する反射機能と、残りの一部を吸収する遮光機能とを備えているにもかかわらず、額縁領域（非表示領域）の幅Ｗ１は、表示領域ＤＡにおける表示パネルＰＮＬの厚さと同等になっている。

［第２実施形態］
第２実施形態について説明する。特に言及しない構成および効果については、第１実施形態と同様である。
図５は、第２実施形態に係る表示装置１の概略的な断面図である。ここでは、図３と同じく導光体ＬＧの第１側面ＳＦ１の近傍に着目している。

図５の例においては、曲げ領域ＢＡに第２偏光板ＰＬ２が設けられていない。第２偏光板ＰＬ２の端部は、例えば平坦領域ＦＡと曲げ領域ＢＡの境界に位置している。第２偏光板ＰＬ２の端部は、当該境界よりも内側（図中の左方）に位置してもよいし、第１領域Ａ１に及んでもよい。導光体ＬＧの第２側面ＳＦ２、第３側面ＳＦ３および第４側面ＳＦ４の近傍においても、図５と同様の構造を適用できる。

本実施形態の構造であれば、第１実施形態に比べ、第２偏光板ＰＬ２の厚さ分、表示装置１を狭額縁化できる。さらに、本実施形態の構造であれば、第１実施形態に比べ、第２偏光板ＰＬ２厚さの分、表示装置１を薄型化できる。

［第３実施形態］
第３実施形態について説明する。特に言及しない構成および効果については、第１実施形態と同様である。
図６は、第３実施形態に係る表示装置１の概略的な断面図である。ここでは、図３と同じく導光体ＬＧの第１側面ＳＦ１の近傍に着目している。

図６の例においては、第２実施形態と同じく、曲げ領域ＢＡに第２偏光板ＰＬ２が設けられていない。但し、曲げ領域ＢＡに第２偏光板ＰＬ２が設けられてもよい。

さらに、図６の例では、第２領域Ａ２において、第１基板ＳＵＢ１が反射層３０を有している。反射層３０は、反射率が高く遮光性に優れた金属材料で形成することが好ましい。このような金属材料としては、例えばアルミニウム単体またはアルミニウム合金を用いることができる。

反射層３０は、例えば図２に示した金属層ＭＬと同層において、金属層ＭＬと同じ金属材料で形成することができる。この場合において、反射層３０は、金属層ＭＬと同じプロセスで形成することができる。

導光体ＬＧによって導光され、第１側面ＳＦ１から出射する光の一部は、第１偏光板ＰＬ１によって反射されて再び導光体ＬＧに入射する。第１偏光板ＰＬ１によって反射されなかった光は、第１偏光板ＰＬ１を透過した後、反射層３０によって反射されて再び導光体ＬＧに入射する。このように、本実施形態の構造であれば、第１実施形態よりも多くの光を導光体ＬＧに戻すことができるので、光源ＬＳからの光の利用効率を一層高めることができる。

図６の例においては、第１領域Ａ１および第３領域Ａ３に遮光層２１が配置され、第２領域Ａ２および第４領域Ａ４に遮光層２１が配置されていない。但し、第２領域Ａ２および第４領域Ａ４に遮光層２１が配置されてもよい。また、反射層３０は、第１領域Ａ１、第３領域Ａ３および第４領域Ａ４にも配置されてもよい。

導光体ＬＧの第２側面ＳＦ２、第３側面ＳＦ３および第４側面ＳＦ４の近傍においても、本実施形態で述べた第１側面ＳＦ１の近傍と同様の構造を適用できる。

［第４実施形態］
第４実施形態について説明する。特に言及しない構成および効果については、第１実施形態と同様である。
図７は、第４実施形態に係る表示装置１の概略的な断面図である。ここでは、図３と同じく導光体ＬＧの第１側面ＳＦ１の近傍に着目している。

図７の例においては、第１偏光板ＰＬ１が平坦領域ＦＡと第１領域Ａ１に設けられ、第２領域Ａ２、第３領域Ａ３および第４領域Ａ４に設けられていない。但し、第１偏光板ＰＬ１は、第１領域Ａ１に設けられていなくてもよいし、上述の各実施形態と同様に曲げ領域ＢＡの全体に設けられてもよい。

また、図７の例においては、第２偏光板ＰＬ２が曲げ領域ＢＡの全体に設けられている。すなわち、第１偏光板ＰＬ１と第２偏光板ＰＬ２それぞれの端部の位置が一致していない。但し、第２偏光板ＰＬ２は、第２実施形態と同様に曲げ領域ＢＡに設けられていなくてもよい。

表示装置１は、導光体ＬＧの第２主面Ｆ２を覆う反射材ＲＦに加え、第１側面ＳＦ１に面した反射材ＲＦ２を備えている。例えば、反射材ＲＦ２は、第１側面ＳＦ１に密着している。反射材ＲＦ２は、第２領域Ａ２において、第１側面ＳＦ１と表示パネルＰＮＬの間に位置している。反射材ＲＦ２は、反射材ＲＦと別々の部材であってもよいし、反射材ＲＦと一体的であってもよい。例えば、反射材ＲＦ２は、反射材ＲＦと同じく銀やアルミニウムなどの反射率に優れた金属材料で形成された層を有している。

導光体ＬＧによって導光され、第１側面ＳＦ１から出射する光は、反射材ＲＦ２によって反射されて再び導光体ＬＧに入射する。例えば、反射材ＲＦ２は、第１側面ＳＦ１から出射する光を殆ど透過しない。光の一部が反射材ＲＦ２を透過した場合であっても、この光は遮光層２１によって吸収される。

本実施形態の構造であっても、図４の比較例のようにフレーム２００を設ける場合に比べ、表示装置１を狭額縁化できる。第２側面ＳＦ２および第４側面ＳＦ４の近傍においても、本実施形態と同様に反射材ＲＦ２を設けることができる。
本実施形態の構造では、第１偏光板ＰＬ１が、第２領域Ａ２、第３領域Ａ３および第４領域Ａ４に設けられていないことで、反射材ＲＦ２を導光体ＬＧと表示パネルＰＮＬとの間に設けても、額縁領域（非表示領域）の幅Ｗ１は、表示領域ＤＡにおける導光体ＬＧの第１主面Ｆ１から、第２偏光板ＰＬ２の外面までの距離と同等になっている。反射材ＲＦ２の厚さを第１偏光板ＰＬ１の厚さ以下とすると、曲げ領域ＢＡにおける反射材ＲＦ２の厚さと表示パネルＰＮＬの厚さの合計は、表示領域ＤＡにおける表示パネルＰＮＬの厚さ以下とすることが可能である。

以上、本発明の実施形態として説明した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、各実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。

１…表示装置、ＢＬ…バックライト、ＬＵ…光源ユニット、ＬＳ…光源、ＬＧ…導光体、ＲＦ…反射材、ＰＮＬ…表示パネル、ＳＵＢ１…第１基板、ＳＵＢ２…第２基板、ＬＣ…液晶層、ＰＬ１…第１偏光板、ＰＬ２…第２偏光板、ＤＡ…表示領域、ＳＡ…周辺領域、ＦＡ…平坦領域、ＢＡ…曲げ領域、Ａ１…第１領域、Ａ２…第２領域、Ａ３…第３領域、Ａ４…第４領域、ＡＤ…接着材、ＳＬ…シール材。

Claims (12)

1. 光源と、
   第１面と、前記第１面に対向する第２面と、前記第１面および前記第２面を繋ぐ側面とを有し、前記光源からの光を前記第１面から出射させる導光体と、
   表示領域を有し、前記第１面からの光が前記表示領域に入射する可撓性の表示パネルと、
   前記導光体と前記表示パネルの間に配置された第１偏光板と、を備え、
   前記第１面に対向するように前記表示パネルは配置され、
   前記表示パネルの端部は、前記側面に沿って、前記第２面に向けて曲げられており、
   前記第１偏光板は、前記側面に面している、
   表示装置。
2. 前記第１偏光板は、
   光の第１偏光成分を透過し、第２偏光成分を吸収する第１層と、
   前記第１層と前記側面の間に配置され、前記側面からの光の前記第１偏光成分を透過し、前記第２偏光成分を反射する第２層と、を備える、
   請求項１に記載の表示装置。
3. 前記表示パネルは、曲げられた領域において、前記側面と対向する遮光層を有している、
   請求項２に記載の表示装置。
4. 第２偏光板をさらに備え、
   前記表示パネルは、前記第１偏光板と前記第２偏光板の間に配置され、
   前記第２偏光板は、前記側面に沿って曲げられている、
   請求項３に記載の表示装置。
5. 第２偏光板をさらに備え、
   前記表示パネルは、前記第１偏光板と前記第２偏光板の間に配置され、
   前記第２偏光板は、前記表示パネルが曲げられた領域には設けられていない、
   請求項３に記載の表示装置。
6. 前記表示パネルは、曲げられた領域において、前記側面からの光を反射する反射層を有している、
   請求項１に記載の表示装置。
7. 前記表示パネルは、
   前記表示領域において画素毎に設けられ、半導体層を含むスイッチング素子と、
   前記半導体層と前記導光体の間に配置された金属層と、を備え、
   前記反射層は、前記金属層と同層において、前記金属層と同じ材料で形成されている、
   請求項６に記載の表示装置。
8. 前記表示パネルおよび前記第１偏光板の端部は、前記第２面の側に位置している、
   請求項３に記載の表示装置。
9. 前記表示パネルは、
   可撓性の第１基板と、
   前記第１基板と対向する可撓性の第２基板と、
   前記第１基板と前記第２基板を貼り合せる枠状のシール材と、
   前記第１基板、前記第２基板および前記シール材で囲われた空間に配置された液晶層と、を備え、
   前記シール材は、前記第２面の側に位置している、
   請求項８に記載の表示装置。
10. 前記第２面を覆う反射材をさらに備え、
    前記第１偏光板の端部は、前記反射材に接着されている、
    請求項８に記載の表示装置。
11. 光源と、
    第１面と、前記第１面に対向する第２面と、前記第１面および前記第２面を繋ぐ側面とを有し、前記光源からの光を導光して前記第１面から出射させる導光体と、
    表示領域を有し、前記第１面からの光が前記表示領域に入射する可撓性の表示パネルと、
    前記側面に面する反射材と、を備え、
    前記表示パネルは、前記側面に沿って曲げられており、
    前記表示パネルが曲げられた領域において、前記表示パネルと前記側面の間に前記反射材が位置し、
    前記表示パネルが曲げられた領域において、前記表示パネルの厚さと前記反射材の厚さの合計は、前記表示領域における前記表示パネルの厚さ以下である、
    表示装置。
12. 前記反射材は、反射型偏光板である、
    請求項１１に記載の表示装置。

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