JP2019045750A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019045750A
JP2019045750A JP2017170268A JP2017170268A JP2019045750A JP 2019045750 A JP2019045750 A JP 2019045750A JP 2017170268 A JP2017170268 A JP 2017170268A JP 2017170268 A JP2017170268 A JP 2017170268A JP 2019045750 A JP2019045750 A JP 2019045750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cladding layer
core layer
layer
semiconductor device
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017170268A
Other languages
English (en)
Inventor
飯田 哲也
Tetsuya Iida
哲也 飯田
康▲隆▼ 中柴
Yasutaka Nakashiba
康▲隆▼ 中柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2017170268A priority Critical patent/JP2019045750A/ja
Priority to US16/036,455 priority patent/US10459162B2/en
Priority to CN201810959103.9A priority patent/CN109425933B/zh
Publication of JP2019045750A publication Critical patent/JP2019045750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/1228Tapered waveguides, e.g. integrated spot-size transformers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/125Bends, branchings or intersections
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B2006/12035Materials
    • G02B2006/12061Silicon
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B2006/12083Constructional arrangements
    • G02B2006/12119Bend

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】低損失な光導波路を含む半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置に含まれる光導波路には、互いに屈折率の異なるクラッド層CLD1とクラッド層CLD2とで覆われたコア層CRを有する。そして、コア層CRの一部分は、クラッド層CLD2に対するクラッド層CLD1の第1割合で、かつ、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の第2割合で覆われている部分となっている。このとき、第1割合と第2割合とは、0よりも大きい有限値である。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば、シリコンフォトニクス技術を使用して形成された光導波路を含む半導体装置に適用して有効な技術に関する。
特開2000−66048号公報(特許文献1)には、形状に合わせて最適な屈折率差を有する石英系の光導波路を含む半導体装置に関する技術が記載されている。
特開2000−131547号公報(特許文献2)には、曲線導波路と直線導波路とを有する光導波路において、曲線導波路でのコアとクラッドとの屈折率差を、直線導波路でのコアとクラッドとの屈折率差よりも大きくするために、コアの屈折率を制御する技術が記載されている。
特開2000−66048号公報 特開2000−131547号公報
シリコンフォトニクス技術においては、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板のシリコン層を加工して光導波路のコア層を形成するとともに、このコア層を覆う酸化シリコン層をクラッド層として形成する。このように構成されている光導波路では、コア層とクラッド層との界面での全反射条件を満たすように、コア層の屈折率をクラッド層の屈折率よりも高くする必要がある。
この点に関し、コア層が直線部と曲線部とから構成されている場合、散乱損失を低減させる観点から、コア層の形状に合わせて、直線部での最適なコア層とクラッド層との間の屈折率差と、曲線部での最適なコア層とクラッド層との間の屈折率差とが異なることが好ましい。このことから、直線部を構成するコア層を覆うクラッド層の屈折率と、曲線部を構成するコア層を覆うクラッド層の屈折率とが互いに異なるように光導波路を構成することが考えられる。ところが、本発明者が検討したところ、光導波路内を伝搬する光の伝搬方向において、コア層を覆うクラッド層の屈折率が急激に変化する場合、屈折率が互いに異なるクラッド層間の界面における散乱に起因して、光損失が生じることを新たに見出した。すなわち、コア層が直線部と曲線部とから構成されている光導波路では、低損失な光導波路を実現するにあたって改善の余地が存在する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における半導体装置に含まれる光導波路には、互いに屈折率の異なる第1クラッド層と第2クラッド層とで覆われたコア層を有する。そして、コア層の一部分は、第2クラッド層に対する第1クラッド層の第1割合で、かつ、第1クラッド層に対する第2クラッド層の第2割合で覆われている部分となっている。このとき、第1割合と第2割合とは、0よりも大きい有限値である。
一実施の形態によれば、その内部を伝搬する光の損失が小さい光導波路を含む半導体装置を提供することができる。
関連技術における光導波路の模式的な構成を示す図である。 図1のA−A線で切断した模式的な断面図である。 実施の形態1における光導波路の模式的な構成を示す図である。 図3のA−A線で切断した断面図である。 図3のB−B線で切断した断面図である。 図3のC−C線で切断した断面図である。 図3のD−D線で切断した断面図である。 実施の形態1の変形例1における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例1における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例2における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の変形例3における光導波路の構成を示す断面図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態1の変形例4における光導波路を模式的に示す図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図26に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の変形例における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図28に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3における光導波路の模式的な構成を示す図である。 実施の形態3における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図31に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図32に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図33に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
<関連技術の説明>
まず、関連技術について説明した後、関連技術に存在する改善の余地について説明する。その後、関連技術に存在する改善の余地に対する工夫を施した本実施の形態1における技術的思想について説明することにする。
図1は、関連技術における光導波路の模式的な構成を示す図である。図1において、関連技術における光導波路は、基板(後述の図2参照)上に形成されたコア層CRを有している。図1に示すように、このコア層CRは、y方向(第1方向)に延在する直線部分P1と、有限の曲率半径を有する曲線部分P3とから構成されている。このとき、図1においては、直線部分P1と曲線部分P3とを区別する境界線BLが図示されている。すなわち、図1において、境界線BLの紙面下側にコア層CRの直線部分P1が存在し、かつ、境界線BLの紙面上側にコア層CRの曲線部分P3が存在している。そして、図1に示すように、境界線BLの紙面下側に位置するコア層CRの直線部分P1を覆うようにクラッド層CLD1が形成されている。一方、図1に示すように、境界線BLの紙面上側に位置するコア層CRの曲線部分P3を覆うようにクラッド層CLD2が形成されている。
ここで、関連技術においては、まず、クラッド層CLD1の屈折率は、コア層CRの屈折率よりも低くなっているとともに、クラッド層CLD2の屈折率も、コア層CRの屈折率よりも低くなっている。そして、クラッド層CLD1の屈折率は、クラッド層CLD2の屈折率と相違している。具体的に、クラッド層CLD1の屈折率は、クラッド層CLD2の屈折率よりも高くなっている。
以下では、まず、クラッド層CLD1の屈折率と、クラッド層CLD2の屈折率との両方をコア層CRの屈折率よりも低くしている理由について説明する。例えば、図1において、コア層CRの直線部分P1と、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1とによって、光導波路の直線部分が構成される。このとき、光導波路においては、コア層CRの内部を光が伝搬する。したがって、光をコア層CRの内部に閉じ込めるため、コア層CRの直線部分P1においては、コア層CRとクラッド層CLD1との境界領域において全反射条件を満たすように、クラッド層CLD1の屈折率をコア層CRの屈折率よりも低くしている。同様に、光をコア層CRの内部に閉じ込めるため、コア層CRの曲線部分P3においても、コア層CRとクラッド層CLD2との境界領域において全反射条件を満たすように、クラッド層CLD2の屈折率をコア層CRの屈折率よりも低くしている。
次に、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2の屈折率を、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率よりも低くしている理由について説明する。例えば、コア層CRの曲線部分P3は、有限の曲率半径を有している結果、光損失を低減する観点からは、コア層CRの曲線部分P3における全反射条件は、コア層の直線部分P1における全反射条件よりも制限が厳しくなる。このことは、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッドCLD2の屈折率を、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率よりも低くする必要があることを意味する。つまり、コア層CRの曲線部分P3における全反射条件は、コア層の直線部分P1における全反射条件よりも制限が厳しくなるため、コア層CRの曲線部分P3におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD2の屈折率との屈折率差を、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差よりも大きくする必要がある。
ここで、コア層CRの曲線部分P3における全反射条件を満たせば、必然的に、コア層CRの直線部分P1における全反射条件を満たすことを考慮して、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を、コア層CRの曲線部分P3におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD2の屈折率との屈折率差と同じに設定することも考えられる。すなわち、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1を、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2と同じクラッド層から構成することが考えられる。この場合、互いに屈折率の異なるクラッド層CLD1とクラッド層CLD2とを設ける必要がなくなるため、光導波路の構成が簡素化される利点を得ることができる。
ところが、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を必要以上に大きくすると、コア層CRの直線部分における光損失が大きくなるのである。以下に、この点について説明する。
まず、幾何光学の立場からでは、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を必要以上に大きくしても、コア層CRの直線部分P1における全反射条件を満たすことには変わりがないため、コア層CRの直線部分P1における光損失が大きくなることはないと考えられる。すなわち、幾何光学の立場では、全反射条件を満たせば、コア層CRからクラッド層CLD1に光が漏れ出ることはないという結論になる結果、コア層CRの直線部分における光損失が大きくなる合理的な理由を見出すことはできない。
この点に関し、実際の光は幾何光学で想定している光線ではなく、電磁波の一種である波動であるため、波動光学の立場から光の伝搬を考える必要がある。波動光学によると、コア層CRの直線部分P1における全反射条件を満たしていても、わずかに、クラッド層CLD1に光が染み出す。このクラッド層CLD1に染み出す光は、エバネッセント光と呼ばれ、このエバネッセント光が大きくなればなるほど光損失が大きくなるのである。ここで、クラッド層CLD1に染み出すエバネッセント光の強度は、コア層CRとクラッド層CLD1との間の屈折率差に依存する。すなわち、コア層CRとクラッド層CLD1との間の屈折率差が大きくなると、クラッド層CLD1に染み出すエバネッセント光の強度が大きくなるのである。したがって、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を必要以上に大きくすると、エバネッセント光の強度が大きくなる結果、コア層CRを伝搬する光の光損失が大きくなるのである。
このことから、たとえ、コア層CRの曲線部分P3における全反射条件を満たせば、必然的に、コア層CRの直線部分P1における全反射条件を満たすからといって、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1を、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2と同じクラッド層から構成することはしないのである。
以上のことから、(1)コア層CRの曲線部分P3における全反射条件が、コア層CRの直線部分P1における全反射条件よりも制限が厳しくなること、(2)コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRの屈折率とクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を必要以上に大きくすると、光損失が大きくなること、との要因によって、図1に示す関連技術における光導波路の構成が採用される。すなわち、上述した要因によって、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1と、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2とを異なる屈折率のクラッド層から構成するという関連技術が採用されている。
<改善の検討>
ところが、本発明者の検討によると、上述した関連技術には、以下に示す改善の余地が存在することが新規に明らかになったので、この点について説明することにする。
図2は、図1のA−A線で切断した模式的な断面図である。図2に示すように、関連技術における光導波路は、SOI(Silicon On Insulator)基板に形成されている。具体的に、SOI基板は、支持基板SUBと、この支持基板SUB上に形成された埋め込み絶縁層BOXと、埋め込み絶縁層BOX上に形成されたシリコン層SLから構成されている。そして、SOI基板のシリコン層SLを加工して、光導波路を構成するコア層CRが形成されている。このとき、コア層CRの直線部分P1上には、クラッド層CLD1が形成されている一方、コア層CRの曲線部分P3上には、クラッド層CLD2が形成されている。
なお、コア層CRの大きさは、その内部を光が適切に伝搬することができれば、特に限定されない。例えば、コア層CRの幅は、400nmであり、コア層CRの高さは、200nmである。
ここで、クラッド層CLD1の屈折率は、クラッド層CLD2の屈折率よりも高い。したがって、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRとクラッド層CLD1との間の屈折率差と、コア層CRの曲線部分P3におけるコア層CRとクラッド層CLD2との間の屈折率差とは、相違する。具体的に、コア層CRの直線部分P1におけるコア層CRとクラッド層CLD1との間の屈折率差は、コア層CRの曲線部分P3におけるコア層CRとクラッド層CLD2との間の屈折率差よりも小さい。このことは、図2に示す境界線BLにおいて、コア層CRとクラッド層(CLD1、CLD2)との間の屈折率差に不連続性が存在することを意味する。
上述したように、関連技術において、コア層CRとクラッド層CLD1との間の屈折率差は、コア層CRとクラッド層CLD2との間の屈折率差よりも小さい。この点に関し、コア層CRとクラッド層との間の屈折率差が大きくなると、クラッド層に染み出すエバネッセント光の染み出し距離が大きくなる。このことから、図2の横方向の破線で示すように、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1へのエバネッセント光の染み出し距離よりも、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2へのエバネッセント光の染み出し距離は大きくなる。そして、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2の境界線BLを境にして、エバネッセント光の染み出し距離が不連続的に変化する。この結果、境界線BLにおいて、光の散乱(反射)が生じる。この現象は、光も電磁波の一種であることを考えると、例えば、インピーダンスの不連続性に起因したインピーダンス不整合によって、電磁波の反射が生じる現象との類似性から理解することができる。
このように、関連技術においては、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1と、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2とを異なる屈折率のクラッド層から構成する結果、直線部分P1と曲線部分P3との境界領域(境界線BL)において、光の散乱(反射)が生じてしまうことを本発明者は新たに見出したのである。言い換えれば、本発明者は、上記境界領域において、コア層CR内を伝搬する光のモード(エネルギー分布)が不連続となり、結果として散乱光(反射光)などの迷光が生じてしまうことを新たに見出した。そして、光の散乱が生じるということは、この新たなメカニズムによる光損失が大きくなることを意味する。すなわち、関連技術においては、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間の境界領域(境界線BL)における屈折率の不連続性に起因して、光導波路の光損失が大きくなってしまうのである。つまり、関連技術には、光導波路における光損失を低減する観点から、改善の余地が存在するのである。そこで、本実施の形態1における光導波路では、上述した関連技術に存在する改善の余地に対する工夫を施している。以下では、この工夫を施した本実施の形態1における技術的思想について説明することにする。
<実施の形態1における基本思想>
本実施の形態1における基本思想は、コア層の直線部分を覆う第1クラッド層の屈折率と、コア層の曲線部分を覆う第2クラッド層の屈折率とを相違させることを前提として、第1クラッド層と第2クラッド層との間での屈折率の不連続性を緩和する思想である。特に、本実施の形態1における基本思想は、光導波路の延在方向に対して直交する断面において、第1クラッド層および第2クラッド層の両方が、コア層CRの表面に接する部分を含み、かつ上記延在方向において有限の幅を有する境界領域BRを設け、この境界領域BR内の光の進行方向(光導波路の延在方向)と直交する断面において、第1クラッド層に対する第2クラッド層の割合が0よりも大きな有限値となるように、境界領域BR内にコア層CRに接する第1クラッド層と第2クラッド層とを併存させる思想である。ここで、上記境界領域BRの幅とは、光導波路の延在方向に対して直交する断面において、第1クラッド層および第2クラッド層の両方が、コア層CRの表面に接している領域における光導波路の長さである。このような本実施の形態1における基本思想によれば、上記境界領域BRでの屈折率の不連続性を緩和することができる。例えば、本実施の形態1における基本思想を適用しない場合、有限の幅の上記境界領域BRが存在しないことになる。この場合、光の進行方向に対して、コア層を覆うクラッド層が、第1クラッド層から第2クラッド層に突然変化することになる。このことは、第1クラッド層に対する第2クラッド層の割合が、「0」から「∞」に急激に変化することを意味し、これは、第1クラッド層と第2クラッド層との間での屈折率の不連続性が大きくなることを意味している。
これに対し、本実施の形態1における基本思想を適用する場合、光導波路内の光の進行方向に対して直交する断面において、第1クラッド層および第2クラッド層の両方が、コア層CRの表面に接する部分を含み、かつ有限の幅を有する境界領域BRが存在することになる。そして、この境界領域BR内の光の進行方向と直交する断面において、コア層CRに接している第1クラッド層に対する第2クラッド層の割合が0よりも大きな有限値となるように、有限の幅を有する境界領域BR内においてコア層CRに接する第1クラッド層と第2クラッド層とが併存している。この結果、光の進行方向に対して、第1クラッド層から第2クラッド層への変化が緩やかになる。すなわち、第1クラッド層に対する第2クラッド層の割合は、「0」→「0よりも大きな有限値」→「∞」と変化することを意味し、このことは、本実施の形態1における基本思想を適用しない場合に比べて、第1クラッド層と第2クラッド層との間での屈折率の不連続性が緩和されることを意味している。
したがって、本実施の形態1における基本思想によれば、第1クラッド層と第2クラッド層との間での屈折率の不連続性が緩和されることから、屈折率の不連続性に起因する光の散乱を抑制することができる。以下では、この本実施の形態1における基本思想を具現化した光導波路の構成例について説明することにする。
<光導波路の構成>
図3は、本実施の形態1における光導波路の模式的な構成を示す図である。図3において、本実施の形態1における光導波路は、コア層CRを有している。図3に示すように、このコア層CRは、y方向(第1方向)に延在する直線部分P1と、有限の曲率半径を有する曲線部分P3と、直線部分P1の一部と曲線部分P3の一部とにより構成されている境界部分P2とから構成されている。このとき、図3においては、コア層CRの直線部分P1と曲線部分P3とを区別する境界線BLが図示されており、境界部分P2は、この境界線BLに跨るように構成されている。すなわち、本実施の形態1における光導波路において、境界部分P2は、直線部分P1の一部と曲線部分P3の一部にわたって形成されている。つまり、境界部分P2は、y方向(第1方向)に延在する部分と、有限の曲率半径を有する部分とから構成されている。なお、曲率半径は、特に限定されず、例えば、100μmである。
そして、図3に示すように、コア層CRの直線部分P1を覆うようにクラッド層CLD1が形成されている。一方、図3に示すように、コア層CRの曲線部分P3を覆うようにクラッド層CLD2が形成されている。さらに、図3に示すように、コア層CRの境界部分P2は、クラッド層CLD1で覆われる部分と、クラッド層CLD2で覆われる部分とが併存している。なお、コア層CRの曲線部分P3は、特に限定されない。例えば、コア層CRの曲線部分P3の平面視形状は、円弧形状である。本実施の形態では、コア層CRの曲線部分P3の平面視形状は、U字形状の曲線部分と同じ形状から構成される。
このように、本実施の形態1における光導波路は、コア層CRと、コア層CRよりも屈折率の低いクラッド層CLD1と、コア層CRの屈折率よりも低く、かつ、クラッド層CLD1の屈折率よりも低いクラッド層CLD2とを備える。そして、コア層CRは、クラッド層CLD1と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD1と重なる直線部分P1を有する。また、コア層CRは、クラッド層CLD1と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD1と重なる第1重複部分と、クラッド層CLD2と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD2と重なる第2重複部分とを有する境界部分P2であって、直線部分P1と隣接する境界部分P2を有する。さらに、コア層CRは、クラッド層CLD2と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD2と重なり、境界部分P2と隣接するとともに、有限の曲率半径を有する曲線部分P3を有する。このとき、本実施の形態1において、クラッド層CLD1と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD1と重なる第1重複部分の平面形状は、図3に示すように、テーパ形状を含む。
図4は、図3のA−A線で切断した断面図である。すなわち、図3に示すコア層CRの直線部分P1での断面図である。図4に示すように、本実施の形態1における光導波路は、SOI基板に形成されている。具体的に、SOI基板は、例えば、シリコンからなる支持基板SUBと、この支持基板SUB上に形成された酸化シリコン膜からなる埋め込み絶縁層BOXと、埋め込み絶縁層BOX上に形成されたシリコン層SLから構成されている。そして、SOI基板のシリコン層SLを加工して、光導波路を構成するコア層CRが形成されている。このとき、コア層CRを覆うように、コア層CRと接する酸窒化シリコン膜(SiON膜)からなるクラッド層CLD1が形成され、このクラッド層CLD1を覆うように、クラッド層CLD1と接するSiOF膜からなるクラッド層CLD2が形成されている。ここで、図4に示すように、コア層CRは、クラッド層CLD1と接する一方、クラッド層CLD2とは接していないことから、図4に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD2に対するクラッド層CLD1の第1割合は、「∞(無限大)」となる。言い換えれば、図4に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の第2割合は、「0」となる。
続いて、図5は、図3のB−B線で切断した断面図である。すなわち、図3に示すコア層CRの境界部分P2での断面図であって、境界部分P2の延在方向における中央よりも直線部分P1側に位置する場所での断面図である。図5に示すように、コア層CRは、クラッド層CLD1と接するとともに、クラッド層CLD2とも接していることから、図5に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD2に対するクラッド層CLD1の第1割合は、「0よりも大きな有限値」となる。言い換えれば、図5に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の第2割合も、「0よりも大きな有限値」となる。
次に、図6は、図3のC−C線で切断した断面図である。すなわち、図3に示すコア層CRの境界部分P2での断面図であって、境界部分P2の延在方向における中央よりも曲線部分P3側に位置する場所での断面図である。図6に示すように、コア層CRは、クラッド層CLD1と接するとともに、クラッド層CLD2とも接していることから、図6に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD2に対するクラッド層CLD1の第1割合は、「0よりも大きな有限値」となる。言い換えれば、図6に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の第2割合も、「0よりも大きな有限値」となる。
続いて、図7は、図3のD−D線で切断した断面図である。すなわち、図3に示すコア層CRの曲線部分P3での断面図である。図7に示すように、コア層CRは、クラッド層CLD2と接する一方、クラッド層CLD1とは接していないことから、図7に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD2に対するクラッド層CLD1の第1割合は、「0」となる。言い換えれば、図7に示す断面のコア層CRと接する位置において、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の第2割合は、「∞(無限大)」となる。
以上のことから、境界部分P2の延在方向と直交し、境界部分P2を通る断面のコア層CRと接する位置における第1割合は、直線部分P1の延在方向と直交し、直線部分P1を通る断面のコア層CRと接する位置における第1割合より小さく、かつ、曲線部分P3の延在方向と直交し、曲線部分P3を通る断面のコア層CRと接する位置における第1割合より大きくなる。
言い換えれば、境界部分P2の延在方向と直交し、境界部分P2を通る断面のコア層CRと接する位置における第2割合は、直線部分P1の延在方向と直交し、直線部分P1を通る断面のコア層CRと接する位置における第2割合より大きく、かつ、曲線部分P3の延在方向と直交し、曲線部分P3を通る断面のコア層CRと接する位置における第2割合より小さくなる。
さらに、図5と図6とを比較するとわかるように、図5に示す断面のコア層CRと接する位置での第1割合は、図6に示す断面のコア層CRと接する位置での第1割合よりも大きくなる。言い換えれば、図5と図6とを比較するとわかるように、図5に示す断面のコア層CRと接する位置での第2割合は、図6に示す断面のコア層CRと接する位置での第2割合よりも小さくなる。
特に、本実施の形態1における光導波路では、図3に示すように、クラッド層CLD1と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD1と重なる第1重複部分の平面形状がテーパ形状を含むように構成されている。このため、コア層CRの境界部分P2において、クラッド層CLD1と平面視で重なる第1重複部分の面積は、コア層CRの曲線部分P3に近づくに連れて小さくなる。裏を返せば、コア層CRの境界部分P2において、クラッド層CLD2と平面視で重なる第2重複部分の面積は、コア層CRの曲線部分P3に近づくに連れて大きくなる。したがって、境界部分P2の延在方向と直交し、かつ、境界部分P2を通り、かつ、中央よりも直線部分P1側に位置する図5に示す断面から、境界部分P2の延在方向と直交し、かつ、境界部分P2を通り、かつ、中央よりも曲線部分P3側に位置する図6に示す断面に向かうに連れて、コア層CRと接する位置での第1割合は、小さくなるということができる。裏を返せば、境界部分P2の延在方向と直交し、かつ、境界部分P2を通り、かつ、中央よりも直線部分P1側に位置する図5に示す断面から、境界部分P2の延在方向と直交し、かつ、境界部分P2を通り、かつ、中央よりも曲線部分P3側に位置する図6に示す断面に向かうに連れて、コア層CRと接する位置での第2割合は、大きくなるということができる。
<実施の形態1における特徴>
上述したように、本実施の形態1における基本思想は、光導波路の延在方向に対して直交する断面において、第1クラッド層および第2クラッド層の両方が、コア層CRの表面に接する部分を含み、かつ、有限の幅を有する境界領域を設け、この境界領域内の光の進行方向と直交する断面において、第1クラッド層に対する第2クラッド層の割合が0よりも大きな有限値となるように、境界領域内に第1クラッド層と第2クラッド層とを併存させる思想である。
この基本思想を具現化した本実施の形態1における第1特徴点は、例えば、図3に示すように、クラッド層CLD1で覆われるコア層CRの直線部分P1と、クラッド層CLD1とは異なる屈折率を有するクラッド層CLD2で覆われるコア層CRの曲線部分P3との間に、有限の幅を有する境界部分P2をコア層CRが備えることを前提とする。そして、本実施の形態1における第1特徴点は、例えば、境界部分P2の延在方向と直交する断面において、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の割合が0よりも大きな有限値となるように、互いに屈折率の異なるクラッド層CLD1とクラッド層CLD2とで、コア層CRの境界部分P2を覆う点にある。このような本実施の形態1における第1特徴点によれば、光の進行方向である境界部分P2の延在方向に対して、コア層を覆っているクラッド層の屈折率の変化が実質的に緩やかになる。なぜなら、本実施の形態1では、図5および図6に示すように、コア層CRの境界部分P2は、互いに屈折率の異なるクラッド層CLD1とクラッド層CLD2との両方と接するように構成されているため、コア層CRの境界部分P2を覆う実質的なクラッド層の屈折率は、クラッド層CLD1の屈折率とクラッド層CLD2の屈折率との間の値を取るとみなすことができるからである。つまり、本実施の形態1における第1特徴点によれば、コア層CRの境界部分P2は、あたかも、クラッド層CLD1の屈折率とクラッド層CLD2の屈折率との間の屈折率を有する第3クラッド層で覆われているとみなすことができる。この結果、本実施の形態1における第1特徴点によれば、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間に、クラッド層CLD1の屈折率とクラッド層CLD2の屈折率との間の屈折率を有する第3クラッド層が挿入される構成と同値となることから、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性が緩和されることになる。以上のことから、本実施の形態1における第1特徴点によれば、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性が緩和されることから、屈折率の不連続性に起因する光の散乱を抑制できる。
続いて、本実施の形態1における第2特徴点は、境界部分P2の延在方向と直交する断面に着目して、直線部分P1側の断面から曲線部分P3側の断面に進行するに連れて、コア層CRと接するクラッド層CLD1に対するコア層CRと接するクラッド層CLD2の割合を連続的に増加させる点にある。具体的に、本実施の形態1では、例えば、図3に示すように、境界部分P2のうち、クラッド層CLD1と接し、かつ、平面視においてクラッド層CLD1と重なる第1重複部分の平面形状を、テーパ形状を含む三角形形状とすることにより、本実施の形態1における第2特徴点を実現している。このようにして実現される本実施の形態1における第2特徴点によれば、コア層CRの直線部分P1からコア層CRの曲線部分P3に向って、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層の屈折率がクラッド層CLD1の屈折率からクラッド層CLD2の屈折率へと連続的に変化することになる。この結果、本実施の形態1における第2特徴点によれば、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性が、さらに緩和されることになる。したがって、本実施の形態1における第2特徴点によれば、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性が、さらに緩和されることから、屈折率の不連続性に起因する光の散乱を効果的に抑制できる。
次に、本実施の形態1における第3特徴点は、上述した第1特徴点を採用することを前提として、さらに、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率よりも、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2の屈折率を低くする点にある。ここで、例えば、コア層CRの曲線部分P3は、有限の曲率半径を有している結果、光の散乱損失を抑制する観点からは、コア層CRの曲線部分P3における全反射条件は、コア層の直線部分P1における全反射条件よりも制限が厳しくなる。この点に関し、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率よりも、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2の屈折率を低くするという本実施の形態1における第3特徴点によれば、コア層CRの曲線部分P3における全反射条件を確保しやすくなる。このことは、本実施の形態1における第3特徴点によれば、全反射条件を確保しながら、コア層CRの曲線部分P3の曲率半径を小さくすることができることを意味する。そして、コア層CRの曲線部分P3の曲率半径を小さくできることは、曲率半径の小さなコア層CRを光導波路として採用できることを意味し、これによって、光導波路の高集積化が可能となる。このように、本実施の形態1における第3特徴点によれば、光導波路を含む半導体装置の小型化を図ることができる。
さらに、本実施の形態1における第3特徴点によれば、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率を、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2の屈折率よりも高くすることができる。このことは、コア層CRの直線部分P1における全反射条件を満たしながらも、コア層CRの屈折率と、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を小さくできることを意味する。そして、コア層CRの屈折率と、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1の屈折率との屈折率差を小さくできることは、コア層CRの直線部分P1から、この直線部分P1を覆うクラッド層CLD1へのエバネッセント光の染み出し距離を小さくできることを意味し、これによって、エバネッセント光の染み出しに起因する光損失を低減することができる。
以上のことから、本実施の形態1における第1特徴点によって、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性に起因する光散乱によって引き起こされる光損失を抑制することができるとともに、本実施の形態1における第3特徴点によって、エバネッセント光の染み出しに起因する光損失をさらに抑制することができる。したがって、本実施の形態1における第1特徴点と第3特徴点との組み合わせによって、光損失を低減することができる。このことから、本実施の形態1によれば、低損失な光導波路を含む半導体装置を提供することができる。
続いて、本実施の形態1における第4特徴点は、コア層CRの上面と側面とのうち、コア層CRの上面において、本実施の形態1における第1特徴点が実現されている点にある。すなわち、本実施の形態1における第4特徴点は、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の割合が0よりも大きな有限値となるように、互いに屈折率の異なるクラッド層CLD1とクラッド層CLD2とで、コア層CRの境界部分P2の上面を覆う点にある。一方、本実施の形態1における第4特徴点では、コア層CRの境界部分P2の側面は、クラッド層CLD1かクラッド層CLD2のいずれか一方で覆われている。つまり、本実施の形態1における第4特徴点は、上面と、上面と交差する側面とを有するコア層CRの境界部分P2において、境界部分P2の上面は、クラッド層CLD1およびクラッド層CLD2の両方と接する一方、境界部分P2の側面は、クラッド層CLD1またはクラッド層CLD2のいずれか一方と接している点にある。
以下では、この第4特徴点の技術的意義について説明する。まず、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性に起因する光散乱を抑制する観点からは、コア層CRの境界部分P2の上面だけでなく側面においても、上述した第1特徴点を具現化することが望ましい。ただし、コア層CRの境界部分P2の上面だけでなく側面においても、上述した第1特徴点を具現化する場合には、製造困難性が伴う。例えば、本実施の形態1における第1特徴点は、コア層CRの境界部分P2と接するクラッド層CLD1の形状をフォトリソグラフィ技術でパターニングすることにより実現することができる。この場合、コア層CRの境界部分P2の上面においては、フォトリソグラフィ技術によるパターニングによって、クラッド層CLD1の形状を加工することができる。一方、側面にレジスト膜を塗布した後に、側面に塗布したレジスト膜に対して露光処理をすることは困難であることから、コア層CRの境界部分P2の側面においては、フォトリソグラフィ技術によって、クラッド層CLD1の形状をパターニングすることは困難である。
また、コア層CRの上面の面積は、コア層CRの側面の面積よりも大きいことから、コア層CRの境界部分P2の上面だけにおいて、上述した第1特徴点を具現化することによっても、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性に起因する光散乱を抑制することが充分にできるのである。言い換えれば、コア層CRの境界部分P2の側面においてまでも、製造容易性を犠牲にして、上述した第1特徴点を具現化する必要性は乏しいのである。以上のことから、本実施の形態1における第4特徴点は、現実的な製造容易性を確保しながら、クラッド層CLD1とクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性に起因する光散乱を抑制するための第1特徴点を実現するという技術的意義を有しているのである。
<変形例1>
次に、実施の形態1における変形例1について説明する。例えば、図3に示す実施の形態1における光導波路では、コア層CRの境界部分P2は、コア層CRの直線部分P1とコア層CRの曲線部分P3との境界線BLとに跨って形成されている。ただし、本実施の形態1における技術的思想は、これに限らず、例えば、図8に示すように、コア層CRの境界部分P2は、境界線BLの紙面下側のy方向(第1方向)に延在する部分から構成することもできる。すなわち、コア層CRの境界部分P2は、直線部分P1の一部のみにより構成されていてもよい。また、例えば、図9に示すように、コア層CRの境界部分P2は、境界線BLの紙面上側の有限の曲率半径を有する部分から構成することもできる。すなわち、コア層CRの境界部分P2は、曲線部分P3の一部のみにより構成されていてもよい。
<変形例2>
続いて、実施の形態1における変形例2について説明する。図3に示す実施の形態1では、境界線BLの紙面下側において、コア層CRの直線部分P1を覆う領域以外の領域には、クラッド層CLD1ではなく、クラッド層CLD2が形成されている。すなわち、実施の形態1では、平面視において、クラッド層CLD1は、コア層CRの直線部分P1およびその近傍(例えば、エバネッセント光の染み出し領域)のみを覆うように形成されている。言い換えると、実施の形態1では、コア層CRは、支持基板SUB上に互いに離間して形成された2つの直線部分P1を有しており、互いに離間して形成されている2つのクラッド層CLD1が、2つの直線部分P1のそれぞれを覆うように形成されている。
これに対し、図10は、本変形例2における光導波路の模式的な構成を示す図である。図10に示す本変形例2における光導波路では、図3に示す実施の形態1における光導波路とは異なり、境界線BLの紙面下側において、コア層CLD1の直線部分P1を覆う領域にだけでなく、境界線BLの紙面下側の全体領域にわたってクラッド層CLD1が形成される。すなわち、本変形例2では、互いに離間して形成されている2つの直線部分P1は、1つのクラッド層CLD1により覆われている。
このように本実施の形態1における技術的思想を具現化するにあたっては、図3に示す実施の形態1におけるクラッド層CLD1およびクラッド層CLD2のレイアウト構成だけでなく、図10に示す変形例2におけるクラッド層CLD1およびクラッド層CLD2のレイアウト構成を採用することもできる。特に、図10に示す変形例2においては、クラッド層CLD1のパターニングが容易になるという利点を得ることができる。
<光導波路の製造方法>
次に、本実施の形態1における光導波路を含む半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明することにする。なお、本実施の形態1における半導体装置の製造方法を説明する図11〜図15においては、図3に示すA−A断面とB−B断面とC−C断面とD−D断面とを並べて図示している。
まず、図11に示すように、SOI基板を用意する。SOI基板は、例えば、シリコンからなる支持基板SUBと、この支持基板SUB上に形成された酸化シリコン膜からなる埋め込み絶縁層BOXと、埋め込み絶縁層BOX上に形成されたシリコン層SLからなる。
次に、図12に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、SOI基板のシリコン層SLを加工して、コア層CRを形成する。例えば、コア層CRを構成するシリコン層SLの屈折率は、3.48であり、下部クラッド層を構成する埋め込み絶縁層BOXの屈折率は、1.46である。
その後、図13に示すように、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用することにより、酸窒化シリコン膜(SiON膜)からなるクラッド層CLD1を形成する。このクラッド層CLD1の屈折率は、例えば、コア層CRを伝搬する1.5μmの波長を有する光に対して、n=1.99である。
続いて、図14に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、クラッド層CLD1をパターニングする。具体的に、図14のうちのA−A断面(図3の直線部分P1の断面に対応)では、コア層CRを覆うようにクラッド層CLD1が加工される。一方、図14のうちのB−B断面(図3の境界部分P2のうちの中央よりも直線部分P1側の断面に対応)では、コア層CRの幅よりも小さい幅のクラッド層CLD1に加工される。さらに、図14のうちのC−C断面(図3の境界部分P2のうちの中央よりも曲線部分P3側の断面に対応)では、B−B断面よりもさらに小さい幅のクラッド層CLD1に加工される。また、図14のうちのD−D断面(図3の曲線部分P3の断面に対応)では、クラッド層CLD1が除去される。
次に、図15に示すように、例えば、CVD法を使用することにより、SOI基板上にSiOFからなるクラッド層CLD2を形成する。このクラッド層CLD2の屈折率は、例えば、コア層CRを伝搬する1.5μmの波長を有する光に対して、n=1.43である。以上のようにして、本実施の形態1における光導波路を含む半導体装置を製造することができる。
<変形例3>
例えば、実施の形態1におけるコア層CRの断面形状は、図15に示すように、矩形形状(長方形形状)をしていたが、これは、コア層CRの内部を伝搬する光のモードがシングルモードである場合を想定した形状である。この点に関し、本実施の形態1における技術的思想は、シングルモードの光を伝搬する光導波路に限定されるものではなく、マルチモードの光を伝搬する光導波路にも幅広く適用することができる。特に、マルチモードの光を低損失で伝搬させるコア層CRの断面形状としては、例えば、図16に示すリブ形状がある。そして、図16に示すリブ形状のコア層CRを使用する場合であっても、本実施の形態1における技術的思想を適用することができる。
<変形例4>
続いて、実施の形態1の変形例4について説明する。実施の形態1では、例えば、図3に示すように、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の平面形状がテーパ形状を含む三角形形状から構成される例について説明した。具体的に、図3に示すように、平面視において、境界部分P2の第1重複部分の形状が、曲線部分P3側に突出した三角形形状から構成される例について説明した。ただし、実施の形態1における技術的思想は、これに限らず、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の平面形状が様々な平面形状から構成される場合においても幅広く適用することができる。
例えば、実施の形態1における技術的思想は、図17に示すように、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の平面形状が鋸形状から構成されている場合においても適用することができる。すなわち、図17に示すように、平面視において、境界部分P2の第2重複部分の形状が、直線部分P1側に突出した三角形形状から構成されていてもよい。また、図18や図19に示すように、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の平面形状が、テーパ形状を含むナイフ形状から構成されている場合にも適用することができる。すなわち、平面視において、直線部分P1から曲線部分P3に向かうにつれて、コア層CRに接しているクラッド層CLD1およびクラッド層CLD2の境界が、境界部分P2の一方の側面から他方の側面に近づくように形成されていてもよい。また、実施の形態1における技術的思想は、例えば、図20に示すように、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の平面形状が、テーパ形状を含む台形形状から構成される場合にも適用することができるし、例えば、図21に示すように、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の先端部の平面形状が、円弧形状を含む形状から構成される場合にも適用することができる。さらに、実施の形態1における技術的思想は、例えば、図22〜図24に示すように、コア層CRの境界部分P2上に配置されているクラッド層CLD1の平面形状が、長方形形状から構成される場合にも適用することができる。境界部分P2上に配置されている長方形形状のクラッド層CLD1の基端部は、平面視において、図22に示すように、コア層CRの幅方向における中央部に配置されていてもよいし、図23および図24に示すように、コア層CRの幅方向における端部に配置されていてもよい。
このように、実施の形態1における技術的思想は、境界部分P2の延在方向と直交する断面において、クラッド層CLD1に対するクラッド層CLD2の割合が0よりも大きな有限値となるように、境界部分P2を覆うクラッド層CLD1とクラッド層CLD2とを
併存させる思想が具現化されている構成に幅広く適用することができる。具体的には、実施の形態1における技術的思想は、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1の平面形状が、凹凸形状を含む形状や、円弧形状を含む形状や、矩形形状を含む形状から構成される場合に幅広く適用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2における技術的思想は、コア層の直線部分の下層に位置する埋め込み絶縁層の屈折率と、コア層の曲線部分の下層に位置する埋め込み絶縁層の屈折率とを相違させることにより、コア層の曲線部分での全反射条件を満たしながらも、コア層の直線部分での光損失を低減する思想である。具体的に、本実施の形態2では、例えば、酸化シリコン膜から形成される埋め込み絶縁層の内部に屈折率を変化させる不純物を導入することにより、本実施の形態2における技術的思想を具現化している。
以下に、本実施の形態2における光導波路の製造方法について、図25〜図27を参照しながら説明することにする。図25〜図27のそれぞれの図面には、図3におけるA−A断面とB−B断面とC−C断面とD−D断面とが並んで図示されている。
まず、図11〜図14までは、前記実施の形態1における光導波路の製造方法と同様である。次に、図25に示すように、SOI基板上にレジスト膜PR1を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されているレジスト膜PR1に開口部OP1を形成する。その後、開口部OP1を形成したレジスト膜PR1をマスクにしたイオン注入法により、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに屈折率を上昇させるための不純物を導入する。具体的には、酸化チタンや酸化ゲルマニウムや酸化アルミニウムや酸化リンなどからなる不純物を埋め込み絶縁層BOXに導入する。これにより、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに不純物導入領域DR1が形成される。具体的に、埋め込み絶縁層BOXは、平面視においてコア層CRと重なる重複部分と、平面視においてコア層CRと重ならない非重複部分とを有する。そして、本実施の形態2では、重複部分の一部と非重複部分と一部(当該重複部分の一部と隣接する部分)とにわたって、埋め込み絶縁層BOXの屈折率を上昇させるための不純物が導入されて、不純物導入領域DR1が形成される。この結果、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXの屈折率は、上昇する。この結果、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)においては、コア層CRと、クラッド層として機能する埋め込み絶縁層BOXとの間の屈折率差が小さくなるため、エバネッセント光の埋め込み絶縁層BOXへの染み出し距離を小さくすることができる。これにより、本実施の形態2によれば、コア層CRの直線部分における光損失をさらに低減することができる。ここで、本実施の形態2では、例えば、図25に示すように、コア層CRをクラッド層CLD1で覆われた状態で、埋め込み絶縁層BOXへのイオン注入が実施されている。したがって、イオン注入法によるダメージがコア層CRに及ぶことを抑制できる結果、イオン注入法を使用しても、低損失なコア層CRを維持することができる。
続いて、レジスト膜PR1を除去した後、図26に示すように、例えば、CVD法を使用することにより、SOI基板上に、SiOF膜からなるクラッド層CLD2を形成する。そして、図27に示すように、クラッド層CLD2上にレジスト膜PR2を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、D−D断面(コア層の曲線部分に対応)に形成されているレジスト膜PR2に開口部OP2を形成する。その後、開口部OP2を形成したレジスト膜PR2をマスクにしたイオン注入法により、D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに屈折率を低下させるための不純物を導入する。具体的には、酸化ホウ素やフッ素などからなる不純物を埋め込み絶縁層BOXに導入する。これにより、D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに不純物導入領域DR2が形成される。具体的に、埋め込み絶縁層BOXは、平面視においてコア層CRと重なる重複部分と、平面視においてコア層CRと重ならない非重複部分とを有する。そして、本実施の形態2では、重複部分の一部と非重複部分と一部(当該重複部分の一部と隣接する部分)とにわたって、埋め込み絶縁層BOXの屈折率を低下させるための不純物が導入されて、不純物導入領域DR2が形成される。この結果,D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXの屈折率は、低下する。この結果、D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)においては、コア層CRと、クラッド層として機能する埋め込み絶縁層BOXとの間の屈折率差が大きくなるため、コア層CRの曲線部分の曲率半径を小さくしても全反射条件を満たすことができる。これにより、全反射条件を逸脱することなく、コア層CRの曲線部分の曲率半径を小さくすることが可能となり、本実施の形態2における光導波路の高集積化が可能となる。ここで、本実施の形態2では、例えば、図27に示すように、コア層CRをクラッド層CLD2で覆われた状態で、埋め込み絶縁層BOXへのイオン注入が実施されている。したがって、イオン注入法によるダメージがコア層CRに及ぶことを抑制できる結果、イオン注入法を使用しても、低損失なコア層CRを維持することができる。
以上のようにして、本実施の形態2における光導波路を製造することができる。特に、本実施の形態2における光導波路では、コア層CRの直線部分(A−A断面)の直下に形成されている埋め込み絶縁層BOXの屈折率は、コア層CRの曲線部分(D−D断面)の直下に形成されている埋め込み絶縁層BOXの屈折率よりも高いという特徴点を有する。そして、本実施の形態2における光導波路では、前記実施の形態1における特徴点を備えるとともに、さらに、本実施の形態2における特徴点を有することによって、前記実施の形態1における光導波路よりも、さらに、光損失の低減と高集積化との両立を高次元で実現することができる。
<変形例>
実施の形態2では、平面視においてコア層CRと重なる重複部分と、平面視においてコア層CRと重ならない非重複部分とを有する埋め込み絶縁層BOXに、重複部分の一部と非重複部分と一部とにわたって、埋め込み絶縁層BOXの屈折率を変化させるための不純物を導入する技術的思想について説明した。この点に関し、光損失の低減と高集積化との両立を効果的に実現する観点から、実際には、コア層CRの直下領域に形成されている埋め込み絶縁層BOXに屈折率を変化させるための不純物を導入することが望ましい。そこで、本変形例では、コア層CRの直下領域に形成されている埋め込み絶縁層BOXに屈折率を変化させるための不純物を導入する技術的思想を説明する。
以下に、本変形例における光導波路の製造方法について、図28〜図29を参照しながら説明することにする。図28〜図29のそれぞれの図面には、図3におけるA−A断面とB−B断面とC−C断面とD−D断面とが並んで図示されている。
まず、図11に示すように、SOI基板を用意する。次に、図28に示すように、SOI基板のシリコン層SL上にレジスト膜PR3を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、A−A断面(コア層の直線部分に対応)に形成されているレジスト膜PR3に開口部OP3を形成する。その後、開口部OP3を形成したレジスト膜PR3をマスクにしたイオン注入法により、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに屈折率を上昇させるための不純物を導入する。具体的には、酸化チタンや酸化ゲルマニウムや酸化アルミニウムや酸化リンなどからなる不純物を埋め込み絶縁層BOXに導入する。これにより、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに不純物導入領域DR1が形成される。
具体的に、埋め込み絶縁層BOXは、平面視においてコア層CRと重なる重複部分と、平面視においてコア層CRと重ならない非重複部分とを有する。そして、本変形例では、重複部分に埋め込み絶縁層BOXの屈折率を上昇させるための不純物が導入されて、不純物導入領域DR1が形成される。この結果、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXの屈折率は、上昇する。この結果、A−A断面(コア層CRの直線部分に対応)においては、コア層CRと、クラッド層として機能する埋め込み絶縁層BOXとの間の屈折率差が小さくなるため、エバネッセント光の埋め込み絶縁層BOXへの染み出し距離を小さくすることができる。これにより、本変形例によれば、コア層CRの直線部分における光損失を低減することができる。
続いて、開口部OP3を形成したレジスト膜PR3を除去する。そして、図29に示すように、SOI基板のシリコン層SL上にレジスト膜PR4を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、D−D断面(コア層の曲線部分に対応)に形成されているレジスト膜PR4に開口部OP4を形成する。その後、開口部OP4を形成したレジスト膜PR4をマスクにしたイオン注入法により、D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに屈折率を低下させるための不純物を導入する。具体的には、酸化ホウ素やフッ素などからなる不純物を埋め込み絶縁層BOXに導入する。これにより、D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXに不純物導入領域DR2が形成される。具体的に、埋め込み絶縁層BOXは、平面視においてコア層CRと重なる重複部分と、平面視においてコア層CRと重ならない非重複部分とを有する。そして、本変形例では、重複部分に埋め込み絶縁層BOXの屈折率を低下させるための不純物が導入されて、不純物導入領域DR2が形成される。この結果,D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)に形成されている埋め込み絶縁層BOXの屈折率は、低下する。この結果、D−D断面(コア層CRの曲線部分に対応)においては、コア層CRと、クラッド層として機能する埋め込み絶縁層BOXとの間の屈折率差が大きくなるため、コア層CRの曲線部分の曲率半径を小さくしても全反射条件を満たすことができる。これにより、全反射条件を逸脱することなく、コア層CRの曲線部分の曲率半径を小さくすることが可能となり、本実施の形態2における光導波路の高集積化が可能となる。その後の工程は、前記実施の形態1とほぼ同様である。以上のようにして、本変形例における光導波路を製造することができる。
(実施の形態3)
前記実施の形態1における基本思想は、コア層の直線部分を覆う第1クラッド層の屈折率と、コア層の曲線部分を覆う第2クラッド層の屈折率とを相違させることを前提として、第1クラッド層と第2クラッド層との間での屈折率の不連続性を緩和する思想である。
この点に関し、本実施の形態3では、コア層CRの境界部分P2を覆うクラッド層CLD1に、クラッド層CLD1の屈折率を低下させる不純物を導入することにより、前記実施の形態1における基本思想を具現化している。
以下では、本実施の形態3における光導波路の模式的な構成について説明する。図30は、本実施の形態3における光導波路の模式的な構成を示す図である。図30において、本実施の形態3における光導波路は、コア層CRを有する。このコア層CRは、y方向(第1方向)に延在する直線部分P1と、有限の曲率半径を有する曲線部分P3と、直線部分P1と曲線部分P3とに挟まれた境界部分P2とを有する。そして、本実施の形態3においては、コア層CRの直線部分P1は、クラッド層CLD1Aで覆われている。そして、コア層CRの境界部分P2は、クラッド層CLD1Aに屈折率を低下させる不純物を導入することにより形成されたクラッド層CLD1Bで覆われている。さらに、コア層CRの曲線部分P3は、クラッド層CLD2で覆われている、このとき、クラッド層CLD1Bは、クラッド層CLD1Aよりも屈折率が低く、かつ、クラッド層CLD2よりも屈折率が高くなるように構成されている。これにより、本実施の形態3における光導波路によれば、コア層CRの直線部分P1を覆うクラッド層CLD1Aと、コア層CRの曲線部分P3を覆うクラッド層CLD2との間に、クラッド層CLD1Aよりも屈折率が低く、かつ、クラッド層CLD2よりも屈折率が高いクラッド層CLD1Bで覆われたコア層CRの境界部分P2を設けられている。この結果、本実施の形態3における光導波路は、クラッド層CLD1Aとクラッド層CLD2との間での屈折率の不連続性が緩和される。つまり、本実施の形態3によれば、前記実施の形態1における基本思想が、前記実施の形態1における構成とは異なる構成によって具現化されている。したがって、本実施の形態3においても、低損失で、かつ、高集積化が可能な光導波路を提供することができる。
以下に、本実施の形態3における光導波路の製造方法について、図31〜図34を参照しながら説明することにする。図31〜図34のそれぞれの図面には、図30におけるA−A断面とB−B断面とC−C断面とが並んで図示されている。
まず、SOI基板のシリコン層SLを加工して形成されたコア層CRを覆うように、例えば、CVD法を使用することにより、酸窒化シリコン膜(SiON膜)からなるクラッド層CLD1Aを形成する。
次に、図32に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、A−A断面(コア層CRの直線部分P1に対応)およびB−B断面(コア層CRの境界部分P2に対応)に形成されているクラッド層CLD1Aを加工するとともに、C―C断面(コア層CRの曲線部分P3に対応)に形成されているクラッド層CLD1Aを除去する。
続いて、図33に示すように、SOI基板上にレジスト膜PR5を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、B−B断面(コア層CRの境界部分P2に対応)に形成されているレジスト膜PR5に開口部OP5を形成する。そして、開口部OP5を形成したレジスト膜PR5をマスクにしたイオン注入法により、B−B断面(コア層CRの境界部分P2に対応)において、開口部OP5から露出するクラッド層CLD1Aに、クラッド層CLD1Aの屈折率を低下させる不純物を導入して、クラッド層CLD1Aよりも屈折率の低いクラッド層CLD1Bを形成する。
その後、図34に示すように、パターニングしたレジスト膜PR5を除去した後、SOI基板上に、例えば、CVD法を使用することにより、SiOF膜からなるクラッド層CLD2を形成する。以上のようにして、本実施の形態3における光導波路を製造できる。
なお、上記実施の形態では、コア層CRが、直線部分および曲線部分により構成されている例について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。例えば、コア層は、有限の第1曲率半径を有する第1曲線部分と、第2曲率半径を有する第2曲線部分とを有していてもよい。上記第2曲率半径は、上記第1曲率半径より小さい。上記第1曲率半径および上記第2曲率半径は、特に限定されないが、例えば、上記第1曲率半径は、100μm以上であり、上記第2曲率半径は、100μm未満である。
また、上記実施の形態では、クラッド層CLD1が酸窒化シリコン膜(SiON膜)からなり、クラッド層CLD2がSiOF膜からなる例について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。例えば、クラッド層CLD1は、SiNx(Siリッチ、屈折率2.1)、SiN(屈折率1.99)、TiO(屈折率2.4〜2.7)、HfO(屈折率1.85)またはポリイミド(屈折率1.5〜1.6)であってもよいし、クラッド層CLD2は、SiO(Bリッチ、屈折率1.44)、低屈折率樹脂(例えば、セブンシックス株式会社製の屈折率1.4台OFシリーズの低屈折率樹脂)または空気(屈折率1.0)であってもよい。なお、上記屈折率は、いずれも波長1.5μmの光に対する値を示している。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
BOX 埋め込み絶縁層
CLD1 クラッド層
CLD2 クラッド層
CR コア層
P1 直線部分
P2 境界部分
P3 曲線部分
SL シリコン層
SUB 支持基板

Claims (20)

  1. コア層と、
    前記コア層よりも屈折率の低い第1クラッド層と、
    前記コア層の屈折率よりも低く、かつ、前記第1クラッド層と屈折率の異なる第2クラッド層と、
    を備え、
    前記コア層は、
    前記第1クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第1クラッド層と重なる第1部分と、
    前記第1クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第1クラッド層と重なる第1重複部分と、前記第2クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第2クラッド層と重なる第2重複部分とを有し、前記第1部分と隣接する第2部分と、
    前記第2クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第2クラッド層と重なり、前記第2部分と隣接するとともに、有限の曲率半径を有する第3部分と、
    を有し、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通る断面の前記コア層と接する位置において、前記第2クラッド層に対する前記第1クラッド層の第1割合と、前記第1クラッド層に対する前記第2クラッド層の第2割合とは、0よりも大きい有限値であり、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通る断面の前記コア層と接する位置における前記第1割合は、前記第1部分の延在方向と直交し、前記第1部分を通る断面の前記コア層と接する位置における前記第1割合より小さく、かつ、前記第3部分の延在方向と直交し、前記第3部分を通る断面の前記コア層と接する位置における前記第1割合より大きく、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通る断面の前記コア層と接する位置における前記第2割合は、前記第1部分の延在方向と直交し、前記第1部分を通る断面の前記コア層と接する位置における前記第2割合より大きく、かつ、前記第3部分の延在方向と直交し、前記第3部分を通る断面の前記コア層と接する位置における前記第2割合より小さい、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1部分側に位置する第1断面の前記コア層と接する位置での前記第1割合は、前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1断面よりも前記第3部分に近い側に位置する第2断面の前記コア層と接する位置での前記第1割合よりも大きい、半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1部分側に位置する第1断面の前記コア層と接する位置での前記第2割合は、前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1断面よりも前記第3部分に近い側に位置する第2断面の前記コア層と接する位置での前記第2割合よりも小さい、半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1部分側に位置する第1断面から、前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1断面よりも前記第3部分に近い側に位置する第2断面に向かうに連れて、前記コア層と接する位置での前記第1割合は、小さくなる、半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1部分側に位置する第1断面から、前記第2部分の延在方向と直交し、前記第2部分を通り、前記第1断面よりも前記第3部分に近い側に位置する第2断面に向かうに連れて、前記コア層と接する位置での前記第2割合は、大きくなる、半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分は、第1方向に延在する部分から構成されている、半導体装置。
  7. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分は、前記第1方向に延在する部分と、有限の曲率半径を有する部分とから構成されている、半導体装置。
  8. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分は、有限の曲率半径を有する部分から構成されている、半導体装置。
  9. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1重複部分の平面形状は、テーパ形状を含む、半導体装置。
  10. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1重複部分の平面形状は、凹凸形状を含む、半導体装置。
  11. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1重複部分の先端部の平面形状は、円弧形状を含む、半導体装置。
  12. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1部分の平面形状は、矩形形状である、半導体装置。
  13. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第3部分の平面形状は、U字形状の曲線部分と同じ形状である、半導体装置。
  14. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2部分は、上面と、前記上面と交差する第1側面と、前記第1側面に対向している第2側面とを有し、
    前記第2部分の前記上面は、前記第1クラッド層および前記第2クラッド層で覆われ、
    前記第2部分の前記第1側面は、前記第1クラッド層または前記第2クラッド層で覆われ、
    前記第2部分の前記第2側面は、前記第1クラッド層または前記第2クラッド層で覆われている、半導体装置。
  15. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記半導体装置は、SOI基板を有し、
    前記SOI基板は、
    支持基板と、
    前記支持基板上に形成された埋め込み絶縁層と、
    前記埋め込み絶縁層上に形成された半導体層と、
    からなり、
    前記コア層は、前記半導体層から構成される、半導体装置。
  16. 請求項15に記載の半導体装置において、
    前記埋め込み絶縁層は、
    平面視において前記コア層と重なる重複部分と、
    平面視において前記コア層と重ならない非重複部分と、
    を有し、
    前記重複部分の一部と前記非重複部分の一部とにわたって、前記埋め込み絶縁層の屈折率を変化させるための不純物が導入されている、半導体装置。
  17. 請求項16に記載の半導体装置において、
    前記コア層の前記第1部分の直下に形成されている前記埋め込み絶縁層の前記重複部分の一部と前記非重複部分の一部とであって、第1不純物が導入された領域の屈折率は、前記コア層の前記第3部分の直下に形成されている前記埋め込み絶縁層の前記重複部分の一部と前記非重複部分の一部とであって、前記第1不純物と異なる第2不純物が導入された領域の屈折率よりも高い、半導体装置。
  18. 請求項15に記載の半導体装置において、
    前記埋め込み絶縁層は、
    平面視において前記コア層と重なる重複部分と、
    平面視において前記コア層と重ならない非重複部分と、
    を有し、
    前記重複部分に、前記埋め込み絶縁層の屈折率を変化させるための不純物が導入されている、半導体装置。
  19. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1クラッド層は、SiON膜から形成され、
    前記第2クラッド層は、SiOF膜から形成されている、半導体装置。
  20. コア層と、
    前記コア層よりも屈折率の低い第1クラッド層と、
    前記コア層の屈折率よりも低く、かつ、前記第1クラッド層と屈折率の異なる第2クラッド層と、
    を備え、
    前記コア層は、
    前記第1クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第1クラッド層と重なる第1部分と、
    前記第1クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第1クラッド層と重なるとともに、前記第1部分と隣接する第2部分と、
    前記第2クラッド層と接し、かつ、平面視において前記第2クラッド層と重なり、前記第2部分と隣接するとともに、有限の曲率半径を有する第3部分と、
    を有し、
    前記コア層の前記第2部分と接し、かつ、前記コア層の前記第2部分と平面視において重なる前記第1クラッド層には、前記コア層の前記第1部分と接し、かつ、前記コア層の前記第1部分と平面視において重なる前記第1クラッド層と異なる屈折率にするための不純物が導入されている、半導体装置。
JP2017170268A 2017-09-05 2017-09-05 半導体装置 Pending JP2019045750A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017170268A JP2019045750A (ja) 2017-09-05 2017-09-05 半導体装置
US16/036,455 US10459162B2 (en) 2017-09-05 2018-07-16 Semiconductor device
CN201810959103.9A CN109425933B (zh) 2017-09-05 2018-08-22 半导体器件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017170268A JP2019045750A (ja) 2017-09-05 2017-09-05 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019045750A true JP2019045750A (ja) 2019-03-22

Family

ID=65514564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017170268A Pending JP2019045750A (ja) 2017-09-05 2017-09-05 半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10459162B2 (ja)
JP (1) JP2019045750A (ja)
CN (1) CN109425933B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7259699B2 (ja) * 2019-10-29 2023-04-18 住友電気工業株式会社 半導体光素子

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100248055B1 (ko) * 1997-08-26 2000-03-15 윤종용 하이브리드 광도파로 및 그 제작 공정
JP3477497B2 (ja) * 1998-06-03 2003-12-10 株式会社フジクラ 平面型光導波路及びその製造方法
JP3228233B2 (ja) 1998-08-17 2001-11-12 日本電気株式会社 光導波路デバイス
JP2000131547A (ja) 1998-10-27 2000-05-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路及び光導波路製造方法
WO2002033457A2 (en) * 2000-10-13 2002-04-25 Massachusetts Institute Of Technology Optical waveguides with trench structures
US7076135B2 (en) * 2002-09-20 2006-07-11 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical module and manufacturing method therefor
JP2005092032A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Fujikura Ltd 平面型光導波路の製造方法
US7218812B2 (en) * 2003-10-27 2007-05-15 Rpo Pty Limited Planar waveguide with patterned cladding and method for producing the same
TWI298104B (en) * 2004-07-26 2008-06-21 Univ Nat Taiwan Miniature surface plasmon resonance waveguide device with sinusoidal curvature compensation
JP5347529B2 (ja) * 2008-01-24 2013-11-20 日立化成株式会社 クラッド層形成用樹脂組成物およびこれを用いたクラッド層形成用樹脂フィルム、これらを用いた光導波路ならびに光モジュール
KR100927664B1 (ko) * 2008-04-04 2009-11-20 한국전자통신연구원 도파로 구조체 및 배열 도파로 격자 구조체
JP6013948B2 (ja) * 2013-03-13 2016-10-25 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP6078390B2 (ja) * 2013-03-25 2017-02-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
CN203287558U (zh) * 2013-05-21 2013-11-13 杭州天野通信设备有限公司 一种可自定义分光比的集成光功率分路器
JP5572748B1 (ja) * 2013-08-20 2014-08-13 湖北工業株式会社 光接続部品およびその製造方法並びに光接続部品製造用金型容器
CN106932364A (zh) * 2017-03-10 2017-07-07 吉林大学 宏弯曲错位拉锥型光纤液体折射率传感器

Also Published As

Publication number Publication date
US10459162B2 (en) 2019-10-29
US20190072717A1 (en) 2019-03-07
CN109425933B (zh) 2022-07-01
CN109425933A (zh) 2019-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1629305B1 (en) Optical waveguide grating coupler
JP6829446B2 (ja) 光回路及び光学装置
US8170383B2 (en) Optical converter
US20050213873A1 (en) Optical Crossover in thin silicon
US9690043B2 (en) Optical waveguide, spot size converter and optical apparatus
US9465163B2 (en) High-order-mode filter for semiconductor waveguides
KR20130069146A (ko) 광연결 소자 및 이를 구비하는 실리콘 포토닉스 칩
US9874700B2 (en) Grating coupler and optical waveguide device
CN111552029B (zh) 光波导路由构造及其方法
US20170082800A1 (en) Optical Apparatus
KR100785786B1 (ko) 온도에 따른 광도파로의 유효 굴절률 변화를 줄일 수 있는실리콘 어레이 도파로 그레이팅 소자
KR20040084670A (ko) 크로스오버 손실이 감소된 광 도파 장치
JP2015169766A (ja) 偏波回転回路
KR102312608B1 (ko) 광 도파로 구조체
JP2019045750A (ja) 半導体装置
JP4259399B2 (ja) 光導波路およびその製造方法
WO2016179869A1 (zh) 一种锥形波导及硅基芯片
JP2010085564A (ja) 光導波路回路及び光回路装置
US11327232B2 (en) Light polarizing element and method of forming the same
JP6590012B2 (ja) 光導波路及び光導波路製造方法
US20030031413A1 (en) Grating into a high index contrast strip or channel waveguide
US11808996B1 (en) Waveguides and edge couplers with multiple-thickness waveguide cores
US20230417988A1 (en) Methods and apparatuses for photonic filtering using nonuniform lattice filters
US20240142701A1 (en) Optical Waveguide Structure and Method for Manufacturing Same
US20050025429A1 (en) Segmented waveguide coupler