JP4259399B2 - 光導波路およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光導波路およびその製造方法に関するものである。
光導波路は、電気配線上を流れる電流のように光を扱うためにシリコン(Si)等の基板上に任意形状で形成されるものである。その一例を図15に示す。図15においてシリコン基板100の上にクラッド層101を介して光導波路(コア層102)がパターニングされている。光導波路(コア層102)において、A方向から入射してきた光が分波され、B方向とC方向へ出射する機能をもっている。
これに更にプリズム、波長フィルタ等の受動素子や、半導体レーザ等の能動素子を一括して形成すれば、電子集積回路のような機能をもつ平面型光回路(PCL:Planer Light−wave−Circuit)を形成することができる。
さて、光導波路は、光ファイバーを基板上に形成するようなものであるから、シリコン(Si)等の基板上に屈折率の異なる2種類の石英層(SiO2層)を形成し、クラッド層(低屈折率層)、コア層(高屈折率層)として作り分ける必要がある。
従来の一般的な方法としては、CVD法によりSiO2層を堆積し、それを所望の形状にエッチングして形成する。
例えば、図16(a)に示すように、シリコン基板100を用意し、図16(b)に示すように、CVDにより低屈折率のSiO2層110を堆積してSiO2層110を下部クラッド層とする。次に、図16(c)に示すように、コア層となる高屈折率のSiO2層111を堆積する。その後、図17(a)に示すように、エッチング用のマスク材(例えばCr膜)を堆積してフォト工程により所望の形状にエッチングしてマスク112を形成する。そして、図17(b)に示すように、コア層となるSiO2層111をドライエッチング等によりエッチングする。ここまでで、最低限の機能をもつ光導波路が実現する。なぜなら、コア層であるSiO2層111に入った光は、上下方向にはコア層であるSiO2層111よりも屈折率の低いSiO2層(クラッド層)110およびエア層に囲まれることになるため閉じ込められ、横方向にも屈折率の低いエア層に囲まれるため、コア層であるSiO2層111内に閉じ込められつつ伝播することになる。実際にはコア層であるSiO2層111の保護のため、図17(c)に示すようにマスクを除去した後、図17(d)に示すように、再び屈折率の低いSiO2層(上部クラッド層)113を再度、堆積させることが多い。
ところが、コア層となる高屈折率のSiO2層111は成膜する上で限界があるため当該コア層となるSiO2層111の厚さについても限界があり、そのため、光源との結合において、結合損失が大きくなってしまう。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、その目的は、新規な構成にて結合損失を少なくすることができる光導波路およびその製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の光導波路は、シリコン基板の非熱酸化部分の上に、熱酸化部分である平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱を複数備えてなり、それらシリコン酸化物の柱は、その上部において互いに接するとともに、この互いに接する部位よりも下方において前記シリコン基板の非熱酸化部分側ほど幅が広くなる空隙が形成された状態で立設され、同シリコン酸化物の柱が互いに接する部位を含んで光を伝播させるコア層が形成されてなることを特徴とする。この構成により、シリコン酸化物の柱群において、上下方向における平均屈折率として、上部にいくほど平均屈折率が緩やかに大きくなり、これによりシリコン酸化物の柱群の上部において光が閉じ込められる(コア層となる)。よって、シリコン酸化物の柱を高くすることによりコア層を厚くすることができ、結合損失を少なくすることができる。
請求項に記載のように請求項1に記載の光導波路において、空隙の幅の差による最大平均屈折率と最小平均屈折率とは4%以上の差があると、光の閉じ込めをより効果的に行うことができる。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の光導波路において、複数のシリコン酸化物の柱は、当該光導波路を伝播する光の伝播方向の端部が、シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなるようにすると、シリコン酸化物の柱を補強することができる。
請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光導波路において、複数のシリコン酸化物の柱は、光の伝播方向に延設される途中が、シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなるようにすると、シリコン酸化物の柱を補強することができる。
このような光導波路の製造方法として、請求項5に記載のように、パターニングしたマスクを用いたトレンチエッチングによりシリコン基板に多数のトレンチを並設する際に、それらトレンチと隣合うシリコン層の幅を「W11」とし、同トレンチの幅を「W12」とするとき、該トレンチの上部においてこれらシリコン層の幅「W11」とトレンチの幅「W12」との比が、W11:W12=0.45:0.55であるとともに、その下方ほど幅が広くなるように各トレンチを形成する第1工程と、熱酸化により前記トレンチ内にシリコン酸化物を形成してかつトレンチ間のシリコン層をシリコン酸化物で完全に置き換えるとともに、それらシリコン酸化物で置き換えた部分に上下方向における下方側ほど幅が広くなる空隙を形成して、同部分をシリコン基板のうち同部分の下方にあってシリコン酸化物で置き換えられていない部分と一体化された光透過用ブロックとする第2工程と、を有するものであるとよい。
請求項6に記載の光導波路は、シリコン基板の非熱酸化部分の上に、熱酸化部分である平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱を複数備えてなり、それらシリコン酸化物の柱は、その上下方向における所定の高さ位置で互いに接するとともに、この互いに接する部位よりも上方および下方において上下に離間するほど幅が広くなる空隙が形成された状態で立設され、同シリコン酸化物の柱が互いに接する部位を含んで光を伝播させるコア層が形成されてなることを特徴としている。この構成により、シリコン酸化物の柱群において、上下方向における平均屈折率として、所定高さ位置より上下方向にいくほど平均屈折率が緩やかに小さくなり、これによりシリコン酸化物の柱群の所定高さ位置において光が閉じ込められる(コア層となる)。よって、シリコン酸化物の柱を高くすることによりコア層を厚くすることができ、結合損失を少なくすることができる。
請求項に記載のように、請求項に記載の光導波路において、空隙の幅の差による最大平均屈折率と最小平均屈折率とは4%以上の差があると、光の閉じ込めをより効果的に行うことができる。
請求項8に記載のように、請求項6または7に記載の光導波路において、複数のシリコン酸化物の柱は、当該光導波路を伝播する光の伝播方向の端部が、シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなるようにすると、シリコン酸化物の柱を補強することができる。
請求項9に記載のように、請求項6〜8のいずれか1項に記載の光導波路において、複数のシリコン酸化物の柱は、光の伝播方向に延設される途中が、シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなるようにすると、シリコン酸化物の柱を補強することができる。
この光導波路の製造方法として、請求項10に記載のように、パターニングしたマスクを用いたシリコン基板に対するトレンチエッチングに係るプロセス条件を途中で変更して、その前半においてはトレンチの断面形状がテーパ形状となるプロセス条件を設定するとともに、後半においてはトレンチの断面形状が逆テーパ形状となるプロセス条件を設定して、シリコン基板の所定高さ位置に比べ上方および下方ほど幅が広くなるトレンチを多数並設する工程であって、トレンチと隣合うシリコン層の幅を「W11」とし、同トレンチの幅を「W12」とするとき、所定高さ位置におけるこれらシリコン層の幅「W11」とトレンチの幅「W12」との比を、W11:W12=0.45:0.55とする第1工程と、熱酸化により前記トレンチ内にシリコン酸化物を形成してかつトレンチ間のシリコン層をシリコン酸化物で完全に置き換えるとともに、それらシリコン酸化物で置き換えた部分に上下方向における所定高さ位置から上下に離間するほど幅が広くなる空隙を形成して、同部分をシリコン基板のうち同部分の下方にあってシリコン酸化物で置き換えられていない部分と一体化された光透過用ブロックとする第2工程と、を有しているとよい。
請求項1に記載のように、請求項1〜のいずれか1項に記載の光導波路において、複数の光伝送路を集合させる区間において、平面での各シリコン酸化物の柱の延設方向に沿って連続的に各シリコン酸化物の柱の幅を縮小することにより導波路全体の幅を縮小すると、合波箇所において導波路の幅の変化を少なくすることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1には本実施形態における光導波路の斜視図を示す。図2には光導波路の縦断面図を示す。図3には、図2のA−A線での断面図を示す。
シリコン基板1の上面に台座部2が形成され、この台座部(突条)2は光を伝播させる方向に延びている。台座部2の上には光透過用ブロック3が形成されている(光透過用ブロック3が一方向に延びるように形成されている)。光透過用ブロック3に関して、シリコン基板1での台座部2上に、平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱4が複数、上下方向における上部が接するとともに当該部位よりも下方において空隙5が形成された状態で立設され、かつ、空隙5は下方ほど幅が広くなっている。つまり、空隙5の縦断面の形状が三角形状をなし、下ほど幅が広くなっている。よって、図1においてシリコン酸化物の柱4の幅を「W1」、シリコン酸化物の柱4の間の空隙5の幅を「W2」としたとき、「W1/W2」が下方ほど小さくなっている。
ここで、平均屈折率は、上下方向におけるSiO2層(屈折率:1.46)と空隙(空気の屈折率:1.0)との比で決まる。平均屈折率としては、光透過用ブロック(シリコン酸化物ブロック)3の上端では純粋なシリコン酸化物(SiO2膜)と同じ約1.46となるが、下部に行くに従って低下することになる。このように図2のごとく平均屈折率の分布として光透過用ブロック3の上部において最大平均屈折率nmaxを有し、下にいくほど平均屈折率が緩やかに小さくなる。そして、光透過用ブロック3の上部と光透過用ブロック3の下部との平均屈折率差は4〜5%程度である。
より詳しくは、隣り合うシリコン酸化物の柱4が接する部位における最大平均屈折率nmaxと、空隙(空気層)5の幅が最も広くなっている部位における最小平均屈折率nminとは4%以上の差がある。つまり、(1−nmin/nmax)が4%以上となっている。即ち、導波路断面を深さ方向に区切ったときのシリコン酸化物の柱4の幅W1とシリコン酸化物の柱間の空隙(空気層)5の幅W2の比で決まる平均屈折率が、光透過用ブロック3の上部の最も高い部分と、光透過用ブロック3の下部の最も低い部分では4%程度、あるいはそれ以上差がある。広義には、空隙5の幅の差による最大平均屈折率nmaxと最小平均屈折率nminとは4%以上の差があるようにする。
このような屈折率差があることにより、光透過用ブロック3における上部がコア層となるとともにその下部がクラッド層となって、上下方向、横方向に対して、コア層内に閉じ込められつつ、光が伝播する。即ち、光透過用ブロック3の上部を伝播中に下方向に向かった光は、徐々に向きを変えて再び上部に戻ってくることになり、光透過用ブロック3の上部のコア部に閉じ込められる。
広義には、「W1/W2」が下方ほど小さくなっていることにより、シリコン酸化物の柱群において、上下方向における平均屈折率として、上部にいくほど平均屈折率が緩やかに大きくなり、これによりシリコン酸化物の柱群の上部において光が閉じ込められる(コア層となる)。よって、シリコン酸化物の柱を高くすることによりコア層を厚くすることができ、結合損失を少なくすることができる。特に、空隙の幅の差による最大平均屈折率と最小平均屈折率とは4%以上の差があると、光の閉じ込めをより効果的に行うことができる。
また、図1において隣り合うシリコン酸化物の柱4のピッチP1、即ち、空気層とSiO2層との界面の周期を1.82μmとしている。隣り合うシリコン酸化物の柱4のピッチP1は1.82μmとしたが、物理法則に則ればもっと短く、光の波長と同程度あるいはそれ以下とした方が更によい。なぜなら、P1値が大きいと光が界面で乱反射してしまうがP1値を小さくすることにより光が界面の影響(乱反射)を受けず、平均屈折率のみに影響を受ける領域となるためである。ただし、製造プロセスの面からいえば、ドライエッチング時のマスクパターニング精度、熱酸化工程に要する時間等から考えてピッチP1は1.0〜4.5μmの範囲が製造しやすい。一方、本発明により実現される光導波路は可視光〜近赤外域(波長0.4〜1.55μm程度)の光に対する使用を想定しており、ピッチP1は光の波長以下から光の波長の12倍の範囲とする。このように、隣り合うシリコン酸化物の柱4のピッチP1を、伝播させる光の波長の12倍以下とする。こうすることにより、乱反射を抑制する上で好ましいものとなる。
図3に示すように、複数立設されたシリコン酸化物の柱4における平面での端部に、各シリコン酸化物の柱4を連結するシリコン酸化物の柱6が、シリコン基板1上に立設されている。これにより、シリコン酸化物の柱4が補強されるとともに導波路の端面を平面にして表面反射を防止している。同じく図3において、複数立設されたシリコン酸化物の柱4における平面での延設途中に、各シリコン酸化物の柱4を連結するシリコン酸化物の柱7が、シリコン基板1上に立設されている。これにより、シリコン酸化物の柱4が補強されている。このようにして、光導波路の端部、および途中において、隣接して複数立設されたシリコン酸化物の柱群を連結するシリコン酸化物の柱6,7が存在し、シリコン酸化物の柱を補強している。
次に、製造方法を、図4,5,6および図2を用いて説明する。
まず、図4に示すように、シリコン基板1の上に所定の形状のエッチングマスク10を形成する(マスク10をパターニングする)。マスク10としては、レジスト、あるいはシリコン酸化膜(SiO2膜)を用いる。この時、周期的なトレンチ構造とするためのマスク開口部10aの間の幅W11を例えば0.82μmとするとともにマスク開口部10aの幅W12を例えば1.00μmとする。即ち、W11:W12=0.45:0.55程度にする。
そして、図5に示すように、ドライエッチング工程により、マスク10の開口部10aからシリコン基板1をエッチングしてシリコン基板1に所望の形状のトレンチ11を形成する。この時、トレンチ11の断面形状を垂直ではなく、若干逆テーパ形状(トレンチ下部へ行くに従ってトレンチ幅が広い形状)とする。
このようにして、第1工程として、パターニングしたマスク10を用いてシリコン基板1をトレンチエッチングして下方ほど幅が広くなっているトレンチ11を多数並設する。
引き続き、図6に示すように、マスク10を除去する。この後、必要に応じてトレンチ11の側壁面の平坦化工程を追加する。ここで、上面でのトレンチ11間のシリコン層12の幅W11は例えば0.82μm、トレンチ11の上端におけるトレンチ幅W12は例えば1.00μm、トレンチ深さL1は例えば50μmとする。
そして、図2に示すように、熱酸化工程を行う。膜厚が1.82μm以上成長する時間、熱酸化を行うと、図6のトレンチ11間のシリコン層(シリコン柱)12の内部が完全にSiO2化すると同時に、トレンチ11も上部においては熱酸化膜で完全に埋まる。一方、トレンチ11の下部においては、もともと上部よりも幅広だったため、完全には埋まらず図2の空隙(隙間)5が残る。この空隙5は下部に行くに従って広がっている。
このようにして、第2工程として、熱酸化によりトレンチ11内にシリコン酸化物を形成するとともにトレンチ11間のシリコン層(シリコン柱)12をシリコン酸化物で置き換えて、所定領域を、シリコン基板1と一体化され、かつ、上下方向における上部が接するとともに当該部位よりも下方において下ほど幅が広くなっている空隙5が形成された光透過用ブロック3にする。このとき、第2工程での熱酸化の前におけるトレンチ11の間におけるシリコン層12の幅を「W11」とし、トレンチ11の幅を「W12」としたき、トレンチ上部において、W11:W12=0.45:0.55とする。
また、図3に示したように、エッチングマスク10の平面として、光導波路の端部はシリコン層の柱(6)で連結されるようにマスクパターンを形成する。この端部でのシリコン層の柱(6)も、熱酸化終了時点で内部までSiO2化するような幅とする。これにより、シリコン(Si)層の力学的強度を確保してプロセス途中で倒れないようにすることができる。また、光導波路の途中にも、シリコン(Si)層の力学的強度を確保してプロセス途中で倒れないようにするため、適当な間隔で、シリコン層の連結部(7)を設ける。この連結部(7)の幅も熱酸化工程で内部まで完全にSiO2化する幅とする。
以上のごとく本実施形態は、シンプルな工程で、厚いコア層が得られ、なおかつ設計時の形状自由度が高い。
詳しくは、図16,17においては、シリコン酸化層(SiO2層)を堆積させてエッチングする。このような製造方法では、SiO2層(110,111,113)を何度も堆積させたり、メタルマスク112を形成する必要があるため、工程が複雑となる。特に、SiO2層111のエッチングは、例えばシリコン基板100のエッチングと比較してプロセス技術的に難易度が高いため、
(i)深いエッチングができない。
(ii)高アスペクト比のエッチングができない。
(iii)エッチング側面が荒れる。
等の問題が生じる。
(i)の理由により、コア層であるSiO2層111を上下に厚くすることができない(通常10μm以下)ため、光源との結合において、結合損失が大きくなる。また、(ii)の理由により導波路の形状の設計時に制約が多くなる。また、(iii)の理由により光の伝播損失が大きくなる懸念がある。
これに対し、本実施形態においては、図4,5,6に示すように、シリコン酸化膜(SiO2)と比べてドライエッチングが容易なシリコン基板をエッチングした後、図2に示すように熱酸化工程を経てSiO2化させる。
より詳しくは、シリコンのエッチングは、SiO2の場合と比べ相対的にドライエッチングが容易であり、深さが100μm以上、アスペクト比が数10以上とすることができる(例えば、特開2000−299310号公報参照)。このエッチング技術を用いれば、数10μm以上の厚さをもつコア層を形成することができるため、光源との結合時の結合損失を抑制することが可能である。また、導波路形状の設計自由度も高くできる。さらに、エッチングによって形成されたトレンチ側壁面を平滑化する処理を行った後で熱酸化すれば、平滑な導波路側面が得られ、この部分での伝播損失を抑えることができる。この技術に関して、例えば特開2002−231945号公報に開示されている。
図2に代わり図7に示すように、複数のシリコン酸化物の柱4を上部において狭い空隙(スリット)がある状態で立設し、当該部位よりも下方において下方ほど幅が広くなっている空隙5を有していてもよい。
この場合を含めた光導波路の構造として広義には、シリコン基板1上に、平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱4が複数、上下方向における少なくとも一部において空隙5が形成された状態で立設され、かつ、シリコン酸化物の柱4の幅を「W1」、シリコン酸化物の柱4の間の空隙の幅を「W2」としたとき、「W1/W2」が下方ほど小さくする。また、製造方法として広義には、図5のごとくパターニングしたマスク10を用いてシリコン基板1をトレンチエッチングして下方ほど幅が広くなっているトレンチ11を多数並設し(第1工程)、図2または図7のごとく熱酸化によりトレンチ内にシリコン酸化物を形成するとともにトレンチ間のシリコン層をシリコン酸化物で置き換えて、所定領域を、シリコン基板1と一体化され、かつ、上下方向における下ほど幅が広くなっている空隙5が形成された光透過用ブロック3にする(第2工程)。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8には、図2に代わる本実施形態における光導波路の縦断面図を示す。
本実施形態においては、光透過用ブロック20においてコア層を上部ではなく、上下方向の中央部に形成している。つまり、シリコン基板1の台座部2上には光透過用ブロック20が形成され、光透過用ブロック20に関して、シリコン基板1上に、平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱21が複数、上下方向における所定高さ位置で接するとともに当該部位よりも上方および下方において空隙22,23が形成された状態で立設され、かつ、空隙22,23は所定高さ位置より上下方向に離れるほど幅が広くなっている。よって、シリコン酸化物の柱21の幅を「W1」、シリコン酸化物の柱21の間の空隙22,23の幅を「W2」としたとき、「W1/W2」が所定高さ位置より上下方向に離れるほど小さくなっている。
従って、平均屈折率は中央部で最も高く、上部・下部に行くに従って低下する。そのため、光を紙面に垂直な方向に伝播させると、中央部付近に光が閉じ込められる。つまり、第1の実施形態では上下非対称であり、光透過用ブロック3の上部では、SiO2層と空気層の境界で全反射する形でコア層に戻るが、本実施形態では上下対称であり、コア層から上部に向かった光は、下部に向かった場合と同じく、平均屈折率が低下するため徐々に向きを変え、コア層に戻ることになる。
このように、シリコン基板1上に、平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱21が複数、上下方向における少なくとも一部において空隙22,23が形成された状態で立設され、かつ、シリコン酸化物の柱21の幅を「W1」、シリコン酸化物の柱21の間の空隙22,23の幅を「W2」としたとき、「W1/W2」が所定高さ位置より上下方向に離れるほど小さくなっている。この構成により、シリコン酸化物の柱群において、上下方向における平均屈折率として、所定高さ位置より上下方向にいくほど平均屈折率が緩やかに小さくなり、これによりシリコン酸化物の柱群の所定高さ位置において光が閉じ込められる(コア層となる)。よって、シリコン酸化物の柱を高くすることによりコア層を厚くすることができ、結合損失を少なくすることができる。
さらに、隣り合うシリコン酸化物の柱21のピッチP1は、伝播させる光の波長の12倍以下であり、乱反射を抑制する上で好ましいものとなっている。さらには、隣り合うシリコン酸化物の柱21が接する部位における最大平均屈折率nmaxと、空隙22,23の幅W2が最も広くなっている部位における最小平均屈折率nminとは4%以上の差がある。つまり、(1−nmin/nmax)が4%以上となっている。このように空隙22,23の幅の差による最大平均屈折率と最小平均屈折率とは4%以上の差があると、光の閉じ込めをより効果的に行うことができる。
また、本第2の実施の形態においても、図3を用いて説明したごとく、複数立設されたシリコン酸化物の柱(21)における平面での端部に、各シリコン酸化物の柱(21)を連結するシリコン酸化物の柱(6)が、シリコン基板1上に立設されている。また、複数立設されたシリコン酸化物の柱(21)における平面での延設途中に、各シリコン酸化物の柱(21)を連結するシリコン酸化物の柱(7)が、シリコン基板1上に立設されている。このようにして、シリコン酸化物の柱21を補強している。
製造方法に関して、シリコン基板のドライエッチングにおいては、エッチング時のプロセス条件(ガス圧、イオンの加速電圧等)の設定を変更することにより、図11(a)に示すようにトレンチ35の断面形状を垂直形状にすることも、図11(b)に示すようにテーパ形状にすることも、また図11(c)のように逆テーパ形状にすることも可能である。
よって、例えば、エッチング時のプロセス条件を2段階に分け、前半をテーパ形状に、後半を逆テーパ形状になるようにエッチングを実行すると、図9に示す縦断面図においてマスク30の開口部30aからシリコン基板1をトレンチエッチングすることにより中央部で最も幅が狭く、上部・下部に行くに従って幅が広くなるような形状にすることができる。このとき、トレンチ31の形状として、中央部の最も幅が狭くなった部分において、トレンチ31の間のシリコン層の幅W11が例えば0.82μmでトレンチ幅W12が例えば1.00μmとなり、W11:W12=0.45:0.55程度になるようにマスク寸法、エッチング条件を調整する。
このようにして第1工程として、パターニングしたマスク30を用いてシリコン基板1をトレンチエッチングして所定高さ位置に比べ上方および下方ほど幅が広くなっているトレンチ31を多数並設する。
さらに、図10に示すように、マスク30を除去し、必要ならばトレンチ側壁面の平坦化処理を行った後に、図8のごとく熱酸化を行う。酸化時間はトレンチ中央部において図10のトレンチ31がSiO2層でふさがる時間以上とする。つまり、例えば、中央部でのトレンチ幅W12が1.00μm、トレンチ31間のシリコン層の幅W11が0.82μmであったとすると、膜厚が1.82μm以上成長する時間、熱酸化を行う。
このようにして第2工程として、熱酸化によりトレンチ31内にシリコン酸化物を形成するとともにトレンチ31間のシリコン層をシリコン酸化物で置き換えて、所定領域を、シリコン基板1と一体化され、かつ、上下方向における所定高さ位置で接するとともに当該部位よりも上方および下方において所定高さ位置から離されるほど幅が広くなっている空隙22,23が形成された光透過用ブロック20にする。このとき、第1工程におけるトレンチエッチングを行う際に、プロセス条件を途中で変更し、前半では断面形状がテーパ形状となるプロセス条件とし、後半では逆テーパ形状となるプロセス条件とすることにより、所定高さ位置に比べ上方および下方ほど幅が広くなっているトレンチ31を多数並設することができる。また、第2工程での熱酸化の前におけるトレンチ31の間におけるシリコン層の幅を「W11」とし、トレンチ31の幅を「W12」としたき、トレンチ31の所定高さ位置において、W11:W12=0.45:0.55とする。
図8に代わり図12に示すように、複数のシリコン酸化物の柱21を中央部(コア部)において狭い空隙(スリット)がある状態で立設し、当該部位よりも上下方向に離れるほど幅が広くなっている空隙22,23を有していてもよい。
この場合を含めた製造方法として広義には、図9のごとくパターニングしたマスク30を用いてシリコン基板1をトレンチエッチングして所定高さ位置に比べ上方および下方ほど幅が広くなっているトレンチ31を多数並設し(第1工程)、図8または図12のごとく熱酸化によりトレンチ31内にシリコン酸化物を形成するとともにトレンチ31間のシリコン層をシリコン酸化物で置き換えて、所定領域を、シリコン基板1と一体化され、かつ、上下方向における所定高さ位置よりも上方および下方において所定高さ位置から離れるほど幅が広くなっている空隙22,23が形成された光透過用ブロック20にする(第2工程)。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施形態を、第1,2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図13には、本実施形態における光導波路の平面図を示す。
光導波路は、必ずしも1本の線ではなく、1本から複数本に分岐(分波)させたり、あるいは複数本から1本に集合(合波)することが多い。
図13に、2系統からの光(第1の光、第2の光)から1系統に合波する例を示す。この時、第1の光および第2の光の経路40,41の幅Wiと出口での経路42の幅Woを等しくするために合流部の直前での幅Wcは幅Wiよりも狭くしなければ、合流後の導波路幅WoはWiに近づけることはできない。
第1,2の実施形態で説明したように複数のSiO2柱を立設させてブロック化する場合において、2つの導波路を合わせると、導波路幅は単純に2倍になる。そこで、本実施形態では図13に示すように導波路の幅を極力変えずに合流させるために、途中で連続的に導波路の幅を絞っている。
そのために、連続的に各シリコン酸化物の柱の幅を縮小すべくドライエッチング後の導波路パターンを図14のようにしている。
図14の導波路は隣接して立設する5個のシリコンの柱50からなっている。各シリコンの柱50の幅は1.64μmであり、それらの間のトレンチ51の幅は2.00μmとなっている。このように、それらの幅の比が0.45:0.55となっている。そのため、この後の熱酸化工程で3.64μm以上の膜厚が得られる時間以上、熱酸化を行えば、各トレンチ51は埋まると同時に各シリコンの柱50の内部もSiO2に置換される。
なお、各トレンチ51は底面に近づくに従って幅広となっているため、熱酸化後も底面に近いほど広い隙間となって残る。
図14の符号L2で示す幅減少区間において連続的に、各シリコンの柱50および各トレンチ51の幅は縮小し、この区間L2の右端では、左端の約0.55倍に縮小される。そのため、この区間L2の左端では全体の幅が16.20μmであったのが、この区間L2の右端では8.92μmになる。
ここで一旦、導波路は終端し、幅1.00μmのトレンチ(溝)52を空けて再び導波路が始まる。この区間での各シリコン柱53の幅は再び1.64μmで、トレンチ(幅)54の幅も再び2.00μmで始まるが、この区間ではシリコン柱53が3本、トレンチ54が2本で構成される。つまり、幅減少区間L2以前に比べ、これ以後は、各シリコン柱の幅およびトレンチ幅は同じ(不変)であるが、構成本数が減少することにより、導波路全体の幅は減少する。こうして細くなった導波路同士を緩やかな角度で連結させれば、図13に示す合流部を形成することができる。
また、図14における導波路のつなぎ目は、幅0.82μmの端面となるシリコン柱55,56、幅1.00μmのトレンチ52で構成されているが、これらは熱酸化工程によりトレンチがSiO2で埋まると共にシリコン柱内部がSiO2に置換されて、全体としてSiO2となり導波路として連結されることになる。
以上のように、複数の光伝送路を集合させる区間において、平面での各シリコン酸化物の柱の延設方向(図3における光の伝播方向)に沿って連続的に各シリコン酸化物の柱(図3における符号4で示す部材)の幅を縮小することにより図13に示すごとく導波路全体の幅を縮小した(図13においてWc<Wi)。よって、合波箇所において導波路の幅の変化を少なくすることができ(図13においてWo≒Wi)、光ファイバー等との結合性に優れたものとなる。
第1の実施形態における光導波路の斜視図。 光導波路の縦断面図。 図2におけるA−A線での断面図。 製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 別例の光導波路の縦断面図。 第2の実施形態における光導波路の縦断面図。 製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 (a),(b),(c)は製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 別例の光導波路の縦断面図。 第3の実施形態における光導波路の平面図。 第3の実施形態におけるエッチング後の平面図。 背景技術を説明するための光導波路の斜視図。 (a),(b),(c)は製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。 (a),(b),(c),(d)は製造工程を説明するための光導波路の縦断面図。
符号の説明
1…シリコン基板、3…光透過用ブロック、4…シリコン酸化物の柱、5…空隙、6…シリコン酸化物の柱、7…シリコン酸化物の柱、10…マスク、11…トレンチ、12…シリコン層、20…光透過用ブロック、21…シリコン酸化物の柱、22…空隙、23…空隙、30…マスク、31…トレンチ。

Claims (11)

  1. シリコン基板の非熱酸化部分の上に、熱酸化部分である平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱を複数備えてなり、それらシリコン酸化物の柱は、その上部において互いに接するとともに、この互いに接する部位よりも下方において前記シリコン基板の非熱酸化部分側ほど幅が広くなる空隙が形成された状態で立設され、同シリコン酸化物の柱が互いに接する部位を含んで光を伝播させるコア層が形成されてなることを特徴とする光導波路。
  2. 記空の差による最大平均屈折率と最小平均屈折率とは4%以上の差があることを特徴とする請求項1に記載の光導波路。
  3. 前記複数のシリコン酸化物の柱は、当該光導波路を伝播する光の伝播方向の端部が、前記シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の光導波路。
  4. 前記複数のシリコン酸化物の柱は、前記光の伝播方向に延設される途中が、前記シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光導波路。
  5. パターニングしたマスクを用いたトレンチエッチングによりシリコン基板に多数のトレン
    チを並設する際に、それらトレンチと隣合うシリコン層の幅を「W11」とし、同トレンチの幅を「W12」とするとき、該トレンチの上部においてこれらシリコン層の幅「W11」とトレンチの幅「W12」との比が、
    W11:W12=0.45:0.55
    であるとともに、その下方ほど幅が広くなるように各トレンチを形成する第1工程と、
    熱酸化により前記トレンチ内にシリコン酸化物を形成してかつトレンチ間のシリコン層をシリコン酸化物で完全に置き換えるとともに、それらシリコン酸化物で置き換えた部分に上下方向における下方側ほど幅が広くなる空隙を形成して、同部分をシリコン基板のうち同部分の下方にあってシリコン酸化物で置き換えられていない部分と一体化された光透過用ブロックとする第2工程と、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  6. シリコン基板の非熱酸化部分の上に、熱酸化部分である平面形状が帯状をなすシリコン酸化物の柱を複数備えてなり、それらシリコン酸化物の柱は、その上下方向における所定の高さ位置で互いに接するとともに、この互いに接する部位よりも上方および下方において上下に離間するほど幅が広くなる空隙が形成された状態で立設され、同シリコン酸化物の柱が互いに接する部位を含んで光を伝播させるコア層が形成されてなることを特徴とする光導波路。
  7. 前記空隙の幅の差による最大平均屈折率と最小平均屈折率とは4%以上の差があることを特徴とする請求項6に記載の光導波路。
  8. 前記複数のシリコン酸化物の柱は、当該光導波路を伝播する光の伝播方向の端部が、前記シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなることを特徴とする請求項6または7に記載の光導波路。
  9. 前記複数のシリコン酸化物の柱は、前記光の伝播方向に延設される途中が、前記シリコン基板の非熱酸化部分の上に立設されたシリコン酸化物の柱によって互いに連結されてなることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の光導波路。
  10. パターニングしたマスクを用いたシリコン基板に対するトレンチエッチングに係るプロセス条件を途中で変更して、その前半においてはトレンチの断面形状がテーパ形状となるプロセス条件を設定するとともに、後半においてはトレンチの断面形状が逆テーパ形状とな
    るプロセス条件を設定して、前記シリコン基板の所定高さ位置に比べ上方および下方ほど幅が広くなるトレンチを多数並設する工程であって、前記トレンチと隣合うシリコン層の幅を「W11」とし、同トレンチの幅を「W12」とするとき、前記所定高さ位置におけるこれらシリコン層の幅「W11」とトレンチの幅「W12」との比を
    W11:W12=0.45:0.55
    とする第1工程と、
    熱酸化により前記トレンチ内にシリコン酸化物を形成してかつトレンチ間のシリコン層をシリコン酸化物で完全に置き換えるとともに、それらシリコン酸化物で置き換えた部分に上下方向における前記所定高さ位置から上下に離間するほど幅が広くなる空隙を形成して、同部分をシリコン基板のうち同部分の下方にあってシリコン酸化物で置き換えられていない部分と一体化された光透過用ブロックとする第2工程と、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  11. 複数の光伝送路を集合させる区間において、平面での各シリコン酸化物の柱の延設方向に沿って連続的に各シリコン酸化物の柱の幅を縮小することにより導波路全体の幅を縮小したことを特徴とする請求項1〜4,6〜9のいずれか1項に記載の光導波路。
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