JP2019045235A - 画像検査システム、画像検査方法及び画像検査用プログラム - Google Patents

画像検査システム、画像検査方法及び画像検査用プログラム Download PDF

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洋幸 山口
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Abstract

【課題】良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能な画像検査方法、画像検査システム及び画像検査用プログラムを提供する。【解決手段】画像検査システムは、検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査システムであって、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する分割手段と、該X線画像抽出領域における該複数領域の該各領域が、該良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する判定手段と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像検査システム、画像検査方法及び画像検査用プログラムに関する。
従来、医学等で用いられるX線検査においては、磁気共鳴画像法(MRI)スキャナ、コンピュータ断層撮影法(CT)スキャナなどによって大量の画像データが取得されており、特定の疾患の判定に対する何らかの関連した洞察を提供することが望まれている。そのために、スキャンされた医用画像を解釈する処理の一部又は全部を自動化できる画像処理技術の開発が望まれている。
これに対して、幾何学的特徴の自動算出方法や画像解釈システムが提案されている(特許文献1参照。)。
この幾何学的特徴の自動算出方法は、幾何学的特徴を自動的に算出する方法であって、(i)デジタル画像ソースから少なくとも1つのデジタル医用画像を受信し、(ii)プロセッサによって、前記デジタル医用画像内で前記幾何学的特徴の演算に関連する複数の測定要素を自動的に識別し、前記複数の測定要素の少なくとも1つは、解剖学的構造の中心線を含み、前記解剖学的構造は胴を含み、前記複数の測定要素を自動的に識別することは、背骨に沿った曲線を検出することを含み、(iii)前記プロセッサによって、前記複数の測定要素に基づいて前記幾何学的特徴を自動的に演算し、(iv)ユーザの検討のために当該ユーザに前記測定要素を提供し、(v)ユーザが前記測定要素を修正した場合、前記プロセッサによってユーザが修正した測定要素に基づいて最終的な幾何学的特徴を演算し、前記複数の測定要素を自動的に識別することは、学習済の分類器を適用して前記画像の1つ又は複数のその他の解剖学的または病理学的構造によって遮られているまたは欠落している測定要素を推定する1つ又は複数の支援目印を認識することを含む。
また、画像解釈システムは、コンピュータ可読プログラムコードを記憶するメモリ装置と、前記メモリ装置と通信し、前記コンピュータ可読プログラムコードで動作するプロセッサとを含み、前記プロセッサは、(i)デジタル画像ソースから少なくとも1つのデジタル医用画像を受信し、(ii)前記デジタル医用画像内で前記幾何学的特徴の演算に関連する複数の測定要素を自動的に識別し、前記複数の測定要素の少なくとも1つは、解剖学的構造の中心線を含み、前記解剖学的構造は胴を含み、前記複数の測定要素を自動的に識別することは、背骨に沿った曲線を検出することを含み、(iii)前記複数の測定要素に基づいて前記幾何学的特徴を自動的に演算し、(iv)ユーザの検討のために当該ユーザに前記測定要素を提供し、(v)ユーザが前記測定要素を修正した場合、ユーザが修正した測定要素に基づいて最終的な幾何学的特徴を演算し、前記複数の測定要素を自動的に識別することは、学習済の分類器を適用して前記画像の1つ又は複数のその他の解剖学的または病理学的構造によって遮られているまたは欠落している測定要素を推定する1つ又は複数の支援目印を認識する。
特許第5837604号公報
しかしながら、特許文献1に記載された幾何学的特徴の自動算出方法や画像解釈システムにあっては、一般的な機械学習を利用しているため、多くの健全画像データ及び異常画像データを学習する必要がある。
また、X線画像の総数が少ない検査対象物においては、十分な機械学習をすることができず、精度が低くなる。そのため、胸部X線画像等の医用画像への適用など用途が限られている。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明は、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能な画像検査方法、画像検査システム及び画像検査用プログラムを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた。その結果、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域について、複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を用いて判定することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の画像検査システムは、検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査システムであって、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する分割手段と、該X線画像抽出領域における該複数領域の該各領域が、該良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する判定手段と、を有する。
また、本発明の画像検査方法は、検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査方法であって、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する工程と、該X線画像抽出領域における該複数領域の該各領域が、該良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する工程と、を含む。
さらに、本発明の画像検査用プログラムは、画像検査システムに、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する工程と、該X線画像抽出領域における該複数領域の該各領域が、該良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成される良品判定基準を満足するかを判定する工程と、を実行させるためのものである。
本発明の画像検査システムによれば、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能である。
また、本発明の画像検査方法によれば、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能である。
さらに、本発明の画像検査用プログラムによれば、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像検査システムのハードウェア構成の一例を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る画像検査システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る画像検査方法の一例を示すフロー図である。 図4は、良品判定基準の一例を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像検査システム、画像検査方法及び画像検査用プログラムについて詳細に説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「X線画像」とは、例えば、可視のX線画像(ビデオ画面上に表示されているものなど)又はX線画像のデジタル化された表現(X線検出装置の画素出力に対応するファイルなど)を意味する。
また、検査対象物は、特に限定されるものではないが、大量生産されるものではなく、良品のX線画像の総数が少ないものの一例であるロケットモータの圧力容器を好適例として挙げることができる。異なる材料が接合されたロケットモータの圧力容器は、内部における異材同士の界面部の欠陥を外部から観察することができない。このような場合、詳しくは後述する良品X線画像領域を、検査対象物の内部における異材同士の界面部を含むものとすることによって、本発明を好適に適用することができる。
まず、本実施形態の画像検査システムは、検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査システムであって、分割手段と、判定手段とを有する。そして、分割手段は、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する。また、判定手段は、X線画像抽出領域における複数領域の各領域が、良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する。
そして、本実施形態の画像検査システムによれば、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能である。
また、本実施形態の画像検査システムは、検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査方法であって、分割工程と、判定工程とを含む。そして、分割工程は、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する工程である。また、判定工程は、X線画像抽出領域における複数領域の各領域が、良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する工程である。
そして、本実施形態の画像検査システムによれば、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能である。
さらに、本実施形態の画像検査用プログラムは、画像検査システムに、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する工程と、該X線画像抽出領域における該複数領域の該各領域が、該良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する工程と、を実行させるためのものである。
そして、本実施形態の画像検査用プログラムによれば、良品検査対象物のX線画像の総数が少ない検査対象物に対しても高い精度で検査対象物の良品判定をすることが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像検査システム、画像検査方法及び画像検査用プログラムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る画像検査システムのハードウェア構成について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像検査システムのハードウェア構成の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の画像検査システム1は、検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をするものであって、コンピュータ10を備えている。そして、コンピュータ10は、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すように、X線画像取得装置50にバス(外部バス)BOUTのような有線で接続されている。なお、図示しないが、コンピュータは、例えば、X線画像取得装置に無線で接続されていてもよい。また、図示しないが、コンピュータは、X線画像取得装置に内蔵されていてもよい。
コンピュータ10は、特に限定されるものではないが、例えば、パーソナルコンピュータ等である。そして、コンピュータには、画像検査システムに画像検査方法を実行させるための画像検査用プログラムがインストールされている。また、コンピュータは、画像検査用プログラムの指令によって、X線画像取得装置で検査対象物を撮像することによって入力されたX線画像から検査対象物の良品判定をすることができる。
また、図1に示すように、本実施形態におけるコンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、HDD(Hard Disk Drive)12と、RAM(Random Access Memory)13と、ROM(Read Only Memory)14とを備えている。また、コンピュータ10は、特に限定されるものではないが、例えば、表示装置15と外部I/F16とを備えている。さらに、コンピュータ10は、特に限定されるものではないが、例えば、通信I/F17を備えていてもよい。これらの各部はバス(内部バス)BINで接続されている。
そして、CPU11は、HDD12やROM14等の記憶装置からプログラムやデータをRAM13上に読み出し、処理を実行することによって、コンピュータ10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
また、HDD12は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えば、コンピュータ10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(例えば、画像検査用プログラム)等がある。HDD12は格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステムやDB(データベース)によって管理している。なお、コンピュータ10は、HDD12の代わりに又はHDD12と併せて、SSD(Solid State Drive)等を備えていてもよい。
さらにRAM13は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
また、ROM14は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
さらに、表示装置15は、コンピュータ10による処理結果を表示する装置である。表示装置15は、特に限定されるものではないが、例えば、ディスプレイ等である。
また、外部I/F16は、外部装置とのインターフェースである。外部装置としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、CD、DVD等を挙げることができる。
さらに、通信I/F17は、例えば、X線画像取得装置50と有線又は無線でデータ通信を行うためのインターフェースである。
そして、本実施形態の画像検査システム1は、上記ハードウェアの構成を有することにより、詳しくは後述する各種処理を実現することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る画像検査システムの機能構成について図面を参照しながら詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る画像検査システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の画像検査システム1は、入力部21と、分割部22と、判定部23とを有する。これらの各部は、例えば、CPU11が画像検査用プログラムを実行させることにより実現される。
入力部21は、良品検査対象物のX線画像100及び検査対象物のX線画像200を入力する。ここで、入力部21は、良品検査対象物のX線画像100を、例えば外部I/Fを介して外部装置から、又はHDD12やROM14から入力する。また、入力部21は、検査対象物のX線画像200をX線画像取得装置50から入力する。
ここで、良品検査対象物のX線画像100は、判定部23の学習に用いる。良品検査対象物のX線画像100は、欠陥のない良品検査対象物を撮像することにより得られたものである。
一方で、検査対象物のX線画像200は、判定部23により良品であるかが判定されるものである。すなわち、検査対象物のX線画像200は、例えば、画像検査システム1のユーザによってX線画像取得装置50で撮像された、良品であるかを判定したい検査対象物を被写体とするものである。
分割部22は、例えば、良品検査対象物のX線画像100から抽出済の良品X線画像領域110、120に基づいて、検査対象物のX線画像200が複数領域に分割された検査対象物のX線画像群210〜260から抽出されたX線画像抽出領域210、220を、複数領域に分割する。
具体的には、例えば、検査対象物のX線画像200をX線画像群210〜260の6グループに分類し、良品X線画像領域110、120を用いて、対応するX線画像抽出領域210、220を抽出し、これらを更に複数領域に分割する。
判定部23は、X線画像抽出領域210、220における複数領域の各領域が、良品判定基準を満足するかを判定する。
具体的には、X線画像抽出領域210、220における複数領域の各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び勾配方向、周辺の欠陥候補点との相関値といった特徴量を算出し、これらの値が、良品判定基準の良品と判定し得る領域内に含まれるかを判定する。なお、良品判定基準は、良品X線画像領域110、120における複数領域の各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値といった特徴量を算出して作成される。
次に、本発明の一実施形態に係る画像検査方法について図面を参照しながら詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る画像検査方法の一例を示すフロー図である。
図3に示すように、本実施形態の画像検査方法は、下記のステップ1(以下「S1」のように記載する(以下同様。)。)〜15を有する。
まず、S1においては、画像を読み込む。具体的には、X線画像取得装置で撮像された検査対象物のX線画像を読み込む。次いで、S2に進む。
次いで、S2においては、画像一覧を表示する。具体的には、読み込まれたX線画像を複数領域に分割して、X線画像群を表示する。次いで、S3に進む。
次いで、S3においては、判定パラメータを入力する。具体的には、予めX線画像取得装置で撮像された良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域を読み込む。
ここで、この良品X線画像領域としては、良品検査対象物のX線画像1枚において複数に分割された領域(200ピクセル×200ピクセル=約20mm×20mm)の全てについて輝度勾配及び勾配方向、周辺の欠陥候補点との相関値といった特徴量を計算し、専用プログラムによって6グループに分類し、各グループ毎に輝度勾配及び勾配方向、周辺の欠陥候補点との相関値といった特徴量を平均したものを適用した。また、上記6グループは全て健全部であるが、画像に急峻な輝度変化がみられるグループ(例えば、「外部エッジ部」という。)、画像に急峻な輝度変化がみられるグループ(例えば、「内部エッジ部」という。)、画像における隙間がわずかに周囲より暗く、右側に行くほど輝度値が大きくなるグループ(例えば、「隙間部」という。)、画像における界面左右でわずかに輝度変化があり、界面以外は滑らかでほぼ輝度変化がないグループ(例えば、「第1界面部(剥離なし)」という。)、画像における界面がわずかに暗いグループ(例えば、「第2界面部(剥離なし)」という。)、画像において輝度値の増減を繰り返すグループ(例えば、「溝部」という。)、といったものである。また、この良品X線画像領域は、外部装置や、HDD、ROMなどに保持しておけばよい。なお、この良品X線画像領域が、上述したX線画像群と比較可能なものであることは言うまでもない。次いで、S4に進む。
次いで、S4においては、検査を実行する。次いで、S5に進む。
次いで、S5においては、検査範囲を指定する。具体的には、検査対象となるX線画像には真っ暗な領域等の判定不要な領域がある。その領域は検査の必要がないため、画像の中で検査不要領域を除いて検査しなければいけない領域を指定する。その領域をX線画像抽出領域として指定する。次いで、S6に進む。
次いで、S6においては、ノイズを除去する。具体的には、バイラテラルフィルタによって処理するノイズ除去を挙げることができる。次いで、S7に進む。
次いで、S7においては、位置を合わせる。これは、特徴量を抽出する際に、X線画像から周辺部と比べて急激に輝度差がある領域を取り出すが、輝度差を取り出す方向が大事なので基準画像をあらかじめ用意しておき、検査対象のX線画像を基準画像と同じ向き(同じ形)にできるだけ近づけることで欠陥の検出精度があがる。そのために位置合わせを実行している。なお、特に限定されるものではないが、例えば、着目点から見て周り8画素について、どっちの方向に対して輝度の差を取ったときにどれくらいの輝度差(値)があるかを見ればよい。次いで、S8に進む。
次いで、S8においては、暗影領域を検出する。具体的には、移動平均フィルタによって処理する前画像と後画像との差分を取る。次いで、S9に進む。
次いで、S9においては、欠陥候補領域を抽出する。具体的には、所定の閾値以上の輝度差がある領域を欠陥候補領域とする。次いで、S10に進む。なお、欠陥を見逃さないようにするためには、輝度の低下部の全てを抽出する過検出とすることが好ましい。
ここで、S8及びS9を一般的に動的2値化処理という。また、動的2値化処理した画像については、必要に応じて、クロージングやオープニングを行うモフォロジー処理によってノイズ除去をしてもよい。
次いで、S10においては、先の領域分割よりも相対的に小さいサイズに領域を細分化する。具体的には、16ピクセル×16ピクセル=約1.6mm×1.6mm(又は8ピクセル×8ピクセル=約0.8mm×0.8mm)の複数領域に分割する。次いで、S11に進む。
次いで、S11においては、特徴量を計算する。具体的には、分割された複数領域における欠陥候補領域について輝度勾配及び勾配方向、周辺の欠陥候補点との相関値といった特徴量(横方向(圧力容器の場合には周方向とすることが好ましい。)の輝度勾配強度、近傍の暗影領域との相関値)を計算する。
ここで、横方向の輝度勾配強度は、X線画像上の水平方向を横、鉛直方向を縦として横方向における輝度の落ち込み量の絶対値及び落ち込み量の正負(ν1)と定義することができる。
また、近傍の暗影領域との相関値(ν2)は、下記の式(1)で定義することができる。
Figure 2019045235
次いで、S12に進む。
次いで、S12においては、クラスタリング(分類)する。具体的には、横方向の輝度勾配であるX線画像上の横方向における輝度の落ち込み量(ν1)と近傍の暗影領域との相関値(ν2)とで、外部エッジ部、内部エッジ部、隙間部、第1界面部(剥離なし)、第2界面部(剥離なし)、溝部といったグループに分類する。次いで、S13に進む。
次いで、S13においては、機械学習による判定をする。具体的には、事前に良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて抽出された欠陥候補領域を細分化したものから図4に示すような境界線(判定基準)を含む良品判定基準を作成しておき、クラスタリングされたデータを当てはめる。なお、ν1が小さく、ν2が薄いグループは、良品領域を構成する。一方、ν1が大きく、ν2が薄いグループと、ν1が小さく、ν2が濃いグループと、ν1が大きく、ν2が濃いグループは、不良品領域を構成する。次いで、S14に進む。
更に、S14においては、結果を表示する。具体的には、例えば、ディスプレイに結果を示す。次いで、S15に進む。
しかる後、S15においては、検査員により判定をする。具体的には、例えば、ディスプレイに表示された結果に基づいて良品であると判定する。
なお、上記の例においては、S6のノイズ除去、S7の位置合わせ、S8の暗影領域検出及びS9の欠陥候補抽出をS5の検査範囲指定の後に実行しているが、S1の画像読み込みとS2の画像一覧表示とは間に実行してもよい。
以上、本発明を若干の実施形態によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 画像検査システム
10 コンピュータ
11 CPU
12 HDD
13 RAM
14 ROM
15 表示装置
16 外部I/F
17 通信I/F
21 入力部
22 分割部
23 判定部
50 X線画像取得装置
100 良品検査対象物のX線画像
110,120 良品X線画像領域
200 検査対象物のX線画像
210,220,230,240,250,260 X線画像群
210,220 X線画像抽出領域

Claims (3)

  1. 検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査システムであって、
    良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する分割手段と、
    上記X線画像抽出領域における上記複数領域の上記各領域が、上記良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する判定手段と、を有する
    画像検査システム。
  2. 検査対象物のX線画像を用いて検査対象物の良品判定をする画像検査方法であって、
    良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する工程と、
    上記X線画像抽出領域における上記複数領域の上記各領域が、上記良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する工程と、を含む
    画像検査方法。
  3. 画像検査システムに、良品検査対象物のX線画像から抽出済の良品X線画像領域に基づいて、複数領域に分割された検査対象物のX線画像群から抽出されたX線画像抽出領域を、複数領域に分割する工程と、該X線画像抽出領域における該複数領域の該各領域が、該良品X線画像領域を複数領域に分割したときの各領域における当該領域と当該領域の近傍領域との間の輝度勾配及び相関値に基づいて作成された良品判定基準を満足するかを判定する工程と、を実行させるための画像検査用プログラム。
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