JP2019043459A - フロアパネルのエネルギー吸収構造 - Google Patents

フロアパネルのエネルギー吸収構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019043459A
JP2019043459A JP2017170831A JP2017170831A JP2019043459A JP 2019043459 A JP2019043459 A JP 2019043459A JP 2017170831 A JP2017170831 A JP 2017170831A JP 2017170831 A JP2017170831 A JP 2017170831A JP 2019043459 A JP2019043459 A JP 2019043459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor panel
vehicle width
width direction
reinforced resin
energy absorbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017170831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6523390B2 (ja
Inventor
正太郎 鮎澤
Seitaro Ayusawa
正太郎 鮎澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017170831A priority Critical patent/JP6523390B2/ja
Publication of JP2019043459A publication Critical patent/JP2019043459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523390B2 publication Critical patent/JP6523390B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

【課題】 フロアパネルの車幅方向外端に沿って配置されるエネルギー吸収部材のエネルギー吸収効果を高める。【解決手段】 自動車のフロアパネル12の車幅方向外端に沿ってエネルギー吸収部材16を配置し、エネルギー吸収部材16の車幅方向内端部をフロアパネル12の内部に配置した荷重支持フレーム17の車幅方向外端部に接合する。エネルギー吸収部材16は、車幅方向および前後方向に平板状に延びる複数の繊維強化樹脂板材19a,19bと、複数の繊維強化樹脂板材19a,19b間に挟まれた複数の連結部材20との積層体で構成されるので、側面衝突の衝突荷重がエネルギー吸収部材16に入力すると、連結部材20により上下方向に拘束された繊維強化樹脂板材19a,19bは面外変形することなく骨材を破断しながらマトリクス樹脂が破砕し、衝突エネルギーを効率的に吸収する。【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のフロアパネルの車幅方向外端に沿ってエネルギー吸収部材を配置し、前記エネルギー吸収部材の車幅方向内端部を前記フロアパネルの内部に配置した荷重支持フレームの車幅方向外端部に接合したフロアパネルのエネルギー吸収構造に関する。
カーボン繊維強化樹脂製の車体フロアのフロアパネルの車幅方向外端部を上下方向に厚くし、その内部に軸線を車幅方向に配置した六角柱状のカーボン繊維強化樹脂製のエネルギー吸収部材を配置することで、自動車の側面衝突時にエネルギー吸収部材を軸方向(車幅方向)に圧壊させて衝突エネルギーを吸収するものが、下記特許文献1により公知である。
WO2015/129110
ところで、上記従来のものは、側面衝突の衝突荷重で六角柱状のエネルギー吸収部材が車幅方向に圧壊するとき、エネルギー吸収部材は六角柱の6本の稜線に沿って破断することで衝突エネルギーを吸収するが、エネルギー吸収部材の6本の稜線に挟まれた6個の面は捲くれ上がるように面外変形して衝突エネルギーを効率的に吸収することができず、そのために充分なエネルギー吸収効果が発揮されない可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、フロアパネルの車幅方向外端に沿って配置されるエネルギー吸収部材のエネルギー吸収効果を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、自動車のフロアパネルの車幅方向外端に沿ってエネルギー吸収部材を配置し、前記エネルギー吸収部材の車幅方向内端部を前記フロアパネルの内部に配置した荷重支持フレームの車幅方向外端部に接合したフロアパネルのエネルギー吸収構造であって、前記エネルギー吸収部材は、車幅方向および前後方向に平板状に延びる複数の繊維強化樹脂板材と、前記複数の繊維強化樹脂板材間に挟まれた複数の連結部材との積層体で構成されることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記複数の繊維強化樹脂板材は、上下方向外端に位置する端部板材と、上下方向中間に位置する中間板材とを含み、前記端部板材の板厚は前記中間板材の板厚よりも小さいことを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、上下の前記端部板材の車幅方向端部を折り曲げて相互に重ね合わせることで、前記連結部材および前記中間板材が包み込まれていることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記連結部材の上下方向厚さは、それを挟む2枚の前記繊維強化樹脂板材の板厚の和よりも大きいことを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記連結部材は車幅方向の荷重により潰れる中空部材であることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記繊維強化樹脂板材のマトリクス樹脂は熱硬化性樹脂であることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記繊維強化樹脂板材の骨材はカーボン連続繊維であることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、前記エネルギー吸収部材の前後方向両端部がそれぞれ一対のサポート部材で上下から挟持されるとともに、前記一対のサポート部材が前記荷重支持フレームに固定されることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造が提案される。
請求項1の構成によれば、自動車のフロアパネルの車幅方向外端に沿ってエネルギー吸収部材を配置し、エネルギー吸収部材の車幅方向内端部をフロアパネルの内部に配置した荷重支持フレームの車幅方向外端部に接合したので、側面衝突の衝突荷重がエネルギー吸収部材に入力すると、荷重支持フレームに押し付けられたエネルギー吸収部材が車幅方向に圧壊して衝突エネルギーを吸収する。このとき、エネルギー吸収部材は、車幅方向および前後方向に平板状に延びる複数の繊維強化樹脂板材と、複数の繊維強化樹脂板材間に挟まれた複数の連結部材との積層体で構成されるので、連結部材により上下方向に拘束された繊維強化樹脂板材は面外変形することなく骨材を破断しながらマトリクス樹脂が破砕し、衝突エネルギーを効率的に吸収する。特に、繊維強化樹脂板材は平板状であるため、製造が容易で軽量であるだけでなく、従来の六角形断面のものの如く稜線の部分だけが破壊してエネルギー吸収効果が低下することがなく、繊維強化樹脂板材は荷重を受けた部分の全体が座屈して高いエネルギー吸収効果を発揮する。
また請求項2の構成によれば、複数の繊維強化樹脂板材は、上下方向外端に位置する端部板材と、上下方向中間に位置する中間板材とを含み、端部板材の板厚は中間板材の板厚よりも小さいので、片面しか連結部材に拘束されていないために面外変形し易い端部板材の板厚を小さくし、端部板材を面外変形する前に座屈させてエネルギー吸収効果を確保することができる。
また請求項3の構成によれば、上下の端部板材の車幅方向端部を折り曲げて相互に重ね合わせることで、連結部材および中間板材が包み込まれているので、折り曲げられた端部板材によりエネルギー吸収部材の端面を構成し、荷重支持フレームに対するエネルギー吸収部材の接合を容易かつ強固に行うことができるだけでなく、積層された繊維強化樹脂板材および連結部材が相互に剥離するのを防止してエネルギー吸収効果を確保することができる。
また請求項4の構成によれば、連結部材の上下方向厚さは、それを挟む2枚の繊維強化樹脂板材の板厚の和よりも大きいので、衝突荷重により繊維強化樹脂板材が破砕して発生した破片を連結部材で吸収することで、破片に押されて繊維強化樹脂板材が面外変形するのを防止してエネルギー吸収効果を確保することができる。
また請求項5の構成によれば、連結部材は車幅方向の荷重により潰れる中空部材であるので、連結部材が繊維強化樹脂板材の座屈を阻害することがないだけでなく、潰れた連結部材の空間に座屈した繊維強化樹脂板材の破片を吸収することで、繊維強化樹脂板材の面外変形を防止することができる。
また請求項6の構成によれば、繊維強化樹脂板材のマトリクス樹脂は熱硬化性樹脂であるので、熱可塑性樹脂に比べて硬度が高く変形し難い熱硬化性樹脂は骨材から分離し易くなり、繊維強化樹脂板材の座屈が促進されてエネルギー吸収効果が向上する。
また請求項7の構成によれば、繊維強化樹脂板材の骨材はカーボン連続繊維であるので、強度の高いカーボン連続繊維により繊維強化樹脂板材の座屈時のエネルギー吸収効果が向上する。
また請求項8の構成によれば、エネルギー吸収部材の前後方向両端部がそれぞれ一対のサポート部材で上下から挟持されるとともに、一対のサポート部材が荷重支持フレームに固定されるので、エネルギー吸収部材を荷重支持フレームに容易かつ強固に固定できるだけでなく、側面衝突の衝突荷重の入力時にエネルギー吸収部材が上下に倒れるのを防止して繊維強化樹脂板材の座屈を促進することができる。
自動車のフロアパネルの車幅方向断面図である。(第1の実施の形態) 図1のエネルギー吸収部材の拡大図である。(第1の実施の形態) エネルギー吸収部材の部分斜視図である。(第1の実施の形態) 繊維強化樹脂板材の断面図である。(第1の実施の形態) 側面衝突時のエネルギー吸収部材の破壊状態を示す図である。(第1の実施の形態) 繊維強化樹脂板材の断面図である。(第2の実施の形態) エネルギー吸収部材および荷重支持フレームの斜視図である。(第3の実施の形態) 図7の8−8線断面図である。(第3の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図5に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。なお、本明細書において前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1は基本的に炭素繊維強化樹脂で構成された車体フロア11の左端部を車幅方向に切断して前方から見た断面図であり、車体フロア11のフロアパネル12は車体外側(下側)のアウタースキン13と、車体内側(上側)のインナースキン14とを、それらの車幅方向外端部を上向きに折り曲げた接合フランジ13a,14aにおいて接着により接合して構成される。フロアパネル12は、上下方向厚さが小さい車幅方向内側部分12aと、上下方向厚さが大きい車幅方向外側部分12bとからなり、車幅方向内側部分12aにはアウタースキン13およびインナースキン14間に挟まれた上下一対の波板状のコア材15,15が配置され、車幅方向外側部分12bには側面衝突の衝突エネルギーを吸収するためのエネルギー吸収部材16が配置され、車幅方向内側部分12aおよび車幅方向外側部分12bの境界部にはコア材15,15およびエネルギー吸収部材16間に挟まれて前後方向に延びる荷重支持フレーム17が配置される。また車幅方向外側部分12bの上面には中空閉断面を有して前後方向に延びるサイドシル18が接着されており、アウタースキン13およびインナースキン14の上向きに折り曲げられた接合フランジ13a,14aはサイドシル18の車幅方向外面に接着される。
図2および図3に示すように、エネルギー吸収部材16は7枚の繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…と、それらの繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…間に挟まれた6枚のアルミニウム合金製の板状の連結部材20…とを接着により積層した積層体で構成される。連結部材20…は多数の短い六角柱が前後方向および車幅方向に連続するハムカム構造体であり、六角柱の軸線は上下方向を向くように配置される。また繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…は、上下方向両端に位置する2枚の端部板材19a,19aと、上下方向中間に位置する5枚の中間板材19b…とからなり、連結部材20…および中間板材19b…を包むように、端部板材19a,19aの車幅方向両端部が上下方向に折り曲げられて相互に重なるように接着される。
図4に示すように、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…は多数のカーボン連続繊維21を一方向に引き揃えたUD(uni-direction )を、そのカーボン連続繊維21の配向方向を交互に90°ずつずらしながら積層したものを熱硬化性樹脂よりなるマトリクス樹脂22の内部に埋設した炭素繊維強化樹脂部材である。端部板材19aのUDの積層数を例えば3層とし、中間板材19bのUDの積層数を例えば6層とすることで、端部板材19aの板厚t1は中間板材19bの板厚t2よりも小さくなっている。また連結部材20の上下方向厚さt3は、端部板材19aの板厚t1および中間板材19bの板厚t2の和よりも大きく設定され、かつ2枚の中間板材19bの板厚t2の和よりも大きく設定される。
このように構成されたエネルギー吸収部材16はフロアパネル12の車幅方向外側部分12bの内部に収納され、その上面、下面および車幅方向外面がフロアパネル12のアウタースキン13およびインナースキン14の内面に接着され、その車幅方向内面である上下方向に折り曲げられた端部板材19a,19aが荷重支持フレーム17の車幅方向外面に接着される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
自動車が側面衝突して衝突荷重がエネルギー吸収部材16の車幅方向外端に入力すると、車幅方向内端を荷重支持フレーム17に支持されたエネルギー吸収部材16が座屈して衝突エネルギーを吸収する。図5は電柱や立木のようなポール26が側面衝突したときのエネルギー吸収部材16の破壊状態を示すもので、エネルギー吸収部材16がポール26の断面形状に沿うように弧状に座屈し、その座屈部分の繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…および連結部材20…は細かく破砕する。
このとき、仮に繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…が上下方向に撓むように面外変形すると、そのカーボン連続繊維21およびマトリクス樹脂22が細かく破砕しないために充分なエネルギー吸収性能を得ることができない。しかしながら、本実施の形態によれば、車幅方向におよび前後方向に平板状に延びる繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…が連結部材20…に挟まれて上下方向の変形を規制されるため、車幅方向内向きの衝突荷重の入力により、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の荷重を受けた部分は面外変形することなく車幅方向内向きに確実に座屈し、カーボン連続繊維21およびマトリクス樹脂22が細かく破砕して最大限のエネルギー吸収効果を発揮する。しかも繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…は平板状に形成されるため、その製造が容易である。
また中間板材19bは上下両面が連結部材20,20に接着されているが、端部板材19aは上下片面しか連結部材20に接着されていないために上下方向に面外変形し易いという問題がある。しかしながら、本実施の形態によれば、端部板材19aの板厚t1は中間板材19bの板厚t2よりも小さく設定されているので、衝突荷重の入力時に板厚t1が小さいために面外変形し易い端部板材19aを確実に座屈させてエネルギー吸収効果を確保することができる。
また連結部材20…は車幅方向の衝突荷重により容易に潰れるハニカム構造の中空部材であるので、連結部材20…が繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の座屈を阻害することがないだけでなく、潰れた連結部材20…の空間に座屈した繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の破片を吸収することで、破片に押されて繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…が面外変形するのを防止することができる。
特に、連結部材20の上下方向厚さt3は、それを挟む2枚の繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の板厚の和であるt1+t2あるいはt2+t2よりも大きいので、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…が破砕して発生した破片を連結部材20…で確実に吸収することができる。
さらにエネルギー吸収部材16は、上下の端部板材19a,19aの折り曲げられた車幅方向端部を相互に重ね合わせ、連結部材20…および中間板材19b…を包み込むので、端部板材19a,19aの折り曲げ部分でエネルギー吸収部材16の端面を構成することができる。その結果、エネルギー吸収部材16を荷重支持フレーム17に容易かつ強固に固定することができ、衝突荷重によりエネルギー吸収部材16が車幅方向に対して上下に傾くのを防止し、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の座屈を促進してエネルギー吸収効果を一層高めることができる。しかも繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…および連結部材20…が強固に一体化されるので、衝突荷重により繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…および連結部材20…が相互に剥離するのを防止して一層確実に座屈させることができる。
また繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…のマトリクス樹脂22は熱可塑性樹脂に比べて硬度が高く変形し難い熱硬化性樹脂であるため、衝突荷重によりマトリクス樹脂22はカーボン連続繊維21から分離し易くなり、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の座屈が促進されてエネルギー吸収効果が向上する。しかも繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の骨材は強度の高いカーボン連続繊維21であるので、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…が座屈してカーボン連続繊維21が破断する際に大きなエネルギー吸収効果を発揮する。
第2の実施の形態
次に、図6に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態は5枚の中間板材19b…の板厚が全て同じに設定されているが、第2の実施の形態は中間板材19b…の板厚が段階的に変化する。すなわち、5枚の中間板材19b…のUDの積層数は、最も内側の1枚の中間板材19bが6層、その外側の2枚の中間板材19b,19bが5層、最も外側の2枚の中間板材19b,19bが4層であり、何れも2枚の端部板材19a,19aのUDの積層数である3層を上回っている。
本実施の形態によっても、7枚の繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…のうち外側に位置するものほど、すなわち面外変形し易いものほど板厚を小さくすることで、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…の確実な座屈を可能にしてエネルギー吸収効果を高めることができる。
第3の実施の形態
次に、図7および図8に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態のエネルギー吸収部材16は、端部板材19a,19aにより中間板材19b…および連結部材20…を包み込むことなく、端部板材19a,19の端面が中間板材19b…の端面および連結部材20…の端面に対して同一平面上で切り揃えられている。
エネルギー吸収部材16の前後方向両端部は、それぞれ上下一対の断面L字状の金属製サポート部材23,23で上下方向に挟まれて複数本のボルト24…で締結される。そして一対のサポート部材23,23は荷重支持フレーム17の車幅方向外面に複数本のボルト25…で締結される。
本実施の形態によれば、側面衝突によりエネルギー吸収部材16に車幅方向内向きの衝突荷重が入力したとき、サポート部材23…で荷重支持フレーム17に強固に固定されたエネルギー吸収部材16は上下方向に倒れることが防止されるため、繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…は面外変形することなく座屈して高いエネルギー吸収効果を発揮する。しかもサポート部材23…を用いることで、エネルギー吸収部材16を荷重支持フレーム17に簡単かつ強固に固定することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態の繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…はカーボン繊維強化樹脂製であるが、ガラス繊維強化樹脂等の他種の繊維強化樹脂製であっても良い。
また繊維強化樹脂板材19a,19a,19b…および連結部材20…の積層数は実施の形態に限定されず、繊維強化樹脂板材は少なくとも3層、連結部材は少なくとも2層あれば良い。
また本発明の連結部材は実施の形態のハニカム構造体に限定されるものではない。
12 フロアパネル
16 エネルギー吸収部材
17 荷重支持フレーム
19a 繊維強化樹脂板材、端部板材
19b 繊維強化樹脂板材、中間板材
20 連結部材
21 カーボン連続繊維
22 マトリクス樹脂
23 サポート部材

Claims (8)

  1. 自動車のフロアパネル(12)の車幅方向外端に沿ってエネルギー吸収部材(16)を配置し、前記エネルギー吸収部材(16)の車幅方向内端部を前記フロアパネル(12)の内部に配置した荷重支持フレーム(17)の車幅方向外端部に接合したフロアパネルのエネルギー吸収構造であって、
    前記エネルギー吸収部材(16)は、車幅方向および前後方向に平板状に延びる複数の繊維強化樹脂板材(19a,19b)と、前記複数の繊維強化樹脂板材(19a,19b)間に挟まれた複数の連結部材(20)との積層体で構成されることを特徴とするフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  2. 前記複数の繊維強化樹脂板材(19a,19b)は、上下方向外端に位置する端部板材(19a)と、上下方向中間に位置する中間板材(19b)とを含み、前記端部板材(19a)の板厚は前記中間板材(19b)の板厚よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  3. 上下の前記端部板材(19a)の車幅方向端部を折り曲げて相互に重ね合わせることで、前記連結部材(20)および前記中間板材(19b)が包み込まれていることを特徴とする、請求項2に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  4. 前記連結部材(20)の上下方向厚さは、それを挟む2枚の前記繊維強化樹脂板材(19a,19b)の板厚の和よりも大きいことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  5. 前記連結部材(20)は車幅方向の荷重により潰れる中空部材であることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  6. 前記繊維強化樹脂板材(19a,19b)のマトリクス樹脂(22)は熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  7. 前記繊維強化樹脂板材(19a,19b)の骨材はカーボン連続繊維(21)であることを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
  8. 前記エネルギー吸収部材(16)の前後方向両端部がそれぞれ一対のサポート部材(23)で上下から挟持されるとともに、前記一対のサポート部材(23)が前記荷重支持フレーム(17)に固定されることを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のフロアパネルのエネルギー吸収構造。
JP2017170831A 2017-09-06 2017-09-06 フロアパネルのエネルギー吸収構造 Active JP6523390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017170831A JP6523390B2 (ja) 2017-09-06 2017-09-06 フロアパネルのエネルギー吸収構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017170831A JP6523390B2 (ja) 2017-09-06 2017-09-06 フロアパネルのエネルギー吸収構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019043459A true JP2019043459A (ja) 2019-03-22
JP6523390B2 JP6523390B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=65816088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017170831A Active JP6523390B2 (ja) 2017-09-06 2017-09-06 フロアパネルのエネルギー吸収構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6523390B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210030022A (ko) * 2019-09-09 2021-03-17 (주)엘지하우시스 차량용 배터리 언더바디 쉴드 구조체

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132292A1 (ja) * 2010-04-22 2011-10-27 トヨタ自動車株式会社 エネルギー吸収構造体
WO2015129110A1 (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造および車体フロアの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132292A1 (ja) * 2010-04-22 2011-10-27 トヨタ自動車株式会社 エネルギー吸収構造体
WO2015129110A1 (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造および車体フロアの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210030022A (ko) * 2019-09-09 2021-03-17 (주)엘지하우시스 차량용 배터리 언더바디 쉴드 구조체
KR102620591B1 (ko) * 2019-09-09 2024-01-02 (주)엘엑스하우시스 차량용 배터리 언더바디 쉴드 구조체

Also Published As

Publication number Publication date
JP6523390B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6176467B2 (ja) 自動車の車体構造および車体フロアの製造方法
JP6449562B2 (ja) 車両用骨格構造
JP6032629B2 (ja) 自動車のセンターピラー構造
US11173771B2 (en) Impact absorption member
JP6080243B2 (ja) 自動車用バンパー
KR102237959B1 (ko) 자동차의 외장 패널
KR102307638B1 (ko) 충격 흡수 부재
WO2015145891A1 (ja) 自動車の車体構造
JP5862555B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5988167B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5695556B2 (ja) 自動車のキャビン構造
WO2014106924A1 (ja) 自動車の衝撃吸収部材および自動車の車体構造
JP6523390B2 (ja) フロアパネルのエネルギー吸収構造
JP2008213437A (ja) Frp構造体
JP6035654B2 (ja) 自動車の車体構造
JP6510479B2 (ja) 自動車の車体構造
US20240097256A1 (en) Battery case of automobile and method for manufacturing the same
JP6566173B1 (ja) フロントピラーアウタ
KR102383484B1 (ko) 복합재료를 이용한 차량의 강성부재
JP6281588B2 (ja) 車両用パネル構造
JP7325475B2 (ja) 電気自動車用の車体構造
JP5862554B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2023030757A (ja) 車体下部構造
JP2012081826A (ja) サンドイッチパネル
JP2019119323A (ja) 車両後部パーティション構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150