JP2019041617A - 防除作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転座席が地面から高い位置に設けられる防除作業機で、作業者が安全に乗り降りできるようにする。【解決手段】走行車体2の前部に左右に展開する第1散布ブーム21と第2散布ブームを設け、走行車体2の前後略中央に運転座席3を設け、運転座席3の後側に薬液タンク10を設けた薬液散布車両1であって、運転座席3の側部に走行車体2に対して乗り降りする乗降ステップ11を設け、乗降ステップ11の後上部に薬液タンク10から側部に乗降用取手12を張り出して設けた薬液散布車両1とする。【選択図】図1

Description

本発明は、圃場に農薬や肥料等の薬剤を散布する防除作業機に関する。
防除作業機として特許文献1に記載の構成がある。
この防除作業機は、特開2013−179853号公報に記載の如く、左右の前後4輪で走行する車体の後部に薬剤タンクを搭載し、車体前部に搭載するエンジンを覆ったボンネットの後部で車体の前後略中間部に作業者が座る運転座席を設けた構成で、車体の前部に設けた左右の散布ブームを左右に展開して作物の防除作業を行う。
特開2013−179853号公報
成長した作物の防除作業を行う防除作業機は、前後四輪で支持する車体が地面から高い位置に在るので、作業者が高い位置の運転座席に座って操縦することになるが、運転座席が地面に立った作業者の平均身長の肩位置程度であるために乗り降りが不安定で危険を感じることがある。
本発明は、運転座席が地面から高い位置に設けられる防除作業機で、作業者が安全に乗り降りできるようにすることを目的とする。
上記従来の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、走行車体(2)の前部に左右に展開する第1散布ブーム(21)と第2散布ブーム(22)を設け、前記走行車体(2)の前後略中央に運転座席(3)を設け、該運転座席(3)の後側に薬液タンク(10)を設けた防除作業機において、
前記運転座席(3)の側部に前記走行車体(2)に対して乗り降りする乗降ステップ(11)を設け、該乗降ステップ(11)の後上部に前記薬液タンク(10)から側部に乗降用取手(12)を張り出して設けたことを特徴とする防除作業機とする。
請求項2の発明は、前記乗降用取手(12)は丸棒形状としたことを特徴とする請求項1に記載の防除作業機とする。
請求項3の発明は、前記乗降用取手(12)は下側把持部(12a)と中間把持部(12b)と上側把持部(12c)で構成したことを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の防除作業機とする。
請求項4の発明は、前記乗降用取手(12)の前記下側把持部(12a)と前記中間把持部(12b)と前記上側把持部(12c)を連続して把持可能に連結したことを特徴とする請求項3に記載の防除作業機とする。
請求項1の発明で、作業者が運転座席3に座るために走行車体2に搭乗する場合は、乗降ステップ11に足をかけて、乗降用取手12を握って乗降ステップ11を乗り降りすることになり、乗降用取手12で落下を防ぎながら安全に乗り降りすることが出来る。
請求項2の発明で、請求項1の効果に加えて、乗降用取手12が丸棒形状であると作業者が乗降用取手12を握り易く、乗降用取手12を軽く握ったままで手を滑らせながら乗り降りすることが可能で、常に乗降用取手12で体を保持しているので、安全である。
請求項3の発明で、請求項1或いは請求項2の効果に加えて、作業者が乗降ステップ11に足をかけて登り上がる際に、最初は下側把持部12aを手で握って体を持ち上げるように引き上げることが効果的に行え、次に乗降ステップ11を上に移動する際は中間把持部12bを手で握ったままで手を滑らせながら体を保持して落下することを防ぎ、最後に運転座席3に座る際は上側把持部12cで体を支えながら移動して安全に座ることが出来る。また、走行車体2から降りる際は、上側把持部12cから中間把持部12b、下側把持部12aの順番で手を握ったままで手を滑らせながら移動して安全に降りることができる。
請求項4の発明で、請求項3の効果に加えて、作業者が地面から運転座席3に座るまで、また作業車が運転座席3から地面に降りるまで、乗降用取手12に手を掛けたままで移動出来るので、安全である。
薬液散布車両を示す左側面図である。 薬液散布車両を示す平面図である。 薬液散布車両を示す正面図である。 薬液散布車両の後部平面図である。 乗降側から見た左右覆い部材の取付を示す側面図である。
本発明の防除作業機の一実施の形態である薬液散布車両について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
以下において、薬液は、肥料、農薬等を溶媒(例えば、水)に溶解させた液体、および、肥料、農薬等の固形分を含む液体(例えば、水)等の液状物である。
図1は、薬液散布車両の側面図、図2は、薬液散布車両の平面図である。
本実施形態に係る薬液散布車両1は、作業者(オペレータ)が走行車体2に搭乗して運転操作しながら薬液を圃場に散布する作業用車両である。薬液散布車両1は、図1および図2に示すように、走行車体2と、エンジン8と、薬液タンク10と、ブーム20と、薬液供給系統(図3省略)と、前窓40と、遮蔽部材50L、50Rと、ワイパー機構60(図示省略)と、を含んで構成されている。なお、薬液散布車両1の進行方向は、走行車体2の前後方向に沿った方向であり、薬液散布車両1の直進時、運転座席3からステアリングハンドル4に向かう方向である。また、走行車体2の車幅方向は、上記進行方向に対して水平に直交する方向である。
走行車体2は、図1に示すように、運転座席3と、ステアリングハンドル4と、メインフレーム5と、前輪6と、後輪7と、を含んで構成されている。ステアリングハンドル4は、オペレータが着座する運転座席3と対向配置されている。ステアリングハンドル4は、オペレータによる回動操作によって左右の前輪6を操舵することで、薬液散布車両1の進行方向を変更する。メインフレーム5は、走行車体2の前後に延長されている。
前輪6は、走行車体2の前方に配置され、走行車体2の車幅方向の左右に配置されている。前輪6は、ステアリングハンドル4の回動操作により操舵される操舵輪である。前輪6は、フロントアクスル6aに前輪支軸6bで装着され、エンジン8で発生した動力により回転駆動される。フロントアクスル6aは、メインフレーム5に取り付けられている。フロントアクスル6aは、前輪6を回転駆動させるための伝動装置をフロントアクスルケースに内装している。
後輪7は、走行車体2の後方に配置され、走行車体2の車幅方向の左右に配置されている。後輪7は、リヤアクスル7aに後輪支軸7bで装着され、エンジン8で発生した動力により回転駆動される。リヤアクスル7aは、メインフレーム5に取り付けられている。リヤアクスル7aは、後輪7を回転駆動させるための伝動装置をリヤアクスルケースに内装している。
エンジン8は、例えば、ディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンである。エンジン8は、メインフレーム5に取り付けられている。エンジン8は、メインフレーム5の前方に配置されている。エンジン8は、フロントアクスル6aの前方に配置されている。エンジン8の動力は、トランスミッション9を介して前輪6および後輪7に伝達される。トランスミッション9は、ステップフロア2aに配置されたクラッチペダルCPの踏み込み操作により係合状態と開放状態とが切り替えられ、主変速レバー71および副変速レバー72の変速操作により変速する。なお、エンジン8を含む動力発生源としては、モータを有するハイブリッドタイプであってもよい。
薬液タンク10は、ブーム20から散布される薬液を蓄える容器である。薬液タンク10は、薬液タンク取付部材5aを介してメインフレーム5に取り付けられている。薬液タンク10は、本実施形態においてはリヤアクスル7a上に配置されている。
メインフレーム5の後部にはキャリア16が設けられており、このキャリア16上に持ち運びできるタンク17を搭載している。このタンク17内に水を入れておいて、散布作業終了後に薬液タンク10内に水を投入して、薬液タンク10内や配管系の洗浄を行う。
ブーム20は、散布形態において、走行車体2の前側に薬液を散布するものである。ブーム20は、図2に示すように、第1散布ブーム21(サイドブーム)と、第2散布ブーム22(サイドブーム)と、第3散布ブーム23(センターブーム)と、を含んでいる。第1散布ブーム21は、薬液散布車両1の進行方向の左側に配置され、第2散布ブーム22は、薬液散布車両1の進行方向の右側に配置されている。第3散布ブーム23は、薬液散布車両1の進行方向の前側に配置されており、第1散布ブーム21と第2散布ブーム22との間に配置されている。第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とは、ステアリングハンドル4の右側の近傍に設けられたブーム操作部をオペレータが操作することで、薬液散布車両1の車幅方向に拡げた散布形態、または、薬液散布車両1の側面に沿う収納形態を選択して切り替え可能である。
第1散布ブーム21と第2散布ブーム22を受ける左右のブーム受83,84は、左右のアーム19、19と左右の取付座19a、19aを介して薬液タンク10に取り付けられている。左右の取付座19a、19aは、複数のボルト19bで薬液タンク10に取り付けられている。
ブーム操作部は、例えば、レバーを有し、このレバーで第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とに接続されたワイヤーを操作する機械式であってもよく、あるいは、スイッチを有し、このスイッチの入り切りで第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とを駆動する電動モータの動作を制御する電気式であってもよい。
第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とは、散布形態では、薬液散布車両1の進行方向側に向かって、第3散布ブーム23と略平行となる位置まで旋回し(図2の矢印Rで示す方向)、この位置で薬液散布車両1に固定される。すると、各散布ブーム21、22、23は、略一直線上に配置される。また、第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とは、圃場で薬液を散布しないときには薬液散布車両1の進行方向に沿って収納され、第1ブーム受け81、82と第2ブーム受け83、84で支持される。第1ブーム受け81、82は、ステアハンドル4の前上部から車幅方向に延長されている。第2ブーム受け83、84は、薬液タンク10の後上部から車幅方向に延長されている。このため、第1散布ブーム21および第2散布ブーム22が長くても、第1散布ブーム21および第2散布ブーム22のバランスを保つことができる。また、第2ブーム受け83、84は、薬液タンク10の後上部に着脱可能に装着されている。このため、第1散布ブーム21および第2散布ブーム22の長さ(ブーム長)が異なる型式であっても対応することができる。
第1散布ブーム21は、複数のノズル21aを有し、第2散布ブーム22は、複数のノズル22aを有し、第3散布ブーム23は、複数のノズル23a(図1参照)を有している。各複数のノズル21a、22a、23aは、例えば、薬液を霧状に噴射するスプレーノズルである。各複数のノズル21a、22a、23aは、薬液を散布するための噴射口が地面GLを向いている。各複数のノズル21a、22a、23aは、散布形態では各散布ブーム21、22、23が略一直線上に配置されるので、略一直線上に配列される。なお、各複数のノズル21a、22a、23aの噴射口の向きは、地面GLを向いているものに限定されるものではなく、薬液の散布対象に応じて適宜変更することができる。
前窓40は、図1に示すように、運転座席3の前方かつステアリングハンドル4の前方に配置されている。前窓40は、エンジンカバー8aの上方に設けられている。前窓40は、図3に示すように、フレーム41と、窓ガラス42と、支持軸43と、を含んでいる。フレーム41は、四隅の角が取られた矩形状であり、ステップフロア2aの車幅方向の幅と同等の幅で形成されている。窓ガラス42は、フレーム41に支持されている。窓ガラス42は、例えば、強化ガラス等である。支持軸43は、前窓40の支持構成を強固にするものである。支持軸43は、フレーム41の上部から運転席3に向けて延びた後、運転座席3の後方から略鉛直方向の下方に向けて延びている。つまり、支持軸43は、上部のフレーム41から運転座席3の上方を通過し、運転座席3の後方まで延びている。また、支持軸43は、運転座席3の後方まで延びた下端部43aが薬液タンク10に取り付けられている。すなわち、支持軸43の下端部43aは、薬液タンク10とともに薬液タンク取付部5aに固定されている。このため、薬液タンク10の支持構成が強固となっている。
遮蔽部材50L、50Rは、図3に示すように、走行車体2を正面から見て、エンジンカバー8aの左右両側面側に配置されている。遮蔽部材50L、50Rは、前窓40の左右両側の下部から下方に向けて延びており、ステップフロア2aにまで延びている。遮蔽部材50L、50Rは、ステップフロア2aのステップ取付部から後方へ曲げられている。
すなわち、遮蔽部材50L、50Rは、前窓40の左右両側の下部から、エンジンカバー8aの左右両側面に沿ってステップフロア2aにまで延びて形成されている。これにより、前窓40と遮蔽部材50L、50Rとがエンジンカバー8aを取り巻くように配置される。
つまり、走行車体2を正面から見て、エンジンカバー8aの両側面側が遮蔽部材50L、50Rにより塞がれるので、走行車体2の進行方向の前側から運転座席3へ薬液が飛散することを抑えることができる。また、前窓40の下方にエンジンカバー8aと遮蔽部材50L、50Rとが配置されるので、運転座席3に着座するオペレータの足元へ薬液が飛散することを抑えることができる。また、遮蔽部材50L、50Rは、左側の遮蔽部材50Lから右側の遮蔽部材50Rまでの幅がステップフロア2aの車幅方向の幅よりも狭く形成されている。つまり、前窓40の左右幅が左側の遮蔽部材50Lから右側の50Rまでの左右幅より広く形成されている。
遮蔽部材50L、50Rは、フレーム51L、51Rと、遮蔽板52L、52Rと、を含んでいる。フレーム51L、51Rは、前窓40のフレーム41の下部と溶接やボルト等の締結部材により接合されており、フレーム41と一体的に形成されている。フレーム51L、51Rは、前窓40のフレーム41の下部からステップフロア2aに向けて延びている。フレーム51L、51Rは、遮蔽板52L、52Rを支持している。遮蔽板52L、52Rは、エンジンカバー8aとの隙間を小さくするように、車幅方向の中心側がエンジンカバー8aの外形に沿って形成されている。このため、ブーム50から走行車体2の前方に薬液を散布する際、走行車体2の前方から薬液が運転座席3に飛散することを抑えることができる。また、遮蔽板52L、52Rは、本実施形態においては透明部材である。透明部材としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂やガラス等、耐薬品性や耐候性を有するものが好ましい。これにより、運転座席3に着座するオペレータは、前輪6の前方(図2の矢印EPで示す方向)を目視可能となる。つまり、オペレータは、圃場の作物CRと前輪6との位置関係を目視することができるので、作物CRに対して適切な位置を維持しつつ薬液散布車両1を走行させることができる。
この構成においては、運転座席3の左右両側に左右覆い部材が設けられている。
左右覆い部材は前窓40のフレーム41の左右両側から後方に延びる第一左右覆い部材100L、100Rと遮蔽部材50L、50Rのフレーム51L、51Rからそれぞれ後方に延びる第二左右覆い部材101L、101Rを設けている。すなわち、第一左右覆い部材100L、100Rは運転座席3に着座するオペレータの上半身を散布した薬液から防護し、第二左右覆い部材101L、101Rはオペレータの下半身を散布した薬液から防護する。
オペレータの乗降側、すなわち、左側の第一左右覆い部材100Lは前窓40のフレームの左側にヒンジ102を介して連結し、縦軸芯回りに開閉可能に構成する。また、左側の第二左右覆い部材101Lは左側の遮蔽部材50Lのフレーム51Lにヒンジ103を介して連結し、縦軸芯周りに開閉可能に構成している。従って、オペレータは左側から乗降することができる。乗降側の第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材101Lの内側面にはリンク体104、105と開閉位置調節用のノブボルト106、107を設けている。オペレータは乗車するときに左側の第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材100Lを開き、運転座席3に乗り込み、第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材101Lを閉め、ノブボルト105、106の締め操作により第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材101Lの位置を固定する。運転座席3から降車する時にはノブボルト105、106を緩め操作して第一左右覆い部材100Lと第二左右覆い部材101L開く。
遮蔽部材50L、50Rは前上がり傾斜姿勢とし、前窓40は後上がり傾斜姿勢に構成することで運転座席3に着座するオペレータの視認性を良好にすると共に、乗車側の遮蔽部材50L及び前窓40のフレーム41の姿勢に適した姿勢で第一左右覆い部材100L及び第二左右覆い部材101Lを取り付け、開閉することが可能になる。遮蔽部材50L、50Rは垂直又は略垂直の姿勢でも良い。
非乗降側、すなわち右側の第一右覆い部材100Rは前窓40のフレーム41の右側部分に固着し、右側の第二右覆い部材101Rは右側の遮蔽部材50Rのフレーム51Rに固着することで、不要に開くことにより、散布した薬液が運転座席3に流入することを防止することができる。
薬液タンク10の前側は運転座席3の左右両側に突出する構成である。そして、第二左右覆い部材101L、101Rは該左右両側に突出する前端に隣接する位置まで延びる構成である。そして、第一左右覆い部材100L、100Rは第二左右覆い部材101L、101Rより後方位置まで延びる構成にすることで、運転座席3の側方まで覆うことができる構成である。
前窓40のフレーム41の上部から後方に上部覆い部材108を設けている。上部覆い部材108の左右両側は下方に屈曲形成し、屈曲部分の下端部は第一左右覆い部材100L、100Rの上端部と隣接位置に設けている。上部覆い部材108は支持軸43の上方を覆う構成である。
なお、第一左右覆い部材100L、100Rと第二左右覆い部材101L、101Rと上部覆い部材107はいずれも樹脂製の透明部材で形成している。
以上のように、第一左右覆い部材100L、100R及び第二左右覆い部材101L、101R及び上部覆い部材108により、ステップフロワ2aの近傍、すなわち、運転座席3に着座するオペレータの足部分から頭部の上方位置までを、散布して飛散した薬液から防護することができる。また、オペレータの視認の妨げにならない。さらに、開閉操作がし易く、また、安価に構成することができる。
実施の形態の左右覆い部材は、遮蔽部材50L、50Rの姿勢と前窓40の姿勢が異なるので、上側の第一左右覆い部材100L、100Rと第二左右覆い部材101L、101Rの別個に構成しているが、一体の左右覆い部材として形成し、ヒンジで開閉できる構成としてもよい。
ワイパー機構60は、窓ガラス42の外側表面に付着した薬液を払拭可能であり、ウインドウウォッシャー液を窓ガラス42に吹き付け可能である。ワイパー機構60は、図2および図3に示すように、ワイパー操作部61と、水タンク62と、噴射ノズル63と、ワイパーブレード64と、を含んで構成されている。ワイパー操作部61は、ブーム操作部および防除ポンプ操作部と同様に、ステアリングハンドル4の近傍の右側に配置されている。つまり、ワイパー操作部61は、オペレータの手元付近に配置されているので、前方から視線を逸らさずに操作することができる。また、ワイパー操作部61は、例えば、ウインドウウォッシャー液の噴射と停止とを切り替えるためのウインドウウォッシャースイッチと、ワイパーブレード64の駆動と停止とを切り替えるためのワイパースイッチと、を有する。水タンク62は、窓ガラス42に吹き付けられるウインドウウォッシャー液を蓄える容器である。水タンク62は、ステップフロア2aに搭載されており、右側の遮蔽部材50Rとステアリングハンドル4との間に配置されている。噴射ノズル63は、水タンク62内のウインドウウォッシャー液を窓ガラス42に吹き付けるためのノズルである。噴射ノズル63と水タンク62との間には、ウインドウウォッシャーポンプが設けられている。ワイパーブレード64は、フレームにワイパーラバーが一体的に取り付けられている。ワイパーブレード64は、ワイパーモータにより往復動可能である。
ここで、バッテリー90は、防除ポンプPを駆動する電動モータ、ウインドウウォッシャーポンプ、ワイパーモータ等に電力を供給するものである。バッテリー90は、進行方向の左側のブームマストBの後方に配置されている。バッテリー90は、例えば、バッテリー取付部材91を介してフロントアクスル6a上に取り付けられている。これにより、バッテリー90は、ステップフロア2aの下に収納する場合よりもアクセス性が向上するので、メンテナンス性がよくなり、構成も簡略化することができる。また、走行車体2の進行方向の左側にバッテリー90が配置され、進行方向の右側に水タンク62が配置されているので、走行車体2の車幅方向のバランスがよくなる。 走行車体2のステップフロア2aの左側部に上下二段11a,11bの乗降ステップ11を設け、運転座席3の側部に位置して乗降用取手12を薬液タンク10の側面に取り付けている。乗降用取手12は、薬液タンク10の前方に出ない配置としているので、乗降の妨げにならない。
乗降用取手12は、丸パイプでステップフロア2aより高い位置で水平な下側把持部12aと薬液タンク10の上面より高い位置で略水平な上側把持部12cを垂直方向の中間把持部12bで連結した側面視がコ字状形状で構成している。上側把持部12cを薬液タンク10の上面に取り付け、下側把持部12aはどこにも支持していないが、薬液タンク10の側面に取り付けてもよい。
下側把持部12aの端部は、機体後方側にあるので、乗降の妨げにならない。
前記上側把持部12cを薬液タンク10の上面に取り付けるにあたり、上側把持部12cの後部と左右フレーム12dの左部を連結し、左右フレーム12dを薬液タンク10の上面に取り付ける構成とする。下側把持部12aと中間把持部12bと上側把持部12cと左右フレーム12dは、一本の中空棒状部材で連続的に形成している。
下側把持部12aはメインフレーム5と平行に構成しており、さらにこのメインフレーム5と下側把持部12aとの間に隙間(把持できる長さ)を設けているので、把持がし易くなる。
また、乗降用取手12は、薬液タンク10の端を沿わせることで、オーナメントに重ならない構成としている。
前記左右フレーム12dはプレート12eに対して溶接で固着されており、このプレート12eを薬液タンク10の上面に対して複数のボルト12fで取り付ける構成としている。
これにより、乗降用取手12は、作業者が体重をかけても大丈夫なように強固に構成されている。特に、薬液タンク10の上面に取り付ける構成としているので、下方へ向かう荷重に対して強い強度を有する。
薬液タンク10には凹部14が形成され、この凹部14に液面計15(樹脂材でパイプ状)が配策されている。この液面計15の上側を通過するように前記プレート12eを取り付けているので、液面計15が凹部14から外れるのを防止できる。
地面GLにいる作業者が右手で地上高約140センチの下側把持部12aを握って乗降ステップ11に踏み上がる。地上高約140センチとすることで、下側把持部12aが把持しやすくなる。
その後、下側把持部12aを握った手を中間把持部12bに滑らせながら上側把持部12cに移動させ、作業者がステップフロア2aに乗り上がる。その際に透明の第一左覆い部材100Lと透明の第二左覆い部材101Lを引いて開ける。機体に乗り込む際には、機体外部に設けたスイッチ(図示せず)を操作して、乗降側の第1散布ブーム21を上昇させるようにすることで、スムーズに乗り込むことができる。中空で構成された乗降用取手12の両端部にはキャップCを装着しており、すり傷を防止し、水や泥が侵入しないようにしている。
作業者は、乗降ステップ11からステップフロア2aに登る際に、片手で乗降用取手12を持った状態で安全に運転座席3まで移動出来る。
さらに安全性を高めるために、左手用の乗降用取手13を設ける構成とする。左手用の乗降用取手13は、前記フレーム51Lとステップフロア2aとの間に固着して設けられている。また、左手用の乗降用取手13は、透明の第二左覆い部材101Lを開けてから把持できる位置に取り付けている。これにより、スムーズに安全に乗降可能となる。 以下、その散布作業について説明する。薬液散布車両1を走行させる場合、オペレータがクラッチペダルCPと主変速レバー72と副変速レバー73とを操作することにより、主変速レバー72および副変速レバー73の変速位置に応じた速度で走行する。また、ステアリングハンドル4を回動操作して前輪6を操舵することにより、薬液散布車両1が所望の方向に進行する。
また、薬液を散布する場合、オペレータがブーム操作部を操作して第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とを走行車体2の車幅方向に拡げた散布形態とし、防除ポンプ操作部のスイッチを入りにすることにより、各散布ブーム21、22、23の各ノズル21a、22a、23aから薬液が散布される。この際、運転座席3の前方には前窓40と遮蔽部材50L、50Rとが配置され、運転座席3の左右両側には図示しない遮蔽部材が配置されているので、各散布ブーム21、22、23から散布される薬液が運転座席3へ飛散することが抑えられる。
また、前窓40に付着した薬液等を除去する場合、オペレータがワイパー操作部61のウインドウウォッシャースイッチを操作して噴射ノズル63から窓ガラス42に向けてウインドウウォッシャー液を噴射させ、ワイパースイッチを操作してワイパーブレード64を往復動させることにより、窓ガラス42上の薬液等がウインドウウォッシャー液とともに払拭される。
また、薬液の散布を終了する場合、オペレータが防除ポンプ操作部のスイッチを切りにすることにより、防除ポンプが停止される。次に、オペレータがブーム操作部を操作することにより、散布形態にある第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とが薬液散布車両1の進行方向とは反対方向に向かって、メインフレーム5と略平行となる位置まで旋回(図2の矢印Rで示す方向の逆方向)し、この位置で各ブーム受け81〜84に支持されて、薬液散布車両1に固定され、薬液の散布が終了される。
1 薬液散布車両
2 走行車体
2a ステップフロア
3 運転座席
10 薬液タンク
11 乗降ステップ
12 乗降用取手
12a 下側把持部
12b 中間把持部
12c 上側把持部

Claims (4)

  1. 走行車体(2)の前部に左右に展開する第1散布ブーム(21)と第2散布ブーム(22)を設け、前記走行車体(2)の前後略中央に運転座席(3)を設け、該運転座席(3)の後側に薬液タンク(10)を設けた防除作業機において、
    前記運転座席(3)の側部に前記走行車体(2)に対して乗り降りする乗降ステップ(11)を設け、該乗降ステップ(11)の後上部に前記薬液タンク(10)から側部に乗降用取手(12)を張り出して設けたことを特徴とする防除作業機。
  2. 前記乗降用取手(12)は丸棒形状としたことを特徴とする請求項1に記載の防除作業機。
  3. 前記乗降用取手(12)は下側把持部(12a)と中間把持部(12b)と上側把持部(12c)で構成したことを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の防除作業機。
  4. 前記乗降用取手(12)の前記下側把持部(12a)と前記中間把持部(12b)と前記上側把持部(12c)を連続して把持可能に連結したことを特徴とする請求項3に記載の防除作業機。
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