JP2019040073A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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JP2019040073A
JP2019040073A JP2017162016A JP2017162016A JP2019040073A JP 2019040073 A JP2019040073 A JP 2019040073A JP 2017162016 A JP2017162016 A JP 2017162016A JP 2017162016 A JP2017162016 A JP 2017162016A JP 2019040073 A JP2019040073 A JP 2019040073A
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伊藤 智
Satoshi Ito
智 伊藤
彰太郎 井澤
Shotaro Izawa
彰太郎 井澤
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Abstract

【課題】走査線から画素トランジスターへの電気的な影響を抑制しつつ、素子基板の基板本体側から画素トランジスターの半導体層への光の入射を抑制することのできる電気光学装置、および電子機器を提供すること。【解決手段】電気光学装置の素子基板10では、走査線3aと画素トランジスター30の半導体層1aとの間に、定電位が印加された遮光性のシールド配線2aが設けられており、シールド配線2aには定電位が印加されている。従って、シールド配線2aおよび走査線3aを半導体層1aに近接させても、画素トランジスター30に対して電気的な影響を及ぼしにくいので、素子基板10の第1基板19の側から半導体層1aに入射しようとする光を効果的に遮ることができる。シールド配線2aは、走査線3aに対して交差する方向に延在している。【選択図】図6

Description

本発明は、素子基板に画素トランジスターに対する遮光層を備えた電気光学装置、およ
び電子機器に関するものである。
投射型表示装置のライトバルブ等として用いられる電気光学装置(液晶装置)では、光
源からの強い光が照射される。このため、光源からの光が素子基板の側から入射して画素
トランジスターの半導体層に入射すると、画素トランジスターが光電流に起因する誤動作
を発生させるおそれがある。また、光源からの光が対向基板の側から入射した場合でも、
迷光や戻り光が素子基板の基板本体側から画素トランジスターの半導体層に入射すると、
画素トランジスターが光電流に起因する誤動作を発生させるおそれがある。そこで、素子
基板の基板本体と半導体層との間に、半導体層に平面視で重なるように遮光層の走査線を
設け、走査線によって半導体層への光の入射を抑制する構造が提案されている(特許文献
1参照)。
特開2014−119529号公報
画素トランジスターの半導体層に対する走査線による遮光効果を高めるには、半導体層
に走査線を近接させる必要があるが、その場合、走査線を介して供給される走査信号が画
素トランジスターに電気的な影響を及ぼすという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、走査線から画素トランジスターへの電気的な
影響を抑制しつつ、素子基板の基板本体側から画素トランジスターの半導体層への光の入
射を抑制することのできる電気光学装置、および電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の電気光学装置の一態様は、第1基板の一方面側に
画素電極が設けられた素子基板と、前記素子基板に対向する第2基板の前記素子基板側の
面に共通電極が設けられた対向基板と、前記素子基板と前記対向基板との間に設けられた
電気光学層と、を有し、前記素子基板は、前記第1基板と前記画素電極との間に設けられ
た半導体層、および前記半導体層に対して前記画素電極側に設けられたゲート電極を備え
た画素トランジスターと、前記第1基板と前記半導体層との間に設けられた第1絶縁層と
、前記第1絶縁層と前記半導体層との間に設けられた第2絶縁層と、前記第1基板と前記
第1絶縁層との間に設けられ、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層を貫通するコンタク
トホールを介して前記ゲート電極に電気的に接続された走査線と、前記第1絶縁層と前記
第2絶縁層との間に前記半導体層と平面視で重なるように設けられ、定電位が印加された
遮光性のシールド配線と、を有することを特徴とする。
本発明では、走査線と画素トランジスターの半導体層との間に、定電位が印加された遮
光性のシールド配線が設けられているため、素子基板の第1基板(基板本体)の側から半
導体層に入射しようとする光をシールド配線によって遮ることができる。また、定電位が
印加されたシールド配線であれば、半導体層に近接させても、画素トランジスターに対し
て電気的な影響を及ぼしにくい。それ故、走査線から画素トランジスターへの電気的な影
響を抑制しつつ、シールド配線によって、素子基板の第1基板の側から半導体層に入射し
ようとする光を効果的に遮ることができる。
本発明において、前記走査線は、遮光性を有し、前記半導体層と平面視で重なるように
設けられている態様を採用することができる。本発明では、走査線と半導体層との間にシ
ールド配線が介在するため、走査線を半導体層に近接させて、素子基板の第1基板の側か
ら半導体層に入射しようとする光を走査線によって遮る場合でも、走査線から画素トラン
ジスターへの電気的な影響を抑制することができる。
本発明において、前記シールド配線は、前記走査線に対して交差する方向に延在してい
る態様を採用することができる。かかる態様によれば、シールド配線の延在方向から半導
体層に向けて斜めに入射しようとする光をシールド配線で遮ることができ、走査線の延在
方向から半導体層に斜めに入射しようとする光を走査線で遮ることができる。
本発明において、前記半導体層は、前記走査線に対して交差する方向にチャネル長方向
を向け、前記コンタクトホールは、前記半導体層に対してチャネル幅方向で離間する位置
に設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、コンタクトホール
と重ならない領域でシールド配線を延在させることが容易である。
本発明において、前記定電位は、グランド電位、前記共通電極に印加される共通電位、
または駆動回路用の低電位である態様を採用することができる。かかる電位であれば、電
気光学装置でもとより用いられているので、シールド配線に供給する定電位を別途、準備
する必要がない。
本発明に係る電気光学装置は、各種電子機器に用いられる。本発明では、電子機器のう
ち、投射型表示装置に電気光学装置を用いる場合、投射型表示装置には、電気光学装置に
供給される光を出射する光源部と、電気光学装置によって変調された光を投射する投射光
学系と、が設けられる。
本発明を適用した電気光学装置の平面図である。 図1に示す電気光学装置の断面図である。 図1に示す電気光学装置において隣り合う複数の画素の平面図である。 図1に示す電気光学装置のF−F′断面図である。 図3に示す構成要素のうち、走査線、半導体層、ゲート電極、コンタクトホール、およびシールド配線のレイアウトを示す平面図である。 図5に示す走査線、半導体層、ゲート電極、コンタクトホール、およびシールド配線の立体的な位置関係を示す説明図である。 本発明を適用した電気光学装置を用いた投射型表示装置(電子機器)の概略構成図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図にお
いては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に
縮尺を異ならしめてある。また、以下の説明において、素子基板に形成される層を説明す
る際、上層側あるいは表面側とは基板が位置する側とは反対側(対向基板が位置する側)
を意味し、下層側とは基板が位置する側を意味する。
(電気光学装置の構成)
図1は、本発明を適用した電気光学装置100の平面図である。図2は、図1に示す電
気光学装置100の断面図である。図1および図2に示すように、電気光学装置100で
は、素子基板10と対向基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合
わされており、素子基板10と対向基板20とが対向している。シール材107は対向基
板20の外縁に沿うように枠状に設けられており、素子基板10と対向基板20との間で
シール材107によって囲まれた領域に液晶層等の電気光学層80が配置されている。従
って、電気光学装置100は液晶装置として構成されている。シール材107は、光硬化
性を備えた接着剤、あるいは光硬化性および熱硬化性を備えた接着剤であり、両基板間の
距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配
合されている。素子基板10および対向基板20はいずれも四角形であり、電気光学装置
100の略中央には、表示領域10aが四角形の領域として設けられている。かかる形状
に対応して、シール材107も略四角形に設けられ、シール材107の内周縁と表示領域
10aの外周縁との間には、矩形枠状の周辺領域10bが設けられている。
素子基板10は、基板本体として、石英基板やガラス基板等の透光性の第1基板19を
有している。第1基板19の対向基板20側の一方面19s側において、表示領域10a
の外側には、素子基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子10
2が形成され、この一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されてい
る。端子102には、フレキシブル配線基板(図示せず)が接続されており、素子基板1
0には、フレキシブル配線基板を介して各種電位や各種信号が入力される。
また、第1基板19の一方面19sにおいて、表示領域10aには、ITO(Indi
um Tin Oxide)膜等からなる透光性の複数の画素電極9a、および複数の画
素電極9aの各々に電気的に接続する画素トランジスター(図2には図示せず)がマトリ
クス状に形成されている。画素電極9aに対して対向基板20側には第1配向膜16が形
成されており、画素電極9aは、第1配向膜16によって覆われている。
対向基板20は、基板本体として、石英基板やガラス基板等の透光性の第2基板29を
有している。第2基板29において素子基板10と対向する一方面29s側には、ITO
膜等からなる透光性の共通電極21が形成されており、共通電極21に対して素子基板1
0側には第2配向膜26が形成されている。共通電極21は、第2基板29の略全面に形
成されており、第2配向膜26によって覆われている。第2基板29の一方面29s側に
は、共通電極21に対して素子基板10とは反対側に、樹脂、金属または金属化合物から
なる遮光性の遮光層27が形成され、遮光層27と共通電極21との間に透光性の保護層
28が形成されている。遮光層27は、例えば、表示領域10aの外周縁に沿って延在す
る額縁状の見切り27aとして形成されている。遮光層27は、隣り合う画素電極9aに
より挟まれた領域と平面視で重なる領域に遮光層27bとしても形成されている。本形態
において、素子基板10の周辺領域10bのうち、見切り27aと平面視で重なるダミー
画素領域10cには、画素電極9aと同時形成されたダミー画素電極9bが形成されてい
る。
第1配向膜16および第2配向膜26は、SiO(x<2)、SiO、TiO
MgO、Al等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜(垂直配向膜)であり、電気光学
層80に用いた負の誘電率異方性を備えた液晶分子を傾斜配向させている。このため、液
晶分子は、素子基板10および対向基板20に対して所定の角度を成している。このよう
にして、電気光学装置100は、VA(Vertical Alignment)モード
の液晶装置として構成されている。
素子基板10には、シール材107より外側において対向基板20の角部分と重なる領
域に、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極1
09が形成されている。基板間導通用電極109には、導電粒子を含んだ基板間導通材1
09aが配置されており、対向基板20の共通電極21は、基板間導通材109aおよび
基板間導通用電極109を介して、素子基板10側に電気的に接続されている。このため
、共通電極21は、素子基板10の側から共通電位が印加されている。
本形態において、素子基板10には、例えば、端子102aを介して共通電位Vcom
が供給され、端子102bを介してグランド電位GNDが供給され、端子102cを介し
て駆動回路用の高電位Vddが供給され、端子102dを介して駆動回路用の低電位Vs
sが供給される。
本形態の電気光学装置100において、画素電極9aおよび共通電極21がITO膜(
透光性導電膜)により形成されており、電気光学装置100は、透過型液晶装置として構
成されている。かかる電気光学装置100では、素子基板10および対向基板20のうち
、一方側の基板から電気光学層80に入射した光が他方側の基板を透過して出射される間
に変調されて画像を表示する。本形態では、矢印Lで示すように、対向基板20から入射
した光が素子基板10を透過して出射される間に電気光学層80によって画素毎に変調さ
れ、画像を表示する。
(画素の具体的構成)
図3は、図1に示す電気光学装置100において隣り合う複数の画素の平面図である。
図4は、図1に示す電気光学装置100のF−F′断面図である。なお、図3、および後
述する図5では、各層を以下の線で表してある。また、図3では、互いの端部が平面視で
重なり合う層については、層の形状等が分かりやすいように、端部の位置をずらしてある

下層側遮光層8a(走査線3a)、およびゲート電極3b=太い実線
半導体層1a=細くて短い点線
シールド配線2a=太い二点鎖線
ドレイン電極4a=細い実線
データ線6aおよび中継電極6b=細い一点鎖線
容量線5a=太い一点鎖線
上層側遮光層7aおよび中継電極7b=細い二点鎖線
画素電極9a=太い破線
図3に示すように、素子基板10において対向基板20と対向する面には、複数の画素
の各々に画素電極9aが形成されており、隣り合う画素電極9aにより挟まれた画素間領
域に沿ってデータ線6aおよび走査線3aが形成されている。画素間領域は縦横に延在し
ており、走査線3aは画素間領域のうち、X方向に延在する第1画素間領域に沿って直線
的に延在し、データ線6aは、Y方向に延在する第2画素間領域に沿って直線的に延在し
ている。また、データ線6aと走査線3aとの交差に対応して画素トランジスター30が
形成されており、本形態において、画素トランジスター30は、データ線6aと走査線3
aとの交差領域およびその付近を利用して形成されている。素子基板10には容量線5a
が形成されており、かかる容量線5aには共通電位Vcomが印加されている。容量線5
aは、走査線3aおよびデータ線6aに重なるように延在して格子状に形成されている。
画素トランジスター30の上層側には上層側遮光層7aが形成されており、かかる上層側
遮光層7aは、データ線6aおよび走査線3aに重なるように延在している。画素トラン
ジスター30の下層側には下層側遮光層8aが形成されており、かかる下層側遮光層8a
は、走査線3aとして用いられている。
図4に示すように、素子基板10では、第1基板19の一方面19s側には、シリコン
酸化膜等からなる透光性の第1絶縁層11が形成され、第1絶縁層11の上層側には、シ
リコン酸化膜等からなる透光性の第2絶縁層12が積層されている。第1基板19と第1
絶縁層11との間には下層側遮光層8aが形成されている。下層側遮光層8aは、タング
ステンシリサイド(WSi)、タングステン、窒化チタン等の遮光膜からなる。下層側遮
光層8aは走査線3aとして構成されており、後述するコンタクトホール12aを介して
ゲート電極3bに電気的に接続されている。第1絶縁層11と第2絶縁層12との間には
後述するシールド配線2aが形成されている。
第2絶縁層12の上層側には、半導体層1aを備えた画素トランジスター30が形成さ
れている。画素トランジスター30は、データ線6aの延在方向に長辺方向を向けた半導
体層1aと、半導体層1aの上層側で半導体層1aの長さ方向と直交する方向(走査線3
aの延在方向)に延在して半導体層1aの長さ方向の中央部分に重なるゲート電極3bと
を備えている。画素トランジスター30は、半導体層1aとゲート電極3bとの間に透光
性のゲート絶縁層32を有している。半導体層1aは、ゲート電極3bに対してゲート絶
縁層32を介して対向するチャネル領域1gを備えているとともに、チャネル領域1gの
両側にソース領域1bおよびドレイン領域1cを備えている。画素トランジスター30は
、LDD構造を有している。従って、ソース領域1bおよびドレイン領域1cは各々、チ
ャネル領域1gの両側に低濃度領域を備え、低濃度領域に対してチャネル領域1gとは反
対側で隣接する領域に高濃度領域を備えている。
半導体層1aは、ポリシリコン膜(多結晶シリコン膜)等によって構成されている。ゲ
ート絶縁層32は、半導体層1aを熱酸化したシリコン酸化膜からなる第1ゲート絶縁層
32aと、減圧CVD法等により形成されたシリコン酸化膜からなる第2ゲート絶縁層3
2bとの2層構造からなる。ゲート電極3bは、導電性のポリシリコン膜、金属シリサイ
ド膜、金属膜あるいは金属化合物膜等の導電膜からなり、ゲート絶縁層32、第2絶縁層
12、および第1絶縁層11を貫通して走査線3aに到達するコンタクトホール12aを
介して走査線3aに電気的に接続されている。
ゲート電極3bの上層側にはシリコン酸化膜等からなる透光性の層間絶縁膜41が形成
され、層間絶縁膜41の上層には、ドレイン電極4aが形成されている。ドレイン電極4
aは、導電性のポリシリコン膜、金属シリサイド膜、金属膜あるいは金属化合物膜等の導
電膜からなる。ドレイン電極4aは、半導体層1aのドレイン領域1cと一部が重なるよ
うに形成されており、層間絶縁膜41およびゲート絶縁層32を貫通するコンタクトホー
ル41aを介してドレイン領域1cに導通している。
ドレイン電極4aの上層側には、シリコン酸化膜等からなる透光性のエッチングストッ
パー層49、および透光性の誘電体層40が形成されており、かかる誘電体層40の上層
側には容量線5aが形成されている。誘電体層40としては、シリコン酸化膜やシリコン
窒化膜等のシリコン化合物を用いることができる他、アルミニウム酸化膜、チタン酸化膜
、タンタル酸化膜、ニオブ酸化膜、ハフニウム酸化膜、ランタン酸化膜、ジルコニウム酸
化膜等の高誘電率の誘電体層を用いることができる。容量線5aは、導電性のポリシリコ
ン膜、金属シリサイド膜、金属膜あるいは金属化合物膜等の導電膜からなる。容量線5a
は、誘電体層40を介してドレイン電極4aと重なっており、保持容量55を構成してい
る。
容量線5aの上層側には、シリコン酸化膜等からなる透光性の層間絶縁膜42が形成さ
れており、かかる層間絶縁膜42の上層側には、データ線6aと中継電極6bとが同一の
導電膜により形成されている。データ線6aおよび中継電極6bは、導電性のポリシリコ
ン膜、金属シリサイド膜、金属膜あるいは金属化合物膜等の導電膜からなる。データ線6
aは、層間絶縁膜42、エッチングストッパー層49、層間絶縁膜41およびゲート絶縁
層32を貫通するコンタクトホール42aを介してソース領域1bに導通している。中継
電極6bは、層間絶縁膜42およびエッチングストッパー層49を貫通するコンタクトホ
ール42bを介してドレイン電極4aに導通している。
データ線6aおよび中継電極6bの上層側にはシリコン酸化膜等からなる透光性の層間
絶縁膜44が形成されており、かかる層間絶縁膜44の上層側には、上層側遮光層7aお
よび中継電極7bが同一の導電膜によって形成されている。層間絶縁膜44の表面は平坦
化されている。上層側遮光層7aおよび中継電極7bは、導電性のポリシリコン膜、金属
シリサイド膜、金属膜あるいは金属化合物膜等の導電膜からなる。中継電極7bは、層間
絶縁膜44を貫通するコンタクトホール44aを介して中継電極6bに導通している。上
層側遮光層7aは、データ線6aと重なるように延在しており、遮光層として機能してい
る。なお、上層側遮光層7aを容量線5aと導通させて、シールド層として利用してもよ
い。
上層側遮光層7aおよび中継電極7bの上層側には、シリコン酸化膜等からなる透光性
の層間絶縁膜45が形成されており、かかる層間絶縁膜45の上層側にはITO膜等から
なる画素電極9aが形成されている。層間絶縁膜45には、中継電極7bまで到達したコ
ンタクトホール45aが形成されており、画素電極9aは、コンタクトホール45aを介
して中継電極7bに電気的に接続している。その結果、画素電極9aは、中継電極7b、
中継電極6bおよびドレイン電極4aを介してドレイン領域1cに電気的に接続している
。層間絶縁膜45の表面は平坦化されている。画素電極9aの表面側には、ポリイミドや
無機配向膜からなる透光性の第1配向膜16が形成されている。
(半導体層1aに対する遮光構造)
図5は、図3に示す構成要素のうち、走査線3a、半導体層1a、ゲート電極3b、コ
ンタクトホール12a、およびシールド配線2aのレイアウトを示す平面図である。図6
は、図5に示す走査線3a、半導体層1a、ゲート電極3b、コンタクトホール12a、
およびシールド配線2aの立体的な位置関係を示す説明図である。
図3および図4を参照して説明したように、素子基板10では、第1基板19と画素電
極9aとの間に画素トランジスター30が設けられており、画素トランジスター30は、
半導体層1aと、半導体層1aに対して画素電極9a側に設けられたゲート電極3bとを
備えている。また、素子基板10には、第1基板19と半導体層1aとの間に第1絶縁層
11とが設けられ、第1絶縁層11と半導体層1aとの間に第2絶縁層12が設けられて
いる。第1基板19と第1絶縁層11との間には、走査線3aが設けられており、走査線
3aは、半導体層1aと平面視で重なるように形成されている。
本形態では、図4に示すように、第1絶縁層11と第2絶縁層12との間に、半導体層
1aと平面視で重なるようにシールド配線2aが形成されている。従って、走査線3aと
半導体層1aとの間にシールド配線2aが介在している。シールド配線2aは、タングス
テンシリサイド、タングステン、窒化チタン等からなり、遮光性を有している。シールド
配線2aは、図1に示す表示領域10aの外側で配線(図示せず)から、グランド電位G
ND、共通電位Vcom、または駆動回路用の低電位Vss等の定電位が印加されている
ここで、走査線3aとゲート電極3bとは、ゲート絶縁層32、第2絶縁層12、およ
び第1絶縁層11を貫通して走査線3aに到達するコンタクトホール12aを介して走査
線3aに電気的に接続されていることから、シールド配線2aは、第1絶縁層11と第2
絶縁層12との間でコンタクトホール12aと重ならない方向に延在している。
より具体的には、図5および図6に示すように、半導体層1aは、走査線3aに対して
交差する方向にチャネル長方向(ソース領域1bとドレイン領域1cとを結ぶ方向)を向
けており、コンタクトホール12aは、半導体層1aに対してチャネル幅方向(チャネル
長方向と交差する方向)で離間する位置に設けられている。本形態では、コンタクトホー
ル12aは、半導体層1aをチャネル幅方向で挟む2個所に設けられており、2つのコン
タクトホール12aは、走査線3aの延在方向で離間している。従って、シールド配線2
aは、2つのコンタクトホール12aの間を通って走査線3aの延在方向に対して交差す
る方向に延在している。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の電気光学装置100において、走査線3aと画素トラン
ジスター30の半導体層1aとの間に、定電位が印加された遮光性のシールド配線2aが
設けられているため、素子基板10の第1基板19(基板本体)の側から半導体層1aに
入射しようとする光をシールド配線2aによって遮ることができる。すなわち、光源光が
対向基板20の側から入射した際、迷光や戻り光が素子基板10の第1基板19の側から
画素トランジスター30の半導体層1aに入射しようとするが、かかる光の入射をシール
ド配線2aによって遮ることができる。それ故、画素トランジスター30が光電流に起因
する誤動作を発生させることを抑制することができる。
また、定電位が印加されたシールド配線2aであれば、半導体層1aに近接させても、
画素トランジスター30に対して電気的な影響を及ぼしにくい。それ故、走査線3aから
画素トランジスター30への電気的な影響を抑制しつつ、シールド配線2aによって、第
1基板19の側から半導体層1aに入射しようとする光を効果的に遮ることができる。
また、走査線3aは、半導体層1aと平面視で重なるように設けられているため、素子
基板10の第1基板19の側から半導体層1aに入射しようとする光を走査線3aによっ
ても遮ることができる。ここで、走査線3aと半導体層1aとの間にシールド配線2aが
介在するため、走査線3aを半導体層1aに近接させて、第1基板19の側から半導体層
1aに入射しようとする光を走査線3aによって遮る場合でも、走査線3aから画素トラ
ンジスター30への電気的な影響を抑制することができる。
また、シールド配線2aは、走査線3aに対して交差する方向に延在している。このた
め、シールド配線2aの延在方向から半導体層1aに向けて斜めに入射しようとする光を
シールド配線2aで遮ることができ、走査線3aの延在方向から半導体層1aに斜めに入
射しようとする光を走査線3aで遮ることができる。それ故、素子基板10の第1基板1
9の側から半導体層1aに入射しようとする光を効果的に遮ることができる。
また、半導体層1aは、走査線3aに対して交差する方向にチャネル長方向を向けてお
り、コンタクトホール12aは、半導体層1aに対してチャネル幅方向(走査線3aの延
在方向)で離間する位置に設けられている。このため、シールド配線2aを走査線3aに
対して交差する方向に延在させることにより、コンタクトホール12aと重ならない領域
でシールド配線2aを延在させることが容易である。
また、シールド配線2aに印加されている定電位は、グランド電位GND、共通電位V
com、または駆動回路用の低電位Vssであり、かかる電位であれば、電気光学装置1
00でもとより用いられている。従って、シールド配線2aに供給する定電位を別途、準
備する必要がない。
[他の実施形態]
上記実施形態では、シールド配線2aを走査線3aと交差する方向に延在させたが、シ
ールド配線2aを走査線3aに沿うように延在させてもよい。例えば、半導体層1aがチ
ャネル長方向を走査線3aの延在方向に向けている場合、コンタクトホール12aは、半
導体層1aからチャネル幅方向(走査線3aと交差する方向)に離間する位置に設けられ
る。従って、シールド配線2aを走査線3aに沿う方向に延在させれば、シールド配線2
aとコンタクトホール12aとが重なることを容易に回避することができる。
上記実施形態では、光源光が対向基板20の側から入射した場合を説明したが、光源光
が素子基板10の側から入射する場合には特に、素子基板10の第1基板19側から画素
トランジスター30の半導体層1aに強い光が入射しようとする。この場合でも、本発明
によれば、かかる光の入射を効果的に遮ることができる。また、本発明は、素子基板10
および対向基板20の少なくとも一方に画素電極9aと平面視で重なるレンズを設けた場
合にも適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
上述した実施形態に係る電気光学装置100を用いた電子機器について説明する。図7
は、本発明を適用した電気光学装置100を用いた投射型表示装置(電子機器)の概略構
成図である。図7に示す投射型表示装置2100は、電気光学装置100を用いた電子機
器の一例である。投射型表示装置2100において、電気光学装置100がライトバルブ
として用いられ、装置を大きくすることなく高精細で明るい表示が可能である。この図に
示されるように、投射型表示装置2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源を有
するランプユニット2102(光源部)が設けられている。ランプユニット2102から
射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイッ
クミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離される。
分離された投射光は、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100B
にそれぞれ導かれ、変調される。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると光路が
長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出
射レンズ2124を有するリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイク
ロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、ダイクロイックプリズム21
12において、R色およびB色の光は90度に反射し、G色の光は透過する。したがって
、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ群2114(投射
光学系)によってカラー画像が投射される。
(他の投射型表示装置)
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を
用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の液晶装置に供給するように構成
してもよい。
(他の電子機器)
本発明を適用した電気光学装置100を備えた電子機器は、上記実施形態の投射型表示
装置2100に限定されない。例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や
直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、パーソナルコンピューター、デジタル
スチルカメラ、液晶テレビ等の電子機器に用いてもよい。
1a…半導体層、1b…ソース領域、1c…ドレイン領域、1g…チャネル領域、2a…
シールド配線、3a…走査線、3b…ゲート電極、5a…容量線、6a…データ線、8a
…下層側遮光層、9a…画素電極、10…素子基板、10a…表示領域、11…第1絶縁
層、12…第2絶縁層、12a…コンタクトホール、19…第1基板、20…対向基板、
21…共通電極、29…第2基板、30…画素トランジスター、32…ゲート絶縁層、8
0…電気光学層、100…電気光学装置、100B,100G,100R…ライトバルブ
、2100…投射型表示装置、2102…ランプユニット、2124…出射レンズ。

Claims (6)

  1. 第1基板の一方面側に画素電極が設けられた素子基板と、前記素子基板に対向する第2
    基板の前記素子基板側の面に共通電極が設けられた対向基板と、前記素子基板と前記対向
    基板との間に設けられた電気光学層と、を有し、
    前記素子基板は、
    前記第1基板と前記画素電極との間に設けられた半導体層、および前記半導体層に対し
    て前記画素電極側に設けられたゲート電極を備え画素トランジスターと、
    前記第1基板と前記半導体層との間に設けられた第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層と前記半導体層との間に設けられた第2絶縁層と、
    前記第1基板と前記第1絶縁層との間に設けられ、前記第1絶縁層および前記第2絶縁
    層を貫通するコンタクトホールを介して前記ゲート電極に電気的に接続された走査線と、
    前記第1絶縁層と前記第2絶縁層との間に前記半導体層と平面視で重なるように設けら
    れ、定電位が印加された遮光性のシールド配線と、
    を有することを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記走査線は、遮光性を有し、前記半導体層と平面視で重なるように設けられているこ
    とを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項2に記載の電気光学装置において、
    前記シールド配線は、前記走査線に対して交差する方向に延在していることを特徴とす
    る電気光学装置。
  4. 請求項3に記載の電気光学装置において、
    前記半導体層は、前記走査線に対して交差する方向にチャネル長方向を向け、
    前記コンタクトホールは、前記半導体層に対してチャネル幅方向で離間する位置に設け
    られていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の電気光学装置において、
    前記定電位は、グランド電位、前記共通電極に印加される共通電位、または駆動回路用
    の低電位であることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする
    電子機器。
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