JP2019038480A - 電動3輪自転車 - Google Patents

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Abstract

【課題】下り坂等で制動力を補助してブレーキ操作に必要な体力的負荷を軽減できる電動3輪自転車を提供する。【解決手段】前輪5が1輪で、後輪21が2輪の電動3輪自転車であって、前輪5のハブ51内に配置したハブモータ50と、ペダル8の踏力により生じる人力由来のトルクを検出し、検出した人力由来のトルクに応じてハブモータ50のモータ出力を制御する制御装置13を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は電動3輪自転車に関し、高齢者等向けの用途におけるブレーキ技術に係るものである。
従来より、高齢者用自転車としては、大きく分けて、3輪車タイプと4輪車タイプの2種類があり、さらに3輪車タイプには前輪が2輪で後輪が1輪の形態のものと、前輪が1輪で後輪が2輪の形態のものがある。
3輪車タイプの高齢者用自転車と4輪車タイプの高齢者用自転車を比較すると、以下の相違点がある。乗車感覚に関しては、3輪タイプの高齢者用自転車の方が通常の自転車に近いものがあり、走行速度に関しては、3輪タイプの高齢者用自転車の方がより容易に速い走行速度を出すことができる。また、走行安定性に関しては、4輪タイプの高齢者用自転車の方が転倒し難く、そのため、身体の能力が特に劣る高齢者には4輪タイプの高齢者用自転車が適している。
また、高齢者用自転車には、電動アシスト自転車タイプのものと、一般自転車タイプのものがあり、当然のことに電動アシスト自転車の方が、坂道でのペダル駆動に要する体力負担が少ない点、発進が円滑である点、ハンドルのふらつきが少ない点において、高齢者に優しいと言える。
また、電動アシスト自転車には回生制動を行うものがある。例えば特許文献1に記載するものでは、補助駆動力を発生する電動モータと、後輪のハブ内に配設されてペダルを前進走行時と逆方向に回転させた際に作動するコースターブレーキと、コースターブレーキが作動された際に前記電動モータを、回生制動動作または制動動作をさせる制御部とを備えている。
特許第4959858号公報
電動3輪自転車、特に高齢者用の電動3輪自転車の開発においては、以下の課題がある。
従来の3輪車は、電動3輪自転車に限らず、その構造的な原因によって安定性が悪いので、早い速度でコーナリングを行うと転倒し易いものであった。特に、前輪が2輪で、後輪が1輪タイプの3輪車は、転倒し易い構造的な原因を有している。
前輪が2輪で、後輪が1輪タイプの3輪車では、ハンドルとサドルの間に必要距離を確保すると、乗り手の体重が作用する乗車位置(サドル位置)が後輪側に設定される。このため、人が乗車した状態の3輪自転車の重心が2輪の前輪から離れ、1輪の後輪側に近い位置に作用する。したがって、コーナリングにおいて転倒し易くなる。
逆に、前輪が1輪で、後輪が2輪タイプの3輪自転車では、人が乗車した状態の3輪自転車の重心が1輪の前輪から離れ、2輪の後輪側に近い位置に作用する。したがって、コーナリングにおいて転倒し難くなる。
また、電動3輪自転車は、車体の中ほどのハンガー部にモータユニットを設けており、モータが出力する駆動力をチェーンを介して後輪に伝達している。この力の伝達には、後輪の2輪の内の一方にのみ駆動力を加える片輪駆動方式が採用されている。そのため、進路を誤って溝等において後輪の駆動輪が脱輪すると、駆動輪が空転して電動3輪自転車が身動きできなくなる。
さらに、高齢者は握力が弱くなるので、ハンドルのブレーキレバーを強く握り締めることができず、ブレーキ操作力が弱いために強い制動力を発揮できない問題がある。特に、長い下り坂や急勾配の下り坂では、ブレーキレバーを握り締めるブレーキ操作を継続する必要があり、握力が弱くて持久力のない高齢者には体力的な負担が大きくなるので、必要な制動力を得ることができずに、転倒や衝突の事故を引き起こす要因となっている。
また、高齢者は体力的な要因からハンドル操作においてふらつきが大きく、特に前輪側に設けたバスケットに荷物を入れた際には、その重さにハンドルを取られて転倒等の事故を起こし易くなる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、下り坂等で制動力を補助してブレーキ操作に必要な体力的負荷を軽減できる電動3輪自転車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動3輪自転車は、前輪が1輪で、後輪が2輪の電動3輪自転車であって、前輪のハブ内に配置したハブモータと、ペダルの踏力により生じる人力由来のトルクを検出し、検出した人力由来のトルクに応じてハブモータのモータ出力を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車において、ハブモータは、非駆動時に前輪の回転によって回生ブレーキとして作動することを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車において、制御装置は、ハブモータの非駆動時に、前輪の回転数の単位時間当たりの増加率が設定値を超えると、ハブモータの回生ブレーキを作動させることを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車において、ハブモータは、非駆動時に前輪の回転に伴ってロータが回転し、制御装置は、ハブモータの非駆動時におけるロータの回転数に基づいて前輪の回転数を計測することを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車において、ハンドルに備えたブレーキレバーが、ブレーキレバーの操作に連動してON・OFF作動する回生スイッチを有し、制御装置は、前輪の回転数に拘わらず、回生スイッチのON作動時にハブモータのモータ出力を停止し、回生ブレーキを作動させることを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車において、ハンドルの回転軸心上に荷物を載せるバスケットを配置したことを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車において、乗り手が乗車した状態における重心位置を車体後方側にオフセットしたことを特徴とする。
本発明に係る電動3輪自転車によれば、ハブモータの駆動時に前輪の1輪が車体を引っ張る前輪駆動状態となり、3輪自転車の直進性が向上する。すなわち、人力により後輪の何れか1方を駆動する片輪駆動に加えてハブモータによる前輪駆動を組み合わせて行うことで、斜行の恐れがなくなり、進路保持のためにハンドル操作で進路を微調整する必要が低減し、高齢者や体力的な弱者等々の運転においてハンドルのふらつきを抑制でき、電動3輪自転車の直進性と運転操作の安全性が向上する。
また、人力による後輪の片輪駆動とハブモータによる前輪駆動を備えることで、片輪駆動する一方の後輪が障害物等の存在によって空転する場合にあっても、ハブモータで前輪駆動することで、電動3輪自転車は停止することなく進行することができる。
ハブモータが回生ブレーキとして作動することで、制動力を補助できる。このため、高齢者等々のブレーキ操作における体力的負荷を軽減できるとともに、ハンドブレーキ操作による人力に依拠する制動力が弱い場合においても回生ブレーキで制動力を補助することで、確実な制動力を確保できる。
下り坂においてハブモータが非駆動状態となり、前輪の回転数の単位時間当たりの増加率が設定値を超えると、ハブモータが回生ブレーキとして作動するので、高齢者等々がブレーキ操作を行わずとも制動力がかかり、走行速度を低減して高齢者等々の走行時における安全性が向上する。
さらに、高齢者等々の握力が弱い人にとってブレーキレバーを強く握り締め続けることは体力的な負担が大きいが、ブレーキレバーを握らずとも適時に回生ブレーキによる制動力が補助的に作用することで、長い下り坂や急勾配の下り坂においても、制動に必要なブレーキ操作力を軽減しつつ、回生ブレーキで制動力を補助することで、十分な制動力を確保して転倒や衝突の事故を未然に防ぐことができる。
ブレーキレバーのブレーキ操作に連動してON・OFF作動する回生スイッチを有することで、前輪の回転数に拘わらず、任意の時に、ハブモータの回生ブレーキを作動させることができる。また、ブレーキ操作を行うことで回生スイッチがON作動し、ハブモータが非稼働となってモータ出力がなくなるので、停車時に不用意にべダルに踏力を加えても急発進することがなくなり、安全性が向上する。
ハブモータで駆動する前輪を操作するハンドルの回転軸心上に荷物を載せるバスケットを配置したので、バスケットに重い荷物を載せてもハンドル操作のふらつきを軽減できる。すなわち、ハブモータの駆動力を受ける前輪には直進方向の慣性力が作用し、結果として電動3輪自転車の進行時にハンドルの振れが少なくなり、高齢者等々におけるハンドル操作のふらつきを軽減できる。
乗り手が乗車した状態における重心位置を車体後方側にオフセットしたことで、電動3輪自転車としての重心を車体後方に配置することができ、コーナリングにおいて転倒し難くなる。
本発明の実施の形態を示す電動3輪自転車の正面図 同実施の形態におけるハブモータを示す断面図 同実施の形態におけるハンドル部を示す拡大図 同実施の形態におけるフレーム構造を示す拡大図 他の同実施の形態におけるフレーム構造を示す拡大図 本発明の実施の形態におけるシートチューブ構造を示す拡大図 他の同実施の形態におけるシートチューブ構造を示す拡大図 同同実施の形態におけるシートチューブ構造を示す拡大図 本発明の実施の形態におけるサドルの正面図 同サドルの裏面図 同サドルの背面図 同サドルの裏面斜視図 従来のフレーム構造を示す拡大図
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(全体構成)
図1から図3に示すように、電動三輪自転車1は車体フレーム2が前フレーム3と後フレーム4とに分割されている。前フレーム3は、ヘッドチューブ31、ダウンチューブ32、シートチューブ33、後部チューブ36、シートステイ37からなる。
ヘッドチューブ31が前輪5を支えるフォーク6およびハンドル7を回転自在に支持している。
また、前輪5にはハブモータ50を備えており、前フレーム3には、フロントバスケット12と、制御部をなすトルクセンサーニット13と、バッテリ14が設けられている。すなわち、本実施の形態では、ハブモータ50とトルクセンサーニット13とバッテリ14とでモータ出力に依拠する前輪駆動機構を形成する。フロントバスケット12はハンドル7の中央部でハンドル7の回転軸の上に設けており、荷物の重心がハンドル7の回転軸の近くに作用する。
後フレーム4には、左右一対の後輪21、21と、いずれか片方の後輪21の車軸に連動する後部スプロケット22と、リアバスケット23とが設けられている。前部スプロケット9と後部スプロケット22との間にはチェン24が掛け渡されており、ペダル8bで加える回転力がチェン24を介して片方の後輪21に伝達される。すなわち、本実施の形態では、ペダル8bと前部スプロケット9と後部スプロケット22とチェン24とで人力に依拠する後輪駆動機構を形成する。
また、本実施の形態では、前フレーム3と後フレーム4の間には揺動機構(図示省略)が介在しており、揺動機構において前フレーム3が後フレーム4に対して相対的に揺動自在である。揺動機構は必ずしも必要ではなく、前フレーム3と後フレーム4が一体的に固定されたものでも良い。
前輪5に設けたハブモータ50は、例えば図2に示す構造をなす。ハブモータ50には種々の形式のものを採用でき、本実施の形態に限るものではない。
図2に示すように、本実施の形態に係るハブモータ50は、前輪5の中心部に配設されている金属製のハブ51に内蔵されている。ハブ51は、両側のハブ支軸52a、52bがそれぞれフォーク12に固定されており、一側のハブ支軸52aがハブ51の金属製の側部回転部53を回転自在に支持し、他側のハブ支軸52bがハブ51の固定部54を固定支持し、固定部54がハブ51の回転半径方向の外周面をなす金属製の回転部55を回転自在に支持している。側部回転部53は回転部55と一体的に回転する。回転部55には前輪5のスポーク56が取り付けられており、前輪5のリム57およびタイヤ58などと一体的に回転部55および側部回転部53が回転する。
ハブモータ50は、ステータ59が固定部54に固定支持されており、ロータ60が固定部54に回転自在に支持されている。ロータ60と側部回転部53の間には遊星歯車機構61が設けられている。
遊星歯車機構61は、ロータ60の一体に形成した太陽歯車62と、側部回転部53のに設けた内歯車63と、一側のハブ支軸52aに回転自在に支持された遊星キャリア64と、遊星キャリア64に回転自在に支持されて内歯車63と太陽歯車62に噛合する複数の遊星歯車65からなり、ハブモータ50の駆動力をハブ51に伝達する。
本実施の形態におけるハブモータ50は、モータ出力を出さない非稼働時に回生電力を発生させてバッテリ22を充電する回生動作を行うことができ、回生ブレーキとして作動することができる。また、トルクセンサーユニット13は、ペダル8bに加えられる踏力により生じる人力由来のトルクを検出し、検出した人力由来のトルクに応じてハブモータ50のモータ出力を制御する制御装置をなす。
図3に示すように、ハンドル7は、両端部に取り付けられたグリップの下方にブレーキレバー71a、71bを設けており、ブレーキレバー71a、71bはハンドル7に回動自在に軸支されている。
一方のブレーキレバー71aは、ブレーキワイヤ72aを介して前部ブレーキ装置73に連動しており、前部ブレーキ装置73は前輪5に対して機械的に制動力を与える。他方のブレーキレバー71bはブレーキワイヤ72bを介して後部ブレーキ装置74に連動しており、後部ブレーキ装置74は後輪21に対して機械的に制動力を与える。
また、ハンドル7の一方(例えば右側)には、後輪21に連動する内装変速機15の変速段を切り換えるための変速用操作部16が取り付けられており、変速用操作部16に設けられた操作グリップ16aを回転操作することにより、変速用ワイヤ17を介して内装変速機15が連動して作動する。
ハンドル7の他方には操作部18が取り付けられており、操作部18はハブモータ50による駆動力の追加動作(いわゆるアシスト動作)を電気的にON・OFFするためのスイッチボタン(図示せず)などを複数備えている。
また、ハンドル7に各ブレーキレバー71a、71bを取付る箇所には、各ブレーキレバー71a、71bの操作状態を検知するブレーキスイッチ75a、75bが配設されている。これらのブレーキスイッチ75a、75bがブレーキレバー71a、71bのブレーキ操作に連動してON・OFF作動する回生スイッチをなし、トルクセンサーユニット13がブレーキレバー71a、71bの操作状態を検知しながら、回生充電機能を適切に働かせる制御を行う。
本実施の形態において、トルクセンサーユニット13は、ハブモータ50の非駆動時に、前輪5の回転数の単位時間当たりの増加率が設定値を超えると、ハブモータ50の回生ブレーキを作動させる制御機能を有している。前輪5の回転数は別途に設ける回転計(図示省略)によって計測することも可能であるが、本実施の形態では、ハブモータ50の非駆動時に前輪5の回転に伴ってロータ60が回転するので、ハブモータ50に設けたセンサ(図示省略)により非駆動時におけるロータ60の回転数を計測し、ロータ60の回転数に基づいて前輪5の回転数を計測する。
(フレーム構造)
図4に示すように、トルクセンサユニット13は、クランク部8のクランク軸8aを回転自在に支承し、ペダル8bをクランク軸8aの軸心廻りに回動自在に保持している。また、トルクセンサーユニット13は、クランク軸8aを介して前部スプロケット9を回転自在に支持している。
ダウンチューブ32とシートチューブ33の間には、ガセット34を配置している。ガセット34には、上方にバッテリ14を配置するとともに、下方にトルクセンサユニット13を取り付けている。ハンガーチューブ35はガセット34の車体前方側に位置し、ガセット34とダウンチューブ32の間に接続している。シートチューブ33はシートチューブ下端33aをガセット34の車体後方側には接続して配置しており、ハンガーチューブ35およびクランク軸8aがシートチューブ下端33aの前方に位置している。
図6に示すように、シートチューブ33は、ガセット34に接続する下部シートチューブ33bと、オフセット部33cを介して下部シートチューブ33bに接続する上部シートチューブ33dからなり、オフセット部33cにより上部シートチューブ33dを下部シートチューブ33bの車体後方側のオフセット位置にシフトさせて配置している。
上部シートチューブ33dはシートポスト10を上部シートチューブ33dの軸心方向に沿って出退可能に保持しており、シートポスト10の上端にサドル11を配置している。
図9から図12に示すように、サドル11は、構造材をなす船線91の下面にやぐら92を配置し、カバー93に覆われたコイル94およびボルト95を介して船線91とベース96を接続しており、ベース96にトップ97を装着している。
やぐら92はサドル固定金具92aをやぐら調整ボルト92bを介して船線91に設けている。やぐら調整ボルト92bの締め付けにより、サドル固定金具92aをシートポスト10に締め付けてサドル11をシートポスト10に固定している。
上述した本実施の形態に係る電動3輪自転車によれば、サドル11を配置するシートチューブ33とトルクセンサーユニット13に配置したクランク軸8aとが車体の前後方向においてオフセットの位置関係を有し、サドル11が車体後方側にシフトされることで、クランク軸8aの軸心と前輪5の回転軸心5aとの距離であるフロントセンターを短くすることができ、コンパクトな電動3輪自転車とすることができ、コンパクト化を実現しながら乗り手が乗車状態での電動3輪自転車としての重心を車体後方に配置することができる。
従来の構成、すなわち図13に示すように、サドル11をシートチューブ33の軸心上において移動させることで、地上からサドル11までのサドル高さを調整する場合には、身長が低くて足の短い乗り手にサドル高さを合わせるときに不都合が生じる。すなわち、サドル高さを低くすると、クランク軸廻りに回動するペダル8bとサドル11との間のペダル−サドル間距離が短くなり、乗り手がペダル8bを漕ぐ動作を阻害する要因となる。
しかし、サドル11を配置するシートチューブ33とトルクセンサーユニット13に配置したクランク軸8aとが車体の前後方向においてオフセットの位置関係を有することで、ペダル8bとサドル11の間に、乗り手の股関節から足首までの脚長を納めるのに十分な距離を確保することができる。
また、下部シートチューブ33bがオフセット部33cを介して上部シートチューブ33dの車体後方側にシフトし、サドル11が下部シートチューブ33bの軸心上の位置から車体後方側にシフトすることで、サドル高さを低くしても、ペダル8bとサドル11の間に、乗り手の股関節から足首までの脚長を納めるのに十分な距離を確保することができ、かつ電動3輪自転車としての重心を、さらに車体後方に配置することができる。
(他のフレーム構造)
上述したフレーム構造は、次に述べる構造とすることも可能である。
すなわち、図5に示すように、ガセット34の車体前方側にダウンチューブ32を接続し、ガセット34の車体後方側に後部チューブ36を接続し、後部チューブ36にシートチューブ下端33bを接続する。
この構成においても、図6に示した構成を適用することも可能であるし、図7および図8に示す構成を適用することも可能である。
すなわち、シートチューブ33は一本の直状チューブで形成されている。サドル11を支持するシートポスト10aは車体後方側に水平方向に向けて屈曲し、シートポスト10aの車体後方側の端部にサドル11を配置している。
シートポスト10aは、サドル11を固定するサドル固定金具10b(図9から図12においては符号92a)をシートポスト10aの軸心方向に移動自在に保持しており、サドル固定金具10bの移動範囲内において下面側に軸心方向に延びるポスト溝部10cを有している。
サドル固定金具10bは、開口部10dを有する一つ割の構造をなし、開口10dを隔てた両側端をボルト10eで締め付けることでシートポスト10aに固定する。サドル固定金具10bの内側面にはポスト溝部10cに係合してシートポスト10aを軸心廻りにおいて回り止めする回り止め部10fを備えている。シートポスト10aの終端側には抜け止めボルト10gを配置している。
このフレーム構造によれば、サドル11はシートチューブの33軸心上の位置から車体後方側のオフセット位置にシフトされる。また、サドル11を固定するサドル固定金具10bをシートポスト10aの軸心方向に移動自在に保持することで、サドル高さを一定に保持してサドル位置を車体の前後方向において容易に変更することができ、ペダル8bとサドル11の間に、乗り手の股関節から足首までの脚長を納めるのに十分な距離を確保することができ、フロントセンターを短くして電動3輪自転車のコンパクト化を図るとともに、電動3輪自転車としての重心を、さらに車体後方に配置することができる。
次に、本実施の形態に係る電動3輪自転車では、ハブモータ50で駆動する前輪5を操作するハンドル7の回転軸心上に荷物を載せるフロントバスケット12を配置したので、高齢者等々の乗り手がハンドル7を操作する際に、フロントバスケット12に重い荷物を載せた状態においても、ハンドル7がふらつくことなく、ハンドル操作を行える。
すなわち、ハブモータ50の駆動力を受ける前輪5には直進方向の慣性力が作用し、結果として電動3輪自転車の進行時にハンドル7の振れが少なくなり、荷物の重心がハンドル7の回転軸の近くに作用するので、高齢者等々におけるハンドル操作のふらつきを軽減できる。
平地や上り坂では、操作部18のスイッチ操作により、ハブモータ50によるアシスト動作が可能な状態において、乗り手がペダル8bに加える踏力は、後輪駆動機構の前部スプロケット9と後部スプロケット22とチェン24を介して一方の後輪21を片輪駆動する。また、ペダル8bに加える踏力により発生する人力由来のトルクをトルクセンサーユニット13が検出し、検出した人力由来のトルクに応じて前輪駆動機構のハブモータ50のモータ出力を制御し、電動3輪自転車の走行に必要な駆動力を補助する。
このように、電動3輪自転車は、人力により後輪21の何れか1方を駆動する片輪駆動と、ハブモータ50が前輪5の1輪を駆動して車体を引っ張る前輪駆動とを組み合わせて行うことで、直進性が向上する。
すなわち、ハブモータ50による前輪駆動を行うことで、斜行の恐れがなくなり、進路保持のためにハンドル操作で進路を微調整する必要が低減し、高齢者や体力的な弱者等々の運転においてハンドル7のふらつきを抑制でき、電動3輪自転車の直進性と運転操作の安全性が向上する。
また、人力による後輪21の片輪駆動とハブモータ50による前輪駆動を備えることで、片輪駆動する一方の後輪21が障害物等の存在によって空転する場合にあっても、ハブモータ50で前輪駆動することで、電動3輪自転車は停止することなく進行することができる。
次に、下り坂において、乗り手がペダル8bに踏力を加えず、ハブモータ50のモータ出力がなくなる非駆動状態となると、ハブモータ50が回生ブレーキとして作動することで、制動力を補助できる。すなわち、トルクセンサーユニット13は前輪5の回転数の単位時間当たりの増加率が設定値を超えると、ハブモータ50を回生ブレーキとして作動させる。このため、高齢者等々がブレーキ操作を行わずとも制動力がかかり、走行速度を低減して高齢者等々の走行時における安全性が向上する。
また、高齢者等々がブレーキレバー71a、71bを握ってブレーキ操作を行い、前部ブレーキ装置73や後部ブレーキ装置74により人力に依拠して機械的に制動を行う場合に、ブレーキ操作における体力的負荷を軽減できるとともに、ハンドブレーキ操作による人力に依拠する制動力が弱い場合においてもハブモータ50の回生ブレーキで制動力を補助することで、確実な制動力を確保できる。
さらに、高齢者等々の握力が弱い人にとってブレーキレバー71a、71bを強く握り締め続けることは体力的な負担が大きいが、ブレーキレバー71a、71bを握らずとも適時にハブモータ50の回生ブレーキによる制動力が補助的に作用することで、長い下り坂や急勾配の下り坂においても、回生ブレーキで制動力を補助することで、制動に必要なブレーキ操作力を軽減しつつ、ハンドブレーキ操作による機械的な制動と合わせることで、十分な制動力を確保して転倒や衝突の事故を未然に防ぐことができる。
また、ブレーキレバー71a、71bのブレーキ操作に連動して回生スイッチをなすブレーキスイッチ75a、75bがON・OFF作動するので、平地、上り坂、下り坂の如何に拘わらず、かつ前輪5の回転数に拘わらず、任意の時に、ハブモータ50の回生ブレーキを作動させることができる。
さらに、乗り手がブレーキレバー71a、71bのブレーキ操作を行うことでブレーキスイッチ75a、75bの回生スイッチがON作動し、ハブモータ50が非稼働となってモータ出力がなくなるので、信号待ちなどの停車時において、乗り手が不用意にべダル8に踏力を加えても、急発進することがなく、高い安全性を確保できる。
本発明は、電動3輪自転車に適用されるものであり、特に、高齢者用の電動3輪自転車に有用である。
1 電動三輪自転車
2 車体フレーム
3 前フレーム
4 後フレーム
5 前輪
5a 回転軸心
6 フォーク
7 ハンドル
8 クランク部
8a クランク軸
8b ペダル
9 前部スプロケット
10、10a シートポスト
10b サドル固定金具
10c ポスト溝部
10d 開口部
10e ボルト
10f 回り止め部
11 サドル
12 フロントバスケット
13 トルクセンサーニット
14 バッテリ
21 後輪
22 後部スプロケット
23 リアバスケット
32 ダウンチューブ
33 シートチューブ
33a シートチューブ下端
33b 下部シートチューブ
33c オフセット部
33d 上部シートチューブ
34 ガセット
35 ハンガーチューブ
36 後部チューブ
50 ハブモータ
51 ハブ
52a、52b ハブ支軸
53 側部回転部
54 固定部
55 回転部
56 スポーク
59 ステータ
60 ロータ
61 遊星歯車機構
71a、71b ブレーキレバー
73 前部ブレーキ装置
74 後部ブレーキ装置
75a、75b ブレーキスイッチ

Claims (7)

  1. 前輪が1輪で、後輪が2輪の電動3輪自転車であって、前輪のハブ内に配置したハブモータと、ペダルの踏力により生じる人力由来のトルクを検出し、検出した人力由来のトルクに応じてハブモータのモータ出力を制御する制御装置を備えたことを特徴とする電動3輪自転車。
  2. ハブモータは、非駆動時に前輪の回転によって回生ブレーキとして作動することを特徴とする請求項1に記載の電動3輪自転車。
  3. 制御装置は、ハブモータの非駆動時に、前輪の回転数の単位時間当たりの増加率が設定値を超えると、ハブモータの回生ブレーキを作動させることを特徴とする請求項2に記載の電動3輪自転車。
  4. ハブモータは、非駆動時に前輪の回転に伴ってロータが回転し、
    制御装置は、ハブモータの非駆動時におけるロータの回転数に基づいて前輪の回転数を計測することを特徴とする請求項3に記載の電動3輪自転車。
  5. ハンドルに備えたブレーキレバーが、ブレーキレバーの操作に連動してON・OFF作動する回生スイッチを有し、
    制御装置は、前輪の回転数に拘わらず、回生スイッチのON作動時にハブモータのモータ出力を停止し、回生ブレーキを作動させることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の電動3輪自転車。
  6. ハンドルの回転軸心上に荷物を載せるバスケットを配置したことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の電動3輪自転車。
  7. 乗り手が乗車した状態における重心位置を車体後方側にオフセットしたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の電動3輪自転車。
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