JP2019031130A - 車両制動装置および車両制動方法 - Google Patents

車両制動装置および車両制動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両停止状態の安全性を確保しつつ、燃費の悪化を改善すること。【解決手段】車両制動装置1000は、車両に設けられた原動機の動力を駆動輪に伝達する回転軸のトルクを検出するトルクセンサ(検出部)42と、車両が停止した車両停止状態において、トルクセンサ(検出部)42が検出するトルクを車両停止状態トルクとして取得するトルク取得部300a1と、車両停止状態トルクと、車両停止状態トルクを取得した後にトルクセンサ(検出部)42が検出するトルクとを比較した比較結果に基づいて、駆動輪に付与する制動力を制御するブレーキ制御部300aと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の制動を行う車両制動装置および車両制動方法に関する。
特許文献1には、運転者によりブレーキ操作がなされ、車両の停止を検知したときに、ブレーキ制御部は、運転者のブレーキ操作量に応じたブレーキ圧力を、そのブレーキ圧力よりも高いブレーキ圧力へと制御する技術について開示がある。特許文献1によれば、運転者のブレーキ操作量に応じたブレーキ圧力よりも高いブレーキ圧力に制御するため、坂道で停車した場合でも安全性を確保することができる。
特開2000−168520号公報
しかしながら、車両のブレーキ機構が、例えば、ブレーキパッドをばねで開くような機構の場合、特許文献1のようにブレーキ圧力を高くしてしまうと、ばねの強さではブレーキパッドが戻らなくなる場合がある。
このように、ばねの強さでブレーキパッドが戻らなくなってしまうと、走行中もブレーキパッドをブレーキローターに押し当てた状態になり、燃費が悪化するという問題があった。
そこで、本発明は、車両停止状態の安全性を確保しつつ、燃費の悪化を改善することが可能な車両制動装置および車両制動方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の車両制動装置は、車両に設けられた原動機の動力を駆動輪に伝達する回転軸のトルクを検出する検出部と、前記車両が停止した車両停止状態において、前記検出部が検出するトルクを車両停止状態トルクとして取得するトルク取得部と、前記車両停止状態トルクと、前記車両停止状態トルクを取得した後に前記検出部が検出するトルクとを比較した比較結果に基づいて、前記駆動輪に付与する制動力を制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、前記検出部が検出したトルクに変化がない場合、前記制動力を小さくしてもよい。
前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが前記車両停止状態トルクよりも小さくなるまで、前記制動力を小さくしてもよい。
前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが小さくなった場合、前記制動力を大きくしてもよい。
前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが前記車両停止状態トルクよりも小さくなった場合、前記検出部が検出したトルクが大きくなるまで、前記制動力を大きくしてもよい。
前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが大きくなった場合、前記制動力を保持してもよい。
前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが変化することなく、前記制動力が所定値以下になった場合、前記制動力を保持してもよい。
前記車両は、運転者が前記制動力を操作するための制動操作部材を有し、前記制御部は、前記車両停止状態において、前記制動操作部材の操作量が所定量以上であるとき、前記制動操作部材の操作量にかかわらず前記制動力を保持してもよい。
前記制御部は、前記制動力を保持した後、前記検出部が検出したトルクが小さくなった場合、前記制動力を大きくしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の車両制動方法は、車両に設けられた原動機の動力を駆動輪に伝達する回転軸のトルクを検出部により検出するステップと、前記車両が停止した車両停止状態において、前記検出部が検出するトルクを車両停止状態トルクとして取得するステップと、前記車両停止状態トルクと、前記車両停止状態トルクを取得した後に前記検出部が検出するトルクとを比較した比較結果に基づいて、前記駆動輪に付与する制動力を制御するステップと、を有する。
本発明によれば、車両停止状態の安全性を確保しつつ、燃費の悪化を改善することができる。
車両の構成を示す図である。 車両の制御系の構成を説明する図である。 車両制動処理を説明するためのフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、車両1の構成を示す図である。図1に示すように、車両1は、原動機としてのエンジン2およびモータ4を有する、所謂、ハイブリッド自動車である。ここでは、車両1としてハイブリッド自動車を例に挙げて説明するが、車両1として、電気自動車やモータ非搭載の自動車を適用してもよい。なお、図1中、信号の流れを実線の矢印で示す。
エンジン2は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンが用いられ、車両制御装置38の制御に基づいて、不図示の燃料タンクから供給される燃料を燃焼させることで駆動力を得て、得られた駆動力をダンパ10に出力する。
モータ4は、インバータ12を介して車両1の駆動用のバッテリ14に接続され、バッテリ14からの電力を受けて回転軸16に駆動力を伝達する。また、モータ4は、車両1の減速時、ブレーキ機構18の代わりに、または、ブレーキ機構18とともに車両1に制動力を作用させ、回生によって発電する発電機として機能する。
発電機6は、インバータ12を介してバッテリ14に接続され、後述する動力分割機構20を介してエンジン2からの駆動力を受けて発電した電力をバッテリ14に蓄電させる。また、発電機6は、発電した電力をモータ4に供給する場合もある。さらに、発電機6は、発電とは異なるタイミングにおいて電動機(モータ)としても機能し、インバータ12を介してバッテリ14から供給される電力により駆動する。
動力分割機構20は、例えば、サンギヤ、リングギヤ、プラネタリギヤ、キャリアからなる遊星歯車機構が適用される。サンギヤは、発電機6の回転軸に接続され、リングギヤは、回転軸16に接続され、キャリアは、ダンパ10を介してエンジン2に接続される。動力分割機構20では、例えば、エンジン2からダンパ10を介して伝達された駆動力を分割し、発電機6および回転軸16に伝達する。回転軸16およびプロペラシャフト22には、ギヤ機構24a、24bがそれぞれ設けられ、ギヤ機構24a、24bは、回転軸16からプロペラシャフト22に駆動力を伝達する。
エンジン2やモータ4で得られた駆動力は、回転軸16、ギヤ機構24a、24b、プロペラシャフト22、フロントデファレンシャルギア26、前輪ドライブシャフト(回転軸)28を介して駆動力として前輪(駆動輪)30に伝達される。また、エンジン2やモータ4で得られた動力は、回転軸16、ギヤ機構24a、24b、プロペラシャフト22、リアデファレンシャルギア32、および、後輪ドライブシャフト34を介して後輪(駆動輪)36にも駆動力として伝達される。
また、車両1は、運転者が前輪30および後輪36に与えるブレーキ圧力(制動力)を操作するためのブレーキペダル(制動操作部材)BPを有する。運転者は、自身の足でブレーキペダルBPを押し下げるまたはブレーキペダルBPから足を離すことにより、ブレーキ機構18により前輪30および後輪36に与えるブレーキ圧力を操作することができる。
ブレーキ機構18は、本実施形態では、例えばディスクブレーキ機構である。ブレーキ機構18は、ブレーキローター、一組のブレーキパッド、ピストン、スプリング(ばね)を有する。ブレーキローターは、車両1の前輪30および後輪36とともに回転するように車両1の前輪30および後輪36に固定される。一組のブレーキパッドは、ブレーキローターから間隔をあけて、ブレーキローターの両側に設けられる。ブレーキパッドは、油圧式または空気圧式に作動される1つまたは複数のピストンに接続されており、ピストンから押圧されることにより、非ブレーキング位置からブレーキング位置に移動する。運転者がブレーキペダルBPを足で押し下げると、ブレーキパッドは、ピストンの作動により非ブレーキング位置からブレーキング位置に移動し、ブレーキローターの対向するブレーキング表面に摩擦係合する。ブレーキパッドがブレーキローターと摩擦係合することにより、前輪30および後輪36の回転を遅くさせ、前輪30および後輪36の回転、すなわち、車両1を停止させることができる。運転者がブレーキペダルBPから足を離すと、ブレーキパッドは、スプリングの力で開き、ブレーキローターから離れるように(摩擦係合が解除されるように)、ブレーキング位置から非ブレーキング位置に移動する。
図2は、車両1の制御系の構成を説明する図である。車両制御装置38は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、車両1の各部を統括制御する。車両制御装置38は、ECU(Engine Control Unit)100、MCU(Motor Control Unit)200、VDC(Vehicle Dynamics Control)300を有する。車両制御装置38は、車速センサ40、トルクセンサ(検出部)42、ブレーキペダルセンサ44、アクセルペダルセンサ46およびシフトポジションセンサ48とそれぞれ接続され、各センサで検出された値を示す信号が所定間隔毎に入力される。
車速センサ40は、車両1の車速を検出し、車速を示す車速信号を車両制御装置38に送信する。トルクセンサ42は、本実施形態ではひずみゲージであり、例えば、前輪ドライブシャフト28に設けられ、前輪ドライブシャフト28に加わるトルクを示すトルク信号を車両制御装置38に送信する。ブレーキペダルセンサ44は、ブレーキペダルBPの踏込み量(ブレーキ踏込み量)を検出し、ブレーキ踏込み量を示すブレーキ踏込み量信号(ブレーキの指示)を車両制御装置38に送信する。アクセルペダルセンサ46は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル踏込み量)を検出し、アクセル踏込み量を示すアクセル踏込み量信号を車両制御装置38に送信する。シフトポジションセンサ48は、シフトレバーのシフトポジション(前進ポジション(Dレンジ)、後進ポジション(Rレンジ)、ニュートラルポジション(Nレンジ)、パーキングポジション(Pレンジ))を検出し、シフトポジションを示すシフトポジション信号を車両制御装置38に送信する。
ECU100は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、エンジン2を制御する。具体的には、ECU100は、アクセルペダルセンサ46から送信されるアクセル踏込み量信号、および、車速センサ40から送信される車速信号に基づいて、予め記憶されたマップを参照してエンジン2の目標トルクおよび目標エンジン回転数を導出する。そして、ECU100は、導出した目標トルクおよび目標エンジン回転数となるようにエンジン2を駆動させる。
MCU200は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、インバータ12を介してモータ4、発電機6の駆動または発電を制御する。
VDC300は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、ブレーキ制御部300aを有し、ブレーキ制御部300aによりブレーキ機構18を制御する。具体的には、ブレーキ制御部300aは、ブレーキペダルセンサ44から送信されるブレーキ踏込み量信号に基づいて、前輪30および後輪36に与えるブレーキ圧力、すなわち、ブレーキ機構18を制御する。また、ブレーキ制御部300aは、詳しくは後述するように、ブレーキペダルセンサ44から送信されるブレーキ踏込み量信号に基づくブレーキ圧力とは異なるブレーキ圧力を前輪30および後輪36に与えるように、ブレーキ機構18を制御する。
ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42から送信されるトルク信号を取得するトルク取得部300aを有する。また、ブレーキ制御部300aは、車速センサ40から送信される車速信号を取得する車速取得部300aを有する。また、ブレーキ制御部300aは、不図示の記憶部を有し、例えば、トルク取得部300aから取得したトルク信号を記憶(保持)することができる。
本実施形態において、車両の制動を行う車両制動装置1000は、ブレーキ機構18、車速センサ40、トルクセンサ42、ブレーキペダルセンサ44、ブレーキ制御部300aにより構成される。車両制動装置1000は、ブレーキ制御部300aが各種センサ信号を受け、ブレーキ機構18を制御することで、車両1の制動を行うことができる。
以下では、車両1の走行中にブレーキペダルBPが踏み込まれ、車両1が制動される際の車両制動処理について詳述する。図3は、車両制動処理を説明するためのフローチャートである。
車両1の走行中にブレーキペダルBPが踏込まれ、ブレーキペダルセンサ44からブレーキ踏込み量信号が送信されると、ブレーキ制御部300aは、ブレーキ踏込み量信号に示されるブレーキ踏込み量に基づいて、ブレーキ機構18を作動させる。これにより、車両1は制動される。
ブレーキ制御部300aは、車速センサ40により検出された車速信号を、車速取得部300aを介して取得し、車両1の車速が0(ゼロ)であるか否か(車両1が停止したか否か)判定を行う(ステップS101)。ブレーキ制御部300aは、車速が0である場合(ステップS101におけるYES)、車両1が停止(停車)していると判定し、ステップS102に進む。また、ブレーキ制御部300aは、車速が0でない場合(ステップS101におけるNO)、車両1が移動していると判定し、車速が0になるまでステップS101の処理を繰り返す。
ブレーキ制御部300aは、車両1が停止している(車両停止状態である)と判定したとき、トルクセンサ42により検出された前輪ドライブシャフト28のトルク(車両停止状態トルク)信号を、トルク取得部300aを介して取得する(ステップS102)。このとき、ブレーキ制御部300aは、取得した信号(車両停止状態トルク)を不図示の記憶部に記憶する。
ブレーキ制御部300aは、車両1が停止していると判定したときのブレーキ圧力(制動力)からブレーキ圧力が低下するように制御する(ステップS103)。
ブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を低下させた後、トルクセンサ42により検出された前輪ドライブシャフト28のトルク(制動力低減後トルク)信号を、トルク取得部300aを介して取得する(ステップS104)。
ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42により検出されるトルク信号が変化したか(例えば、小さい値に変化したか)否かを判定する。具体的に、ブレーキ制御部300aは、制動力低減後トルクと、不図示の記憶部に記憶された車両停止状態トルクとを比較する。そして、ブレーキ制御部300aは、比較した結果、制動力低減後トルクが車両停止状態トルクより小さいか否か判定する(ステップS105)。ブレーキ制御部300aは、制動力低減後トルクが車両停止状態トルクより小さい場合(ステップS105におけるYES)、車両1が停止状態から移動可能状態に移行すると判定し、ステップS107に進む。なお、車両1が停止状態から移動可能状態に移行するときは、前輪30および後輪36のタイヤなどでトルク伝達ロスが生じるため、そのときのブレーキ圧力以下にしなければ車両1がすぐさま移動を開始することはない。また、ブレーキ制御部300aは、制動力低減後トルクが車両停止状態トルク以上である場合(ステップS105におけるNO)、車両1が停止状態を維持していると判定し、ステップS106に進む。
ブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を低下した後のブレーキ圧力(制動力)が所定値以下であるか否か判定する(ステップS106)。ここで、所定値とは、例えば、0(ゼロ)である。このように、本実施形態ではブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を低下させた結果、ブレーキ圧力が0となったか否か判定している。ただし、所定値は、0より少し大きい値でもよく、例えば、車両1の最大ブレーキ圧力の5%となる値であってもよい。ブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を低下させた後のブレーキ圧力が所定値以下である場合(ステップS106におけるYES)、車両1が上り坂の路面で停止しており、クリープ現象により上り坂で後退しようとする力と前進しようとする力がつり合っている状態であると判定し、ステップS110に進む。一方、ブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を低下した後のブレーキ圧力(制動力)が所定値より大きい場合(ステップS106におけるNO)、ステップS103に戻り、ステップS103からステップS105の処理を再び行う。
ブレーキ制御部300aは、制動力低減後トルクが車両停止状態トルクより小さいと判定したときのブレーキ圧力から、ブレーキ圧力が増加するように制御する(ステップS107)。
ブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を増加させたあと、トルクセンサ42により検出された前輪ドライブシャフト28のトルク(制動力増加後トルク)信号を、トルク取得部300aを介して取得する(ステップS108)。
ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42により検出されるトルク信号が変化したか(例えば、大きい値に変化したか)否かを判定する。具体的に、ブレーキ制御部300aは、制動力増加後トルクと、不図示の記憶部に記憶された車両停止状態トルクとを比較する。そして、ブレーキ制御部300aは、比較した結果、制動力増加後トルクが車両停止状態トルク以上であるか否か判定する(ステップS109)。ここでは、ブレーキ制御部300aは、車両停止状態トルクより小さくなった制動力低減後トルクから、ブレーキ圧力を増加させることで制動力増加後トルクが大きくなり、車両停止状態トルク以上となったか否かを判定する。ブレーキ制御部300aは、制動力増加後トルクが車両停止状態トルク以上である場合(ステップS109におけるYES)、車両1が移動可能状態から停止状態に移行したと判定し、ステップS110に進む。また、ブレーキ制御部300aは、制動力増加後トルクが車両停止状態トルク未満である場合(ステップS109におけるNO)、車両1が移動可能状態のままであると判定し、ステップS107に戻り、ステップS107およびステップS108の処理を再び行う。
ブレーキ制御部300aは、制動力増加後トルクが車両停止状態トルク以上であると判定したときのブレーキ圧力、または、ブレーキ圧力が所定値以下に達したときのブレーキ圧力を保持する(ステップS110)。
ブレーキ制御部300aは、ブレーキペダルBPの開度が0(ゼロ)より大きいか否か判定する(ステップS111)。ブレーキ制御部300aは、ブレーキペダルBPの開度が0より大きい場合(ステップS111におけるYES)、ブレーキペダルBPの開度の変化に応じてブレーキ圧力を増減させることなく、ステップS110で保持したブレーキ圧力を維持し、ステップS112へと進む。一方、ブレーキ制御部300aは、ブレーキペダルBPの開度が0である場合(ステップS111におけるNO)、運転者の足がブレーキペダルBPから離されたと判定し、ステップS114に進む。
ブレーキ制御部300aは、ブレーキ圧力を保持(維持)したあと、トルクセンサ42により検出された前輪ドライブシャフト28のトルク(制動力保持後トルク)信号を、トルク取得部300aを介して取得する(ステップS112)。
ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42により検出されるトルク信号が変化したか(例えば、小さい値に変化したか)否かを判定する。具体的に、ブレーキ制御部300aは、制動力保持後トルクと、不図示の記憶部に記憶された車両停止状態トルクとを比較する。そして、ブレーキ制御部300aは、比較した結果、制動力保持後トルクが車両停止状態トルクより小さいか否か判定する(ステップS113)。ブレーキ制御部300aは、制動力保持後トルクが車両停止状態トルクより小さい場合(ステップS113におけるYES)、車両1が停止状態から移動可能状態に移行すると判定し、ステップS107に進む。また、ブレーキ制御部300aは、制動力保持後トルクが車両停止状態トルク以上である場合(ステップS113におけるNO)、車両1が停止状態を維持していると判定し、ステップS111に戻り、ステップS111およびステップS112の処理を再び行う。
ブレーキ制御部300aは、ブレーキペダルBPの開度が0である場合、ブレーキペダルBPから運転者の足が離れたと判定し、ブレーキ圧力を低下させ(ステップS114)、当該車両制動処理を終了する。
このように、ブレーキ制御部300aは、車両停止状態トルクと、トルクセンサ42が検出するトルクとを比較した比較結果に基づいて、車両1のブレーキ圧力を制御している。具体的に、ブレーキ制御部300aは、図3に示すステップS103〜S105およびステップS107〜S109の処理を行うことで、車両1が停止状態を維持するのに必要な最小のブレーキ圧力で、車両1の停止状態を維持することができる。このとき、運転者が誤ってブレーキ圧力を過度に高めるようにブレーキペダルBPを操作したとしても、ブレーキ制御部300aは、車両1が停止状態を維持するのに必要な最小のブレーキ圧力を保持(維持)し続けることができる。
そのため、ブレーキ機構がブレーキパッドをばねで開くような機構の場合であっても、過度なブレーキ圧力によりばねの強さでブレーキパッドが戻らなくなることを低減することができる。その結果、走行中にブレーキパッドがブレーキローターに押し当てられることを低減することができる。
したがって、本実施形態によれば、車両停止状態の安全性を確保しつつ、燃費の悪化を改善することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
上記実施形態では、ブレーキ制御部300aは、ステップS103〜S105およびステップS107〜S109の処理を行っているが、ステップS103〜S105およびステップS107〜S109のうち少なくとも一方の処理を行うようにしてもよい。
例えば、ブレーキ制御部300aは、ステップS103〜S105の処理を行った後、ステップS107〜S109に代えて、所定量のブレーキ圧力を増加させる処理を行ってもよい。このように、ステップS103〜S105の処理を行った後、ステップS107〜S109と異なる方法でブレーキ圧力を増加させる処理を行っても、車両1の停止状態を維持するのに必要なブレーキ圧力が必要以上に大きくなることを防止することができる。
また、ブレーキ制御部300aは、ステップS103〜S105に代えて、例えば、車速センサ40(あるいは加速度センサ)の出力信号が変化するまでブレーキ圧力を低減させる処理を行った後、ステップS107〜S109の処理を行ってもよい。このように、ステップS103〜S105と異なる方法でブレーキ圧力を低減させる処理を行った後、ステップS107〜S109の処理を行っても、車両1の停止状態を維持するのに必要なブレーキ圧力が必要以上に大きくなることを防止することができる。
また、上記実施形態では、ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42により検出されるトルクと、不図示の記憶部に記憶された車両停止状態トルクとを比較しているが、トルクセンサ42の出力に変化が生じたか否かを判定するようにしてもよい。
具体的に、例えば、ブレーキ制御部300aは、ステップS105において、トルクセンサ42により検出されるトルク信号が変化したか(例えば、小さい値に変化したか)否かを判定するようにしてもよい。つまり、車両停止状態トルクを基準とし、ブレーキ圧力を低減させる中でトルク(制動力低減後トルク)に変化が生じたか否かを判定するようにしてもよい。なお、制動力低減後トルクに変化が生じた場合、制動力低減後トルクは、車両停止状態トルクより小さくなるため、ステップS105と実質的に同等の処理を行うことができる。したがって、ステップS105において、ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42が検出するトルクに変化がない場合、ステップS103に戻り、ブレーキ圧力を小さくし、トルクセンサ42が検出するトルクに変化がある場合、ステップS107に移行し、ブレーキ圧力を大きくする。
また、ブレーキ制御部300aは、ステップS109において、トルクセンサ42により検出されるトルク信号が変化したか(例えば、大きい値に変化したか)否かを判定するようにしてもよい。つまり、ブレーキ圧力を増加させる直前のトルク(制動力低減後トルク)を基準とし、ブレーキ圧力を増加させる中でトルク(制動力増加後トルク)に変化が生じたか否かを判定するようにしてもよい。なお、制動力増加後トルクに変化が生じた場合、制動力増加後トルクは、車両停止状態トルク以上となるため、ステップS109と実質的に同等の処理を行うことができる。したがって、ステップS109において、ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42が検出するトルクに変化がない場合、ステップS107に戻り、ブレーキ圧力を大きくし、トルクセンサ42が検出するトルクに変化がある場合、ステップS110に移行し、ブレーキ圧力を保持する。
また、ブレーキ制御部300aは、ステップS113において、トルクセンサ42により検出されるトルク信号が変化したか(例えば、小さい値に変化したか)否かを判定するようにしてもよい。つまり、ブレーキ圧力を保持する直前のトルク(制動力増加後トルク)を基準とし、ブレーキ圧力を保持している中でトルク(制動力保持後トルク)に変化が生じたか否かを判定するようにしてもよい。なお、制動力保持後トルクに変化が生じた場合、制動力保持後トルクは、車両停止状態トルクより小さくなるため、ステップS113と実質的に同等の処理を行うことができる。したがって、ステップS113において、ブレーキ制御部300aは、トルクセンサ42が検出するトルクに変化がない場合、ステップS111に戻り、ブレーキ圧力を維持し、トルクセンサ42が検出するトルクに変化がある場合、ステップS107に移行し、ブレーキ圧力を大きくする。
本発明は、車両の制動を行う車両制動装置および車両制動方法に利用できる。
42 トルクセンサ(検出部)
300a ブレーキ制御部
300a トルク取得部
BP ブレーキペダル(制動操作部材)

Claims (10)

  1. 車両に設けられた原動機の動力を駆動輪に伝達する回転軸のトルクを検出する検出部と、
    前記車両が停止した車両停止状態において、前記検出部が検出するトルクを車両停止状態トルクとして取得するトルク取得部と、
    前記車両停止状態トルクと、前記車両停止状態トルクを取得した後に前記検出部が検出するトルクとを比較した比較結果に基づいて、前記駆動輪に付与する制動力を制御する制御部と、
    を備える車両制動装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部が検出したトルクに変化がない場合、前記制動力を小さくする請求項1に記載の車両制動装置。
  3. 前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが前記車両停止状態トルクよりも小さくなるまで、前記制動力を小さくする請求項2に記載の車両制動装置。
  4. 前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが小さくなった場合、前記制動力を大きくする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両制動装置。
  5. 前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが前記車両停止状態トルクよりも小さくなった場合、前記検出部が検出したトルクが大きくなるまで、前記制動力を大きくする請求項4に記載の車両制動装置。
  6. 前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが大きくなった場合、前記制動力を保持する請求項1から3のいずれか1項に記載の車両制動装置。
  7. 前記制御部は、前記検出部が検出したトルクが変化することなく、前記制動力が所定値以下になった場合、前記制動力を保持する請求項2または3に記載の車両制動装置。
  8. 前記車両は、運転者が前記制動力を操作するための制動操作部材を有し、
    前記制御部は、前記車両停止状態において、前記制動操作部材の操作量が所定量以上であるとき、前記制動操作部材の操作量にかかわらず前記制動力を保持する請求項6または7に記載の車両制動装置。
  9. 前記制御部は、前記制動力を保持した後、前記検出部が検出したトルクが小さくなった場合、前記制動力を大きくする請求項6から8のいずれか1項に記載の車両制動装置。
  10. 車両に設けられた原動機の動力を駆動輪に伝達する回転軸のトルクを検出部により検出するステップと、
    前記車両が停止した車両停止状態において、前記検出部が検出するトルクを車両停止状態トルクとして取得するステップと、
    前記車両停止状態トルクと、前記車両停止状態トルクを取得した後に前記検出部が検出するトルクとを比較した比較結果に基づいて、前記駆動輪に付与する制動力を制御するステップと、
    を有する車両制動方法。
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