JP2019024483A - セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物、それを用いたうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法、およびセイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法 - Google Patents

セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物、それを用いたうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法、およびセイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法 Download PDF

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久紀 新
敬太郎 阪口
Keitaro SAKAGUCHI
敬太郎 阪口
浩史 浅見
Hiroshi Asami
浩史 浅見
信太郎 松井
Shintaro Matsui
信太郎 松井
彰人 加野
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Sayaka Kotani
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Abstract

【課題】新たなセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物、およびそれを用いたうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法の提供。【解決手段】第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むことを特徴とする、セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー。前記うどんこ病抵抗性遺伝子座が、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも1つのSNPマーカーで特定されるセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー。【選択図】なし

Description

本発明は、セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物、それを用いたうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法、およびセイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法に関する。
カボチャ植物の栽培において、うどんこ病による病害は、世界中のカボチャ栽培において頻発する病害であり、世界的に深刻な問題となっている。うどんこ病の病原菌に感染した植物体は、葉や茎に白い粉状の病斑が発生する。その後、葉の枯死等により、生育の減退が生じ、その結果、果実の減収が生じる。また、カボチャ属植物には、複数のうどんこ病菌により感染が生じることが知られている(非特許文献1)。
さらに、前記カボチャ属植物のうちセイヨウカボチャ植物では、これまでに十分なうどんこ病抵抗性を示す品種は育成されておらず、うどんこ病抵抗性品種の育種が求められている。
そこで、本発明は、新たなセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物、それを用いたうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法、およびセイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー(以下、「抵抗性マーカー」ともいう)は、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座(以下、「抵抗性遺伝子座」ともいう)を含むことを特徴とする。
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物(以下、「抵抗性カボチャ植物」ともいう)は、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むことを特徴とする。
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法(以下、「製造方法」ともいう)は、下記(a)および(b)工程を含むことを特徴とする。
(a)前記本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物と、他のセイヨウカボチャ植物とを交雑する工程
(b)前記(a)工程より得られたセイヨウカボチャ植物またはその後代系統から、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を選抜する工程
本発明のセイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法(以下、「付与方法」ともいう)は、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を、セイヨウカボチャ植物に導入する導入工程を含むことを特徴とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、セイヨウカボチャ植物について、うどんこ病抵抗性を示すうどんこ病抵抗性マーカーとして、新規のうどんこ病抵抗性遺伝子座を見出した。また、前記抵抗性マーカーを含むセイヨウカボチャ植物は、うどんこ病抵抗性を示す。このため、本発明のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカーによれば、例えば、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を簡便にスクリーニングできる。また、本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記抵抗性遺伝子座を含むため、例えば、うどんこ病抵抗性を示すことが可能である。このため、本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、従来のような農薬による防除が不要であるため、例えば、前記農薬散布の労力および費用の問題も回避できる。
図1は、第3染色体におけるSNP(single nucleotide polymorphism)等の相対的な座乗位置を示す模式図である。 図2は、実施例1におけるセイヨウカボチャ植物の発病指数の評価基準を示す写真である。
1.セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー
本発明のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカーは、前述のように、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むことを特徴とする。本発明の抵抗性マーカーは、前記第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むことが特徴であり、その他の構成および条件は、特に制限されない。
本発明において、「セイヨウカボチャ植物」は、カボチャ属CucurbitaCucurbita maximaに分類される植物である。前記セイヨウカボチャ植物は、例えば、近縁種との交雑種でもよい。前記近縁種は、例えば、Cucurbita pepoCucurbita moschata等があげられる。
本発明において、前記うどんこ病の病原菌(以下、「うどんこ病菌」ともいう)は、Podosphaera xanthii(「Sphaerotheca fuliginea」ともいう)、Golovinomyces cichoracearum(「Erysiphe cichoracearum」ともいう)等があげられ、好ましくは、Podosphaera xanthiiである。
本発明において、「うどんこ病抵抗性」は、例えば、「うどんこ病耐性」ともいう。前記抵抗性は、例えば、うどんこ病菌の感染による病害の発生および進行に対する阻害能または抑制能を意味し、具体的に、例えば、病害の未発生、発生した病害の進行の停止、および、発生した病害の進行の抑制(「阻害」ともいう)等のいずれでもよい。
前記セイヨウカボチャ植物は、第1〜20染色体を有する。前記セイヨウカボチャ植物における各染色体は、例えば、Cucurbita maxima (品種名:Rimu)のゲノムの塩基配列情報に基づき、対象のセイヨウカボチャ植物のゲノムの塩基配列情報と、Rimuのゲノムの塩基配列情報とを比較することにより、決定できる。前記比較は、例えば、BLAST、FASTA等の解析ソフトウェアを用いて、デフォルトのパラメータで実施できる。Rimuのゲノムの塩基配列情報は、例えば、ウリ科ゲノムデータベース(Cucurbit Genomics Database)のwebサイト(http://www.icugi.org/またはhttp://cucurbitgenomics.org/)から入手可能である。
本発明の抵抗性マーカーは、前記第3染色体上の抵抗性遺伝子座を含むが、前記抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物は、例えば、第3染色体に代えて、第3染色体以外のどの染色体上に、前記第3染色体上の前記抵抗性遺伝子座を有してもよい。つまり、前記抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物は、第1染色体、第2染色体、第4染色体、第5染色体、第6染色体、第7染色体、第8染色体、第9染色体、第10染色体、第11染色体、第12染色体、第13染色体、第14染色体、第15染色体、第16染色体、第17染色体、第18染色体、第19染色体、および第20染色体のいずれかの染色体上に、前記第3染色体上の前記抵抗性遺伝子座を有してもよい。
本発明の抵抗性マーカーは、例えば、前記第3染色体上の抵抗性遺伝子座をヘテロ接合型で含んでもよいし、ホモ接合型で含んでもよい。後者の場合、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物は、少なくとも一方の抵抗性マーカーを第3染色体以外の染色体上に含んでもよく、例えば、1つの抵抗性遺伝子座を第3染色体以外の染色体上に含んでもよいし、2つの抵抗性遺伝子座を第3染色体以外の染色体上に含んでもよい。2つの抵抗性遺伝子座を第3染色体以外の染色体上に含む場合、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記2つの抵抗性遺伝子座を同じ染色体上に含んでもよいし、異なる染色体上に含んでもよい。
うどんこ病抵抗性遺伝子座とは、うどんこ病抵抗性を供与する量的形質遺伝子座または遺伝子領域を意味する。前記量的形質遺伝子座(Quantitative Traits Loci;QTL)は、一般に、量的形質の発現に関与する染色体領域を意味する。QTLは、染色体上の特定の座を示す分子マーカーを使用して規定できる。前記分子マーカーを使用してQTLを規定する技術は、当該技術分野において周知である。
本発明において、前記抵抗性遺伝子座の規定に使用する分子マーカーは、特に制限されない。前記分子マーカーは、例えば、SNPマーカー、AFLP(分子増幅断片長多型、amplified fragment length polymorphism)マーカー、RFLP(restriction fragment length polymorphism)マーカー、マイクロサテライトマーカー、SCAR(sequence-characterized amplified region)マーカーおよびCAPS(cleaved amplified polymorphic sequence)マーカー等があげられる。本発明において、前記SNPマーカーは、例えば、1個のSNPを前記SNPマーカーとしてもよいし、2個以上のSNPの組合せを前記SNPマーカーとしてもよい。
本発明において、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座は、例えば、(1)前記SNPマーカーによって規定(以下、「特定」ともいう)されてもよいし、(2)前記SNPマーカーを含む塩基配列によって規定されてもよいし、(3)2つの前記SNPマーカーの部位間の領域の塩基配列によって規定されてもよいし、これらの組合せにより規定されてもよい。前記組合せによって規定する場合、前記組合せは、特に制限されず、例えば、以下の組合せが例示できる。
前記(1)および前記(2)の組合せ
前記(1)および前記(3)の組合せ
前記(2)および前記(3)の組合せ
前記(1)、前記(2)および前記(3)の組合せ
(1)SNPマーカーによる特定
前記抵抗性遺伝子座は、前記(1)に示すように、例えば、前記SNPマーカーによって規定されてもよい。前記SNPマーカーは、特に制限されず、例えば、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353等があげられる。なお、これらのSNP解析は、例えば、下記参考文献1を参照できる。また、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353は、本発明者らが新たに同定したSNPマーカーであり、当該技術分野における当業者であれば、後述するこれらのSNPマーカーを含む塩基配列に基づき、前記SNPマーカーの座乗位置を特定できる。
参考文献1:Guoyu Zhang et.al. (2012) “A high-density genetic map for anchoring genome sequences and identifying QTLs associated with dwarf vine in pumpkin (Cucurbita maxima Duch.)”, 2005, BMC Genomics, 16:1101
前記MSP_17500(以下、「SNP(a)」ともいう)は、下記配列番号1の塩基配列における、かっこで囲んだ下線部の塩基(配列番号1の37番目の塩基)が、Cである多型を示す。つまり、例えば、前記SNP(a)が、Cの場合、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病抵抗性であり、C以外の塩基の場合(例えば、Tの場合)、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病罹病性であることを示す。また、前記配列番号1の塩基配列は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。前記SNP(a)は、例えば、前述のwebサイト等のデータベース上の公知の情報からも特定できる。
配列番号1
5’-CTTCATATTGTTTTGTGGTACACCATAAGCCAAGTA[C]GCCTTTCAGAAAACAAAGTAGATATTATAGCCTGACTGTCTATGAAGAACTAAAAAG-3’
前記MSP_8(以下、「SNP(b)」ともいう)は、下記配列番号2の塩基配列における、かっこで囲んだ下線部の塩基(配列番号2の59番目の塩基)が、Tである多型を示す。つまり、例えば、前記SNP(b)が、Tの場合、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病抵抗性であり、T以外の塩基の場合(例えば、Gの場合)、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病罹病性であることを示す。また、前記配列番号2の塩基配列は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。前記SNP(b)は、例えば、前述のwebサイト等のデータベース上の公知の情報からも特定できる。
配列番号2
5’-ACATCTGAAAAAGTTGAAGCTGTTATGTGATGGAGAGATTGCAGAGTGGTTGAAAACG[T]TTGCTCCCCACCTTGCCAAACAGGTCAAA-3’
前記MSP_41353(以下、「SNP(c)」ともいう)は、下記配列番号3の塩基配列における、かっこで囲んだ下線部の塩基(配列番号3の34番目の塩基)が、Cである多型を示す。つまり、例えば、前記SNP(c)が、C場合、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病抵抗性であり、C以外の塩基の場合(例えば、Tの場合)、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病罹病性であることを示す。また、前記配列番号3の塩基配列は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。前記SNP(c)は、例えば、前述のwebサイト等のデータベース上の公知の情報からも特定できる。
配列番号3
5’-GAGAGTGGGCAACAATTTCCCCTTGAAGAAGAG[C]TCGTCGGCGGCGGTCATTGTGTGATTACTGGGA-3’
前記染色体における前記SNPマーカーの座乗位置は、特に制限されない。前記SNPマーカーは、図1に示すように、例えば、セイヨウカボチャ植物の第3染色体上において、上流側(MSP_14側)から下流側(MSP_16側)にかけて、MSP_41353、MSP_8、およびMSP_17500が、この順序で座乗している。なお、図1において、MSP_16およびMSP_14は、セイヨウカボチャ植物の第3染色体におけるMSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353の座乗位置を示すのに使用しているが、いずれか一つまたは両者をSNPマーカーとして使用してもよい。この場合、後述する、MSP_16およびMSP_14の説明において、受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物の多型である場合、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病抵抗性であり、受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物の多型以外の塩基の場合、セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病罹病性であることを示す。MSP_16およびMSP_14の少なくとも一方をSNPマーカーとして使用する場合、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群からなる群から選択された少なくとも一つと組合せて用いてもよい。
前記抵抗性遺伝子座が有する前記SNPマーカーの個数は、特に制限されず、例えば、前記SNPマーカーのうち、いずれか1個、または2個以上、すなわち、2個または3個全てであってもよい。なお、これら3種類の多型(SNPマーカー)とうどんこ病抵抗性との関連性は、これまでに報告されておらず、本発明者らにより初めて見出された、うどんこ病抵抗性に関与する新規の多型である。
前記SNPマーカーの組合せは、特に制限されず、例えば、以下の組合せが例示できる。
SNP(a)およびSNP(b)の組合せ
SNP(a)およびSNP(c)の組合せ
SNP(b)およびSNP(c)の組合せ
SNP(a)、SNP(b)、およびSNP(c)の組合せ
前記組合せのうち、うどんこ病抵抗性との相関性がより高いことから、好ましくは、例えば、以下の組合せである。
SNP(a)、SNP(b)、およびSNP(c)の組合せ
(2)SNPマーカーを含む塩基配列による特定
前記抵抗性遺伝子座は、前記(2)に示すように、例えば、前記SNPマーカーを含む塩基配列によって規定されてもよい。前記抵抗性遺伝子座は、例えば、前記塩基配列からなるものでもよいし、前記塩基配列を含むものでもよい。
前記SNPマーカーを含む塩基配列は、特に制限されず、例えば、後述する(a)、(b)および(c)のポリヌクレオチド等があげられる。前記抵抗性遺伝子座は、例えば、前記(a)、(b)および(c)のポリヌクレオチドは、それぞれ、前記SNP(a)、SNP(b)およびSNP(c)のSNPマーカーを含む塩基配列に相当する。
前記(a)のポリヌクレオチドは、前記SNP(a)、すなわち、MSP_17500を含む塩基配列であり、例えば、下記(a1)、(a2)、または(a3)のポリヌクレオチドである。前記(a2)および(a3)のポリヌクレオチドは、それぞれ、前記抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(a1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチドである。前記同等の機能は、例えば、前記(a2)または(a3)のポリヌクレオチドで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物が、うどんこ病抵抗性を示すことを意味する。
(a) 下記(a1)、(a2)、または(a3)のポリヌクレオチド
(a1)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
(a2)前記(a1)の37番目の塩基(C)が保存され、前記(a1)の塩基配列において、1もしくは数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加された塩基配列からなるポリヌクレオチド
(a3)前記(a1)の37番目の塩基(C)が保存され、前記(a1)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなるポリヌクレオチド
前記(a1)のポリヌクレオチドにおいて、配列番号1におけるかっこで囲んだ下線部の塩基(C)が、前記SNP(a)の多型に対応する塩基である。また、前記(a1)のポリヌクレオチドは、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。
前記(a2)のポリヌクレオチドにおいて、前記1もしくは数個は、例えば、1〜18個、1〜12個、1〜8個、1〜4個、1〜3個、1個または2個である。本発明において、塩基数等の個数の数値範囲は、例えば、その範囲に属する正の整数を全て開示するものである。つまり、例えば、「1〜5個」との記載は、「1、2、3、4、5個」の全ての開示を意味する(以下、同様)。
前記(a3)のポリヌクレオチドにおいて、前記同一性は、例えば、80%以上、85%以上、89%以上、90%以上、95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、99%以上である。前記同一性は、2つの塩基配列をアライメントすることによって求めることができる(以下、同様)。具体的には、前記同一性は、例えば、BLAST、FASTA等の解析ソフトウェアを用いて、デフォルトのパラメータにより算出できる(以下、同様)。
前記(b)のポリヌクレオチドは、前記SNP(b)、すなわち、MSP_8を含む塩基配列であり、例えば、下記(b1)、(b2)、または(b3)のポリヌクレオチドである。前記(b2)および(b3)のポリヌクレオチドは、それぞれ、前記抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(b1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチドである。前記同等の機能は、例えば、前記(b2)または(b3)のポリヌクレオチドで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物が、うどんこ病抵抗性を示すことを意味する。
(b) 下記(b1)、(b2)、または(b3)のポリヌクレオチド
(b1)配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b2)前記(b1)の59番目の塩基(T)が保存され、前記(b1)の塩基配列において、1もしくは数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加された塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b3)前記(b1)の59番目の塩基(T)が保存され、前記(b1)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなるポリヌクレオチド
前記(b1)のポリヌクレオチドにおいて、配列番号2におけるかっこで囲んだ下線部の塩基(T)が、前記SNP(b)の多型に対応する塩基である。また、前記(b1)のポリヌクレオチドは、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。
前記(b2)のポリヌクレオチドにおいて、前記1もしくは数個は、例えば、1〜17個、1〜13個、1〜8個、1〜4個、1〜3個、1個または2個である。
前記(b3)のポリヌクレオチドにおいて、前記同一性は、例えば、80%以上、85%以上、89%以上、90%以上、95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、99%以上である。
前記(b2)および(b3)のポリヌクレオチドにおいて、前記(b1)の下線で示す60番目の塩基(T)および62番目の塩基(G)の少なくとも一方が保存されていることが好ましい。この場合、前記1もしくは数個および同一性は、それぞれ、前記(b2)および(b3)のポリヌクレオチドの説明を援用できる。
前記(c)のポリヌクレオチドは、前記SNP(c)、すなわち、MSP_41353を含む塩基配列であり、例えば、下記(c1)、(c2)、または(c3)のポリヌクレオチドである。前記(c2)および(c3)のポリヌクレオチドは、それぞれ、前記抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(c1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチドである。前記同等の機能は、例えば、前記(c2)または(c3)のポリヌクレオチドで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物が、うどんこ病抵抗性を示すことを意味する。
(c) 下記(c1)、(c2)、または(c3)のポリヌクレオチド
(c1)配列番号3の塩基配列からなるポリヌクレオチド
(c2)前記(c1)の34番目の塩基(C)が保存され、前記(c1)の塩基配列において、1もしくは数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加された塩基配列からなるポリヌクレオチド
(c3)前記(c1)の34番目の塩基(C)が保存され、前記(c1)の塩基配列に対して80%以上の同一性を有する塩基配列からなるポリヌクレオチド
前記(c1)のポリヌクレオチドにおいて、配列番号3におけるかっこで囲んだ下線部のの塩基(C)が、前記SNP(c)の多型に対応する塩基である。また、前記(c1)のポリヌクレオチドは、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。
前記(c2)のポリヌクレオチドにおいて、前記1もしくは数個は、例えば、1〜13個、1〜6個、1〜3個、1個または2個である。
前記(c3)のポリヌクレオチドにおいて、前記同一性は、例えば、80%以上、85%以上、89%以上、90%以上、95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、99%以上である。
前記抵抗性遺伝子座が有する、前記SNPマーカーを含む塩基配列の個数は、特に制限されず、例えば、前記(a)、(b)および(c)のポリヌクレオチドのうち、いずれか1個、または2個以上、すなわち、2個または3個全てであってもよい。
前記SNPマーカーを含む塩基配列の組合せは、特に制限されず、例えば、以下の組合せが例示できる。
前記(a)および(b)のポリヌクレオチドの組合せ
前記(a)および(c)のポリヌクレオチドの組合せ
前記(b)および(c)のポリヌクレオチドの組合せ
前記(a)、(b)、および(c)のポリヌクレオチドの組合せ
前記組合せのうち、うどんこ病抵抗性との相関性がより高いことから、好ましくは、例えば、以下の組合せである。
前記(a)、(b)、および(c)のポリヌクレオチドの組合せ
前記SNPマーカーを含む塩基配列としては、例えば、後述のMSP_16を含む塩基配列(配列番号4の塩基配列からなるポリヌクレオチド)およびMSP_14を含む塩基配列(配列番号5の塩基配列からなるポリヌクレオチド)の少なくとも一方を用いてもよい。この場合、各ポリヌクレオチドは、例えば、各ポリヌクレオチドの多型または下線で示す塩基が保存され、前記各ポリヌクレオチドの塩基配列において、1もしくは数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加された塩基配列からなるポリヌクレオチド、または、前記各ポリヌクレオチドの多型または下線で示す塩基が保存され、前記各ポリヌクレオチドの塩基配列に対して80%以上の同一性を有する塩基配列からなるポリヌクレオチドであってもよい。前記1もしくは数個および同一性は、例えば、前記(a2)および(a3)の説明を援用できる。前記各ポリヌクレオチドは、例えば、前記(a)、(b)、および(c)のポリヌクレオチドからなる群から選択された少なくとも一つと組合せて用いてもよい。
(3)2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列による特定
前記抵抗性遺伝子座は、前記(3)に示すように、例えば、前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列によって規定されてもよい。前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列は、特に制限されず、例えば、前記染色体における、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14からなる群から選択された2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列等があげられる。前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物(以下、「寄託系統」ともいう)における対応する2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列を参照できる。前記寄託系統の塩基配列を参照する場合、前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列は、例えば、前記寄託系統の塩基配列と完全または部分的に一致する。後者の場合、前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列は、例えば、前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列で特定される抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物が、うどんこ病抵抗性を示せばよい。前記抵抗性遺伝子座が前記(3)で特定される場合、前記抵抗性遺伝子座は、例えば、前記2つのSNPマーカーの部位間の領域に座乗しているということもできる。
前記MSP_16(以下、「SNP(d)」ともいう)は、例えば、配列番号4におけるかっこで囲んだ下線部の塩基の多型を示す。後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物において、前記SNP(d)は、Gである多型を示すが、前記SNP(d)は、例えば、G以外の塩基、すなわち、A、T、またはCでもよい。また、前記配列番号4の塩基配列は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。前記SNP(d)は、例えば、前述のwebサイト等のデータベース上の公知の情報からも特定できる。
配列番号4
5’-ATGAGGAATGATTACGTTTGGAAACTTTGCAGGTTGTGGGAGT[G]CTGGTTGGCAAGCCCCTGAACAACTTCTT-3’
前記MSP_14(以下、「SNP(e)」ともいう)は、例えば、配列番号5におけるかっこで囲んだ下線部の塩基の多型を示す。後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物において、前記SNP(e)は、Cである多型を示すが、前記SNP(e)は、例えば、C以外の塩基、すなわち、A、T、またはGでもよい。また、前記配列番号5の塩基配列は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物から得ることができる。前記SNP(e)は、例えば、前述のwebサイト等のデータベース上の公知の情報からも特定できる。
配列番号5
5’-ATTGTCACTAGAATTTGGCCAAACACTAAGTACCTGGATGTGATTGTGAC[C]GGAGCCATGGCTCAGTACATACCCACCTTGGAACTTTACAGTGGAGGGTTACCCATGGCTTGCACTATG-3’
前記領域は、前述のように、例えば、前記2つのSNPマーカーの部位によって、上流側端部と下流側端部とを特定できる。前記領域は、例えば、前記2つのSNPマーカーの部位間であればよく、例えば、前記2つのSNPマーカーの部位の両方または一方を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、前記領域が、前記SNPマーカーの部位を含む場合、前記領域の前記上流側端部と前記下流側端部とは、前記SNPマーカーの部位となるが、前記上流側端部と前記下流側端部との塩基は、例えば、前述した塩基配列における下線部の塩基でもよいし、それ以外の塩基でもよい。
前記領域を規定する前記2つのSNPマーカーは、特に制限されず、例えば、以下の組合せが例示できる。
SNP(a)および(c)の組合せ
SNP(a)および(e)の組合せ
SNP(c)および(d)の組合せ
SNP(d)および(e)の組合せ
前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列によって、前記抵抗性遺伝子座を規定する場合、前記抵抗性遺伝子座は、さらに、前記領域の塩基配列において、前記領域に座乗する前記SNPマーカーを有することが好ましい。具体的には、前記抵抗性遺伝子座は、前記領域の塩基配列において、例えば、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも1つのSNPマーカーを有することが好ましい。
前記領域に座乗する前記SNPマーカーは、例えば、前記染色体上において、前記領域を規定する前記2つのSNPマーカーの部位のうち一方または両方の部位でもよいし、前記領域を規定する前記2つのSNPマーカーの部位間に座乗するSNPマーカーでもよい。前者を、前記領域の末端のSNPマーカーともいい、後者を、前記領域の内部のSNPマーカーともいう。前記領域に座乗する前記SNPマーカーは、例えば、前記領域の末端のSNPマーカーおよび前記領域の内部のSNPマーカーの両方であってもよい。
前記領域の内部のSNPマーカーは、例えば、前記領域を規定する上流側の前記SNPマーカーの部位と下流側の前記SNPマーカーの部位との間に座乗しているSNPマーカーがあげられ、例えば、図1に示す前記SNPマーカーの座乗位置に基づき、適宜決定できる。前記2つのSNPマーカーの部位間における前記SNPマーカーの個数は、例えば、1個以上であればよく、具体例としては、前記領域を規定するSNPマーカーの部位間に座乗する全てのSNPマーカーである。
前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列と前記領域の塩基配列における前記SNPマーカーとの組合せは、特に制限されず、例えば、下記条件(i)または(ii)があげられる。
条件(i)
前記染色体における、SNP(a)およびSNP(c)の部位間の領域の塩基配列を含み、且つ、
前記領域の塩基配列において、SNP(a)、SNP(b)、およびSNP(c)からなる群から選択された少なくとも一つのSNPマーカーまたはSNP(b)を有する
条件(ii)
前記染色体における、SNP(d)およびSNP(e)の部位間の領域の塩基配列を含み、且つ、
前記領域の塩基配列において、SNP(a)、SNP(b)、およびSNP(c)からなる群から選択された少なくとも一つのSNPマーカーまたはSNP(b)を有する
前記抵抗性遺伝子座は、例えば、後述する受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物の第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座である。
本発明のうどんこ病抵抗性マーカーによれば、例えば、セイヨウカボチャ植物に対して、うどんこ病抵抗性を付与することができる。本発明において、セイヨウカボチャ植物の前記うどんこ病抵抗性の程度は、後述する実施例1の方法に準じて、セイヨウカボチャ植物の発病指数を評価し、前記発病指数から算出する発病度により表わすことができる。この方法による前記発病度の算出は、後述する実施例1の説明を援用でき、例えば、発病度2未満を耐病性、発病度2以上を罹病性と設定できる。前記発病度により前記うどんこ病抵抗性を判断する場合、前記発病度は、例えば、1株のセイヨウカボチャ植物の発病度でもよいし、2株以上のセイヨウカボチャ植物の平均の発病度でもよいが、後者が好ましい。後者の場合、前記うどんこ病抵抗性の判断に使用するセイヨウカボチャ植物の数は、特に制限されず、例えば、うどんこ病罹病性セイヨウカボチャ植物との統計学的な検定が可能な数であり、具体例として、5〜20株、5株である。
2.うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、前述のように、第3染色体上にうどんこ病抵抗性遺伝子座を有することを特徴とする。本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、第3染色体上にうどんこ病抵抗性遺伝子座を有することが特徴であり、その他の構成および条件は、特に制限されない。本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座を含む前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーを有することから、例えば、前記本発明のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカーの説明を援用できる。本発明において、前記第3染色体上の前記うどんこ病抵抗性遺伝子座は、例えば、本発明のうどんこ病抵抗性マーカーと読み替え可能である。
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病に抵抗性を示す。
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物において、前記うどんこ病抵抗性は、前述のように、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座によってもたらされる。本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、前記抵抗性遺伝子座を第3染色体上に有するが、例えば、第3染色体に代えて、第3染色体以外のどの染色体上に、前記第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を有してもよい。つまり、前記抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物は、第1染色体、第2染色体、第4染色体、第5染色体、第6染色体、第7染色体、第8染色体、第9染色体、第10染色体、第11染色体、第12染色体、第13染色体、第14染色体、第15染色体、第16染色体、第17染色体、第18染色体、第19染色体、および第20染色体のいずれかの染色体上に、前記第3染色体上の前記抵抗性遺伝子座を有してもよい。
本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記抵抗性遺伝子座を1つ含んでもよいし、2つ以上含んでもよく、具体例として、1対の染色体において、一方の染色体が前記抵抗性遺伝子座を含んでもよく(ヘテロ接合型)、両方の染色体が前記抵抗性遺伝子座を含んでもよいが(ホモ接合型)、うどんこ病抵抗性がより向上することから、後者が好ましい。
本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物において、前記抵抗性遺伝子座は、例えば、前記本発明のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカーにおけるうどんこ病抵抗性遺伝子座の説明を援用できる。
本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物は、一例として、受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物(Cucurbita maxima)またはその後代系統があげられる。前記後代系統は、例えば、前記抵抗性遺伝子座を有する。寄託の情報を以下に示す。
寄託の種類:国内寄託
寄託機関名:独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター
あて名:日本国 〒292−0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 120号室
受領番号:FERM ABP−22336
識別のための表示:Takii10
受領日:2017年6月1日
本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、セイヨウカボチャ植物に、前記抵抗性遺伝子座を導入することによっても製造できる。前記セイヨウカボチャ植物への前記抵抗性遺伝子座の導入方法は、特に制限されず、例えば、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物と交雑または胚培養、従来公知の遺伝子工学的手法があげられる。導入する前記抵抗性遺伝子座は、前述の抵抗性遺伝子座が例示できる。前記抵抗性セイヨウカボチャ植物との交雑により導入する場合、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記抵抗性遺伝子座をホモ接合型で含むことが好ましい。
本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物について、うどんこ病抵抗性以外の特徴、例えば、形質的、生態的特徴等は、特に限定されない。
本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物は、さらに、他の抵抗性を有してもよい。
本発明において、「植物体」は、植物全体を示す植物個体および前記植物個体の部分のいずれの意味であってもよい。前記植物個体の部分は、例えば、器官、組織、細胞または栄養繁殖体等があげられ、いずれでもよい。前記器官は、例えば、花弁、花冠、花、葉、種子、果実、茎、根等があげられる。前記組織は、例えば、前記器官の部分である。前記植物体の部分は、例えば、一種類の器官、組織および/または細胞でもよいし、二種類以上の器官、組織および/または細胞でもよい。
3.うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法
つぎに、本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法について説明する。なお、以下の方法は、例示であって、本発明は、これらの方法に制限されない。本発明において、製造方法は、例えば、育成方法ということもできる。また、本発明において、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座は、前記本発明の抵抗性マーカーと言いかえることができ、その説明を援用できる。
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法は、前述のように、下記(a)および(b)工程を含むことを特徴とする。
(a)本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物と、他のセイヨウカボチャ植物とを交雑する工程
(b)前記(a)工程より得られたセイヨウカボチャ植物またはその後代系統から、うどんこ病抵抗性を備えるセイヨウカボチャ植物を選抜する工程
本発明の製造方法は、前記本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を親として使用することが特徴であって、その他の工程および条件は、何ら制限されない。本発明の製造方法は、例えば、前記本発明の抵抗性マーカー、抵抗性セイヨウカボチャ植物等の説明を援用できる。
前記(a)工程において、第一の親として使用するうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、前記本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物であればよい。前記抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前述のような受領番号FERM ABP−22336で寄託されたセイヨウカボチャ植物またはその後代系統が好ましい。前記(a)工程において、第一の親として使用するうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、後述する本発明のスクリーニング方法により得ることもできる。このため、前記うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記(a)工程に先立って、例えば、被検セイヨウカボチャ植物(「候補セイヨウカボチャ植物」ともいう)から、下記(x)工程により選抜して準備してもよい。
(x)被検セイヨウカボチャ植物から、前記本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を選抜する工程
前記(x)工程において、前記うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の選抜は、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜ということができる。このため、前記(x)工程は、例えば、下記(x1)工程および(x2)工程により行うことができる。
(x1)前記被検セイヨウカボチャ植物の染色体上における、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座の有無を検出する検出工程
(x2)前記うどんこ病抵抗性遺伝子座の存在により、前記被検セイヨウカボチャ植物を、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物として選抜する選抜工程
前記(x)工程における前記選抜は、前述のように、例えば、前記抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜であり、具体的には、前記被検セイヨウカボチャ植物について、前記抵抗性遺伝子座を検出することによって、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物を選抜できる。前記(x2)工程において、例えば、一対の染色体における一方の染色体において前記抵抗性遺伝子座が存在する場合に、前記被検セイヨウカボチャ植物を、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物として選抜してもよいし、一対の染色体における両方の染色体において前記抵抗性遺伝子座が存在する場合、前記被検セイヨウカボチャ植物を、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物として選抜してもよいが、後者が好ましい。前記(x1)工程における前記抵抗性遺伝子座の検出は、例えば、前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーにおいて説明したように、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座を規定する、(1)前記SNPマーカー、(2)前記SNPマーカーを含む塩基配列、(3)前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列、およびこれらの組合せを用いて検出できる。
前記(x)工程における前記選抜について、以下の具体例をあげるが、本発明は、これらには限定されない。また、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座に関しては、前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーにおける説明を援用できる。
(1)SNPマーカーによる特定
前記(x)工程における前記選抜は、例えば、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも一つのSNPマーカーで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜である。前記選択されるSNPマーカーは、特に制限されず、例えば、前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーにおける「(1)SNPマーカーによる特定」の説明を援用できる。
(2)SNPマーカーを含む塩基配列による特定
前記(x)工程における前記選抜は、例えば、前記(a)、(b)、および(c)からなる群から選択された少なくとも一つのポリヌクレオチドで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜である。前記(a)、(b)、および(c)のポリヌクレオチドは、例えば、前記本発明の抵抗性マーカーにおける「(2)SNPマーカーを含む塩基配列による特定」の説明を援用できる。
(3)2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列による特定
前記(x)工程における前記選抜は、例えば、前記染色体における、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14からなる群から選択された2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列を含むうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜である。前記2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列は、例えば、前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーにおける「(3)2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列による特定」の説明を援用できる。
具体例として、前記(x)工程における前記選抜は、例えば、前記領域の塩基配列において、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも一つのSNPマーカーを有するうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜があげられる。
また、前記(x)工程における前記選抜は、例えば、前記条件(i)または(ii)を満たすうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物の選抜でもよい。
前記うどんこ病抵抗性遺伝子座の有無を検出する染色体は、好ましくは、第3染色体である。
また、前記(a)工程において、他方の親として使用するセイヨウカボチャ植物は、特に制限されず、例えば、既知のうどんこ病抵抗性を有するまたは有さないセイヨウカボチャ植物でもよいし、他の抵抗性を有するまたは有さないセイヨウカボチャ植物でもよいし、前記本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物でもよい。
前記(a)工程において、前記うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物と前記他のセイヨウカボチャ植物との交雑方法は、特に制限されず、公知の方法が採用できる。
前記(b)工程において、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を選抜する対象は、例えば、前記(a)工程より得られたセイヨウカボチャ植物でもよいし、さらに、そのセイヨウカボチャ植物から得られた後代系統でもよい。具体的に、前記対象は、例えば、前記(a)工程の交雑によって得られたF1のセイヨウカボチャ植物でもよいし、その後代系統でもよい。前記後代系統は、例えば、前記(a)工程の交雑によって得られたF1のセイヨウカボチャ植物の自殖交雑後代または戻し交雑後代でもよいし、前記F1のセイヨウカボチャ植物と他のセイヨウカボチャ植物とを交雑することによって得られたセイヨウカボチャ植物であってもよい。
前記(b)工程において、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の選抜は、例えば、うどんこ病抵抗性を、直接的または間接的に確認することにより行うことができる。
前記(b)工程において、前記直接的な確認は、得られた前記F1のセイヨウカボチャ植物またはその後代系統について、例えば、うどんこ病抵抗性を、前述のような発病度によって評価することで行える。具体的には、例えば、前記F1のセイヨウカボチャ植物またはその後代系統に対して、例えば、うどんこ病菌を接種して、うどんこ病抵抗性を、前記発病度によって評価することで確認できる。この場合、例えば、2未満の発病度を示す前記F1のセイヨウカボチャ植物またはその後代系統を、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物として選抜できる。
また、前記(b)工程において、前記間接的な確認による選抜は、例えば、下記(b1)および(b2)工程によって行うことができる。
(b1)前記(a)工程より得られたセイヨウカボチャ植物またはその後代系統について、染色体上における、うどんこ病抵抗性遺伝子座の有無を検出する検出工程
(b2)前記うどんこ病抵抗性遺伝子座の存在により、前記(a)工程により得られたセイヨウカボチャ植物またはその後代系統を、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物として選抜する選抜工程
前記(b)工程におけるうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の間接的な確認による選抜は、例えば、前記(x)工程において説明した方法と同様であり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座の有無の検出によって、より具体的には、前記分子マーカーを使用した前記うどんこ病抵抗性遺伝子座の有無の検出によって、行うことができる。
本発明の製造方法は、前記(b)工程において選抜されたうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を、さらに育成することが好ましい。
このように、前記うどんこ病抵抗性が確認された前記セイヨウカボチャ植物またはその後代系統を、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物として選抜できる。
本発明の製造方法は、さらに、交雑により得られた前記後代系統から、種子を採取する採種工程を含んでもよい。
本発明の製造方法は、例えば、前記(a)工程のみを含んでもよい。
4.うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物のスクリーニング方法
本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物のスクリーニング方法(以下、「スクリーニング方法」ともいう。)は、交雑によりうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を生産するための親として、被検セイヨウカボチャ植物から、セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカーとして第3染色体上にうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むセイヨウカボチャ植物を選抜する工程を含むことを特徴とする。
本発明のスクリーニング方法は、被検セイヨウカボチャ植物から、うどんこ病抵抗性マーカーとして第3染色体上にうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するセイヨウカボチャ植物を選抜する工程を含むことが特徴であって、その他の工程および条件は、何ら制限されない。本発明のスクリーニング方法によれば、前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーによって、うどんこ病抵抗性の親を得ることができる。本発明のスクリーニング方法は、例えば、前記本発明の抵抗性マーカー、抵抗性セイヨウカボチャ植物および製造方法等の説明を援用できる。
前記親の選抜は、例えば、前記本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法における前記(x)工程の説明を援用できる。
5.セイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法
本発明のセイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法は、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を、セイヨウカボチャ植物に導入する導入工程を含むことを特徴とする。本発明の付与方法は、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を、セイヨウカボチャ植物に導入する導入工程を含むことが特徴であり、その他の工程および条件は、特に制限されない。本発明の付与方法によれば、前記第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座、すなわち、前記本発明のうどんこ病抵抗性マーカーを導入することにより、セイヨウカボチャ植物にうどんこ病抵抗性を付与することができる。本発明の付与方法は、例えば、前記本発明の抵抗性マーカー、抵抗性セイヨウカボチャ植物、製造方法およびスクリーニング方法等の説明を援用できる。
前記導入工程において、前記第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座の導入方法は、特に制限されない。前記導入方法は、例えば、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物と交雑または胚培養、従来公知の遺伝子工学的手法があげられる。導入する前記抵抗性遺伝子座は、前述の抵抗性遺伝子座が例示できる。前記抵抗性セイヨウカボチャ植物との交雑により導入する場合、前記抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記抵抗性遺伝子座をホモ接合型で含むことが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明は実施例に記載された態様に限定されるものではない。
[実施例1]
新規なうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物について、うどんこ病菌に対し抵抗性を示すことを確認し、また、うどんこ病抵抗性遺伝子座の遺伝様式の解析および新規なうどんこ病抵抗性遺伝子座の特定を行なった。
うどんこ病抵抗性を示す新規セイヨウカボチャ植物を開発するために、タキイ種苗株式会社農場で継代育種により採取された大量のセイヨウカボチャ系統の種子について、育種を行い、うどんこ病抵抗性の試験を行った。その結果、うどんこ病抵抗性を示す、新規のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ系統(Cucurbita maxima)を得た。以下、このうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を親系統という。
また、別途、うどんこ病抵抗性系統と、うどんこ病罹病性系統とを交雑することにより得られたF2集団を作製し、そのDNAを抽出した。そして、前記DNAについて、Sequence-Based Genotyping(Keygene社)を行い、ソフトウェア(Carte Blanche、Keygene社)を用いた連鎖地図の作製、およびソフトウェア(QTL cartographer、NC STATE University製)を用いた連鎖解析をおこなった。この結果、第3染色体上に、CIM(composite interval mapping)で算出されるLOD値のピーク値が25.8を示すQTLを1つ検出した。
そして、前記ピーク値の近傍における多型であるMSP_14およびMSP_16をSNPマーカーとして設計した。
前記親系統と、タキイ種苗株式会社が所有するうどんこ病罹病性セイヨウカボチャ植物の固定系統(以下、「罹病性系統」ともいう)とを交雑することによって、93個体のF2分離集団(以下、「93系統」ともいう。)を生産した。
前記93系統に対し、うどんこ病菌を用いて接種試験を行なった。うどんこ病菌の接種試験は、以下のように行った。
うどんこ病菌(Podosphaera xanthii)は、滋賀県湖南市のカボチャ圃場において、自然発病したうどんこ病罹病セイヨウカボチャ植物に由来するものを使用した。前記うどんこ病菌は、下記の接種試験により、前記罹病性セイヨウカボチャ植物に感染可能な病原菌であることを確認した。
まず、前記うどんこ病菌は、隔離した温室内で生育させたセイヨウカボチャ植物(えびす、タキイ種苗株式会社)上で培養した。前記セイヨウカボチャ植物の葉上の前記うどんこ病菌の菌叢を掻き取ることにより分生子を回収後、回収した分生胞子を1.0×10個/mLになるように殺菌水で調整することにより胞子懸濁液を調製し、これを接種に供試した。また、前記接種に供試するセイヨウカボチャ植物は、本葉2枚が展開した幼苗を用いた。ハンドスプレーを用い、前記分生子懸濁液2mLを前記セイヨウカボチャ植物1個体の株全体に均一に噴霧した。前記噴霧後、前記セイヨウカボチャ植物を、15−25℃、湿度60−80%、自然光下の温室内で14日間生育した。そして、生育したセイヨウカボチャ植物について、以下のように発病調査を行った。
発病調査は、発病指数を、以下の基準にしたがって評価することにより実施した。また、発病指数の評価基準として発病指数0〜4の個体の代表例を図2の写真に示す。なお、図2において、白色が、胞子形成が見られる箇所である。
発病指数0:病徴なし
発病指数1:不明瞭な胞子形成が接種葉に数か所で観察される(接種葉の表の面積の5%以下)
発病指数2:明確な胞子形成がみられるが、限定的である(接種葉の表の面積の5%を超え25%以下)
発病指数3:明確な胞子形成がみられ、接種葉の所々に観察される(接種葉の表の面積の25%を超え50%以下)
発病指数4:明確な胞子形成がみられ、接種葉のほどんどが覆われている(接種葉の表の面積の50%を超える)
そして、各個体について、それぞれ、前記基準に従って発病指数を調査し、下記式より、各系統の発病度を求めた。
発病度(N)=[(0×n)+(1×n)+(2×n)+(3×n)+(4×n)]/調査個体数
前記式において、「0、1、2、3、4」は、それぞれ発病指数を示し、「n、n、n、n、n」は、それぞれ、発病指数0、発病指数1、発病指数2、発病指数3、発病指数4の個体数を示す。
また、前記93系統について、そのDNAを抽出し、MSP_16の多型を解析した。
これらの結果を、下記表1に示す。下記表1に示すように、MSP_16について、抵抗性のホモ接合型(A)またはヘテロ接合型(H)では、発病度が2未満であるのに対し、罹病性のホモ接合型(B)では、発病度が2以上であった。これらの結果から、本発明の抵抗性セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病菌に対して有効であることがわかった。また、前記93系統の発病指数と、その個体の出現頻度との関係から、前記親系統のうどんこ病抵抗性の遺伝様式は、1因子の不完全優性であることがわかった。さらに、MSP_16が、前記第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座のマーカーとして使用できることがわかった。
[実施例2]
新規なうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物について、新規なうどんこ病抵抗性遺伝子座の特定を行った。
前記親系統と、前記罹病性系統と交雑することで、戻し交雑後代BC1系統を得た。前記BC1系統について、さらに、前記罹病性セイヨウカボチャ植物と3回戻し交雑することにより、BC4系統を得た。なお、各戻し交雑後代について、MSP_16およびMSP_14をヘテロ接合型で含むセイヨウカボチャ植物を選抜した。
前記実施例1のQTLの前記ピーク値の近傍における多型であるMSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353を新たにSNPマーカーとして設計した。そして、前記93系統およびBC4系統について、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14に対応する多型の塩基を特定した。この結果、前記93系統およびBC4系統におけるSNPマーカーの多型の違いから、前記第3染色体において、MSP_16とMSP_14との距離は、1.6cMであることがわかった。
つぎに、前記93系統およびBC4系統において、前記SNPマーカーの遺伝子型が互いに異なる6個体(以下、「6系統」ともいう)について選抜した。そして、前記6系統を自殖し、自殖後代を得た。そして、前記自殖後代について、前記実施例1と同様に接種試験を実施した。この結果を下記表2に示す。下記表2において、Aは、前記SNPマーカーを抵抗性のホモ接合で保有することを示し、Hは、前記SNPマーカーをヘテロ接合で保有することを示し、Bは、前記SNPマーカーを罹病性のホモ接合で保有することを示す。また、下記表2において、AおよびHは、網掛けで示している。下記表2に示すように、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353が、抵抗性のホモ接合(A)またはヘテロ接合(H)である個体においては、自殖後代において抵抗性を示す個体が得られた。これらの結果から、前記SNPマーカーの中でも、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353が、うどんこ病抵抗性と高い相関性を示すSNPマーカーであることが確認できた。また、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353と高い相関性を示すことから、前記SNPマーカーを含む領域であるMSP_16およびMSP_14の部位間の領域が、うどんこ病抵抗性と高い相関性を示すことがわかった。
[実施例3]
新規なうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物が有する抵抗性遺伝子座について、他のセイヨウカボチャ植物が有していないことを確認した。
前記BC4系統について、さらに、前記罹病性系統と2回戻し交雑することにより、BC6系統を得た。なお、各戻し交雑後代について、MSP_41353をヘテロ接合型で含むセイヨウカボチャ植物を選抜した。つぎに、前記BC6系統を、自殖させることにより自殖後代BC6F1系統を得た。前記BC6F1系統について、さらに、同様に2回自殖させ、自殖後代BC6F3系統を得た。前記BC6F3系統について、MSP_41353を抵抗性のホモ接合型で含むセイヨウカボチャ植物を選抜した(選抜BC6F3系統)。前記選抜BC6F3系統は、受領番号FERM ABP−22336で寄託した。以下、選抜BC6F3系統を、寄託系統ともいう。
つぎに、前記寄託系統を含む下記表3の各セイヨウカボチャ植物(n=5)について、前記実施例1と同様にして、発病度を算出した。また、前記寄託系統を含む各セイヨウカボチャ植物について、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14に対応する多型の塩基を特定した。これらの結果を下記表3に示す。下記表3において、Aは、前記SNPマーカーを抵抗性のホモ接合型で保有することを示し、Bは、前記SNPマーカーを罹病性のホモ接合型で保有することを示す。また、下記表3において、Aは、網掛けで示している。下記表3に示すように、寄託系統は、うどんこ病抵抗性を示し、かつMSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14の全てのSNPマーカーについて、抵抗性のホモ接合型で保有していた。これに対し、前記寄託系統を除くセイヨウカボチャ植物は、うどんこ病罹病性を示し、かつMSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14の全てのSNPマーカーについて、罹病性のホモ接合型で保有していた。また、前記寄託系統は、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物として知られているPI 135370、PI 137866、PI 165027、PI 166046、PI 458673、およびPI 458675と比較して、発病度が大幅に低下していることから、これらの品種が有するうどんこ病抵抗性遺伝子座とは異なる、新規の抵抗性遺伝子座を有することがわかった。これらの結果から、本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物が保有する抵抗性遺伝子座が、新規の抵抗性遺伝子座であること、ならびに前記抵抗性遺伝子座がMSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353で特定できることがわかった。
つぎに、前記寄託系統を含む下記表4の各セイヨウカボチャ植物について、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14に対応する多型の塩基を特定した。なお、前記寄託系統を除く各セイヨウカボチャ植物は、うどんこ病に対して罹病性であることが知られている。下記表4において、Aは、前記SNPマーカーを抵抗性のホモ接合型で保有することを示し、Bは、前記SNPマーカーを罹病性のホモ接合型で保有することを示す。また、下記表4において、Aは、網掛けで示している。下記表4に示すように、寄託系統は、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14の全てのSNPマーカーについて、抵抗性のホモ接合型で保有していた。これに対し、前記寄託系統を除くセイヨウカボチャ植物は、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14の全てのSNPマーカーについて、罹病性のホモ接合型で保有していた。これらの結果から、前記抵抗性遺伝子座を、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353で特定できることがわかった。
以上、実施形態および実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように、本発明のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカーによれば、例えば、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を簡便にスクリーニングできる。また、本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、例えば、前記抵抗性遺伝子座を含むため、例えば、うどんこ病抵抗性を示すことが可能である。このため、本発明のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物は、従来のような農薬による防除が不要であるため、例えば、前記農薬散布の労力および費用の問題も回避できる。このため、本発明は、例えば、育種等の農業分野において極めて有用である。

Claims (18)

  1. 第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むことを特徴とする、セイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー。
  2. 前記うどんこ病抵抗性遺伝子座が、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも1つのSNPマーカーで特定される、請求項1記載のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー。
  3. 前記うどんこ病抵抗性遺伝子座が、下記(a)、(b)、および(c)からなる群から選択された少なくとも1つのポリヌクレオチドで特定される、請求項1または2記載のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー。
    (a) 下記(a1)または(a3)のポリヌクレオチド
    (a1)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (a3)前記(a1)の37番目の塩基(C)が保存され、前記(a1)の塩基配列に対して、95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(a1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
    (b) 下記(b1)または(b3)のポリヌクレオチド
    (b1)配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (b3)前記(b1)の59番目の塩基(T)が保存され、前記(b1)の塩基配列に対して、95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(b1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
    (c) 下記(c1)または(c3)のポリヌクレオチド
    (c1)配列番号3の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (c3)前記(c1)の34番目の塩基(C)が保存され、前記(c1)の塩基配列に対して95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(c1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
  4. 前記うどんこ病抵抗性遺伝子座が、前記染色体における、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14からなる群から選択された2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のセイヨウカボチャ植物のうどんこ病抵抗性マーカー。
  5. 第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むことを特徴とする、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
  6. 前記うどんこ病抵抗性遺伝子座が、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも1つのSNPマーカーで特定される、請求項5記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
  7. 前記うどんこ病抵抗性遺伝子座が、下記(a)、(b)、および(c)からなる群から選択された少なくとも1つのポリヌクレオチドで特定される、請求項5または6記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
    (a) 下記(a1)または(a3)のポリヌクレオチド
    (a1)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (a3)前記(a1)の37番目の塩基(C)が保存され、前記(a1)の塩基配列に対して、95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(a1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
    (b) 下記(b1)または(b3)のポリヌクレオチド
    (b1)配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (b3)前記(b1)の59番目の塩基(T)が保存され、前記(b1)の塩基配列に対して、95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(b1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
    (c) 下記(c1)または(c3)のポリヌクレオチド
    (c1)配列番号3の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (c3)前記(c1)の34番目の塩基(C)が保存され、前記(c1)の塩基配列に対して95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(c1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
  8. 前記抵抗性遺伝子座が、前記染色体における、MSP_16、MSP_17500、MSP_83、MSP_41353、およびMSP_14からなる群から選択された2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列を含む、請求項5から7のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
  9. 前記うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物が、受領番号FERM ABP−22336で特定されるセイヨウカボチャ植物またはその後代系統である、請求項5から8のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
  10. 前記うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物が、植物体またはその部分である、請求項5から9のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
  11. 前記うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物が、種子である、請求項5から10のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物。
  12. 下記(a)および(b)工程を含むことを特徴とする、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法。
    (a)請求項5から11のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物と、他のセイヨウカボチャ植物とを交雑する工程
    (b)前記(a)工程より得られたセイヨウカボチャ植物またはその後代系統から、うどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を選抜する工程
  13. 前記(a)工程に先立って、下記(x)工程を含む、請求項12記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法。
    (x)被検セイヨウカボチャ植物から、請求項5から11のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物を選抜する工程
  14. 前記(x)工程における前記選抜が、第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を含むうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の選抜である、請求項13記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法。
  15. 前記(x)工程における前記選抜が、MSP_17500、MSP_8、およびMSP_41353からなる群から選択された少なくとも1つのSNPマーカーで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の選抜である、請求項14記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法。
  16. 前記(x)工程における前記選抜が、下記(a)、(b)、および(c)からなる群から選択された少なくとも1つのポリヌクレオチドで特定されるうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の選抜である、請求項14または15記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法。
    (a) 下記(a1)または(a3)のポリヌクレオチド
    (a1)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (a3)前記(a1)の37番目の塩基(C)が保存され、前記(a1)の塩基配列に対して、95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(a1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
    (b) 下記(b1)または(b3)のポリヌクレオチド
    (b1)配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (b3)前記(b1)の59番目の塩基(T)が保存され、前記(b1)の塩基配列に対して、95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(b1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
    (c) 下記(c1)または(c3)のポリヌクレオチド
    (c1)配列番号3の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (c3)前記(c1)の34番目の塩基(C)が保存され、前記(c1)の塩基配列に対して95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、前記うどんこ病抵抗性遺伝子座において、前記うどんこ病抵抗性に関して前記(c1)のポリヌクレオチドと同等の機能を有するポリヌクレオチド
  17. 前記(x)工程における前記選抜が、前記染色体における、MSP_16、MSP_17500、MSP_8、MSP_41353、およびMSP_14からなる群から選択された2つのSNPマーカーの部位間の領域の塩基配列を含むうどんこ病抵抗性遺伝子座を有するうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の選抜である、請求項14から16のいずれか一項に記載のうどんこ病抵抗性セイヨウカボチャ植物の製造方法。
  18. 第3染色体上のうどんこ病抵抗性遺伝子座を、セイヨウカボチャ植物に導入する導入工程を含むことを特徴とする、セイヨウカボチャ植物へのうどんこ病抵抗性の付与方法。
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